JPH0824917A - 軸受固定装置 - Google Patents

軸受固定装置

Info

Publication number
JPH0824917A
JPH0824917A JP18407794A JP18407794A JPH0824917A JP H0824917 A JPH0824917 A JP H0824917A JP 18407794 A JP18407794 A JP 18407794A JP 18407794 A JP18407794 A JP 18407794A JP H0824917 A JPH0824917 A JP H0824917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
annular
main body
cylinder
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18407794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2640625B2 (ja
Inventor
Toshihide Abe
俊秀 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Astec Co Ltd
Original Assignee
Astec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Astec Co Ltd filed Critical Astec Co Ltd
Priority to JP18407794A priority Critical patent/JP2640625B2/ja
Publication of JPH0824917A publication Critical patent/JPH0824917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2640625B2 publication Critical patent/JP2640625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な締付状態、ロール軸への着脱操作が容
易なこと。 【構成】 ロールの軸の所定位置に軸端部を余して嵌合
した軸受10、11の内輪に対して軸端部側から押圧力を伝
達するように軸に摺動可能に嵌合した大略円筒状の本体
2 を設け、軸の周方向に設けてある環状溝12に係脱可能
な係合部材3 を本体に設け、本体内に同軸的に環状シリ
ンダ4 を形成して環状ピストン5 を収容し、環状シリン
ダに圧油を供給することにより環状ピストンが係合部材
を環状溝に係合させて押圧するように環状ピストンに係
合部材駆動部6 を設け、環状シリンダに圧油を供給した
状態に油圧源から切り離して保持することにより押圧を
維持する。本体を小間隙を隔てて包囲する筒状に形成さ
れ軸受が設けられているチョックの固定側に一端を固定
されていて軸からチョックを取り外した状態で本体をチ
ョック側に保持する保持体15を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延用のロールの軸部
に軸受を容易に着脱可能に固定する装置に関し、より詳
細には油圧を用いる固定装置である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置の殆どは、ロール軸
部の先端部に凹溝を設け、その凹溝に、外周に雄ねじを
有する分割したリングを嵌合させ、その雄ねじ部にナッ
トを螺合させ、ナットの推力を円筒体を介し軸受の内輪
に作用させ、内輪を軸の段部に押しつけて固定するよう
になっている。そのナットはロックナットや弛み止めボ
ルトで緩まないように固定される。また、前記ナットの
推力を内輪に伝達する軸部に嵌合した円筒体は、シール
リングを兼ねておりシールを介して軸受の固定側に当接
しており、軸部に対する回転止めのキーを設けてある。
このキーは、円筒体すなわちシールリングが軸との間に
滑りを生じて回転すると、シール性が不完全になること
や内輪端面との焼付きやロックナットの緩み等の不都合
を生じるから、必要なものである。なを、内輪は軸に対
する着脱のために軸に対して摺動及び回転可能であるか
ら、前記シールリングと当接する端面に側面キーを設け
て回転しないようにした構成のものもある。このような
軸受装置と軸との分離及び組付けは、圧延ラインからロ
ールと軸受装置とを共に取り外してライン外(オフライ
ン)で行われており、その分離及び組付け作業は幾人も
の作業者を必要とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記軸受装置と軸との
分離及び組付け作業は、軸径が大きいものになると多大
な労力と時間を要する点に問題がある。特に前記ナット
の脱着作業においては緩めるときや締めつけるときにハ
ンマーで叩くことが行われており危険を伴う問題があ
る。また、弛み止めボルトを用いる構成ではボルト先端
に当接する位置に凹所を設けることが行われるが軸が変
わればその都度位置も変わるために確実に軸方向に隙間
なく締めつけることが困難であり、このわずかな隙間は
ロールが圧延加工中に軸方向に移動する原因になるか
ら、製品精度に悪影響を与える問題がある。ロックナッ
トの締付によって行う構成では、ナット締付トルクが一
定しないため、稼働により緩みを生じることに対して追
い締めの必要が生じる問題がある。また、固定装置を有
する軸受装置を軸に対して装着する作業を自動機械で行
おうとすると、その軸受固定装置のキー位置と軸のキー
溝位置とを一致させる手段か必要であり、容易に自動化
できない問題もある。本発明は、良好な締付状態がえら
れロール軸への着脱操作が容易な軸受固定装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、ロール
の軸の所定位置に軸端部を余して嵌合した軸受の内輪に
対して軸端部側から押圧力を伝達するように前記軸に摺
動可能に嵌合した大略円筒状の本体を設け、前記軸の周
方向に設けてある環状溝に係脱可能な係合部材を前記本
体に設け、前記本体内に同軸的に環状シリンダを形成し
て環状ピストンを収容し、前記環状シリンダに圧油を供
給することにより前記環状ピストンが前記係合部材を前
記環状溝に係合させて押圧するように環状ピストンに係
合部材駆動部を設け、前記環状シリンダに圧油を供給し
た状態に油圧源から切り離して保持することにより前記
押圧を維持することを特徴とする。
【0005】前記手段において、係合部材は本体の内周
面から突出して前記軸の周方向に設けてある環状溝に係
合したクランプ位置と第1ばねによって押圧されて前記
本体内に収まったアンクランプ位置とに回動可能な複数
個のものとするのがよい。また、環状ピストンを軸端側
から押圧している第2ばねを設け、環状シリンダに圧油
を供給することにより前記環状ピストンが第2ばねに抗
して前記軸端側へ向かって前進し前記係合部材を前記第
1ばねに抗して前記アンクランプ位置からクランプ位置
へ回動させてクランプ方向に押圧するように環状ピスト
ンに係合部材駆動部を設けた構成とするのがよい。前記
本体の前記軸端部側端面に前記シリンダに圧油を給排す
る本体内の圧油通路端を臨ませて油圧カプラーの一方を
設けるのがよい。
【0006】前記手段において、本体を小間隙を隔てて
包囲する筒状に形成され前記軸受が設けられているチョ
ックの固定側に一端を固定されていて前記軸からチョッ
クを取り外した状態で本体をチョック側に保持する保持
体を設けるのがよい。
【0007】
【作用】本発明の手段によれば、軸受装置とともに軸に
嵌合させた固定装置の油圧シリンダに圧油を供給する
と、係合部が軸の環状溝に係合して環状溝からの反力で
本体が軸受の内輪を軸端側から押圧して固定状態とな
る。この固定状態は油圧によるものであるから、強制的
に押圧され隙間なく、十分に強力に固定できる。これに
よって固定装置本体と軸の間のキーを省略可能である。
油圧シリンダが軸を取り巻く環状シリンダであるから、
低圧の油圧力で使用可能である。第2ばねを設ける構成
は圧油を抜いたときピストンを後退させるものであるか
ら、シリンダは単動型であり、圧油給排口が1つでよ
い。ピストンが後退したとき係合部は第1ばねによって
アンクランプ位置に戻る。従って軸受の脱着において、
圧油給排口に圧油通路を接続して注圧又は排圧してクラ
ンプまたはアンクランプ状態とすることにより脱着でき
る。本体の軸端部側端面に本体内の圧油通路端を臨ませ
て油圧カプラーの一方を設ける構成は、固定装置の本体
外周部に圧油給排口を設けた場合は、回転時の重量バラ
ンスが悪く、特に高速回転での使用に問題がある。また
軸端側でカプラーの連結切り離しを行う構成となり、操
作性がよく、自動化に適切となる。保持体を設けた構成
は軸受装置とその固定装置を軸に装着する際の軸への嵌
合操作の際に、軸受装置を軸と同軸的に位置させて軸方
向に移動させると、軸受と固定装置の双方を一動作で嵌
合させることができる。
【0008】
【実施例】本発明の1実施例を図1〜図6を用いて説明
する。この軸受固定装置1は、本体2、係合部材3、環
状シリンダ4、環状ピストン5、係合部材駆動部6、雄
カプラー7等で構成されており、ロール8の両側の軸9
に夫々装着されるスラストベアリング10の内輪10
a、ラジアルベアリング11の内輪11aを夫々の軸端
部の環状溝12を使用して軸端側から押圧固定するよう
にしたものである。軸9は、図6に示すように、胴径部
8aの両外側にラジアルベアリング11を設ける部分9
a、その外方にスラストベアリング10及び軸受固定装
置1を設ける部分9b、さらにその外側の部分に環状溝
12を有し、一方の端部(図6における右側)にはロー
ル使用時の回転駆動部として2面幅部13を延長形成し
てある。図6において、仮想線で示す部分はチョック組
立体14であり、ベアリング10、11を有し、軸受固
定装置1を組付けてある。
【0009】軸受固定装置1の本体2は、大略円筒状に
内筒部21、外筒部22、端面リング23等で構成され
ている。軸受固定状態を示す図1に見られるように、内
筒部21は、軸9の部分9bに摺動自在に嵌合する内孔
24を有し、軸方向の片側の部分21aの端部がスラス
トベアリング10の内輪10aの内孔に嵌入して軸9の
部分9a側に伸延し軸の段部に当接しない状態で終端し
ており、途中の外周にフランジ状に突出した部分21b
を有し、軸方向他の片側の部分21cの端部が環状溝1
2をわずかに越える位置に達している。部分21bは内
輪10aの軸端側の端面に当接した当接面25、シール
26の当接する外周面27を有し、後述する環状シリン
ダ4の端壁も形成している。前記部分21aは、これを
省略して内輪10aの内孔が軸9bを太くするなどして
その外周に直接嵌合するように構成し、内筒部21の部
分で内輪10aに軸端側からの押圧力を伝達できるよう
にしてもよい。しかし、軸9からチョック組み立て体1
4を取り外した状態で、軸受の内輪10aと固定装置本
体2の軸線のずれが生じるから、軸に嵌合させる操作性
を重視すれば部分21aを設けるのがよい。外筒部22
は、部分21cの外周に間隙を隔てて配置され、一端を
部分21bにボルト28で固定されて部分21cと内筒
の部分21b、21cとによって環状シリンダ4を形成
しており、他端が軸9の端部に達している。前記内筒部
21の部分21bと21cとは別々に形成することも考
えられるが、すなわち、環状シリンダ4の内筒とシリン
ダヘッドとに分けて形成することも考えられるが、別部
品に形成すると、夫々の部品の製作誤差が累積されて、
図にLで示す寸法のばらつきが大きくなるから、係合部
材3と環状溝12との係合状態に悪影響を及ぼすことが
あり、一体に形成するのがよい。端面リング23は軸9
の端部に嵌合する内孔を有し、内筒部21と外筒部22
の軸端側に前記間隙を閉じるように双方に対してボルト
29、30(図1、図2参照)で固定されている。
【0010】係合部材3は、図1、図2、図5に示すよ
うに、本体2内に周方向に等間隔で4個設けられ、端面
リング23に回動可能に支持されている。その形状は、
図から理解されるように、大径部を軸が貫通した軸部3
aを有し、この大径部から伸延するアーム3bに環状溝
12に係合する爪3cを設けたものである。爪3cは環
状溝12に対応して円弧状に形成されている。軸部3a
は図示のように端面リング23に設けた凹所31内に回
転可能に配置され、アーム3b及び爪3cは内筒部21
と外筒部22の間隙部分、内筒部21に形成されている
切り欠き部32、環状溝12にまたがる範囲を回動可能
である。これによって係合部材3は、図1に示すよう
に、爪3cが内筒部21の内孔24に突出して環状溝1
2の軸端側の側面12aに係合したクランプ位置と、図
5に示すように、内孔24に突出しないで全体が本体2
内に収まったアンクランプ位置とに回動可能である。こ
の係合部材3は後述する環状ピストン5が後退している
とき、アンクランプ位置に回動するように、図5に見ら
れるように、爪3cと端面リングとの間に第1ばね33
を圧縮状態で介在させてある。図中、34はばねの挿入
及び固定用ねじである。
【0011】環状シリンダ4は、既に述べたように、本
体2内に内筒部21の部分21b、21c、外筒部22
によって形成されている。環状ピストン5は、図1、図
3、図5に示すように、本体2の内筒部21と外筒部2
2の円筒状の間隙内に、すなわち環状シリンダ4内に軸
方向に摺動自在に収容された短円筒状のものであり、ス
ラストベアリング10側へ後退移動したときは係合部材
3の爪3cが外筒部22の内周面に当接するまで回動可
能なように、つまり爪3cと干渉しないようにその長さ
を決めてある。環状ピストン5の係合部材3側には、係
合部材3の容易な回転を得るため、係合部材駆動部6の
先端を図示のように軸方向断面が凸円弧をなす丸面35
に形成し、内径部には斜面36を設けてある。また、係
合部材3の爪3cには被駆動面37、ロック係合部38
を設けてある。係合部材3がアンクランプ位置にある状
態で環状ピストン5が前進すると、丸面35が係合部材
3の被駆動面37を押して係合部材3を下方向に回動さ
せ、さらにピストン5が前進すると、斜面36がロック
係合部38に接触するようになり、クランプ位置へ回動
した状態となる。この環状ピストン5の斜面36がロッ
ク係合部38に当接した状態は、係合部材3がアンクラ
ンプ位置の方向へ回動できないロック状態である。
【0012】環状ピストン5の後側は圧力室39とさ
れ、圧油を供給されることにより環状ピストン5が係合
部材3の爪3cに向かって前進するようになっている。
また、環状ピストン5の前縁には前記4個の係合部材3
の夫々の間の位置に、図1、図2に示すように、3箇所
にばね当接部40を切り欠き形成され、残りの1箇所に
後述するブロック46との干渉を避ける凹所40aを切
り欠き形成され、当接部40の夫々に対向する位置の端
面リング23にばね支持凹所41を形成されていて、コ
イルばねからなる4個の第2ばね42を圧縮状態で設け
てある。図中、43はばね受けである。このばね受け4
3は環状ピストン5の進退運動時の回転止め用としての
役目もするものである。圧力室39に対する圧油の給排
のために、図3、図4に示すように、通路44を内筒部
21の部分21cに設け、その通路44の一端を環状シ
リンダ4の後部に連通させ、他端を雄カプラー7を取り
付けたブロック46の内孔47に接続してあり、雄カプ
ラー7が軸端外方に向かって端面リング23に穿設した
操作孔48内に位置している。操作孔48及びブロック
46の位置は図2、図4に示すように、前記凹所40a
に対向する位置である。この雄カプラー7に接続される
雌カプラーは、図示していないが、適当な油圧源とタン
クとに切換弁によって切換接続される圧油給排通路に接
続していて、所定の進退駆動部を用いて操作孔48内に
雌カプラーを押し込むことで接続状態となる。ここで使
用したカプラーは残圧抜き機構付のものである。
【0013】圧力室39に圧油が供給された状態では、
環状ピストン5が第2ばね42に抗して前進し更に第1
ばね33に抗して係合部材3をクランプ位置へ回動させ
ており、圧油が排出された状態では、第2ばね42の押
圧力で環状ピストン5が後退し第1ばね33の押圧力で
係合部材3がアンクランプ位置へ回動している。図1に
おいて、15は保持体で、軸受固定装置1の本体2の外
周を小間隙を隔てて包囲した状態にチョック組立体14
のスラストベアリング10の外輪10bの押さえ50に
固定された円筒状のものである。また、内周面の適所に
環状の凸部51が突設され、その凸部51は部分21b
の軸端側端面に小間隙を隔てて対向している。この保持
体50は、チョック組立体14を軸から取り外した状態
では、軸受固定装置1がその本体の部分21aをスラス
トベアリング10の内輪10aに支持されている状態で
あるから、また、部分21aを省略した構成のものでは
シール26の部分で当接するのみで確実な支持状態とは
ならないから、その支持を補助し、抜け止め作用するも
のである。また、この保持体50は軸受固定装置1のカ
バーとしても作用する。
【0014】このように構成した軸受固定装置1は、図
6に示したロール8に対して例えば次のようにして使用
する。先ず、軸受を装着して固定する場合、ロール8を
胴径部8aに当接して軸線が水平となるように支持する
ロール支持台上に載置し、別にロール8の両端部にそれ
ぞれ対応してロール軸の方向に進退可能なチョック組立
体14を支持するチョック支持台を準備し、そのチョッ
ク支持台にチョック組み立て体14を載置してロール8
の軸線とチョック組立体14の軸線とを一致させ、予め
圧力室39を減圧した、つまり圧油を排出したアンクラ
ンプ状態としておいて、チョック組立体14を軸線の方
向に移動させて軸9に嵌合させる。そして、雌カプラー
を前進させて操作孔48に押し込んで雄カプラー7と接
続し、圧力室39に圧油を供給して増圧する。圧力室3
9が増圧されると、前述のように環状ピストン5が前進
して、係合部材3を回動させ、その爪3cが環状溝12
の軸端側の側面12aに係合してロックされ、軸受固定
状態となる。カプラーの接続を切り離すと、内蔵してい
る逆止弁が閉じて圧力室39内は供給した圧油の圧力に
保持される。ロール8からチョック組立体14を取り外
すときは、前記と大略逆の手順で行えばよい。
【0015】軸受固定状態は、環状シリンダ4と環状ピ
ストン5からなる油圧シリンダの伸長作用により、環状
溝12に係合した係合部材3からの反力が部分21bの
当接面25からスラストベアリング10の内輪10aに
伝達され、更にカラー52を介して軸の部分9bの段部
に達してこの段部で受けられるから、軸方向に強力に固
定される。この軸方向作用力は、油圧を作用させて得ら
れるもので相当に大きくすることが可能であり、大きけ
れば大きいほど各当接面において回転力に対する摩擦抵
抗を増大させるから、環状ピストン5の有効受圧面積と
使用油圧を適当に選択することにより、十分に強力な回
転止め手段となる。すなわち、軸受固定装置1及びベア
リングの内輪を軸9に対して回転しないようにすること
ができる。チョック組立体14を軸9から取り外した軸
受固定装置1の状態は、環状ピストン5が後退し、係合
部材3が本体2の内孔24から内側へ突出しておらず、
軸受固定装置1が保持体15に保持されている。そし
て、固定装置1と軸受の内輪10aの軸線は部分21a
があるから一致しており、従ってチョック組み立て体1
4を軸9に嵌合させる操作は容易である。
【0016】この軸受固定装置1は、チョック組み立て
体14を軸に嵌合させた後、カプラーを接続し、圧油を
供給し、カプラーを切り離す操作で装着が完了する。従
って、ねじで締めつける操作を必要としないから、ハン
マー作業がなく、危険が少なく、労力も削減できる。ま
た、チョック組立体14を軸9に嵌合させる際に、キー
とキー溝のない構成であるから、その位置合わせの必要
がなく、その分作業性が良くなり、機械化する場合にお
いても単純に構成できる。また、この軸受固定装置1
は、軸受固定状態において軸受の内輪を軸方向の油圧に
よる押圧力で締付固定しており、ねじで締めつけていな
いから、ねじ独特の緩みがなく、ロール使用途中の追い
締めの必要がない。そして、隙間が生じないから使用時
におけるロールの軸方向移動がなく、圧延製品の精度の
向上を図ることができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、固定状
態は油圧によるものであるから、従来のねじ構造のよう
に隙間の生じることがなく、十分に強力に固定できて、
固定装置本体と軸の間のキーを省略できるから、着脱操
作を簡略化でき、ナットのようなねじによらないから、
追い締めの必要がなく、油圧シリンダが軸を取り巻く環
状シリンダであるから、嵩張らないで小型に形成でき、
更にチョックの着脱装置の自動化を推進できる効果を奏
する。請求項2に記載の発明によれば、シリンダが単動
型であるから、圧油給排口が一つでよく、固定装置の外
周に圧油給排口を設けないで本体内に設けたことによ
り、回転時のバランスもよく、高速用にも応用可能で、
しかも軸端側でカプラーの連結切り離しを行うから、操
作性がよく、チョック着脱装置の自動化に適切となる効
果を奏する。請求項3に記載の発明は、保持体の存在に
より、軸受装置とその固定装置を同軸的に位置させるこ
とができて、軸受装置を固定装置と共に一動作で軸に嵌
合させることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の、軸に軸受装置を固定した
状態の主要部を示す図2のA−O−B断面図である。
【図2】同実施例の、軸に軸受装置を固定した状態の軸
端部側から見た側面図である。
【図3】図2のO−C断面図である。
【図4】図3のD−D断面図である。
【図5】図2のO−E断面で、係合部がアンクランプ状
態の断面図である。
【図6】同実施例を適用する軸を備えたロールを示す正
面図である。
【符号の説明】
1 軸受固定装置 2 本体 3 係合部材 3a 軸部 3b アーム 3c 爪 4 環状シリンダ 5 環状ピストン 6 係合部材駆動部 7 雄カプラー 8 ロール 9 軸 10 スラストベアリング 10a 内輪 11 ラジアルベアリング 11a 内輪 12 環状溝 14 チョック組み立て体 15 保持体 25 当接面 26 シール 33 第1ばね 39 圧力室 42 第2ばね 44 通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールの軸の所定位置に軸端部を余して
    嵌合した軸受の内輪に対して軸端部側から押圧力を伝達
    するように前記軸に摺動可能に嵌合した大略円筒状の本
    体を設け、前記軸の周方向に設けてある環状溝に係脱可
    能な係合部材を前記本体に設け、前記本体内に同軸的に
    環状シリンダを形成して環状ピストンを収容し、前記環
    状シリンダに圧油を供給することにより前記環状ピスト
    ンが前記係合部材を前記環状溝に係合させて押圧するよ
    うに環状ピストンに係合部材駆動部を設け、前記環状シ
    リンダに圧油を供給した状態に油圧源から切り離して保
    持することにより前記押圧を維持することを特徴とする
    軸受固定装置。
  2. 【請求項2】 ロールの軸の所定位置に軸端部を余して
    嵌合した軸受の内輪に対して軸端部側から押圧力を伝達
    するように前記軸に脱着可能に嵌合した大略円筒状の本
    体を設け、その本体の内周面から突出して前記軸の周方
    向に設けてある環状溝に係合したクランプ位置と第1ば
    ねによって押圧されて前記本体内に収まったアンクラン
    プ位置とに回動可能な複数個の係合部材を本体に設け、
    その本体内に同軸的に環状シリンダを形成して環状ピス
    トンを収容し、その環状ピストンを前記軸端側から押圧
    している第2ばねを設け、前記環状シリンダに圧油を供
    給することにより前記環状ピストンが第2ばねに抗して
    前記軸端側へ向かって前進し前記係合部材を前記第1ば
    ねに抗して前記アンクランプ位置からクランプ位置へ回
    動させてクランプ方向に押圧するように環状ピストンに
    係合部材駆動部を設け、前記本体の前記軸端部側の端面
    に前記シリンダに圧油を給排する本体内の圧油通路端を
    臨ませて油圧カプラーの一方を設けたことを特徴とする
    軸受固定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、または請求項2に記載の軸受
    固定装置において、前記本体を小間隙を隔てて包囲する
    筒状に形成され前記軸受が設けられているチョックの固
    定側に一端を固定されていて前記軸からチョックを取り
    外した状態で本体をチョック側に保持する保持体を設け
    たことを特徴とする軸受固定装置。
JP18407794A 1994-07-12 1994-07-12 軸受固定装置 Expired - Lifetime JP2640625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18407794A JP2640625B2 (ja) 1994-07-12 1994-07-12 軸受固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18407794A JP2640625B2 (ja) 1994-07-12 1994-07-12 軸受固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0824917A true JPH0824917A (ja) 1996-01-30
JP2640625B2 JP2640625B2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=16146992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18407794A Expired - Lifetime JP2640625B2 (ja) 1994-07-12 1994-07-12 軸受固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2640625B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU747718B2 (en) * 1999-07-29 2002-05-23 Siemens Industry, Inc. Hydraulically actuated tool for mounting and dismounting rolling mill neck bearings
EP1977838A1 (en) * 2007-04-03 2008-10-08 Morgan Construction Company Apparatus for urging an Oil Film Bearing onto and off of a Roll Neck in a Rolling Mill
WO2017174335A1 (de) * 2016-04-08 2017-10-12 Sms Group Gmbh Vorrichtung und verfahren zum aufziehen eines lagers auf einen walzenzapfen und zum abziehen des lagers von dem walzenzapfen

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU747718B2 (en) * 1999-07-29 2002-05-23 Siemens Industry, Inc. Hydraulically actuated tool for mounting and dismounting rolling mill neck bearings
EP1977838A1 (en) * 2007-04-03 2008-10-08 Morgan Construction Company Apparatus for urging an Oil Film Bearing onto and off of a Roll Neck in a Rolling Mill
JP2008254070A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Morgan Construction Co 圧延装置の油膜軸受をロールネックに取付ける及びロールネックから引離す装置
US7500374B2 (en) 2007-04-03 2009-03-10 Morgan Construction Company Apparatus for urging an oil film bearing onto and off of a roll neck in a rolling mill
WO2017174335A1 (de) * 2016-04-08 2017-10-12 Sms Group Gmbh Vorrichtung und verfahren zum aufziehen eines lagers auf einen walzenzapfen und zum abziehen des lagers von dem walzenzapfen
CN108883450A (zh) * 2016-04-08 2018-11-23 Sms集团有限公司 用于将轴承装上到辊颈上并且用于将轴承从辊颈上拉下的装置以及方法
CN108883450B (zh) * 2016-04-08 2020-05-15 Sms集团有限公司 用于将轴承装上到辊颈上并且用于将轴承从辊颈上拉下的装置以及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2640625B2 (ja) 1997-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2314279C (en) Hydraulically actuated tool for mounting and dismounting rolling mill roll neck bearings
JP3825747B2 (ja) 固締装置および方法
US6224067B1 (en) Hydromechanical chuck
US7059030B2 (en) Pressing device
JPH0429487B2 (ja)
JP4713714B2 (ja) 工作機械の加工ユニット
US4452110A (en) Portable lathe
US4476617A (en) Bearing installation tool
JP2640625B2 (ja) 軸受固定装置
JPH02218505A (ja) バイト基部ホールダの皿ばね加圧式チヤツク棒のチヤツクを解除する方法と装置
US5163250A (en) Securing apparatus for tools
US5391027A (en) Machine tool system
JP4156976B2 (ja) タイヤ成型ドラムの連結装置
JPH034324B2 (ja)
JPH0861379A (ja) 軸受固定装置
JPH0347775Y2 (ja)
CA1298067C (en) Working/assembling device with self-clamping means
JP2752041B2 (ja) ロールリングを取付けおよび取外すための方法と工具
JPH06307459A (ja) 軸受装置の自動クランパ及び軸受装置の着脱装置
CN113399693B (zh) 一种具备中心出水和自动抓刀松刀的镗杆结构
JPS6246482Y2 (ja)
JP2001509089A (ja) 油圧式精密マンドレル
JPH0453844Y2 (ja)
JPH0522321Y2 (ja)
JPH0319010B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970218