JPH082505B2 - 抵抗溶接機 - Google Patents

抵抗溶接機

Info

Publication number
JPH082505B2
JPH082505B2 JP3018332A JP1833291A JPH082505B2 JP H082505 B2 JPH082505 B2 JP H082505B2 JP 3018332 A JP3018332 A JP 3018332A JP 1833291 A JP1833291 A JP 1833291A JP H082505 B2 JPH082505 B2 JP H082505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
pressure
pressing force
slide shaft
pressurizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3018332A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04237580A (ja
Inventor
雅彦 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Miyachi Co Ltd
Original Assignee
Amada Miyachi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Miyachi Co Ltd filed Critical Amada Miyachi Co Ltd
Priority to JP3018332A priority Critical patent/JPH082505B2/ja
Publication of JPH04237580A publication Critical patent/JPH04237580A/ja
Publication of JPH082505B2 publication Critical patent/JPH082505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗溶接機に係り、特
に小型精密部品のキャン・シール溶接に好適な抵抗溶接
機に関する。
【0002】
【従来の技術】図7および図8に、キャン・シール(C
an Seal)溶接の一加工例を示す。図7に示すよ
うに、素子200およびリード線202,203を取り
付けた基板204に対してキャップ型の蓋206を上か
ら被せ、蓋206の環状鍔部206aと基板204の周
縁部204aとを溶接することにより、電子部品のキャ
ン・シール・パッケージが形成される。
【0003】図8につき、このキャン・シール溶接を詳
細に説明する。蓋206の鍔部206aは蓋本体から斜
下方向に周設されているため、溶接開始前、上部溶接電
極208と蓋鍔部206a、蓋鍔部206aと基板周縁
部204aは互いに部分的に接触している。このよう
に、溶接部の接触面積を小さくすることで、溶接開始時
の溶接電流を高密度にし、効率的にジュール熱を発生さ
せ、電源回路の負担を軽くすることができる。溶接が開
始されると、先ず、加圧機構(図示せず)により上部溶
接電極208、下部溶接電極210間に初期加圧力が加
えられ、一定時間後に初期加圧力から本来(正規)の溶
接加圧力に切り換えられ、所定のタイミングで電源回路
(図示せず)より溶接電圧が出力される。そうすると、
上部溶接電極208→蓋鍔部206a→基板周縁部20
4a→下部溶接電極210の経路に溶接電流が流れ、抵
抗発熱によって蓋鍔部206aと基板周縁部204aと
が互いに溶接される。
【0004】従来のこの種抵抗溶接機では、加圧機構に
おけるバネ手段として板バネか、もしくはコイルバネを
使用していた。また、正規の溶接加圧力へ切り換える時
刻と正規溶接加圧力の立ち上がり速度とから所定の加圧
力に達する見込の時刻を割り出し、その割り出した見込
時刻で通電を開始していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような小型電子
部品のキャン・シール溶接においては、チリが発生する
とパッケージ内の電子部品本体を損傷するおそれがある
ので、チリの発生を極力防止するよう高速・高精度な加
圧制御および通電開始制御が要求される。
【0006】しかるに、従来の抵抗溶接機では、加圧機
構のバネ手段として板バネまたはコイルバネを使用する
ため、エアシリンダで発生された加圧力を溶接電極に迅
速に伝えるのが難しく、正規溶接加圧力の立ち上がり速
度が不十分であった。また、正規溶接加圧力への切換時
刻と正規溶接加圧力の立ち上がり速度とから通電開始の
タイミングを得る方式においては、加圧力立ち上がり速
度の変動、バラツキの影響を受けるため、適正なタイミ
ングで通電開始を行うことが難しかった。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、高速・高精度な加圧制御および通電開始制御を
行い、チリの発生を防止するようにした抵抗溶接機を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の抵抗溶接機は、一端側に溶接電極
が取り付けられる加圧用スライドシャフトと加圧シリン
ダとを同軸線上に配設し、前記加圧用スライドシャフト
の他端側と前記加圧シリンダとの間に樹脂スプリングを
配設し、前記樹脂スプリングを貫通するように前記加圧
用スライドシャフトの前記他端側に軸ずれ防止用スライ
ドシャフトを配設してなる構成とした。本発明の第2の
抵抗溶接機は、上記第1の抵抗溶接機において、前記加
圧シリンダと前記樹脂スプリングとの間に加圧力に対応
した電気信号を出力する圧力センサを配設してなる構成
とした。本発明の第3の抵抗溶接機は、上記第2の抵抗
溶接機において、前記圧力センサの出力信号を受け取
り、前記センサ出力信号によって表される加圧力が所期
加圧力から正規溶接加圧力に立ち上がる途中の所定値に
達した時に抵抗溶接の通電開始を指示する制御信号を発
生する手段を具備する構成とした。
【0009】
【作用】加圧シリンダが作動してそのピストンロッドが
前進すると、樹脂スプリング、加圧用スライドシャフト
および溶接電極も同方向に移動し、やがて溶接電極が被
溶接材に当接する。さらにピストンロッドが前進する
と、樹脂スプリングが圧縮変形し、その圧縮変形によっ
て得られる弾性加圧力が加圧用スライドシャフト、溶接
電極を介して被溶接材に加えられる。樹脂スプリング
は、板バネやコイルバネ等と比較して格段に大きなバネ
係数を有するため、わずかな圧縮変形によって大きな圧
力を発生する。したがって、被溶接材に対する加圧力を
所望の値まで高速に立ち上げることが可能であり、また
被溶接材の溶接部が溶け込んだ際には樹脂スプリングの
弾性力で追込みの加圧を加えることができる。ただし、
樹脂スプリングは、体積を一定に保持したまま弾性変形
するため、軸方向に圧縮変形するときは、これと同時に
半径方向に膨張変形し、内部応力で軸ずれまたはねじれ
を起こしやすい。本発明のように加圧力を高速に立ち上
げる方式の抵抗溶接機においては、樹脂スプリングがわ
ずかでも軸ずれを起こすと、加圧シリンダからの加圧力
が正確に被溶接材に伝わらないだけでなく、樹脂スプリ
ングが疲労劣化しやすく、高速・高精度な加圧力伝達特
性が保証されなくなり、ひいては高速・高精度な加圧制
御が困難になるという問題がある。そこで、本発明で
は、樹脂スプリングを貫通するように加圧用スライドシ
ャフトの他端側に軸ずれ防止用スライドシャフトを配設
する。加圧シリンダからの加圧力で樹脂スプリングが軸
方向で圧縮変形するとき、軸ずれ防止用スライドシャフ
トが軸方向にスライドしつつ樹脂スプリングの支柱とし
て作用する。このような軸ずれ防止用スライドシャフト
の作用により、樹脂スプリングは軸ずれまたはねじれを
起こすことなく正確に軸方向に圧縮変形し、かつ半径方
向に膨張する。この結果、加圧シリンダからの加圧力が
正確・忠実に加圧用スライドシャフトに伝えられ、高速
・高精度な加圧制御が可能となる。
【0010】また、加圧シリンダと溶接電極との間に圧
力センサをさらに配設した場合は、被溶接材に加えられ
る加圧力の値をリアルタイムに表す信号が圧力センサよ
り得られる。このセンサ出力信号を基に的確な加圧制御
あるいは通電制御を行うことができる。
【0011】また、加圧力が上記のように高速に立ち上
がるときでも、圧力センサの出力信号はリアルタイムな
加圧力検出値を与えるので、センサ出力信号によって表
される加圧力が初期加圧力から正規溶接加圧力に立ち上
がる途中の所定値に達した時に抵抗溶接の通電開始を指
示する制御信号が発生されることで、加圧力が正規溶接
加圧力に達するや否や即座に抵抗溶接の通電を開始する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明の実施例
を説明する。図1および図2は、本発明の一実施例によ
るキャン・シール溶接機のヘッド部の詳細な構成を示す
一部断面正面図および側面図であり、図3はこのキャン
・シール溶接機の全体構造を示す略斜視図である。
【0013】先ず、図3において、10は固定台、12
はヘッド部、14はエアシリンダ、16は溶接トランス
である。溶接トランス16の出力端子18,20は、二
次導体22,24、二次導体接続ブロック26,28を
介して上部電極取付ブロック30,下部電極取付ブロッ
ク32にそれぞれ接続される。これら上部電極取付ブロ
ック30,下部電極取付ブロック32には、図8に示す
ような上部溶接電極208、下部溶接電極210がそれ
ぞれ取り付けられる。上部電極取付ブロック30は、上
部プラテン受34、シャフト受36を介して加圧用スラ
イドシャフト38に結合している。加圧用スライドシャ
フト38は、ヘッド部12内において、後述するウレタ
ン・スプリングおよびロードセルを介してエアシリンダ
14のピストンロッドに結合している。これにより、エ
アシリンダ14で発生された垂直下方向の加圧力は、加
圧用スライドシャフト38を介して、上部電極取付ブロ
ック30に取り付けられた上部溶接電極ひいては被溶接
材(図示せず)に加えられるようになっている。
【0014】図1および図2において、加圧用スライド
シャフト38は、中空シャフトからなり、ベアリングホ
ルダ40に支持されたストロークベアリング42に摺動
可能に支持され、垂直方向に移動可能となっている。加
圧用スライドシャフト38の上端は、ボールベアリング
用フランジ44、ウレタン・スプリング46、スプリン
グ受48、ロードセル受50、ロードセル52およびフ
ローティング・ジョイント54を介してピストン・ロッ
ド56の下端部に接続される。ただし、ロードセル52
とフローティング・ジョイント54との間は、非固定状
態で互いに対向している。エアシリンダ14の加圧が解
除されているとき、つまりピストン・ロッド56が後退
しているときは、図示のように、フローティング・ジョ
イント54がロードセル52から離れており、ロードセ
ル52は無負荷状態となっている。これにより、ロード
セル52は、必要時(加圧力測定時)のみ加圧され、高
精度な加圧力測定値を出力できるようになっている。
【0015】ウレタン・スプリング46を貫通して軸ず
れ防止用のボールスライド用シャフト58が配設されて
いる。ウレタン・スプリング46の上方に突出したシャ
フト46の上端はスプリング受48の下面に接続されて
いる。ウレタン・スプリング46の下方に突出したシャ
フト58の下端部はリニアプッシュ60を介して加圧用
スライドシャフト38内で摺動可能となっている。エア
シリンダ14からの加圧力でウレタン・スプリング46
は体積を一定に保持したまま弾性変形するため、軸方向
に圧縮変形すると同時に半径方向に膨張変形し、内部応
力で軸ずれまたはねじれを起こしやすい。本実施例のよ
うに加圧力を高速に立ち上げる抵抗溶接機においては、
ウレタン・スプリング46がわずかでも軸ずれを起こす
と、エアシリンダ14からの加圧力が正確に被溶接材に
伝わらないだけでなく、ウレタン・スプリング46が疲
労劣化しやすいという問題もある。そこで、本実施例で
は、ウレタン・スプリング46を貫通するように加圧用
スライドシャフト38の上端側に軸ずれ防止用のボール
スライド用シャフト58を配設している。エアシリンダ
14からの加圧力でウレタン・スプリング46が軸方向
で圧縮変形するとき、ボールスライド用シャフト58が
軸方向にスライドしつつウレタン・スプリング46の支
柱として作用する。このようなボールスライド用シャフ
ト58の作用により、ウレタン・スプリング46は軸ず
れまたはねじれを起こすことなく正確に軸方向で圧縮変
形する。この結果、エアシリンダ14からの加圧力が正
確・忠実に加圧用スライドシャフト38に伝えられ、こ
れによって高速・高精度な加圧制御および通電開始制御
が保証されるとともに、ウレタン・スプリング46の耐
久性が保証される。
【0016】なお、ボールベアリング用フランジ44に
は、垂直フランジ62を介してフローティング・ベース
板64が水平に取り付けられ、このベース板64はフロ
ーティング・ジョイント54に対する上方向のストッパ
として機能する。さらに、図2に示されるように、ベー
ス板64に回り止めガイド板66が垂設され、スプリン
グ受48に固着された回り止めピン68がガイド板66
に形成された垂直方向の切欠溝66a内で垂直方向に案
内される。これにより、ウレタン・スプリング46は垂
直方向にのみ移動可能となっている。70はベース板で
ある。また、図1に示されるように、加圧用スライドシ
ャフト38の下端部に隣接して、プラテン受34にリニ
アシャフト72が垂直に立設され、このリニアシャフト
72は固定台10側の垂直メタルホルダ74に内設され
たブッシュ76に案内される。これによって、加圧用ス
ライドシャフト38およびそれに結合されたプラテン受
34、上部電極取付ブロック30等は、垂直方向にのみ
移動可能であり、回転移動しないようになっている。な
お、二次導体接続ブロック26とプラテン受34との間
に絶縁体78が介在している。
【0017】図4は、エアシリンダ14を駆動するため
の空気圧回路の構成を示す。この空気圧回路80におい
て、82は圧縮空気圧源、84はエアフィルタ、86は
圧力スイッチ、88はエアタンク、90はレギュレー
タ、92は圧力計、94はチェックバルブ、96,98
は方向切換弁、100、102,104はスピードコン
トローラ、106はコネクタ、108はエキゾーストク
リーナである。
【0018】一対の方向切換弁96,98を設けている
のは、大きなシリンダ出力を得るとともに、移動停止機
能をもたせるためであって、第1の方向切換弁96の負
荷ポート口Aはスピードコントローラ100,102を
介してエアシリンダ14のヘッド側に接続され、第2の
方向切換弁98の負荷ポート口Bはスピードコントロー
ラ104を介してエアシリンダ14のロッド側に接続さ
れる。
【0019】ピストンロッド56を後退させるときは、
図示のように、第1の方向切換弁96が排気口R1 に切
り換えられるとともに、第2の方向切換弁98が圧力口
Pに切り換えられ、これによりエアシリンダ14のヘッ
ド側はエキゾーストクリーナ108を介して大気圧に連
絡する一方、ロッド側はレギュレータ90からの圧縮空
気を供給される。加圧力を発生させるためにピストンロ
ッド56を前進させるときは、第1の方向切換弁96が
圧力口Pに切り換えられるとともに第2の方向切換弁9
8が排気口R1 に切り換えられる。これにより、エアシ
リンダ14のヘッド側にレギュレータ90からの圧縮空
気が供給される一方で、ロッド側は大気圧に接続され
る。前進途中でピストンロッド56の移動を停止させる
ときは、第2の方向切換弁98が排気口R1 から圧力口
Pに切り換えられる。このような前進モード、後退モー
ド、停止モードの切換制御は、後述する制御部112に
よって行われる。
【0020】図5は、本溶接機における制御システムの
構成を示す。設定入力部110は、キーボード等からな
り、加圧力、溶接電流、通電時間等の各種溶接条件につ
いて設定値を入力する。制御部112は、マイクロコン
ピュータからなり、設定入力部112より入力された設
定値にしたがって上記空気圧回路80および溶接電源回
路114の動作を制御する。本実施例によれば、ロード
セル52の出力信号が制御部112に与えられ、本溶接
加圧力の立ち上がり時にロードセル出力信号が所定の値
に達した時に、制御部112より通電開始の制御信号が
溶接電源回路114に与えられるようになっている。
【0021】図6は、本実施例のキャン・シール溶接機
において被溶接材に加えられる加圧力の特性を示す。こ
の特性図につき本溶接機の動作を説明する。溶接シーケ
ンスが開始すると、先ず制御部112は空気圧回路80
を前進モードに切り換える。これにより、エアシリンダ
14のピストンロッド56が前進(下降)し、ピストン
ロッド56と一体的にロードセル52、ウレタン・スプ
リング46、加圧用スライドシャフト38等も下降し、
やがて上部溶接電極(図示せず)が被溶接材(図示せ
ず)に当接して、加圧力が所定値(初期加圧力)P0 に
達すると、ロードセル52の出力信号に応答して制御部
112が空気圧回路80を停止モードに切り換える。こ
うして初期加圧力P0 が被溶接材に一定時間加えられ
る。この間、ウレタン・スプリング46は加圧力P0 に
対応した分だけわずかに圧縮変形している。
【0022】次に、正規の溶接加圧力P1を被溶接材に
加えるため、時刻tsで、制御部112は空気圧回路8
0を停止モードから前進モードに切り換える。そうする
と、ピストンロッド56からの加圧力によってウレタン
・スプリング46はさらに垂直方向つまり軸方向で圧縮
変形し、その圧縮量に応じた加圧力が加圧用スライドシ
ャフト38を通して被溶接材に加えられる。ウレタン・
スプリング46は、樹脂スプリングであるため、軸方向
に少し圧縮変形するだけで大きな圧力を発生する。した
がって、被溶接材に加えられる加圧力は、極めて短い時
間で高速に初期加圧力P0から正規溶接加圧力P1へ立
ち上がる。なお、ウレタン・スプリング46の圧縮に応
じてボールスライド用シャフト58が加圧用スライドシ
ャフト38の貫通孔内に沈み込む。上記のように、この
ボールスライド用シャフト58の作用により、エアシリ
ンダ14からの加圧力がウレタン・スプリング46を介
して正確かつ忠実に加圧用スライドシャフト38に伝え
られる。
【0023】さて、加圧力が初期加圧力P0 から正規溶
接加圧力P1 に立ち上がる途中で所定の値Pk に達する
と、この時(時刻tk )のロードセル52の出力信号に
応動して制御部112は溶接電源回路114に通電を開
始させる。そして、所定時間後の時刻te で溶接電源回
路114に通電を終了させ、しかる後時刻tf で空気圧
回路80を後退モードに切り換える。
【0024】このように、本実施例のキャン・シール溶
接機では、エアシリンダ14からの加圧力にウレタン・
スプリング46が高速応答してこれを迅速に加圧用スラ
イドシャフト38に伝えるため、極めて高速の加圧力立
ち上がり速度を得ることができる。さらに、このように
高速に立ち上がる加圧力の値をロードセル52がリアル
タイムに検出し、そのロードセル出力信号に基づいて制
御部112が通電を開始させるので、加圧力が所定値に
達した時点で直ちに溶接電流を溶接部に供給することが
できる。これにより、高速・高精度な加圧力制御、通電
開始制御が可能となり、バリの発生のない良好なキャン
・シール溶接を行うことができる。
【0025】なお、上述した実施例では、被溶接材に対
して初期加圧力を一定時間加えた後に正規の溶接加圧力
に切り換えるようにしたが、初期加圧を省いて最初から
正規の溶接加圧力を加えることも可能である。また、本
発明は、キャン・シール溶接機に限るものではなく、高
速・高精度な加圧力制御、通電開始制御を必要とする種
々の形式の抵抗溶接機に適用可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述したような構成を有する
ことにより、以下のような効果を奏する。 本発明の第1の抵抗溶接機によれば、加圧シリンダの発
生した加圧力を樹脂スプリングを介して加圧用スライド
シャフト、溶接電極ひいては被溶接材に加えるようにす
るとともに、樹脂スプリングに軸ずれ防止用スライドシ
ャフトを貫通させて樹脂スプリングを軸ずれやねじれを
起こすことなく正しく軸方向で圧縮変形させるようにし
たので、加圧力を設定値まで高速・短時間で立ち上げる
ことができるとともに、樹脂スプリングを正確かつ安定
に動作させて、高速・高精度な加圧力伝達特性を保証
し、ひいては高速・高精度な加圧制御を保証することが
できる。 本発明の第2の抵抗溶接機によれば、上記第1の抵抗溶
接機において、加圧シリンダと溶接電極との間に加圧力
に対応した電気信号を出力する圧力センサを配設し、こ
の圧力センサにより加圧力をリアルタイムに検出するよ
うにしたので、加圧力を高速に立ち上げるときでも高精
度な加圧制御および通電制御を可能とすることができ
る。 本発明の第3の抵抗溶接機によれば、上記第2の抵抗溶
接機において、上記圧力センサの出力信号によって表さ
れる加圧力が初期加圧力から正規溶接加圧力に立ち上が
る途中の所定値に達した時に通電開始を指示する制御信
号を発生するようにしたので、加圧力が高速かつ短時間
で正規溶接加圧力に達するや否や即座に抵抗溶接の通電
を開始させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるキャン・シール溶接機
のヘッド部の詳細な構成を示す一部断面正面図である。
【図2】実施例の溶接機のヘッド部の詳細な構成を示す
略側面である。
【図3】実施例の溶接機の全体構造を示す略斜視図であ
る。
【図4】実施例の溶接機における加圧用エアシリンダを
駆動するための空気圧回路の構成を示す回路図である。
【図5】実施例の溶接機における制御システムの構成を
示すブロック図である。
【図6】実施例の溶接機における加圧力特性を示す図で
ある。
【図7】キャン・シール溶接の一加工例を示すための電
子部品の斜視図である。
【図8】キャン・シール溶接における溶接部の構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
12 ヘッド部 14 エアシリンダ 30 上部電極取付ブロック 32 下部電極取付ブロック 38 加圧用スライドシャフト 46 ウレタン・スプリング 52 ロードセル 56 ピストンロッド 80 空気圧回路 90 レギュレータ 96 方向切換弁 98 方向切換弁 110 設定入力部 112 制御部 114 溶接電源回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に溶接電極が取り付けられる加圧
    用スライドシャフトと加圧シリンダとを同軸線上に配設
    し、前記加圧用スライドシャフトの他端側と前記加圧シ
    リンダとの間に樹脂スプリングを配設し、前記樹脂スプ
    リングを貫通するように前記加圧用スライドシャフトの
    前記他端側に軸ずれ防止用スライドシャフトを配設して
    なることを特徴とする抵抗溶接機。
  2. 【請求項2】 前記加圧シリンダと前記樹脂スプリング
    との間に加圧力に対応した電気信号を出力する圧力セン
    サを配設してなることを特徴とする請求項1に記載の抵
    抗溶接機。
  3. 【請求項3】 前記圧力センサの出力信号を受け取り、
    前記センサ出力信号によって表される加圧力が初期加圧
    力から正規溶接加圧力に立ち上がる途中の所定値に達し
    た時に抵抗溶接の通電開始を指示する制御信号を発生す
    る手段を具備したことを特徴とする請求項2に記載の抵
    抗溶接機。
JP3018332A 1991-01-17 1991-01-17 抵抗溶接機 Expired - Lifetime JPH082505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3018332A JPH082505B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 抵抗溶接機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3018332A JPH082505B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 抵抗溶接機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04237580A JPH04237580A (ja) 1992-08-26
JPH082505B2 true JPH082505B2 (ja) 1996-01-17

Family

ID=11968689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3018332A Expired - Lifetime JPH082505B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 抵抗溶接機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH082505B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101941118B (zh) * 2010-08-17 2013-02-20 镇江泛沃汽车零部件有限公司 夹紧焊机机头
JP6530903B2 (ja) * 2014-10-22 2019-06-12 日本碍子株式会社 溶接体の製造方法及びガスセンサの製造方法
CN106271003B (zh) * 2016-10-19 2018-11-30 广州松兴电气股份有限公司 一种弹簧加压机构装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5636618Y2 (ja) * 1979-09-17 1981-08-28
JPH0195881A (ja) * 1987-10-09 1989-04-13 Honda Motor Co Ltd 溶接ガンの通電制御方法
JPH07115205B2 (ja) * 1987-12-01 1995-12-13 株式会社電元社製作所 抵抗溶接機の電極加圧測定装置
JPH0444316Y2 (ja) * 1988-03-17 1992-10-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04237580A (ja) 1992-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6118095A (en) Control device for resistance welder
US7905126B2 (en) Die cushion controller of press machine
JPH082505B2 (ja) 抵抗溶接機
US7119302B2 (en) Short-time arc welding system and method for short-time arc welding
US6294750B1 (en) Method and apparatus for automatically adjusting air pressure in a pneumatic weld head
JP3522281B2 (ja) 弁行程を調節するための装置および方法
US3238352A (en) Electrode holder arrangement for welding machines
US3207884A (en) Welding apparatus
JP5013616B2 (ja) 熱かしめ装置および熱かしめ方法
KR102060398B1 (ko) 공작기계의 가공원점 측정기
US5418347A (en) Method and apparatus for fusing terminal or commutator wire connections using a trigger current
CN215866148U (zh) 一种线束端子插入胶壳拉拔力测试装置
KR100367922B1 (ko) 밸브리프트세팅장치및세팅방법
EP1009578B1 (en) Apparatus andfor and methof of welding or reflow soldering with automatically adjusted pressure
JPH06312273A (ja) 溶接ガン加圧力制御方法
JP3508160B2 (ja) 抵抗溶接装置
US3349217A (en) Welding apparatus
JPH08290223A (ja) パンチプレス機の金型追従確認方法
JP2668051B2 (ja) 抵抗溶接方法及び抵抗溶接装置
JP2002192385A (ja) 電動式押圧装置
JP4840407B2 (ja) 圧電部品を製造するための圧入装置
JPH11291060A (ja) 抵抗溶接方法およびその装置
US8153921B2 (en) Method and system for real-time non-destructive testing of projection welds utilizing force sensor
JP4255356B2 (ja) 抵抗溶接機
JP2003205372A (ja) 接合装置