JPH08247398A - 圧力変動吸収装置 - Google Patents

圧力変動吸収装置

Info

Publication number
JPH08247398A
JPH08247398A JP7727695A JP7727695A JPH08247398A JP H08247398 A JPH08247398 A JP H08247398A JP 7727695 A JP7727695 A JP 7727695A JP 7727695 A JP7727695 A JP 7727695A JP H08247398 A JPH08247398 A JP H08247398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
float
pressure fluctuation
cylindrical body
downstream side
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7727695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3650429B2 (ja
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Hideo Kato
秀男 加藤
Katsuto Sakai
克人 酒井
Soufumi Satou
左右文 佐藤
Shinichi Sato
真一 佐藤
Shigenori Okamura
繁憲 岡村
Takahito Sato
孝人 佐藤
Shizuo Sannomiya
静雄 三宮
Hisashi Isshiki
尚志 一色
Masashige Imazaki
正成 今崎
Masahiko Matsushita
雅彦 松下
Tadao Shibuya
忠夫 澁谷
Yasushi Mizukoshi
靖 水越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimmon Manufacturing Co Ltd
Takenaka Seisakusho Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Toyo Gas Meter Co Ltd
Original Assignee
Kimmon Manufacturing Co Ltd
Takenaka Seisakusho Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Toyo Gas Meter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kimmon Manufacturing Co Ltd, Takenaka Seisakusho Co Ltd, Osaka Gas Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Aichi Tokei Denki Co Ltd, Kansai Gas Meter Co Ltd, Toho Gas Co Ltd, Toyo Gas Meter Co Ltd filed Critical Kimmon Manufacturing Co Ltd
Priority to JP07727695A priority Critical patent/JP3650429B2/ja
Publication of JPH08247398A publication Critical patent/JPH08247398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3650429B2 publication Critical patent/JP3650429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pipe Accessories (AREA)
  • Pipeline Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造によって圧力損失を低く抑制しつ
つ圧力変動を効果的に吸収することができる圧力変動吸
収装置を提供する。 【構成】 この圧力変動吸収装置は、本体21を上下2
つの気室22,23に仕切る隔壁24と、導入口25
と、排出口26と、円筒軸が鉛直方向を向くように気室
22内に配設されると共に下端部を隔壁24の上面に固
着された円筒体27と、この円筒体27の内部に配置さ
れたフロート28とを備える。円筒体27の底部の隔壁
24にはガス導入用の開口部29が設けられ、円筒体2
7の上方は上壁30によって閉じられている。円筒体2
7の側壁には、可変絞りとしての絞り開口部31が設け
られ、上壁30にはガス流通用の小孔32が設けられて
いる。そして、円筒体27の側壁、上壁30およびフロ
ート28の上面により形成される気室33と小孔32と
によって、フロート28の急激な動きを抑制する緩衝機
構が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配管内を輸送される都市
ガス等の流体の圧力変動を抑制するための圧力変動吸収
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ガス等の需要者宅に配設され
るガスメータとしては、例えば熱式流速センサ(フロー
センサ)を用いた流量計やフルイディック発振の周波数
が流体の流量と関係することを利用したフルイディック
流量計があるが、これらの流量計による流量測定を正確
に行うには、ガス配管内の圧力を一定に保つ必要があ
る。これは、圧力変動に伴って流速が変動し、測定され
る流量も変化するからである。そこで、このような管内
圧力変動を抑制するため、各種の工夫がなされており、
例えばメータ流路内に固定オリフィス(絞り)を設けた
り、あるいはダイヤフラム等を用いたガバナを入れるこ
とが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の固定オリフィス
による場合、絞り率を大きくすると、図11に示すよう
に、圧力変動を効果的に抑制することができる。この図
で、縦軸は入力側(上流側)の変動圧(圧力変動分)に
対する出力側(下流側)の変動圧の比を示し、横軸は流
量を示すが、この比は流量によらず小さいことが理想的
である。この図から判るように、固定オリフィスの絞り
率を大きくした場合には変動圧の比がR1と比較的小さ
くなり、圧力変動の抑制効果が良好である。しかしなが
ら、この場合にはオリフィスの絞り率が大きいため、圧
力損失が図11に示すように流量増大と共に急激に増加
する。この図で、ガスメータ等で許容される最大圧力損
失をΔPmax とすると、測定可能な最大流量はQ1 とな
って小さくなり、大流量域での測定に対応できない。
【0004】一方、固定オリフィスの絞り率を小さくす
ると、図12に示すように、流量増大に伴う圧力損失の
増加率はさほどでなく、測定可能な最大流量もQ2 とな
って大きくなるが、変動圧の比は図13に示すようにR
2 と大きくなり、圧力変動を効果的に抑制することがで
きない。
【0005】また、ガバナによる方法ではその構造上の
複雑さ等からサイズが大きくなってガスメータの小型化
に支障をきたすほか、数十Hzという高い周波数の圧力
変動には対応できないという問題点があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構造によって圧力損失を低く
抑制しつつ圧力変動を効果的に吸収することができる圧
力変動吸収装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧力変動
吸収装置は、流体の流路中に設けられ、この流路中の流
体の圧力変動を吸収する装置であって、前記流路の上流
側から下流側に流体を通過させるための絞り口と、上流
側と下流側との差圧によって自ら移動し、流量の大小に
応じて前記絞り口の流体通過断面積の大きさを変化させ
る可動部材と、この可動部材の急激な動作を抑制する緩
衝機構とを備えている。
【0008】この圧力変動吸収装置では、可動部材が上
流側と下流側との差圧によって自ら移動し、絞り口の流
体通過断面積の大きさを変化させるため、流量の大小に
応じて絞り口の絞り率が自動的に変化する。このとき、
可動部材の急激な移動は緩衝機構によって抑制されるの
で、上流側の圧力変動に伴う可動部材のハンチングは防
止される。
【0009】請求項2記載の圧力変動吸収装置は、流体
の流路中に設けられ、この流路中の流体の圧力変動を吸
収する装置であって、下底面部に上流側に連通する流体
導入口を有すると共に少なくとも側壁と上壁とを有し、
筒軸を鉛直方向に一致させて配置された筒状体であっ
て、下流側に連通する所定形状の絞り開口部を前記側壁
に有すると共に、下流側に連通する小孔を前記上壁また
は前記側壁の最上部近傍に有する筒状体と、この筒状体
の内部に上下動自在に設けられ、上流側と下流側との差
圧に応じて前記筒状体の内壁面に沿って自ら上下動を行
い、前記絞り開口部の流体通過断面積を変化させるフロ
ートとを備え、前記筒状体の側壁、上壁および前記フロ
ートの上面によって形成される緩衝室によって、フロー
トの急激な上下動を抑制する緩衝機構を形成したもので
ある。
【0010】この圧力変動吸収装置では、フロートが上
流側と下流側との差圧によって自ら移動し、筒状体の絞
り開口部の流体通過断面積の大きさを変化させるため、
流量の大小に応じて絞り率が自動的に変化する。このと
き、フロートの急激な移動は緩衝機構によって抑制され
るので、上流側の圧力変動に伴うフロートのハンチング
は防止される。
【0011】請求項3記載の圧力変動吸収装置は、請求
項2記載の圧力変動吸収装置において、さらに、流路中
に水平方向に差し渡されて上流側と下流側とを画すると
共に、その一部に貫通開口を有する隔壁を備え、前記筒
状体が、前記両端導入口を前記隔壁の貫通開口に一致さ
せるようにして前記隔壁の上面に固着されたものであ
る。
【0012】請求項4記載の圧力変動吸収装置は、流体
の流路中に設けられ、この流路中の流体の圧力変動を吸
収する装置であって、筒軸を鉛直方向に一致させて配置
され、上流側に連通する流体導入口を下底面部に有し、
下流側に連通する所定形状の絞り開口部を側壁に有する
第1の筒状体と、この第1の筒状体の内部に上下動自在
に設けられ、上流側と下流側との差圧に応じて前記第1
の筒状体の内壁面に沿って自ら上下動を行い、前記絞り
開口部の流体通過断面積を変化させるフロートと、この
フロートの上下動に連動して上下動するピストンと、こ
のピストンを上下動自在に収容すると共に、このピスト
ンと共に緩衝室としての閉空間を形成する第2の筒状体
と、前記閉空間を下流側に連結する小孔とを備え、前記
第2の筒状体、ピストンおよび小孔によって、前記フロ
ートの急激な上下動を抑制する緩衝機構を形成したもの
である。
【0013】この圧力変動吸収装置では、フロートが上
流側と下流側との差圧によって自ら移動し、第1の筒状
体の絞り開口部の流体通過断面積の大きさを変化させる
ため、流量の大小に応じて絞り率が自動的に変化する。
このとき、フロートの急激な移動は、これと連動したピ
ストン、第2の筒状体および小孔で構成される緩衝機構
によって抑制されるので、上流側の圧力変動に伴うフロ
ートのハンチングは防止される。
【0014】請求項5記載の圧力変動吸収装置は、請求
項4記載の圧力変動吸収装置において、さらに、流路中
に水平方向に差し渡されて上流側と下流側とを画すると
共に、その一部に貫通開口を有する隔壁を備え、前記第
1の筒状体が、前記両端導入口を前記隔壁の貫通開口に
一致させるようにして前記隔壁の上面に固着されたもの
である。
【0015】請求項6記載の圧力変動吸収装置は、流体
の流路中に設けられ、この流路中の流体の圧力変動を吸
収する装置であって、筒軸を鉛直方向に一致させて配置
され、上流側に連通する流体導入口を下底面部に有し、
下流側に連通する開口窓を側壁に有する第1の筒状体
と、この第1の筒状体の底面中央部に、軸を第1の筒状
体の軸と一致させて固設されたガイド軸と、中央部に貫
通孔を有すると共にこの貫通孔が前記ガイド軸に上下動
自在に嵌合され、上流側と下流側との差圧に応じて前記
第1の筒状体の内壁面に沿って自ら上下動を行うことで
第1の筒状体の前記開口窓の流体通過断面積を変化させ
るフロートと、このフロートの上下動に連動して上下動
するピストンと、このピストンを上下動自在に収容する
と共に、このピストンと共に緩衝室としての閉空間を形
成する第2の筒状体と、前記閉空間を下流側に連結する
小孔とを備え、前記第2の筒状体、ピストンおよび小孔
によって、前記フロートの急激な上下動を抑制する緩衝
機構を形成したものである。
【0016】この圧力変動吸収装置では、フロートが上
流側と下流側との差圧によって自ら移動し、第1の筒状
体の開口窓の流体通過断面積の大きさを変化させるた
め、流量の大小に応じて絞り率が自動的に変化する。こ
のとき、フロートの急激な移動は、これと連動したピス
トン、第2の筒状体および小孔で構成される緩衝機構に
よって抑制されるので、上流側の圧力変動に伴うフロー
トのハンチングは防止される。
【0017】請求項7記載の圧力変動吸収装置は、請求
項6記載の圧力変動吸収装置において、さらに、流路中
に水平方向に差し渡されて上流側と下流側とを画すると
共に、その一部に貫通開口を有する隔壁を備え、前記第
1の筒状体が、前記両端導入口を前記隔壁の貫通開口に
一致させるようにして前記隔壁の上面に固着されたもの
である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例に係る圧力変動吸
収装置を用いたガスメータの機能的構成を表わすもので
ある。この図に示すように、ガスメータ10は、ガス流
路の入口側に設けられた遮断弁11と、この遮断弁11
の下流側流路に設けられた圧力変動吸収装置12と、こ
の圧力変動吸収装置12の下流側流路に設けられたフル
イディック素子13とを備えている。そして、フルイデ
ィック素子の下流側はガスメータ10の出口部に接続さ
れている。
【0020】フルイディック素子13は、いわゆるフル
イディック発振の周波数が流体の流量と関係することを
利用した流量計である。なお、このフルイディック発振
とは、図示しないが、噴流を発生させるノズルの下流側
に、一対の側壁によって流路拡大部を形成すると共に、
側壁の外側に設けられたリターンガイドによって、ノズ
ルを通過した流体を各側壁の外側に向かってノズルの噴
出口側へ導く一対のフィードバック流路を形成した場合
に、ノズルを通過した流体が一対のフィードバック流路
を交互に流れる現象である。この場合、フルイディック
発振の周波数を検出するセンサとしては圧電素子等が用
いられる。
【0021】遮断弁11は、フルイディック流量計13
で測定された流量が所定の条件を満たした場合(例えば
一定値以上の流量が所定時間連続して測定された場合
等)に遮断され、ガス漏れに対処するようになってい
る。
【0022】圧力変動吸収装置12は、上流側で生じた
圧力変動がフルイディック流量計13に伝わって流量測
定値に悪影響を与えるのを抑制するためのものである。
【0023】図2は本発明の一実施例に係る圧力変動吸
収装置の一部断面を表すもので、図1の圧力変動吸収装
置12として適用されるものである。この圧力変動吸収
装置は、本体21の内部を上下2つの気室22,23に
仕切る隔壁24と、遮断弁11(図1)に接続される導
入口25と、フルイディック流量計13(図1)に接続
される排出口26と、円筒軸が鉛直方向を向くように上
側の気室22内に配設されると共に下端部を隔壁24の
上面に固着された円筒体27と、この円筒体27の内部
に配置されたフロート28とを備えている。円筒体27
の底部の隔壁24にはガス導入用の開口部29が設けら
れ、円筒体27の上方は上壁30によって閉じられてい
る。円筒体27の側壁には、可変絞りとしての絞り開口
部31が設けられ、上壁30にはガス流通用の小孔32
が設けられている。そして、円筒体27の側壁、上壁3
0およびフロート28の上面により形成される気室33
と小孔32とによってダンパ(緩衝機構)が構成されて
いる。なお、小孔32は、上壁30に限られず、円筒体
27の側壁上部に設けるようにしてもよい。
【0024】フロート28は、図示のように、上底面、
下底面および側周面が薄くて軽い材料によって形成され
た中空の円筒形状を有し、その外径は円筒体27の内壁
面との間に僅かのクリアランスが生ずる程度に設定され
ている。そして、フロート28には、上流側の気室22
と下流側の気室23との差圧に応じた力が開口部27か
ら流入するガスによって与えられ、これによってフロー
ト28は円筒体27の内壁面に沿って浮上して、絞り開
口部31のガス通過断面積を変化させるようになってい
る。なお、フロート28は、下底面を欠く“コ”の字形
の断面をもつものでもよく、逆に上底面を欠く“コ”の
字形の断面をもつものでもよい。また、差圧によって所
定の浮上量が確保できる程度に軽い材料で形成されてい
れば、中空でなく内部まで材料で満たされているもので
あってもよい。
【0025】図3は図2の円筒体27をAB断面線の方
向から見た状態を表すものである。この図に示すよう
に、円筒体27の側壁に設けられた絞り開口部31は、
円筒体27の軸方向(すなわち鉛直方向)に細長い矩形
状の形状を有している。絞り開口部31は、図2ではフ
ロート28が底部にある状態においてこのフロート28
の側面が絞り開口部31の一部にかかるような位置に設
けられているが、これに限るものではなく、フロート2
8が底部にある状態においてフロート28の上方に完全
に露出するような位置に設けてもよい。この絞り開口部
31の下端位置はフロート28の重量や気室22,23
の差圧の大きさの範囲等を考慮して定めるのが望まし
い。
【0026】次に、以上のような構成の圧力変動吸収装
置の作用を図4ないし図6を参照して説明する。
【0027】気室22,23の差圧が所定値以下の状態
ではフロート28は浮上せず、図2に示すように、絞り
開口部31と開口部29との間は遮断状態(ガス流通が
できない状態)となっている。差圧が所定値以上になる
と、フロート28が浮上を開始する。そして、図4に示
すように、フロート28の下底面が絞り開口部31の下
端部を僅かに通過する位置まで上昇すると、開口部29
と絞り開口部31との間が部分的にガス流通可能状態と
なる。これにより、導入口25から気室23に導入され
たガスの一部が開口部29を通って円筒体27の絞り開
口部31から気室22内に流入し、さらに排出口26か
らフルイディック流量計13へと送られる。従って、こ
の状態では微小流量のガスが圧力変動吸収装置12を通
過することとなる。このとき、絞り開口部31のガス通
過断面積は極めて小さく絞り率が大きいため気室23内
の圧力変動は効果的に吸収され、気室22に伝わる圧力
変動の大きさは抑制される。
【0028】一般に低流量域では、フルイディック流量
計の出力、すなわち流量センサ(図示せず)から出力さ
れるセンサ電圧の振幅は極めて小さいので、圧力変動が
そのままフルイディック流量計13に伝達されると測定
精度が著しく低下する。しかし、図2に示したような圧
力変動吸収装置12を設ければ、その絞り作用により低
流量域で圧力変動を効果的に吸収することができるた
め、フルイディック流量計13での測定精度が良好にな
る。この場合、比較的高い周波数(数十Hz程度)の圧
力変動であっても、絞り作用により効果的に吸収され
る。
【0029】さて、気室22,23の差圧がさらに上昇
して流量が増加すると、フロート28はさらに上昇し、
絞り開口部31のガス通過断面積が増加し、絞り率は小
さくなる。そしてついには、絞り開口部31の全体がフ
ロート28の下端面より下側となって、ガス通過断面積
は最大となり、最大流量のガスが通過する。この状態で
は絞り率は最小であるため、圧力変動の吸収効果は最小
となり、比較的大きな圧力変動が次段のフルイディック
流量計13に伝達されることとなる。ところが、大流量
域においては、フルイディック流量計13の出力、すな
わち流量センサ(図示せず)から出力されるセンサ電圧
の振幅は十分大きいため、圧力変動によって測定精度が
低下することはなく、問題とならない。
【0030】図5は図2の圧力変動吸収装置12の圧力
損失特性を表し、図6はこの装置によって得られる変動
圧の比を表すものである。図5に示すように、この装置
によれば、低流量域から大流量域にわたる広い範囲で圧
力損失がほぼ一定となり、許容される最大圧力損失ΔP
max から定まる最大測定流量は、図15に示した値とほ
ぼ同じ値(Q2 )となって、測定可能な流量範囲が大き
くなる。これと共に、図6に示すように、変動圧の比は
低流量域から大流量域にわたる広い範囲で図13に示し
た値とほぼ同じ一定値(R1 )となり、小さい値に保持
される。すなわち、低流体域から大流量域まで効果的に
圧力変動を吸収することができる。
【0031】さて、定常時(すなわち流量が一定である
状態)においては、フロート28は一定の浮上位置で静
止するのが理想である。しかしながら、定常時において
上流側(気室23側)に比較的高周波(数Hz〜数十H
z程度)の圧力変動が生じた場合、絞り開口部31の大
きさや形状、あるいはフロート28の重量や浮上ストロ
ーク等のパラメータの設定の仕方によってはフロート2
8が上下に振動するハンチングと呼ばれる現象が生ずる
場合がある。この現象が生ずると、却って圧力変動の増
幅を招き、ガスメータの測定精度に悪影響を与える。そ
こで、この現象を防止するため、本実施例では円筒体2
7の上部に気室33を設けると共に上壁30に小孔32
を設けて緩衝機能を付加し、フロート28の急激な動き
(上下振動)を抑制している。具体的には、フロート2
8が上昇するときは、気室33内のガスが圧縮されるた
めフロート28は抵抗を受けるが、気室33内のガスの
一部は小孔32を通って徐々に流出するため、フロート
28はゆっくりと上昇する。一方、フロート28が下降
するときは、気室33内のガスが拡張されるためフロー
ト28はやはり抵抗を受けるが、小孔32を通って気室
22から気室33内にガスが徐々に流入するため、フロ
ート28はゆっくりと下降する。このようなダンピング
作用により、定常状態において上流側に僅かに圧力変動
が生じた場合でも、フロート28のハンチングが生ずる
ことはなく、これによる圧力変動の増幅も生じない。そ
して、上流側の圧力変動は絞り開口部31における絞り
効果によって吸収され、下流側への伝達が効果的に阻止
されることとなる。
【0032】このように、本実施例の圧力変動吸収装置
は、流量に応じて自動的に絞り率を変化させるいわば自
動可変絞りとして機能するため、低流量域から大流量域
にわたる広い範囲で効果的な圧力変動吸収が可能とな
る。しかも、本装置にはフロート28のハンチングを防
止するためのダンパが付加されているため、上流側の圧
力変動に起因するハンチングが防止され、圧力変動が増
幅されることもない。また、本装置はアクチュエータ等
の動力源や複雑な制御機構を用いず、極めて簡単な構造
のみで構成することができる。
【0033】なお、本実施例では、フロート28の下降
は自重によって行われるが、これに限るものではなく、
ごく弱いコイルばね等によってフロート28を円筒体2
7の底部方向に付勢しておき、このコイルばねによって
フロート28の下降を行わせるように構成してもよい。
この場合には、円筒体27の軸を鉛直方向に向ける必要
はなく、任意の姿勢での配置が可能である。
【0034】図7は本発明の他の実施例に係る圧力変動
吸収装置の一部断面を表すもので、図1の圧力変動吸収
装置12として適用されるものである。この圧力変動吸
収装置は、本体121の内部を上下2つの気室122,
123に仕切る隔壁124と、遮断弁11(図1)に接
続される導入口125と、フルイディック流量計13
(図1)に接続される排出口126と、円筒軸を鉛直方
向に一致させ、隔壁124の上面と本体121の上側内
壁面との間を接続するように固着された(第1および第
2の筒状体としての)円筒体127と、この円筒体12
7の内部に上下動自在に配置されたフロート体128と
を備えている。円筒体127の底部の隔壁124にはガ
ス導入用の開口部129が設けられ、円筒体127の側
壁には可変絞りとしての絞り開口部131とガス流通用
の小孔132と窓134,135が設けられている。
【0035】フロート体128は、ピストン136、フ
ロート137およびこれらを連結する連結部材138と
により構成され、薄くて軽い材料によって中空構造に形
成されている。ピストン136およびフロート137の
外径は円筒体127の内壁面との間に僅かのクリアラン
スが生ずる程度に設定されている。フロート137に
は、上流側の気室123と下流側の気室122との差圧
に応じた力が隔壁124の開口部129から流入するガ
スによって与えられ、これによって円筒体127の内壁
面に沿って浮上し、絞り開口部131のガス通過断面積
を変化させるようになっている。なお、フロート137
は下底面を欠く“コ”の字形の断面をもつものでもよ
く、ピストン136は上底面を欠く“コ”の字形の断面
をもつものでもよい。また、差圧によって所定の浮上量
が確保できる程度に軽い材料で形成されていれば、フロ
ート体128全体を中空でなく内部まで材料で満たした
もので構成してもよい。さらに、ピストン136および
フロート137を共に単なる板状に形成してもよい。
【0036】図8は図7の円筒体127をCD断面線の
方向から見た状態を表すものである。この図に示すよう
に、絞り開口部131は、円筒体127の軸方向(すな
わち鉛直方向)に細長い矩形状の形状を有している。絞
り開口部131の位置は、上記実施例(図2)の場合と
同様に、フロート体128の重量や気室122,123
の差圧の大きさの範囲等を考慮して定められる。また、
窓134,135は円筒体127の内外間のガス流通に
支障がない程度に十分大きな開口を有している。
【0037】次に、以上のような構成の圧力変動吸収装
置の作用を図9を参照して説明する。この装置の作用も
基本的には上記実施例(図2)の装置と同様である。す
なわち、気室122,123の差圧が所定値以下の状態
ではフロート体127は浮上せず、図7に示すように、
絞り開口部131と開口部129との間は遮断状態とな
っている。差圧が所定値以上になると、フロート体12
8が浮上を開始する。そして、図9に示すように、フロ
ート137の下底面が絞り開口部131の下端部を僅か
に通過する位置まで上昇すると、開口部129と絞り開
口部131の一部との間がガス流通可能状態となり、ガ
スが気室123から気室122内に流入する。このと
き、絞り開口部131のガス通過断面積は小さい(絞り
率が大きい)ため、気室123内の圧力変動は効果的に
吸収され、気室122への伝達が抑制される。
【0038】気室122,123の差圧がさらに上昇し
て流量が増加すると、フロート体128はさらに上昇
し、絞り開口部131のガス通過断面積が増加する(絞
り率は小さくなる)。そしてついには、絞り開口部13
1の全体がフロート137の下端面より下側となって、
ガス通過断面積は最大となり、最大流量のガスが通過す
る。この状態では絞り率は最小であるため圧力損失は抑
制されるが、圧力変動の吸収効果は最小となり、比較的
大きな圧力変動が次段のフルイディック流量計13に伝
達される。しかし、上記実施例(図2)で述べたよう
に、大流量域においては、フルイディック流量計13の
出力、すなわち流量センサ(図示せず)から出力される
センサ電圧の振幅は十分大きいため、圧力変動によって
測定精度が低下することはなく、問題とならない。この
場合も、圧力損失は図5に示すように大流量域に至るま
で小さく抑制され、また、変動圧の比は図6に示すよう
に低流量域から大流量域にわたる広い範囲で小さい値に
保持され、効果的に圧力変動を吸収することができる。
【0039】さて、定常時(一定流量の状態)において
上流側に圧力上昇変動が生じたとすると、フロート13
7が上昇するが、気室133および小孔132によるダ
ンピング作用によってフロート体128は全体としてゆ
っくりと上昇する。一方、圧力下降変動によってフロー
ト137が下降するときも、上記のダンピング作用によ
ってフロート体128は全体としてゆっくりと下降す
る。このため、定常状態において上流側に僅かに圧力変
動が生じた場合でも、フロート体128のハンチングが
生ずることはなく、これによる圧力変動の増幅も生じな
い。そして、上流側の圧力変動は絞り開口部131にお
ける絞り効果によって吸収され、下流側への伝達が効果
的に阻止されることとなる。
【0040】以上の各実施例(図2,図7)では、円筒
体27,127,227の側壁に設けた絞り開口部3
1,131,231はいずれも矩形状としたがこれに限
るものではなく、例えば円筒体227の軸方向に細長い
長円状や上に開いた3角孔、“いちょう形”の孔、“楯
形”の孔、またはスリット状の孔にしてもよい。また、
円筒体227の軸方向に1列に並んだ複数の円孔で構成
してもよい。さらに、これらの組合せによって構成して
もよい。
【0041】図10は本発明の他の実施例に係る圧力変
動吸収装置の一部断面を表すもので、図1の圧力変動吸
収装置12として適用されるものである。また、図11
は図10のEF断面線における断面を表すものである。
但し、図11ではフロート体228を省略している。
【0042】これらの図に示すように、この圧力変動吸
収装置は、本体121の内部を上下2つの気室222,
223に仕切る隔壁224と、遮断弁11(図1)に接
続される導入口225と、フルイディック流量計13
(図1)に接続される排出口226と、円筒軸を鉛直方
向に一致させ、隔壁224の上面と本体221の上側内
壁面との間を接続するように固着された(第1および第
2の筒状体としての)円筒体227と、この円筒体22
7の内部に上下動自在に配置されたフロート体228と
を備えている。円筒体227の底部の隔壁224の中央
部には、円筒体227の軸と同じ軸を有する円柱状のガ
イド軸240が固設され、これを囲むようにして円筒体
227内の隔壁224にガス導入用の扇形の開口部22
9が4つ設けられている。すなわち、図11に示すよう
に、ガイド軸240は円筒体227の底部の隔壁224
に残った4本の腕241によって支えられている。円筒
体227の側壁にはガス流通用の小孔232と十分大き
な開口面積をもつ窓234,235が設けられている。
【0043】フロート体228は、円盤状のピストン板
236、中央部に開口を有する円盤状のフロート板23
7およびこれらを連結する中空円筒状の連結部材238
とにより構成されている。この連結部材238は、ガイ
ド軸240の外形よりも十分大きい内径を有しており、
ガイド軸240に上下動自在に嵌合されている。なお、
この連結部材238は、円筒状に限られず、フロート板
237とピストン板236とを一体に連結できるもので
あれば他の形状のものでもよい。ピストン板236およ
びフロート板237の外径は円筒体227の内壁面との
間に僅かのクリアランスが生ずる程度に設定されてい
る。そして、フロート237は、上流側の気室223と
下流側の気室222との差圧に応じた力(具体的には、
隔壁224の開口部229から流入するガス)によって
円筒体227の内壁面に沿って浮上し、これと共に、ピ
ストン板228も上昇するようになっている。なお、フ
ロート板237およびピストン板236は、それぞれの
周囲に円筒側壁を有するものでもよい。
【0044】次に、以上のような構成の圧力変動吸収装
置の作用を図9を参照して説明する。この装置の作用も
原理的には図2または図7と同様である。すなわち、気
室222,223の差圧が所定値以下の状態ではフロー
ト体227は浮上せず、図10に示すように、絞り開口
部131と開口部129との間ではガス流通は行われな
い。
【0045】差圧が所定値以上になると、フロート体2
28が浮上を開始する。そして、フロート板237の底
面が窓234、235の下端部を僅かに通過する位置ま
で上昇すると、絞り開口部231の一部がガス流通可能
状態となり、開口部229を介してガスが気室223か
ら気室222内に流入する。このとき、絞り開口部23
1のガス通過断面積は小さい(絞り率が大きい)ため、
気室223内の圧力変動は効果的に吸収され、気室22
2への伝達が抑制される。気室222,223の差圧が
さらに上昇して流量が増加すると、フロート体228は
さらに上昇し、絞り開口部231のガス通過断面積が急
激に増加する(絞り率は小さくなる)。この状態では絞
り率は最小であるため圧力損失は十分抑制されるが、圧
力変動の吸収効果は小さくなり、比較的大きな圧力変動
が次段のフルイディック流量計13に伝達される。しか
し、上記実施例(図2)で述べたように、大流量域にお
いては、フルイディック流量計13のセンサ出力は十分
大きいため、圧力変動によって測定精度が低下すること
はない。この場合も、圧力損失は図5に示すように大流
量域に至るまで小さく抑制され、また、変動圧の比は図
6に示すように広い流量範囲で小さい値に保持され、効
果的に圧力変動を吸収することができる。
【0046】さて、定常時(一定流量の状態)において
上流側に圧力上昇変動が生じたとすると、フロート板2
37が上昇するが、気室233および小孔232による
ダンピング作用によってフロート体228が全体として
ゆっくりと上昇する。一方、圧力下降変動によってフロ
ート板237が下降するときも、上記のダンピング作用
によってフロート体228は全体としてゆっくりと下降
する。このため、定常状態において上流側に僅かに圧力
変動が生じた場合でも、フロート体228のハンチング
が生ずることはなく、これによる圧力変動の増幅も生じ
ない。そして、上流側の圧力変動は絞り開口部231に
おける絞り効果によって吸収され、下流側への伝達が効
果的に阻止されることとなる。
【0047】なお、以上の2つの実施例(図7および図
10)では、円筒体127(227)を本体121(2
21)の上壁と隔壁124(224)との間を接続する
一体のものとして形成し、これに大きな窓134,13
5(234,235)を設けるようにしたが、これに限
るものではなく、円筒体を上下2つの別個の円筒体(第
1および第2の筒状体)に分離し、下側の円筒体にフロ
ート137(フロート板237)を、上側の円筒体にピ
ストン136(ピストン板236)を、共に上下動自在
に収納し、フロート137(フロート板237)とピス
トン136(ピストン板236)とを連結するように構
成してもよい。また、ダンピング用の小孔132,23
2は円筒体127,227の側壁の上部に設けることと
したが、これに限るものではなく、要は気室133(2
33)の圧縮・拡張時において下流側との間でガス流通
可能であればよいので、ピストン136(ピストン板2
36)に設けるようにしてもよい。
【0048】本実施例では、筒状体の形状を円筒体とし
たが、これに代えて他の形状の筒(例えば三角柱、四角
柱等の多角柱状の筒)を用いると共に、フロートやピス
トンをその内形に合う形状にして装置を構成してもよ
い。
【0049】また、本実施例では、フルイディック流量
計を用いたガスメータへの応用例を示したが、そのほ
か、熱式流量センサ(フローセンサ)によって直接的に
流速を検出するタイプの流量計や膜式流量計等を用いた
ガスメータにも適用できることはいうまでもない。ま
た、圧力変動吸収装置12をガスメータに内蔵するので
なく、ガスメータの外部(ガスメータの前段)の流路中
に配設するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧力変動
吸収装置によれば、上流側と下流側との差圧(すなわち
流量の大小)に応じた可動部材(フロート)の移動によ
って絞り口の絞り率を自動的に変化させるようにしたの
で、低流量域から大流量域までの広範囲にわたって最適
の圧力変動吸収特性と圧力損失特性とを得ることが可能
になる。
【0051】しかも、可動部材の急激な移動を緩衝機構
によって抑制するようにしたので、可動部材のハンチン
グが防止される。このため、定常状態において上流側に
僅かに圧力変動が生じた場合でも、可動部材のハンチン
グが生ずることはなく、これによる圧力変動の増幅も生
じない。
【0052】また、差圧に応じた力による可動部材の上
下動(浮上または下降)によって絞り率が自動的に変化
するようにしたので、アクチュエータ等の動力源や複雑
な制御機構を用いず、極めて簡単な構造で自動可変絞り
を構成することができるという効果がある。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧力変動吸収装置を用
いたガスメータの概略構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る圧力変動吸収装置の構
成を示す側断面図である。
【図3】図2の圧力変動吸収装置における円筒体の側面
図である。
【図4】図2の圧力変動吸収装置の作用を説明するため
の円筒体の側断面図である。
【図5】図2の圧力変動吸収装置の流量対圧力損失特性
を表す特性図である。
【図6】図2の圧力変動吸収装置の流量対変動圧の比を
表す特性図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置の
構成を示す断面面図である。
【図8】図7の圧力変動吸収装置における円筒体の側面
図である。
【図9】図7の圧力変動吸収装置の作用を説明するため
の側断面図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置
の構成を表す側断面図である。
【図11】図10の円筒体の平断面図である。
【図12】図10の圧力変動吸収装置の作用を説明する
ための側断面図である。
【図13】従来の圧力変動吸収装置の流量対変動圧比特
性の一例を表す特性図である。
【図14】従来の圧力変動吸収装置の流量対圧力損失特
性の一例を表す特性図である。
【図15】従来の圧力変動吸収装置の流量対圧力損失特
性の他の例を表す特性図である。
【図16】従来の圧力変動吸収装置の流量対変動圧比特
性の他の例を表す特性図である。
【符号の説明】
10 ガスメータ 11 遮断弁 12 圧力変動吸収装置 13 フルイディック流量計 21,121、221 本体 22,23,122,123,222,223 気室 24,124,224 隔壁 25,125,225 導入口 26,126,226 排出口 27 円筒体 127,227 円筒体(第1および第2の筒状体) 28,128,228 フロート(可動部材) 29,129,229 開口部 31,131,絞り開口部 32,132,232 小孔 33,133,233 気室(閉空間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000142425 株式会社金門製作所 東京都板橋区志村1丁目2番3号 (71)出願人 000150109 株式会社竹中製作所 大阪府大阪市生野区中川西1丁目1番51号 (71)出願人 000156813 関西ガスメータ株式会社 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 (71)出願人 000222211 東洋ガスメーター株式会社 富山県新湊市本江2795番地 (72)発明者 温井 一光 神奈川県藤沢市みその台9−10 (72)発明者 加藤 秀男 東京都荒川区南千住3−28−70−108 (72)発明者 酒井 克人 東京都葛飾区高砂3−2−7−123 (72)発明者 佐藤 左右文 神奈川県川崎市高津区梶ケ谷2−11−2 (72)発明者 佐藤 真一 東京都八王子市北野町543−15 (72)発明者 岡村 繁憲 大阪府大阪市中央区平野町4−1−2 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝人 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 三宮 静雄 愛知県名古屋市熱田区千年1−2−70 愛 知時計電機株式会社内 (72)発明者 一色 尚志 東京都板橋区志村1−2−3 株式会社金 門製作所中央研究所内 (72)発明者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4−7−31 株式会 社金門製作所関西研究所内 (72)発明者 松下 雅彦 東京都渋谷区広尾5−1−11 (72)発明者 澁谷 忠夫 大阪府大阪市東成区東小橋2−10−16 関 西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 水越 靖 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路中に設けられ、この流路中の
    流体の圧力変動を吸収する装置であって、 前記流路の上流側から下流側に流体を通過させるための
    絞り口と、 上流側と下流側との差圧によって自ら移動し、流量の大
    小に応じて前記絞り口の流体通過断面積の大きさを変化
    させる可動部材と、 この可動部材の急激な動作を抑制する緩衝機構とを備え
    たことを特徴とする圧力変動吸収装置。
  2. 【請求項2】 流体の流路中に設けられ、この流路中の
    流体の圧力変動を吸収する装置であって、 下底面部に上流側に連通する流体導入口を有すると共に
    少なくとも側壁と上壁とを有し、筒軸を鉛直方向に一致
    させて配置された筒状体であって、下流側に連通する所
    定形状の絞り開口部を前記側壁に有すると共に、下流側
    に連通する小孔を前記上壁または前記側壁の最上部近傍
    に有する筒状体と、 この筒状体の内部に上下動自在に設けられ、上流側と下
    流側との差圧に応じて前記筒状体の内壁面に沿って自ら
    上下動を行い、前記絞り開口部の流体通過断面積を変化
    させるフロートとを備え、 前記筒状体の側壁、上壁および前記フロートの上面によ
    って形成される緩衝室によって、フロートの急激な上下
    動を抑制したことを特徴とする圧力変動吸収装置。
  3. 【請求項3】 さらに、流路中に水平方向に差し渡され
    て上流側と下流側とを画すると共に、その一部に貫通開
    口を有する隔壁を備え、 前記筒状体は、前記両端導入口を前記隔壁の貫通開口に
    一致させるようにして前記隔壁の上面に固着されている
    ことを特徴とする請求項2記載の圧力変動吸収装置。
  4. 【請求項4】 流体の流路中に設けられ、この流路中の
    流体の圧力変動を吸収する装置であって、 筒軸を鉛直方向に一致させて配置され、上流側に連通す
    る流体導入口を下底面部に有し、下流側に連通する所定
    形状の絞り開口部を側壁に有する第1の筒状体と、 この第1の筒状体の内部に上下動自在に設けられ、上流
    側と下流側との差圧に応じて前記第1の筒状体の内壁面
    に沿って自ら上下動を行い、前記絞り開口部の流体通過
    断面積を変化させるフロートと、 このフロートの上下動に連動して上下動するピストン
    と、 このピストンを上下動自在に収容すると共に、このピス
    トンと共に緩衝室としての閉空間を形成する第2の筒状
    体と、 前記閉空間を下流側に連結する小孔とを備え、 前記第2の筒状体、ピストンおよび小孔によって、前記
    フロートの急激な上下動を抑制する緩衝機構を形成した
    ことを特徴とする圧力変動吸収装置。
  5. 【請求項5】 さらに、流路中に水平方向に差し渡され
    て上流側と下流側とを画すると共に、その一部に貫通開
    口を有する隔壁を備え、 前記第1の筒状体は、前記両端導入口を前記隔壁の貫通
    開口に一致させるようにして前記隔壁の上面に固着され
    ていることを特徴とする請求項4記載の圧力変動吸収装
    置。
  6. 【請求項6】 流体の流路中に設けられ、この流路中の
    流体の圧力変動を吸収する装置であって、 筒軸を鉛直方向に一致させて配置され、上流側に連通す
    る流体導入口を下底面部に有し、下流側に連通する開口
    窓を側壁に有する第1の筒状体と、 この第1の筒状体の底面中央部に、軸を第1の筒状体の
    軸と一致させて固設されたガイド軸と、 中央部に貫通孔を有すると共にこの貫通孔が前記ガイド
    軸に上下動自在に嵌合され、上流側と下流側との差圧に
    応じて前記第1の筒状体の内壁面に沿って自ら上下動を
    行うことで第1の筒状体の前記開口窓の流体通過断面積
    を変化させるフロートと、 このフロートの上下動に連動して上下動するピストン
    と、 このピストンを上下動自在に収容すると共に、このピス
    トンと共に緩衝室としての閉空間を形成する第2の筒状
    体と、 前記閉空間を下流側に連結する小孔とを備え、 前記第2の筒状体、ピストンおよび小孔によって、前記
    フロートの急激な上下動を抑制する緩衝機構を形成した
    ことを特徴とする圧力変動吸収装置。
  7. 【請求項7】 さらに、流路中に水平方向に差し渡され
    て上流側と下流側とを画すると共に、その一部に貫通開
    口を有する隔壁を備え、 前記第1の筒状体は、前記両端導入口を前記隔壁の貫通
    開口に一致させるようにして前記隔壁の上面に固着され
    ていることを特徴とする請求項6記載の圧力変動吸収装
    置。
JP07727695A 1995-03-08 1995-03-08 圧力変動吸収装置 Expired - Fee Related JP3650429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07727695A JP3650429B2 (ja) 1995-03-08 1995-03-08 圧力変動吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07727695A JP3650429B2 (ja) 1995-03-08 1995-03-08 圧力変動吸収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08247398A true JPH08247398A (ja) 1996-09-27
JP3650429B2 JP3650429B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=13629347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07727695A Expired - Fee Related JP3650429B2 (ja) 1995-03-08 1995-03-08 圧力変動吸収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3650429B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3650429B2 (ja) 2005-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7128086B2 (en) Flow control valves
CN112942609B (zh) 一种可变阻尼的调谐粘滞阻尼器
US20220185056A1 (en) Pressure compensated active suspension actuator system
JPH09264364A (ja) 油圧緩衝器
JP2012500368A (ja) 流体のルート設定が改善されたマイクロバルブ・デバイス
JPH0396730A (ja) 液圧流体用弁を包含するショックアブソーバ
CN215110759U (zh) 一种精确定风量控制阀门
JPH08247398A (ja) 圧力変動吸収装置
JP3651811B2 (ja) 圧力変動吸収装置
JPH08233191A (ja) 圧力変動吸収装置
WO2020015581A1 (zh) 一种稳压阀
JP2663226B2 (ja) 定流量弁
JPH0344517A (ja) 高圧液体用アキュムレータ
JPH11108099A (ja) 流体ダンパー
JPS61119831A (ja) 液体入り防振体のバルブ装置
US4952492A (en) Method and apparatus for modulating a radiant infrared burner
CN206036361U (zh) 一种大流量气控波纹管式减压阀
JP3363255B2 (ja) フルイディック式ガスメータ
JP3602210B2 (ja) 圧力変動吸収装置
JP3482038B2 (ja) 圧力変動吸収装置
JPS6347657Y2 (ja)
JP3494784B2 (ja) 流量計の流路構造
JPH075308Y2 (ja) 磁性流体ダンパ
JPH04272532A (ja) 液封入防振装置
JPS62103717A (ja) 減圧弁

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050218

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees