JPH08249560A - 火災報知設備における断線監視装置および中継器 - Google Patents

火災報知設備における断線監視装置および中継器

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JPH08249560A
JPH08249560A JP8187195A JP8187195A JPH08249560A JP H08249560 A JPH08249560 A JP H08249560A JP 8187195 A JP8187195 A JP 8187195A JP 8187195 A JP8187195 A JP 8187195A JP H08249560 A JPH08249560 A JP H08249560A
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敏和 金村
Yutaka Watanabe
豊 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズ等によって断線判別結果が影響される
ことが少ない火災報知設備における断線監視装置を提供
することを目的とするものである。 【構成】 火災感知器を接続する一対の電源兼信号線の
終端に接続される終端コンデンサと、電源兼信号線への
電源供給を遮断する遮断手段と、電源兼信号線への電源
供給が遮断されたときに、終端コンデンサの充電電荷を
放電させる放電手段と、この放電手段によって放電が1
回行われる間に、電源兼信号線の電圧を複数回、検出す
る電圧検出手段と、この電圧検出手段が検出した電源兼
信号線の電圧に応じて断線を判別する断線判別手段とを
有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災報知設備における
断線監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火災感知器が接続されている回線(電源
兼信号線等の電路)の終端に終端コンデンサを設け、こ
の終端コンデンサの充電電荷を放電させて断線監視を行
なうものの例として実公昭57−38,777号公報に
記載されたものが存在する。
【0003】この従来例は、電源電圧の分圧値と、終端
コンデンサの放電電圧とを比較して断線監視を行なうこ
とによって、電源電圧の変動の影響による断線検出回路
の誤動作を防止している。そして、断線していなけれ
ば、上記放電電圧が分圧値よりも高いので、断線表示を
点灯しないが、断線が発生していると、その放電電圧が
分圧値以下まで低下するので、断線表示を点灯するよう
にしている。また、この従来例は、電源電圧が変動した
ときに、これに伴なって電源電圧の分圧値も変動するの
で、電源電圧が変動しても、正常な断線監視を行なうこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回線が実際
には断線しているが、断線検出時にプラスのノイズ等が
偶然その回線にのると、断線検出の結果、断線していな
いという誤判断が出るという問題がある。逆に、回線が
実際には断線していないのに、断線検出時にマイナスの
ノイズ等が偶然その回線にのると、断線検出の結果、断
線しているという誤判断が出るという問題がある。つま
り、ノイズ等によって断線判別結果が影響されるという
問題がある。
【0005】また、終端コンデンサは経年変化によって
次第にその容量値が低下し(いわゆる容量抜けが生
じ)、その容量値がある値以下になると、正常に断線検
出することができなくなるので、容量抜けを早期に検出
したいという要請がある。
【0006】本発明は、ノイズ等によって断線判別等の
結果が影響されることが少ない断線監視装置または中継
器を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、個体不良で充電が充分に
行えない終端コンデンサや経年変化によって容量抜けし
た終端コンデンサが正常な終端コンデンサに早期に交換
される火災報知設備における断線監視装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、火災感知器を
接続する一対の電源兼信号線の終端に接続される終端コ
ンデンサと、電源兼信号線への電源供給を遮断する遮断
手段と、電源兼信号線への電源供給が遮断されたとき
に、終端コンデンサの充電電荷を放電させる放電手段
と、この放電手段によって放電が1回行われる間に、電
源兼信号線の電圧を複数回、検出する電圧検出手段と、
この電圧検出手段が検出した電源兼信号線の電圧に応じ
て断線を判別する断線判別手段とを有するものである。
【0009】
【作用】本発明は、終端コンデンサの充電電荷を放電さ
せ、この放電が1回行われる間に、電源兼信号線の電圧
を複数回、検出し、この検出された電源兼信号線の電圧
に応じて断線を判別するので、ノイズ等によって断線判
別結果が影響されることが少ない。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す回路図であ
る。
【0011】図1には、中継器Tと、中継器Tに接続さ
れる複数の火災感知器DE(警戒地区毎等で1回線とす
る)と、終端器ELとが示されている。各中継器Tは、
その他の端末機器(図示せず)と同様に、電源兼信号線
SLを介して受信機REに接続され、中継器Tは、マイ
クロコンピュータ1と、電源PSと、A/D変換器10
と、受信回路11と、送信回路12と、インバータIN
V1、INV2と、トランジスタTr1、Tr2、Tr
3と、充電用定電流回路CC1と、放電用定電流回路C
C2とを有する。また、火災感知器DEと中継器Tとは
電源兼信号線Lで接続されている。終端器ELは、終端
コンデンサCEと、突入電流防止用抵抗R1と、ツェナ
ーダイオードZDと、ダイオードDと、抵抗R2とを有
する。
【0012】マイクロコンピュータ1は、図2、図4、
図5に示す各フローチャートのプログラム等を実行する
ものであり、入力ポートD0〜D7と、制御用出力ポー
トPO1、PO2と、コンパレータと、このコンパレータの
基準電圧VTHを入力する入力ポートPI とを有する。
【0013】充電用定電流回路CC1は、電源兼信号線
Lを介して、火災感知器DE、終端器ELに所定の定電
流を供給する回路であり、放電用定電流回路CC2は、
終端コンデンサCEの放電ループの一部を構成し、その
放電電流の変化を示す特性の傾斜を一定にする回路であ
り、放電電圧(電源兼信号線Lの電圧)が急に下がらな
いようにするものである。
【0014】A/D変換器10は、電源兼信号線Lのア
ナログ電圧をデジタル値に変換する回路である。終端コ
ンデンサCEは、火災感知器を接続する一対の電源兼信
号線の終端に接続される終端コンデンサである。
【0015】トランジスタTr1、Tr2は、電源兼信
号線Lへの電源供給を遮断するときにオフするものであ
り、マイクロコンピュータ1とトランジスタTr1、T
r2とは、電源兼信号線への電源供給を遮断する遮断手
段の例である。トランジスタTr3は、終端コンデンサ
CEの充電電荷を放電させるものであり、マイクロコン
ピュータ1とトランジスタTr3とは、電源兼信号線へ
の電源供給が遮断されたときに、終端コンデンサの充電
電荷を放電させる放電手段の例である。
【0016】マイクロコンピュータ1は、放電手段によ
って放電が1回行われる間に、電源兼信号線の電圧を複
数回、検出する電圧検出手段の例であり、また、電圧検
出手段が検出した電源兼信号線の電圧に応じて断線を判
別する断線判別手段の例でもある。
【0017】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0018】図2は、上記実施例における中継器Tの動
作を示すフローチャートである。
【0019】まず、受信機REからの呼出し回数の変数
jを0に初期化し、マイクロコンピュータ1の出力ポー
トPO1をLにセットし、出力ポートPO2をHにセットす
るような初期化を行なう(S1)。なお、マイクロコン
ピュータ1の出力ポートPO1がLのときに、トランジス
タTr1、Tr2がオンし、出力ポートPO2がHのとき
に、トランジスタTr3がオフする。
【0020】そして、受信機REから受信信号を受け、
その受信信号が呼出し信号であれば(S2、S3)、受
信機REからの呼出し回数jを1インクリメントし(S
4)、その呼出し回数jが予め設定されている回数J
(たとえば10)に達しなければ(S5)、A/D変換
器10の出力V0 を読込み(S6)、火災信号判別電圧
F と比較する(S7)。この場合、火災感知器DEが
動作していると、出力V0 が火災信号判別電圧VF より
も低くなり、このときに火災信号を、たとえば自己アド
レスとともに送信回路12から受信機REに送出し(S
8)、ステップS2に戻る。A/D変換器10の出力V
0 が火災信号判別電圧VF 以上であれば、火災ではない
ので、ステップS2に戻る。なお、火災でないときに
は、受信機REに応答信号を送出するようにしてもよ
い。
【0021】一方、受信機REから中継器T1への呼出
し回数jが予め設定される回数Jに達したならば(S
5)、終端コンデンサCEへの充電を停止し(S1
1)、その放電に備える。つまり、出力ポートPO1をH
にセットすることによって、トランジスタTr1、Tr
2をオフし、充電用定電流回路CC1がオフし、電源兼
信号線Lへの電源供給が遮断される。
【0022】そして、終端コンデンサCEに充電されて
いる電荷の放電を開始する(S12)。つまり、出力ポ
ートPO2をLにセットすることによって、トランジスタ
Tr3をオンし、放電用定電流回路CC2がオンし、放
電回路がオンされる。また、断線検出の回数(A/D変
換器10の出力Vn の読み込み回数)nを1にセット
し、電源兼信号線Lの電圧Vn が基準電圧VTH以上であ
る回数kを0にセットする(S13)。
【0023】次に、断線判別するために電源兼信号線L
の電圧を断続的に検出する動作に移る。まず、たとえば
100msのタイマ(マイクロコンピュータ1に内蔵の
タイマ)をリセットし、セットし(S21)、このタイ
マ時間が経過すると(S22)、A/D変換器10の出
力Vn を読み込む(S23)ことによって、電源兼信号
線Lの電圧Vn と基準電圧VTHとを比較し(S24)、
電源兼信号線Lの電圧Vn が基準電圧VTH以上であれ
ば、電源兼信号線Lの電圧Vn が基準電圧VTH以上であ
ることを検出した回数(OK回数)kを1インクリメン
トし(S25)、上記動作(S21〜S25)を5回繰
り返す(S26、S27)。この間、終端コンデンサC
Eの充電電荷が、電源兼信号線Lと放電用定電流回路C
C2とトランジスタTr3とを介して徐々に放電されて
いる。
【0024】そして、上記動作(S21〜S25)を5
回繰り返した後に、終端コンデンサCEからの放電を停
止し(S31)、終端コンデンサCEへの充電を開始す
る(S32)。つまり、出力ポートPO2をHにセットす
ることによって、放電用定電流回路CC2をオフし、終
端コンデンサCEからの放電を停止し、出力ポートPO1
をLにセットすることによって、充電用定電流回路CC
1を起動し、終端コンデンサCEへの充電を開始する。
【0025】そして、OK回数(電源兼信号線Lの電圧
n が基準電圧VTH以上であることを検出した回数)k
が3以上であるか、3未満であるかを判断し(S3
3)、OK回数が3未満であれば断線信号を送出し(S
34)、回数jを0にリセットし(S35)、OK回数
が3以上であれば断線信号を送出しない。すなわち、上
記実施例においては、終端コンデンサCEを1回放電し
たときに、A/D変換器10の出力Vn を5回読み込ん
でおり、OK回数が3以上であるか3未満であるかを判
断しており、この判断は、OK回数とNG回数(電源兼
信号線Lの電圧Vnが基準電圧VTH未満であることを検
出した回数)(5−k)との多数決をとった例であり、
OK回数が3以上であれば、OK回数kがNG回数(5
−k)よりも多いということであり、逆に、OK回数が
3未満であれば、NG回数(5−k)がOK回数よりも
多いということである。
【0026】図3は、上記実施例において、電源兼信号
線Lの電圧Vn が変化する状態を示す図である。
【0027】放電期間中の時刻t1、t2、t3、t
4、t5において、A/D変換器10の出力を、それぞ
れ、第1回、第2回、第3回、第4回、第5回検出し
(S23)、基準電圧VTHと比較する(S24)。図3
中、電源兼信号線Lが非断線である場合における状態を
実線Vn で示してあり、電源兼信号線Lが断線している
場合の状態を一点鎖線Vn'で示してある。
【0028】図3の電圧Vn'は、4つの時刻t2〜t5
において、電源兼信号線Lの電圧Vn が基準電圧VTH
下回っており、OK回数kが3未満であり(S33)、
OK回数kがNG回数(5−k)よりも少なく、断線し
ていると判別し、断線信号を送出する(S34)。この
場合、4つの時刻t2〜t5のうちの1つの時刻におい
て、正のノイズがのったとしても、依然として、OK回
数kがNG回数(k−1)よりも少なく、上記の場合に
非断線であるという誤判別を行うことがない。ところ
が、従来例においては、たとえば時刻t5においてのみ
断線判別を行い、しかもその時刻t5に正のノイズがの
った場合には、断線であるにもかかわらず非断線である
という誤判別がなされてしまう。
【0029】一方、図3に実線で示す非断線である場合
に、従来は、たとえば時刻t4に負のノイズがのると、
非断線であるにもかかわらず断線であるという誤判定が
行われてしまう。しかし、その場合、上記実施例におい
ては、多数決によって断線を判別するので、たとえ時刻
t4に負のノイズがのった場合でも、非断線であるとい
う判別が行われ、断線であるという誤判定は行われな
い。
【0030】また、上記実施例によれば、経年変化によ
って終端コンデンサCEに容量抜けが生じた場合、その
容量抜けが原因となって、放電時において急激に電圧が
低下し、断線であるという判別が行われ、この断線の修
理を行う過程で、容量抜けの終端コンデンサCEが正常
な終端コンデンサCEと交換され、結果的に、容量抜け
の終端コンデンサCEが正常な終端コンデンサCEに早
期に交換される。
【0031】図4は、本発明の他の実施例における動作
を示すフローチャートである。
【0032】図4のフローチャートは、図2に示すフロ
ーチャートに、ステップS41が追加されたものであ
り、電圧検出手段が検出した複数個の検出電圧のうち
で、検出した時刻が遅い検出電圧のみについて、OK回
数とNG回数との多数決をとるものである。
【0033】つまり、A/D変換器10の出力Vn をマ
イクロコンピュータ1が読み込むが、この読取回数が3
回未満である場合には、検出電圧Vn を基準電圧VTH
比較せず、次の読取タイミングを待ち、読取回数が3回
以上になった場合に、初めて検出電圧Vn を基準電圧V
THと比較する。この場合、基準電圧VTHと比較する回数
が3回であるので、ステップS33におけるOK回数と
比較する回数を少なくして2回にしてある。
【0034】図4に示すように、検出した時刻が遅い検
出電圧のみについて、OK回数とNG回数との多数決を
とるようにすると、断線していれば、検出した時刻が遅
い程、NG回数が相対的に多くなり、断線判別の信頼性
が高くなる。
【0035】なお、電圧検出手段が検出した複数個の検
出電圧のうちで、検出した時刻が遅い検出電圧のみにつ
いて、OK回数とNG回数とで多数決をとる方法以外の
方法(たとえば、NG回数が、NG回数とOK回数との
和の所定割合以上である場合に、断線であると判別する
方法)によって、断線判別するようにしてもよい。
【0036】図5は、本発明の別の実施例における動作
を示すフローチャートである。
【0037】図5のフローチャートは、図2に示すフロ
ーチャートに、ステップS51が追加されたものであ
り、NG回数がOK回数よりも多く、しかも、最後に検
出した検出電圧が基準電圧VTH未満である場合に限っ
て、断線信号を送出するものである。つまり、ステップ
S33において、NG回数が3以上と多い場合であって
も、5回目に検出した電圧V5 が基準電圧VTHよりも低
い場合に限って、断線信号を送出する(S34)。
【0038】図5に示すように、NG回数がOK回数よ
りも多く、しかも、最後に検出した検出電圧が基準電圧
TH未満である場合に限って、断線信号を送出するよう
にすると、断線判別の信頼性がより高くなる。
【0039】なお、NG回数がOK回数よりも多く、し
かも、最後以外に検出した検出電圧(たとえば第4回目
に検出した検出電圧)が基準電圧VTH未満である場合に
限って、断線信号を送出するようにしてもよい。
【0040】また、上記実施例においては、終端コンデ
ンサCEが1回放電する間に5回、A/D変換器10の
出力を読み込むようにしているが、5回以外の回数、A
/D変換器10の出力を読み込むようにしてもよい。
【0041】さらに、上記実施例では、NG回数とOK
回数との多数決を取っているが、このようにする代り
に、NG回数が、NG回数とOK回数との和の所定割合
以上である場合に、断線していると判別するようにして
もよい。
【0042】なお、上記実施例において、中継器TのA
/D変換器10をマイクロコンピュータ1に内蔵するよ
うにしてもよく、充電用定電流回路CC1、放電用定電
流回路CC2を省略するようにしてもよい。また、上記
各実施例では中継器で断線監視を行なうようにしている
が、受信機REで断線監視を行なう場合も同様であり、
この場合、第2図でステップS2、S3は省略され、j
はたとえばタイマの出力の計数となる。
【0043】図6は、本発明において、中継器として地
区音響用中継器Tbを使用した場合の実施例を示す回路
図である。
【0044】中継器Tbには、4つの制御線(回線)L
b1、Lb2、Lb3、Lb4を介して、複数の地区ベ
ルBと、各制御線の終端部分に設けられている終端抵抗
Rhとが接続されている。また、中継器Tbは、電源兼
信号線SLと地区音響用電源線PLとを介して、図示し
ない火災受信機に接続され、同様に複数の中継器Tbを
接続することが可能である。
【0045】さらに、中継器Tbは、マイクロコンピュ
ータ1bと、定電圧回路PSと、受信回路11と、送信
回路12と、パルス発生部PGと、インバータINVb
と、トランジスタTrb、Tr11、Tr12、Tr1
3、Tr14と、起動用リレーR1、R2、R3、R4
と、コンパレータCm11、Cm12、Cm21、Cm
22、Cm31、Cm32、Cm41、Cm42と、フ
ォトカプラPhbとを有する。
【0046】マイクロコンピュータ1bは、図7に示す
フローチャートのプログラム等を実行するものであり、
電源供給用出カポートP1と、制御用出カポートP2〜
P5と、断線監視用入カポートP6〜P9と、短絡監視
用入カポートP10〜P13と、電源監視用入力ポート
Pnと、パルス検出用入力ポートPsとを有する。
【0047】トランジスタTrbは、地区音響用電源線
PLを介して入力した電源を、各制御線Lb1、Lb
2、Lb3、Lb4へ供給するときにオンされ、その制
御はインバータINVbを介してマイクロコンピュータ
1bによって制御される。各起動用リレーR1、R2、
R3、R4は、それぞれトランジスタTr11、Tr1
2、Tr13、Tr14を介してマイクロコンピュータ
1bによってオンされるときに、対応する接点r1、r
2、r3、r4を切り換え、制御線Lb1、Lb2、L
b3、Lb4に電源供給用トランジスタTrbを介して
電源を供給し、対応する制御線の地区ベルBを鳴動させ
るものである。
【0048】フォトカプラPhbは、地区音響用電源線
PLの接続を監視するものである。コンパレータCm1
1、Cm21、Cm31、Cm41は、それぞれ抵抗分
割等による断線監視用基準電圧が予め供給され、各制御
線Lb1、Lb2、Lb3、Lb4に電源を供給すると
きに、基準電圧と各制御線Lb1、Lb2、Lb3、L
b4の電圧とを比較することによって、断線を検知する
ものである。コンパレータCm12、Cm22、Cm3
2、Cm42は、短絡監視用基準電圧が予め供給され、
コンパレータCm11等と同様に、各制御線Lb1、L
b2、Lb3、Lb4の短絡を検知するものである。
【0049】パルス発生部PGは、マイクロコンピュー
タ1bの入力ポートPsへ2ms間隔のパルスを5回出
力し、その後、92msの間隔を空けて、2ms間隔の
パルスを5回出力するというように、100ms毎に、
上記動作を繰り返す。
【0050】次に、地区音響用中継器Tbの動作につい
て説明する。
【0051】図7は、地区音響用中継器Tbの動作を示
すフローチャートである。
【0052】まず、各起動用リレーR1〜R4をリセッ
トする等の初期化を行い(S51)、このときに、マイ
クロコンピュータ1bの出力ポートP1、P5にはLが
セットされる。そして、受信機から受信信号を受け、呼
び出されたときには(S52)、応答信号を送出する
(S53)。このときに、受信信号が状態情報返送命令
であれば、各制御線の状態等の情報を返送し、その他の
起動命令等であれば、その命令を返送し、中継器Tbが
起動命令を認識したことを受信機に知らせる。
【0053】そして、受信信号が起動命令であれば、す
なわち、4制御線のいずれかの制御線の地区ベルBに鳴
動を開始させる命令であれば(S54)、必要な制御線
の出力ポートにHをセットし、たとえば第1制御線Lb
1の地区ベルBを鳴動させる場合には、出力ポートP2
にHをセットし(S55)、電源供給を開始するための
出力ポートP1にHをセットする(S56)。
【0054】この結果、たとえば出力ポートP2をHに
セットしたことによって、トランジスタTr11を介し
てリレーR1がオンされ、接点r1が図6に示す状態か
ら切り換えられる。そして、出力ポートP1のHがイン
バータINVbで反転され、トランジスタTrがオンさ
れ、2つの接点r1を介して第1制御線Lb1に接続さ
れている地区ベルBに電源が供給され地区音響鳴動が行
われる。このときにオンされる制御線は複数であっても
よい。
【0055】また、ステップS54において、受信信号
が起動命令でなく、復旧命令であれば(S57)、動作
中の制御線の出力ポート、たとえば第1制御線Lb1が
鳴動中の場合には、出力ポートP2のHをLにセットし
(S58)、電源供給を停止するために出力ポートP1
のHをLにセットする(S59)。
【0056】この結果、たとえば出力ポートP2がLに
セットされることによって、トランジスタTr11を介
してリレーR1がオフされ、接点r1が図6に示す状態
に戻される。そして、出力ポートP1のLがインバータ
INVbで反転され、トランジスタTrがオフされ、第
1制御線Lb1に接続されている地区ベルBへの電源供
給が停止され、地区音響鳴動停止が行われる。このとき
に、上記動作では、一斉停止されるが、オフされる制御
線を選択できるようにしてもよく、この場合には、各出
力ポートP2〜P5のLのセットに基づいて、出力ポー
トP1をLにセットすればよい。
【0057】さらに、受信信号が起動命令でも復旧命令
でもなく(S52、S57)、その他の制御命令であれ
ば、その他の制御命令に対応する処理を行う(S6
0)。
【0058】また、受信機からの呼び出しがなく(S5
2)、パルス発生部PGから入力ポートPsへパルス入
力があると(S61)、係数cを1インクリメントし
(S62)、出力ポートP1にHをセットし(S6
З)、各入力ポートP6〜P1Зの状態を読み込む(S
64)。
【0059】このときに、出力ポートP1にHをセット
することによって、インバータINVbを介してトラン
ジスタTrbをオンし、各制御線Lb1、Lb2、Lb
3、Lb4に、鳴動時とは逆に電源を供給する。ここ
で、各制御線Lb1、Lb2、Lb3、Lb4におい
て、地区ベルBと直列に逆流防止用ダイオードが設けら
れているので、鳴動時とは逆に電源を供給すると、地区
べルBが鳴動されず、終端抵抗Rhを経由した電流に応
じて、コンパレータCm11、Cm12、Cm21、C
m22、Cm31、Cm32、Cm41、Cm42の+
入力端子に所定の電圧が発生する。
【0060】そして、断線監視用コンパレータCm1
1、Cm21、Cm31、Cm41は、各−入力端子の
電圧と、それぞれが有する断線判別用基準電圧とを比較
し、断線であると判断される場合には、断線を示す信号
(H)を入力ポートP6〜P9に出力し、一方、短絡監
視用コンパレータCm12、Cm22、Cm32、Cm
42は、各+入力端子の電圧と、それぞれが有する短絡
判別用基準電圧とを比較し、短絡であると判断される場
合には、短絡を示す信号(H)を入力ポートP10〜P
13に出力する。
【0061】このときに、マイクロコンピュータ1b
は、逆電源供給時に各入力ポートP6〜P9、P10〜
P13の状態を読み込み、格納する。そして、出カポー
トP1のHをLにセットする(S65)。そして、入力
ポートPnの状態を読み込んだ後(S66)、係数cを
所定回数(ここでは5回)と比較し(S67)、5回に
満たなければ、ステップS52へ戻る。
【0062】また、ステップS67で5回に達すると、
5回分の状態を読み込んだデータに基づいて、後述する
多数決判別によって各制御線の状態を判別し(S6
8)、図示しない記憶手段RAMに格納される(S6
9)。このRAMに格納された状態が、ステップS53
における状態情報として返送される情報となる。そし
て、係数cを0にするとともに、それまで読み込んだデ
ータをクリアして(S70)、ステップS52へ戻る。
【0063】なお、受信機からの呼び出しがなく、また
パルス発生部PGのパルス入力もない状態では、ステッ
プS52、S61を回っているだけで、処理がない状態
であるので、マイクロコンピュータ1bの動きを停止さ
せることができる。ここで、マイクロコンピュータ1b
は、当然、受信回路11、パルス発生部PGのいずれか
の入力によって起動する。
【0064】図8は、本発明において、中継器として防
排煙制御用中継器Teを使用した場合の実施例を示す回
路図である。
【0065】防排煙制御用中継器Teには、4つの制御
線(回線)Le1、Le2、Le3、Le4を介して、
4つの防排煙機器ERが接続されている。中継器Te
は、電源兼信号線SL、防排煙制御用電源線ELを介し
て、図示しない火災受信機に接続され、これと同様にし
て、複数の中継器Teを火災受信機に接続することが可
能である。また、制御線Le1、Le2、Le3、Le
4には、各防排煙機器ERが動作したときに、動作して
いることを示す応答信号線が設けられている。
【0066】さらに、中継器Teは、マイクロコンピュ
ータ1eと、定電圧回路(電源)PSと、受信回路11
と、送信回路12と、パルス発生部PGと、トランジス
タTr21、Tr22、Tr23、Tr24と、起動用
リレーR11、R12、R13、R14と、コンパレー
タCm13、Cm23、Cm33、Cm43と、フォト
カプラPheとを有する。
【0067】マイクロコンピュータ1eは、図9に示す
フローチャートのプログラム等を実行し、制御用出力ポ
ートP2〜P5と、応答信号用入力ポートP6〜P9
と、電源監視用入力ポートPnと、パルス検出用入力ポ
ートPsとを有する。
【0068】パルス発生部PGは、マイクロコンピュー
タ1eの入力ポートPsへ2ms間隔のパルスを5回出
力し、92msの間隔の後に、2ms間隔のパルスを5
回出力するというように、100ms毎に、上記動作を
繰り返すものである。
【0069】各起動用リレーR11、R12、R13、
R14は、トランジスタTr21、Tr22、Tr2
3、Tr24を介してマイクロコンピュータ1eによっ
てオンされると、対応する接点r11、r12、r1
3、r14を切り換え、制御線Le1、Le2、Le
3、Le4に電源を供給し、各制御線に接続されている
防排煙機器ERを起動させるものである。
【0070】コンパレータCm13、Cm23、Cm3
3、Cm43は、それぞれ抵抗分割等による応答信号用
基準電圧が供給され、各制御線の防排煙機器ERを制御
するときに、各制御線Le1、Le2、Le3、Le4
における応答信号線の電圧と、応答信号用基準電圧とを
比較することによって、防排煙機器ERからの応答信号
を検知するものである。また、フォトカプラPheは、
防排煙制御用電源線ELの接続を監視するものである。
【0071】次に、防排煙制御用中継器Teの動作につ
いて説明する。
【0072】図9は、防排煙制御用中継器Teの動作を
示すフローチャートである。
【0073】まず、各起動用リレーR11、R12、R
13、R14をセットする等の初期化を行い(S8
1)、このときに、マイクロコンピュータ1eの出力ポ
ートP2〜5にLがセッ卜される。そして、火災受信機
から受信信号を受け、呼び出されたときには(S8
2)、所定の応答信号を送出する(S83)。このとき
に、受信信号が状態情報返送命令であれば、各制御線の
状態等の情報を返送し、その他の起動命令等であれば、
その命令を返送することによって、中継器Teが起動命
令を認識したことを受信機に知らせる。
【0074】そして、受信信号が起動命令であれば、す
なわち、4制御線のいずれかの制御線に接続されている
防排煙機器ERに制御を開始させる命令であれば(S8
4)、必要な制御線の出力ポート、たとえば第1制御線
Le1を起動させる場合には、出力ポートP2にHをセ
ットする(S85)。
【0075】この結果、たとえば出力ポートP2がHに
セットされることによって、トランジスタTr21を介
してリレーR11がオンされ、接点r11が図8の状態
から切り換えられる。そして、接点r11を介して第1
制御線Le1に接続されている防排煙機器ERに電源が
供給され、防排煙機器ERが起動される。このときにオ
ンされる制御線は複数であるとしてもよい。
【0076】また、ステップS84において、受信信号
が起動命令でなく、復旧命令であれば(S86)、動作
中の制御線の出力ポート、たとえば第1制御線Le1が
制御中である場合には、出力ポートP2のHをLにセッ
トする(S87)。
【0077】この結果、たとえば出力ポートP2がLに
セットされることによって、トランジスタTr21を介
してリレーR11がオフされ、接点r11が図8の状態
に戻され、第1制御線Le1に接続されている防排煙機
器ERへの電源供給が停止され、防排煙制御復旧が行わ
れる。このときに、防排煙機器ERとしてリレース式の
防火戸が接続されていれば、制御線への電源供給を停止
しても防火戸を復旧したことにならず、手動で元の状態
にラッチさせる必要がある。機器によつては、復帰動作
可能なものがあるが、ここでいう復旧は、起動用リレー
の停止であり、機器の初期状態への復帰とは異なる。上
記動作では、一斉停止されるが、オフされる制御線が選
択されてもよいことはもちろんである。
【0078】また、受信信号が起動命令でも復旧命令で
もなく(S82、S86)、その他の制御命令であれ
ば、その制御命令に応じた必要な処理を行う(S8
8)。
【0079】また、受信機からの呼び出しがなく(S8
2)、パルス発生部PGから入力ポートPsへパルス入
力があると(S91)、係数cを1インクリメントし
(S92)、各入力ポートP6〜P9の状態を読み込む
(S93)。
【0080】この場合、防排煙機器が動作していると
(起動の有無に係わらず、すなわち誤動作でも)、制御
線Le1、Le2、Le3、Le4の各応答線のうち
で、対応する応答線に電圧が発生し、コンパレータCm
13、Cm23、Cm33、Cm43は、応答線の電圧
を基準電圧と比較し、応答がある場合に、入力ポートP
6〜P9のうちで対応する入力ポートに信号を入力す
る。そして、マイクロコンピュータ1eは、各入力ポー
トP6〜P9の状態を読み込み、格納する。
【0081】そして、入力ポートPnの状態を読み込ん
だ後(S94)、係数cを所定回数(ここでは5回)と
比較して(S95)、5回に満たなければ、ステップS
82へ戻る。
【0082】また、係数cが5回に達すると(S9
5)、後述する多数決判別によって、5回分の状態を読
み込んだデータから各制御線の状態を判別し(S9
6)、図示されていない記憶手段RAMに格納される
(S97)。このRAMに格納された状態が、ステップ
S83において状態情報として返送される情報となる。
そして、係数cを0にするとともに、それまで読み込ん
だデータをクリアし(S98)、ステップS82へ戻
る。
【0083】そして、受信機からの呼び出しがなく、パ
ルス発生部PGのパルス入力もない状態では、ステップ
S82、91を回つているだけで、処理がない状態であ
るので、マイクロコンピュータ1eの動きを停止させる
ことができる。ここで、マイクロコンピュータ1eは、
当然、受信回路11またはパルス発生部PCいずれかの
入力によって起動する。
【0084】図10は、上記各実施例における多数決判
別処理(図7のステップS68、図9のステップS9
6)を具体的に示すフローチャートであり、図10
(1)は、対照表を使用して多数決判別処理を実行する
例を示すフローチャート(S100)であり、図10
(2)は、演算を使用して多数決判別処理を実行する例
を示すフローチャート(S110)である。
【0085】図10(1)に示した、対照表を使用して
多数決判別処理を実行する例を示すフローチャート(S
100)において、まず、パルス発生部PGからパルス
を入力する毎に読み込まれた各ポートの状態を読み出す
(S101)。ここで、各ポートの状態は、入力が有れ
ば「1」、無ければ「0」で格納されている。そして、
各ポート毎の5回のデータ(係数cにより並べたデー
タ)を、図11に示す対照表に基づいて、1つの結果を
導きだす(S102)。
【0086】ここで、対照表には、5回のデータに基づ
いて、0と1の多い方を取るための「結果」として0ま
たは1が設定され、たとえば5回のデータが「0、1、
0、1、0」であれば、結果は「0」、また、5回のデ
ータが「1、0、1、1、0」であれば、結果は「1」
と設定されている。そして、5回の状態に基づいて1回
分のデータを、各ポート毎に作成する(S103)。
【0087】図10(2)に示した、演算を使用して多
数決判別処理を実行する例を示すフローチャート(S1
10)において、まず、パルス発生部PGからパルスを
入力する毎に読み込まれた各ポートの状態を読み出す
(S111)。ここで、各ポートの状態は、入力が有れ
ば「1」、無ければ「0」で格納されている。そして、
各ポート毎に、5回のデータを加算し、この加算結果か
ら0または1の1つの結果を導き出す(S112)。
【0088】ここで、5回のデータに基づいて、0と1
の多い方を取るために、5回のデータの和が2以下であ
る場合には「0」、その和が3以上である場合には
「1」という結果が得られるようにしてある。したがっ
て、たとえば5回のデータが「0、1、0、1、0」で
あれば、これらの和が2になるので、その結果が「0」
に設定され、また、5回のデータが「1、0、1、1、
0」であれば、これらの和が3になるので、その結果が
「1」に設定される。このようにして5回の状態に基づ
いて1回分のデータが各ポート毎に作成される(S10
3)。
【0089】ここで、上記5回のデータは、パルス発生
部PGのパルス発生毎に読み込まれ、その間隔は2ms
であり、100ms毎にこの5回のデータが読み込ま
れ、1回の結果が得られることとなる。すなわち、パル
ス発生部PGのパルスのタイミングは、5回のパルスの
間隔のうち4回を2ms、1回を92msとしている。
その結果として、中継器は、100μS毎に状態を判別
し、更新していることになる。
【0090】上記のパルスのタイミング、状態読み込み
回数、多数決の結果は、一例であり、上記のパルスのタ
イミング、状態読み込み回数を、上記以外の値に変更し
てもよい。中継器の判別する状態も一例であり、その他
の判別に使用してもよい。
【0091】すなわち、上記各実施例において、所定の
回線(電源兼信号線Lも、制御線Lb、Leも回線と考
えられる)を介して被制御機器(防排煙機器、消火設備
の起動弁、地区音響設備等)または検知機器(火災感知
器、ガス漏れ検知器、発信機等)が中継器に接続され、
上記回線からのデータを複数回入力し、この入力された
複数のデータを所定の基準レベルと比較し、入力データ
が基準レベル以上になっている回数と、入力データが基
準レベル未満になっている回数とのうちで、多い回数に
応じた結果に応じて、回線の状態判断(断線判断、短絡
判断、被制御機器の応答信号有無判断、火災感知器の火
災信号判断等)を行うので、状態を複数回読み込むこと
になり、確実な判別を行うことができる。
【0092】また、上記各実施例において、互いに異な
るタイミングでパルス発生部がパルスを発生し、コンパ
レータが入力データと基準レベルとを比較し、このコン
パレータによる比較結果を、パルス発生のタイミングに
応じてマイクロコンピュータが取り込みむので、マイク
ロコンピュータは、必要な処理の終了後、パルスを受け
るまでスリープしていてよく、消費電流が低減される。
【0093】さらに、上記各実施例において、マイクロ
コンピュータは、入力データが基準レベル以上である状
態を示すデータと入力データが基準レベル未満である状
態を示すデータとの組み合わせと、断線判断結果または
短絡判断結果とを示す対照表に基づいて、回線の断線ま
たは短絡を判断するので、マイクロコンピュータの処理
が簡便になり、複数の演算を行う必要がない。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、ノイズ等によって断線
判別等の結果が影響されることが少ないという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】 上記実施例における中継器Tの動作のフロー
チャートである。
【図3】 上記実施例において、電源兼信号線Lの電圧
n 、Vn'が変化する状態を示す図である。
【図4】 本発明の他の実施例における動作のフローチ
ャートである。
【図5】 本発明の別の実施例における動作のフローチ
ャートである。
【図6】 本発明において、中継器として地区音響用中
継器Tbを使用した場合の実施例を示す回路図である。
【図7】 地区音響用中継器Tbの動作のフローチャー
トである。
【図8】 本発明において、中継器として防排煙制御用
中継器Teを使用した場合の実施例を示す回路図であ
る。
【図9】 防排煙制御用中継器Teの動作を示すフロー
チャートである。
【図10】 上記各実施例における多数決判別処理を具
体的に示すフローチャートである。
【図11】 上記実施例における対照表の一例を示す図
である。
【符号の説明】
T、Tb、Te…中継器、 L…電源兼信号線(回線)、 Lb1〜Lb4、Le1〜Le4…制御線(回線) CE…終端コンデンサ、 1、1b、1e…マイクロコンピュータ、 10…A/D変換器、 B…地区ベル、 ER…防排煙機器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災感知器を接続する一対の電源兼信号
    線の終端に接続される終端コンデンサと;上記電源兼信
    号線への電源供給を遮断する遮断手段と;上記電源兼信
    号線への電源供給が遮断されたときに、上記終端コンデ
    ンサの充電電荷を放電させる放電手段と;この放電手段
    によって上記放電が1回行われる間に、上記電源兼信号
    線の電圧を複数回、検出する電圧検出手段と;この電圧
    検出手段が検出した上記電源兼信号線の電圧に応じて断
    線を判別する断線判別手段と;を有することを特徴とす
    る火災報知設備における断線監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記断線判別手段は、上記電圧検出手段が検出した複数
    個の検出電圧のうちで、所定の基準電圧未満である検出
    電圧の個数が、上記所定の基準電圧以上である検出電圧
    の個数よりも多いときに、断線であると判別する手段で
    あることを特徴とする火災報知設備における断線監視装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記断線判別手段は、上記電圧検出手段が検出した上記
    電源兼信号線の電圧のうちで、検出した時刻が遅い検出
    電圧のみに応じて断線か否かを判別する手段であること
    を特徴とする火災報知設備における断線監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記断線判別手段は、上記電圧検出手段が検出した複数
    個の検出電圧のうちで、検出した時刻が遅い検出電圧の
    みについて、上記所定の基準電圧未満である検出電圧の
    個数が、上記所定の基準電圧以上である検出電圧の個数
    よりも多いときに、断線であると判別する手段であるこ
    とを特徴とする火災報知設備における断線監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記断線判別手段は、上記電圧検出手段が検出した複数
    個の検出電圧のうちで、所定の基準電圧未満である検出
    電圧の個数が、上記所定の基準電圧以上である検出電圧
    の個数よりも多く、しかも、最後に検出した検出電圧が
    上記所定の基準電圧未満であるときに、断線であると判
    別する手段であることを特徴とする火災報知設備におけ
    る断線監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記断線判別手段は、上記電圧検出手段が検出した複数
    個の検出電圧のうちで、所定の基準電圧未満である検出
    電圧の個数が、上記所定の基準電圧以上である検出電圧
    の個数よりも多く、しかも、最後以外に検出した検出電
    圧が上記所定の基準電圧未満であるときに、断線である
    と判別する手段であることを特徴とする火災報知設備に
    おける断線監視装置。
  7. 【請求項7】 所定の回線を介して被制御機器または検
    知機器が中継器に接続され、上記回線からのデータを複
    数回入力し、この入力された複数のデータを所定の基準
    レベルと比較し、上記入力データが上記基準レベル以上
    になっている回数と、上記入力データが上記基準レベル
    未満になっている回数とのうちで、多い回数に応じた結
    果に応じて、上記回線の状態判断を行うことを特徴とす
    る中継器。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記被制御機器は、防排煙機器、消火設備の起動弁、地
    区音響設備の少なくとも1つであり、上記検知機器は、
    火災感知器、ガス漏れ検知器、発信機の少なくとも1つ
    であり、上記状態判断は、断線判断、短絡判断、被制御
    機器の応答信号有無判断、火災感知器の火災信号判断の
    少なくとも1つの判断であることを特徴とする中継器。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 互いに異なるタイミングでパルスを発生するパルス発生
    部と;上記入力データと上記基準レベルとを比較するコ
    ンパレータと;このコンパレータによる比較結果を、上
    記パルス発生のタイミングに応じて取り込みむマイクロ
    コンピュータと;を有することを特徴とする中継器。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記マイクロコンピュータは、上記入力データが上記基
    準レベル以上である状態を示すデータと上記入力データ
    が上記基準レベル未満である状態を示すデータとの組み
    合わせと、断線判断結果または短絡判断結果とを示す対
    照表に基づいて、上記回線の断線または短絡を判断する
    ものであることを特徴とする中継器。
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