JPH08247012A - 内燃機関用無接点点火装置における始動制御回路 - Google Patents

内燃機関用無接点点火装置における始動制御回路

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JPH08247012A
JPH08247012A JP4565995A JP4565995A JPH08247012A JP H08247012 A JPH08247012 A JP H08247012A JP 4565995 A JP4565995 A JP 4565995A JP 4565995 A JP4565995 A JP 4565995A JP H08247012 A JPH08247012 A JP H08247012A
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switching element
charging
internal combustion
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Yutaka Mochizuki
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Iida Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 断続体スイッチのオン・オフによる内燃機関
の動作に対する作用を動作状況に適合させることを技術
的課題とし、円滑で安定した稼働を確保した状態で、始
動時の安全性を確保し、構成を簡単にして製作を容易と
し、調整を不要とする。 【構成】 点火コイルの一次巻線の逆電圧により、断続
体スイッチ8“続”状態で点火回路を動作不能とする第
一スイッチング素子3と、一次巻線の順電圧で第一スイ
ッチング素子をトリガ不能とする第二スイッチング素子
5とを設け、点火回路作動時に正常に発生する順電圧で
第一スイッチング素子をトリガ不能とするので、動作の
調整を不要とすると共に、回路構成がきわめて簡単にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関により稼働さ
れる駆動体の始動時における安全を確保するための、内
燃機関用無接点点火装置における始動制御回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関により稼働される駆動体の始動
時における安全を確保する従来技術の代表的なものとし
ては、実開昭58−173531号公報および実開平4
−30269号公報に開示された技術がある。
【0003】実開昭58−173531号公報の従来技
術は、作業クラッチの接続位置でオンするスイッチを設
け、このスイッチを介してメインスイッチのスタート接
点とリレーとを連接し、作業クラッチの接続位置でメイ
ンスイッチをスタート位置にすると、リレーを作動して
エンジン停止ユニットが作動する構成となっており、ク
ラッチを切断状態としない限りエンジンを始動できない
ようにして安全性を確保し、エンジン始動後は通常通り
にクラッチ操作を行うことができる。
【0004】また、実開平4−30269号公報の従来
技術は、エンジンの回転数に応じて動力伝達を断続する
遠心クラッチを有し、エンジン回転数が遠心クラッチを
接続する回転数以上となる位置にスロットルが移動した
際にオンとなると共に、エンジン回転数が遠心クラッチ
を切断する回転数以下となる位置にスロットルが移動し
た際にオフする検出スイッチと、コイル部がエンジンの
発電部に接続されたリレースイッチとを直列に接続した
構成となっており、スロットルが遠心クラッチを切断す
る位置にない限りエンジンを始動できないようにして安
全性を確保し、エンジン始動後は通常通りのスロットル
操作を行うことができる。
【0005】このように、上記従来技術は、クラッチ等
の断続体が切断状態となっていることを条件としてエン
ジンの始動を可能としているので、車両の急発進とか、
稼働機能部分の急稼働とかの危険の発生を防止し、高い
安全性を発揮することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の前者にあっては、クラッチの断続により断続す
るクラッチスイッチの他に、リレーとエンジン停止ユニ
ットとを必要とすると共に、クラッチスイッチをエンジ
ンのメインスイッチに接続する必要があり、さらにクラ
ッチスイッチの接続組付けのために、エンジン停止ユニ
ットの一部に専用の回路構成部分を設ける必要があり、
全体構成が複雑となるとと共に、その取付けが面倒とな
ると云う問題があった。
【0007】また、上記した従来技術の後者にあって
は、スロットルに連結された検出スイッチの他に、エン
ジンの発電部に接続されたリレーコイルを必要とすると
共に、適用対象が遠心クラッチを設けたものに限定され
るので、接続構成が複雑となると共に、必要時に単独で
断続操作される一般的なクラッチを有するものには適用
することができないと云う問題があった。
【0008】そして、上記従来技術にあっては、構成部
分の一つとしてリレースイッチを必要としているので、
全体の小型化が大幅に制限されると共に、リレースイッ
チ取付けのための専用箇所を必要とし、このため取付け
のためのスペースおよび場所に大幅な制限を受けると云
う問題があった。
【0009】さらに、上記従来技術にあっては、適正な
動作を得るために、取付けられる機器毎に個々に電気的
なおよび機械的な熟練した専門家による調整を必要とす
るので、組立て製造に際して、多大な手間と工数とを要
すると云う問題があった。
【0010】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、断続体スイ
ッチのオン・オフによる内燃機関の動作に対する作用
を、内燃機関の動作状況に適合させることを技術的課題
とし、もって内燃機関の円滑で良好な稼働を確保した状
態で、始動時の安全性を確保し、また構成を簡単にして
製作を容易とし、さらに調整を不要にすることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の手段は、二次巻線に点火プラグを接続した点
火コイルの一次巻線に流す一次短絡電流を、点火回路に
より急激に変化させることにより、二次巻線に高電圧を
誘起して、点火プラグに火花放電を発生させて点火動作
を行う内燃機関用無接点点火装置に取付けられるもので
あること、点火コイルの一次巻線に誘起された逆電圧の
一部を充電する第一充電コンデンサと、クラッチ等の断
続体の“続”によりオンし、“断”によりオフする断続
体スイッチと、ダイオードとを直列接続した第一充電回
路を有すること、この第一充電回路の第一充電コンデン
サに接続された放電回路中に、この第一充電コンデンサ
の充電電力によりトリガ可能な状態となると共に、トリ
ガにより点火回路を点火動作不能とする第一スイッチン
グ素子を有すること、点火コイルの一次巻線に誘起され
た順電圧の一部を充電する第二充電コンデンサとダイオ
ードとを直列接続した第二充電回路を有すること、この
第二充電回路の第二充電コンデンサに接続された放電回
路中に、この第二充電コンデンサの充電電力によりトリ
ガ可能な状態となると共に、トリガにより第一スイッチ
ング素子のオンを不能とする第二スイッチング素子を有
すること、にある。
【0012】第一スイッチング素子を、点火回路と並列
に接続するのが良い。
【0013】点火回路を、一次短絡電流を流すべく点火
コイルの一次巻線と並列に接続されたトランジスタ回路
と、このトランジスタ回路をオンによりカットオフさせ
るべくトランジスタ回路のベースに接続されたサイリス
タとを設けて構成し、第一スイッチング素子を、点火回
路のサイリスタと並列に接続するのが良い。
【0014】第一スイッチング素子を、サイリスタとす
るのが有利であり、また第二スイッチング素子を、第一
スイッチング素子のゲート・カソード間に接続したトラ
ンジスタとするのが有効である。
【0015】
【作用】クラッチ等の断続体が“断”の状態では、断続
体スイッチがオフの状態となっているので、第一充電回
路は“開”状態にあり、このため第一充電コンデンサに
は点火コイルの一次巻線に誘起された逆電圧が充電され
ず、第一スイッチング素子はトリガされない。
【0016】第一スイッチング素子がトリガされない状
態では、点火回路は点火動作可能状態を維持するので、
この状態では内燃機関の始動が何ら支障なく達成され、
またこの内燃機関が稼働し始めた状態では、点火コイル
の一次巻線に誘起された順電圧の一部が第二充電回路を
通して第二充電コンデンサに充電される。
【0017】この第二充電コンデンサの充電電圧によ
り、第二充電コンデンサの放電回路中に設けられた第二
スイッチング素子がトリガ状態となる。
【0018】この状態、すなわち内燃機関が稼働し始め
た状態で、断続体を“続”状態に切り換えると、第一充
電回路は“閉”状態となり、第一充電コンデンサに点火
コイルの一次巻線に誘起された逆電圧の一部が充電され
るが、第二スイッチング素子がトリガ状態となっている
ので、第一充電コンデンサの充電電力による第一スイッ
チング素子のトリガは達成されず、このため点火回路は
支障なく点火動作を継続する。
【0019】反対に、断続体が“続”の状態で内燃機関
を起動させようとすると、断続体スイッチがオンの状態
となっているので、第一充電回路は“閉”の状態となっ
ており、このため第一充電コンデンサには点火コイルの
一次巻線に誘起された逆電圧の一部が充電され、第一ス
イッチング素子はトリガ状態となる。
【0020】第一スイッチング素子がトリガされた状態
では、点火回路は点火動作不能状態となり、内燃機関は
駆動しないので、断続体が“続”の状態にある限り、内
燃機関を始動させることが不可能となる。
【0021】この内燃機関の始動時においては、当然の
ことながら、点火コイルの一次巻線に誘起される順電圧
の値が低いこと、および高圧磁石発電機で構成される点
火装置にあっては、点火コイルの一次巻線には、点火動
作を行う順電圧の誘起に先立って逆電圧が誘起されるこ
とにより、断続体スイッチがオンの状態では、必ず第一
スイッチング素子がトリガすると共に、例え第一充電コ
ンデンサに順電圧の一部が充電されても、その充電電圧
はきわめて低く、到底第二スイッチング素子のトリガを
維持することができないので、第一スイッチング素子の
トリガ状態は維持される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の基本的構成を示すと共
に、本発明の実施に最も適した点火回路TCの回路構成
を示したもので、本発明の実施例の説明に先立って、図
1に示した点火回路TCを簡単に説明する。
【0023】点火回路TCは誘導放電型のもので、二次
巻線T2に点火プラグPを接続した点火コイルTの一次
巻線T1の両端子間に、トランジスタ回路21(図示実
施例の場合、ダーリントン回路となっているが、場合に
よっては1個のパワートランジスタでも良い)をコレク
タとエミッタとで接続し、このトランジスタ回路21と
並列に、抵抗25とアノードをトランジスタ回路21の
ベースに接続したサイリスタ22との直列回路を接続
し、トランジスタ回路21のコレクタとサイリスタ22
のゲートとの間に、可変抵抗26と抵抗27との直列回
路を接続し、サイリスタ22のゲート・カソード間に、
抵抗28とサイリスタ22のゲート電圧の温度補償用の
ダイオード23との直列回路を接続して構成されてい
る。
【0024】なお、トランジスタ回路21のエミッタ・
ベース間に接続された逆姿勢のダイオード24と抵抗2
9との直列回路は、点火回路TCにおける過早着火防止
回路で、この過早着火防止回路を設ける場合には、トラ
ンジスタ回路21はダーリントン回路である必要があ
り、またこのダーリントン回路を構成する両トランジス
タのベース・エミッタ間にはそれぞれ抵抗を接続してお
くのが良い。
【0025】この点火回路TCは、一次巻線T1に順方
向電圧が立ち上がり始めると、この電圧に従って抵抗2
5を通ってトランジスタ回路21のベースに電流が流入
してトランジスタ回路21を導通状態とし、このトラン
ジスタ回路21を通して一次巻線T1に一次短絡電流を
流す。
【0026】一次巻線T1における誘起電圧が上昇して
一次短絡電流が増大して抵抗26、27における電圧降
下が設定された値となると、抵抗26、27を通ってサ
イリスタ22のゲート回路である抵抗28とダイオード
23に流れる分電流によってサイリスタ22のゲート電
位がトリガゲート電位に達してサイリスタ22をトリガ
する。
【0027】サイリスタ22がトリガすると、トランジ
スタ回路21のベースの電位がエミッタの電位に対し
て、トランジスタ回路21の導通状態を維持できない値
まで低下するので、トランジスタ回路21と遮断状態と
なり、これにより一次巻線T1を流れていた一次短絡電
流が急激に遮断され、この一次短絡電流の遮断により、
二次巻線T2に高電圧が誘起され、点火プラグPに火花
放電が発生して点火動作が行われる。
【0028】本発明による制御回路1は、この点火回路
TCに接続されるもので、一次巻線T1のプラス側端子
である点火回路TCの一方の端子イに一方の端子ハを接
続すると共に、一次巻線T1のマイナス側端子である点
火回路TCの他方の端子ロに他方の端子ニを接続し、一
次巻線T1に誘起された逆電圧の一部を充電する第一充
電コンデンサ6と、逆流阻止用のダイオード7と、図示
省略の断続体の“続”により“オン”状態となり、断続
体の“断”により“オフ”状態となる断続体スイッチ8
とを直列接続して構成される第一充電回路2と、この第
一充電回路2の第一充電コンデンサ6の放電回路中に設
けられ、第一充電コンデンサ6の充電電力によりトリガ
されて、このトリガにより点火回路TCを点火動作不能
とする第一スイッチング素子3と、一次巻線T1に誘起
した順電圧の一部を充電する第二充電コンデンサ9と逆
流阻止用のダイオード10とを直列接続して構成した第
二充電回路4と、この第二充電回路4の第二充電コンデ
ンサ9の放電回路中に設けられ、第二充電コンデンサ9
の充電電力によりトリガされて、このトリガにより第一
スイッチング素子3のオンを不能とする第二スイッチン
グ素子5と、から構成されている。
【0029】図2は、制御回路1の具体的な回路構成を
示すもので、第一充電回路2は、端子ニ側から、ダイオ
ード7a、第一充電コンデンサ6、電流制限用の抵抗1
3、ダイオード7b、そして断続体スイッチ8を、アー
ス端子である端子ハとの間に順に直列接続して構成され
ている。
【0030】第一スイッチング素子3は、アノードを端
子ハにそしてカソードを端子ニに接続したサイリスタで
構成され、そのゲートをゲート保護用の抵抗15と放電
回路形成用の抵抗14とを経て第一充電コンデンサ6の
プラス側電極に接続すると共に、そのカソードを放電回
路形成用の抵抗12を介して第一充電コンデンサ6のマ
イナス側電極に接続することにより、第一充電コンデン
サ6の充電電力によりトリガされる構成となっている。
【0031】第二充電回路4は、端子ハ側から、電流制
限用の抵抗11、逆流阻止用のダイオード10、第二充
電コンデンサ9を、端子ニとの間に順に直列接続して構
成されている。
【0032】第二スイッチング素子5は、コレクタを第
一スイッチング素子3のゲートにそしてエミッタを端子
ニに接続したトランジスタで構成され、そのベースをベ
ース保護用の抵抗17を介して第二充電コンデンサ9の
プラス側電極に接続すると共に、エミッタを第二充電コ
ンデンサ9のマイナス側電極に接続することにより、第
二充電コンデンサ9の充電電力によりトリガされる構成
となっている。
【0033】なお、第一スイッチング素子3と並列接続
されたコンデンサ19は、パルス状サージ電圧による第
一スイッチング素子3の誤動作防止用のスナーバー回路
を形成するものであり、第一スイッチング素子3のゲー
ト・カソード間に接続されたコンデンサ18は、第一ス
イッチング素子3のゲート安定化のものであり、第二ス
イッチング素子5のベース・エミッタ間に接続された抵
抗16は、第二スイッチング素子5の動作安定化のため
のものであり、そして第二充電コンデンサ9と並列に接
続されたツェナーダイオード20は、第二充電コンデン
サ9の充電電圧設定用のものである。
【0034】断続体スイッチ8が“オン”状態で内燃機
関を起動させると、断続体スイッチ8のオンにより第一
充電回路2が閉路状態となっているので、第一充電コン
デンサ6に一次巻線T1に誘起された逆電圧の一部が図
示極性で充電されるので、第一スイッチング素子3はト
リガされ、このトリガされた第一スイッチング素子3に
より順電圧を誘起している第一巻線T1の両端子間が短
絡状態となるので、点火回路TCは点火動作を行うこと
ができず、内燃機関の起動は阻止される。
【0035】また、第一スイッチング素子3が第一巻線
T1の両端子間を短絡している状態では、端子ハ、ニ間
の順電圧は低く抑えられることになり、このため例え順
電圧の一部が第二充電コンデンサ9に充電されるような
ことがあっても、その充電電圧はきわめて小さく、この
ため第二充電コンデンサ9による第二スイッチング素子
5のトリガは不可能であり、また例え第二スイッチング
素子5をトリガできたとしても、きわめて短時間である
ので、第二スイッチング素子5による第一スイッチング
素子3をトリガ不能とする機能を発揮させることはでき
ない。
【0036】断続体スイッチ8を“オフ”状態にして内
燃機関を起動させると、第一充電回路2が開路状態とな
っているので、第一充電コンデンサ6には逆電圧の一部
が充電されず、このため第一スイッチング素子3がトリ
ガされない状態となっているので、第一巻線T1には正
常に順電圧が誘起され、点火回路TCが点火動作を行っ
て内燃機関の起動が達成されると共に、この第一巻線T
1の順電圧の一部が第二充電回路4を通って第二充電コ
ンデンサ9に充電され、第二スイッチング素子5をトリ
ガする。
【0037】内燃機関の起動達成後に、断続体を“続”
状態に切り換えて、断続体スイッチ8を“オン”状態と
すると、この断続体スイッチ8のオンにより第一充電回
路2は閉路し、第一充電コンデンサ6に逆電圧が充電さ
れるが、この第一充電コンデンサ6に充電された逆電力
は、第一スイッチング素子3のゲート・カソート間に接
続されてトリガ状態となっている第二スイッチング素子
5により側路されるので、第一スイッチング素子3をト
リガすることができず、このため内燃機関起動後に断続
体スイッチ8がオンしても、内燃機関の稼働は支障なく
継続する。
【0038】図3および図4は、図2中の点Aを基準電
位点として、両端子ハ、ニ間の電圧波形である点A、B
間の電圧波形Vbと、第二充電コンデンサ9の電圧波形
である点A、C間の電圧波形Vcと、第一充電コンデン
サ6の電圧波形である点A、D間の電圧波形Vdと、そ
して第一スイッチング素子3のゲート電圧波形である点
A、E間の電圧波形Veとを実測したもので、図3は、
断続体スイッチ8をオン状態にしたまま内燃機関を起動
状態から1000rpmまで強制的に回転駆動させた状
態での実測波形であり、図4は、断続体スイッチ8をオ
フさせた状態で内燃機関を起動させ、1000rpmの
回転速度状態で断続体スイッチ8をオンさせた状態での
実測波形である。
【0039】図3に示されるように、内燃機関の起動時
に断続体スイッチ8をオンさせた場合においては、例え
内燃機関を強制的に回転させたとしても、波形Vbが示
すように、第一スイッチング素子3のトリガにより一次
巻線T1の両端子間には順電圧が殆ど立ち上がらず、逆
電圧だけが立ち上がっており、この逆電圧により、波形
Vdが示すように、第一充電コンデンサ6の逆電圧の充
電は充分に達成され、反対に波形Vcが示すように、第
二充電コンデンサ9の順電圧の充電増加は全くなく、そ
して第一充電コンデンサ6の充電逆電圧により波形Ve
が示すように、第一スイッチング素子3のゲート電位と
トリガ状態に維持され、一次巻線T1に順電圧が誘起さ
れている状態で第一スイッチング素子5をオンさせてい
る。
【0040】反対に、図4に示されるように、内燃機関
の起動後、断続体スイッチ8をオンさせた場合において
は、波形Vbが示すように、一次巻線T1の両端子間に
は順電圧および逆電圧が立ち上がり、順電圧立ち上がり
時点で点火動作が行われており、逆電圧により、波形V
dが示すように、第一充電コンデンサ6に逆電圧が充電
されるものの、その充電電圧は決して大きくなく、反対
に波形Vcが示すように、第二充電コンデンサ9には充
分に大きな順電圧の充電が達成され、この充電電力が放
電されていることから、第二スイッチング素子5がトリ
ガされ続けていることが分かり、そして第二スイッチン
グ素子5のトリガにより、波形Veが示すように、第一
スイッチング素子3のゲート電位は非トリガ状態に維持
され、第一スイッチング素子3はトリガ不能状態に保持
されている。
【0041】なお、上記実施例では、断続体スイッチ8
として、クラッチ等の内燃機関と被駆動体との連結を断
続する断続機能部分に連動するスイッチの例を示した
が、断続体スイッチ8として、他の適当な安全スイッチ
等を用いても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。断続体により断続制御さ
れる断続体スイッチ以外は、内燃機関の点火回路だけに
接続される構成であり、また点火コイルの一次巻線に誘
起される逆電圧の充電回路とその放電回路、および順電
圧の充電回路とその放電回路との組合せ構成であるの
で、その構造がきわめて簡単でであり、かつ取扱いが容
易である。
【0043】点火回路が正常に作動した状態で得られ
る、点火コイルの一次巻線に誘起される順電圧により、
第一スイッチング素子のトリガを不能とさせるので、第
二スイッチング素子が第一スイッチング素子をトリガ不
能とさせるための動作調整が全く不要であり、このため
内燃機関に実装してからの調整処理を必要とせず、もっ
て内燃機関への取付けがきわめて簡単であると共に、正
確で確実な動作を簡単にかつ堰堤して得ることができ
る。
【0044】断続体スイッチ以外は、純粋な電子部品だ
けで構成されているので、全体を極めて小型に製造する
ことができるので、点火回路に隣接して、または点火回
路と一体的に取付けることが容易であり、もって取付け
スペースに制限を受けることなく、所望する箇所に簡単
に取付けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成と、本発明回路が接続され
るのに好適な点火回路の構成例を示した電気回路図。
【図2】本発明の一実施例を示す、電気回路図。
【図3】図2に示した実施例における、断続体スイッチ
をオンさせたまま内燃機関を強制的に回転させて実測し
た、主要部分の電圧波形図。
【図4】図2に示した実施例における、内燃機関を起動
させた後に、断続体スイッチをオンさせて実測した、主
要部分の電圧波形図。
【符号の説明】
1 ; 制御回路 2 ; 第一充電回路 3 ; 第一スイッチング素子 4 ; 第二充電回路 5 ; 第二スイッチング素子 6 ; 第一充電コンデンサ 7、7a、7b; ダイオード 8 ; 断続体スイッチ 9 ; 第二充電コンデンサ 10; ダイオード 11、12、13、14、15、16、17; 抵抗 18、19; コンデンサ 20; ツェナーダイオード 21; トランジスタ回路 22; サイリスタ 23、24; ダイオード 25、26、27、28、29; 抵抗 TC; 点火回路 T ; 点火コイル T1; 一次巻線 T2; 二次巻線 P ; プラグ イ、ロ、ハ、ニ; 端子 A、B、C、D、E; 点 Vb、Vc、Vd、Ve; 波形
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次巻線(T2)に点火プラグ(P) を接続し
    た点火コイル(T) の一次巻線(T1)に流れる一次短絡電流
    を、点火回路(TC)により急激に変化させることにより、
    前記二次巻線(T2)に高電圧を誘起して、前記点火プラグ
    (P) に火花放電を発生させて点火動作を行う内燃機関用
    無接点点火装置において、前記一次巻線(T1)に誘起され
    た逆電圧を充電する第一充電コンデンサ(6) と、クラッ
    チ等の断続体の“続”によりオンし、“断”によりオフ
    する断続体スイッチ(8) と、ダイオード(7) とを直列接
    続した第一充電回路(2) を構成し、前記第一充電コンデ
    ンサ(6) に接続された放電回路中に、該第一充電コンデ
    ンサ(6) の充電によりトリガ可能な状態となると共に、
    トリガにより前記点火回路(TC)を点火動作不能とする第
    一スイッチング素子(3) を設け、前記一次巻線(T1)に誘
    起された順電圧を充電する第二充電コンデンサ(9) とダ
    イオード(10)とを直列接続した第二充電回路(4) を構成
    し、前記第二充電コンデンサ(9) に接続された放電回路
    中に、該第二充電コンデンサ(9) の充電によりトリガ可
    能な状態となると共に、トリガにより前記第一スイッチ
    ング素子(3) のオンを不能とする第二スイッチング素子
    (5)を設けて成る内燃機関用無接点点火装置における始
    動制御回路。
  2. 【請求項2】 第一スイッチング素子(3) を、点火回路
    (TC)と並列に接続した請求項1に記載の内燃機関用無接
    点点火装置における始動制御回路。
  3. 【請求項3】 点火回路(TC)を、一次短絡電流を流すべ
    く点火コイル(T) の一次巻線(T1)と並列に接続されたト
    ランジスタ回路(21)と、該トランジスタ回路(21)をオン
    によりカットオフさせるべく前記トランジスタ回路(21)
    のベースに接続されたサイリスタ(22)とを設けて構成
    し、第一スイッチング素子(3) を、前記サイリスタ(22)
    と並列に接続した請求項1または2に記載の内燃機関用
    無接点点火装置における始動制御回路。
  4. 【請求項4】 第一スイッチング素子(3) を、サイリス
    タとした請求項1または2または3に記載の内燃機関用
    無接点点火装置における始動制御回路。
  5. 【請求項5】 第二スイッチング素子(5) を、第一スイ
    ッチング素子(3) のゲート・カソード間に接続したトラ
    ンジスタとした請求項1または2または3または4に記
    載の内燃機関用無接点点火装置における始動制御回路。
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