JPH0825226A - 回転砥石およびその整形方法ならびにロールの研削方法 - Google Patents

回転砥石およびその整形方法ならびにロールの研削方法

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JPH0825226A
JPH0825226A JP6165643A JP16564394A JPH0825226A JP H0825226 A JPH0825226 A JP H0825226A JP 6165643 A JP6165643 A JP 6165643A JP 16564394 A JP16564394 A JP 16564394A JP H0825226 A JPH0825226 A JP H0825226A
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JP
Japan
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sides
roll
grinding
center
rotation axis
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JP6165643A
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Nobukazu Tsukuda
宣和 佃
Kazumi Kondo
一三 近藤
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一の回転砥石で、ロール表面の粗さが異な
るロールを研削する。 【構成】 回転砥石40は、砥粒の結合強度を回転軸線
方向の中央部41よりも両側部42で小さくする。この
ような回転砥石40を用いて、工作物を重研削すると、
初期状態で二点鎖線で示すような両側部42の角部分は
減耗しやすく、実線で示すような丸味Rが形成される。
丸味Rが形成された回転砥石40を用いて、圧延機のロ
ールを研削すると、重研削を行って表面仕上げが粗くな
るように研削しても、送り模様が残らず、良好な表面状
態を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯を圧延するロー
ルの表面をロール研削盤を用いて研削するための回転砥
石およびその整形方法ならびにロールの研削方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5に示すような複数の圧延
機1,2,…,i,…,nを連続的に配設したタンデム
式圧延機10によって、金属帯11の圧延が行われてい
る。各圧延機1,2,…,i,…,nにおいて、金属帯
11は上下方向からそれぞれ対を成すワークロール1
a,1b;2a,2b;…;ia,1b;…;na,n
bによって押圧され、板厚が順次減少する。各圧延機ワ
ークロールの剛性を補う補強ロールなどが含まれている
けれども、説明の便宜上省略する。
【0003】ワークロール1a,1b;2a,2b;
…;ia,1b;…;na,nbなどの研削は、たとえ
ば特公昭62−57515号公報や、特開平3−922
67号公報などに開示されているロール研削盤を用いて
行う。図6および図7には、ロール研削盤21の構成を
示す。図6に平面示されるように、ロール研削盤21に
は、主軸台22が長手方向一端側に設けられ、長手方向
に沿ってベッド23が延び、ベッド23上を心押台24
が長手方向に摺動変位可能に設けられる。主軸台22に
設けられる主軸25と、心押台24に設けられる心押軸
26とは、同一軸線上に配置される。主軸台22側には
カプラ27が設けられ、研削すべき工作物を回転駆動す
る。工作物の研削は、砥石台28に設けられる回転砥石
29によって行う。
【0004】図7は、工作物としてロール30をこのロ
ール研削盤21上に設置した状態を正面示して示す。ロ
ール30の両端は、主軸25および心押軸26によって
心出しされ、レスト装置31,32によって支持され
る。ロールの主軸25側には、カプラ27が結合し、設
置されているロール30に回転駆動力を伝達する。レス
ト装置31,32は、ロール30の外周面に接触しなが
らロール30を支え、接触面にはバビットメタルやホワ
イトメタルなどの軸受材料が設けられている。
【0005】図8は、回転砥石29によって工作物であ
るロール30の外周面を研削する原理を示す。回転砥石
29は、微小な砥粒35が多数結合剤36によって相互
に結合されて構成される。結合剤36中には、気孔37
が形成される。砥粒35、結合剤36および気孔37
は、研削砥石の3要素として重要である。砥粒35は、
切刃として工作物を削る重要な働きをする。結合剤36
は砥粒35を結合させ、保持する役割を有する。気孔3
7は、砥粒35と結合剤36の間にある空隙であり、研
削のときに生ずる切屑38の逃げを助ける。
【0006】図5に示すようなタンデム式圧延機10で
は、多くの種類のロールが使用される。一定量の金属帯
11を圧延すると、表面が疲労かつ摩耗するので、ロー
ルの組替を行って、使用されたロールを図6および図7
に示すようなロール研削盤21を用いて研削する。研削
後、再び組替て再使用するようにしている。ロール研削
盤21においては、ロールの径に応じて、レスト装置3
1,32を調整する必要があり、また表面の粗さに応じ
て回転砥石29の種類などを交換する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すようなタン
デム式圧延機10を用いて、多くの種類の金属帯11を
効率的に圧延しようとする場合は、ロールの研削を効率
的に行う必要がある。図6および図7に示すようなロー
ル研削盤21においては、ロールの径の変更のためのレ
スト装置31,32の調整や、ロールの表面粗さの変更
のための回転砥石29の交換に多くの手間と時間を要す
る。このため、ロール研削盤21の設置台数を増やし、
それぞれ特定のロールの研削を専用に行うようにすれ
ば、迅速なロールの研削が可能である。しかしながら、
圧延機の中でもワークロールは研削の頻度が大きいけれ
ども、他のロールは比較的に研削の頻度が少なく、ロー
ル研削盤21をロールごとに専用化すると、研削が偏っ
てしまう。また、ロール研削盤21は高価で広い設置場
所を必要とするので、あまり多くの台数を設置すること
は困難である。
【0008】そこで、同じようなロール仕様で同程度の
ロール径を有しているが、その表面粗さが異なるロール
は、同一のロール研削盤で研削することが考えられる。
そして、このようなロール研削盤で研削されるロールに
対しては、最も表面の平滑さが要求されるロールに合わ
せて回転砥石29の粒度を選定し、表面の粗さが要求さ
れるロールに対しては、切込速度を大きくして重研削を
行って粗い表面を得ることが行われている。しかしなが
ら図9に示すように、そのような重研削をすると、ロー
ル30の表面に、回転砥石29の送り模様39が残る。
このような送り模様39は、図5に示すように金属帯1
1を圧延する際に、金属帯11の表面に転写され、表面
欠陥となり得る。
【0009】本発明の目的は、ロール表面の粗さが粗い
研削も平滑な研削も行うことができる回転砥石およびそ
の整形方法、ならびに整形された回転砥石を用いて行う
ロールの研削方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、砥粒を結合剤
で結合し、回転して工作物を研削する回転砥石におい
て、回転軸線方向中央よりも両側が減耗しやすいことを
特徴とする回転砥石である。
【0011】また本発明の前記砥粒の粒度は、回転軸線
方向両側と中央とで基本的に同一であり、前記結合剤の
結合強度は、前記回転軸線方向中央よりも両側が小さい
ことを特徴とする。
【0012】また本発明の前記砥粒の粒度は、回転軸線
方向中央よりも両側が細かく、前記結合剤の結合強度
は、前記回転軸線方向両側と中央とで基本的に同一であ
ることを特徴とする。
【0013】また本発明の前記砥粒の粒度は、回転軸線
方向中央よりも両側が細かく、前記結合剤の結合強度
は、前記回転軸線方向中央よりも両側が小さいことを特
徴とする。
【0014】また本発明の前記砥粒は粒度120のホワ
イトアランダム(WA)であり、前記結合剤はレジノイ
ドであることを特徴とする。
【0015】また本発明の前記砥粒はホワイトアランダ
ム(WA)であり、前記軸線方向両側で粒度は120で
あり、中央で粒度は150であり、前記結合剤はレジノ
イドであることを特徴とする。
【0016】さらに本発明は、回転軸線方向中央よりも
両側が減耗しやすい回転砥石を、通常研削するのに必要
な切込速度よりも大きな切込速度で工作物を重研削し、
回転軸線方向両側に丸味をつけることを特徴とする回転
砥石の整形方法である。
【0017】さらにまた本発明は、粗面を形成すべきロ
ール母材に、切込速度を予め定める基準よりも大きくし
て重研削を行い、その後に必要な表面粗さを得るように
切込速度を調整して研削を行うことを特徴とするロール
研削方法である。
【0018】また本発明は、前記重研削後に、平滑面を
形成すべきロールの母材を研削することを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明に従えば、回転砥石の構成は、回転軸線
方向両側が中央よりも減耗しやすいサンドイッチ形であ
る。このため、この回転砥石を用いて重研削を行えば、
回転軸線方向両側がより多く減耗し、回転砥石の両角部
に丸味がつけられる。このような砥石を用いてロールを
研削する際に、表面の粗さを出すために重研削を行って
も、丸味が設けられているので、研削されるロールの表
面に送り模様が残らない。
【0020】また本発明に従えば、砥粒の粒度は回転軸
線方向両側と中央とで基本的に同一であるけれども、結
合剤の結合強度が中央よりも両側で小さい。このため、
軸線方向両側で砥粒は多く脱落し、減耗の程度が大きく
なって丸味が形成されやすくなる。
【0021】また本発明に従えば、砥粒の粒度が回転軸
線方向両側が中央よりも細かいので、結合剤の結合強度
は軸線方向両側と中央とで基本的に同一であっても、砥
粒に比較して軟質な結合剤が両側で工作物と接触し、両
側が減耗しやすい。
【0022】また本発明に従えば、砥粒の粒度は、回転
軸線方向両側よりも中央が粗く、結合剤の結合強度は両
側が中央よりも小さい。このため、回転軸線方向両側が
減耗しやすく、丸味の形成が容易である。
【0023】また本発明に従えば、砥粒は粒度120の
ホワイトアランダムであり、結合剤はレジノイドであ
る。レジノイドの結合強度を軸線方向両側で小さくする
ことによって、ホワイトアランダム砥粒の脱落しやすさ
を大きくし、丸味を形成することが容易である。
【0024】また本発明に従えば、砥粒はホワイトアラ
ンダムであり、軸線方向の両側で粒度は150であり、
中央で粒度は120であり、結合剤はレジノイドである
ので、軸線方向両側の方が減耗しやすく、丸味が形成さ
れやすい。
【0025】また本発明に従えば、回転軸線方向両側が
減耗しやすい回転砥石を、研削するのに必要な切込速度
よりも大きな切込速度で工作物を重研削するので、回転
軸線方向両側が中央よりも多く減耗され、容易に丸味を
つけることができる。
【0026】さらにまた本発明に従えば、粗面を形成す
べきロール母材に、切込速度を予め定める基準よりも大
きくして重研削を行う。重研削の結果、回転砥石の軸線
方向両側が多く減耗し、丸味が形成されるので、その後
に必要な表面粗さが得られるように切込速度を調整して
研削を行っても、回転砥石の送り模様が残りにくくな
る。
【0027】また本発明に従えば、重研削を行った後に
平滑面を形成すべきロールの母材を研削する。回転軸線
方向両側が丸味を帯びているので、平滑面を形成すべき
ロールには送り模様が残ることはなく、平滑面を容易に
得ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図1〜図4を
用いて説明する。図1は本発明の一実施例による回転砥
石の構成を示し、図2は本発明の他の実施例による回転
砥石の構成を示し、図3は砥粒の粒度分布の状態を示
し、図4は回転砥石の製造工程を示す。
【0029】図1に示すように、本発明の一実施例で
は、回転砥石40の軸線方向中央部41と、両側部42
とで、結合剤に結合強度差を設ける。すなわち、中央部
41の結合強度を両側部42の結合強度よりも大きくす
る。砥粒は、粒度120のホワイトアランダム(WA)
で中央部41も両側部42も基本的に同一である。この
回転砥石40は、初期状態では二点鎖線で示すように両
側部42にはそれぞれ角があり丸味は付いていない。両
側部42は、減耗しやすく、ロールの研削などにおいて
重研削を行えば、容易に丸味Rを形成することができ
る。このような丸味Rが形成された回転砥石40を用い
て、ロールの重研削を行えば、砥粒の粒度が小さくて
も、粗い表面仕上げを行うことができ、重研削を行う際
の送り模様の発生を防止することができる。
【0030】図2に示すように、本発明の他の実施例で
は、回転砥石50の中央部51の粒度を120とし、両
側部52の粒度を150として、両側部52の粒度を中
央部51の粒度よりも細かくしている。結合剤は、レジ
ノイドで中央部51も両側部52も基本的に同一であ
る。このような回転砥石50を用いて、表面を粗く研削
すべきロールを重研削すれば、初期状態では二点鎖線で
示すように丸味Rが形成されていない回転砥石50であ
っても、両側部52に丸味Rを容易に付与することがで
きる。
【0031】以上の実施例では、回転砥石40,50と
して、たとえば直径が760mmで、回転軸線方向の厚
みが75mmである形状のものを使用している。中央部
41,51の厚みは、たとえば59mmであり、両側部
42,52の厚みは8mmである。
【0032】図1および図2に示すような両側部42,
52の丸味を形成するためには、次の表1のような条件
で粗い表面が要求されるロールを研削する必要がある。
【0033】
【表1】
【0034】なお研削は、回転砥石を図6および図7に
示すようなロール研削盤21に装着して行う。研削条件
は、1分間当たりの砥石の回転数、ロールの回転数、回
転砥石を回転駆動するためのモータの電流である砥石電
流、砥石台をロールの軸線方向に送る送り速度mm/m
in、回転砥石をロールの半径方向に切込ませる切込速
度mm/min、追求切込の有無、砥石をロールの軸線
方向に往復移動させる回数であるトラバース回数をそれ
ぞれ設定する。粗と中仕上げの項目に対応して、送り速
度が大きいことが注目される。このように、送り速度が
大きい状態で、重研削が行われており、両側部42,5
2の減耗によってそれぞれ角部に丸味が付けられる。
【0035】次の表2は、表1の重研削によって回転砥
石40,50の回転軸線方向両端に丸味Rが形成された
後で平滑面が要求されるロールの表面を研削する条件を
示す。注目すべきは、砥石電流や送り速度mm/min
が表1よりも小さい状態でロールを研削していることで
ある。
【0036】
【表2】
【0037】次の表3は、砥粒についての特徴と用途と
を示す。図1および図2の実施例では、砥粒としてホワ
イトアランダム(WA)を用いているので、アランダム
系砥粒では最もかたさが大きい。砥粒の材料としては、
開発中の B4CやTiCなどの炭化物、ZrO2および
TiO2などの酸化物単独あるいは混合物や、TiNや
BNなどの窒化物を使用するようにしてもよい。また結
合剤としては、レジノイドが使用される。レジノイド
は、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を主体として、
砥粒を低温で結合させたものであるけれども、高速度で
使用可能である。やや弾性があり、あたりも比較的柔ら
かく衝撃も少ないので、取扱いが容易である。C系の砥
粒はカーボンを主体とするので、鋼材の研削には不適で
ある。
【0038】
【表3】
【0039】次の表4は、砥粒の粒度とその粒度の砥粒
を得る条件を示す。たとえば、図1および図2に示すよ
うな120〜150番の砥粒の粒度は、粒度の数値に相
当する目が長さ1インチ(25.4mm)の間に設けら
れるふるいを通過する程度によって定められる。
【0040】
【表4】
【0041】このようなふるいによって粒度を分類して
いるので、図3に示すような粒度分布が得られる。すな
わち、回転砥石中の砥粒の粒度は全く同一ではなく、あ
る範囲に広がっている。
【0042】図4は、図1または図2の実施例に用いる
レジノイド砥石の製造工程を示す。ふるいによって分け
られた砥粒と、結合剤となる樹脂とが混合され、整形さ
れてから180〜250℃で焼成される。整形の際に、
中央部41,51と、両側部42,52とを分けておけ
ば、減耗のしやすさの異なる回転砥石を容易に得ること
ができる。焼成後は仕上げを行い、検査を行って発送す
る。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転砥石
の回転軸線方向両側を中央よりも減耗しやすくしている
ので、工作物を研削する際に両側が丸味をおびやすい。
両側が丸味をおびていれば、工作物の表面に回転砥石に
よる送り模様が残らずに、良好な表面仕上げを得ること
ができる。したがって、同一の回転砥石を用いて、表面
粗さに対する仕様が異なるロールを効率的に研削するこ
とができる。
【0044】また本発明によれば、結合剤の結合強度を
回転軸線方向で両側を中央よりも小さくして減耗しやす
くすることができる。
【0045】また本発明によれば、砥粒の粒度を回転軸
線方向両側が中央よりも細かくなるようにして、両側の
方が中央よりも減耗しやすくすることができる。
【0046】また本発明によれば、砥石の粒度と結合剤
の結合強度とによって、回転軸線方向両側が中央よりも
減耗しやすくすることができる。
【0047】また本発明によれば、ホワイトアランダム
の粒度120の砥粒を用いて、結合剤であるレジノイド
の結合強度を回転軸線方向両側で中央よりも弱くし、回
転軸線方向両側で丸味をつけやすい回転砥石を得ること
ができる。
【0048】また本発明によれば、ホワイトアランダム
を砥粒として、回転軸線方向両側で粒度を150とし、
中央で粒度を120とするので、結合剤はレジノイドで
基本的に同一であっても、回転軸線方向両側を減耗しや
すくすることができる。
【0049】さらに本発明によれば、回転軸線方向両側
が中央よりも減耗しやすい回転砥石を、工作物を重研削
しながら、軸線方向両側に丸味を形成することができ
る。このようにして丸味が形成された回転砥石でロール
の研削を行うと、細かい粒度の回転砥石を重研削して粗
い表面のロールを研削する場合にも、ロールの表面に送
り模様が発生することはなく、同一の砥石を用いて異な
る粗さのロールの研削を行うことができる。
【0050】さらにまた本発明によれば、粗面を形成す
べきロール母材を、切込速度を大きくして重研削し、回
転砥石側の軸線方向両側に丸味を形成することができ
る。
【0051】さらにまた本発明によれば、粗面を形成す
べきロール母材に重研削を行いながら、回転砥石の軸線
方向両側に丸味を形成し、送り模様の発生を防止しなが
ら研削を行うことができる。
【0052】さらにまた本発明によれば、重研削を行っ
て回転軸線方向両側に丸味を形成した回転砥石を用いて
平滑面を形成すべきロールの母材を研削するので、微小
な送り模様も形成されない良好な表面の研削を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による回転砥石の構成を示す
部分的な断面図である。
【図2】本発明の他の実施例による回転砥石の構成を示
す部分的な断面図である。
【図3】砥粒の粒度分布を示すグラフである。
【図4】回転砥石の製造工程図である。
【図5】タンデム式圧延機の構成を示す簡略化した正面
図である。
【図6】ロール研削盤21の平面図である。
【図7】研削すべきロールを装着した状態のロール研削
盤の正面図である。
【図8】回転砥石の動作原理を示す簡略化した側面図で
ある。
【図9】従来からのロール研削における送り模様の発生
状態を示す簡略化した斜視図である。
【符号の説明】
40,50 回転砥石 41,51 中央部 42,52 両側部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒を結合剤で結合し、回転して工作物
    を研削する回転砥石において、 回転軸線方向中央よりも両側が減耗しやすいことを特徴
    とする回転砥石。
  2. 【請求項2】 前記砥粒の粒度は、回転軸線方向両側と
    中央とで基本的に同一であり、 前記結合剤の結合強度は、前記回転軸線方向中央よりも
    両側が小さいことを特徴とする請求項1記載の回転砥
    石。
  3. 【請求項3】 前記砥粒の粒度は、回転軸線方向中央よ
    りも両側が細かく、 前記結合剤の結合強度は、前記回転軸線方向両側と中央
    とで基本的に同一であることを特徴とする請求項1記載
    の回転砥石。
  4. 【請求項4】 前記砥粒の粒度は、回転軸線方向中央よ
    りも両側が細かく、 前記結合剤の結合強度は、前記回転軸線方向中央よりも
    両側が小さいことを特徴とする請求項1記載の回転砥
    石。
  5. 【請求項5】 前記砥粒は粒度120のホワイトアラン
    ダム(WA)であり、前記結合剤はレジノイドであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の回転砥石。
  6. 【請求項6】 前記砥粒はホワイトアランダム(WA)
    であり、前記軸線方向両側で粒度は120であり、中央
    で粒度は150であり、前記結合剤はレジノイドである
    ことを特徴とする請求項3記載の回転砥石。
  7. 【請求項7】 回転軸線方向中央よりも両側が減耗しや
    すい回転砥石を、通常研削するのに必要な切込速度より
    も大きな切込速度で工作物を重研削し、回転軸線方向両
    側に丸味をつけることを特徴とする回転砥石の整形方
    法。
  8. 【請求項8】 粗面を形成すべきロール母材に、切込速
    度を予め定める基準よりも大きくして重研削を行い、そ
    の後に必要な表面粗さを得るように切込速度を調整して
    研削を行うことを特徴とするロール研削方法。
  9. 【請求項9】 前記重研削後に、平滑面を形成すべきロ
    ールの母材を研削することを特徴とする請求項8記載の
    ロール研削方法。
JP6165643A 1994-07-18 1994-07-18 回転砥石およびその整形方法ならびにロールの研削方法 Withdrawn JPH0825226A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113560436A (zh) * 2021-06-30 2021-10-29 江苏沙钢集团有限公司 一种高端饮料罐表面纹路的控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113560436A (zh) * 2021-06-30 2021-10-29 江苏沙钢集团有限公司 一种高端饮料罐表面纹路的控制方法

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