JP2984627B2 - 圧延用ロールの軸受固定装置 - Google Patents

圧延用ロールの軸受固定装置

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JP2984627B2
JP2984627B2 JP9167958A JP16795897A JP2984627B2 JP 2984627 B2 JP2984627 B2 JP 2984627B2 JP 9167958 A JP9167958 A JP 9167958A JP 16795897 A JP16795897 A JP 16795897A JP 2984627 B2 JP2984627 B2 JP 2984627B2
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俊秀 安部
弘史 辻
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機におけるロ
ールに、軸線の方向の負荷を受ける軸受を取り外し可能
に固定する軸受固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置の殆どはロール軸部
の軸受位置よりも軸端側に円周方向の溝を設け、この円
周溝に、外周に雄ねじを有する分割したリングを嵌合さ
せ、その雄ねじ部にナットを螺合させ、ナットの推力を
軸受の内輪へ直接又は円筒体を介して作用させ、内輪を
円周溝のロール軸端側の側面に押しつけて、圧延中に発
生する軸線方向荷重を受けた状態でもロール軸と軸受が
外れないように固定する構造となっている。また、前記
ナットは、圧延中の振動や遠心力を受けても緩まないよ
うに更にロックナットやボルトで固定されている。
【0003】実際の圧延作業では同一圧延機で寸法、形
状の異なる幾種類もの製品を圧延するため、圧延製品が
変わる都度、頻繁にロール交換が行われる。ロール交換
は、ロールに組付けられたままの軸受装置及び軸受固定
装置が圧延機から一旦取り外され、圧延ライン外で分離
され、新しいロールに軸受装置及び軸受固定装置が組付
けられた上で圧延機に組み込まれる。これらの作業は、
多数の作業者によるハンドリング作業であり、多くの作
業者と時間を必要とする問題があった。
【0004】この問題を解決するために、省力化、自動
化を目的とした各種の軸受固定装置が開発され、一部が
実用化されている。例えば、実開平7−1527号、特
開平6−307459号、特開平6−184077号等
がある。しかし、前記従来の軸受固定装置は、いずれも
軸線方向の隙間に対して調整機能をもっていない。従っ
て、高速回転仕様には不向きである。更に圧油を封入し
た状態で使用するので、油洩れの恐れがあり、他のロッ
ク機構を必要とするから、自動化し難い。この他にも、
特開平6−292912号、特開平7−32309号等
がある。しかし、いずれも油圧を用いて軸受内輪と円周
溝の間の軸線方向隙間をなくし、円周溝に抜け止め部材
の落とし込みを行う構造である。稼働中は油圧を保持し
なければならず、油圧リークの監視及びロックのための
複雑な構造と高度な技術を必要とする。
【0005】通常、軸受内輪とロール軸との間は、複列
円錐ころ軸受の場合は、隙間嵌めであり、この場合の軸
受内輪端面と軸受固定装置と円周溝との間に適正隙間、
すなわち軸方向の適正隙間を設けて、回転中の端面焼け
付きを防止する必要がある。従って、従来のロールと軸
受の組付け作業では、ロールの円周溝に落とし込んだ分
割リングを介してナットを一旦軸受内輪との間に隙間の
ない位置まで締め上げた後、約半回転戻し、その位置に
ナットをロックする方法で適正隙間を確保している。な
お、複列円筒ころ軸受の場合は、軸受内輪はロール軸に
焼きばめ等により一体化されていて軸と共に回転するの
で端面との接触に隙間を設ける必要はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、前記
軸方向の適正隙間を設定し、ロール交換の自動化を進め
る場合に、幾つかの問題がある。すなわち、軸方向適正
隙間の設定が必ずしも自動化に適したものがなく、油圧
駆動装置を組み込んだものでは油圧を封入した状態でな
ければ稼働させることができない問題、さらには、軸受
と軸受固定装置をロール軸に嵌め込むときに同時に嵌め
込みにくい問題等がある。本発明は、軸受内輪の端面と
ロール軸の円周溝との間に設置される軸受固定装置にお
いて、前記の問題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受固定装置
は、圧延用ロールの軸を支持する軸受と、前記軸受と軸
受よりも軸端側に離れて前記軸に設けた円周溝との間に
設けられる圧延用ロールの軸受固定装置において、前記
軸に軸方向移動可能に嵌合し一端を前記軸受の内輪の軸
端側端面に対向させたリング状の内輪押さえと、前記軸
の前記内輪押さえよりも軸端側位置に軸方向移動可能に
嵌合したリング状の本体と、その本体に設けられ本体内
周面から前記円周溝内に第1のばね装置によって突出し
たストッパと、前記本体内に設けられ前記ストッパを少
なくとも本体内周面まで後退駆動する第1の流体圧駆動
手段と、前記本体に設けられ前記内輪押さえを本体側へ
押圧する第2のばね装置と、前記本体に設けられ前記内
輪押さえを第2のばね装置のばね作用に抗して内輪側へ
押圧する第2の流体圧駆動手段と、前記本体に設けられ
前記内輪押さえの本体に対する第2のばね装置による軸
線方向移動位置を内輪押さえに当接して規制する位置調
節可能な規制手段と、を具備することを特徴とする(請
求項1)。
【0008】この軸受固定装置は、第1の流体圧駆動手
段に加圧流体を供給すると、ストッパが第1のばね装置
に抗して後退して本体内周面から突出していない状態に
なり、第2の流体圧駆動手段に加圧流体を供給していな
い状態にすると、内輪押さえが第2のばね装置により本
体側へ押圧されて内輪押さえの内輪当接側端とストッパ
の突出する位置との間隔寸法が最小の状態になる。この
状態が着脱の準備状態であり、準備状態で軸受固定装置
が、ロールの軸に対して軸受の軸端側に嵌め込まれ又は
取り外される。
【0009】取付けのときは、前記準備状態で軸受及び
軸受固定装置をロールの軸に嵌合させて軸受の内輪をロ
ールのフィレットリング端面に当接させ、次に第1の流
体圧駆動手段の加圧流体を排出すると、ストッパが第1
ばね装置により円周溝内に突出する。この時、前記のよ
うに内輪押さえの端とストッパとの間隔が最小寸法とな
っているから、ストッパは円周溝の縁と干渉することな
く円周溝内に余裕をもって突出する。
【0010】このストッパ突出後に、第2の流体圧駆動
装置に加圧流体を供給すると、第2のばね装置に抗して
内輪押さえが駆動されて軸受の内輪に当接すると共に、
ストッパが円周溝の軸端側の側面に当接して突っ張り状
態となる。突っ張り状態は、円周溝の軸端側の側面とロ
ールのフィレットリング端面との間に、軸受内輪、内輪
押さえ、第2の流体圧駆動手段、本体、ストッパが介在
し、内輪押さえと本体との間が第2の流体圧駆動手段の
流体圧によって押し開かれている状態である。この突っ
張り状態で内輪押さえを規制手段によりそのまま規制状
態にすると、必要な適正隙間が得られないので、規制手
段を一旦内輪押さえに当接させてから、離れる方向に微
小寸法戻した位置で規制状態とする。そして第2の流体
圧駆動手段の加圧流体を排出する。この状態が軸受固定
状態であり、軸受の内輪は、円周溝から軸方向反力を受
ける軸受固定装置により前記適正隙間を介して当接する
若しくは対向するように保持される。この軸受固定状態
において圧力流体が使用される第1、第2の流体圧駆動
手段は、圧力流体を供給されていない。
【0011】取り外しのときは、規制手段を解除する
と、第2ばね装置の作用により、軸受固定装置の、内輪
押さえの端とストッパとの軸線方向間隔が最小寸法とな
る。次に第1の流体圧駆動手段に加圧流体を供給してス
トッパを突出状態から後退させると前記準備状態に戻
り、軸受及び軸受固定装置が取り外し可能となる。
【0012】前記本発明の軸受固定装置において、前記
第1の流体圧駆動手段が、前記本体の半径方向に沿い且
つ周方向に等間隔で設けた複数組のシリンダ及びピスト
ンからなり、前記ストッパが、前記ピストンに対応して
複数個設けられ、前記ピストンと前記ストッパとが連結
された構成とするのがよい(請求項2)。この構成で
は、複数のストッパが本体内周面から周方向に等間隔で
突出するから、内周溝の側面に当接した突っ張り状態の
ときロール軸に対して本体が傾くような傾向を生じな
い。従って、内輪押さえも同軸的に内輪を押圧する。
【0013】前記本発明の軸受固定装置において、前記
第2の流体圧駆動手段を、前記本体の前記内輪押さえ側
に本体と同軸的に形成された環状シリンダ部と、前記内
輪押さえの本体側に形成され前記環状シリンダ部に嵌入
する環状ピストンとにより構成するのがよい(請求項
3)。この構成では、シリンダ部の半径方向の厚さ寸法
をそれほど大きくしないでも第2の流体圧駆動手段の出
力が大きくなるから、十分な突っ張り力が得られ、軸受
固定装置の小型化に有効であると共に、十分な突っ張り
力とすることで確実な前記適正隙間の設定が可能にな
る。
【0014】前記本発明の軸受固定装置において、前記
規制手段を、前記本体の軸線の方向に沿って本体を摺動
可能に貫通し一端が前記リング押さえに対向するように
設けたロック部材と、このロック部材の他端に対向し前
記本体に螺合して本体の軸線の方向に沿って移動可能で
ありその所望移動位置においてロックされるねじ部材と
により構成するのがよい(請求項4)。この構成では、
第2の流体圧駆動手段が圧油を供給されて動作している
期間中は、第2のばね装置の作用に打ち勝って第2の流
体圧駆動手段が押さえリングを内輪側へ押圧している状
態であり、この状態で規制手段のねじ部材を操作すれ
ば、ねじ部材に第2のばね装置による軸方向押圧力が作
用しないから、ねじ部材による位置調節が小さい回転力
で可能である。
【0015】前記本発明の軸受固定装置において、前記
ストッパが、前記円周溝に略沿った所定長さに形成され
その中間部を前記ピストンと一体的に形成されたピスト
ンロッドに結合され、前記本体が、前記ストッパ後退時
にストッパを収容する凹所を有し、前記第1のばね装置
が、前記ストッパのピストンロッド結合部の両側とこの
両側に対向する前記凹所内部分との間に設けられた対を
なすコイルばねにより形成されている構成とするのがよ
い(請求項5)。この構成では、ストッパを夫々対をな
すコイルばねの作用で突出させその突出状態に保持す
る。ストッパの突出に必要な力は圧力流体の供給されて
いないピストンを確実に移動させる程度の力であり、こ
の力を得る場合に、圧縮反力を利用する対をなすコイル
ばねは、十分に強力にしかも設置空間を含めて小さく形
成できる。
【0016】前記本発明の軸受固定装置において、前記
本体の外周を間隔を隔てて覆う筒状に形成され前記軸受
の軸箱に同軸的に固定したガイドカバーを設け、前記シ
リンダの内孔を前記本体外周に開口させ、前記ピストン
の前記ストッパと反対側端部に前記ストッパが後退した
状態で前記ガイドカバーの内面に当接して前記軸受固定
装置を前記軸受と同軸的に且つ軸線方向の定位置でガイ
ドカバーに支える支持部を設けた構成とするのがよい
(請求項6)。この構成では、ストッパがロール軸の円
周溝側から後退した状態にあるとき、支持部がガイドカ
バーに当接して、軸受固定装置の軸に嵌合する内面を構
成している本体及び内輪押さえを、その軸線が軸受側の
軸線と一致するように支えるから、軸受及び軸受固定装
置が軸線を一致させられ且つ相互の軸線方向位置も定位
置に規制されて一体化した同芯状態となる。この一体化
した同芯状態のものを、ロール軸との嵌合の際に、ロー
ルのフィレットリングと軸受内輪とが当接する位置まで
押し込むことができ、これによって軸受及び軸受固定装
置を同時にロール軸に嵌合させることが可能となると共
に、ロール軸の円周溝と軸受固定装置のストッパとの軸
方向位置を合致させることが可能となる。従って、次に
ストッパを突出させると、確実に円周溝に入る。
【0017】前記本発明の軸受固定装置において、前記
支持部が、前記ガイドカバーの内面に当接して転動可能
な転動部材を設けられている構成とするのがよい(請求
項7)。この構成では、転動部材を設けたので、ガイド
カバーに対して軸受固定装置が回転可能であり、これに
より軸受装着時に本体の軸に対する回転位置を変化させ
て、例えば、ロール軸にキー溝を設け、軸受固定装置に
キーを設けてある場合に、軸のキー溝と軸受固定装置の
キーの位置を一致させることが容易となる。
【0018】前記本発明の軸受固定装置において、前記
ストッパの前記円周溝に対する突出状態と後退状態を検
知する検知手段を、前記本体に設けた構成とするのがよ
い(請求項8)。この構成では、外部から目視できない
ストッパの状態を検知できるから、ストッパの状態を確
認した上で操作に移行できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の軸受固定装置の一実施の
形態を図1〜図5を用いて説明する。この軸受固定装置
1は、図1に示すように、圧延用ロールの軸(ロール
軸)2を支持する軸受(軸受装置)3を軸から抜けない
ように固定するものであり、基本的には従来と同様に、
軸受3と軸受よりも軸端側に離れてロール軸2に設けた
円周溝4との間に設けられる。この軸受固定装置1は、
内輪押さえ10、本体11、ストッパ12、第1の流体
圧駆動手段13、第1のばね装置14、第2のばね装置
15、第2の流体圧駆動手段16、規制手段17、ガイ
ドカバー18、支持部19、ストッパ位置検知手段20
等からなる。
【0020】軸受3は、通常の複列円錐ころ軸受であ
り、図1に示すように、ロール軸2に隙間嵌めされる内
輪5、図示していない円錐ころ、外輪6、軸箱7、前蓋
8等を有する。ロール軸2は、内輪の嵌合する部分2a
と、その外方に伸延したやや小径の部分2bとを有し、
この部分2bで終端している。この小径の部分2bの軸
端側に、円周溝4を設けてある。なお、ロール部の反対
側には同様な部分2a、2bに相当する部分から更に伸
延したロールの回転駆動に必要な被駆動軸部を有する
が、略同様な軸受固定部を適用できるので、被駆動軸部
側の図示説明は省略する。内輪5は、ロール軸2に取り
付けられた状態では部分2aに嵌合し、ロール軸2の図
示していないロール部側に設けてあるフィレットリング
に一端が当接し、他端が軸受固定装置1の内輪押さえ1
0に当接する。
【0021】内輪押さえ10は、図1に示すように、ロ
ール軸2の部分2bに軸方向移動可能に嵌合する内孔2
1を有する円筒状に形成され、一端が前記軸受3の内輪
5の軸端側端面に対向し、他端に向かう途中から拡大し
て他端部を環状ピストン22に形成されている。
【0022】本体11は、図1に示すように、ロール軸
2の部分2bに軸方向移動可能に嵌合する内孔23を有
し、内輪押さえ10よりも軸端側位置に嵌合したリング
状のものである。この本体11に、ストッパ12、第1
の流体圧駆動手段13、第1のばね装置14、第2のば
ね装置15、第2の流体圧駆動手段16、規制手段1
7、支持部19、ストッパ検知手段20等が設けられて
いる。
【0023】ストッパ12は、図1、図2、図3に示す
ように、本体11の内周面の4箇所から円周溝4内に出
入りできる小ブロック状のもので、円周溝4の幅よりも
十分に狭い幅で円周溝4に沿う方向に所定の長さを有す
る。本体11の内周面には、このストッパ12が内周面
から突出しない状態に円周溝4から後退して収まること
ができる凹所24を形成してあり、第1の流体圧駆動手
段13と、第1のばね装置14とによって進退動作する
ようになっている。4個のストッパ12は、本体1の内
周面の周方向に等間隔で突出するように設けてある。
【0024】第1の流体圧駆動手段13は、図1、図
2、図3に示すように、本体11内に設けられ前記スト
ッパ12を少なくとも本体内周面まで後退駆動するよう
になっており、本体11の半径方向に沿い且つストッパ
12に対応して周方向に等間隔で設けた油圧で動作する
4組のシリンダ25及びシリンダ25内に収容されたピ
ストン26からなり、ストッパ12がピストン26に連
続形成されたピストンロッド27を介して連結されてい
る。図中28はストッパ抜け止めナットである。この第
1の流体圧駆動手段13は、図1、図3において、シリ
ンダ25内のピストン26の下側の部分が圧力室29に
なっており、この圧力室29に圧油を供給されると、図
4に示すように、ピストン26が上昇してストッパ12
を後退させる。圧油の供給は、図4に示すように、本体
11内に形成した通路30が各圧力室29に接続してお
り、その通路30に、図2、図5(a)に示すように、
本体11の軸端側端面に設けられた一方のカプラ31が
接続しており、このカプラ31と対をなす他方のカプラ
32が別に準備されていて、必要に応じて連結され、油
圧源からの圧油を給排できるようになっている。
【0025】第1のばね装置14は、各ストッパ12に
対して設けてあり、その一つを図3に示すように、スト
ッパ12の背面の両側に穿設された一方のばね支持穴3
3、33と、これに対向するように本体11の凹所24
の底に穿設された他方のばね支持穴34、34と、この
ばね支持穴に圧縮状態で収容された対をなすコイルばね
35、35とで構成されている。図中、36、36は、
ばねを支えるねじ栓である。この第1のばね装置14
は、常にストッパ12を本体11の内周面から突出させ
るように作用しているが、第1の流体圧駆動手段13よ
りも弱く、第1の流体圧駆動手段13が圧力室29に圧
力流体を供給されて動作したときはストッパ12の後退
を許容する。
【0026】第2のばね装置15は、図1に示すよう
に、本体11に設けられ前記内輪押さえ10を軸受3側
から本体側へ押圧するもので、内輪押さえ10に設けら
れている前記環状ピストン22の軸受3側に対向するよ
うに環状のばね受け部37を設け、そのばね受け部37
と環状ピストン22との間に複数個の圧縮状態のコイル
ばね38を介在させた構成である。コイルばね38は、
ばね受け37の周方向に等間隔で軸線の方向に沿って穿
設したばね受け円孔39の各々に一方の端部を収容し、
他端を環状ピストンに当接させてある。
【0027】第2の流体圧駆動手段16は、前記内輪押
さえ10の前記環状ピストン22と、その環状ピストン
22に対応してこれを収容する本体に形成された環状シ
リンダ40とで構成されている。環状シリンダ40の外
側周壁が、円筒状部材41を本体部分に溶接して形成さ
れている。この溶接に代えて本体部分と一体に削りだし
て形成することも可能である。その円筒状部材41の軸
受3側端に前記ばね受け部37をねじ(図示せず)で取
り付けてある。環状ピストン22の外周にはパッキン4
2を設け、環状シリンダ40の内側周壁の環状ピストン
摺動面にはパッキン43を設けて、環状圧力室44を形
成してある。この環状圧力室44には本体11内に形成
した通路45が接続しており、その通路45に、図2、
図5(b)に示すように、本体11の軸端側端面に設け
られた一方のカプラ46が接続しており、このカプラ4
6と対をなす他方のカプラ47が別に準備されていて、
必要に応じて連結され、油圧源からの圧油を給排できる
ようになっている。この環状圧力室44に圧油が供給さ
れると、前記第2ばね装置15の作用に打ち勝って内輪
押さえ10と本体11とが相対的に離れる方向に移動
し、内輪押さえ10の軸受側端と本体11のストッパ1
2の位置との間の寸法が最大寸法になり、圧油が排出さ
れると、前記第2のばね装置15の作用により内輪押さ
え10と本体11とが互いに近付く方向へ移動し、前記
寸法が最小寸法となる。この最小寸法及び最大寸法は、
ストッパ12が出入りができるように、そして内輪押さ
え10を内輪5に押圧できるように予め決めてある。
【0028】規制手段17は、本体11に設けられ、前
記内輪押さえ10の本体に対する第2のばね装置14に
よる軸線方向移動位置を内輪押さえ10に当接して規制
するものである。この規制手段17は、図1、図2に示
すように、ロック部材48と、雄ねじ部材49とで構成
されている。ロック部材48は、例えば、8本のピンか
らなり、本体11の周方向に分散した位置を軸線の方向
に沿って本体11を摺動可能に油密に貫通し、一端が内
輪押さえ10の環状ピストン22の軸端側端面に対向す
るように設けてある。雄ねじ部材49は、環状に形成さ
れ、前記ロック部材48の本体11軸端側に突出してい
る他端に対向し、本体11の軸端側に形成された雌ねじ
50と螺合した雄ねじ51を有し、軸端側に回転操作用
の工具又は駆動部材を係合させる係合孔52を半径方向
に設けてある。なお、雄ねじ部材49及び雌ねじ50
は、これら雄雌を逆の関係で設けてもよい。例えば、螺
合位置を図示の位置よりも内側位置にして、本体11に
雄ねじを形成し、これに螺合するように雄ねじ部材49
を雌ねじ部材に形成してもよい。また、係合孔52は雄
ねじ部材49の端面に軸方向に沿って設けてもよい。
【0029】この雄ねじ部材49は、この係合孔52
に、例えば回転用駆動部材を係合させて回転させると、
本体11の軸線の方向に沿って移動可能であり、その所
望移動位置でロック部材48の軸端側端面位置を規制
し、その所望移動位置においてロックキー53によって
ロックされる。ロックキー53は、雄ねじ部材49にボ
ルト54により固定される1個の鉤状の部材である。ロ
ックキー53のために本体11の後端面と外周面に跨が
ってその周方向に所定間隔で設けられた幾つかの凹所5
5を設けてある。ボルト54を緩めた状態で内蔵ばね5
6により凹所55との係合が外れ、雄ねじ部材49が回
転可能となり、雄ねじ部材49を所望移動位置として選
択された一つの凹所にロックキー53が対向するように
雄ねじ部材49を回転させ、ボルト54を締めつけると
係合した状態に固定される。
【0030】また、雄ねじ部材49の内側位置の本体1
1の軸端側端面には、図1、図2に示すように、4個の
円弧状の端面部材57を周方向に等間隔でボルト58に
よって固定してあり、この端面部材57は、本体11と
一体に形成したものであってもよく、前記ストッパ12
を収容する凹所24の軸端側内面を形成している本体1
1の一部である。この端面部材57には、前記ストッパ
12の突出及び後退を検知する検知手段20を設けてあ
る。検知手段20は、検出ピン59とコイルばね60と
ピン収容孔61とで構成され、前記ストッパ12が前進
した空所に凹所24の軸端側内面から検出ピン59の一
端が内蔵したコイルばね60により突出し、且つ他端が
端面部材57の軸端側端面に達して突出していない状態
に設けてある。検出ピン59はストッパ12が後退する
ことにより、コイルばね60に抗して一端を押され、他
端が端面部材57の外側端面から突出する。従って、検
出ピン59が外側端面に突出しているか、突出していな
いかによって、ストッパ12の突出状態と後退状態とを
検出できる。この状態は目視により検知できる。なお、
検出ピン59の状態の検出は、目視観察以外のスイッチ
等による検知手段によってもよい。
【0031】ガイドカバー18は、本体11を小間隙を
隔てて包囲する大きさに形成された筒状のもので、軸箱
7の前蓋8に軸受3と同軸的にボルト62によって固定
されている。前蓋8はボルト63によって軸箱7に固定
されている。ロールの使用状態において、軸箱7は固定
され、ロール軸2は回転するものであるから、本体11
とガイドカバー18とは接触しないようになっている。
【0032】支持部19は、軸受固定装置1及び軸受3
をロール軸2から取り外した状態の時に軸受固定装置1
を軸受側と同軸的に且つ軸線方向に軸受に対して所定の
位置にある関係でガイドカバー18に回転可能に支持す
る構成である。すなわち、ガイドカバー18と支持部1
9とは、双方で軸受3と軸受固定装置1とを同軸的に且
つ軸方向に一定の位置関係に保持する同軸保持手段であ
る。支持部19は、前記第1の流体圧駆動手段13のシ
リンダ25を形成している本体11の内孔を本体外周面
に開口させると共に、ピストン26の前記ピストンロッ
ド27と反対側に突設してある。この支持部19は、転
動部材としてのガイドローラ64をピストンロッド27
と同軸的に回転自在に取り付けたものであり、突出側端
面に鋼球を回転自在に保持したものである。このガイド
ローラ64は前記ストッパ12が後退した時、本体11
の外周面から突出してガイドカバー18の内周面に支持
されるようになっている。ガイドローラ64はその突出
側端面から外周にかけて丸みを形成してあり、ガイドカ
バー18の内周面には溝を形成してありその溝の側面を
斜めの案内面65として、双方が接触することにより本
体11とガイドカバー18とが自動的に調芯されて同軸
状態となると共に、軸方向にも関係位置を決められる。
なお、前記ガイドローラ64に代えて単なる当接部材と
しても、同軸状態の保持には支障はないが、本体11と
ロール軸2の間に図1に示すようなキー溝66とキー6
7が設けられる場合には軸受固定装置1がガイドカバー
18に対して容易に回転できるガイドローラ64の方が
キーとキー溝との位置合わせに都合がよい。図1におけ
る仮想線66′、67′は前記キー溝66とキー67の
平面形状を示す。また、68はオイルシール、69はシ
ール押さえ、70は安全カバーである。
【0033】このように構成した軸受固定装置1は次の
ようにして使用される。まず、第1の流体圧駆動手段1
3の圧力室29に、カプラ32、31から、通路30を
介して圧力室29に圧油を供給すると、ピストン26の
動作により、ストッパ12が第1のばね装置14のコイ
ルばね35に抗して後退し、本体11内周面から突出し
ていない状態になり、そして支持部19のガイドローラ
64がガイドカバー18の案内面65に当接するから、
軸受固定装置1の本体11および内輪押さえ10が軸受
3と同軸上にそして軸受3と軸線方向に一定の位置関係
で位置した状態になる。第2の流体圧駆動手段16の環
状圧力室44に圧油を供給していない状態にすると、内
輪押さえ10が第2のばね装置15のコイルばね38に
より本体11側へ押圧されて内輪押さえ10の内輪当接
側端とストッパ12の突出する位置との間隔寸法が最小
の状態になる(図4参照)。この状態が着脱の準備状態
であり、準備状態で軸受固定装置1が、ロールの軸2に
対して軸受3とともに嵌め込まれ又は取り外される。
【0034】取付けのときは、前記準備状態で軸受3及
び軸受固定装置1をロールの軸2に嵌合させて軸受3の
内輪5をロールのフィレットリング端面に当接させると
図4の状態となる。この時の嵌合操作は、嵌合の穴を構
成している部分の各々が同軸上に位置し且つ回転可能に
支持されているから、容易に行うことができる。すなわ
ち、予め軸2のキー溝66の位置に本体11のキー67
の位置が一致するように軸受固定装置1を回転操作して
おいて嵌合操作すれば、軸受3の内輪5がロールのフィ
レットリングに当接するようになる。次に第1の流体圧
駆動手段13の圧油を排出する(タンクに戻す)と、ス
トッパ12が第1ばね装置14のコイルばね35により
円周溝4内に突出する(図3参照)。この時、前記のよ
うに内輪押さえ10の端とストッパ12との間隔が最小
寸法となっており、またストッパ12が突出移動するま
ではストッパ12を有する本体11がガイドローラ64
と案内面65とによって軸受3と軸線方向に一定の位置
関係に拘束されているから、ストッパ12は円周溝4の
縁と干渉することなく円周溝4内に余裕をもって突出す
る。このストッパの突出は、ストッパ位置検知手段20
の検出ピン59が端面部材57から突出することにより
確認できる。
【0035】このストッパ12の突出後に、第2の流体
圧駆動装置16の環状圧力室44に、カプラ47、46
から、通路45を介して圧油を供給すると、第2のばね
装置15のコイルばね38に抗して内輪押さえ10が駆
動され、軸受3の内輪5に当接すると共に、ストッパ1
2が円周溝4の軸端側の側面に当接して突っ張り状態と
なる。突っ張り状態は、ロールのフィレットリング端面
と円周溝4の軸端側の側面との間に、軸受内輪5、内輪
押さえ10、第2の流体圧駆動手段16の環状圧力室4
4、本体11、ストッパ12が介在し、内輪押さえ10
と本体11との間が環状圧力室44の油圧によって押し
開かれている状態である。この突っ張り状態で内輪押さ
え10を規制手段17によりそのまま規制状態にする
と、必要な適正微小隙間が得られない。そこで、規制手
段17を一旦内輪押さえ10に当接させてから、離れる
方向に微小寸法戻した位置で規制状態とする。
【0036】すなわち、雄ねじ部材49回転させること
によりロック部材18を移動させ、内輪押さえ10の環
状ピストン22の端面に一旦当接させ、それから例えば
約15°戻してロックキー53を最も近い位置にある凹
所55と一致させ、ボルト54を締め込んでロックキー
53により雄ねじ部材49が本体11に対して回転しな
い固定状態とする。雄ねじ部材49を約15°戻したこ
とにより雄ねじ部材49が軸端側(図1において右方)
へ微小寸法だけ後退する。そして第2の流体圧駆動手段
16の油圧を排出すると、第2ばね装置15のばね38
の作用により、内輪押さえ10が本体11側へ前記微小
寸法だけ移動し、規制手段17のロック部材48に当接
して止まる。つまり規制される。この状態が図1に示す
軸受固定状態である。この軸受固定状態では、軸受3の
内輪5は、円周溝4の軸端側側面から、ストッパ12、
本体11、雄ねじ部材49、ロック部材48、内輪押さ
え10を介し、そしてこの間に前記微小寸法の隙間を介
して軸方向反力を受ける状態である。すなわち、軸受3
の内輪5は、軸受固定装置1により前記適正微小隙間を
介して当接若しくは対向するように保持される。この適
正微小隙間の存在により潤滑油膜が確実に存在でき、内
輪5の端面とこれに当接若しくは対向しているしている
内輪押さえ10の端面との焼け付きが防止される。そし
てこの軸受固定状態において、第1、第2の流体圧駆動
手段13、16は、圧力流体を供給されていない。従っ
て、圧延操業中に油洩れの恐れはなく、油漏れによる固
定作用の低下もない。
【0037】取り外しのときは、前記準備状態に戻して
から取り外す。すなわち、第2の流体圧駆動手段16の
環状圧力室44に圧油を供給して一旦前記突っ張り状態
とし、この突っ張り状態とすることにより第2ばね装置
15による軸方向押圧力を規制手段17が受けていない
状態となるから、これによって規制手段17の解除操
作、すなわ雄ねじ部材49の回転操作が容易となる。勿
論、雄ねじ部材49の回転操作に先立ってロックキー5
3を凹所55から外しておく。そして規制手段17を解
除してから、第2の流体圧駆動手段16の環状圧力室4
4の圧油を排出する。これによって内輪押さえ10の端
とストッパ12との間隔が最小寸法となる。次に第1の
流体圧駆動手段13の圧力室29に圧油を供給してスト
ッパ12を突出状態から後退させると前記準備状態に戻
り、軸受3及び軸受固定装置1が取り外し可能となる。
この時のストッパ12の後退した状態は、ストッパ位置
検知手段20の検出ピン59が端面部材57内に引っ込
むことにより確認できる。
【0038】以上は軸受固定装置1の構成、作用、効果
について主に説明したが、実際の使用形態は、従来の旧
いハンドリングを主体とした取付け取り外しに使用可能
であり、また自動若しくは半自動の軸受交換装置にも使
用可能である。そして前述したことから理解されるよう
に、前者においては、軸受3及び軸受固定装置1を一体
化してあるものをロール軸2に嵌合すること、その際に
双方の内孔がガイドカバー18と支持部19とによって
同軸上にあることで嵌合操作が容易であること、油圧を
利用して簡単な操作で突っ張り状態としてから雄ねじ部
材49の調整を行うこと等によって、大幅な省力化及び
ロール交換時間の時間短縮が可能となり、後者において
は、例えば、ロールを水平に固定支持し、その両側から
軸受3及び軸受固定装置1を支持して軸線の方向に直線
的に進退移動させる移動台を使用し、この移動台にカプ
ラ32、47、雄ねじ部材49の回転駆動部を設ける構
成とすることができ、実施が容易である。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、ロールの軸に
軸受を取り付けて固定する時、及び固定を解除して取り
外す時に圧力流体が使用されるが、軸受固定状態におい
ては第1、第2の流体圧駆動手段に圧力流体が供給され
ていない状態であるから、例えば圧延操業中の圧油の漏
れ等による固定作用力の低下の恐れがなく、そして内輪
を抜けないように内周溝の軸端側の側面で支える軸方向
支持作用には、直接ばねが介在していない剛体支持であ
るから、所定の適正微小隙間を介した焼き付きのない状
態の確実な軸受固定状態が得られるという効果を奏す
る。請求項2に記載の発明は、内輪押さえが同軸的に内
輪を押圧するから、確実な適正隙間の設定が可能とな
り、圧延精度を維持できる効果を奏する。請求項3に記
載の発明は、軸受固定装置を小型化できると共に、軸受
内輪とこれを押圧する内輪押さえ側部材との間の適正隙
間を確実に設定できる効果を奏する。請求項4に記載の
発明は、内輪押さえの本体に対する軸線方向移動位置を
規制する規制手段のねじ部材による位置調節が容易とな
る効果を奏する。請求項5に記載の発明は、本発明の軸
受固定装置の小型化に有効である効果を奏する。請求項
6に記載の発明は、軸受及び軸受固定装置を軸線を一致
させ且つ所定の軸方向位置関係として一体化した状態で
軸に対する嵌合及び取り外しが可能となるから、作業能
率が向上し、特にその嵌合操作が容易となり、ストッパ
が確実に突出するから、作業性が大幅に向上する効果を
奏する。請求項7に記載の発明は、キーとキー溝の位置
をを一致させやすいから、軸に対する軸受固定装置の嵌
合操作が容易となり、より作業性が向上する効果を奏す
る。請求項8に記載の発明は、ストッパの状態を確認し
て次の操作に移行できるから、自動化の一つのステップ
を越えることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示し、断面位置が変則
であり、図2のA−O、O−B、C−D、E−F断面を
含む断面図である。
【図2】同実施の形態のロール軸端側から見た部分正面
図である。
【図3】同実施の形態のストッパの一つを示す部分破断
部分正面図である。
【図4】軸受固定装置の準備状態を示す図2のA−O断
面図である。
【図5】(a)は図2のO−G断面部分図、(b)は図
2のH−J断面部分図である。
【符号の説明】
1 軸毛固定装置 2 軸(ロール軸) 3 軸受 4 円周溝 5 内輪 6 外輪 7 軸箱 10 内輪押さえ 11 本体 12 ストッパ 13 第1の流体圧駆動手段 14 第1のばね装置 15 第2のばね装置 16 第2の流体圧駆動手段 17 規制手段 18 ガイドカバー 19 支持部 20 ストッパ位置検知手段 22 環状ピストン 24 凹所 25 シリンダ 26 ピストン 27 ピストンロッド 29 圧力室 30 通路 31 カプラ 32 カプラ 35 コイルばね 37 ばね受け 38 コイルばね 40 環状シリンダ 44 環状圧力室 45 通路 46 カプラ 47 カプラ 48 ロック部材 49 雄ねじ部材 53 ロックキー 55 凹所 59 検出ピン 64 ガイドローラ 65 案内面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−200020(JP,A) 特開 昭52−110256(JP,A) 特開 平9−276911(JP,A) 特開 平8−303477(JP,A) 特開 平6−292912(JP,A) 特開 平6−307459(JP,A) 特開 平10−277615(JP,A) 特開 平8−61379(JP,A) 特開 平8−24917(JP,A) 実開 昭60−171606(JP,U) 実開 平6−18723(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 31/07 B21B 31/10 F16C 13/04 F16C 35/06 F16C 35/063

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延用ロールの軸を支持する軸受と、前
    記軸受と軸受よりも軸端側に離れて前記軸に設けた円周
    溝との間に設けられる圧延用ロールの軸受固定装置にお
    いて、前記軸に軸方向移動可能に嵌合し一端を前記軸受
    の内輪の軸端側端面に対向させたリング状の内輪押さえ
    と、前記軸の前記内輪押さえよりも軸端側位置に軸方向
    移動可能に嵌合したリング状の本体と、その本体に設け
    られ本体内周面から前記円周溝内に第1のばね装置によ
    って突出したストッパと、前記本体内に設けられ前記ス
    トッパを少なくとも本体内周面まで後退駆動する第1の
    流体圧駆動手段と、前記本体に設けられ前記内輪押さえ
    を本体側へ押圧する第2のばね装置と、前記本体に設け
    られ前記内輪押さえを第2のばね装置のばね作用に抗し
    て内輪側へ押圧する第2の流体圧駆動手段と、前記本体
    に設けられ前記内輪押さえの本体に対する第2のばね装
    置による軸線方向移動位置を内輪押さえに当接して規制
    する位置調節可能な規制手段と、を具備することを特徴
    とする圧延用ロールの軸受固定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧延用ロールの軸受固
    定装置において、前記第1の流体圧駆動手段が、前記本
    体の半径方向に沿い且つ周方向に等間隔で設けた複数組
    のシリンダ及びピストンからなり、前記ストッパが、前
    記ピストンに対応して複数個設けられ、前記ピストンと
    前記ストッパとが連結された構成であることを特徴とす
    る圧延用ロールの軸受固定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は請求項2に記載の圧延用
    ロールの軸受固定装置において、前記第2の流体圧駆動
    手段が、前記本体の前記内輪押さえ側に本体と同軸的に
    形成された環状シリンダ部と、前記内輪押さえの本体側
    に形成され前記環状シリンダ部に嵌入する環状ピストン
    とにより構成されていることを特徴とする圧延用ロール
    の軸受固定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、又は請求項3に記
    載の圧延用ロールの軸受固定装置において、前記規制手
    段が、前記本体の軸線の方向に沿って本体を摺動可能に
    貫通し一端が前記リング押さえに対向するように設けた
    ロック部材と、このロック部材の他端に対向し前記本体
    に螺合して本体の軸線の方向に沿って移動可能でありそ
    の所望移動位置においてロックされるねじ部材とにより
    構成されていることを特徴とする圧延用ロールの軸受固
    定装置。
  5. 【請求項5】 請求項2、請求項3、又は請求項4に記
    載の圧延用ロールの軸受固定装置において、前記ストッ
    パが、前記円周溝に略沿った所定長さに形成されその中
    間部を前記ピストンと一体的に形成されたピストンロッ
    ドに結合され、前記本体が、前記ストッパ後退時にスト
    ッパを収容する凹所を有し、前記第1のばね装置が、前
    記ストッパのピストンロッド結合部の両側とこの両側に
    対向する前記凹所内部分との間に設けられた対をなすコ
    イルばねにより形成されていることを特徴とする圧延用
    ロールの軸受固定装置。
  6. 【請求項6】 請求項2、請求項3、請求項4、又は請
    求項5に記載の圧延用ロールの軸受固定装置において、
    前記本体の外周を間隔を隔てて覆う筒状に形成され前記
    軸受の軸箱に同軸的に固定したガイドカバーを設け、前
    記シリンダの内孔を前記本体外周に開口させ、前記ピス
    トンの前記ストッパと反対側端部に前記ストッパが後退
    した状態で前記ガイドカバーの内面に当接して前記軸受
    固定装置を前記軸受と同軸的に且つ軸線方向の定位置で
    ガイドカバーに支える支持部を設けたことを特徴とする
    圧延用ロールの軸受固定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の圧延用ロールの軸受固
    定装置において、前記支持部が、前記ガイドカバーの内
    面に当接して転動可能な転動部材を設けられていること
    を特徴とする圧延用ロールの軸受固定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、又は請求項7に記載の圧延用
    ロールの軸受固定装置において、前記ストッパの前記円
    周溝に対する突出状態と後退状態を検知する検知手段
    を、前記本体に設けたことを特徴とする圧延用ロールの
    軸受固定装置。
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