JP2012200847A - ビトリファイド超砥粒砥石 - Google Patents

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Abstract

【課題】研削熱の発生が少ないビトリファイド超砥粒砥石を提供する。
【解決手段】ビトリファイド砥石片( ビトリファイド超砥粒砥石) 26は、主砥粒としてのCBN砥粒34と補助砥粒としてのダイヤモンド砥粒36とを含み、そのダイヤモンド砥粒36は、そのCBN砥粒34の1/2乃至1/10の平均粒径を有し、3〜13体積%の体積比率で含まれることから、CBN砥粒34の2倍程度、アルミナ砥粒40の20倍程度の熱伝導率を有するダイヤモンド砥粒36の存在によって研削熱が効率よく砥石に吸収されるとともに、ヌープ硬度が5000kg/mm2 以上のダイヤモンド砥粒36の存在によって砥石磨耗が抑制されて研削精度および砥石寿命が高められるので、被削材104の製品仕様や研削能率に拘わらず、研削熱の発生が抑制されて被削材104の変質が抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、超砥粒をビトリファイドボンドを用いて結合させて成るビトリファイド砥石に関し、特に研削熱による被削材の変質、硬度低下、残留応力の発生を抑える技術に関するものである。
ビトリファイド超砥粒砥石は、たとえば500乃至1000℃程度の焼成温度で無機質のビトリファイドボンドを溶融させることで超砥粒を結合させるため、有機質のレジンボンドを用いる場合に比較して、砥粒保持力すなわち超砥粒とビトリファイドボンドとの間に高い接着力が得られる。たとえば、CBN砥粒では、B元素やその合成工程で添加された触媒中のK或いはNa元素等がその表面に存在することから、それらの元素がビトリファイドボンドと反応し、その化学的結合力が砥粒保持力を高めていると考えられている。
従来から鋼材製被削材の中でも自動車のエンジンの主要部品であるカムシャフトやクランクシャフトなどの軸部品はエンジンの性能向上のために高精度の研削加工が適用されているが、研削時に発生する研削熱によって被削材である軸部品の加工変質、硬度低下、残留応力が発生するという問題があった。この問題の発生を解消するための一般的な対策としては、(a) 切れ味のよい砥石を用いること、(b) ポーラスな砥石を用いて研削時の切込み量を少なくすること、(c) 結合度の低い軟質な砥石を用いて加工条件を軽減すること、(d) 研削点にクーラントを十分に供給して冷却すること等が、提案されている。たとえば特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載された砥石がそれである。
特開2009−072835号公報 特開2003−030019号公報 特開2000−158347号公報
このような特許文献1、特許文献2、特許文献3にて提案されている砥石は、いずれも研削時において研削熱が発生し難くしているため、研削焼けには効果がある。しかし、それらの提案は、いずれも定性的であって、製品仕様、生産能率すなわち研削能率が変化する毎に、高品質且つ高効率の得られる最適条件の作込みに多くの工数を必要とするため、被削材の製品仕様、生産能率すなわち研削能率が変化すると、構造的な制限が発生し、加工精度、砥石寿命を始めとして被削材の品質に大きく影響するという問題があった。
本発明は以上の事情を背景としてなされたものであり、その目的とするところは、被削材の製品仕様や研削能率に拘わらず、研削熱の発生し難いビトリファイド超砥粒砥石を提供することにある。
本発明者等は、上記事情を背景とし、ビトリファイド超砥粒砥石の熱伝導率を高めて上記研削熱を抑制することについて種々検討を重ねた結果、従来は鋼材製被削材の研削には不向きとされていたダイヤモンド粒子をその高熱伝導率に着目して、CBN砥粒を主砥粒としている用いられていたビトリファイド超砥粒砥石に所定の割合で混入すると、高精度且つ高能率の研削性能を維持しつつ、従来よりも研削熱の発生が抑制され、残留応力が小さくなるという事実を見いだした。本発明はこの知見に基づいて為されたものである。
すなわち、第1発明の要旨とするところは、(a) 超砥粒をビトリファイドボンドを用いて結合したビトリファイド超砥粒砥石であって、(b) 前記超砥粒は、主砥粒としてCBN砥粒を、補助砥粒としてダイヤモンド砥粒を含み、(c) その補助砥粒は、その主砥粒の1/2乃至1/10の平均粒径を有し、3〜13体積%の体積比率で含まれることにある。
また、第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記ビトリファイドボンドは、15〜30体積%の体積比率で含まれることにある。
また、第3発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明において、円筒状の外周面を有するコアと、該コアの外周面に貼り付けられた複数個のセグメント砥石とを有し、そのセグメント砥石のうちの少なくとも外周側層は、前記超砥粒が前記ビトリファイドボンドを用いて結合されたものである。
第1発明のビトリファイド超砥粒砥石によれば、その超砥粒は、主砥粒としてCBN砥粒と補助砥粒としてダイヤモンド砥粒とを含み、その補助砥粒は、その主砥粒の1/2乃至1/10の平均粒径を有し、3〜13体積%の体積比率で含まれることから、CBN砥粒の2倍程度、フィラーに用いられるアルミナ砥粒の20倍程度の熱伝導率を有するダイヤモンド砥粒の存在によって研削熱が効率よく砥石に吸収されるとともに、ヌープ硬度が5000kg/mm2 以上のダイヤモンド砥粒の存在によって砥石磨耗が抑制されて研削精度および砥石寿命が高められるので、被削材の製品仕様や研削能率に拘わらず、研削熱の発生が抑制されて被削材の変質が抑制される。また、ダイヤモンド砥粒はCBN砥粒の1/2乃至1/10の平均粒径という分散性に最適な範囲を有していてその分散性が高められ、しかもビトリファイドボンドとの濡れ性が低く表面に露出し易いので、上記の効果が一層高められている。なお、ダイヤモンド砥粒の平均粒径がCBN砥粒の1/2を上まわると、研削に対するダイヤモンド砥粒の支配率が相対的に高くなって切れ味や研削精度が低下する。反対に、ダイヤモンド砥粒の平均粒径がCBN砥粒の1/10を下まわると、ダイヤモンド砥粒がビトリファイドボンドに埋没して上記ダイヤモンド砥粒の熱伝導機能が低下しその存在に由来する効果が十分に得られ難くなる。また、ダイヤモンド砥粒の体積比率が3体積%を下まわると、上記のダイヤモンド砥粒の存在に由来する効果が十分に得られ難くなる。反対に、ダイヤモンド砥粒の体積比率が13体積%を上まわると、ダイヤモンド砥粒も砥粒として機能して砥粒の集中度が高くなり過ぎて切れ味や研削精度が低下する。
また、第2発明のビトリファイド超砥粒砥石によれば、前記ビトリファイドボンドは、15〜30体積%の体積比率で含まれることから、上記ダイヤモンド砥粒の存在に由来する効果が得られる。ビトリファイドボンドの体積比率が15体積%を下まわると、ビトリファイドボンドの表面に露出する割合が高くなり研削に対するダイヤモンド砥粒の支配率が相対的に高くなって切れ味や研削精度が低下する。反対に、ビトリファイドボンドの体積比率が30体積%を上まわると、ダイヤモンド砥粒がビトリファイドボンドに埋没して上記ダイヤモンド砥粒の機能が低下しその存在に由来する効果が十分に得られ難くなる。
また、第3発明のビトリファイド超砥粒砥石によれば、円筒状の外周面を有するコアと、そのコアの外周面に貼り付けられた複数個のセグメント砥石とを有し、そのセグメント砥石のうちの少なくとも外周側層は、前記超砥粒が前記ビトリファイドボンドを用いて結合されたものであることから、高価な超砥粒は専らビトリファイド超砥粒砥石のうちの研削に関与する領域に配設、他の部分は一般砥粒などの無機フィラーを用いることができるので、ビトリファイド超砥粒砥石が安価となる。
本実施例の製造方法によって製造された超砥粒砥石車を示す正面図である。 図1のビトリファイド砥石片を示した斜視図である。 図2のビトリファイド砥石片の表面層の構造を拡大して説明する模式図である。 超砥粒砥石の製造方法の要部を説明する工程図である。 図1のビトリファイド超砥粒砥石ホイールの使用状態の一例を示す図であって、超砥粒砥石が装着された円筒研削盤により被削材であるカムシャフトを研削している状態を要部を切り欠いて示した側面図である。 図2のビトリファイド砥石片に含まれるアルミナ砥粒、CBN砥粒、ダイヤモンド砥粒のビトリファイドボンドに対する濡れ性を評価する試験片の加熱前の状態を示す斜視図である。 図6の試験片の加熱後の状態を示す斜視図である。 アルミナ砥粒のビトリファイドボンドに対する濡れ性を説明する模式図である。 CBN砥粒のビトリファイドボンドに対する濡れ性を説明する模式図である。 ダイヤモンド砥粒のビトリファイドボンドに対する濡れ性を説明する模式図である。 ワーク残留応力、ワーク面粗さ、ワーク段差磨耗量、ホイール半径磨耗量について研削性能試験を行った、試料1乃至5すなわち比較例1乃至4および実施例1の組成をそれぞれ示す図である。 試料1乃至5を用いた研削試験において、被削材の残留応力の加工本数に対する変化を示す図である。 試料1乃至5を用いた研削試験において、被削材の面粗さの加工本数に対する変化を示す図である。 試料1乃至5を用いた研削試験において、被削材の表面に形成される段差磨耗量の加工本数に対する変化を示す図である。 試料1乃至5を用いた研削試験において、超砥粒砥石車の表面における半径磨耗量の加工本数に対する変化を示す図である。 主砥粒の平均粒径に対して補助砥粒の平均粒径を異ならせて作成した試料6乃至14を用いて研削試験を行ったときの研削結果の評価を示す図表である。 補助砥粒の体積比率を異ならせて作成した試料15乃至23を用いて研削試験を行ったときの研削結果の評価を示す図表である。 ビトリファイドボンドの体積比率を異ならせて作成した試料24乃至33を用いて研削試験を行ったときの研削結果の評価を示す図表である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例の製造方法によって製造された超砥粒砥石車10を示す正面図である。超砥粒砥石車10は、たとえば炭素鋼、アルミニウム合金などの金属製の円盤状であってその中央部に研削装置(たとえば後述の円筒研削盤12)に取り付けるための取付穴14を有する取付部16が設けられたコアすなわち台金18と、その台金18の回転軸心Wを曲率中心とする円弧に沿って湾曲させられた円弧板状であってその外周面にあたる研削面20とそれに対して反対側の内周面にあたる貼着面22とを有し、その貼着面22が台金18の外周面24に隙間なく貼着された複数個(本実施例では12個)のビトリファイド砥石片( セグメント砥石) 26とを、備えている。その大きさは用途により適宜設定されるが、本実施例の超砥粒砥石車10は、たとえば、外径寸法Dが380mmφ、取付部16を除く厚みが10mm程度の寸法に構成されたものである。
図2は、ビトリファイド砥石片26を示す斜視図である。図1乃至図2において、ビトリファイド砥石片26は、熔融アルミナ質、炭化珪素質、またはムライト質等のセラミック質の一般砥粒或いは無機フィラーがガラス質のビトリファイドボンド32により結合されて成る内周側層すなわち下地層28と、CBN砥粒34およびそれよりも小径のダイヤモンド砥粒36がガラス質の無機結合剤により結合されて成る外周側層すなわち表面層30とから一体的に構成されている。上記下地層28は、専ら表面層30を機械的に支持するための基台として機能するものである。
表面層30は、専ら被削材104を研削するための砥石として機能するものであり、主砥粒として機能するCBN砥粒34と、補助砥粒或いはフィラーとして機能するダイヤモンド砥粒36と、気孔38とを含んでいる。CBN砥粒34は、立方晶窒化硼素粒子であり、たとえば60メッシュ( 平均粒子径250μm) 乃至3200メッシュ( 平均粒子径5μm) の範囲内の大きさのものが好適に用いられる。ダイヤモンド砥粒36は、CBN砥粒34よりも小径で、ある程度は砥粒として機能するが、研削熱の熱伝導体として機能するとともに研削面20に露出して砥石磨耗を抑制する機能をも有している。この機能を効率良く発生させるために、ダイヤモンド砥粒36は、たとえばCBN砥粒34の平均粒径の1/2乃至1/10の平均粒径を有し、たとえば3乃至13体積%の体積比率となるように混入されている。すなわち、表面層30において、たとえば、CBN砥粒34の体積比率は30乃至40体積%、ダイヤモンド砥粒36の体積比率は3乃至13体積%、ビトリファイドボンドの体積比率は20乃至30体積%、残部の気孔38の体積比率は17乃至47体積%である。
ビトリファイドボンド32は、たとえばホウ珪酸ガラス或いは結晶化ガラスから好適に構成される。結晶化ガラスとしては、例えばウイレマイトを析出するものなどがある。砥粒の保持力を十分なものとするため、好適には、CBN砥粒34に対して±2×10-6( 1/K)(室温〜500℃) とされる。上記ビトリファイドボンド32として好ましいガラス組成は、たとえば、SiO2 :40〜70重量部、Al2 3 :10〜20重量部、B2 3 :10〜20重量部、RO(アルカリ土類金属) :20〜10重量部、R2 O:2〜10重量部である。
図3は、ビトリファイド超砥粒砥石組織により構成された上記表面層30の断面の一例を拡大して示す模式図であって、その内部におけるビトリファイドボンド32とCBN砥粒34およびダイヤモンド砥粒36との結合状態を説明する模式図である。図3において、ビトリファイドボンド32内および表面には、CBN砥粒34よりも小径のダイヤモンド砥粒36が分散されている。ダイヤモンド砥粒36は、アルミナ砥粒 (アランダムWA) などの一般砥粒やCBN砥粒34よりも、ビトリファイドボンド32に対する濡れ性が相対的に低くビトリファイドボンド32により被覆され難く、ビトリファイドボンド32の表面や表面層30の表面すなわち砥石の表面に露出する傾向にある。このため、被削材104と表面層30の研削面20との間の研削点に発生する研削熱を、熱伝導率の高いダイヤモンド砥粒36を介して、効率良く金属製の台金18側へ吸収させることができる。
図4は、上記超砥粒砥石車10の製造方法の一例の要部を説明する工程図である。図4において、先ず、原料混合工程P1では、ビトリファイド砥石片26を構成する下地層28用の原料と、ビトリファイド砥石片26を構成する表面層30用の原料とをそれぞれ用意する。すなわち、アルミナ砥粒として知られるAl2 3 系などの一般砥粒、ZrO2 −B2 3 系、B2 3 −Al2 3 −SiO2 系、LiO−Al2 3 −SiO2 系などのガラス質のビトリファイドボンド( 無機結合剤) 、成形時においてある程度の相互粘結力を発生させるためのデキストリンなどの成形用バインダー( 粘結剤或いは糊量)を、下地層28として予め設定された割合で秤量して、それぞれ混合し、下地層28用の原料を用意する。また、CBN砥粒34、ダイヤモンド砥粒36、ビトリファイドボンド32、必要に応じて適宜混入される有機物あるいは無機バルーンなどの気孔形成剤、成形時においてある程度の相互粘結力を発生させるためのデキストリンなどの成形用バインダー( 粘結剤或いは糊量)を、表面層30として予め設定された割合で秤量して、それぞれ混合し、表面層30用の原料を用意する。
[表1]
原材料名 割合
CBN砥粒 (#100/120) 40容量部
ダイヤモンド砥粒 (#700/800) 5容量部
ビトリファイドボンド 20容量部
糊量 6容量部
[表2]
原材料名 割合
球状ムライト 35容量部
電溶ムライト 14容量部
ビトリファイドボンド 20容量部
糊量 6容量部
次いで、成形工程P2では、所定の成形金型の成形キャビティー内に上記混合された表面層30用の原料および下地層28用の原料を順次充填し、加圧することにより、図2に示す形状の成形体を成形する。次いで、焼成工程P3では、上記成形体をたとえば1000℃以下の温度で5時間焼成することにより、たとえば長さが40mm、幅が10.4mm、厚みが7.4mmのビトリファイド砥石片26を作製する。上記焼成により、原料に含まれる粘結剤等の有機物が消失させられるとともに無機結合剤が熔融させられ、その後固まった無機結合剤によって砥粒が相互に結合される。これにより、作製されたビトリファイド砥石片26には、超砥粒が無機結合剤により結合された多数の連続気孔を有する多孔質のビトリファイド砥石組織が形成される。
次いで、貼着工程P4では、予め作製された台金18の円筒状の外周面24にビトリファイド砥石片26をたとえばエポキシ樹脂接着剤等を用いて隙間無く貼着する。次いで、仕上げ工程P5では、上記ビトリファイド砥石片26が貼着された台金18すなわち超砥粒砥石車10の表面をドレッシング工具や切削工具を用いて、その超砥粒砥石車10の外径寸法Dやその外径寸法Dの真円度、および厚み寸法などを整える。なお、ビトリファイド砥石片26は、焼成工程P3を終えた時点において上記の削り代だけ大きい所定の寸法となるように作製する。以上の各工程を経ることによって、図1に示すような、超砥粒が無機結合剤により結合されたビトリファイド砥石片26が台金18の外周面24に貼着された超砥粒砥石車10が製造される。
図5は、上記製造された超砥粒砥石車10の使用状態の一例を示す図であって、上記超砥粒砥石車10が装着された円筒研削盤12により、鋼材製の被削材(カムシャフト)104の外周面であるカム面を研削している状態を示した側面図である。図5において、円筒研削盤12は、基台であるベッド106と、そのベッド106の上に設けられ図示しない心押台の心押軸との間で楕円型カム形状の被削材104を挟持して紙面に垂直な軸心W2まわりに回転駆動する主軸を有する主軸台108と、サーボモータ110により一対のレール112に沿って軸心W2と平行な方向に移動可能且つサーボモータ114により一対のレール116に沿って軸心W2に直行する方向Yに移動可能なテーブル120と、そのテーブル120の上に設けられモータ122によりプーリー124、ベルト126、およびプーリー128を介して紙面に垂直な軸心W3まわりに回転駆動させられる回転主軸130を備える砥石台132と、図示しないポンプにより供給されるクーラント(兼研削液)が所定の圧力で噴射させられる一対のノズル134、136とを、備えている。超砥粒砥石車10は、自身の回転軸心Wと上記軸心W3を一致させた状態で回転主軸130に取り付けられている。この円筒研削盤12による研削加工は、一方のノズル134から回転している超砥粒砥石車10と被削材104との間の研削点Pにクーラントが供給されるとともに他方のノズル136から超砥粒砥石車10の研削面20にクーラントが噴射されながら、砥石台132が被削材104に向かって方向Yに移動されることによって、回転する超砥粒砥石車10の研削面20により被削材104が研削されるようになっている。この際、超砥粒砥石車10には、ノズル136により研削点Pから超砥粒砥石車10の回転方向Rと逆方向の離れた位置でクーラントが吹き付けられることにより研削面20が洗浄されるようになっている。
以上のように構成された超砥粒砥石車10のビトリファイド砥石片( ビトリファイド超砥粒砥石) 26は、主砥粒としてのCBN砥粒34と補助砥粒としてのダイヤモンド砥粒36とを含み、そのダイヤモンド砥粒36は、そのCBN砥粒34の1/2乃至1/10の平均粒径を有し、3〜13体積%の体積比率で含まれることから、CBN砥粒34の2倍程度、アルミナ砥粒40の20倍程度の熱伝導率を有するダイヤモンド砥粒36の存在によって研削熱が効率よく砥石に吸収されるとともに、ヌープ硬度が5000kg/mm2 以上のダイヤモンド砥粒36の存在によって砥石磨耗が抑制されて研削精度および砥石寿命が高められるので、被削材104の製品仕様や研削能率に拘わらず、研削熱の発生が抑制されて被削材104の変質が抑制される。また、ダイヤモンド砥粒36はCBN砥粒34の1/2乃至1/10の平均粒径という分散性に最適な範囲を有していてその分散性が高められ、しかもビトリファイドボンド32との濡れ性が低く表面に露出し易いので、上記の効果が一層高められている。なお、ダイヤモンド砥粒36の平均粒径がCBN砥粒34の1/2を上まわると、研削に対するダイヤモンド砥粒36の支配率が相対的に高くなって切れ味や研削精度が低下する。反対に、ダイヤモンド砥粒36の平均粒径がCBN砥粒34の1/10を下まわると、ダイヤモンド砥粒36がビトリファイドボンド32に埋没して上記ダイヤモンド砥粒36の機能が低下しその存在に由来する効果が十分に得られ難くなる。また、ダイヤモンド砥粒36の体積比率が3体積%を下まわると、上記のダイヤモンド砥粒36の存在に由来する効果が十分に得られ難くなる。反対に、ダイヤモンド砥粒36の体積比率が13体積%を上まわると、ダイヤモンド砥粒36も砥粒として機能して砥粒の集中度が高くなり過ぎて切れ味や研削精度が低下する。
また、本実施例のビトリファイド砥石片26によれば、前記ビトリファイドボンド32は、15〜30体積%の体積比率で含まれることから、上記ダイヤモンド砥粒36の存在に由来する効果が得られる。ビトリファイドボンド32の体積比率が15体積%を下まわると、ビトリファイドボンド32の表面に露出する割合が高くなり研削に対するダイヤモンド砥粒36の支配率が相対的に高くなって切れ味や研削精度が低下する。反対に、ビトリファイドボンド32の体積比率が30体積%を上まわると、ダイヤモンド砥粒36がビトリファイドボンド32に埋没して上記ダイヤモンド砥粒36の機能が低下しその存在に由来する効果が十分に得られ難くなる。
また、本実施例のビトリファイド砥石片26によれば、円筒状の外周面24を有するコアすなわち台金18と、その台金18の外周面に貼り付けられた複数個のビトリファイド砥石片26とを有し、そのビトリファイド砥石片26のうちの少なくとも表面層30は、CBN砥粒34およびダイヤモンド砥粒36がビトリファイドボンド32を用いて結合されたものであることから、高価な超砥粒は専らビトリファイド砥石片26のうちの研削に関与する領域に配設され、他の部分は一般砥粒などの無機フィラーを用いることができるので、超砥粒砥石車10が安価となる。
図6および図7は、CBN砥粒34、ダイヤモンド砥粒36、およびフィラーとして用いる一般砥粒の、ビトリファイドボンド32に対する濡れ性を確認した実験を説明するためのものである。この実験は、以下の工程で行われた。先ず、ビトリファイドボンド32の粉体をプレス成形によってペレット状に成形したボタン50の上に、CBN砥粒34、ダイヤモンド砥粒36、アルミナ砥粒40を載置する。次いで、そのボタン50を耐火物プレート52上に載置した状態で焼成炉内でたとえば750℃にて加熱し、図7に示すようにボタン50を溶融する。そして、溶融されたボタン50上のCBN砥粒34、ダイヤモンド砥粒36、アルミナ砥粒40を、走査型電子顕微鏡( SEM)を用いて砥粒とビトリファイドボンド32との境界を観察する。この観察により以下の結果が得られた。アルミナ砥粒40とビトリファイドボンド32との境界は、液体が界面を競り上がって( 這い上がって) いるようにぼやけて観察される。これにより、アルミナ砥粒40のビトリファイドボンド32対する接触角が小さく、相互の親和性が高いとことが推認される。次いで、CBN砥粒34とビトリファイドボンド32との境界は、液体が界面を競り上がって( 這い上がって) いるようにぼやけて観察されるが、アルミナ砥粒40の場合よりも程度が低い。これにより、CBN砥粒34のビトリファイドボンド32対する接触角は小さく相互の親和性が高いが、アルミナ砥粒40ほど大きくはないということが推認される。そして、ダイヤモンド砥粒36とビトリファイドボンド32との境界は、液体が界面を競り上がって( 這い上がって) いるような部分がなく、液体がはじいているように観察される。これにより、ダイヤモンド砥粒36のビトリファイドボンド32対する接触角は相対的に大きく、相互の親和性は相対的に低いことが推認される。
図8、図9、図10は、ビトリファイドボンド32の粉体中の同じ場所に位置する砥粒のビトリファイドボンド32の溶融後の状態を、上記の結果に基づいて、CBN砥粒34、ダイヤモンド砥粒36、およびアルミナ砥粒40のビトリファイドボンド32に対する濡れ性を説明する模式図である。最も濡れ性のよいアルミナ砥粒40は、図8に示すように、ビトリファイドボンド32の溶融後ではビトリファイドボンド32により覆われている。アルミナ砥粒40ほどではないが比較的濡れ性のよいCBN砥粒34は、図9に示すように、ビトリファイドボンド32の溶融後ではビトリファイドボンド32から一部露出し、突き出した状態で覆われている。CBN砥粒34よりも濡れ性の低いダイヤモンド砥粒36は、図10に示すように、CBN砥粒34よりも多く一部が露出し、突き出した状態で、ビトリファイドボンド32により覆われている。
図11は、ワーク残留応力、ワーク面粗さ、ワーク段差磨耗量、ホイール半径磨耗量について研削性能試験を行った、試料1乃至5すなわち比較例1乃至4および実施例1の組成をそれぞれ示している。図11に示すように、各比較例1乃至4および実施例1は、平均粒径が125μm、(#120、ヌープ硬度4700kg/mm2 、熱伝導率1200w/m・k)のCBN砥粒を40体積%、補助砥粒を9体積%、ZrO2 −B2 3 系ビトリファイドボンドを26体積%を含む点は共通しているが、補助砥粒がそれぞれ相違している。比較例1の補助砥粒は平均粒径が30μmのアルミナ砥粒WA(#500、熱伝導率100w/m・k)、比較例2の補助砥粒は平均粒径が188μmのアルミナ砥粒WA(#80、熱伝導率100w/m・k)、比較例3の補助砥粒は平均粒径が19μmのアルミナ砥粒WA(#800,熱伝導率100w/m・k)、比較例4の補助砥粒は平均粒径が30μmのCBN砥粒(#500、ヌープ硬度4700kg/mm2 、熱伝導率1200w/m・k)、実施例1の補助砥粒は平均粒径が30μmのダイヤモンド砥粒(#500、ヌープ硬度6000kg/mm2 、熱伝導率2000w/m・k)である。比較例1乃至4および実施例1は、図4に示す工程に従って同じ条件で製作された寸法350mmφ×35mmT×20mmH、集中度200、結合度Mのビトリファイド超砥粒砥石である。なお、上記平均粒径は、#400より粗い粒子にはロータップ試験機を用いてJIS規格のB4130に従って測定した値である。また、#400以細の粒子にはレーザ式粒度分析計を用いて測定した値である。
[ 研削性能評価試験1]
上記比較例1乃至4および実施例1の砥石を用いて、以下の研削条件に従って被削材( FCD700カムシャフト) を研削し、その被削材のワーク残留応力、ワーク面粗さ、ワーク段差磨耗量、ホイール半径磨耗量を、以下に示す測定方法にしたがって測定した。
[ 研削試験条件]
・M/C NTCカムプロファイル研削盤NTG−CMQII2060
・砥石寸法 350mmφ×35mmT×20mmH
・被削材 FCD700カムシャフト
・切込み 1μm/1パス
・送り速度 150〜10mm/min( 4ステップ研削)
・研削液 株式会社ノリタケカンパニーリミテド製のNK−Z(30倍希釈)
・ドレス 120mmφシャープナーを用いた5μm/切込、
リード0.28mm/rev
[ ワーク残留応力の測定]
株式会社リガク製のX線応力測定装置AutoMATEを用いて、被削材のカム面のうちカムリフト部の残留応力( MPa)を、加工本数の増加に伴って所定の間隔で測定した。
[ ワーク面粗さの測定]
テーラーホブソン社製の表面形状粗さ測定器PGI1250Aを用いて、被削材のカム面のうちべース円部の表面粗さRz( JIS)を、加工本数の増加に伴って所定の間隔で測定した。
[ ワーク段差の測定]
株式会社ミツトヨ製の輪郭形状測定器CV−2000を用いて被削材のカム面のうちべース円部において幅違いのカムを研削する砥石の研削面の凹凸の影響で形成される回転軸心方向の段差( μm)を、加工本数の増加に伴って所定の間隔で測定した。
[ ホイール半径磨耗量の測定]
テーラーホブソン社製の表面形状粗さ測定器PGI1250Aを用いて、研削試験に用いた砥石の研削面においてカムシャフトに摺接することで形成される凹みの深さに相当する回転軸心方向の段差( μm)を、加工本数の増加に伴って所定の間隔で測定した。
比較例1乃至4および実施例1の測定結果に関して、図12はワーク残留応力を、図13はワーク面粗さを、図14はワーク段差磨耗量を、図15はホイール半径磨耗量をそれぞれ示している。図12乃至図15において、△印は比較例1の測定値を、□印は比較例2の測定値を、×印は比較例3の測定値を、○印は比較例4の測定値を、●印は実施例1の測定値をそれぞれ示している。
図12乃至図15に示すように、ワーク残留応力、ワーク面粗さ、ワーク段差磨耗量、ホイール半径磨耗量のいずれにおいても、実施例1は比較例1乃至4よりも小さく、高い研削性能が得られている。すなわち、CBN砥粒の2倍程度、アルミナ砥粒の20倍程度の熱伝導率を有するダイヤモンド砥粒の存在によって研削熱が効率よく砥石に吸収されるとともに、ヌープ硬度が5000kg/mm2 以上のダイヤモンド砥粒の存在によって砥石磨耗が抑制されて研削精度および砥石寿命が高められるので、被削材の製品仕様や研削能率に拘わらず、研削熱の発生が抑制されて被削材の変質が抑制されている。
ここで、図12に示されるワーク残留応力に関して、平均粒径が188μm(#80)という粗いアルミナ砥粒を用いた試料2の値が大きい理由は、アルミナ砥粒がCBN砥粒からの研削熱の伝導の妨げとなり、研削熱の吸収が不十分となる点、アルミナ砥粒の粒径が大きいため分散性が低く、局所的に研削熱が高くなる点であると推定される。しかし、切れ味に関しては、試料2に含まれる平均粒径が188μmのアルミナ砥粒はダイヤモンド砥粒に比較して抗折強度が低く相対的に軟質であるので、試料2の方が試料5より切れ味が高い。また、平均粒径が19μm(#800)というアルミナ砥粒を用いた試料3の値と、平均粒径が30μm(#500)というアルミナ砥粒を用いた試料1の値とが、同等である理由は、平均粒径が19μmのアルミナ砥粒は、平均粒径が30μmのアルミナ砥粒と同様に、ビトリファイドボンドの溶解時に埋没して表面での存在割合が同様であるため、研削熱吸収に関して同様に低いと考えられる。
上記図12の実験結果は、以下の推定方向と略一致する。先ず、それぞれの組成についての熱伝導指数を、それらの熱伝導率に基づいて、DIA(ダイヤモンド砥粒):10、CBN( CBN砥粒):6、WA( アルミナ砥粒):0.5、B(ビトリファイドボンド):0.05とし、それに砥石表面の研削点Pにおける補助砥粒の想定作用比率をかけた値を下式に従って評価値Hを算出する。そして、その評価値Hで相互に評価できる。試料5の評価値Hは、試料1、3に対して2倍、試料2に対して3倍となる。上記補助砥粒の想定作用比率は、ビトリファイドボンドからの露出状態に基づいて予め実験的に設定されたものである。
・試料2( 平均粒径が188μmのアルミナ砥粒)
H=CBN×3+WA×4+B×3=20.15
・試料1、3( 平均粒径が30μm、19μmのアルミナ砥粒)
H=CBN×5+WA×1+B×4=30.70
・試料5( 平均粒径が30μmのダイヤモンド砥粒)
H=CBN×5+WA×3+B×2=60.10
[ 研削性能評価試験2]
研削性能評価試験2では、試料1に対して同じ組成および体積%という条件下で、CBN砥粒の平均粒径に対してダイヤモンド砥粒の平均粒径を相違させて試料6乃至14を作成し、それら試料6乃至14を用いて上記と同様の研削試験を行った。図16はその結果を示している。図16に示すように、CBN砥粒の平均粒径に対してダイヤモンド砥粒の平均粒径が0.5倍、0.38倍、0.25倍、0.2倍、0.1倍である試料9、試料10、試料11、試料12、試料13による研削結果は製品として満足すべきものであった。しかし、CBN砥粒の平均粒径に対してダイヤモンド砥粒の平均粒径が1.5倍、1倍、0.75倍である試料6、試料7、試料8による研削では、研削に寄与するダイヤモンド砥粒の支配率が高くなり過ぎて、切れ味低下傾向となり、形状精度が十分に得られなかった。反対に、CBN砥粒の平均粒径に対してダイヤモンド砥粒の平均粒径が0.2倍、0.1倍、0.05倍である試料12、試料13、試料14による研削では、ダイヤモンド砥粒が小さ過ぎて熱伝導や磨耗抑制に対して十分に寄与できないので、研削熱の熱伝導や磨耗抑制が十分に得られず、残留応力や磨耗について不十分となっていた。従って、ダイヤモンド砥粒の平均粒径については、CBN砥粒の平均粒径に対してダイヤモンド砥粒の平均粒径が0.5倍乃至0.1倍の範囲で、好適な結果が得られた。
[ 研削性能評価試験3]
研削性能評価試験3では、組成は試料1に対して同じであるが、ダイヤモンド砥粒の体積%のみを相違させて試料15乃至23を作成し、前記と同様の研削試験を行った。図17はその結果を示している。図17に示すように、ダイヤモンド砥粒の体積%が3体積%、5体積%、7体積%、9体積%、12体積%、13体積%である試料17、試料18、試料19、試料20、試料21、試料22による研削結果は製品として満足すべきものであった。しかし、ダイヤモンド砥粒の体積%が1.5体積%、2.75体積%である試料15、試料16による研削では、ダイヤモンド砥粒が少な過ぎてビトリファイドボンドから十分に表れないので、ダイヤモンド砥粒の熱伝導や磨耗抑制が十分に得られなかった。反対に、ダイヤモンド砥粒の体積%が14体積%である試料23による研削では、ダイヤモンド砥粒の数が多くなり過ぎて、切れ味低下傾向となり、形状精度が十分に得られなかった。従って、ダイヤモンド砥粒の割合については、3体積%乃至13体積%の範囲で、好適な結果が得られた。
[ 研削性能評価試験4]
研削性能評価試験4では、組成は試料1に対して同じであるが、ビトリファイドボンドの体積%のみを相違させて試料24乃至33を作成し、前記と同様の研削試験を行った。図18はその結果を示している。図18に示すように、ビトリファイドボンドの体積%が15体積%、18体積%、21体積%、24体積%、27体積%、30体積%である試料26、試料27、試料28、試料29、試料30、試料31による研削結果は製品として満足すべきものであった。しかし、ビトリファイドボンドの体積%が14体積%、16体積%である試料24、試料25による研削では、ビトリファイドボンドの割合が少な過ぎてビトリファイドボンドからのダイヤモンド砥粒の突出し量が70%以上、60%以上となってダイヤモンド砥粒の保持が不安定となり、脱落するので、ダイヤモンド砥粒の熱伝導や磨耗抑制が十分に得られなかった。反対に、ビトリファイドボンドの体積%が31体積%、33体積%、である試料32、試料33による研削では、ビトリファイドボンドからのダイヤモンド砥粒の突出し量が20%、10%以下となり、ダイヤモンド砥粒の熱伝導効果が低下傾向となり、残留応力が十分に低くならなかった。従って、ビトリファイドボンドの割合については、15体積%乃至30体積%の範囲で、好適な結果が得られた。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、前述の実施例では、本発明のビトリファイド超砥粒砥石が、ビトリファイド砥石片26の表面層30に適用されていたが、下地層28を備えないビトリファイド砥石片26の全体に対して適用されてもよく、また、円板形砥石、カップ状砥石、ホーニング砥石、ブロック状砥石の全体または表層に対して適用されてもよい。
また、前述の実施例のビトリファイド砥石片26の表面層30では、補助砥粒としてダイヤモンド砥粒36のみが用いられていたが、その他の砥粒或いはフィラーが添加されていてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:超砥粒砥石車
18:台金( コア)
24:外周面
26:ビトリファイド砥石片( セグメント砥石、ビトリファイド超砥粒砥石)
30:表面層
32:ビトリファイドボンド
34:CBN砥粒( 超砥粒)
36:ダイヤモンド砥粒( 超砥粒)
38:気孔

Claims (3)

  1. 超砥粒をビトリファイドボンドを用いて結合したビトリファイド超砥粒砥石であって、
    前記超砥粒は、主砥粒としてCBN砥粒を、補助砥粒としてダイヤモンド砥粒を含み、
    該補助砥粒は、該主砥粒の1/2乃至1/10の平均粒径を有し、3〜13体積%の体積比率で含まれる
    ことを特徴とするビトリファイド超砥粒砥石。
  2. 前記ビトリファイドボンドは、15〜30体積%の体積比率で含まれることを特徴とする請求項1または2のビトリファイド超砥粒砥石。
  3. 円筒状の外周面を有するコアと、該コアの外周面に貼り付けられた複数個のセグメント砥石とを有し、
    該セグメント砥石のうちの少なくとも外周側層は、前記超砥粒が前記ビトリファイドボンドを用いて結合されたものである請求項1または2のビトリファイド超砥粒砥石。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103551996A (zh) * 2013-10-28 2014-02-05 博深工具股份有限公司 一种陶瓷基金刚石磨块及制备方法
US9168637B2 (en) 2012-01-18 2015-10-27 Noritake Co., Limited Vitrified super-abrasive-grain grindstone
JP2016147359A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社ディスコ 研削砥石
JP2017001136A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 株式会社ディスコ 研削砥石

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