JPH08248043A - 走査型近接場光学顕微鏡 - Google Patents

走査型近接場光学顕微鏡

Info

Publication number
JPH08248043A
JPH08248043A JP7047506A JP4750695A JPH08248043A JP H08248043 A JPH08248043 A JP H08248043A JP 7047506 A JP7047506 A JP 7047506A JP 4750695 A JP4750695 A JP 4750695A JP H08248043 A JPH08248043 A JP H08248043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
scanning
optical microscope
measured
field optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7047506A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Osawa
日佐雄 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7047506A priority Critical patent/JPH08248043A/ja
Publication of JPH08248043A publication Critical patent/JPH08248043A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微弱光であっても、画像のコントラストを向
上させることができる走査型近接場光学顕微鏡を提供す
る。 【構成】 ステージ102の移動走査に伴って、光源2
05および開口207を被測定物3に対し、被測定物3
の表面に平行な面内(水平面内)で振動させる。反射光
は、プローブ213により取り込まれ、光ガイド212
で光電変換器211に導かれ、検出信号225に変換さ
れる。励振信号323を参照信号として、この検出信号
225をロックイン増幅器330で同期検出して、被測
定物3表面での反射光の強度変化の振動と同期した成分
を出力信号334として取り出す。出力信号334は、
ステージ102の走査位置信号115を被測定物3表面
上での位置として、表示装置等の表示画面上に表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型近接場光学顕微
鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生物学、半導体デバイス開発、表
面分析など広い分野において、非接触、非破壊の高分解
能顕微鏡の重要性が高まっている。従来使用されてきた
光学顕微鏡は、非接触、非破壊という面では優れた特性
を持っていた。しかし、結像光学系を用いるという原理
上、回折限界による分解能の制限のため、使用範囲が限
られてきた。
【0003】これらの問題を解決すべく、走査型電子顕
微鏡、透過電子顕微鏡、走査型トンネル顕微鏡、走査型
近接場光学顕微鏡(光学近接場走査型顕微鏡、フォトン
走査型トンネル顕微鏡等とも呼ばれる)等が開発され
た。しかし、試料表面の光学的な性質を高い分解能で得
ようとした場合には、これらの顕微鏡の中で、走査型近
接場光学顕微鏡が唯一の手段である。
【0004】この種の走査型近接場光学顕微鏡として
は、特開昭59−121310号公報等が知られてい
る。この走査型近接場光学顕微鏡の基本原理は、被測定
物を照射すべく光源から放射された照明光の波長より小
さい開口によって被測定物の表面を走査し、表面形状、
表面の光学的性質等を測定するものである。開口を被測
定物から開口径よりも短い距離において走査することか
ら、走査型近接場光学顕微鏡と呼ばれている。
【0005】波動の理論からすれば、通常の光学顕微鏡
の分解能は、λ/2程度で制約されるため、可視光領域
では200〜300nmが限度とされている。しかし、
上述したような、波長より小さい微小な開口に光を導く
と、通常の光の様に自由空間を広がることはできない
が、開口付近にしみだす光電場が存在する。この光電場
は消滅波(エバネセント波)と呼ばれるもので、これで
測定表面を照射することで、高分解能な光学的測定を可
能にしている。
【0006】図2は、このような走査型近接場光学顕微
鏡の従来例(上記特開昭59−121310号公報)を
示すものである。これを概略説明する。1は基台で、こ
の基台1は図示しない除振装置によって外部振動を受け
ない構造とされる。基台1上にステージ2が配設されて
いる。このステージ2は、図示しない駆動装置によって
X,Y方向にそれぞれ独立に移動制御されるように構成
される。ステージ2の上面には、被測定物3が配置され
る。前記基台1上に設置された支柱4に、垂直調整装置
6を有する先端アーム部4Aが取り付けられる。この垂
直調整装置6を介して光源5が先端アーム部4Aに取り
付けられる。この光源5の先端に、開口7が設けられ
る。開口7近傍に、被測定物3から反射される反射光を
取り込むためのプローブ13が設けられる。プローブ1
3で取り込まれた反射光は、光ガイド10を介して光電
検出器11に送られる。ここで、開口7は、検査される
物体を照射するのに用いられる光の波長に比較して小さ
な直径をもつものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に、
走査型近接場光学顕微鏡では、受光できる光強度が非常
に弱い。そのため、得られる画像のコントラストが従来
の光学顕微鏡に比べて低いという問題がある。
【0008】本発明は、上述したような従来の問題点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、微弱
な光強度であっても画像のコントラストを向上させ、測
定精度を上げることを可能にした走査型近接場光学顕微
鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、被測定物の表面を三次元的に走査して、被
測定物から放射される光を検出し、この検出した信号と
走査位置とに基づいて被測定物表面の光学的性質を画像
化する走査型近接場光学顕微鏡において、照明光を放射
する光源と、この光源から放射される照明光の波長より
小さい直径を有し、検査すべき被測定物の表面に近接さ
れる開口と、前記照明光の照射に基づいて被測定物から
放射される光を受光して電気信号に変換して検出信号を
出力する光検出器と、前記開口を前記被測定物の表面に
対し相対的に走査するための三次元走査機構と、前記開
口を前記被測定物の被測定表面に平行な面内で振動させ
るための加振機構と、前記光検出器からの検出信号のう
ち、前記振動と同一の周波数成分からなる同期信号成分
を取り出して、出力する信号処理装置とを備えることを
特徴とする走査型近接場光学顕微鏡が提供される。
【0010】光検出器は、前記測定物により光学的作用
を受けて放射される前記照明光を受光するもので構成す
ることができる。この場合、光学的作用は、透過、反射
および散乱のうち少なくとも1の作用であることができ
る。
【0011】また、光検出器は、照明光に照射された前
記測定物の発光による放射光を受光するものとすること
ができる。
【0012】加振機構は、開口を振動させるための振動
子と、振動子を励振するための励振信号を出力するオシ
レータとを有する構成とすることができる。オシレータ
は、例えば、周波数可変のものを用いることができる。
【0013】信号処理装置は、ロックイン増幅器で構成
されることができる。ロックイン増幅器は、例えば、前
記光検出器からの検出信号とオシレータから出力れる励
振信号との積を求める乗算器と、両者の積から振動成分
を除去する低域通過フィルタとを有することができる。
【0014】
【作用】本発明では、加振機構により開口を試料表面に
平行な面内で振動させて、照明光の試料照射位置を振動
させている。それに伴って、光検出器で検出された検出
信号にも、試料表面に平行な面内で振動する成分と同一
の周波数成分を含むことになる。信号処理装置は、検出
信号から、開口の振動と同一の周波数成分を取り出す。
この成分と、三次元走査機構から得られる走査位置信号
とを用いて、被測定物表面の光学的性質について画像化
が行なえる。
【0015】ところで、本発明の走査型近接場光学顕微
鏡では、上述したように、観測したい光が微弱であるの
で、画像コントラスト増強を目的としてX方向またはY
方向の微分画像を得る。このため、本発明では、開口を
資料面と平行な面内で振動させる。この振動によって、
この振動によって試料表面上での観測点が振動してい
る。その結果、観測しようとしている物理量、例えば、
透過光を検出していれば局所的な透過率、また、反射光
を検出していれば局所的な反射率そのものが変化する。
【0016】ここで、開口を位置Xcを中心として振幅
o、周波数fで振動させるとすると、このとき、検出
器から出力される検出信号Sinは、形式的に、
【0017】
【数1】
【0018】と書けるはずである。なお、ノイズ、バッ
クグランド等は、最終的には消えてしまうので省略して
ある。すなわち、ノイズは、不規則なもので、自己相関
性がないので、このような不規則な雑音の平均値は観測
する周波数帯域の平方根に比例する。そこで、観測する
周波数帯域を狭くしてやれば、相対的にノイズ成分は、
小さくなり、除去される。
【0019】上記を、Xoが小さいとして、Xcのまわり
で展開すると、
【0020】
【数2】
【0021】これに、sin(ωt+φ)を乗じて、カ
ットオフ周波数fc以上の周波数成分を無視して、その
出力を計算する。
【0022】ここで、2次以上が無視できるとして、さ
らに正弦波を乗じると、次式が得られる。
【0023】
【数3】
【0024】カットオフ周波数fcの低域透過フィルタ
ーを通すと、カットオフ周波数fcがωに比べて充分低
いならば、出力信号Soutのうち振動項は減衰してしま
い、次式が得られる。
【0025】
【数4】
【0026】従って、高さXcにおける信号強度(すな
わち、透過率分布あるいは反射率分布)の微分値が得ら
れる。
【0027】このように、信号処理装置は、検出信号か
ら、開口に加えられた振動と同一の周波数成分のみ取り
だすことで、微弱光についての微分値が得られる。従っ
て、画像のコントラストを向上させることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0029】図1は本発明に係る走査型近接場光学顕微
鏡の一実施例を示す概略構成図である。図1に示す顕微
鏡は、基台1と、被測定物3を支持すると共に、被測定
物3の表面を三次元的に走査するための三次元走査機構
100と、被測定物3の表面の光学的状態を検出するた
めの検出系200と、検出系200で検出する信号の処
理を行なう信号処理系300と、信号処理系300で得
られた検出信号と三次元走査機構100から得られる走
査位置信号とに基づいて被測定物表面の光学的性質を画
像化する画像生成装置400とを備える。
【0030】検出系200は、照明光を放射する光源2
05と、この光源205から放射される照明光を被測定
物上に放射させる開口7と、前記照明光の照射に基づい
て被測定物3から放射される光を受光して電気信号に変
換して検出信号225を出力する光検出器210とを有
する。
【0031】開口207は、光源205から放射される
波長より小さい直径を有する。この開口207は、検査
すべき被測定物3の表面に近接される。すなわち、開口
207から、エバネッセント波が放射される。
【0032】光検出器210は、その先端が開口207
近傍に位置して、被測定物3から反射される反射光を取
り込むための集光光学系で構成されるプローブ213
と、プローブ213で取り込まれた反射光を伝搬するた
めの光ガイド212と、プローブ213で取り込まれて
光ガイド212を介して入射された反射光を電気信号に
変換して検出信号225を出力する光電変換器211と
を有する。光電変換器211は、光ガイド212を介し
て導かれる検出光を電気信号に変換する光電変換素子を
有する。光電変換素子としては、例えば、半導体光電変
換素子、光電子増倍管などが用いられる。
【0033】基台1は、図示しない除振装置によって外
部振動を受けない構造とされる。この基台1上に、三次
元走査機構100が置かれる。
【0034】三次元走査機構100は、基台1上に配置
され、被測定物3を支持するステージ102と、基台1
上に設置された支柱104と、この支柱104の先端に
設けられる先端アーム部103と、先端アーム部103
に取り付けられて、光源205を支持する垂直調整装置
106と、ステージ102および垂直調整装置106の
駆動を制御すると共に、開口207の走査位置を示す信
号(走査位置信号115)を出力する三次元走査制御装
置101とを有する。
【0035】ステージ102は、基台1上に、X,Y方
向に移動自在に配置されると共に、図示しない駆動装置
が連結されて、この駆動装置によってX,Y方向にそれ
ぞれ独立に移動できるように構成される。この図示しな
い駆動装置は、三次元走査制御装置101によってその
動作が制御される。ステージ102の上面に被測定物3
が配置される。三次元走査制御装置101は、被測定物
表面を予め定めた走査範囲内で、ステージ102をX,
Y方向に移動させるように図示しない駆動装置を制御す
る。また、Z軸方向の変位、すなわち、被測定物の厚さ
方向の変位については、垂直調整装置106を制御す
る。
【0036】垂直調整装置106は、図示しない駆動装
置を有し、光源205を上下動させるものである。この
図示しない駆動装置は、三次元走査制御装置101によ
ってその動作が制御される。
【0037】信号処理系300は、前記開口207を前
記被測定物3の被測定表面に平行な面内で振動させるた
めの振動子322と、振動子322を励振するための励
振信号323を出力するオシレータ320と、オシレー
タ320から出力される励振信号323を増幅した励振
電流324で振動子322を励振する、増幅率可変の可
変増幅器321と、光電変換器211から出力される検
出信号225から、オシレータ320から出力される励
振信号323の周波数を同じ成分を取り出すロックイン
増幅器330とを有する。ここで、オシレータ320
と、可変増幅器321と、振動子322とで、開口20
7を振動させるための加振機構を構成する。
【0038】なお、オシレータ320は、本実施例で
は、周波数可変のものを用いているが、周波数固定であ
ってもよい。また、本実施例では、オシレータ320か
らの励振信号323を可変増幅器321で増幅している
が、増幅率が固定の増幅器であってもよい。オシレータ
320を周波数可変のものとすることにより、振動子3
22の振動周波数を変えることができる。また、可変増
幅器321を用いることにより、振動子322の振動の
振幅を変えることができる。
【0039】ロックイン増幅器330は、例えば、図3
に示すように、光検出器210からの検出信号225と
オシレータ320からの励振信号323との乗算を行な
う乗算器331と、検出信号225と励振信号323と
の位相との間の位相差を調節するためのフェイズシフタ
332と、乗算器3331で乗算された結果である積の
信号の低域成分を通過させる、カットオフ周波数fc
低域通過フィルタ(LPF)333とを有する。このロ
ックイン増幅器330の動作原理については、上記した
作用の欄で既に述べているので、ここでは説明を繰り返
さない。
【0040】画像生成装置400は、例えば、ワークス
テーション等が用いられ、CPU、メモリ、表示装置等
で構成される。この画像生成装置400では、ロックイ
ン増幅器330の出力信号334と、前記三次元走査制
御装置101から出力される走査位置信号115とに基
づいて、被測定物表面の光学的性質を、画像化して表示
する。
【0041】次に、このように構成される本発明の実施
例の動作について説明する。
【0042】本実施例では、まず、三次元走査制御装置
101により、被測定物3の表面を予め定めた走査範囲
内で、開口207がラスタスキャンするように、ステー
ジ102をX,Y方向に移動させるため、図示しない駆
動装置を制御する。この場合、Z軸方向、すなわち、被
測定物の厚さ方向は、予め一定の位置に固定しておく。
なお、光検出器210の出力が一定となるように、垂直
調整装置106を制御するようにしてもよい。
【0043】ステージ102の移動走査に伴って、光源
205を点灯すると共に、振動子322によって、光源
205および開口207を被測定物3に対し、被測定物
3の表面に平行な面内(水平面内)で振動させる。この
時、振動子322の駆動は、オシレータ320から出力
され励振信号323を、可変増幅器321で増幅して得
られる励振電流324により行われる。これにり、光源
205からの光が開口207を通して放射され、被測定
物3の表面の一部が、当該面内で振動する放射で照明さ
れる。この結果、反射光には、この振動と同一の周波数
成分を含んだ強度変化が現れる。
【0044】反射光は、プローブ213により取り込ま
れ、光ガイド212で光電変換器211に導かれる。そ
して、光電変換器211により電気信号である検出信号
225に変換される。このため、検出信号225は、振
動子322の振動、すなわち、励振信号323と同一の
周波数成分を含む。
【0045】次に、励振信号323を参照信号として、
この検出信号225をロックイン増幅器330で同期検
出することにより、被測定物3表面での反射光の強度変
化の振動と同期した成分を出力信号334として取り出
すことができる。ところで、これは取りも直さず、被測
定物3表面に存在する光学的性質の水平方向についての
微分値であるから、高いコントラストを持つ。このロッ
クイン増幅器330の出力信号334は、ステージ10
2の走査位置信号115を被測定物3表面上での位置と
して、図示しない表示装置等の表示画面上に表示され
る。
【0046】このようにして、図4(a)に示す光学的
反射率分布をもつ被測定物3上で開口207を走査し、
光強度を検出すると、図4(b)のようになる。ここ
で、開口207を水平に振動させ、検出信号225の微
分値を測定すると、図4(c)のように、被測定物3の
反射率が一定の所、すなわち、図4(a)中の水平な所
では、微分信号は0であり、反射率が変化している所で
大きく正負両側に振れる。つまり、反射率が一定の部分
に対しては、たとえ信号強度に高いオフセットがのって
いたとしても、この部分の微分信号強度は0になるた
め、高いオフセットを除去することができる。また、微
分信号の高さは、図4(b)のスロープ部の傾きに比例
する。従って、被測定物3の光学的性質が変化する所
で、その変化量ではなく、変化の急峻さに比例して大き
な信号が得られることになる。
【0047】このため、光強度の信号の空間微分を検出
し、これをもって画像化することによって高い画像コン
トラストを得ることができる。
【0048】本実施例では、被測定物3の光学的性質を
持つ信号の微分値を求めるために、被測定物3の表面に
平行(水平)な方向に開口207を振動させ、この振動
を駆動する励振信号323を参照信号として、ロックイ
ン増幅器330で同期検出することを行なっている。こ
のとき、ロックイン増幅器330から出力される信号3
34が微分信号となる。
【0049】本発明による被測定物の測定の具体例につ
いて、図5を参照して説明する。図5には、被測定物と
して、間隔200nm、反射率90%−91%のグレー
ティングを示す。このグレーティングについて、画像測
定走査範囲を2μm×2μmとし、使用波長633n
m、開口207の開口径100nm、振動子322の励
振信号323の周波数900Hzおよび振幅100nm
として、測定を行なうと、観測点数が、256×256
点(観測点間距離:8nm)の画像データが得られた。
【0050】以上に本発明の一実施例を示したが、本発
明は、これに限定されない。例えば、次に述べるような
変形が可能である。
【0051】上記実施例では、例として、反射光を検出
し、反射率分布画像を得る場合を示した。しかし、透過
率分布画像や、この他の光学的性質分布画像を得る場合
も同様である。
【0052】また、上記実施例では、被測定物3をステ
ージ102によって開口207に対して走査する構成と
したが、これに限定されない。この走査は相対的なもの
であるから、開口207に粗微調整装置を取り付けて走
査してもよい。
【0053】さらに、上記実施例では、光源205を支
柱104に固定し、被測定物3に対し相対的に走査すべ
き開口207との間を光ファイバー等を用いて光学的に
接続してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光検出器からの検出信号のうち、開口の振動と同一の周
波数成分のみからなる同期信号成分を取り出し、この信
号と走査制御信号とから被測定物表面を画像化すること
により、画像のコントラストを向上させることができ
る。したがって、より高い測定精度を得ることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による反射型走査型近接場光
学顕微鏡の構成を示す説明図。
【図2】従来の反射型走査型近接場光学顕微鏡の構成を
示す説明図。
【図3】本発明の実施例で用いられるロックイン増幅器
の構成の一例を示すブロック図。
【図4】被測定物の反射率分布と信号の微分の関係を示
すグラフ。
【図5】測定の具体例である被測定物の構造を模式的に
示す斜視図。
【符号の説明】
1 基台 3 被測定物 100 三次元走査機構 101 三次元走査制御装置 102 ステージ 106 垂直調整装置 200 検出系 205 光源 207 開口 210 光検出器 211 光電変換器 212 光ガイド 213 プローブ 300 信号処理系 320 オシレータ 321 可変増幅器 322 振動子 330 ロックイン増幅器 400 画像生成装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の表面を三次元的に走査して、被
    測定物から放射される光を検出し、 この検出した信号と走査位置とに基づいて被測定物表面
    の光学的性質を画像化する走査型近接場光学顕微鏡にお
    いて、 照明光を放射する光源と、 この光源から放射される照明光の波長より小さい直径を
    有し、検査すべき被測定物の表面に近接される開口と、 前記照明光の照射に基づいて被測定物から放射される光
    を受光して電気信号に変換して検出信号を出力する光検
    出器と、 前記開口を前記被測定物の表面に対し相対的に走査する
    ための三次元走査機構と、 前記開口を前記被測定物の被測定表面に平行な面内で振
    動させるための加振機構と、 前記光検出器からの検出信号のうち、前記振動と同一の
    周波数成分からなる同期信号成分を取り出して、出力す
    る信号処理装置とを備えることを特徴とする走査型近接
    場光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1において、光検出器は、前記測定
    物により光学的作用を受けて放射される前記照明光を受
    光するものであり、 光学的作用は、透過、反射および散乱のうち少なくとも
    1の作用である走査型近接場光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】請求項1において、光検出器は、照明光に
    照射された前記測定物の発光による放射光を受光するも
    のである走査型近接場光学顕微鏡。
  4. 【請求項4】請求項1において、加振機構は、開口を振
    動させるための振動子と、振動子を励振するための励振
    信号を出力するオシレータとを有する走査型近接場光学
    顕微鏡。
  5. 【請求項5】請求項4において、オシレータは、周波数
    可変である走査型近接場光学顕微鏡。
  6. 【請求項6】請求項4において、信号処理装置は、ロッ
    クイン増幅器で構成される走査型近接場光学顕微鏡。
  7. 【請求項7】請求項6において、ロックイン増幅器は、
    前記光検出器からの検出信号とオシレータから出力れる
    励振信号との積を求める乗算器と、両者の積から振動成
    分を除去する低域通過フィルタとを有する走査型近接場
    光学顕微鏡。
JP7047506A 1995-03-07 1995-03-07 走査型近接場光学顕微鏡 Pending JPH08248043A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7047506A JPH08248043A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 走査型近接場光学顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7047506A JPH08248043A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 走査型近接場光学顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08248043A true JPH08248043A (ja) 1996-09-27

Family

ID=12777006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7047506A Pending JPH08248043A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 走査型近接場光学顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08248043A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10283972A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Seiko Instr Inc 走査型プローブ顕微鏡を用いた加工、記録、再生装置
JP2000028624A (ja) * 1998-05-04 2000-01-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 走査型力顕微鏡およびそのプロ―ブ・ティップの動きを制御する方法
US6888135B2 (en) 2000-10-18 2005-05-03 Nec Corporation Scanning probe microscope with probe formed by single conductive material
CN116593738A (zh) * 2023-05-12 2023-08-15 清华大学 光致力探测显微镜及其应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10283972A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Seiko Instr Inc 走査型プローブ顕微鏡を用いた加工、記録、再生装置
JP2000028624A (ja) * 1998-05-04 2000-01-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 走査型力顕微鏡およびそのプロ―ブ・ティップの動きを制御する方法
US6888135B2 (en) 2000-10-18 2005-05-03 Nec Corporation Scanning probe microscope with probe formed by single conductive material
CN116593738A (zh) * 2023-05-12 2023-08-15 清华大学 光致力探测显微镜及其应用
CN116593738B (zh) * 2023-05-12 2024-01-23 清华大学 光致力探测显微镜及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5183989B2 (ja) 形状測定装置
JPH10267631A (ja) 光学測定装置
JPH0727118B2 (ja) 無アパーチヤ近フイールド光学顕微鏡及び検査方法
JPH1082956A (ja) 走査型レーザー顕微鏡を用いた測定方法及び装置
US20110252891A1 (en) Method and Apparatus for Determining Topography of an Object
JP4009197B2 (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JP3196945B2 (ja) 走査型光学顕微装置
JP5802417B2 (ja) 走査プローブ顕微鏡およびこれを用いた測定方法
JP4498081B2 (ja) 散乱型近接場顕微鏡およびその測定方法
JPH08248043A (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JPH10267945A (ja) 走査型光顕微鏡
US6507017B1 (en) Near-field optical inspection apparatus
JP4540254B2 (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JPH10170522A (ja) 光測定装置
RU2368306C2 (ru) Устройство получения флуоресцентных томографических изображений
JPH09257813A (ja) プローブ走査型近接場光学顕微鏡
JP5061049B2 (ja) 微細形状測定装置
EP2913683A1 (en) Method and apparatus for automated scanning probe microscopy
JP2010190590A (ja) 走査プローブ顕微鏡及びその動作方法
JP3205455B2 (ja) 原子間力検出機構および原子間力検出型走査型近視野顕微鏡
JPH11316240A (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JPH07159379A (ja) 光熱変位信号検出方法とその装置
JP3242787B2 (ja) フォトン走査トンネル顕微鏡
JP3189247B2 (ja) 近接視野顕微鏡による観測方法
JP3095801B2 (ja) 表面電荷分布測定装置