JP2007162497A - 電動機及び電動機を用いた流体ポンプ - Google Patents

電動機及び電動機を用いた流体ポンプ Download PDF

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Akio Koshiba
昭男 小柴
Masatake Yoshizuka
正剛 良塚
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Abstract

【課題】簡単な構造で多くの偏芯量が得られ、また高出力化も図れる電動機の提供を課題とする。また、高出力の流体ポンプの提供を課題とする。
【解決手段】ステータ3と、ステータ3内に延在するロータシャフト5と、ロータシャフト5に空転自在に支持されると共にステータ3との間に生じる磁界の変化を受けてステータ3内を円軌道で回転するロータ4と、ロータシャフト5をステータ3の径方向に偏芯自在に支持するオルダムカップリング60を備えて電動機1が構成されている。また、ロータシャフト5にはポンプユニット50として旋回スクロール51が連結されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機に関し、より詳細には、円軌道運動を行う出力軸を備えた電動機に関する。また、この電動機を用いた流体ポンプに関する。
この種の背景技術として、例えば、下記特許文献に開示されたスクロール式流体機械が知られている。
このスクロール式流体機械は、ステータの中心線上に配置された駆動軸と、この駆動軸を回転させるためのロータを備えている。また、ポンプユニットとして旋回スクロール及び固定スクロール等で構成されるスクロールポンプを有する。
また、駆動軸の先端部分は、偏芯を伴って回転するように加工されており、この先端部分の偏芯を伴う回転運動は、オルダム継手を経由することで自転の無い円軌道運動に変換されて旋回スクロールに伝達される。
特開平9ー256971号公報
ところで、このような従来の方式では、駆動軸と異なった位置に中心線を有する偏芯部分を有するため、駆動軸の回転時には、この偏芯部分の重量の偏りに起因して駆動軸の回転バランスが崩れる。よって、駆動軸を支える軸受けに大きな負荷が懸かる他、インバータ制御を利用した高回転化にも限界があった。
また、駆動軸にバランサを設けてバランスを保つ方法もあるが、この場合には、複雑な設計が必要になる。また、バランサを有する分、装置全体が駆動軸の軸方向において大型化する。
また、偏芯量を多く得るには直径の大きい偏芯軸を駆動軸に連結する必要があり、上記した回転バランスの崩れに伴う不具合を考慮すると、バランサを設ける、及び高負荷に耐える軸受けを採用するなどの対処が必要になる。また、偏芯軸は、駆動軸の中心から離れた位置で円軌道を描くため、その回転運動から得られるトルクは、駆動軸本来のトルクに対して小さくなり、高出力化においても改善の余地がある。
本発明は、このような技術的背景を考慮してなされたもので、簡単な構造で多くの偏芯量が得られ、また高出力化も図れる電動機の提供を課題とする。また、高出力の流体ポンプを提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明では以下の構成とした。
すなわち本発明の電動機は、ケーシングの内周面に沿って設けられたステータと、前記ステータ内に延在する出力軸と、前記出力軸を介して前記ステータの内方に支持されると共に、このステータとの間に生じる磁界の変化を受けて前記ステータ内を移動するロータと、前記出力軸を前記ステータの径方向に偏芯自在に支持する支持部と、前記ロータの回転に伴う出力軸の自転を防止する自転防止機構とを備えることを特徴とする。
この構成を有する本発明の電動機は、ステータの径方向に偏芯自在な出力軸を備えている。このため出力軸に支持されたロータは、自転しながら更に最寄りのステータに順次沿うようにステータ内を移動する。すなわち、本電動機のロータは、ステータの内周に沿って円軌道を描くようにステータ内を移動する。また、ロータは自転しているが、本構成では、出力軸の自転を防止する自転防止機構を備えるため、出力軸は、ロータと同じ円軌道上を自転することなく回転(公転)することになる。
このように本発明では、ステータ内を円軌道を描くように移動するロータから円軌道運動を直接得ている。よって、偏芯軸を用いることなく所望の偏芯量や回転速度を得ることができる。また、トルクを生み出すロータそのものが円軌道運動を行うため、ステータと出力軸の中心間距離の影響を受けることなく高トルクを発揮でき、以て、偏芯量を増やした場合に於いても大きな出力を得ることができる。
また、前記自転防止機構は、前記ロータを前記出力軸に対して空転自在に支持する構成であってもよい。
この構成では、出力軸に対してロータが空転するため、出力軸の自転は防止される。
また、前記支持部は、前記ステータの径方向における第1の直線上で前記出力軸の移動を許容する第1ハブと、定位置に固定される共に前記第1の直線と交差する第2の直線上で前記出力軸の移動を許容する第2ハブと、前記第1ハブと前記第2ハブとの間に介在して前記第2ハブに対する前記第1ハブの偏芯を許容するスライダとを有するオルダムカップリングであってもよい。
また、前記第1の直線と前記第2の直線は、直交している構成であってもよい。
これらの構成では、ステータの径方向において交差する2直線上で出力軸の移動を許容するオルダムカップリングを採用するため、出力軸が軸方向にずれた場合においても、正規の円軌道に従って出力軸を支持することができる。また、第1ハブによって出力軸の自転も抑制されるため、支持部を自転防止機構として用いることもできる。よって装置の構成を簡略化でき、また、装置全体をコンパクト化することができる。
さらに、前記支持部は、前記出力軸の移動範囲を制限するガイドを備える構成であってもよい。
この構成では、出力軸の移動範囲がガイドによって制限されるため、出力軸に対するガイド位置を適宜調整することで所望の偏芯量を得ることができる。
また、上記した課題を解決するため、本発明では以下の流体ポンプを提供する。
すなわち、本発明の流体ポンプは、ケーシングの内周面に沿って設けられたステータと、前記ステータ内に延在する出力軸と、前記出力軸を介して前記ステータの内方に支持されると共に、このステータとの間に生じる磁界の変化を受けて前記ステータ内を移動するロータと、前記出力軸を前記ステータの径方向に偏芯自在に支持する支持部と、前記ロータの回転に伴う出力軸の自転を防止する自転防止機構と、同一平面上で重なり合った旋回スクロール及び固定スクロールを有するポンプユニットを備え、
前記旋回スクロールは、前記出力軸に連結されている構成であってもよい。
すなわち、本流体ポンプは、高トルク及び高回転化を図れる本発明の電動機を動力部として有するため、ポンプの高出力化を図れる。
なお、本課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない限りに於いて可能な限り組み合わせることができる。
本発明では、ケーシングの内周面に沿って設けられたステータと、前記ステータとの間に生じる磁界の変化を受けてステータ内で自転しながらステータの内周面に沿って公転可能に設けられたロータとを備える構成とすることもできる。この構成によれば、ロータはステータ内で自転しながら公転する偏芯回転を行うことができるので、偏芯回転時のロータの質量によりケーシングが振動する。これにより、この電動機をバイブレータ等の振動機や加振機などの振動源として用いることができる。
前記ロータは、前記ステータの内径Dよりも小さい外径dを有する円柱状に形成され、前記ケーシングには、前記ロータ自体がその軸方向へ移動するのを規制する規制部材が設けられている構成とすることもできる。このようにすれば、構成の簡素化や小型化を図る上で適した構造とすることができる。
このように本発明によれば、簡単な構造で多くの偏芯量が得られ、また高出力化も図れる電動機を提供することができる。また、高出力の流体ポンプを提供することができる。
以下、本発明の電動機をスクロール式流体ポンプに適用した実施の形態について説明する。
まず、その概略構造について図1を参照して説明すると、スクロール式流体ポンプは、ケーシング2の内周面に沿って設けられたステータ3と、ステータ3内に延在するロータシャフト5と、ロータシャフト5を介してステータ3の内方に支持されると共に、このステータ3との間に生じる磁界の変化を受けてステータ3内を移動するロータ4と、ロータシャフト5をステータ3の径方向に偏芯自在に支持する支持部10と、ロータ4の回転に伴う出力軸の自転を防止する自転防止機構30とを備えて動力部分すなわち電動機本体1が構成されている。また、同一平面上で重なり合った旋回スクロール51及び固定スクロール52を有するポンプユニット50を備え、旋回スクロール51は、電動機本体1から延びるロータシャフト5に連結されている。
ケーシング2は、ステータ3やロータ4が組み込まれた第1ケーシング21と、ポンプユニット50が組み込まれた第2ケーシング22とを有する。また、第1ケーシング21及び第2ケーシング22はそれぞれ筒状であり、第2ケーシング22に設けられた隔壁23を隔てて第1ケーシング21と第2ケーシング22は互いに連結している。また、各ケーシング21,22の他端側は着脱自在の蓋体21a、22aで閉ざされている。
第1ケーシング21の内部には、その内周面に沿って複数のコイル3aが並設され、これら複数のコイル3aでステータ3が構成されている。また、第1ケーシング21には、ケーシング2内に電力を供給するための外部端子7が設けられている。そして、この外部端子7を通じてステータ3に交流電圧を印可すると、ステータ3の各コイル3aは順次その極性を変えながら磁化する。
一方、ロータ4は、ステータ3の内径に較べて若干小さい外径を有する円柱状の磁性体であり、ステータ3の内周面と対向する表層部分には複数の磁石4aが埋め込まれている。そして、ステータ3との間に生じる磁界の変化を受けてステータ3内を移動する。
なお、ロータ4は、図2に示すように、その中心部分に設けられるベアリング8を介してロータシャフト5に空転自在に支持されている。また、ロータ4の回転運動について説明すると、ロータ4は、ステータ3内の磁界の変化によって自転しながら更にステータ3の内周面に沿ってステータ3内を公転(図2中矢印A方向)する。また、ステータ3との兼ね合いでは、ステータ3の中心S1に対してロータ4の中心R1は偏芯(図中距離L)した位置にあり、ロータ4の中心を支持するロータシャフト5は、ロータ4の公転同様にして円軌道を描きながらステータ3内を公転する。
なお、以下の説明では、このようなロータ4やロータシャフト5の運動を「円軌道運動」と称することもある。また、本実施の形態では、ベアリング8でロータ4を空転自在に支持することで、ベアリング8はロータシャフト5(出力軸)の自転防止機構30を構成している。
続いて、ロータシャフト5及びロータシャフト5を偏芯自在に支持するオルダムカップリング60について説明する。
ロータシャフト5はステータ3内に延在され、上述の如くこのステータ3内に設けられたロータ4を空転自在に支持している。また、ロータシャフト5は、後述する第2ケーシング22の隔壁23を貫通してポンプユニット50内の旋回スクロール51に達する。
また、ロータシャフト5の各端部は、ロータシャフト5の円軌道運動を許容するオルダムカップリング60に連結されている。そして、ロータシャフト5はケーシング2の端面に固定された蓋体21a、22aに対し、各々このオルダムカップリング60を介して偏芯自在に支持されている。
なお、電動機本体1側においてロータシャフト5の端部を支持するオルダムカップリング60を例に説明すると、ロータシャフト5に固定された偏芯ハブ(第1ハブ)61と、ケーシング2の蓋体21aと一体に形成された固定ハブ(第2ハブ)62と、偏芯ハブ61と固定ハブ62との間に介在して前記固定ハブ62に対する偏芯ハブ61の円軌道運動を許容するスライダ63とを有する。
ロータシャフト5に固定された偏芯ハブ61は、ステータ3の径方向に相当する図3中Y軸方向に延びる板状の突出片61aを備える。また、蓋体21aと一体に設けられた固定ハブ62も同様にして、ステータ3の径方向に相当する図3中X軸方向に延びる板状の突出片62aを備える。また、スライダ63は、偏芯ハブ61の突出片61aに対応して図3中Y軸方向に切欠れた溝63aと、固定ハブ62の突出片62aに対応して図3中X軸方向に切欠れた溝63bとを備え、偏芯ハブ61と固定ハブ62は、スライダ63を介して直交する方向に移動自在に連結されることになる。
また、これらの構成を有するオルダムカップリング60の動作は、汎用のオルダムカップリング60と同様である。まず、ロータ4の円軌道運動によってロータシャフト5がステータ3に沿って移動すると、偏芯ハブ61はスライダ63に対して図3中Y方向にスライドする。また、スライダ63は、これと連動して固定ハブ62に対して図3中X1方向に移動する。よって、ロータシャフト5に連結した偏芯ハブ61は、固定ハブ62に対してX軸方向及びY軸方向の任意の点に移動することが可能になり、結果として、ロータシャフト5の偏芯運動が許容されることになる。
なお、上記で説明したX軸方向及びY軸方向とは、固定ハブ62と偏芯ハブ61とを比較して直交関係にある突出片62a,61aの相対的な位置を表すものであり、その相対的な位置は、ロータシャフト5の位置に応じて適宜変化するものである。
また、本実施の形態では、所望の偏芯量を得るためのガイド40を備えている。本ガイド40は、各ケーシング2の蓋体21a,22aに設けられており、その形状はリング状である。より詳しく説明すると、各蓋体21a,22aからロータシャフト5側に向かってそれぞれリング状のガイド部材41が延出されており、その内周面にオルダムカップリング60の偏芯ハブ61が位置する構造になっている。
このためロータシャフト5の円軌道運動時には、偏芯ハブ61がガイド部材41の内周面に接触することでロータシャフト5の円軌道が定まり、結果として所望の円軌道すなわち所望の偏芯量を得ることができる。
なお、ガイド部材の内径は、ステータ3の内径やロータ4の外径、並びに後述するポンプユニット50のスクロール形状等を考慮して、適切な値に設定されている。
続いて、第2ケーシング22、及び第2ケーシング22内に収容されたポンプユニット50について説明する。
第2ケーシング22は、隔壁23を隔てて第1ケーシング21に連結しており、その内部には、ポンプユニット50を構成する旋回スクロール51及び固定スクロール52が組み込まれている。
また、第2ケーシング22の隔壁23には、シャフト貫通孔(図示略)が形成されており、第1ケーシング21側から第2ケーシング22内に延びるロータシャフト5は、このシャフト貫通孔を通って第2ケーシング22に達している。なお、シャフト貫通孔の口径は、ロータシャフト5の円軌道運動を許容し得る口径である。また、ロータシャフト5には、シャフト貫通孔に較べて外径の大きい円盤型のプレート(図示略)が設けられており、シャフト貫通孔で連通した第1ケーシング21の内部空間と第2ケーシング22の内部空間とは、この円盤型のプレートによって隔てられることで、第2ケーシング22の気密性が維持されている。
続いて、ポンプユニット50について説明する。
本ポンプユニット50は、固定スクロール52及び旋回スクロール51を備えた所謂スクロールポンプである。
固定スクロール52は、第2ケーシング22の隔壁23をバックプレートにみたて、このバックプレートからロータシャフト5の軸方向に延出された渦巻き状の固定スクロールラップ52aを備えている。
また、固定スクロール52の中心部分には、上述のシャフト貫通孔が設けられる他、このシャフト貫通孔を取り囲むように吐出ポート(図示略)が形成されている。なお、吐出ポートは、第2ケーシング22の内部に形成された流路を通じて第2ケーシング22外部の吐出口55に連通している。
一方、旋回スクロール51は、固定スクロールラップ52aの直径に対して大きい円形のバックプレート51bを備え、このバックプレート51bの中央にオルダムカップリング60の偏芯ハブ61とロータシャフト5が固定されている。また、バックプレート51bの表面側には、固定スクロール52と同様にしてロータシャフト5の軸方向に延出された渦巻き状の旋回スクロールラップ51aが設けられている。そして、旋回スクロールラップ51aは、固定スクロールラップ52aに対して平面上で重なり合う状態で第2ケー
シング22内に収められることになる。
また、これらスクロール51,52が組合わさることで、両スクロールラップ51a,52aの間に複数の圧縮室53が形成されることになり、固定スクロール52内で旋回スクロール51が円軌道を描きながら回転(公転)すると圧縮室53の形状が変化して第2ケーシング22内の流体が吐出ポートを通じて第2ケーシング22外へ順次圧送される。
なお、第2ケーシング22には吸入孔55が設けられており、吸入孔55を通じて供給された流体は第2ケーシング22内を充たし、さらに固定スクロールラップ52aの始端側からポンプユニット50内へ流れ込むことになる。
このように本実施の形態に示すスクロール式流体ポンプユニットによれば、ステータ3内で円軌道運動を行うロータ4と、このロータ4を空転自在に支持する偏芯自在のロータシャフト5を用いることで、偏芯軸を用いること無く旋回スクロール51の動力を得ている。また、ロータ4及びロータシャフト5の円軌道運動をステータ3の径方向に於けるスライド運動によって受け止めるオルダムカップリング60を用いるため、ロータシャフト5を直接支持する軸受けも必要としない。
よって、バランサ等の複雑な構造を用いること無く、より多くの偏芯量を得ることができる。また、バランサや軸受けも必要としないことからインバータ制御を用いた高回転化も図れる。さらに、電動機1の発するトルクは、円軌道で回転するロータ4そのものの運動から直接得るため、偏芯軸を介して間接的にトルクを発生する場合に較べて、高トルクを発揮することができる。
このように本実施の形態では、旋回スクロール51を高回転及び高トルクで運転することができため、高出力のスクロール式流体ポンプを得ることができる。
なお、上記した実施の形態はあくまでも一実施の形態であり、その詳細は所望に応じて適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、ロータシャフト5に対してロータ4を空転自在に設けているが、ロータ4とロータシャフト5を固定して、オルダムカップリング60の偏芯ハブ61とロータシャフト5を回転自在に連結するなどの構成も考えられる。
また、上記ポンプユニット50の構造も変更可能であり、旋回スクロール51を第2ケーシング22の隔壁23側に配置して、固定スクロール52を第2ケーシング22の蓋体22a側に配置するなどの構成であってもよい。
また、本実施の形態では、オルダムカップリング60を用いてロータシャフト5を偏芯自在に支持しているが、ユニバーサルジョイント等の自在継ぎ手を用いる、及びロータシャフト5の円軌道に従った円形のガイド溝を蓋体21a,22aに形成してロータシャフト5の端部を支持するようにも構成できる。
また、本実施の形態では、本発明に係る電動機1をスクロール式流体ポンプに適用した実施の形態について説明したが、本発明に係る電動機1の用途は流体ポンプのみならず、円軌道運動を伴う出力軸に連結して用いる汎用の機械全般に適用することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について、図6及び図7を参照して説明する。この実施の形態では、本発明の電動機をバイブレータ等の振動機(震動源)に適用した例を示している。
この実施の形態では、出力軸を用いずに、ロータ4の質量とロータ4の回転数(速度)で振動させる構成としたものである。従って、先の実施形態の電動機に採用したロータシャフト5やその自転防止機構30等は設けられていない。この電動機(振動機)は、円筒状のケーシング2内に設けられたステータ3と、そのステータ3との間に生じる磁界の変化を受けてステータ3内を回転移動する円柱状のロータ4と、ロータ4の軸方向の移動を規制するために、ケーシング2の両端開口部を閉じる蓋体(規制部材)2a、2bとを備えている。蓋体2a、2bはそれぞれビス2cによりケーシング2に固定される。2dは振動付加対象への取付部である。
ケーシング2の内部には、その内周面に沿って複数のコイル3aが並設され、これら複数のコイル3aでステータ3が構成されている。ケーシング2には、ステータ3に電力を供給するための外部端子(リード線)7が設けられている。そして、この外部端子7を通じてステータ3に交流電圧を印可すると、ステータ3の各コイル3aは順次その極性を変えながら磁化する。即ち、回転磁界が発生する。
ロータ4は、ステータ3の内径Dに較べて若干小さい外径dを有する円柱状の磁性体であり、ステータ3の内周面と対向する表層部分には複数の磁石4aが埋め込まれている。これにより、ロータ4は、ステータ3との間に生じる磁界の変化を受けてステータ3内を自転しながら公転する偏芯回転を行う。
このロータ4の偏芯回転について説明すると、ロータ4は、ステータ3内の磁界の変化によって自転しながら更にステータ3の内周面に沿ってステータ3内を公転する。ステータ3との兼ね合いにおいて、ステータ3の中心S1に対してロータ4の中心R1が偏芯した位置にあって隙間L1が形成され、かつ、ロータ4の中心を支持する回転軸が存在しないため、ロータ4自体が自転しながら公転する偏芯回転を行う。その結果、ケーシング2に振動が生じる。このときの振動数はロータ4の回転数に比例して大きくなる。従って、ロータ4の回転数を決定することで、この電動機(振動機)の振動数を決定することができる。
この実施形態の電動機は、出力軸を持たない簡易な構造であるため、これを小型に構成することで、例えば携帯電話のバイブレータ等の振動源に利用することができる。勿論、小型大型に関係なく、ロータの質量や偏芯量、回転数等を適宜に設定することで、他の振動機や加振機等の高速あるいは低速の振動源としても利用することができる。
本発明の実施形態に係るスクロール式流体ポンプの分解斜視図。 本発明の実施形態に係るロータ及びロータシャフトの円軌道運動を説明するための図。 本発明の実施形態に係るオルダムカップリングの拡大斜視図。 本発明の実施形態に係る旋回スクロールの平面図。 本発明の実施形態に係るポンプユニットの内部構造を示す図。 本発明の他の実施形態に係る振動機の分解斜視図。 本発明の他の実施形態に係る振動機の断面図。
符号の説明
1 電動機本体
2 ケーシング
3 ステータ
3a コイル
4 ロータ
5 ロータシャフト
7 外部端子
8 ベアリング
10 支持部
21 ケーシング
2a、2b、21a 蓋体
22 ケーシング
22a 蓋体
23 隔壁
30 自転防止機構
40 ガイド
41 ガイド部材
50 ポンプユニット
51 旋回スクロール
51a 旋回スクロールラップ
51b バックプレート
52 固定スクロール
52a 固定スクロールラップ
53 圧縮室
55 吸入孔
60 オルダムカップリング
61 偏芯ハブ
61a 突出片
62 固定ハブ
62a 突出片
63 スライダ
63a 溝
63b 溝
R1 ロータの中心
S1 ステータの中心

Claims (8)

  1. ケーシングの内周面に沿って設けられたステータと、
    前記ステータ内に延在する出力軸と、
    前記出力軸を介して前記ステータの内方に支持されると共に、このステータとの間に生じる磁界の変化を受けて前記ステータ内を移動するロータと、
    前記出力軸を前記ステータの径方向に偏芯自在に支持する支持部と、
    前記ロータの回転に伴う出力軸の自転を防止する自転防止機構と、
    を備えることを特徴とする電動機。
  2. 前記自転防止機構は、前記ロータを前記出力軸に対して空転自在に支持していることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 前記支持部は、前記ステータの径方向における第1の直線上で前記出力軸の移動を許容する第1ハブと、定位置に固定される共に前記第1の直線と交差する第2の直線上で前記出力軸の移動を許容する第2ハブと、前記第1ハブと前記第2ハブとの間に介在して前記第2ハブに対する前記第1ハブの偏芯を許容するスライダとを有するオルダムカップリングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機。
  4. 前記第1の直線と前記第2の直線は、直交していることを特徴とする請求項3に記載の電動機。
  5. 前記支持部は、前記出力軸の移動範囲を制限するガイドを備えていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の電動機。
  6. ケーシングの内周面に沿って設けられたステータと、前記ステータ内に延在する出力軸と、前記出力軸を介して前記ステータの内方に支持されると共に、このステータとの間に生じる磁界の変化を受けて前記ステータ内を移動するロータと、前記出力軸を前記ステータの径方向に偏芯自在に支持する支持部と、前記ロータの回転に伴う出力軸の自転を防止する自転防止機構と、同一平面上で重なり合った旋回スクロール及び固定スクロールを有するポンプユニットを備え、
    前記旋回スクロールは、前記出力軸に連結されていることを特徴とする流体ポンプ。
  7. ケーシングの内周面に沿って設けられたステータと、
    前記ステータとの間に生じる磁界の変化を受けてステータ内で自転しながらステータの内周面に沿って公転可能に設けられたロータと、
    を備えていることを特徴とする電動機。
  8. 前記ロータは、前記ステータの内径Dよりも小さい外径dを有する円柱状に形成され、前記ケーシングには、前記ロータ自体がその軸方向へ移動するのを規制する規制部材が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電動機。
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JP2005356539A Withdrawn JP2007162497A (ja) 2005-12-09 2005-12-09 電動機及び電動機を用いた流体ポンプ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048498A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Kayaba Ind Co Ltd 軸方向空隙型電動機
WO2011017817A1 (zh) * 2009-08-10 2011-02-17 Yang Genehuang 欧丹型泵浦
CN108023435A (zh) * 2018-01-31 2018-05-11 江苏工大金凯高端装备制造有限公司 一种电机动子与部件之间的连接装置

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