JP2017158428A - 電動機及び圧縮機 - Google Patents

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昌弘 仁吾
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和彦 馬場
和慶 土田
Kazunori Tsuchida
和慶 土田
卓也 下麥
Takuya Shimomugi
卓也 下麥
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Abstract

【課題】使用する希土類磁石に含有されるDy(ディスプロシウム)量を少なくしても減磁耐力がある電動機を提供する。
【解決手段】この発明に係る電動機は、鉄、ネオジウム、ボロン及び3重量%以下のディスプロシウム含むネオジウム希土類磁石を用いる回転子を有する8極の電動機であることを特徴とする。
【選択図】図23

Description

この発明は、永久磁石を使用する電動機に関する。
空気調和機の省エネ性を向上させるため、圧縮機に搭載される電動機の永久磁石には、エネルギー密度の高い希土類磁石(Nd−Fe−B(ネオジム・鉄・ボロン))が一般に用いられている。圧縮機のような高温雰囲気中で希土類磁石(Nd−Fe−B)を用いる場合、磁石の保磁力は温度上昇により劣化する。そのため、固定子が発生する反磁界が永久磁石の減磁界以下になるような設計、駆動を行う必要性があった。
高温雰囲気中での減磁による駆動制約を拡大するために、希土類磁石(Nd−Fe−B)にDy(ディスプロシウム)元素を添加して保磁力の向上を図る手法が一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
Dy元素を添加した場合、永久磁石の保磁力は向上するが、相反して、残留磁束密度は低下するという性質を持つ。また、Dyは貴重なレアアース資源であるため、価格が高く、その使用量には制約がある。
特許第4241900号公報 特開平2−130286号公報 国際公開2007/102391号 中村元(ほか3名)、高性能耐熱性Nd−Fe−B系焼結磁石の開発、まぐね、日本、日本磁気学会、2008年8月1日、第3巻、第8号、p.372−376 特開2007−174776号公報 特開2010−206882号公報 特開2002−291209号公報 特開2002−262485号公報 特開2001−123953号公報
トルクの発生を損なわずに、電動機の構成で減磁に強くするためには、磁石の厚さを厚くする、もしくは、極数を増やすという方法がある。
磁石の厚さを増す方法は、磁石体積を増加させ、レアアースであるDy使用量を増加させてしまうため好ましくない。
また、極数を増やした設計においては、駆動周波数が極数に比例して大きくなるため,電動機のコアに発生する鉄損が増加する。鉄損には、ヒステリシス損と渦電流損があり、いずれも、駆動周波数の関数で表される。
ヒステリシス損は、鉄心の磁区が交番磁界によって磁界の向きを変えるときの損失である。次のスタインメッツの実験式で表される。
=kfB 1.6 (1)
ここで、
:ヒステリシス損
:比例定数
f:周波数
:最大磁束密度
渦電流損は、鉄心の中に生じる渦電流によって生じる。高周波になるほど渦電流損の比率が大きくなる。
=k(tfB/ρ (2)
ここで、
:渦電流損
:比例定数
t:鉄板の厚さ
f:周波数
Bm:最大磁束密度
ρ:磁性体の抵抗率
渦電流を流れにくくするために、透磁率が高いが、導電率の低い材料を使ったり、また渦電流の大きさは板厚の2乗に比例することから、両面に絶縁加工を施した薄い材料を重ねて使うなどの対策がとられる。
また、極数を増やした設計においては、駆動周波数が極数に比例して大きくなるため、PWM駆動を行う場合、スイッチングのキャリア周波数を一定とすると、正弦波電流の波形生成が悪化し、高効率な駆動ができない。そのため、極数を増やす場合は、インバータのキャリア周波数を極数に比例させて増加させるが、インバータのスイッチング損失が増加し、効率が悪化する課題がある。
この発明は、使用する希土類磁石に含有されるDy(ディスプロシウム)量を少なくしても減磁耐力がある電動機を提供する。
この発明に係る電動機は、
鉄、ネオジウム、ボロン及びディスプロシウムを含むネオジウム希土類磁石であって、ディスプロシウムの含有量が3重量%以下のネオジウム希土類磁石を用いる回転子を有する8極の電動機である。
この発明に係る電動機は、鉄、ネオジウム、ボロン及び3重量%以下のディスプロシウム含むネオジウム希土類磁石を用いる回転子を有する8極の電動機である。そのため、小型で高効率にすることが可能である。
比較のために示す図で、一般的な電動機100の横断面図。 比較のために示す図で、一般的な電動機100の固定子101の横断面図。 比較のために示す図で、一般的な電動機100の固定子鉄心101aの横断面図。 比較のために示す図で、一般的な電動機100の回転子102の横断面図。 比較のために示す図で、一般的な電動機100の回転子鉄心102aの横断面図。 ネオジウム希土類磁石のDy含有量と保磁力・残留磁束密度との関係図。 電動機100の極数と永久磁石の減磁力・インバータの駆動周波数との関係図。 実施の形態1を示す図で、電動機200の横断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子201の横断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子鉄心201aの横断面図。 実施の形態1を示す図で、絶縁材にPETフィルムを用いた固定子201の横断面図。 実施の形態1を示す図で、漏洩電流対策を施した固定子201の横断面図。 実施の形態1を示す図で、漏洩電流対策を施した固定子鉄心201aの横断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子202の横断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子鉄心202aの横断面図。 実施の形態1を示す図で、各磁極の永久磁石202bを二分割した回転子202の横断面図。 実施の形態1を示す図で、永久磁石の厚さ及びDy含有量を一定とし、極数を変えた場合の減磁率と相起磁力との関係図。 実施の形態1を示す図で、6極の電動機200の横断面図。 実施の形態1を示す図で、10極の電動機200の横断面図。 実施の形態1を示す図で、1.5%減磁率を確保するために必要なDy含有量と極数との関係図。 実施の形態1を示す図で、モータ効率と極数との関係図。 実施の形態1を示す図で、電動機200の駆動回路1の回路図。 実施の形態1を示す図で、図21の破線に示したDy含有量を低減した場合の電動機をインバータ素子がSiとSiC場合で駆動した総合効率の比較図。 実施の形態1を示す図で、電動機200を搭載するロータリ圧縮機300の縦断面図。
実施の形態1.
図1は比較のために示す図で、一般的な電動機100の横断面図である。図1に示す一般的な電動機100は、例えばブラシレスDCモータである。電動機100は、固定子101と、この固定子101の内側に空隙120を介して配置される回転子102とを備える。
電動機100のスロット数と極数との組合せは、6スロット4極である。電動機100は、駆動回路のインバータによるPWM制御により可変速駆動を行うことにより、要求の製品負荷条件に合わせた高効率な運転を行っている。インバータのスイッチングキャリアは、例えば4.5kHzで波形生成されておりインバータなどのPWM制御で可変速駆動される。
図2は比較のために示す図で、一般的な電動機100の固定子101の横断面図である。固定子101は、少なくとも固定子鉄心101aと、巻線101b(図示しない絶縁材で固定子鉄心と絶縁される)とを備える。巻線101bは、ティース101a−1(図3)に巻回される集中巻であるが、分布巻の場合もある。巻線101bは、三相巻線であり、結線方式はY結線(星形結線、スター結線)である。但し、結線方式は、三角結線の場合もある。
図3は比較のために示す図で、一般的な電動機100の固定子鉄心101aの横断面図である。固定子鉄心101aは、略リング状(円筒状)で、外周側にリング状のコアバック101a−2が形成されている。ティース101a−1が、コアバック101a−2から回転子102側に放射状に6個形成される。6個のティース101a−1は、周方向に略等間隔に配置される。ティース101a−1の周方向の幅は、径方向に略一定である。
隣接するティース101a−1の間の空間をスロット101a−3と呼ぶ。スロット101a−3の数も、ティース101a−1の数と同じ6個である。ティース101a−1の周方向の幅は、径方向に略一定であるので、スロット101a−3の周方向の幅は、内側から外側(コアバック101a−2側)に向かって徐々に大きくなる構成である。
固定子鉄心101aは、厚さ0.7mm以下の薄い電磁鋼板を所定の形状に形成されて、所定の枚数を積層することで構成される。
図4、図5は比較のために示す図で、図4は一般的な電動機100の回転子102の横断面図、図5は一般的な電動機100の回転子鉄心102aの横断面図である。回転子102は永久磁石埋込型(埋め込磁石型)であり、少なくとも回転子鉄心102aと、回転子鉄心102aの磁石挿入孔102a−1に挿入される、平板形状の永久磁石102bを備える。
4個の永久磁石102bは、回転子鉄心102aの外周縁に沿って形成された磁石挿入孔102a−1に挿入され、4極の回転子102を構成する。
回転子102の永久磁石102bは、Nd−Fe−B(ネオジウム・鉄・ボロン)を主成分とするネオジウム希土類磁石で構成され、厚さ2mm程度の平板形状である。
回転子鉄心102aは、略円筒状であり、外周縁に沿って断面形状が略長方形の磁石挿入孔102a−1が、4個形成されている。横断面において、4個の磁石挿入孔102a−1で略四角形を形成している。回転子鉄心102aの略中心部に、回転軸(図示せず)が挿入される軸孔102a−2を備える。
回転子鉄心102aも、固定子鉄心101aと同様に、厚さ0.7mm以下の薄い電磁鋼板を所定の形状に形成されて、所定の枚数を積層することで構成される。
永久磁石102bに反磁界を印加した場合、反磁界が小さいと印加後に磁気特性は回復するが(可逆減磁)、反磁界がある大きさを超えると磁気特性が低下して回復しなくなる不可逆減磁と呼ばれる現象が起こる。不可逆減磁する難しさの程度を表す数値を保磁力と呼ぶ。不可逆減磁を起こすと電動機の特性が低下するため、電機子反作用による反磁界により、磁石が不可逆減磁を起こさないような負荷設計、及び、保持力の磁石を選定する。
Nd−Fe−Bを主成分とするネオジウム希土類磁石の保磁力は、温度により低下する性質を持つ。圧縮機のような100℃以上の高温雰囲気中でネオジウム希土類磁石を用いた電動機を使用する場合、磁石の保磁力は温度により劣化(約−0.5〜−0.6%/ΔK)するため、Dy(ディスプロシウム)元素を添加して保磁力の向上を図る必要性がある。
図6はネオジウム希土類磁石のDy含有量と保磁力・残留磁束密度との関係図である。ネオジウム希土類磁石の保磁力は、図6に示すように、Dy含有量にほぼ比例して向上する。
一般的な圧縮機では電動機の雰囲気温度上限は150℃程度である。一般的な圧縮機では電動機は、常温20℃から常温20℃に対して130℃程度の温度上昇した上限(150℃程度)の範囲で使用される。従って、例えば、−0.5%/ΔKの温度係数では、永久磁石の保磁力は65%低下することになる。
圧縮機の最大負荷で減磁しないようにするためには、1100〜1500A/m程度の保磁力が必要であり、150℃の雰囲気温度中で前記保磁力(1100〜1500A/m程度)を保証するためには、常温保磁力を1800〜2300A/m程度に設計する必要がある。
Nd−Fe−Bを主成分とするネオジウム希土類磁石のDy元素を添加していない状態での常温保磁力は1000A/m程度であり、前記必要保磁力(1100〜1500A/m程度)を得るために、6〜8重量%のDy元素を添加していた。
Dy元素は2010年の生産量は中国に一極集中しており、価格の不安定、調達リスクを伴うため、添加量を削減したいという要求がある。
また、図6に示すよう、Dy元素を添加すると、保磁力特性は向上するが、残留磁束密度特性が低下するというデメリットがある。残留磁束密度が低下すると、電動機のマグネットトルクが低下し、通電電流が増加するため、銅損が増加する。そのため、効率面でもDy添加量を低減したいという要求は大きい。
図7は電動機100の極数と永久磁石にかかる減磁力・インバータの駆動周波数との関係図である。永久磁石にかかる減磁力は、巻線起磁力に比例し、磁石厚さ、及び、極数に反比例する。トルクの発生を損なわずに、減磁に強い電動機を構成するためには、磁石厚さを厚くする、もしくは極数を大きく設計することが好ましい。
磁石厚さを厚くした場合、磁石体積そのものが大きくなるため、Dy使用量が多くなり好ましくない。
極数を増やした設計においては、駆動周波数が極数に比例して大きくなる。そのため、電動機のコアに発生する鉄損の増加、及び、インバータのスイッチング損失が増加し、効率が悪化する課題がある。
本実施の形態の電動機は、6極以上の極数で構成され,希土類磁石に含有されるDy含有量を4重量%以下に抑制し、インバータ主回路のスイッチング部にSiCを用いるデバイスを使用する駆動回路により駆動することで、上記課題を解決するものである。
図8は実施の形態1を示す図で、電動機200の横断面図である。図8に示す電動機200は、例えばブラシレスDCモータである。電動機200は、固定子201と、この固定子201の内側に空隙220を介して配置される回転子202とを備える。
電動機200のスロット数と極数との組合せは、12スロット8極である。
図9は実施の形態1を示す図で、固定子201の横断面図である。固定子201は、少なくとも固定子鉄心201aと、巻線201b、固定子鉄心201aと巻線201bとを絶縁する絶縁材201cとを備える。
巻線201bは、ティース201a−1(図10)に巻回される集中巻であるが、分布巻の場合もある。巻線201bは、三相巻線であり、結線方式はY結線(星形結線、スター結線)である。但し、結線方式は、三角結線の場合もある。
図10は実施の形態1を示す図で、固定子鉄心201aの横断面図である。固定子鉄心201aは略リング状(円筒状)で、外周側にリング状のコアバック201a−2が形成されている。ティース201a−1が、コアバック201a−2から回転子202側に放射状に12個形成される。12個のティース201a−1は、周方向に略等間隔に配置される。ティース201a−1の周方向の幅は、径方向に略一定である。
隣接するティース201a−1の間の空間をスロット201a−3と呼ぶ。スロット201a−3の数も、ティース201a−1の数と同じ12個である。ティース201a−1の周方向の幅は、径方向に略一定であるので、スロット201a−3の周方向の幅は、内側から外側(コアバック201a−2側)に向かって徐々に大きくなる構成である。
固定子鉄心201aは、厚さ0.7mm以下の薄い電磁鋼板を所定の形状に形成されて、所定の枚数を積層することで構成される。
12スロットの場合、6スロットに比べ、巻線作業が倍になる。また、固定子201のスロットオープニング201a−4の総和を同じにした場合、6スロットに比べ、スロットオープニング201a−4の幅は小さくなる。固定子鉄心201aが一体でできている場合は、巻線201bを挿入する作業が非常に困難になる。
本実施の形態の固定子鉄心201aは、ティース201a−1毎にコアを分割して巻線を行い、巻線後に分割されたコアを円環状に固定する。多極構成にする場合、スロット数も増加するため、分割コア方式を用いた方が、巻線の占積率が高くなり、生産性も良い。
また、スロット201a−3内には巻線201bと固定子鉄心201aを絶縁するための絶縁材201cが介在している。一般的に絶縁材201cは樹脂を成型して構成されており、成型強度を確保するために厚さは1mm程度である。多極構成でスロット数が増えた場合、絶縁材201cの量が増えるため、巻線面積が低減し、銅損が増加して好ましくない。
図11は実施の形態1を示す図で、絶縁材にPETフィルムを用いた固定子201の横断面図である。スロット201a−3内の絶縁に図11に示すようにPETフィルム201c−1を用いることにより、スロット数増加による絶縁材の増加を抑制でき、多極多スロット構成にした場合でも高効率な電動機を構成することができる。
図12、図13は実施の形態1を示す図で、図12は漏洩電流対策を施した固定子201の横断面図、図13は漏洩電流対策を施した固定子鉄心201aの横断面図である。
多極にしてインバータキャリア周波数を大きくした場合、巻線とコア(固定子鉄心)の間の浮遊容量による漏洩電流が流れやすくなる。
そこで、図13に示すように、スロット201a−3のコアバック201a−2部分をえぐるような構成とし、切欠き部201a−5が形成される。切欠き部201a−5は、各ティース201a−1の両側に形成される。
このように構成することにより、巻線201bと固定子鉄心201a間の静電容量を低減させ、漏洩電流を低減することができる。
図14、図15は実施の形態1を示す図で、図14は回転子202の横断面図、図15は回転子鉄心202aの横断面図である。
回転子202は永久磁石埋込型であり、少なくとも回転子鉄心202aと、回転子鉄心202aの磁石挿入孔202a−1に挿入される、平板形状の永久磁石202bを備える。
8個の永久磁石202bは、回転子鉄心202aの外周縁に沿って形成された磁石挿入孔202a−1にされ、8極の回転子202を構成する。
永久磁石202bは、Nd−Fe−B(ネオジウム・鉄・ボロン)を主成分とするネオジウム希土類磁石を搭載しており、厚さ2mm程度の平板形状である。本実施の形態では、Dy含有量を3重量%としている。
永久磁石202bについて別の表現をすると、Fe(鉄)、Nd(ネオジウム)、Dy(ディスプロシウム)、B(ボロン)を含むネオジウム希土類磁石である。その他に、微量の不純物を含む。
回転子鉄心202aは、略円筒状であり、外周縁に沿って断面形状が略長方形の磁石挿入孔202a−1が、8個形成されている。横断面において、8個の磁石挿入孔202a−1で略八角形を形成している。回転子鉄心202aの略中心部に、回転軸(図示せず)が挿入される軸孔202a−2を備える。
回転子鉄心202aは、厚さ0.7mm以下の薄い電磁鋼板を所定の形状に形成されて、所定の枚数を積層することで構成される。
図16は実施の形態1を示す図で、各磁極の永久磁石202bを二分割した回転子202の横断面図である。電動機を多極にした場合、駆動周波数が大きくなるため、永久磁石202bに流れる渦電流による損失が大きくなる。図16では、各磁極の永久磁石202bを幅方向(周方向)に二分割している。それにより、永久磁石202bの固有抵抗を大きくすることで渦電流が流れにくくなり、損失(渦電流損)による永久磁石202bの発熱を抑制している。
図17は実施の形態1を示す図で、永久磁石の厚さ及びDy含有量を一定とし、極数を変えた場合の減磁率と相起磁力との関係図である。図17において、減磁率は、永久磁石と逆位相の磁束が発生するように固定子と回転子を固定して通電を行い、通電前後の誘起電圧の比を通電前を基準として低下率で表している。横軸は通電電流と相の巻数の積をとった相起磁力を指標としている。圧縮機では製品の性能保証値として、例えば、減磁率1.5%以内となるように設計を行っている。
図18、図19は実施の形態1を示す図で、図18は6極の電動機200の横断面図、図19は10極の電動機200の横断面図である。
図18に示す6極の電動機200は、固定子201のスロット201a−3が9個、回転子202の永久磁石202bが6個の、9スロット6極の電動機である。
図19に示す10極の電動機200は、固定子201のスロット201a−3が12個、回転子202の永久磁石202bが6個の、12スロット10極の電動機である。
図17より、極数が大きくなるにつれ、1.5%減磁する相起磁力が大きくなっていることがわかる。4極を基準とした場合、1.5%減磁する相起磁力は6極の場合で約1.5倍、8極の場合で約2倍、10極の場合で約2.5倍に向上している。電動機の雰囲気温度、及び、発生する負荷トルクが一定の場合、極数が大きいほど保磁力の低い、すなわち、Dy含有量の少ない磁石を使用することができる。多極にすることで固定子が発生する反磁界が分散されるため、減磁力が低減するためである。
図20は実施の形態1を示す図で、1.5%減磁率を確保するために必要なDy含有量と極数との関係図である。図20より、極数を大きくすることで、減磁耐力の面からDy含有量を低減した設計が可能となる。6極の場合、Dy含有量を最大4重量%以下に抑制した永久磁石が使用できる。同様に、8極の場合Dy含有量を最大3重量%以下、10極の場合Dy含有量を最大2重量%以下に抑制した永久磁石が使用可能となる。
電動機の極数を大きくした場合、電動機のコアで発生する磁束密度は低下するが、磁束密度の周波数が増加する。そのため、極数を大きくしすぎると鉄損が増加する。
図21は実施の形態1を示す図で、モータ効率と極数との関係図である。電動機の極数を大きくした場合、固定子のスロット数が増加するため、スロット内と固定子の巻線を絶縁するための絶縁材の面積が大きくなり、巻線断面積が縮小し、銅損が増加する。そのため、従来と同じ永久磁石(Dy含有量一定)で設計した場合、図21の実線に示すように4極の場合のモータ効率が最も良いという結果であった。
しかし、上記のように減磁耐力向上のため、6極の場合Dy含有量を最大4%以下、8極の場合Dy含有量を最大3重量%以下、10極の場合Dy含有量を最大2重量%以下に低減すると、永久磁石の残留磁束密度が向上する。そのため、電動機のサイズを縮小でき、鉄損、及び、銅損を低減できる。
Dy含有量を低減した場合のモータ効率を示す図21の破線のように、Dy含有量を低減した場合、モータ効率は6極以上でも効率を落とさず設計できることがわかる。
モータ効率は、Dy含有量を4重量%以下に低減した6極、Dy含有量を最大3重量%以下に低減した8極、Dy含有量を最大2重量%以下に低減した10極が好ましい結果である。12極以上では残留磁束密度の向上よりも、駆動周波数増加による鉄損増加の影響が大きいため、モータ効率は6〜10極よりも低下する。なお、圧縮機の電動機は定格回転数が60rps、最大回転数が120rps程度の設計である。
本実施の形態の電動機は、駆動回路のインバータによるPWM制御により可変速駆動を行うことにより、要求の製品負荷条件に合わせた高効率な運転を行っている。インバータのスイッチングキャリアは、例えば9kHzで波形生成されておりインバータなどのPWM制御で可変速駆動される。
次に、電動機200の駆動回路1について説明する。図22は実施の形態1を示す図で、電動機200の駆動回路1の回路図である。外部に設けられた商用交流電源2から交流の電力が駆動回路1に供給される。商用交流電源2から供給される交流電圧は、整流回路3で直流電圧に変換される。整流回路3で変換された直流電圧は、インバータ主回路4で可変周波数の交流電圧に変換されて電動機200に印加される。電動機200はインバータ主回路4から供給される可変周波数の交流電力により駆動される。尚、整流回路3には商用交流電源2から印加される電圧を昇圧するチョッパー回路や整流した直流電圧を平滑にする平滑コンデンサなどを有する。
インバータ主回路4は3相ブリッジのインバータ回路であり、インバータ主回路4のスイッチング部はインバータ主素子となる6つのIGBT6a〜6f(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)と6つのフライホイルダイオード(FRD)としてシリコンカーバイド(SiC)を用いたSiC−SBD7a〜7f(ショットキーバリアダイオード)を備えている。FRDであるSiC−SBD7a〜7fはIGBT6a〜6fが電流をONからOFFする時に生じる逆起電力を抑制する逆電流防止手段である。
尚、ここでは、IGBT6a〜6fとSiC−SBD7a〜7fは同一リードフレーム上に各チップが実装されエポキシ樹脂でモールドされてパッケージされたICモジュールとする。IGBT6a〜6fはシリコンを用いたIGBT(Si−IGBT)に代えてSiC、GaN(窒化ガリウム)を用いたIGBTとしてもよく、またIGBTに代えてSiもしくはSiC、GaNを用いたMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)などの他のスイッチング素子を使用してもよい。
整流回路3とインバータ主回路4の間には直列に接続された2つの分圧抵抗8a,8bが設けられており、この分圧抵抗8a,8bによる分圧回路にて高圧直流電圧を低圧化した電気信号をサンプリングし保持する直流電圧検出部8が設けられている。
電動機200のU相巻線201b−u及びW相巻線201b−wに流れる電流を検出する電流検出素子30a,30cが設けられている。電流検出素子30a,30cは直流電流トランス(DCCT)や交流電流トランス(ACCT)などが用いられ、U相巻線201b−u、W相巻線201b−wに流れる電流の瞬時値を検出する。
回転子位置検出部10は、電流検出素子30a,30cの出力信号から電動機200の回転子202の位置を演算し、回転子202の位置情報を出力電圧演算部9に出力する。尚、ここでは、電動機200のU相巻線201b−u及びW相巻線201b−wの二相分の電流を検出したが、V相巻線201b−vの電流も加えた三相分の電流を検出しても良いし、他の組合せの二相分の電流を検出しても良い。
尚、回転子位置検出部10は、電動機200の端子電圧を検出して、電動機200の回転子202の位置を検出するようにしてもよい。
回転子位置検出部10が検出する回転子202の位置情報は、出力電圧演算部9に出力される。この出力電圧演算部9は、駆動回路1の外部から与えられる目標回転数Nの指令もしくは装置の運転条件の情報と回転子202の位置情報に基づいて、電動機200に加えられるべき最適なインバータ主回路4の出力電圧を演算する。出力電圧演算部9はその演算した出力電圧をPWM信号生成部31に出力する。PWMは、Pulse Width Modulationの略語である。
PWM信号生成部31は、出力電圧演算部9から与えられた出力電圧となるようなPWM信号をインバータ主回路4のそれぞれのIGBT6a〜6fを駆動する主素子駆動回路4aに出力し、インバータ主回路4のIGBT6a〜6fはそれぞれ主素子駆動回路4aによってスイッチングされる。
ここで固定子201の反磁界を抑制する制御方法について説明する。固定子201の反磁界は誤って巻線201b(U相巻線201b−u、V相巻線201b−v及びW相巻線201b−w)に大電流が流れることによって発生する。
本実施の形態では、巻線201bに流れる電流の瞬時値を検出しており、検出した瞬時電流値が所定電流値より高くなった場合、出力電圧演算部9はPWM信号生成部31への出力を停止するように制御しているため、巻線201bに大電流が流れることがなくなり、固定子201の反磁界による永久磁石202bの減磁を抑制することができ、信頼性の高い電動機200を得ることができる。
ここでワイドバンドギャップ半導体について説明する。ワイドバンドギャップ半導体はSiよりもバンドギャップが大きい半導体の総称であって、SiC−SBD7a〜7fに使用しているSiCはワイドバンドギャップ半導体の一つであり、その他には窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンドなどがある。さらにワイドバンドギャップ半導体、特にSiCはSiに比べて耐熱温度や絶縁破壊強度や熱伝導率が大きい。尚、ここでは、SiCをインバータ回路のFRDに用いる構成としているが、SiCに代えてその他のワイドバンドギャップ半導体を用いてもよい。
SiCは、絶縁破壊電圧がSiの10倍、バンドギャップがSiの3倍といった優れた物性を有している。パワーデバイスの耐圧はエピタキシャル層(ドリフト層)で支えるが、オン時には抵抗にもなってしまう。SiCは絶縁破壊電圧がSiの10倍であるため、エピタキシャル層の厚さを1/10に低減でき、オン抵抗を小さくできる。また、バンドギャップが広いことから200℃以上の高温動作も可能となる。また、Siはオン抵抗を低くするために正孔注入を行っており、リカバリが遅く、その必要がないSiCはリカバリが早く、リカバリ損失を大幅削減でき、低損失な高速スイッチングが可能となる。
図23は実施の形態1を示す図で、図21の破線に示したDy含有量を低減した場合の電動機をインバータ素子がSiとSiC場合で駆動した総合効率の比較図である。前述のように極数が大きくなると、駆動周波数が大きくなるため、インバータのキャリア周波数を上げる必要があり、インバータのスイッチングロスが増加する。そのため、実線で示すSi素子を用いる場合は、4極の総合効率が最も高い結果であった。
一方、破線で示すSiC素子を用いる場合は、スイッチングロスが大幅に低減できるため、6極以上の場合でも高効率な駆動システムを構成することができる。
本実施の形態の電動機200は、高速時の誘起電圧が端子電圧を超える領域においては、弱め界磁制御を行う。固定子201の巻線201bに永久磁石202bと反対の向きに固定子磁界を発生させる電流の進角制御を行うことで、永久磁石202bにより発生する誘起電圧を抑制し、トルクを増加させる。
弱め界磁制御は、永久磁石202bに対向する向きに固定子磁界を発生させるため、減磁耐力に大きく影響する。弱め界磁制御の弱め量が小さくなれば、保磁力の小さい(Dy含有量の少ない)永久磁石202bをより使用しやすくなる。
弱め界磁制御を行わないようにするには、誘起電圧を下げた設計、もしくは、コンバータで出力する端子電圧を商用の200V電源を昇圧して設計すればよい。誘起電圧を下げて設計することは、巻線の巻数を減らす、もしくは、永久磁石の磁力を下げることとなり、モータ電流が増加し、インバータの通電損失の増加、銅損の増加をもたらすため好ましくない。
コンバータで昇圧する場合、素子の絶縁耐圧の課題があったが、絶縁耐圧の大きいSiC素子を用いることで、従来に対して大幅な昇圧が可能となる。そのため、コンバータにSiC素子を用いる回路で、電動機が電圧飽和する電圧の80〜100%まで昇圧し、弱め磁界の大きさを小さく駆動することで、従来の制御よりも永久磁石のDy含有量を更に低減することが可能となる。
図24は実施の形態1を示す図で、電動機200を搭載するロータリ圧縮機300の縦断面図である。図24に示すロータリ圧縮機300(圧縮機)の一例は、密閉容器70内が高圧の縦型のものである。密閉容器70内の下部に圧縮要素400が収納される。密閉容器70内の上部で、圧縮要素400の上方に圧縮要素400を駆動する電動要素である電動機200が収納される。
密閉容器70内の底部に、圧縮要素400の各摺動部を潤滑する冷凍機油90が貯留されている。
先ず、圧縮要素400の構成を説明する。内部に圧縮室が形成されるシリンダ401は、外周が平面視略円形で、内部に平面視略円形の空間であるシリンダ室(図示せず)を備える。シリンダ室は、軸方向両端が開口している。シリンダ401は、側面視で所定の軸方向の高さを持つ。
シリンダ401の略円形の空間であるシリンダ室に連通し、半径方向に延びる平行なベーン溝(図示せず)が軸方向に貫通して設けられる。
また、ベーン溝の背面(外側)に、ベーン溝に連通する平面視略円形の空間である背面室(図示せず)が設けられる。
シリンダ401には、冷凍サイクルからの吸入ガスが通る吸入ポート(図示せず)が、シリンダ401の外周面からシリンダ室に貫通している。
シリンダ401には、略円形の空間であるシリンダ室を形成する円の縁部付近(電動機200側の端面)を切り欠いた吐出ポート(図示せず)が設けられる。
シリンダ401の材質は、ねずみ鋳鉄、焼結、炭素鋼等である。
ローリングピストン402が、シリンダ室内を偏心回転する。ローリングピストン402はリング状で、ローリングピストン402の内周が回転軸50の偏心軸部50aに摺動自在に嵌合する。
ローリングピストン402の外周と、シリンダ401のシリンダ室の内壁との間は、常に一定の隙間があるように組立られる。
ローリングピストン402の材質は、クロム等を含有した合金鋼等である。
ベーン403がシリンダ401のベーン溝内に収納され、背圧室に設けられるベーンスプリング408でベーン403が常にローリングピストン402に押し付けられている。ロータリ圧縮機300は、密閉容器70内が高圧であるから、運転を開始するとベーン403の背面(背圧室側)に密閉容器70内の高圧とシリンダ室の圧力との差圧による力が作用するので、ベーンスプリング408は主にロータリ圧縮機300の起動時(密閉容器70内とシリンダ室の圧力に差がない状態)に、ベーン403をローリングピストン402に押し付ける目的で使用される。
ベーン403の形状は、平たい(周方向の厚さが、径方向及び軸方向の長さよりも小さい)略直方体である。
ベーン403の材料には、高速度工具鋼が主に用いられている。
主軸受け404は、回転軸50の主軸部50b(偏心軸部50aより上の部分で、回転子20に嵌合する部分)に摺動自在に嵌合するとともに、シリンダ401のシリンダ室(ベーン溝も含む)の一方の端面(電動機200側)を閉塞する。
主軸受け404は、吐出弁(図示せず)を備える。但し、主軸受け404、副軸受け405のいずれか一方、または、両方に付く場合もある。
主軸受け404は、側面視略逆T字状である。
副軸受け405が、回転軸50の副軸部50c(偏心軸部50aより下の部分)に摺動自在に嵌合するとともに、シリンダ401のシリンダ室(ベーン溝も含む)の他方の端面(冷凍機油90側)を閉塞する。
副軸受け405は、側面視略T字状である。
主軸受け404、副軸受け405の材質は、シリンダ401の材質と同じで、ねずみ鋳鉄、焼結、炭素鋼等である。
主軸受け404には、その外側(電動機200側)に吐出マフラ407が取り付けられる。主軸受け404の吐出弁から吐出される高温・高圧の吐出ガスは、一端吐出マフラ407に入り、その後吐出マフラ407から密閉容器70内に放出される。但し、副軸受け405側に吐出マフラ407を持つ場合もある。
密閉容器70の横に、冷凍サイクルからの低圧の冷媒ガスを吸入し、液冷媒が戻る場合に液冷媒が直接シリンダ401のシリンダ室に吸入されるのを抑制する吸入マフラ51が設けられる。吸入マフラ51は、シリンダ401の吸入ポートに吸入管52を介して接続する。吸入マフラ51本体は、溶接等により密閉容器70の側面に固定される。
密閉容器70には、電力の供給源である電源に接続する端子74(ガラス端子という)が、溶接により固定されている。図24の例では、密閉容器70の上面に端子74が設けられる。端子74には、電動要素である電動機200からのリード線73が接続される。
密閉容器70の上面に、両端が開口した吐出管75が嵌挿されている。圧縮要素400から吐出される吐出ガスは、密閉容器70内から吐出管75を通って外部の冷凍サイクルへ吐出される。
ロータリ圧縮機300の一般的な動作について説明する。端子74、リード線73から電動要素である電動機200の固定子201に電力が供給されることにより、回転子202が回転する。すると回転子202に固定された回転軸50が回転し、それに伴いローリングピストン402はシリンダ401のシリンダ室内で偏心回転する。シリンダ401のシリンダ室とローリングピストン402との間の空間は、ベーン403によって2分割されている。回転軸50の回転に伴い、それらの2つの空間の容積が変化し、片側はだんだん容積が広がることにより吸入マフラ51より冷媒を吸入し、他側は容積が除々に縮小することにより、中の冷媒ガスが圧縮される。圧縮された吐出ガスは、吐出マフラ407から密閉容器70内に一度吐出され、更に電動要素である電動機200を通過して密閉容器70の上面にある吐出管75より密閉容器70外へ吐出される。
電動要素である電動機200を通過する吐出ガスは、例えば、図示しない電動機200の回転子202の風穴部(貫通孔)、固定子201のスロット開口部(図示せず)含む空隙220(図8参照)、固定子201の外周に配置された切欠き(図9参照)等を通る。冷媒はR410A、R407C等である。
1 駆動回路、2 商用交流電源、3 整流回路、3a リアクトル、3b 整流ダイオード、3c 平滑コンデンサ、4 インバータ主回路、4a 主素子駆動回路、6a〜6f IGBT、7a〜7f SiC−SBD、8 直流電圧検出部、8a 分圧抵抗、8b 分圧抵抗、9 出力電圧演算部、10 回転子位置検出部、30a 電流検出素子、30c 電流検出素子、31 PWM信号生成部、50 回転軸、50a 偏心軸部、50c 副軸部、51 吸入マフラ、70 密閉容器、73 リード線、74 端子、75 吐出管、90 冷凍機油、100 電動機、101 固定子、101a 固定子鉄心、101b 巻線、101a−1 ティース、101a−2 コアバック、101a−3 スロット、102 回転子、102a 回転子鉄心、102a−1 磁石挿入孔、102a−2 軸孔、102b 永久磁石、120 空隙、200 電動機、201 固定子、201a 固定子鉄心、201a−1 ティース、201a−2 コアバック、201a−3 スロット、201a−4 スロットオープニング、201a−5 切欠き部、201b 巻線、201b−u U相巻線、201b−v V相巻線、201b−w W相巻線、201c 絶縁材、201c−1 PETフィルム、202 回転子、202a 回転子鉄心、202a−1 磁石挿入孔、202a−2 軸孔、202b 永久磁石、220 空隙、300 ロータリ圧縮機、400 圧縮要素、401 シリンダ、402 ローリングピストン、403 ベーン、404 主軸受け、405 副軸受け、407 吐出マフラ、408 ベーンスプリング。
圧縮機の最大負荷で減磁しないようにするためには、1100〜1500A/m程度の保磁力が必要であり、150℃の雰囲気温度中で前記保磁力(1100〜1500A/m程度)を保証するためには、常温保磁力を1800〜2300A/m程度に設計する必要がある。
Nd−Fe−Bを主成分とするネオジウム希土類磁石のDy元素を添加していない状態での常温保磁力は1000A/m程度であり、前記必要保磁力(1800〜2300kA/m程度)を得るために、6〜8重量%のDy元素を添加していた。

Claims (5)

  1. 鉄、ネオジウム、ボロン及びディスプロシウムを含むネオジウム希土類磁石であって、ディスプロシウムの含有量が3重量%以下のネオジウム希土類磁石を用いる回転子を有する8極の電動機。
  2. 鉄、ネオジウム、ボロン及びディスプロシウムを含むネオジウム希土類磁石であって、ディスプロシウムの含有量が2重量%以下のネオジウム希土類磁石を用いる回転子を有する10極の電動機。
  3. 前記電動機の固定子鉄心は、分割コアにより構成される請求項1又は2に記載の電動機。
  4. 前記電動機の固定子の巻線絶縁は、PETフィルムにより構成される請求項1又は2に記載の電動機。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の電動機を備えた圧縮機。
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