JPH08233191A - 圧力変動吸収装置 - Google Patents

圧力変動吸収装置

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JPH08233191A
JPH08233191A JP6705695A JP6705695A JPH08233191A JP H08233191 A JPH08233191 A JP H08233191A JP 6705695 A JP6705695 A JP 6705695A JP 6705695 A JP6705695 A JP 6705695A JP H08233191 A JPH08233191 A JP H08233191A
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JP
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pressure fluctuation
pressure
fluctuation absorbing
absorbing device
throttle opening
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JP6705695A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Hideo Kato
秀男 加藤
Katsuto Sakai
克人 酒井
Saemon Satou
左右文 佐藤
Shinichi Sato
真一 佐藤
Shigenori Okamura
繁憲 岡村
Takahito Sato
孝人 佐藤
Shizuo Sannomiya
静雄 三宮
Hisashi Isshiki
尚志 一色
Masashige Imazaki
正成 今崎
Kazuhiro Yamada
一博 山田
Tadao Shibuya
忠夫 澁谷
Yasushi Mizukoshi
靖 水越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimmon Manufacturing Co Ltd
Takenaka Seisakusho Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Toyo Gas Meter Co Ltd
Original Assignee
Kimmon Manufacturing Co Ltd
Takenaka Seisakusho Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Kansai Gas Meter Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Toyo Gas Meter Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/04Devices damping pulsations or vibrations in fluids

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造によって圧力損失を低く抑制しつ
つ圧力変動を効果的に吸収することができる圧力変動吸
収装置を提供する。 【構成】 圧力変動吸収装置12は、本体21の内部を
2つの気室22,23に仕切る隔壁24と、ガス導入用
の導入口25と、ガス排出用の排出口26と、円筒軸が
鉛直方向を向くように気室22内に配設されると共に下
端部を隔壁24の上面に固着され、側壁に絞り開口部3
1を有する円筒体27と、円筒体27の内部に配置され
たフロート28とを備える。気室22,23の差圧が所
定値以上になるとフロート28が流量に応じて浮上し、
絞り開口部31のガス通過断面積が増大して絞り率が小
さくなる。低流量域では絞り開口部31の絞り率は大き
いため気室23側の圧力変動は効果的に吸収され、気室
22に伝達される圧力変動は抑制される。大流量域では
絞り開口部31の絞り率は小さいため圧力損失は増大し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配管内を輸送される都市
ガス等の流体の圧力変動を抑制するための圧力変動吸収
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ガス等の需要者宅に配設され
るガスメータとしては、例えば熱式流速センサ(フロー
センサ)を用いた流量計やフルイディック発振の周波数
が流体の流量と関係することを利用したフルイディック
流量計があるが、これらの流量計による流量測定を正確
に行うには、ガス配管内の圧力を一定に保つ必要があ
る。これは、圧力変動に伴って流速が変動し、測定され
る流量も変化するからである。そこで、このような管内
圧力変動を抑制するため、各種の工夫がなされており、
例えばメータ流路内に固定オリフィス(絞り)を設けた
り、あるいはダイヤフラム等を用いたガバナを入れるこ
とが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の固定オリフィス
による場合、絞り率を大きくすると、図16に示すよう
に、圧力変動を効果的に抑制することができる。この図
で、縦軸は入力側(上流側)の変動圧(圧力変動分)に
対する出力側(下流側)の変動圧の比を示し、横軸は流
量を示すが、この比は流量によらず小さいことが理想的
である。この図から判るように、固定オリフィスの絞り
率を大きくした場合には変動圧の比がR1と比較的小さ
くなり、圧力変動の抑制効果が良好である。しかしなが
ら、この場合にはオリフィスの絞り率が大きいため、圧
力損失が図17に示すように流量増大と共に急激に増加
する。この図で、ガスメータ等で許容される最大圧力損
失をΔPmax とすると、測定可能な最大流量はQ1 とな
って小さくなり、大流量域での測定に対応できない。
【0004】一方、固定オリフィスの絞り率を小さくす
ると、図18に示すように、流量増大に伴う圧力損失の
増加率はさほどでなく、測定可能な最大流量もQ2 とな
って大きくなるが、変動圧の比は図19に示すようにR
2 と大きくなり、圧力変動を効果的に抑制することがで
きない。
【0005】また、ガバナによる方法ではその構造上の
複雑さ等からサイズが大きくなってガスメータの小型化
に支障をきたすほか、数十Hzという高い周波数の圧力
変動には対応できないという問題点があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構造によって圧力損失を低く
抑制しつつ圧力変動を効果的に吸収することができる圧
力変動吸収装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧力変動
吸収装置は、流体の流路中に設けられ、この流路中の流
体の圧力変動を吸収する装置であって、前記流路の上流
側から下流側に流体を通過させるための絞り口と、上流
側と下流側との差圧によって自ら移動し、流量の大小に
応じて前記絞り口の通過断面積の大きさを変化させる可
動部材とを備えている。この圧力変動吸収装置では、可
動部材が上流側と下流側との差圧に応じて自ら移動する
ことによって絞り口の通過断面積の大きさが変化するた
め、絞り率(絞りの効果)が自動的に変化する。
【0008】請求項2記載の圧力変動吸収装置は、流体
の流路中に設けられ、この流路中の流体の圧力変動を吸
収する装置であって、円筒軸を鉛直方向に一致させて配
置され、底面部に流体導入口を有すると共に、側壁に所
定形状の絞り開口部が貫通配設された円筒体と、この円
筒体の内部に設けられ、前記流体導入口側と前記絞り開
口部側との差圧に応じて前記円筒体の内壁面に沿って上
下動を行い、前記絞り開口部の流体通過断面積を変化さ
せるフロート体とを備えている。この圧力変動吸収装置
では、流体導入口側と絞り開口部側との差圧に応じてフ
ロート体が円筒体内部を上下動(浮上または下降)する
ことによって絞り開口部の流体通過断面積が変化するた
め、絞り率が自動的に変化する。
【0009】請求項3記載の圧力変動吸収装置は、請求
項2記載の圧力変動吸収装置において、前記絞り開口部
が長矩形または長円形であるように構成したものであ
る。この圧力変動吸収装置では、差圧変化に伴う流量の
増大と共に流体通過断面積が直線状に増加するため、絞
り率が直線状に減少する。
【0010】請求項4記載の圧力変動吸収装置は、請求
項2記載の圧力変動吸収装置において、前記絞り開口部
が円筒軸の方向とほぼ平行に設けられたスリットである
ように構成したものである。この圧力変動吸収装置で
は、差圧変化に伴う流量の増大と共に流体通過断面積が
僅かずつ直線状に増加するため、絞り率が僅かずつ直線
状に減少する。
【0011】請求項5記載の圧力変動吸収装置は、請求
項2記載の圧力変動吸収装置において、前記絞り開口部
が円筒軸の方向に列状に設けられた複数の円形開口から
なるように構成したものである。この圧力変動吸収装置
では、差圧変化に伴う流量の増大と共に流体通過断面積
が段階的に増加するため、絞り率が段階的に減少する。
【0012】請求項6記載の圧力変動吸収装置は、請求
項2記載の圧力変動吸収装置において、絞り開口部の流
体通過断面積の増加率がフロート体の上昇と共に増大す
るように構成したものである。
【0013】請求項6ないし10のいずれか1に記載の
圧力変動吸収装置では、流量が増大するにつれて絞り開
口部の流体通過断面積の増加率が増大するので、大流量
域での圧力損失の増大がより効果的に抑制される。
【0014】請求項7記載の圧力変動吸収装置は、請求
項6記載の圧力変動吸収装置において、前記絞り開口部
が三角形であるように構成したものである。この圧力変
動吸収装置では、絞り開口部の流体通過断面積の増加率
が直線状に増大する。
【0015】請求項8記載の圧力変動吸収装置は、請求
項6記載の圧力変動吸収装置において、前記絞り開口部
が円筒軸の方向に細長いいちょう型であるように構成し
たものである。この圧力変動吸収装置では、絞り開口部
の流体通過断面積の増加率が曲線状に増大する。
【0016】請求項9記載の圧力変動吸収装置は、請求
項6記載の圧力変動吸収装置において、前記絞り開口部
が円筒軸の方向に列状に設けられた複数の円形開口から
なると共に、これらの複数の円形開口がそれぞれ異なる
大きさを有するように構成したものである。この圧力変
動吸収装置では、流量の増大と共に流体通過断面積が段
階的に増加すると共に、その増加率は流量の増大と共に
増大する。このため、絞り率が段階的に大きく減少す
る。
【0017】請求項10記載の圧力変動吸収装置は、請
求項2記載の圧力変動吸収装置において、前記円筒体が
請求項3ないし5および請求項7ないし9に記載の絞り
開口部のうち任意の2またはそれ以上の絞り開口部を備
えるように構成したものである。この圧力変動吸収装置
では、請求項3ないし5および請求項7ないし9に記載
の各絞り開口部の有する特徴を兼ね備えた圧力損失特性
と圧力変動吸収特性とが同時に得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例に係る圧力変動吸
収装置を用いたガスメータの機能的構成を表わすもので
ある。この図に示すように、ガスメータ10は、ガス流
路の入口側に設けられた遮断弁11と、この遮断弁11
の下流側流路に設けられた圧力変動吸収装置12と、こ
の圧力変動吸収装置12の下流側流路に設けられたフル
イディック素子13とを備えている。そして、フルイデ
ィック素子の下流側はガスメータ10の出口部に接続さ
れている。
【0020】フルイディック素子13は、いわゆるフル
イディック発振の周波数が流体の流量と関係することを
利用した流量計である。なお、このフルイディック発振
とは、図示しないが、噴流を発生させるノズルの下流側
に、一対の側壁によって流路拡大部を形成すると共に、
側壁の外側に設けられたリターンガイドによって、ノズ
ルを通過した流体を各側壁の外側に向かってノズルの噴
出口側へ導く一対のフィードバック流路を形成した場合
に、ノズルを通過した流体が一対のフィードバック流路
を交互に流れる現象である。この場合、フルイディック
発振の周波数を検出するセンサとしては圧電素子等が用
いられる。
【0021】遮断弁11は、フルイディック流量計13
で測定された流量が所定の条件を満たした場合(例えば
一定値以上の流量が所定時間連続して測定された場合
等)に遮断され、ガス漏れに対処するようになってい
る。
【0022】圧力変動吸収装置12は、上流側および下
流側で生じた圧力変動がフルイディック流量計13に伝
わって流量測定値に悪影響を与えるのを抑制するための
ものである。
【0023】図2は図1の圧力変動吸収装置12の構造
を一部断面によって表すものである。この圧力変動吸収
装置12は、本体21の内部を上下2つの気室22,2
3に仕切る隔壁24と、遮断弁11(図1)に接続され
る導入口25と、フルイディック流量計13(図1)に
接続される排出口26と、円筒軸が鉛直方向を向くよう
に上側の気室22内に配設されると共に下端部を隔壁2
4の上面に固着された円筒体27と、この円筒体27の
内部に配置されたフロート28とを備えている。円筒体
27の底部の隔壁24にはガス導入用の開口部29が設
けられ、円筒体27の天部は円筒体27の内径よりやや
小さい径の開口部30によって開放されている。円筒体
27の側壁には、可変絞りとしての絞り開口部31が設
けられている。
【0024】フロート28は、図示のように、上底面、
下底面および周面が薄くて軽い材料によって形成された
中空の円筒形状を有し、その外径は円筒体27の内壁面
との間に僅かのクリアランスが生ずる程度に設定されて
いる。そして、フロート28には、上流側の気室23と
下流側の気室22との差圧に応じた力が開口部27から
与えられ、これによって円筒体27の内壁面に沿って浮
上して、絞り開口部31のガス通過断面積を変化させる
ようになっている。なお、フロート28は、図4に示す
ように、下底面を欠く“コ”の字形のものでもよく、逆
に上底面を欠く“コ”の字形のものでもよい。また、差
圧によって所定の浮上量が確保できる程度に軽い材料で
形成されていれば、中空でなく内部まで材料で満たされ
ているものであってもよい。
【0025】図3は図2の円筒体27をAB断面線の方
向から見た状態を表すものである。この図に示すよう
に、円筒体27の側壁に設けられた絞り開口部31は、
円筒体27の軸方向(すなわち鉛直方向)に細長い矩形
状の形状を有している。なお、矩形状に代えて長円状で
あってもよい。絞り開口部31は、図2ではフロート2
8が底部にある状態においてフロート28の上方に完全
に露出する位置に設けられているが、これに限るもので
はなく、フロート28が底部にある状態においてこのフ
ロート28の側面が絞り開口部31の一部または全部に
かかるような位置に設けてもよい。この絞り開口部31
の下端位置はフロート28の重量や気室22,23の差
圧の大きさの範囲等を考慮して定めるのが望ましい。
【0026】次に、以上のような構成の圧力変動吸収装
置の動作を図5および図6を参照して説明する。
【0027】気室22,23の差圧が所定値以下の状態
ではフロート28は浮上せず、図2に示すように、絞り
開口部31と開口部29との間は遮断状態となってい
る。差圧が所定値以上になると、フロート28が浮上を
開始する。そして、図5に示すように、フロート28の
下底面が絞り開口部31の下端部を僅かに通過する位置
まで上昇すると、開口部29と絞り開口部31との間が
部分的に導通状態となる。これにより、導入口25から
気室22に導入されたガスの一部が開口部29を通って
円筒体27の絞り開口部31から気室23内に流入し、
さらに排出口26からフルイディック流量計13へと送
られる。したがって、この状態では微小流量のガスが圧
力変動吸収装置12を通過することとなる。このとき、
絞り開口部31のガス通過断面積は極めて小さく絞り率
が大きいため気室23内の圧力変動は効果的に吸収さ
れ、気室22に伝わる圧力変動の大きさは抑制される。
【0028】一般に低流量域では、フルイディック流量
計の出力、すなわち流量センサ(図示せず)から出力さ
れるセンサ電圧の振幅は極めて小さいので、圧力変動が
そのままフルイディック流量計13に伝達されると測定
精度が著しく低下する。しかし、図2に示したような圧
力変動吸収装置12を設ければ、その絞り作用により低
流量域で圧力変動を効果的に吸収することができるた
め、フルイディック流量計13での測定精度が良好にな
る。この場合、比較的高い周波数(数十Hz程度)の圧
力変動であっても、絞り作用により効果的に吸収され
る。
【0029】さて、気室22,23の差圧がさらに上昇
して流量が増加すると、フロート28はさらに上昇し、
絞り開口部31のガス通過断面積が増加し、絞り率は小
さくなる。そしてついには、図6に示すように絞り開口
部31の全体がフロート28の下端面より下側となっ
て、ガス通過断面積は最大となり、最大流量のガスが通
過する。この状態では絞り率は最小であるため、圧力変
動の吸収効果は最小となり、比較的大きな圧力変動が次
段のフルイディック流量計13に伝達されることとな
る。ところが、大流量域においては、フルイディック流
量計13の出力、すなわち流量センサ(図示せず)から
出力されるセンサ電圧の振幅は十分大きいため、圧力変
動によって測定精度が低下することはなく、問題となら
ない。
【0030】図7は図2の圧力変動吸収装置12の圧力
損失特性を表し、図8はこの装置によって得られる変動
圧の比を表すものである。図7に示すように、この装置
によれば、低流量域から大流量域にわたる広い範囲で圧
力損失がほぼ一定となり、許容される最大圧力損失ΔP
max から定まる最大測定流量は、図18に示した値とほ
ぼ同じ値(Q2 )となって、測定可能な流量範囲が大き
くなる。これと共に、図8に示すように、変動圧の比は
低流量域から大流量域にわたる広い範囲で図16に示し
た値とほぼ同じ一定値(R1 )となり、小さい値に保持
される。すなわち、低流体域から大流量域まで効果的に
圧力変動を吸収することができる。
【0031】このように、本実施例の圧力変動吸収装置
は、流量に応じて自動的に絞り率を変化させるいわば自
動可変絞りとして機能する。また、その構成にはアクチ
ュエータ等の動力源や複雑な制御機構を用いず、極めて
簡単な構造のみで構成することができる。
【0032】なお、本実施例では、フロート28の下降
は自重によって行われるが、これに限るものではなく、
ごく弱いコイルばね等によってフロート28を円筒体2
7の底部に付勢しておき、このコイルばねによってフロ
ート28の下降を行わせるように構成してもよい。この
場合には、円筒体27の軸を鉛直方向に向ける必要はな
く、任意の姿勢での配置が可能である。
【0033】図9ないし図15は本発明の他の実施例に
係る圧力変動吸収装置における円筒体27を表すもので
ある。これらの図はいずれも図2におけるAB断面線の
方向から円筒体27を見た状態を表すものである。
【0034】図9の例では、円筒体27の側壁に設けた
絞り開口部31は、円筒体27の軸方向に細長く上に開
いた3角孔となっている。この場合、フロート28の上
昇によるガス通過断面積の増加率は一定でなく直線的に
増大する。このため、絞り率は直線的に減少し、圧力変
動吸収効果は流量の増大と共に徐々に弱くなるが、流量
増大に伴う圧力損失の増大は緩やかである。但し、上記
したように、フルイディック流量計では大流量域におけ
る圧力変動の存在はさほど問題とならないので支障はな
い。
【0035】図10の例では、絞り開口部31は、円筒
体27の軸方向に細長く上に開いた“いちょう形”の孔
となっている。この場合、フロート28の上昇によるガ
ス通過断面積の増加率は一定でなく曲線的に増大するた
め、絞り率の増加率は曲線的に減少する。このため、圧
力変動吸収効果は低流量域ではあまり変化せず比較的強
く保たれるが、大流量域では図9の場合よりも速く弱く
なる。その反面、流量増大に伴う圧力損失の増大は図9
の場合よりも一層緩やかとなる。
【0036】図11の例では、絞り開口部31は、円筒
体27の軸方向に細長く上に開いた“楯形”の孔となっ
ている。この場合も、フロート28の上昇によるガス通
過断面積の増加率は一定でなく曲線的に増大するが、図
10の場合と逆に増加率の増す割合は徐々に小さくな
る。このため、圧力変動吸収効果は低流量域では図9の
場合よりも速く小さくなるように変化するが、大流量域
ではあまり変化しない。一方、流量増大に伴う圧力損失
の増大は低流量域では図9の場合よりも急激となる。
【0037】図12の例では、絞り開口部31は、円筒
体27の軸方向に1列に並んだ3つの同じ大きさの円孔
で構成される。この場合、フロート28の上昇によるガ
ス通過断面積の増加率は一定でなく段階的に変化する
が、フロート28の下底面が各円孔間にある期間はフロ
ート28の僅かの上下動にかかわらずガス通過断面積は
一定で絞り率が変化しないので、定常流時におけるハン
チング(フロート28が上下に振動すること)を防止す
ることができる。
【0038】図13の例では、絞り開口部31は、円筒
体27の軸方向に1列に並んだ3つの異なる大きさの円
孔で構成される。3つの円孔は下から上に行くに従って
大きくなっている。この場合、定常流時におけるハンチ
ング防止効果は図12の場合と同様であるが、大流量域
での圧力損失は図12の場合よりも小さくなる。
【0039】図14の例では、絞り開口部31は、円筒
体27の軸とほぼ平行のスリットである。この場合に
は、流量増大に伴う圧力損失は図9の場合よりも大きい
が、低流量域から大流量域にわたって圧力変動吸収効果
が極めて大きい。
【0040】図15の例では、絞り開口部31は、図9
の3角孔と図14のスリットの組合せで構成される。こ
の場合には、流量増大に伴う圧力損失は図9の場合と同
様に抑制されると共に、低流量域から大流量域にわたっ
て良好な圧力変動吸収効果を得ることができる。なお、
このような組合せはこれに限るものではなく、必要に応
じ図9ないし図14に例示した絞り開口部31を複数組
合せて構成することで、様々な特性の圧力変動吸収装置
を得ることができる。
【0041】なお、本実施例では、フルイディック流量
計を用いたガスメータへの応用例を示したが、そのほ
か、熱式流量センサ(フローセンサ)によって直接的に
流速を検出するタイプの流量計や膜式流量計等を用いた
ガスメータにも適用できることはいうまでもない。ま
た、圧力変動吸収装置12をガスメータに内蔵するので
なく、ガスメータの外部(ガスメータの前段)の流路中
に配設するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の圧
力変動吸収装置によれば、可動部材が上流側と下流側と
の差圧に応じて自ら移動することによって絞り口の通過
断面積の大きさを変化させるようにしたので、流量変化
に応じて絞り率(絞りの効果)が自動的に変化する。こ
のため、低流量域から大流量域までの広範囲にわたって
最適の圧力変動吸収特性と圧力損失特性とを得ることが
可能になるという効果がある。
【0043】請求項2ないし10のいずれか1に記載の
圧力変動吸収装置によれば、フロート体が差圧による力
で円筒体内部を鉛直方向に流量に応じて上下動(浮上ま
たは下降)するようにし、これにより絞り開口部の流体
通過断面積を変化させて絞り率を自動的に変化させるよ
うにしたので、アクチュエータ等の動力源や複雑な制御
機構を用いず、極めて簡単な構造で自動可変絞りを構成
することができるという効果がある。
【0044】特に、請求項5または9に記載の圧力変動
吸収装置によれば、絞り開口部を円筒軸の方向に列状に
設けられた複数の円形開口で構成したので、差圧変化に
伴う流量の増大と共に流体通過断面積が段階的に増加
し、絞り率が段階的に減少する。このため、フロート体
が各円形開口の間にあるときには僅かの圧力変動があっ
ても絞り率は変化せず、圧力変動に伴うフロート体のハ
ンチングを防止することができるという効果がある。
【0045】請求項6記載の圧力変動吸収装置によれ
ば、絞り開口部の流体通過断面積の増加率がフロート体
の上昇と共に増大するようにしたので、特に大流量域に
おける圧力損失がより効果的に抑制され、測定可能な流
量範囲が拡大するという効果がある。
【0046】請求項10記載の圧力変動吸収装置によれ
ば、各種の形状の絞り開口部を組合せるようにしたの
で、最適の圧力損失特性と圧力変動吸収特性とを同時に
満たすことも可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧力変動吸収装置を用
いたガスメータの概略構成を表すブロック図である。
【図2】図1の圧力変動吸収装置の構成を表す一部側断
面図である。
【図3】図2の圧力変動吸収装置における円筒体の側面
図である。
【図4】図2の圧力変動吸収装置の他の実施例に係るフ
ロートおよび円筒体の側断面図である。
【図5】図2の圧力変動吸収装置の動作を説明するため
の円筒体の側断面図であって、低流量時の状態を表すも
のである。
【図6】図2の圧力変動吸収装置の動作を説明するため
の円筒体の側断面図であって大流量時の状態を表すもの
である。
【図7】図2の圧力変動吸収装置の流量対圧力損失特性
を表す特性図である。
【図8】図2の圧力変動吸収装置の流量対変動圧の比を
表す特性図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置の
円筒体を示す側面図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置
の円筒体を示す側面図である。
【図11】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置
の円筒体を示す側面図である。
【図12】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置
の円筒体を示す側面図である。
【図13】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置
の円筒体を示す側面図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置
の円筒体を示す側面図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る圧力変動吸収装置
の円筒体を示す側面図である。
【図16】従来の圧力変動吸収装置の流量対変動圧比特
性の一例を表す特性図である。
【図17】従来の圧力変動吸収装置の流量対圧力損失特
性の一例を表す特性図である。
【図18】従来の圧力変動吸収装置の流量対圧力損失特
性の他の例を表す特性図である。
【図19】従来の圧力変動吸収装置の流量対変動圧比特
性の他の例を表す特性図である。
【符号の説明】
10 ガスメータ 11 遮断弁 12 圧力変動吸収装置 13 フルイディック流量計 21 本体 22,23 気室 24 隔壁 25 導入口 26 排出口 27 円筒体 28 フロート 29 開口部 31 絞り開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000142425 株式会社金門製作所 東京都板橋区志村1丁目2番3号 (71)出願人 000150109 株式会社竹中製作所 大阪府大阪市生野区中川西1丁目1番51号 (71)出願人 000156813 関西ガスメータ株式会社 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 (71)出願人 000222211 東洋ガスメーター株式会社 富山県新湊市本江2795番地 (72)発明者 温井 一光 神奈川県藤沢市みその台9−10 (72)発明者 加藤 秀男 東京都荒川区南千住3−28−70−108 (72)発明者 酒井 克人 東京都葛飾区高砂3−2−7−123 (72)発明者 佐藤 左右文 神奈川県川崎市高津区梶ケ谷2−11−2 (72)発明者 佐藤 真一 東京都八王子市北野町543−15 (72)発明者 岡村 繁憲 大阪府大阪市中央区平野町4−1−2 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝人 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯株 式会社総合技術研究所内 (72)発明者 三宮 静雄 愛知県名古屋市熱田区千年1−2−70 愛 知時計電機株式会社内 (72)発明者 一色 尚志 東京都板橋区志村1−2−3 株式会社金 門製作所中央研究所内 (72)発明者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4−7−31 株式会 社金門製作所関西研究所内 (72)発明者 山田 一博 千葉県千葉市中央区今井3−25−16 (72)発明者 澁谷 忠夫 大阪府大阪市東成区東小橋2−10−16 関 西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 水越 靖 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路中に設けられ、この流路中の
    流体の圧力変動を吸収する装置であって、 前記流路の上流側から下流側に流体を通過させるための
    絞り口と、 上流側と下流側との差圧によって自ら移動し、流量の大
    小に応じて前記絞り口の通過断面積の大きさを変化させ
    る可動部材とを備えたことを特徴とする圧力変動吸収装
    置。
  2. 【請求項2】 流体の流路中に設けられ、この流路中の
    流体の圧力変動を吸収する装置であって、 円筒軸を鉛直方向に一致させて配置され、底面部に流体
    導入口を有すると共に、側壁に所定形状の絞り開口部が
    貫通配設された円筒体と、 この円筒体の内部に設けられ、前記流体導入口側と前記
    絞り開口部側との差圧に応じて前記円筒体の内壁面に沿
    って上下動を行い、前記絞り開口部の流体通過断面積を
    変化させるフロート体とを備えたことを特徴とする圧力
    変動吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り開口部は、長矩形または長円形
    であることを特徴とする請求項2記載の圧力変動吸収装
    置。
  4. 【請求項4】 前記絞り開口部は、前記円筒軸の方向と
    ほぼ平行に設けられたスリットであることを特徴とする
    請求項2記載の圧力変動吸収装置。
  5. 【請求項5】 前記絞り開口部は、前記円筒軸の方向に
    列状に設けられた複数の円形開口からなることを特徴と
    する請求項2記載の圧力変動吸収装置。
  6. 【請求項6】 前記絞り開口部は、前記フロート体の上
    昇と共に、その流体通過断面積の増加率が増大するもの
    であることを特徴とする請求項2記載の圧力変動吸収装
    置。
  7. 【請求項7】 前記絞り開口部は、三角形であることを
    特徴とする請求項6記載の圧力変動吸収装置。
  8. 【請求項8】 前記絞り開口部は、前記円筒軸の方向に
    細長いいちょう型であることを特徴とする請求項6記載
    の圧力変動吸収装置。
  9. 【請求項9】 前記絞り開口部は、前記円筒軸の方向に
    列状に設けられた複数の円形開口からなると共に、これ
    らの複数の円形開口は、それぞれ異なる大きさを有する
    ことを特徴とする請求項6記載の圧力変動吸収装置。
  10. 【請求項10】 前記円筒体は、請求項3ないし5およ
    び請求項7ないし9に記載の絞り開口部のうち任意の2
    またはそれ以上の絞り開口部を備えていることを特徴と
    する請求項2記載の圧力変動吸収装置。
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