JPH08247068A - 流体機械 - Google Patents

流体機械

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JPH08247068A
JPH08247068A JP5590295A JP5590295A JPH08247068A JP H08247068 A JPH08247068 A JP H08247068A JP 5590295 A JP5590295 A JP 5590295A JP 5590295 A JP5590295 A JP 5590295A JP H08247068 A JPH08247068 A JP H08247068A
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JP
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stator
rotor
roller
cylinder
fluid machine
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Application number
JP5590295A
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English (en)
Inventor
Kanji Sakata
寛二 坂田
Masayuki Okuda
正幸 奥田
Masao Ozu
政雄 小津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08247068A publication Critical patent/JPH08247068A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
    • F04C29/0085Prime movers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステータの周囲にはロータを配置して装置全
体の小型化を図ると共に、組付性を容易にし、流体損失
の低減を図る。 【構成】 密閉ケース1内に、電流の流れることで電磁
石を形成する複数の電極13を有するステータ3と、こ
のステータ3の電流の流れに対応してステータ3の電極
13と吸引、反発し合う複数の永久磁石によって形成さ
れ、ステータ3の軸心に対して偏心して自転するリング
状のロータ5と、ロータ5の外周に嵌挿され、吸込ポー
ト38及び吐出ポート35を有するシリンダ25内を偏
心回転するローラ21と、ローラ21の外周面と接触
し、シリンダ25内に流体室43を形成するブレード2
3とを備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自転を伴なう旋回運
動により、流体の圧縮、吸引または圧送する流体機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体機械にあっては、圧縮機構部
と、圧縮機構部に回転動力を与える駆動機構部とから成
り、圧縮機構部の概要は、吸込ポート及び吐出ポートと
を有するシリンダと、偏心軸部の回転によりシリンダ内
を旋回運動するローラと、ローラの外周面と接触し、圧
縮室を形成するブレードから成っている。一方、駆動機
構部の概要は、ステータと前記偏心軸部を有するシャフ
トに支持されたロータとから成り、ステータに電流が流
れることでロータを介して偏心軸部に回転動力が与えら
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】流体機械は、流体を圧
縮し、吐出する圧縮機構部と、圧縮機構部に回転動力を
与える駆動機構部とから成るため、装置全体が複雑化
し、大型化はさけられない。
【0004】このために、駆動機構部と圧縮機構部とを
一緒にした米国特許第2703370号公報が提案され
ているが、軸心に対して偏心して自転するロータは、ス
テータの内側に配置された構造となっている。
【0005】このために、ブレード等を取付けるロータ
内側のスペース空間に制約を受けるようになり、大きな
偏心量の流体機械に対応できない不具合が起こる。ま
た、運転時の振動バランスがとりにくい構造となってい
る。
【0006】そこで、この発明は、ステータの外側にロ
ータを配置することで、前記した問題の解消を図った流
体圧縮機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、密閉ケース内に、電流の流れることに
より電磁石を形成する複数の電極を有するステータと、
このステータの電流の流れに対応してステータの電極を
吸引、反発し合う複数の永久磁石によって形成され、ス
テータの軸心に対して偏心して自転するリング状のロー
タと、このロータの外周に嵌挿され、吸込ポート及び吐
出ポートを有するシリンダ内を偏心運動するローラと、
ローラの外周面と接触し、シリンダ内に圧縮室を形成す
るブレードとを備えている。
【0008】好ましい実施態様として、ステータの電極
と、永久磁石によって形成されたロータの磁極の数を異
にする。あるいは、ステータの電極と永久磁石によって
形成されたロータの磁極のピッチをほぼ等しくする。あ
るいは、ステータの電極と、永久磁石によって形成され
たロータの磁極のピッチを、ステータの外周長とロータ
の内周長の差の整数分の1に合わせる。
【0009】あるいは、ローラを、ロータの長手方向の
ほぼ中央部位に嵌挿させる。あるいは、ロータの内周面
と外周面とを非磁性体で形成された筒体又は積層状の筒
体で被覆する。
【0010】あるいは、ローラが嵌挿されたロータの嵌
挿領域を補強部材で補強する。
【0011】また、運転中にロータがステータと接触す
ることがないようローラが軸心に対して偏心して自転す
る時、ローラとシリンダの半径方向の最小隙間を、ステ
ータとローラの半径方向の最小隙間より小さくする。
【0012】また、運転中のバランスをとるために、ス
テータの最上部と最下位とに上下のロータを設け、各ロ
ータに、ローラと180゜位相をずらせて同方向に偏心
して自転する上下一対のバランサを設ける。
【0013】バランサを取付けるロータの内径は、ロー
ラを取付けるロータの内径より大きくする。
【0014】バランサの形状としては、軸対称形状とし
てある。
【0015】また、電流の流れることで電磁石を形成す
る複数の電極を有するステータと、このステータの電流
の流れに対応してステータの電極と吸引、反発し合う複
数の永久磁石によって形成され、ステータの軸心に対し
て偏心して自転するリング状に形成された上下一対のロ
ータと、各ロータの外周に嵌挿され、吸込ポート及び吐
出ポートを有するシリンダ内を偏心運動する上下一対の
ローラと、各ローラの外周面と接触し、シリンダ内に圧
縮室を形成する上下一対のブレードとでツインタイプと
し、ロータの最上部と最下部とに、少なくとも1つのロ
ーラと180゜位相をずらせて同方向に偏心して自転運
動可能な上下一対のバランサを設ける。
【0016】ツインタイプの場合には、位相0゜のロー
ラの高さと、180゜位相がずれたローラの高さをほぼ
同一にする。
【0017】また、ローラを上中下の三つに分けた多気
筒タイプの場合には、上下のローラの高さ寸法を同一に
し、中間のローラの高さ寸法を、上下のローラの高さ合
計寸法とほぼ同一にする一方、上下のローラと、中間の
ローラを180゜位相をずらせて偏心運動させる。
【0018】また、シリンダとローラの密着力を一様に
確保する手段として、ブレード位置を0゜として、吸込
ポート側から吐出ポート方向へ、シリンダの内壁に沿っ
て角度を割り振った時に、115゜±45゜の範囲でシ
リンダ中心の位置をステータ中心の位置に近づける。あ
るいは、シリンダ内壁に沿って、ブレードの位相角を0
゜として、吸込み側から吐出側へ角度を割り振った場合
に、シリンダ内壁の形状を、中心からの半径が、140
゜±30゜の範囲で小さく270゜±30゜の範囲で大
きくする。
【0019】
【作用】かかる流体機械によれば、ステータの各電極に
順々に通電すると、通電に対応して通電した電極が電磁
石となり、永久磁石で形成されたロータの各磁極を吸引
又は反発する。この吸引時において、ロータは最小隙間
を保とうとする動作をすることで偏心した状態となる。
以下、ステータの各電極が例えば、時計方向に順々に電
磁石となるよう通電させることで、ロータの最小隙間と
なる近接点が順次時計方向へ動き、時計方向に回転す
る。これにつれてロータはステータの軸心に対して偏心
して自転するようになる。したがって、ロータに嵌挿さ
れたローラはシリンダ内を偏心運動することで、吸込ポ
ートから送り込まれた流体は圧縮され、吐出ポートから
吐出されるようになる。
【0020】この運転時において、バランサにより振動
が吸収されるようになる。また、ロータはステータと接
触することなく円滑に旋回すると共に、ローラはシリン
ダ内を均一に接触しながら偏心して自転するようにな
る。
【0021】
【実施例】以下、図1乃至図13の図面を参照しながら
この発明の実施例を具体的に説明する。
【0022】図1において、1は密閉ケースを示してお
り、密閉ケース1内には、中心部位にステータ3が、そ
の外側にロータ5がそれぞれ配置されている。
【0023】ステータ3は、固定具7により固定支持さ
れ、図2に示す如く放射方向に延長された鉄心9にコイ
ル11が巻かれた形状となっている。各コイル11に
は、図外の制御部から、例えば、時計方向に順々に電流
が流れるよう制御され、コイル11に電流が流れること
で、電磁石となる電極13がリング状に八つ設けられた
形状となっている。
【0024】ロータ5は各永久磁石によりリング状に形
成され、磁極15の数は10極となっているが、ステー
タ3の電極13と同一の8極であってもよい。ロータ5
の各磁極15のピッチPとステータ3の各電極13のピ
ッチP1は、ほぼ同一となっている。また、ステータ3
の各電極13のピッチP1とロータ5の各磁極15のピ
ッチPはステータ3の外周長とロータ5の内周長の差の
整数分の1に設定されている。
【0025】ロータ5には、内側と外側に、非磁性体で
形成された内筒17と外筒19が設けられている。これ
により、磁石で形成されたロータ5の内周面と外周面の
保護が図られるようになる。この場合、非磁性体にかえ
て渦電流損の小さい積層状の筒体によりロータ5の内周
面と外周面の保護を図るようにしてもよい。
【0026】ロータ5には、ほぼ中央部位に、リング状
のローラ21に微小隙間L1を有して嵌挿されている。
これにより、ローラ5に加わるガス負荷と、ロータ3が
ステータ3から受ける磁力がバランスされるため、ロー
ラ21が傾く力が規制されるようになり、安定したロー
ラ21の偏心運動が得られるようになる。
【0027】また、ロータ5とローラ21の嵌合関係に
より、ガス負荷によってローラ21が自転する事が出来
るため、ローラ21が後述するブレード23に対して回
転する事になり、潤滑が良好になり、その接触部の片あ
たりの防止が可能となる。ステータ3とロータ5の極数
が多い場合や、両者の極数が異なる場合には、ステータ
3の磁界の回転に同期してロータ5が軸心に対して偏心
して自転するため、大きくすべりなど起こさずに、無理
なく後述するリング25とローラ23の接触位置がかわ
るため、ローラ21とブレード23との接触位置が常に
代わるようになるため、ロータ5とローラ21を固定し
ても、信頼性の確保が得られる。この場合、固定した場
合には、円筒体19の強度が向上するほか加工性が向上
する。
【0028】また、ローラ5が嵌挿された嵌挿領域は、
図3に示す如く、外筒19に形成されたリング状の肉厚
部27によって補強され、ローラ21の発生による負荷
に耐えることが可能となる。また、外筒19の変形が抑
えられる。この場合、図4に示す如く嵌挿領域のロータ
5を、リング状に形成された強度剛性の高い補強部材2
9で形成してもよい。
【0029】ローラ21の外周には、密閉ケース1の内
壁面に固定支持されたシリンダ25が配置され、シリン
ダ25の上下両サイドはリング状に形成された上下のブ
ラケット31,31によって、シリンダ側壁面が形成さ
れている。ブラケット31の一端は、密閉ケース1の内
壁面に、他端は、ロータ5の上下両端を支持すると共に
ステータ3に接触している。
【0030】シリンダ25には、吸込ポート33、吐出
ポート35及びブレード23が設けられ、吐出ポート3
5は密閉ケース1の内部空間を介して吐出パイプ37と
連通している。吸込ポート33は、外部から延長された
吸込パイプ39と直接接続連通している。
【0031】ブレード23は、図2に示す如く付勢ばね
41により付勢され、先端は、ローラ31の外周面と常
時接触し、流体室43が作られるようになっている。
【0032】シリンダ25とローラ5との関係は、ロー
ラ5はガス負荷とブレード23の負荷を受ける。ローラ
5の偏心して自転する運動に伴なって、ローラ5に加わ
る負荷が変化する所から、密着離反の力に対抗して、ロ
ーラ5とシリンダ25の最小隙間L1を設定する。即
ち、円形シリンダ25の場合、ブレード位置角を0゜と
して、吸込み側から吐出側に115゜±45゜の範囲で
シリンダ中心の位置をステータ中心の位置に近づける
か、シリンダ25の半径を140゜±30゜の範囲で小
さくし、270゜±30゜の範囲で大きくすることによ
り、シリンダ25とローラ5の密着力が一様にできるよ
うになる。
【0033】また、ローラ5とシリンダ25の最小隙間
L1はステータ3とロータ5の最小隙間L2より小さく
設定されている。これにより、ロータ5とステータ3と
の接触が起きないようになっている。
【0034】一方、ステータ3の最上部と最下部には、
永久磁石で形成されたリング状ロータ45,45によっ
てその外周にリング状のバランサ47が設けられてい
る。
【0035】ロータ45の内側と外側は保護リング4
8,48により保護され、前記したメインのロータ5と
は180゜位相がずれて偏心して自転するよう設定され
ている。
【0036】バランサ47は、図5に示す如く軸対称形
状となっており、ローラ21の位置に関係なくバランス
を取ることが可能となっている。
【0037】この場合、図9に示す如く、バランサ4
7,47を取り付けたロータ45,45の径Dbをロー
タ5の径Drより大きくとると、バランサ47の小形化
につながる。即ち、遠心力FはF=mrω2 (mはバラ
ンサの質量、rはバランサの重心までの距離、ωは回転
角速度)で表すことが出来るため、rが大きくなった分
だけ質量mを小さくすることができるからである。従っ
て質量mを小さくできるので、形状を小さくできるため
に、コンプレッサ全体として小形、軽量化につながるよ
うになる。
【0038】バランサ47は、内側は前記したブラケッ
ト31により、外側は密閉ケース1の内壁面から延長さ
れた上下一対のバランサ支持部材49,49により保持
され、旋回運動が許されると共に、スラスト方向の動き
が阻止されるようになっている。
【0039】このように構成された流体機械によれば、
例えば、図12に示す如く8相10極1相励磁について
説明する。即ち、A相においてステータ3のコイル11
に電流を流すと、A相の電極13は電磁石となり、ロー
タ5の磁極15を最小隙間となるよう吸引する。続い
て、B相においてコイル11に電流を流すとステータ3
の電極13は電磁石となりロータ5の磁極15を最小隙
間αとなるようロータ5の磁極15を吸引する結果、ロ
ータ5は自転する。以下、C相,D相というように順々
に時計方向に電流を流していくことで、ロータ5は、ス
テータ3の所定の方向に吸引あるいは反発され、ロータ
5はステータ3に対して偏心した状態になると共に、こ
れにつれて、ロータ5はステータ3との近接点が動き、
時計方向に回転する。即ち、ロータ5は、ステータ3の
軸心に対して偏心して自転することになる。従って、ロ
ータ5に嵌合されているローラ21もシリンダ25に近
接または摺接しながら、時計方向に偏心運動する。
【0040】このように、ローラ21がシリンダ25に
対して自転する事により、ローラ21とシリンダ25お
よびブレード23の間に形成された部屋の体積が増減
し、流体は、ローラ21の偏心運動にともなって、流体
室43がシリンダ内壁に沿って時計方向に回転すると共
に、ブレード23でせき止められるため、流体室43は
その容積が減少し圧縮される。この動作に従って、流体
を吐出ポート35から圧縮又は圧送するようになる。こ
の運転時において、ローラ5から発生する振動は180
゜位相の異なるバランサ47により打ち消され、安定し
た運転状態が得られる。
【0041】この場合、1相ごとに電流を流すのではな
く、3相づつ同時に流したり、あるいは5相づつ同時に
流すことも可能である。参考までに図13に示す如く8
相10極5相励磁の時のタイミングチャートを示す。
【0042】図7から図9は、シリンダ25を上下に設
けたツインタイプとした実施例を示したものである。
【0043】図7は、ステータ3に対して偏心方向が1
80゜ずれた上下のロータ5a,5bに、上下のシリン
ダ25a,25b内をステータ3の軸心に対して偏心し
て自転するローラ21a,21bを嵌挿し、ローラ21
a,21bの外周面と接触し、流体室43a,43bを
形成するブレード23a,23bを同方向に設ける一
方、上下の各流体室43a,43bと連通し合う吸込み
パイプ39a,39bを上下に並んで配置してある。
【0044】ステータ3の上部には、上位側のロータ5
aと180゜位相がずれて同方向に偏心して自転するバ
ランサ47aがロータ45aを介して配置されている。
ステータ3の下部には、下位側のロータ5bと180゜
位相がずれて同一方向に偏心して自転するバランサ47
bがロータ45bを介して配置されている。
【0045】なお、他の構成要素は図1と同一のため同
一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0046】この実施例によれば、前記実施例の効果に
加えて、上下に設けられたシリンダ25a,25bによ
ってトルク変動が小さく抑えられると共に、振動も上下
のバランサ47a,47bによって確実に打ち消される
ようになる。また、吸込みパイプ39a,39bも並ん
で設けられるため装置全体をシンプルにできる。
【0047】図8は、ステータ3の外側に配置されたロ
ータ5に、上下のシリンダ25a,25b内をステータ
3の軸心に対して偏心して自転するローラ21a,21
bを上下に配置し、各ローラ21a,21bの外周面と
接触し、各流体室43a,43bを形成するブレード2
3a,23bを設け、上下のローラ21a,21bに対
してロータ5の偏心方向を同一方向としてある。また、
各上下の流体室43a,43bと連通し合う吸込みパイ
プ39a,39bを上下に並んで配置してある。
【0048】ステータ3の上下には、ロータ5と180
゜位相がずれて同一方向に偏心して自転するバランサ4
7a,47bがロータ45a,45bを介して配置され
ている。なお、他の構成要素は図1と同一のため同一符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0049】この実施例によれば、図1の実施例の効果
に加えて、トルク変動が小さく抑えられると共に、振動
も上下のバランサ47a,47bにより確実に打ち消さ
れるようになる。また、吸込みパイプ39a,39bは
並んで設けられるため装置全体をシンプルにできると共
に、ロータ5の偏心して自転する運動の制御が容易とな
る。
【0050】なお、この実施例の場合には、図9に示す
如く上位側のブレード23aと吸込みパイプ39aに対
して、下位側のブレード23bと吸込みパイプ39bを
180゜位相をずらせて配置する構成とすることも可能
である。
【0051】図10と図11は、ステータ3の外周に、
偏心方向が同一方向の上下のロータ5a,5aを、上下
のロータ5a,5aと180゜位相がずれた中間のロー
タ5bとを配置し、上下のロータ5a,5aの合計の高
さ寸法と、中間のロータ5bの高さ寸法はほぼ同一に設
定されている。上中下の各ロータ5a,5b,5aに
は、各シリンダ25a,25b,25a内をステータ3
の軸心に対して自転して偏心するローラ21a,21
b,21aが設けられ、各ローラ21a,21b,21
aの外周面と接触し、流体室43a,43b,43aを
形成するブレード23a,23b,23aが設けられる
一方、上下のバランサが省略されている。また、各流体
室43a,43b,43aには、二つの吸込みパイプ3
9a,39bによって流体が送り込まれる構造となって
いる。
【0052】なお、他の構成要素は図1と同一のため、
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】この実施例によれば、図1の実施例の効果
に加えて、上下のロータ5a,5aの運動量と中間のロ
ータ5bの運動量は180°位相をずらせてほぼ同一と
なるためトルク変動が小さく抑えられると共に、バラン
サを用いなくても振動の発生を小さく抑えることができ
る。また、装置全体のシンプル化が図れる。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明の流体
機構によれば、装置全体の小型化を図りながら、ステー
タの周囲にロータを配置できる。
【0055】したがって、取付けに制約を受けることが
なく、作動ストロークを十分にとれる。また、吸込、吐
出径路を大きく構成できるため、流体損失を低減でき
る。各機構要素の組付けが容易となり、組付性に優れる
ようになる。しかも、バランサにより振動を小さく抑え
られるようになり品質性、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した流体機械の概要切断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】ローラの嵌挿領域を補強したロータの切断面
図。
【図4】ローラの嵌挿領域を補強した別の実施例を示す
ロータの切断面図。
【図5】バランサの平面図。
【図6】バランサを取付けたロータの径を、ローラを取
付けたロータの径より大きくした図1と同様の切断面
図。
【図7】シリンダを2つ設けてツインタイプとした図1
と同様の切断面図。
【図8】ツインタイプとした別の実施例を示す図1と同
様の切断面図。
【図9】ローラの旋回運動を180゜位相をずらせた図
7と同様の切断面図。
【図10】シリンダを上中下の三つ設けた多気筒タイプ
とした概要切断面図。
【図11】図10のB−B線断面図。
【図12】動作説明図。
【図13】8相10極5相励磁のフローチャート図。
【符号の説明】
1 密閉ケース 3 ステータ 5 ロータ 13 ステータの極 21 ローラ 23 ブレード 25 シリンダ 33 吸込ポート 35 吐出ポート 43 流体室

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内に、電流の流れることによ
    り電磁石を形成する複数の電極を有するステータと、こ
    のステータの電流の流れに対応してステータの電極と吸
    引、反発し合う複数の永久磁石によって形成され、ステ
    ータの軸心に対して偏心して自転するリング状のロータ
    と、ロータの外周に設けられ、吸込ポート及び吐出ポー
    トを有するシリンダ内を偏心運動するローラと、このロ
    ーラの外周面と接触し、シリンダ内に圧縮室を形成する
    ブレードとを備えていることを特徴とする流体機械。
  2. 【請求項2】 ステータの電極と、永久磁石によって形
    成されたロータの磁極の数を異にしたことを特徴とする
    請求項1記載の流体機械。
  3. 【請求項3】 ステータの電極と、永久磁石によって形
    成されたロータの磁極のピッチをほぼ等しくしたことを
    特徴とする請求項1,2記載の流体機械。
  4. 【請求項4】 ステータの電極と、永久磁石によって形
    成されたロータの磁極のピッチを、ステータの外周長と
    ロータの円周長の差の整数分の1に合わせたことを特徴
    とする流体機械。
  5. 【請求項5】 ローラを、ロータの長手方向のほぼ中央
    部位に嵌挿させたことを特徴とする請求項1記載の流体
    機械。
  6. 【請求項6】 ロータの内周面と外周面とを非磁性体で
    形成された筒体又は積層状の筒体で被覆したことを特徴
    とする請求項1記載の流体機械。
  7. 【請求項7】 ローラが嵌挿されたロータの嵌挿領域を
    補強部材で補強したことを特徴とする請求項1,5記載
    の流体機械。
  8. 【請求項8】 ローラを、ロータに嵌挿固着したことを
    特徴とする請求項1,5,7記載の流体機械。
  9. 【請求項9】 ステータの最上部と最下位とに上下のロ
    ータを設け、各ロータに、ローラと180゜位相をずら
    せて同方向に旋回運動させる上下一対のバランサを設け
    たことを特徴とする請求項1記載の流体機械。
  10. 【請求項10】 密閉ケース内に、電流の流れることに
    より電磁石を形成する複数の電極を有するステータと、
    このステータの電流の流れに対応してステータの電極と
    吸引、反発し合う複数の永久磁石によって形成され、ス
    テータの軸心に対して偏心して自転するリング状に形成
    された上下一対のロータと、各ロータの外周に嵌挿さ
    れ、吸込ポート及び吐出ポートを有するシリンダ内を偏
    心運動する上下一対のローラと、各ローラの外周面と接
    触し、シリンダ内に圧縮室を形成する上下一対のブレー
    ドと、ロータの最上部と最下部に配置され、少なくとも
    1つのローラと180゜位相をずらせて同方向に偏心し
    て自転運動可能な上下一対のバランサとを備えているこ
    とを特徴とする流体機構。
  11. 【請求項11】 密閉ケース内に、電流の流れることに
    より電磁石を形成する複数の電極を有するステータと、
    このステータの電流の流れに対応してステータの電極と
    吸引、反発し合う複数の永久磁石によって形成され、ス
    テータの軸心に対して偏心して自転するリング状に形成
    された上下一対のロータと、各ロータの外周に設けら
    れ、吸込ポート及び吐出ポートを有し位相をずらせて配
    置されたシリンダ内を偏心運動する上下一対のローラ
    と、各ローラの外周面と接触し、シリンダ内に圧縮室を
    形成する上下一対のブレードと、ロータの最上部と最下
    位に配置され、前記各ローラと180゜位相をずらせて
    同方向に偏心して自転運動可能な上下一対のバランサと
    を備えていることを特徴とする流体機構。
  12. 【請求項12】 バランサを取付けるロータの内径を、
    ローラを取付けるロータの内径より大きくしたことを特
    徴とする請求項9記載の流体機構。
  13. 【請求項13】 バランサの形状を、軸対称形状とした
    ことを特徴とする請求項9,10,11記載の流体機
    構。
  14. 【請求項14】 密閉ケース内に、電流の流れることに
    より電磁石を形成する複数の電極を有するステータと、
    このステータの電流の流れに対応してステータの電極と
    吸引、反発し合う複数の永久磁石によって形成され、ス
    テータの軸心に対して偏心して自転するリング状に形成
    された複数のロータと、各ロータの外周に嵌挿され、吸
    込ポート及び吐出ポートを有するシリンダ内を180゜
    位相をずらして偏心運動する各ローラと、各ローラの外
    周面と接触し、シリンダ内に圧縮室を形成する各ブレー
    ドとを備え、位相0゜のローラの高さと、180゜位相
    がずれたローラの高さをほぼ同一としたことを特徴とす
    る流体機械。
  15. 【請求項15】 密閉ケース内に、電流の流れることに
    より電磁石を形成する複数の電極を有するステータと、
    このステータの電流の流れに対応してステータの電極と
    吸引、反発し合う複数の永久磁石によって形成され、ス
    テータの軸心に対して偏心して自転するリング状に形成
    された上中下の三つのロータと、各ロータの外周に嵌挿
    され、吸込ポート及び吐出ポートを有するシリンダ内を
    偏心運動する各ローラと、各ローラの外周面と接触し、
    シリンダ内に圧縮室を形成する各ブレードとを備え、上
    下のローラの高さ寸法を同一にし、中間のローラの高さ
    寸法を、上下のローラの高さの合計寸法とほぼ同一にす
    る一方、上下のローラと、中間のローラを180゜位相
    をずらせて偏心して自転運動させることを特徴とする流
    体機械。
  16. 【請求項16】 ロータが軸心に対して偏心して自転す
    る時、ローラとシリンダの半径方向の最小隙間を、ステ
    ータとローラの半径方向の最小隙間より小さくしたこと
    を特徴とする請求項1,10,11,14,15記載の
    流体機械。
  17. 【請求項17】 ブレード位置を0゜として、吸込ポー
    ト側から吐出ポート方向へ、シリンダの内壁に沿って角
    度を割り振った時に、115゜±45゜の範囲でシリン
    ダ中心の位置をステータ中心の位置に近づけたことを特
    徴とする請求項1,10,11,14,15記載の流体
    機械。
  18. 【請求項18】 シリンダ内壁に沿って、ブレードの位
    相角を0゜として、吸込み側から吐出側へ角度を割り振
    った場合に、シリンダ内壁の形状を、中心からの半径
    が、140゜±30゜の範囲で小さく270゜±30゜
    の範囲で大きくしたことを特徴とする請求項1,10,
    11,14,15記載の流体機械。
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