JPH08251780A - 帯板導体電路の分岐装置 - Google Patents

帯板導体電路の分岐装置

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JPH08251780A
JPH08251780A JP7464495A JP7464495A JPH08251780A JP H08251780 A JPH08251780 A JP H08251780A JP 7464495 A JP7464495 A JP 7464495A JP 7464495 A JP7464495 A JP 7464495A JP H08251780 A JPH08251780 A JP H08251780A
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JP
Japan
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conductor
branch line
strip
line connecting
strip plate
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Withdrawn
Application number
JP7464495A
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English (en)
Inventor
Shigeru Washisaki
茂 鷲崎
Minoru Yoshida
稔 吉田
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Kyodo Ky Tec Corp
Original Assignee
Kyodo Ky Tec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幹線である帯板導体に分岐線接続導体を接続
する際、溶接接続等の作業をできるだけ少なくして作業
性を向上すると共に、絶縁導体密着形、あるいは裸導体
空気絶縁形などいかなる導体配置の電路にも適用できる
設計上の自由性に優れた帯板導体電路の分岐装置を得
る。 【構成】 複数本の帯板導体1A・1Bを平行且つ板面
同士対面配置した電路において、その電路は、分岐線接
続導体2を有する帯板導体1Aと、外側面の一部分を分
岐線接続部5とした最外側帯板導体1Bとで構成され、
帯板導体1Aの分岐線接続導体2は、その一端部で帯板
導体1Aに固着され、他端部は帯板導体1Aの側縁から
突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅・アルミニウムなど
の電気導体製の帯板導体を複数本平行且つ板面同士対面
配置した電路の分岐部において、電路の各帯板導体から
分岐を取り出す装置に係り、分電盤・配電盤等の盤内電
路の分岐装置あるいは、バスダクトの途中から負荷に給
電するための分岐装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯板導体電路から分岐を取り出す装置と
して、下記に挙げた種々の構造が知られている。
【0003】(1)偏平導体に電力引出用プラグイン雄
部を導体の側縁部に半田付けまたは溶接して固着し、偏
平導体並びに電力引出用プラグイン雄部の固着部に絶縁
物を被覆したもの複数個を、電力引出用プラグイン雄部
が段違いになるように密着配置して成る絶縁母線(実公
昭45−23692号公報参照)。
【0004】(2)各層の導体の長手側縁部に分岐用端
子板をそれぞれ直角に突き合わせ溶接し、その溶接個所
をグラインダ等で平滑面に仕上げたバスダクトの分岐部
(実公昭47−6529号公報参照)。
【0005】(3)複数本の全ての帯板導体の同一側の
側縁に、L字状に折り曲げた分岐用引出導体の一端をか
しめピン、あるいは締付けボルトなどで導電接続すると
か、帯板導体の側縁に分岐用引出導体を溶接、あるいは
ろう付けで接続したバスダクトの分岐用接続装置(実公
昭49−13760号公報、第1図・第2図参照)。
【0006】(4)互いに絶縁され、且つ重ね合わされ
た複数条のバスバーからなるバスダクト装置において、
各バスバーの同一側縁に沿って長手方向の細幅の引出導
体をほぼ直角にバスバーから切起し、引出導体を切起し
方向にあるバスバーの切起し空間からバスダクト外に引
出したバスダクトの分岐用接続装置(実公昭49−13
760号公報参照)。
【0007】(5)導体を内蔵したバスダクトにおい
て、分岐線が該導体に直接接続され、かつ該バスダクト
の壁部に設けられた導出部から引き出されている分岐線
付バスダクト(実開昭61−46825号公報参照)。
【0008】(6)板状の導体に絶縁体を施してなる板
状導体ケーブルに対し、接続すべき位置の絶縁体をその
ケーブルの片面においてのみ剥離して導体を片面のみ露
出し、その片面を露出させた導体にスタッドボルトを溶
植し、該スタッドボルトに分岐ケーブル端子をねじ止め
接続し、さらにそれらの周囲を絶縁処理して構成された
板状導体ケーブルの分岐接続部(実公昭60−2645
5号公報参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記
(1)(2)および(3)項記載の分岐装置は、複数本
の全ての帯板導体の側縁に分岐線接続導体を溶接接続
し、その分岐線接続導体を帯板導体の側縁の上または下
に延出した構成であるから、帯板導体に対する分岐線接
続導体の溶接等の接続作業に非常な労力を要する。
【0010】上記(4)項記載の分岐用接続装置は、各
帯板導体の一側縁に沿って長手方向の細幅の引出導体を
ほぼ直角に帯板導体から切り起こす構成であり、各帯板
導体の切り起こし部における残部導体部の導体断面積が
減少して電流密度が大きくなり、瞬時の過負荷により過
電流が流れた際、あるいは長期の使用により、異常発熱
・過熱を起こす虞がある。
【0011】上記(5)項記載の分岐用接続装置は、バ
スダクトのハウジング内において、隣合う帯板導体間、
および最外側の帯板導体とハウジング側板との間に適宜
間隔を置いて配置した複数本の帯板導体の各板面の中央
に分岐線を接続し、分岐線をハウジングの外に取り出す
構成である。すなわち、帯板導体に直接分岐線を接続す
る分岐線接続導体を持たない構成であり、絶縁被覆付の
帯板導体を積層配置する形式のバスダクトには適用でき
ない。
【0012】また、上記(6)項記載の分岐用接続装置
は、スタッドウェルダー等の専用工具を使用してスタッ
ドボルトを溶植するとしても、積層されている複数本の
絶縁導体の内側の導体に対するスタッドボルトの溶植は
不可能であり、帯板導体の配列に限定がある。
【0013】本発明は従来の帯板導体電路の分岐装置に
おける上記の問題点に鑑みて提案されたもので、幹線で
ある帯板導体に分岐線接続導体を接続する際、溶接接続
等の作業をできるだけ少なくして作業性を向上すると共
に、絶縁導体密着形、あるいは裸導体空気絶縁形などい
かなる導体配置の電路にも適用できる設計上の自由性に
優れた帯板導体電路の分岐装置を得ることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、複数本の帯板導体を平行且つ板面同士対
面配置した電路において、外側面の一部分を分岐線接続
部とした最外側帯板導体と、分岐線接続導体を有する帯
板導体とで構成し、分岐線接続導体をその一端部で帯板
導体に固着し、他端部を帯板導体の側縁から突出させた
ものである。上記最外側帯板導体の分岐線接続部を含む
一部分は外方向に膨出している。また、分岐線接続導体
の突出端部は、帯板導体の面方向と交差する向きに曲が
っていることが特徴である。上記の分岐装置はハウジン
グに収容される。そしてハウジングには、最外側帯板導
体の分岐線接続部および他の帯板導体の分岐線接続導体
に接続した分岐線の導出部を備えている。
【0015】
【作用】一側または両側の最外側帯板導体に対しては、
該帯板導体の外側面に設けられている分岐線接続部に直
接分岐線を接続し、その他の帯板導体に対しては、帯板
導体に溶接あるいはねじ止め等で一体に設けられている
分岐線接続導体の突出端部に分岐線を接続して所望の方
向に導出する。帯板導体に対する分岐線接続部、および
分岐線接続導体の設置、分岐の方向・手段等を多様に設
計できる。分岐部における帯板導体の断面積は変わらな
い。分岐部は、絶縁導体密着形および空気絶縁形のいか
んを問わず帯板導体電路と共にハウジングに収容し、バ
スダクトとして高層ビル・工場などに設置する。
【0016】
【実施例】本発明に係る帯板導体電路の分岐装置を各種
の形式の電路、すなわち2線式、3線式、および4線式
等、分岐線接続導体付き帯板導体と分岐線接続導体がな
い帯板導体との種々の組合せ、また、絶縁導体密着形、
空気絶縁形等の各電路に実施した構成を下記の各図につ
いて説明する。なお、帯板導体は、分岐線接続導体付き
のもの1Aも、最外側に配置される分岐線接続導体のな
いもの1Bも、銅、アルミニウムなどの電気良導体を用
いる。分岐線接続導体2も帯板導体1A・1Bと同じ材
料である。帯板導体1A・1Bが絶縁導体の場合の絶縁
層3は、ポリエステルシートの巻付け、あるいは合成樹
脂性熱収縮チューブの被着によって形成するなど適宜で
ある。
【0017】帯板導体1Aに対する分岐線接続導体2の
固着は、分岐線接続導体2の一端を帯板導体1Aの縁縁
に突合せ溶接する。あるいは分岐線接続導体2の一端を
帯板導体1Aの側縁近傍の側面に重ねて溶接、またはボ
ルト締めするなど適宜である。帯板導体1Aに固着した
分岐線接続導体2は、帯板導体1Aの面方向と平行の方
向に突出させる。あるいは、突出端部2Aを帯板導体1
の面方向と交差する向きに折曲げる。その他J字形、Z
字形、コ字形など分岐線接続導体2の形状・大きさ、ま
た、使用目的・条件に応じた形状に形成する。
【0018】分岐線接続導体2の突出端部2A側に分岐
線止着用ねじ部品のための穴4を設けるが、その穴は使
用するねじ部品に応じてボルト通し穴、あるいはタップ
穴とする。分岐線接続導体が付いていない最外側帯板導
体1Bの外側面の分岐線接続部5には、上記分岐線接続
導体2の突出端部2Aの穴4と同じ穴6を設ける。帯板
導体1Bが絶縁導体の場合の分岐線接続部5は、その部
分の絶縁層3を剥離して導体1Bを一部露出させること
によって分岐線接続部としている。
【0019】図1は、絶縁被覆導体密着形、2線式の電
路に実施した例である。一方の帯板導体1Bの外側面の
略中央に、適宜大きさで絶縁層3を剥離して導体1Bを
露出させた分岐線接続部5を形成している。その分岐線
接続部5の略中央部にねじ部品用の穴6を設けている。
他方の帯板導体1Aの側縁に、分岐線接続導体2がその
一端を溶接などにより固着され、分岐線接続導体2の他
端部は、隣接導体1B側に略L字形に曲がって突出し、
分岐線の接続端子部となる端部2Aを除いて絶縁被覆さ
れている。その突出端部2Aにねじ部品用の穴4が開い
ている。
【0020】図2は、絶縁被覆導体密着形、2線式の電
路に実施した例であるが、図1の例と異なり、分岐線接
続導体2が付いていない側の帯板導体1Bの分岐線接続
部5を含む一部分1B1を外側に向かって膨出させるこ
とにより、分岐線接続部5近傍を隣接導体1Aと隔離し
ている。
【0021】図3は、絶縁被覆導体密着形、3線式の電
路に実施した例である。両外側の帯板導体1Bの外側面
に分岐線接続部5を形成している。両外側の帯板導体1
B・1Bに挟まれた中央の帯板導体1Aの側縁に直形の
分岐線接続導体2が固着されている。
【0022】図4は、絶縁被覆導体密着形、3線式の電
路に実施した例であるが、図3の例と異なり、一方(図
で手前側)の外側帯板導体1Bの外側面にのみ分岐線接
続部5を形成して、他方(図で向こう側)の外側帯板導
体1Aの下側縁と中央の帯板導体1Aの上側縁とに、略
L字形を成す分岐線接続導体2が、分岐線接続部5を持
つ外側帯板導体1Bの側に突出して固着されている。隣
合う帯板導体1Aに対する分岐線接続導体2の固着位置
を、帯板導体1Aの長手方向に互いに食い違わせること
もある。
【0023】図5は、絶縁被覆導体密着形、3線式の電
路に実施した例であるが、図4の例と異なり、分岐線接
続導体2が付いていない外側帯板導体1Bの分岐線接続
部5を含む一部分1B1を外側に向かって膨出させてい
る。他の帯板導体1A・1Bの分岐線接続導体2の構成
は図4の例と同じである。
【0024】図6は、図5と同じ絶縁被覆導体密着形、
3線式の電路に実施した例であるが、両方の外側帯板導
体1Bの外側面に分岐線接続部5を形成すると共に、そ
の分岐線接続部5を含む部分1B1をそれぞれ外側に向
かって膨出させている。そして中央の帯板導体1Aの上
側縁に、略L字形を成す分岐線接続導体2が固着されて
いる。前記分岐線接続部5を含む膨出部1B1の内面の
絶縁被覆を外面と同様に剥離しても差し支えない。
【0025】図7は、裸帯板導体を所定の絶縁間隔を置
いて配置したいわゆる空気絶縁形、3線式の電路に実施
した例である。一方(図で手前側)の外側帯板導体1B
の外側面中央部にねじ部品用の穴6を設けて分岐線接続
部5を形成し、他方(図で向こう側)の外側帯板導体1
Aの下側縁と中央の帯板導体1Aの上側縁とに、略L字
形を成す裸の分岐線接続導体2が、分岐線接続部5を持
つ外側帯板導体1Bの側に突出して固着されている。い
る。
【0026】図8は、図7と同じ空気絶縁形、3線式の
電路に実施した例である。上記図7例における帯板導体
1Aと分岐線接続導体2の固着手段が突合せ溶接である
のに対し、この図8の例は、各帯板導体1Aの側面の一
方は上縁寄り位置、他方は下縁寄り位置に開けた穴に、
L字形分岐線接続導体2の一端に開けた穴を合致させて
帯板導体1Aと分岐線接続導体2を重ね合わせ、両穴に
ボルト等のねじ部品7を装着して緊締固着している。
【0027】図9は、絶縁被覆導体密着形、4線式の電
路に実施した例である。両方の外側帯板導体1Bの外側
面にのみ分岐線接続部5を形成して、中央の一方の帯板
導体1Aの下側縁と他方の帯板導体1Aの上側縁とに、
略L字形を成す分岐線接続導体2が、分岐線接続部5を
持つ一方の外側帯板導体1Bの側に突出して固着されて
いる。
【0028】図10は、図9と同じ絶縁被覆導体密着
形、4線式の電路に実施した例であるが、一方(図で手
前側)の外側帯板導体1Bの外側面にのみ分岐線接続部
5を形成し、更に、その外側帯板導体1Bの分岐線接続
部5を含む一部分1B1を外側に向かって膨出させてい
る。他の3線の帯板導体1Aの各上側縁に略L字形を成
す分岐線接続導体2が、帯板導体1Aの長手方向に互い
に位置をずらして固着されている。分岐線接続導体2
は、すべて外側帯板導体1Bの膨出側に突出している。
【0029】図11は、図10の例における分岐線接続
導体2の一つを帯板導体1Aの下側縁に固着することに
より、分岐線接続導体2を帯板導体1A・1Bの面と交
差する方向から見て千鳥掛け状に配置している。
【0030】図12は、絶縁被覆導体密着形、4線式の
電路に実施した例であるが、両方の外側帯板導体1Bの
外側面に分岐線接続部5を形成すると共に、その分岐線
接続部5を含む部分1B1をそれぞれ外側に向かって膨
出させている。そして中央の2本の帯板導体1Aのう
ち、一方の導体の上側縁と他方の導体の下側縁とに直形
の分岐線接続導体2が、帯板導体1Aの長手方向に互い
に食い違い位置に固着されている。
【0031】図13は、図12における直形分岐線接続
導体2に代えて略L字形の分岐線接続導体2を用い、且
つ、分岐線接続導体2を同じ方向に突出させると共に、
上下対になる位置に固着されている。
【0032】図14は、図13の実施例における両外側
帯板導体1Bの膨出分岐線接続部5の位置を、帯板導体
1Bの長手方向に食い違わせている。また、分岐線接続
導体2の位置も帯板導体1Aの長手方向に食い違わせる
と同時に、分岐線接続導体2を互いに反対方向に突出さ
せている。
【0033】帯板導体1Aに固着した分岐線接続導体2
の構成は、上記の実施例の他、使用目的に応じて設計す
るもので、略L字形分岐線接続導体は、実施例と反対の
最外側導体側に曲げてもよい。また、略L字形分岐線接
続導体を複数有する3線式・4線式電路においては、交
互あるいは適宜箇所・適宜方向に曲げる構成とすること
もある。分岐線接続導体2の折り曲げ構成は、実施例の
L字形の他、J字形・Z字形・コ字形など、接続される
分岐線の端子の形状・大きさなど、目的条件に合う形状
に適宜合わせて加工される。
【0034】本発明は、実施例の絶縁被覆帯板導体密着
形、および空気絶縁形のみならず、絶縁被覆帯板導体相
互間に多少の空間を置いた導体間縮小形の電路にも当然
適用できるものである。また、実施例は、2線式・3線
式・4線式の電路について説明したが、その他5線式以
上の帯板導体電路の分岐装置にも当然適用できる。
【0035】図15の(a)(b)(c)は、最外側に
配置される分岐線接続導体のない帯板導体1Bの分岐線
接続部5の構成例を示したものである。
【0036】(a)絶縁被覆帯板導体1Bの側面(図で
は表側)の絶縁層3を、接続する分岐線の端子が取付く
適宜広さに剥離し、その絶縁層3の剥離によって形成し
た分岐線接続部5の略中央にタップ穴6を設けてある。
タップ穴6の加工は、帯板導体1Bの絶縁被覆処理の前
でも後でもよい。前記図1・図3・図4および図9の実
施例においては、タップ穴6に位置する該導体1Bの内
側面(図では裏側)の絶縁層3は剥離しないほうがよい
が、万一剥離したとしても、隣接導体1Aも絶縁被覆帯
板導体であるから導通の心配はない。上記のタップ穴6
に分岐線(図に省略)の端子部を重ね合わせ、適宜長さ
のボルトで緊締固着することにより電気的・機械的接続
が行われる。
【0037】(b)絶縁層3の剥離については上記
(a)項の例と同様である。その絶縁層3を剥離した部
分の略中央に、嵌着するナット8の外径よりも僅かに小
さい相似形の穴9を設け、その穴9にナット8を圧入嵌
着する。ナット8の外形は、三角形・四角形など多角形
であればよい。ナット8の嵌着によって分岐線接続部5
の中央に分岐線接続用のねじ付き穴6が構成される。該
ねじ付き穴6に位置する帯板導体1Bの内側面の絶縁
層、およびねじ付き穴6による分岐線の端子部の接続手
段は前記(a)項の記載と同じである。
【0038】(c)絶縁層3の剥離については上記
(a)項の例と同様である。その絶縁層3を剥離した部
分の略中央に、嵌着するセレーションナット10の外径
よりも僅かに小さい丸穴、またはセレーション穴11を
設け、その穴11にセレーションナット10を圧入嵌着
する。セレーションナット10の嵌着によって分岐線接
続部5の中央に分岐線接続用のねじ付き穴6が構成され
る。該ねじ付き穴6に位置する帯板導体1Bの内側面の
絶縁層、およびねじ付き穴6による分岐線の端子部の接
続手段は前記(a)項の記載と同じである。
【0039】(d)分岐線接続導体のない帯板導体1B
の分岐線接続部5は上記の実施例に限定されるものでは
ない。その他、適宜適用できる構成も含まれる。
【0040】前記図2・図5・図6・図10・図11・
図12・図13および図14の実施例は、一側または両
側の最外側帯板導体1Bの分岐線接続部5を含む部分1
B1を外側に膨出させているので、分岐線接続部5の構
成は上記(a)(b)(c)および(d)の他、膨出部
分1B1の内面の絶縁層3を外面と同様に剥離し、ねじ
付き穴6に代えて貫通穴を設け、裸の分岐線接続部5の
外面に分岐線の端子部を重ね合わせて穴6に適宜長さの
ボルトを挿通し、分岐線接続部5の内面側にナットを添
えてねじ込んで緊締固着することにより、電気的かつ機
械的接続が行われる。上記通しボルトとナットによる分
岐線の接続構成は、図7および図8の空気絶縁形電路の
実施例にも適用できる。また、分岐線接続導体2の突出
端部2Aにおける分岐線の接続も、上記同様に通しボル
トとナットによって行われる。
【0041】図16は、前記図5に示した電路を分岐装
置と共にハウジング12に収容した場合の実施例であ
る。分岐線接続導体2および分岐線接続部5は、ハウジ
ング12の側面の窓部13に臨んでいていて、ハウジン
グ12に着脱可能の箱状カバー部材14で覆われてい
る。ハウジング12および箱状カバー部材14の材質
(鋼板・ステンレス鋼板・アルミニウム板等)、形状、
寸法、加工手段(折り曲げ、あるいは成形)などは適宜
選択する。
【0042】ハウジング12は従来公知のものを適用で
きる。図16に示すハウジング12の構成を説明する
と、一対の側板12A・12Bの各両側縁に、帯板導体
1A・1Bの長さ方向に沿って横断面コ字形折曲部a
を、そのコ字形の開口が相対するように設け、その一対
の側板12A・12Bを向かい合わせることにより、両
側板12A・12Bで形成されるハウジング12内に、
コ字形折曲部aの端部切口を位置させるものである。そ
のハウジング12の両側板12A・12B間に複数枚の
絶縁被覆帯板導体1A・1Bを重ねて挟み、両側板12
A・12Bを締着具(図に省略)で緊締固着することに
よってバスダクトが構成される。
【0043】ハウジング12の側面の窓部13に臨む分
岐線接続導体2および分岐線接続部5を覆う箱状カバー
部材14は、導電部に対する不慮の接触などによる危険
防止のため、塵埃等の進入による電気的事故の防止など
種々の危険防止のための保護を兼ねるものである。箱状
カバー部材14の構成は、ハウジング12の窓部13側
および蓋取付け側、すなわち対向2面が開口した4面箱
形で、ハウジング12の長手方向の2辺に形成した取付
け座15をハウジング12の側面にあてがってねじ止め
する。箱状カバー部材14のハウジング12と反対側の
開口部は蓋14Aをねじ止めして閉塞する。箱状カバー
部材14の一部に、各帯板導体1A・1Bに接続された
分岐線(図に省略)を外に引き出すためのノックアウト
(図中、二点鎖線示部)16、または引出し用開口部を
設けておくなど適宜である。
【0044】図17は、前記図6に示した電路を分岐装
置と共にハウジングに収容した場合の実施例である。
(a)は分解図、(b)は組立完了図を示す。電路直線
部ハウジング17は分岐部の前後で切断し、その分岐部
を二つ割りボックス式の分岐部ハウジング18で囲んで
前後の電路直線部ハウジング17に固定している。電路
直線部ハウジング17および分岐部ハウジング18の材
質、その他の構成は前記図16の場合と略同様であり、
且つ適宜選択できるものである。二つ割りボックス式分
岐部ハウジング18の一部に、各帯板導体1A・1Bに
接続された分岐線(図に省略)を外に引き出すためのノ
ックアウト(図中、二点鎖線示部)19、または引出し
用開口部を設けておくなど適宜である。
【0045】分岐部ハウジング18は、図示例の二つ割
りボックス式の他、電路直線部ハウジング17の分岐装
置が位置する部分を両側に膨出成形し、且つその膨出部
分の側面に分岐線接続導体2および分岐線接続部5が臨
む窓部を設け、その窓部を箱状カバー部材で覆うように
構成することもできる。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る帯板導体電路の分岐装置
は、複数本の帯板導体を平行且つ板面同士対面配置した
電路において、外側面の一部分を分岐線接続部とした最
外側帯板導体と、分岐線接続導体を有する帯板導体とか
ら成り、分岐線接続導体はその一端部を帯板導体に固着
し、他端部を帯板導体の側縁から突出させたから、最外
側の帯板導体は、他の帯板導体のように分岐線接続導体
を設ける必要がなくて、従来全ての帯板導体に分岐線接
続導体を設けていたのに比べて溶接その他の固着工程が
減少し、組立て作業性の向上に効果がある。最外側帯板
導体の分岐線接続部を含む一部分を外方向に膨出させる
と、その分岐線接続部と隣接する帯板導体が離れるの
で、絶縁帯板導体を使用した電路の場合、最外側帯板導
体に分岐線を接続するときの隣接帯板導体の絶縁被覆の
安全性を確保することができる。
【0047】また、分岐線接続導体の突出端部を帯板導
体の面方向と交差する向きに曲げると、分岐線の接続導
出が容易になるもので、分岐線接続導体を有する帯板導
体と外側面の一部分を分岐線接続部とした最外側帯板導
体との組合せによって分岐部を多様に構成できることと
相まって、帯板導体に対する分岐線接続導体の配置位置
の設定の多様化、分岐の方向・手段の多様化など、分岐
装置の設計に自由性がある。更に、分岐線接続導体を備
えたことによって分岐部における帯板導体の断面積が減
少することはないから、帯板導体が発熱する虞はない。
そして本発明に係る帯板導体電路の分岐装置は絶縁導体
密着形および空気絶縁形のいかんを問わず、帯板導体電
路と共にハウジングに収容することにより、高層ビル・
工場などの電気幹線であるバスダクトとして、即適用で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】絶縁帯板導体を積層した2線式電路に本発明の
分岐装置を実施した斜視図。
【図2】絶縁帯板導体を積層した2線式電路に、分岐線
接続部が膨出した本発明の分岐装置を実施した斜視図。
【図3】絶縁帯板導体を積層した3線式電路に本発明の
分岐装置を実施した斜視図。
【図4】絶縁帯板導体を積層した3線式電路に本発明の
分岐装置を実施した他の実施例の斜視図。
【図5】絶縁帯板導体を積層した3線式電路に、片側の
分岐線接続部が膨出した本発明の分岐装置を実施した斜
視図。
【図6】絶縁帯板導体を積層した3線式電路に、両側の
分岐線接続部が膨出した本発明の分岐装置を実施した斜
視図。
【図7】裸帯板導体を空気絶縁間隔を置いて配置した3
線式電路に本発明の分岐装置を実施した斜視図。
【図8】裸帯板導体を空気絶縁間隔を置いて配置した3
線式電路に、分岐線接続導体を図7の例と異なる手段で
固着した本発明の分岐装置を実施した斜視図。
【図9】絶縁帯板導体を積層した4線式電路に本発明の
分岐装置を実施した斜視図。
【図10】絶縁帯板導体を積層した4線式電路に、片側
の分岐線接続部が膨出した本発明の分岐装置を実施した
斜視図。
【図11】絶縁帯板導体を積層した4線式電路に、図1
0の例と異なる配置で分岐線接続導体を固着した本発明
分岐装置の斜視図。
【図12】絶縁帯板導体を積層した4線式電路に、両側
の分岐線接続部が膨出した本発明の分岐装置を実施した
斜視図。
【図13】絶縁帯板導体を積層した4線式電路に、図1
2の例と異なる配置で分岐線接続導体を固着した本発明
分岐装置の斜視図。
【図14】絶縁帯板導体を積層した4線式電路に、図1
2の例と異なる配置で分岐線接続導体を固着し、且つ両
側の分岐線接続部の膨出位置を違えた本発明分岐装置の
斜視図。
【図15】最外側帯板導体の分岐線接続部の実施例3例
を示した斜視図。
【図16】図5の例の電路および分岐装置をハウジング
に収容した状態を、カバー部材を開いて示した斜視図。
【図17】図6の例の電路および分岐装置をハウジング
に収容した場合のカバー部材を開いた斜視図と、カバー
部材を閉じた斜視図。
【符号の説明】
1A 分岐線接続導体付き帯板導体 1B 最外側に配置される分岐線接続導体のない帯板導
体 2 分岐線接続導体 2A 突出端部 3 絶縁層 4 分岐線を止着するねじ部品用穴 5 分岐線接続部 6 分岐線を止着するねじ部品用穴 7 分岐線接続導体固着用ねじ部品 12 ハウジング 14 箱状カバー部材 16、19 分岐線導出部 17 電路直線部ハウジング 18 分岐部ハウジング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の帯板導体を平行且つ板面同士対
    面配置した電路において、外側面の一部分を分岐線接続
    部とした最外側帯板導体と、分岐線接続導体を有する帯
    板導体とから成り、分岐線接続導体はその一端部を帯板
    導体に固着し、他端部を帯板導体の側縁から突出してい
    る帯板導体電路の分岐装置。
  2. 【請求項2】 最外側帯板導体の分岐線接続部を含む一
    部分が外方向に膨出している請求項1記載の帯板導体電
    路の分岐装置。
  3. 【請求項3】 分岐線接続導体の突出端部が帯板導体の
    面方向と交差する向きに曲がっている請求項1および請
    求項2記載の帯板導体電路の分岐装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の分岐装置
    がハウジングに収容されている帯板導体電路の分岐装
    置。
  5. 【請求項5】 ハウジングに、最外側帯板導体の分岐線
    接続部および他の帯板導体の分岐線接続導体に接続した
    分岐線の導出部を備えている請求項4記載の帯板導体電
    路の分岐装置。
JP7464495A 1995-03-07 1995-03-07 帯板導体電路の分岐装置 Withdrawn JPH08251780A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183039A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続ボックス
JP2018186029A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 矢崎総業株式会社 配索材の接続構造

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JP2009183039A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続ボックス
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