JPH08247212A - ダイナミックダンパ - Google Patents

ダイナミックダンパ

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JPH08247212A
JPH08247212A JP5221095A JP5221095A JPH08247212A JP H08247212 A JPH08247212 A JP H08247212A JP 5221095 A JP5221095 A JP 5221095A JP 5221095 A JP5221095 A JP 5221095A JP H08247212 A JPH08247212 A JP H08247212A
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JP
Japan
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elastic
mass
dynamic damper
support rod
vibration
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Application number
JP5221095A
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English (en)
Inventor
Masaaki Hamada
真彰 濱田
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイナミックダンパにおいて、弾性支持部が
破断した際のマス部の脱落防止を、特別な部材を用いる
ことなく、簡単な構造で実現すること。 【構成】 筒形状のマス部16の軸方向一方の側に、該
マス部16の内径寸法よりも大きな外径寸法のリング形
状を有する弾性取付部22を設けて、それらマス部16
と弾性取付部22を弾性支持部18によって弾性的に連
結することによってダイナミックダンパ10を構成し、
かかるダイナミックダンパ10を、所定の振動体12に
固設された支持ロッド14に対して、マス部16側から
外挿せしめて弾性取付部22を支持ロッド14に対して
固定的に取り付け、弾性支持部18により、マス部16
を支持ロッド14に対して弾性的に支持せしめるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、防振対象たる振動体に取り付け
られることにより、該振動体の振動を低減するダイナミ
ックダンパに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、自動車のエンジンユニットやエ
キゾーストパイプなど、各種機械装置等における振動体
の振動を低減する防振装置の一種として、図6に示され
ているように、金属材料等で形成された所定質量のマス
部材2を、防振対象たる振動体に固着される支持板4に
より、ゴム弾性体等の弾性支持部材6を介して弾性的に
支持せしめて、それらマス部材2と弾性支持部材6によ
って構成される副振動系の共振現象を利用して、支持板
4が固着される主振動系たる振動体8の振動を吸収,低
減するようにした構造の動的吸振器(ダイナミックダン
パ)が知られている。
【0003】ところが、このような構造とされた従来の
ダイナミックダンパにおいては、弾性支持部材6が破断
した場合にマス部材2が振動体8から離れて脱落してし
まうために、脱落したマス部材2により他部材が損傷す
るおそれがあった。
【0004】また、従来のダイナミックダンパにおいて
は、マス部材が振動体から脱落しても、異常を検知する
ことが必ずしも容易ではないために、そのまま放置され
易く、悪化した振動によって部材の損傷や部材間連結部
の緩みなどの二次的な問題が惹起されるおそれもあった
のである。
【0005】なお、このような問題に対処するために、
例えばマス部材2に溶接等で固着したピン部材を、支持
板4側に延ばし、該支持板4に設けた貫通孔に非接触に
挿通して支持板4の裏側まで突出させると共に、突出先
端部に抜け止め突部を設けることによって、離脱したマ
ス部材2の脱落を防止することも考えられるが、このよ
うな構造を採用すると、新たなピン部材を形成してマス
部材2に固着すること等が必要となるために、製作性お
よびコスト性が大幅に悪化することが避けられず、必ず
しも有効な方法ではなかったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、弾性支持部材が破断した際にも、マス部材
が振動体から離れて脱落してしまうことが防止される、
構造簡単で且つ製作性に優れたダイナミックダンパを提
供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、(a)振動体に突設された
支持ロッドの軸直角方向外方に所定距離を隔てて外挿配
置される筒形状のマス部と、(b)該マス部の内径寸法
よりも大きな外径寸法のリング形状を有し、該マス部よ
りも前記支持ロッドの先端側に外挿配置されて、該支持
ロッドに固定的に取り付けられる弾性取付部と、(c)
該弾性取付部と一体形成されて、前記マス部を該弾性取
付部に連結すると共に、該マス部を前記支持ロッドに対
して弾性的に支持せしめる弾性支持部とを、含んでダイ
ナミックダンパを構成したことにある。
【0008】また、本発明の好ましい第一の態様におい
ては、少なくとも前記マス部が、ゴム弾性体の内部に該
ゴム弾性体よりも比重の大きい粒子が散在せしめられた
複合体によって構成されると共に、前記弾性取付部およ
び前記弾性支持部が、該マス部を構成する複合体のゴム
弾性体によって一体形成される。
【0009】
【作用・効果】本発明に従う構造とされたダイナミック
ダンパにおいては、マス部の振動時に弾性支持部が主に
弾性変形し、支持ロッドに固定的に取り付けられた弾性
取付部は大きく変形することがなく、繰り返し変形等に
起因する亀裂や破断は弾性支持部に生ぜしめられること
となるが、たとえ弾性支持部が破断してマス部が離脱し
ても、マス部より支持ロッドの先端部側において、マス
部の内径よりも外径寸法の大きな弾性取付部が支持ロッ
ドに固定的に取り付けられていることから、該弾性取付
部によってマス部の支持ロッドからの抜け出しが防止さ
れることとなる。
【0010】従って、本発明に従う構造とされたダイナ
ミックダンパにおいては、弾性支持部の破断によってマ
ス部が離脱した場合でも、マス部が支持ロッドから脱落
してしまうようなことがないのであり、脱落したマス部
による他部材の損傷などが有利に防止され得るのであ
る。
【0011】しかも、かかるダイナミックダンパにおい
ては、弾性取付部と弾性支持部が一体形成されることか
ら、マス部の脱落を防止するために特別な別部材が必要
とされることがなく、構造が簡単で優れた製作性および
コスト性が発揮され得るのである。
【0012】また、本発明の好ましい第一の態様に係る
ダイナミックダンパにおいては、マス部も、弾性取付部
および弾性支持部と一体形成されることから、マス部と
弾性支持部との接着処理等の面倒な作業が不要とされて
製作性が向上されると共に、マス部と弾性支持部との境
界部分への応力の集中的な作用が緩和されて、耐久性の
向上も図られ得る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0014】図1には、本発明の一実施例であるダイナ
ミックダンパ10の振動体12に対する装着状態が示さ
れており、図2には、該ダイナミックダンパ10の装着
前の単品状態が示されている。このダイナミックダンパ
10は、全体として略円筒形状を有しており、振動体1
2に対して固着された支持ロッド14に外挿装着される
ことにより、主振動系たる振動体12に対する副振動系
を構成し、該振動体12の振動を吸収,低減するように
なっている。
【0015】より詳細には、本実施例のダイナミックダ
ンパ10は、鉄等の高比重材料で形成されたマス部とし
ての厚肉円筒形状のマス金具16を有している。また、
このマス金具16には、軸方向一方の端部側(図2中、
右端部側)に対して、ゴム弾性体によって形成された略
円筒形状を有する弾性支持部18が加硫接着されてい
る。かかる弾性支持部18は、マス金具16の内径寸
法:D1よりも小さな内径寸法:D2を有しており、マ
ス金具16の軸方向一方の端部における内周側部分に加
硫接着せしめられ、マス金具16から軸方向に延び出し
て設けられている。また、特に本実施例では、弾性支持
部18の内周部分が、マス金具16の端部から軸方向内
方に僅かに入り込んで形成されている。なお、マス金具
16の表面には、弾性支持部18と一体的に形成された
被覆ゴム膜20が加硫接着されており、この被覆ゴム膜
20によってマス金具16の全表面が被覆されることに
より、マス金具16の表面が防錆されていると共に、マ
ス金具16に対する弾性支持部18の固着強度の向上が
図られている。
【0016】さらに、弾性支持部18の軸方向先端部に
は、弾性支持部18よりも厚肉の円筒形状を有する弾性
取付部22が、ゴム弾性体によって弾性支持部18と一
体形成されている。この弾性取付部22は、弾性支持部
18と略同一の内径寸法:D2を有していると共に、外
径寸法:D3がマス金具16の内径寸法:D1よりも大
きく設定されている。
【0017】換言すれば、弾性取付部22は、マス金具
16の中心軸上において、マス金具16の軸方向一方の
側に所定距離を隔てて配設されていると共に、それら弾
性取付部22とマス金具16が、弾性支持部18によっ
て連結されているのであり、それによって、一体加硫成
形品としてのダイナミックダンパ10が構成されている
のである。
【0018】そして、このようなダイナミックダンパ1
0は、図1に示されているように、振動体12に対して
溶接等で固着された支持ロッド14に対して装着される
ようになっている。かかる支持ロッド14は、マス金具
16の内径寸法:D1より小さく、且つ弾性取付部22
の内径寸法:D2より大きい外径寸法:D4を有する円
形断面のロッド形状を有しており、この支持ロッド14
に対して、ダイナミックダンパ10の中心孔24が外挿
されて、弾性取付部22が支持ロッド14に対して圧入
固定されることより取り付けられるようになっている。
なお、特に本実施例では、ダイナミックダンパ10の中
心孔24の内径が、マス金具16の略全長に亘って、支
持ロッド14の外径寸法:D4よりも大きくされている
ことにより、マス金具16が弾性支持部18によって略
片持ち状態で弾性支持されるようになっている。
【0019】すなわち、このようにして支持ロッド14
に取り付けられたダイナミックダンパ10は、弾性取付
部22の内周面が支持ロッド14の外周面に密着されて
固定される一方、マス金具16が支持ロッド14の径方
向外方に所定距離を隔てて配設せしめられ、弾性支持部
18の弾性変形に基づいてマス金具16が変位せしめら
れることとなる。それ故、振動体12に振動が生ぜしめ
られると、支持ロッド14が振動体12と一体的に振動
せしめられてダイナミックダンパ10に振動が伝達され
ることにより、弾性支持部18の弾性変形に基づいてマ
ス金具16が加振されることとなり、以て、これら弾性
支持部18とマス金具16からなる振動系が、主振動系
としての振動体12に対する副振動系(ダイナミックダ
ンパ)として機能し得るのである。
【0020】従って、弾性支持部18のばね定数とマス
金具16の質量を適当に設定して副振動系の共振周波数
を、主振動系(振動体12)において防振しようとする
振動周波数域にチューニングすることにより、ダイナミ
ックダンパ10によって、振動体12に対する有効な吸
振効果が発揮され得るのである。
【0021】そこにおいて、ダイナミックダンパ10の
支持ロッド14に対する固着部としての弾性取付部22
は、支持ロッド14の外周面に対して弾性力によって密
着固定されており、マス金具16の振動時における変形
量も弾性支持部18に比べて十分に小さいことから、そ
の破断や損傷が効果的に防止されて、支持ロッド14に
対する固着状態が有利に維持され得ることとなる。それ
故、繰り返し変形等に起因して弾性支持部18が破断し
てマス金具16が離脱した際にも、該マス金具16の内
径寸法:D1よりも大きな外径寸法:D3を有する弾性
取付部22が支持ロッド14の先端部に固着されている
ことから、この弾性取付部22によってマス金具16の
支持ロッド14からの抜け出しが防止されるのであり、
マス金具16が脱落して他部材を損傷するようなことも
ないのである。
【0022】しかも、弾性支持部18の破断によって離
脱したマス金具16は、支持ロッド14から抜け出すこ
となく、振動入力時に支持ロッド14等に打ち当たって
打音や振動を生ずることから、ダイナミックダンパ10
の損傷を容易に知ることが出来るのであり、それによっ
て、振動の悪化に起因する他部材の損傷等の二次的な問
題発生も有利に回避され得るのである。
【0023】また、かかるダイナミックダンパ10にお
いては、ダイナミックダンパ10を支持ロッド14に取
り付けるための弾性取付部22自体によって、離脱した
マス金具16の脱落や飛び出しを防止するフェイルセー
フ機能が実現されることから、マス金具16の脱落を防
止するための特別な部材を別途設ける必要がなく、構造
が簡単で極めて優れた製作性およびコスト性が発揮され
るのである。
【0024】更にまた、かかるダイナミックダンパ10
は、支持ロッド14に圧入するだけで装着可能であり、
マス金具16の脱落を防振するための特別な部材を別途
取り付ける必要もないことから、極めて容易且つ迅速に
装着することが出来るといった利点もある。
【0025】さらに、かかるダイナミックダンパ10
は、支持ロッド14を振動体12に固着した後に、支持
ロッド14に圧入して装着することが出来ることから、
支持ロッド14を振動体12に溶着で固着する場合に
も、弾性支持部18や弾性取付部22が溶着熱で劣化す
ることがなく、目的とするダイナミックダンパ10の特
性を安定して得ることが出来るのである。
【0026】次に、図3には、本発明の別の実施例とし
てのダイナミックダンパ30が示されている。
【0027】すなわち、本実施例のダイナミックダンパ
30は、全体形状としては、前記第一実施例と略同一の
形状を有しており、前記第一実施例と同様、振動体に固
着される支持ロッド(図示せず)の外径寸法よりも所定
量だけ大きな内径寸法:D1′を有するマス部32と、
該マス部32の内径寸法:D1′よりも大きな外形寸
法:D3′を有し、マス部32に対して軸方向に所定距
離を隔てて位置せしめられて、支持ロッドに圧入固定さ
れる弾性取付部34と、それらマス部32と弾性取付部
34の間に位置して両者を弾性的に連結すると共に、マ
ス部32を支持ロッドに対して略片持状態で弾性的に支
持せしめる弾性支持部36とを、含んで構成されてい
る。
【0028】そして、本実施例では、これらマス部3
2,弾性取付部34および弾性支持部36からなるダイ
ナミックダンパ30の全体が、ゴム弾性体の内部に、少
なくとも該ゴム弾性体よりも比重の大きい高比重材粒子
が散在せしめられた複合体によって、一体的に形成され
ているのである。
【0029】より詳細には、このようなダイナミックダ
ンパ30は、例えば、ゴム材料に対して高比重材粒子を
混合して得られた成形材料をダイナミックダンパ30の
成形キャビティを有する金型内に充填し、加熱等の処理
を加えてゴム材料を架橋してゴム弾性体とすることによ
って、製造することが出来るのであり、このようにして
得られたダイナミックダンパ30は、マス部32,弾性
取付部34および弾性支持部36が完全に一体形成され
ており、しかも、それらマス部32,弾性取付部34お
よび弾性支持部36が、ゴム弾性体の内部にそれよりも
高比重な粒子が散在せしめられた複合体によって構成さ
れているのである。
【0030】従って、本実施例のダイナミックダンパ3
0においては、第一実施例のように金属性の別体マスを
用いることなく、質量の大きいマス部32を弾性支持部
36と一体的に形成することが出来るのであり、それ
故、第一実施例に比べて、マス金具16と弾性支持部1
8を接着するための処理や、マス金具16の防錆処理、
或いは成形時におけるマス金具16の成形型内へのセッ
ト作業等が不要となって、製作性および製造サイクルが
飛躍的に向上されるのである。
【0031】しかも、本実施例のダイナミックダンパ3
0においては、マス部32が弾性支持部36と完全に一
体化されることから、それらマス部32が弾性支持部3
6の境界部分への応力の集中的な作用が軽減乃至は防止
されるのであり、かかる境界部分における亀裂や剥離が
防止されて、耐久性の向上が図られるのである。
【0032】なお、本実施例のダイナミックダンパ30
において採用されるゴム材料としては、NR系やSBR
等の合成ゴム等、従来から公知の各種のゴム材料が、要
求される耐熱性な耐油性等を考慮して、何れも適宜に採
用され得る。また、そのようなゴム材料に混合される高
比重粒子の材質は、金属やセラミックス等、各種の材質
が採用可能であるが、マス部32の質量を有利に確保す
るためには、好ましくは3.0以上,より好ましくは
4.0以上の比重を有する材質が採用されることとな
り、特に、酸化亜鉛や酸化鉛,タングステンカーバイト
等の高比重材が有利に用いられる。更にまた、かかる高
比重材粒子の外形寸法が余り大きいとゴム弾性体の有す
る弾性や伸び、引張強さ等の物性が低下するおそれがあ
ると共に、成形時における噛込みや詰まり等によって成
形加工装置に障害が生ずるおそれがあることから、最大
外形寸法を100μm以下、好ましくは10〜30μm
とすることが望ましい。
【0033】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0034】例えば、前記実施例では、弾性取付部22
が、その弾性力によって支持ロッド14に圧入固定され
るようになっていたが、弾性取付部22の外周面に締付
ベルト等を巻き付けて支持ロッド14に圧着させるよう
にしても良い。また、図4に示されているように、支持
ロッド14の先端部に大径の係止突起40を設けて、弾
性取付部22の抜け止めを確実にしたり、或いは支持ロ
ッド14と弾性取付部22の密着面間に凹凸状の係合部
を設けたりすること等も可能である。
【0035】さらに、前記実施例のダイナミックダンパ
10においては、図5に示されているように、マス金具
16内に延長した弾性支持部18の内周側部分の軸方向
長さを調節することによって、共振周波数を調節するこ
とが可能であり、かかる弾性支持部18の内周側部分の
軸方向長さは、ダイナミックダンパに要求される特性に
応じて適宜に変更されるものである。
【0036】また、マス金具16を支持ロッド14に対
して弾性的に支持せしめる弾性支持部18の具体的構造
は、前記実施例によって限定されるものでなく、例え
ば、共振周波数を調節するために、マス金具16の内周
面に対して、軸方向乃至は周方向に延びる複数本の弾性
凸条を設けたりすることも可能であり、或いは、マス金
具16の軸方向両端部で、該マス金具16を支持ロッド
14に対して弾性的に支持せしめる構造を採用すること
も可能である。
【0037】また、マス部や弾性取付部は、必ずしも実
施例のような円筒形状のものに限定されるものでなく、
例えば、外周面が多角形の筒状を有するマス部等を採用
することも可能である。
【0038】更にまた、ダイナミックダンパ10を装着
する支持ロッド14は、振動体12に対して一体形成さ
れていても良い。
【0039】加えて、本発明は、自動車のエンジンユニ
ットやエキゾーストパイプなど、各種機械装置等におけ
る各種振動体の振動を低減するためのダイナミックダン
パに対して、いずれも適用可能であることは、勿論であ
る。
【0040】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのダイナミックダンパ
の装着状態を示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されたダイナミックダンパを単品で示
す縦断面図である。
【図3】本発明の別の実施例としてのダイナミックダン
パを示す縦断面図である。
【図4】図1に示されたダイナミックダンパの別の態様
例を示す説明図である。
【図5】図1に示されたダイナミックダンパの更に別の
態様例を示す説明図である。
【図6】従来例としてのダイナミックダンパを示す縦断
面説明図である。
【符号の説明】
10,30 ダイナミックダンパ 12 振動体 14 支持ロッド 16 マス金具 18,36 弾性支持部 22,34 弾性取付部 32 マス部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体に突設された支持ロッドの軸直角
    方向外方に所定距離を隔てて外挿配置される筒形状のマ
    ス部と、 該マス部の内径寸法よりも大きな外径寸法のリング形状
    を有し、該マス部よりも前記支持ロッドの先端側に外挿
    配置されて、該支持ロッドに固定的に取り付けられる弾
    性取付部と、 該弾性取付部と一体形成されて、前記マス部を該弾性取
    付部に連結すると共に、該マス部を前記支持ロッドに対
    して弾性的に支持せしめる弾性支持部とを、有すること
    を特徴とするダイナミックダンパ。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記マス部が、ゴム弾性体の
    内部に該ゴム弾性体よりも比重の大きい粒子が散在せし
    められた複合体によって構成されていると共に、前記弾
    性取付部および前記弾性支持部が、該マス部を構成する
    複合体のゴム弾性体によって一体形成されている請求項
    1に記載のダイナミックダンパ。
JP5221095A 1995-03-13 1995-03-13 ダイナミックダンパ Pending JPH08247212A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02