JPH08246915A - 車両駆動力制御装置 - Google Patents

車両駆動力制御装置

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JPH08246915A
JPH08246915A JP5288595A JP5288595A JPH08246915A JP H08246915 A JPH08246915 A JP H08246915A JP 5288595 A JP5288595 A JP 5288595A JP 5288595 A JP5288595 A JP 5288595A JP H08246915 A JPH08246915 A JP H08246915A
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engine
control
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克哉 崎田
Hitoshi Tasaka
仁志 田坂
Tomohiro Katou
智啓 加藤
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温時に、燃料カットによってトラクション
制御を行なう場合でも、排気の悪化を最小限にとどめ
て、ドライバビリティを改善することができる車両駆動
力制御装置を提供すること。 【構成】 ステップ600にて、目標速度VSを、VS
=VF・a1の式によって算出し、続くステップ610
にて、車体速度VFが15km/h以下の低速か否かを
判定する。低速の場合は、ステップ620にて、悪路か
良路かを悪路判定用のフラグAKに基づいて判定する。
そして、凹凸の少ない良路の場合は、ステップ630に
て、目標車速VSを悪路の場合よりも高く設定するため
に、15km/hと一定に設定する。これによって、車
体速度VFが低速で且つ良路を走行しているときには、
目標速度VSを悪路の場合より高い一定値に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの燃料供給を
カットすることによって加速スリップを抑制する加速ス
リップ制御を行なう車両駆動力制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の発進時等に加速スリッ
プが発生した場合に、多気筒エンジンの複数気筒のうち
のいくつかの気筒への燃料供給をカット(燃料カット)
して駆動輪の加速スリップを抑制する、いわゆる加速ス
リップ制御(トラクション制御)を行なう車両駆動力制
御装置が知られている。
【0003】この種の制御装置では、エンジンの燃焼サ
イクルの長い低速運転時には、燃料供給−燃料カットの
サイクルが長くなり、例えばサスペンション系の状態に
影響を与えてドライバビリティが悪化することがある。
この対策として、低速時には、燃料カットによる燃焼行
程不作動期間に占める割合を短く設定することにより、
エンジン1回転における燃料供給−燃料カットのサイク
ルを短くして、ドライバビリティを改善しようとする技
術が提案されている(特開昭63−259132号公報
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した技術の場合、
エンジン1回転における燃料供給−燃料カットのサイク
ルを可変としているので、燃料カットを行なう気筒が常
に変動することになる。ところが、一般に燃料カットを
行なう場合には、吸気ポート付近に付着した燃料が未撚
ガスとして排出される現象があり、それによって、排気
ガスの悪化の程度が増大するという傾向があるので、前
記の様に、燃料供給−燃料カットのサイクルが可変で常
に変動している場合には、排気ガスの悪化の程度が著し
くなるという問題がある。
【0005】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、低温時に、燃料カットによってトラク
ション制御を行なう場合でも、排気の悪化を最小限にと
どめて、ドライバビリティを改善することができる車両
駆動力制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、図1に例示する様に、車両の加速
スリップの状態に応じてエンジンの気筒毎の燃料供給を
カットすることにより、加速スリップを抑制して加速ス
リップ制御を行なう車両駆動力制御装置において、前記
車両の速度を検出する車速検出手段と、該車速検出手段
によって検出した車両の速度が所定値以下の低速か否か
を判定する車速判定手段と、前記車両が走行する路面の
状態を検出する路面状態検出手段と、前記車速判定手段
によって低速時であると判定された場合に、前記加速ス
リップ制御を行なうときには、前記路面状態検出手段に
よって検出した路面状態に応じて、エンジン回転数を制
御するエンジン回転数制御手段と、を備えたことを特徴
とする車両駆動力制御装置を要旨とする。
【0007】請求項2の発明は、前記路面状態検出手段
によって検出した路面状態が、凹凸の少ない良路の状態
である場合には、前記エンジン回転数制御手段によって
エンジン回転数を増加させることを特徴とする前記請求
項1記載の車両駆動力制御装置を要旨とする。
【0008】請求項3の発明は、前記路面状態検出手段
によって検出した路面状態が、路面μの低い滑り易い状
態である場合には、前記エンジン回転数制御手段によっ
てエンジン回転数を増加させることを特徴とする前記請
求項1記載の車両駆動力制御装置を要旨とする。
【0009】請求項4の発明は、前記車両の目標駆動輪
速度を増加させることによって、前記エンジン回転数を
増加させることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれ
か記載の車両駆動力制御装置を要旨とする。
【0010】請求項5の発明は、前記車速判定手段によ
って低速時であると判定された場合には、前記エンジン
回転数を一定の目標値に制御し、前記低速時でないと判
定された場合には、前記車速に対応した目標値に制御す
ることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれか記載の
車両駆動力制御装置を要旨とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1の発明では、車速検出
手段によって、車両の速度を検出し、車速判定手段によ
って、この検出した車両の速度が所定値以下の低速か否
かを判定し、路面状態検出手段によって、路面の状態を
検出する。そして、車速判定手段によって低速時である
と判定された場合に、燃料カットによって加速スリップ
制御を行なうときには、路面状態検出手段によって検出
した路面状態に応じて、エンジン回転数制御手段によっ
て、エンジン回転数を制御する。
【0012】つまり、本発明では、車両が低速で走行し
ている場合に、燃料カットによって加速スリップ制御を
行なうときには、従来の様に燃料供給と燃料カットのサ
イクルを可変としてドライバビリティを改善しようとす
ると、排気の悪化が生じるので、それを回避するため
に、路面の状態に応じてエンジン回転数を制御してい
る。この様に、路面の状態に応じて、例えば目標エンジ
ン回転数を通常より高い所定値に設定する様にしてエン
ジン回転数を調節することによって、ドライバビリティ
が改善されるが、前記燃料のサイクルを可変とするもの
ではないので、排気の悪化を防止することができる。
【0013】即ち、本発明では、低速時に燃料カットに
よって加速スリップ制御を行なう場合でも、排気を悪化
させることなく、ドライバビリティを改善できるという
顕著な効果を奏する。請求項2の発明では、凹凸の少な
い路面である場合には、エンジン回転数を増加させる制
御を行なうので、凹凸の少ない良路において、排気の悪
化をもたらすことなく、ドライバビリティを改善するこ
とができる。
【0014】一般に、凹凸の少ない良路では、走行中の
振動が少ないため、ドライバーを含む乗員は、走行振動
以外の振動を感じ易くなる。この走行振動以外の振動に
は、エンジン振動も含まれており、一部気筒への燃料供
給を停止(燃料カット)する減筒運転では、不等間隔で
燃焼が行われるので、エンジン回転数に同期した振動が
低回転ほど大きくなる。つまり、凹凸の少ない良路でエ
ンジン回転数を高くすることにより、エンジン回転数に
同期した振動を小さく抑えることができる。
【0015】請求項3の発明では、低μ路である場合に
は、エンジン回転数を増加させる制御を行なうので、滑
り易い路面において、排気の悪化をもたらすことなく、
ドライバビリティを改善することができる。一般に、低
μ路においては、路面に加わる駆動力が小さいので、ト
ルクコンバータ付自動変速機を備えた車両では、トルク
コンバータのスリップが少なく、低速時にエンジン回転
数が低くなる。そのため、燃料カットの減筒運転による
エンジン振動が大きくなるので、エンジン回転数を高く
することにより、エンジン振動を改善する。また、低μ
路の場合は、加速性が良くないので、低速の状態が比較
的長くなり、乗員が振動を感じ易くなる。従って、この
点からも、エンジン回転数を高くすることによって、ド
ライバビリティを改善する大きな効果が得られる。
【0016】請求項4の発明では、エンジン回転数を増
加させる手段として、車両の目標駆動輪速度を増加させ
る手段を採用できる。請求項5の発明では、低速時の場
合には、エンジン回転数を一定の目標値に制御し、低速
時でない場合には、車速に対応した目標値に制御するこ
とによって、全ての車速において、排気の悪化をもたら
すことなく、ドライバビリティを改善することができ
る。特に、低速時の場合には、車速に関係なくエンジン
回転数を一定値に制御するので、その点で確実にドライ
バビリティを改善できるという利点がある。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。 (第1実施例)図2は、本実施例の車両駆動力制御装置
を備えた後輪駆動車両の全体構成を表す概略構成図であ
る。
【0018】本実施例の車両駆動力制御装置は、車両の
加速スリップ発生時に加速スリップを抑制する加速スリ
ップ制御(トラクション制御)を行なう構成を備えてい
る。そして、このトラクション制御を行なう構成とし
て、駆動輪のブレーキ装置を駆動して駆動輪の回転を直
接抑制してブレーキ制御を行なう加速スリップ制御回路
40と、該加速スリップ制御回路40からの指示に基づ
いて、点火時期の調節及び燃料カットによる燃料供給量
の調節により、内燃機関(エンジン)1の出力トルクを
抑制してエンジン制御を行なうエンジン制御回路60と
を備えている。以下詳細に説明する。
【0019】(1)まず、図2に基づいて、ブレーキ制
御を行なうハード構成について説明する。図2に示す様
に、エンジン1を備えた車両には、遊動輪である左右前
輪3,4のホイールシリンダ5,6と、駆動輪である左
右後輪7,8のホイールシリンダ9,10とが設けら
れ、このホイールシリンダ5,6,9,10とブレーキ
マスタシリンダ2との間に、油圧源11,アンチスキッ
ド制御用油圧回路12及び加速スリップ制御用油圧回路
13が備えられている。
【0020】ブレーキマスタシリンダ2の第1油圧室2
aから左右前輪3,4のホイールシリンダ5,6に至る
ブレーキ油圧回路には、左右前輪アンチスキッド制御用
容量制御弁14,15が配設されている。またブレーキ
マスタシリンダ2の第2の油圧室2bから左右後輪7,
8のホイールシリンダ9,10に至るブレーキ油圧回路
には、プロポーショナルバルブ16,後輪アンチスキッ
ド制御用容量制御弁17,並列に配設された第1ソレノ
イドバルブ18及び逆止弁19,加速スリップ制御用容
量制御弁20が設けられている。
【0021】次に、このブレーキ制御を実行する加速ス
リップ制御回路40の構成について、図3に基づいて説
明する。図3に示す如く、加速スリップ制御回路40
は、周知のCPU40a,ROM40b,RAM40
c,バックアップRAM40d等を中心に論理演算回路
として構成され、コモンバス40eを介して入力ポート
40f及び出力ポート40gに接続されている。
【0022】前記入力ポート40fには、ブレーキペダ
ル50(図2)の操作の有無に応じてオン・オフ信号を
出力するペダルスイッチ44,左前輪3の回転速度を検
出する左前輪回転速度センサ45,右前輪4の回転速度
を検出する右前輪速度センサ46,左右後輪の回転速度
を検出する後輪回転速度センサ47,エンジン1の回転
速度を検出するエンジン回転数センサ49,及びアクセ
ルペダル50の操作によって開閉されるスロットルバル
ブ51の開度を検出するスロットル開度センサ52が接
続され、各センサからの検出信号が入力される。一方、
出力ポート40gには、図示しない駆動回路を介して、
第1〜第3ソレノイドバルブ18,21,22、及びポ
ンプ駆動用モータ26が接続され、各アクチュエータに
制御信号が送られる。
【0023】これによって、各センサからの検出信号に
基づき左右後輪の加速スリップ状態を検出して、加速ス
リップの状態に応じて後輪のブレーキ制御を実行する。
また、この加速スリップ制御回路40には、エンジン制
御回路60が接続されており、加速スリップ発生時に、
加速スリップ制御回路40からエンジン制御回路60に
トルク制御実行信号を出力して、点火時期及び燃料噴射
量を制御する出力トルク制御を実行できる様にされてい
る。
【0024】(2)次に、前記図2に基づいて、エンジ
ン制御を行なうハード構成について説明する。エンジン
1の吸気管61には、上流側から、吸入空気量を測定す
るエアフロメータ76,スロットルバルブ51,各気筒
毎に燃料を噴射するインジェクタ62が配置され、排気
管64には、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ6
5,排気の浄化を行なう三元触媒66,触媒66の温度
を検出する触媒温度センサ63が配置されている。ま
た、エンジン1には、冷却水の温度を検出する温度セン
サ67,ノッキングを検出するノックセンサ68,各気
筒毎に混合気の着火を行なう点火プラグ69が設けら
れ、この点火プラグ69にはディストリビュータ71を
介して高圧パルスを供給する点火コイル73が接続され
ている。尚、ディストビュータ71には、クランク角の
回転を検出するクランク角センサ74及び前記エンジン
回転数センサ49が取り付けられている。また、エンジ
ン1の駆動軸に接続された変速機75には、変速段を検
出するために、変速位置検出用スイッチ77が設けられ
ている。
【0025】次に、エンジン制御を行なうエンジン制御
回路60について、図3に基づいて説明する。図3に示
す如く、エンジン制御回路60は、前記加速スリップ制
御回路40と同様に、周知のCPU60a,ROM60
b,RAM60c,バックアップRAM60d等を中心
に論理演算回路として構成され、コモンバス60eを介
して入力ポート60f及び出力ポート60gに接続され
ている。
【0026】前記入力ポート60fには、エンジン回転
数センサ49,エアフロメータ76,水温センサ67,
酸素センサ65,ノックセンサ68,クランク角センサ
74,触媒温度センサ63,変速位置検出用スイッチ7
7が接続され、各センサからの検出信号が入力される。
一方、出力ポート60gには、図示しない駆動回路を介
して、点火コイル73,インジェクタ62が接続され、
各アクチュエータに制御信号が送られる。
【0027】つまり、このエンジン制御回路60は、通
常は、各センサからの検出信号に基づき、点火コイル7
3から点火プラグ69への高電圧発生タイミング(即ち
点火時期)や、インジェクタ62の開弁時間(燃料噴射
量)等を制御する。そして、加速スリップ発生時には、
前記加速スリップ制御回路40からのトルク制御実行信
号に基づいて、点火時期の遅角制御及び燃料カット制御
を実行する。また、加速スリップ制御回路40へ対して
減筒許可などの情報を出力し、トルク低減信号を入力す
る。
【0028】(3)次に、ブレーキ制御の処理について
説明する。尚、この制御処理は、加速スリップ制御回路
40にて実行される。図4のフローチャートに示す如
く、処理が開始されると、まずステップ100にて、当
該ブレーキ制御の実行開始時にセットされるブレーキ制
御実行フラグFBがリセット状態であるか否か、つまり
現在ブレーキ制御が実行されていないか否かを判断す
る。ここで肯定判断されるとステップ110に進み、一
方否定判断されるとステップ140に進む。
【0029】ステップ110では、ブレーキ制御実行フ
ラグFBがリセット状態でブレーキ制御が実行されてい
ないので、駆動輪速度VRが上述のブレーキ制御実行用
の制御基準値VB以上となったか否かによって、ブレー
キ制御の実行条件が成立したか否かを判断する。そし
て、駆動輪速度VRが後述する制御基準値VB以上でな
く、ブレーキ制御の実行条件が成立していない場合に
は、一旦本処理処理を終了し、そうでなければステップ
120に進む。
【0030】ステップ120では、ブレーキ制御実行条
件が成立したので、ブレーキ制御の実行を表すブレーキ
制御実行フラグFBをセットした後、ステップ140に
移行し、ブレーキ制御を、次の表1に示す如く実行す
る。
【0031】
【表1】
【0032】ここで、dVは駆動輪の回転加速度,G1
は正の基準加速度,G2は負の基準加速度を表し、FU
は前述した加速スリップ制御装置1に於ける増圧,SU
は徐々に増圧,FDは減圧,SDは徐々に減圧する制御
を表す。即ちステップ140では、駆動輪速度VRに基
づき駆動輪加速度dVを算出すると共に、駆動輪速度V
RがVB以上かつ駆動輪加速度dVがG2以上であれば
油圧を上昇させ、それ以外では油圧を下降させることに
より、ブレーキによる迅速な速度低下を実施する。
【0033】続くステップ150では、ブレーキ油圧の
上昇制御時間TPの積分値ΣTPが、油圧の下降制御時
間TDPの積分値ΣTDPに補正係数Kpを乗じた値を
下回ったか否かによって、当該ブレーキ制御によるブレ
ーキ油圧が0になったか否かを判断する。ここで、ブレ
ーキ油圧が0になったと判断されると、ステップ160
にて、ブレーキ制御は終了したとして、ブレーキ制御実
行フラグFBをリセットした後、一旦本処理を終了し、
そうでなければ、そのまま本処理を終了する。
【0034】この様に、当該ブレーキ制御は、駆動輪速
度VRが制御基準値VB以上となったとき開始され、そ
の後ブレーキ油圧が0になるまでの間、駆動輪速度VR
及び駆動輪加速度dVに応じて繰り返し実行される。 (4)次に、エンジン制御の処理について説明する。
尚、この制御処理は、加速スリップ制御回路40からの
信号に基づいて、エンジン制御回路60側で実行され
る。
【0035】a)まず、目標速度を示す制御基準値VS
等に応じて行われるエンジントルク低減処理について説
明する。図5のフローチャートに示す如く、まずステッ
プ200にて、左右前輪及び後輪回転速度センサ45,
46,47より検出信号を入力し、車体速度VFと駆動
輪速度VRを算出する。尚、車体速度VFは、左右前輪
回転速度センサ45,46の出力平均値又はその大きい
方の値に前輪の周囲長を乗じて算出され、駆動輪速度V
Rは、後輪回転速度センサ47の出力に前輪の周囲長を
乗じて算出される。
【0036】続くステップ205では、エンジン制御
(即ちエンジントルク低減制御)のための制御基準値V
Sを算出する。この制御基準値VSとは、目標速度(=
目標駆動輪速度)のことであり、目標エンジン回転数に
対応している。つまり、本実施例では目標速度を増加さ
せることにより、エンジン回転数を増加させている。
尚、制御基準値VSの算出方法は、後に図11にて詳述
する。
【0037】続くステップ210では、算出された車体
速度VFより、次式(1)を用いて、上述したブレーキ
制御のための制御基準値VBを算出する。 VB=VF・a2 …(1) ここで、a2は1以上の定数である。
【0038】続くステップ215では、減筒許可か否か
を判定する。ここで、禁止状態であればステップ220
で、VBへVSの値を代入し、そうでなければステップ
220に進む。つまり減筒許可信号によってブレーキ制
御基準値VBが変更される。ステップ225では、後述
の処理で当該エンジントルク低減制御開始時にセットさ
れるエンジントルク制御実行フラグFSがリセット状態
であるか否か、即ち現在エンジントルク制御が実行され
ているか否かを判断する。ここで、エンジントルク制御
実行フラグFSがリセット状態で、エンジントルク制御
が実行されていないと判断されると、ステップ230に
移行し、そうでなければ、ステップ270に進む。
【0039】ステップ230では、スロットルバルブ5
1が全閉状態でなく、駆動輪速度VRが上述の制御基準
値VS以上となっているか否かによって、加速スリップ
制御の実行条件が成立しているか否かを判断する。この
ステップ230で、制御の実行条件が成立していないと
判断されると、一旦本処理を終了し、そうでなければ、
ステップ235で、フラグFoへ1をセットした後、ス
テップ240に移行する。
【0040】ステップ240では、加速スリップ発生の
確実な判定のために、制御実行条件成立後所定時間(例
えば8msec)経過したか否かを判断し、所定時間経過し
ていない場合には、一旦本処理を終了し、そうでなけれ
ば、ステップ245に進む。ステップ245では、制御
実行条件成立後所定時間経過したので、エンジントルク
制御実行フラグFSをセットする。
【0041】続くステップ250では、出力トルクとエ
ンジン回転数NEとスロットル開度θとは、図6(a)
に示す関係があるので、エンジン回転数NEとスロット
ル開度θとに基づいて、図6(b)のマップより、エン
ジントルク低減率TRの補正係数Kを補間して求める。
【0042】続くステップ255では、前述のブレーキ
制御実行中にセットされるブレーキ制御実行フラグFB
が、リセット状態であるか否かを判断する。そしてブレ
ーキ制御実行フラグFBがリセット状態で、ブレーキ制
御が実行されていなければ、ステップ260に移行し
て、エンジントルク低減率TRを次式(2)によって算
出する。
【0043】 TR=K(α・△V+β・dV) …(2) 尚、前記(2)式に於て、αは比例ゲイン,βは微分ゲ
イン,△Vは目標駆動輪速度となる制御基準値VSと駆
動輪速度VRとの差(VS−VR)、dVはその時間微
分値である。
【0044】即ち、これによって、ブレーキ制御が行わ
れていないときは、駆動輪速度VSが基準制御値VSに
近づくようにエンジン制御を実行するのである。一方、
ブレーキ制御実行フラグFBがセット状態でブレーキ制
御が実行されている場合には、ステップ265に移行し
て、エンジントルク低減率TRを所定値cだけ減少させ
る。これは、ブレーキ制御実行時にエンジントルクの低
減速度を所定速度cに抑えることで、ブレーキ制御と出
力トルク制御とが干渉し合うのを防止するためである。
【0045】そして、このようにしてエンジントルク低
減率TRが設定されると、一旦本処理を終了する。次
に、前記ステップ225で、エンジントルク制御実行フ
ラグFSがセット状態であると判断された場合、即ち、
エンジントルク制御が既に実行されている場合には、ス
テップ270に移行して、制御開始後フラグFoがセッ
トされているか否かを判断し、フラグFoがセットされ
ていなければ、そのまま前記ステップ250に移行す
る。
【0046】一方、フラグFoがセットされており、制
御開始後一旦スロットル開度全閉となった場合には、ス
テップ275に移行して、その後スロットルが開かれた
か否かを判断する。そして、開であれば再度ステップ2
50に移行して、前記ステップ250以降の処理のよう
に、エンジントルク低減率算出処理を実行し、一方、全
閉であれば、もはや駆動輪に加速スリップが発生するこ
とはないと判断して、ステップ280及びステップ28
5でフラグFS及びFoをリセットした後、一旦本処理
を終了する。
【0047】b)次に、悪路判定等に応じて行われる燃
料噴射制御等の処理について説明する。まず、基本的な
燃料噴射制御を説明する。ここでは、次の様にして、燃
料噴射量Tiを算出する。
【0048】即ち、検出された吸入空気量Qaとエンジ
ン回転数NEとに基づいて、基本噴射量Tpを下記
(3)式から算出後に、 Tp=K・Qa/NE 但し、K:定数 …(3) この基本噴射量Tpを、冷却水温度と排気中の酸素温度
等に基づいて、下記(4)の様に補正して、燃料噴射量
Tiを求める。
【0049】 Ti=Tp×(1+KTW+KAS+KAI+KACC+KDEC)×KFC+TB…(4) 但し、KTW :水温増量補正係数 KAS :始動および始動後増量補正係数 KAI :アイドル後増量補正係数 KACC:加速補正係数 KDEC:減速補正係数 KFC :フューエルカット補正係数 TB :トルク低減係数 そして、この演算された燃料噴射量に対応するパルス信
号をインジェクタ62に出力し、燃料噴射制御を行な
う。
【0050】次に、前記燃料噴射量Tiを用いて行われ
る噴射制御ルーチンを、図7のフローチャートに基づい
て説明する。このルーチンは、図示しないタイマーとレ
ジスターの比較によって発生する割込時に実行されるも
のであり、各気筒の吸気行程に同期して実行される。
【0051】図7に示す様に、ステップ300では、減
速時や最高速、過回転防止などによる燃料カット要求が
発生しているかを判定する。ここで肯定判断されるとス
テップ350に進み、一方否定判断されるとステップ3
05に進む。ステップ305では、後述する悪路判定の
結果に基づいて設定される悪路フラグAKによって、悪
路か否か、即ち凹凸の少ない良路ではないか否かを判定
する。ここで、肯定判断されるとステップ315に進
み、一方否定判断されるとステップ310に進む。
【0052】ステップ310では、良路であるので、気
筒判別カウンタCinjを、気筒別F/C実行値FCLB
へ変換する。この気筒判別カウンタCinjは、後述する
様に6までしかカウントしないので、気筒別F/C実行
値FCLBは、2,6,10,4,8,12に限定され
る。つまり、良路の場合は、燃料カットする気筒の割合
を低減することによって、より振動を下げることができ
る。
【0053】一方、ステップ315では、図8(a)の
マップを用い、燃料カットする気筒を判定する(減筒用
の)カウンタCinj2を、気筒別F/C実行値FCLB
へ変換する。続くステップ320では、下記(5)式に
より、前記ステップ260又は265で算出したエンジ
ントルク低減率TRに基づいて、F/C要求気筒数FC
Lを算出する。
【0054】FCL=12×TR/100 …(5) 続くステップ325では、F/C要求気筒数FCLが気
筒別F/C実行値FCLB以上か否かを判定し、そうで
あれば、ステップ330〜345を迂回し、ステップ3
55にて、気筒毎のF/C回数カウンタCFC#(#は
気筒No.を意味し気筒判別カウンタCinjの値を用いる)
をインクリメントする。
【0055】一方、そうでなければ、ステップ330に
て、図8(b)のマップを用い、F/C回数カウンタC
FC#からF/C補正量TFCを算出し、続くステップ
335にて、F/C回数カウンタCFC#をクリアす
る。続くステップ340では、Tiにバッテリ電圧補正
量TBとF/C補正量TFCを加算して、最終噴射時間
Tinjを算出し、続くステップ345では、インジェク
タ62へ噴射開始指令を送ると同時に、タイマの現時刻
にTinjを加算した値を噴射制御レジスタへセットし、
その時刻になると、ハードウェアロジックにより噴射が
終了する。
【0056】尚、前記ステップ300又は325でYes
の場合は、ステップ345を迂回するので噴射が停止さ
れる。続くステップ355では、次に本ルーチンへ入る
時刻を計算し、噴射開始時期レジスタへセットする。こ
の噴射開始時期は下記(6)式で算出する。
【0057】
【数1】
【0058】但し、式の最後の2msはインジェクタ62
の噴露到達時間 続くステップ360〜370は、気筒判別カウンタCin
jを1〜6の範囲でインクリメントする。続くステップ
375〜385は、減筒用の気筒判別カウンタCinj2
を1〜12の範囲でインクリメントし、一旦本処理を終
了する。
【0059】c)次に、前記図7の噴射制御ルーチンで
使用される悪路判定を行なう悪路判定ルーチンについて
説明する。尚、この処理は、50ms毎に実行される。
図9のフローチャートに示す様に、ステップ400に
て、各車輪毎の車輪加速度の状態を示すフラグFRXを
設定する処理を行なう。
【0060】ここで、このステップ400の処理につい
て説明するが、この処理は各車輪毎に実行されるもので
ある。図10に示す様に、ステップ500では、車輪速
度を検出し、続くステップ505にて、前回検出した車
輪速度と今回検出した車輪速度との差から車輪加速度G
Xを算出する。
【0061】続くステップ510では、加速度GXの程
度を示すフラグFGXWが1か否か、即ち前回加速度が
1.5G以上であったか否かを判定する。ここで肯定判
断されるとステップ515に進み、一方否定判断される
とステップ525に進む。続くステップ515では、加
速度GXが1.0未満か否かを判定し、ここで肯定判断
されると、ステップ520にて、フラグFGXWを0に
設定し、一旦本処理を終了するが、否定判断されると、
そのまま本処理を終了する。
【0062】一方、前記ステップ525では、加速度G
Xが1.5以上か否かを判定する。ここで肯定判断され
るとステップ530に進み、一方否定判断されるとステ
ップ545に進む。ステップ545では、加速度GXが
大きくはないので、前回同ステップを通過してから10
00ms経過したか否かを判定する。ここで肯定判断さ
れると、ステップ550にて、フラグFRWを0に設定
し、一旦本処理を終了するが、否定判断されると、その
まま本処理を終了する。
【0063】一方、前記ステップ530では、加速度G
Xが大きいので、フラグFGXWを1と設定する。続く
ステップ535では、前回同ステップを通過してから2
00ms経過したか否かを判定する。ここで否定判断さ
れると、ステップ550にて、フラグFRWを1に設定
し、一旦本処理を終了するが、肯定判断されると、その
まま本処理を終了する。
【0064】つまり、この処理によって、各車輪毎に加
速度GXが大きい等の条件が満たされた場合に、その状
態を示すフラグFRXが1に設定され、そうでなけれ
ば、フラグFRXが0に設定される。前記図9に戻り、
ステップ410にて、前回図10の処理にて設定した各
車輪のフラグFRXの値を加算して合計値TFRXの値
を求める。
【0065】続くステップ440では、この各車輪の状
態を示す合計値TFRXに基づいて、現在総合的な悪路
判定中か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステ
ップ470に進み、一方否定判断されるとステップ45
0に進む。ステップ470では、前記合計値TFRXの
値が0であるか否かを判定する。ここで肯定判断される
とステップ480に進み、一方否定判断されると、今回
悪路か良路かの決定を行わず、そのまま今までの路面の
判定を保持し、一旦本処理を終了する。
【0066】ステップ480では、良路であるとみなし
て、前記ステップ305の悪路判定に使用するフラグA
Kをリセットし、一旦本処理を終了する。一方、前記ス
テップ450では、前記合計値TFRXの値が2以上か
否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ46
0に進み、一方否定判断されると、今回悪路か良路かの
決定を行わず、そのまま今までの路面の判定を保持し、
一旦本処理を終了する。
【0067】ステップ460では、悪路であるとみなし
て、前記ステップ305の悪路判定に使用するフラグA
Kをセットし、一旦本処理を終了する。 d)次に、前記図5のエンジントルク低減制御ルーチン
で使用される目標速度VSの設定ルーチンについて説明
する。尚、この目標速度(=前記制御基準値)VSと
は、駆動輪の回転速度のことである。
【0068】図11のフローチャートに示す様に、ステ
ップ600にて、下記式(8)から目標速度VSを算出
する。 VS=VF・a1 …(8) ここで、a1は、1以上の定数であり、例えば1.12
〜1.20に設定される。尚、a1<a2。
【0069】続くステップ610にて、車体速度VFが
15km/h以下の低速か否かを判定する。ここで肯定
判断されるとステップ620に進み、一方否定判断され
ると、目標車速をVSを変更することなく、一旦本処理
を終了する。ステップ620では、悪路か否かを前記悪
路判定用のフラグAKに基づいて判定する。ここで肯定
判断されると、一旦本処理を終了し、一方否定判断され
るとステップ630に進む。
【0070】ステップ630では、良路であるので、目
標車速VSを悪路の場合よりも高く設定するために、1
5km/hと一定に設定し、一旦本処理を終了する。以
上詳述した様に、本実施例では、図12に示す様に、車
体速度VFが所定値以上の場合は、悪路や良路にかかわ
らず、車体速度VFに対応した目標速度VSを設定して
いるが、車体速度VFが低速で且つ良路を走行している
ときには、目標速度VSを悪路の場合より高い一定値に
制御している。尚、悪路の場合は、全て車体速度VFに
対応した目標速度VSを設定している。これによって、
低速時に良路を走行しているときには、エンジン回転数
が高くなるのでドライバビリティが改善されるという効
果があり、しかも従来の様に、燃料供給−燃料カットの
サイクルを変更しないので排気が悪化することもない。
【0071】(第2実施例)次に、第2実施例について
説明するが、本実施例は、ハード構成は第1実施例と同
一であり制御に関しても同一の部分があるので、異なる
点である目標速度VSの設定処理のみを、図13のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0072】本実施例では、図13のフローチャートに
示す様に、ステップ700にて、前記式(8)から目標
速度VSを算出する。続くステップ710にて、エンジ
ン回転数NEが1500rpmh以下の低エンジン回転
数(即ち低速)か否かを判定する。ここで肯定判断され
るとステップ720に進み、一方否定判断されると、目
標車速VSを変更することなく、一旦本処理を終了す
る。
【0073】ステップ720では、悪路か否かを前記悪
路判定用のフラグAKに基づいて判定する。ここで肯定
判断されると、一旦本処理を終了し、一方否定判断され
るとステップ730に進む。ステップ730では、良路
であるので、目標車速VSを悪路の場合よりも高く設定
するために、下記式(9)を用いて設定し、一旦本処理
を終了する。
【0074】VS=VS×1500/NE …(9) 以上詳述した様に、本実施例では、エンジン回転数NE
が小さく、即ち低速で良路を走行しているときには、目
標速度VSを悪路の場合より高い一定値に制御してい
る。これによって、前記第1実施例と同様に、排気を悪
化させることなく、ドライバビリティが改善されるとい
う効果を奏する。
【0075】特に本実施例では、目標速度VSをエンジ
ン回転数NEに応じて変更しているので、運転状態に応
じた好適な制御を行なうことができるという利点があ
る。 (第3実施例)次に、第3実施例について説明するが、
本実施例は、ハード構成は第1実施例と同一であり制御
に関しても同一の部分があるので、異なる点である低μ
路における目標速度VSの設定処理のみを、図14のフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0076】本実施例では、図14のフローチャートに
示す様に、ステップ800にて、前記式(8)から目標
速度VSを算出する。続くステップ810にて、車体速
度VFが15km/h以下の低速か否かを判定する。こ
こで肯定判断されるとステップ820に進み、一方否定
判断されると、目標車速をVSを変更することなく、一
旦本処理を終了する。
【0077】ステップ820では、低μ路か否かを、例
えばスリップの状態等に基づいて判定し、ここで否定判
断されると、一旦本処理を終了し、一方肯定判断される
とステップ830に進む。ステップ830では、低μ路
であるので、目標車速VSを悪路の場合よりも高い15
km/hの一定値に設定して、一旦本処理を終了する。
【0078】以上詳述した様に、本実施例では、低速で
低μ路を走行しているときには、目標速度VSを低μ路
でない場合より高い一定値に制御している。これによっ
て、低μ路を走行している場合でも、前記第1実施例と
同様に、排気を悪化させることなく、ドライバビリティ
が改善されるという効果を奏する。
【0079】尚、本発明は前記各実施例に何等限定され
ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て、各種の態様で実施できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の基本的構成を例示する概略構成図
である。
【図2】 第1実施例の車両駆動力制御装置が適用され
た内燃機関及びその周辺装置を表す概略構成図である。
【図3】 第1実施例の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 ブレーキ制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】 エンジントルク低減制御を示すフローチャー
トである。
【図6】 出力トルクの算出に使用する説明図であり、
(a)はエンジン回転数NEとスロットル開度θの関係
を示し、(b)スロットル開度と出力トルクの関係を示
している。
【図7】 噴射制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図8】 噴射気筒による補正を行うためのマップであ
る。
【図9】 悪路判定を行なう処理を示すフローチャート
である。
【図10】 車輪加速度に応じたフラグを設定する処理
を示すフローチャートである。
【図11】 目標車速を設定する処理を示すフローチャ
ートである。
【図12】 目標車速を設定の方法を示すグラフであ
る。
【図13】 第2実施例の目標車速を設定する処理を示
すフローチャートである。
【図14】 第3実施例の目標車速を設定する処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関 40…加速スリッ
プ制御回路 45…左前車輪回転速度センサ 46…右前車輪回
転速度センサ 47…後輪回転速度センサ 49…エンジン回
転数センサ 52…スロットル開度センサ 60…エンジン制
御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の加速スリップの状態に応じてエン
    ジンの気筒毎の燃料供給をカットすることにより、加速
    スリップを抑制して加速スリップ制御を行なう車両駆動
    力制御装置において、 前記車両の速度を検出する車速検出手段と、 該車速検出手段によって検出した車両の速度が所定値以
    下の低速か否かを判定する車速判定手段と、 前記車両が走行する路面の状態を検出する路面状態検出
    手段と、 前記車速判定手段によって低速時であると判定された場
    合に、前記加速スリップ制御を行なうときには、前記路
    面状態検出手段によって検出した路面状態に応じて、エ
    ンジン回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、 を備えたことを特徴とする車両駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記路面状態検出手段によって検出した
    路面状態が、凹凸の少ない良路の状態である場合には、
    前記エンジン回転数制御手段によってエンジン回転数を
    増加させることを特徴とする前記請求項1記載の車両駆
    動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記路面状態検出手段によって検出した
    路面状態が、路面μの低い滑り易い状態である場合に
    は、前記エンジン回転数制御手段によってエンジン回転
    数を増加させることを特徴とする前記請求項1記載の車
    両駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記車両の目標駆動輪速度を増加させる
    ことによって、前記エンジン回転数を増加させることを
    特徴とする前記請求項1〜3のいずれか記載の車両駆動
    力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記車速判定手段によって低速時である
    と判定された場合には、前記エンジン回転数を一定の目
    標値に制御し、前記低速時でないと判定された場合に
    は、前記車速に対応した目標値に制御することを特徴と
    する前記請求項1〜4のいずれか記載の車両駆動力制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004308598A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の停止制御装置
JP2013227874A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Suzuki Motor Corp 車両の内燃機関の燃焼状態制御装置

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