JPH0824570A - 嫌気性生物反応ガスの脱硫装置 - Google Patents
嫌気性生物反応ガスの脱硫装置Info
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Abstract
く、嫌気性生物反応ガスを低動力、低コストかつ高脱硫
率で脱硫し、メタン含有率の高い処理ガスを得るととも
に、硫化水素その他のイオウ化合物を無害化して、処理
液とともに放流する。 【構成】 嫌気性処理装置1で発生する嫌気性生物反応
ガスを、好気性酸化装置2の混合液または処理液と、吸
収装置3において気液接触させて、ガス中の硫化水素そ
の他のイオウ化合物を吸収させ、吸収後の洗浄液を好気
性酸化装置2で好気性酸化して、硫化水素等を酸化し、
脱硫する装置であって、吸収装置3は多孔板からなるト
レイ15a、15b…を多段に並べて液降下路16a、
16b…で連絡して洗浄液層18a、18bを形成し、
開口14を通って上昇するガスと液を接触させて硫化水
素等を吸収させ、最上部に脱硫剤充填層22を設けて脱
硫剤による脱硫を行うように構成する。
Description
汚泥、ゴミ等の有機性物質の嫌気性生物反応により発生
する嫌気性生物反応ガスから、生物脱硫法により硫化水
素その他のイオウ化合物を除去するための脱硫装置に関
する。
汚泥、ゴミ等の固形廃棄物などの有機性物質の処理法と
して、嫌気性処理法がある。この方法は有機性物質を嫌
気性状態に維持することにより、嫌気性微生物の作用に
よって酸発酵およびメタン発酵等の嫌気性生物反応を行
わせて有機物を分解する方法であり、これにより嫌気性
生物反応ガス(以下、嫌気性ガスという)が発生する。
この嫌気性ガス中には、メタン、二酸化炭素、硫化水素
その他のイオウ化合物などのガスが含れまている。
回収の目的で、ボイラーまたは焼却炉の燃料などとして
有効利用される場合が多いが、焼却装置の腐食防止およ
び大気汚染防止の観点から、燃焼に利用する前に硫化水
素その他のイオウ化合物の除去(脱硫)が行われる。嫌
気性ガス中には、通常0.05〜2容積%程度の硫化水
素その他のイオウ化合物が含まれているが、この濃度は
メタン発酵処理を受ける排水または廃棄物中の硫酸イオ
ン濃度により変わる。
性ガスを好気性酸化装置の混合液または処理液と、吸収
装置において気液接触させて嫌気性ガス中の硫化水素そ
の他の成分を吸収させ、吸収液を好気性酸化装置で好気
性酸化して、硫化水素を酸化し、脱硫する生物脱硫法が
提案されている(特開平5−68849号)。上記の吸
収装置としては、単に洗浄液を貯留し、ガスを加圧して
散気して接触させるもの、あるいは充填層を形成して上
から洗浄液をスプレーして接触させるものが示されてい
る。しかし加圧して散気するタイプでは、加圧のための
設備と動力が必要になり、また充填層タイプでは、スプ
レーノズルおよび充填層の目詰まりが発生するなどの問
題点がある。
な装置を用い低動力で、目詰まりを起こすことなく、高
効率で安定して嫌気性ガスを洗浄液と接触させて、硫化
水素その他のイオウ化合物を吸収させ、これを好気性酸
化装置で酸化することにより、嫌気性ガスを低コストか
つ高脱硫率で脱硫し、メタン含有率の高い処理ガスを得
るとともに、硫化水素を無害化することが可能な生物脱
硫法による嫌気性ガスの脱硫装置を提供することであ
る。
スの脱硫装置である。 (1) 嫌気性生物反応ガスを好気性酸化装置における
混合液または処理液からなる洗浄液と接触させて、ガス
中のイオウ化合物を洗浄液に吸収させる吸収装置と、イ
オウ化合物を吸収した洗浄液を好気性酸化する好気性酸
化装置とを備え、前記吸収装置は、洗浄液を保持した状
態でガスを上昇させて接触させる多孔板からなる多段の
トレイと、上段のトレイに洗浄液を保持した状態で、上
段のトレイの洗浄液を下段のトレイに導く液降下路とを
備えていることを特徴とする嫌気性生物反応ガスの脱硫
装置。 (2) 吸収装置の最上段のトレイの上部に脱硫剤充填
層を備えていることを特徴とする上記(1)記載の装
置。
例えば下水、し尿、産業排水等の排水および汚泥、ゴミ
等の固形廃棄物などの有機性物質の嫌気性処理装置、そ
の他の嫌気性消化施設において発生する嫌気性生物反応
ガスである。このような嫌気性ガス中には、通常メタン
ガス、二酸化炭素のほか、硫化水素、硫化メチル、二硫
化メチル、メチルメルカプタンなどのイオウ化合物のガ
スが含まれている。上記の嫌気性ガスは有機性物質の嫌
気性処理におけるメタン発酵により発生するのが一般的
であるが、ゴミ埋立地など、嫌気性処理装置以外の嫌気
性消化施設における嫌気性生物反応により発生する場合
もある。嫌気性生物反応は、被処理物である有機性物質
を嫌気状態に保つことにより、嫌気性微生物の作用を利
用して分解する処理であり、固形物を含む有機性物質を
長時間滞留させて酸発酵およびメタン発酵を行う嫌気性
消化のほか、充填層型、流動層型、スラッジブランケッ
ト型等の溶解性BODを対象とする高負荷嫌気性処理な
ど、任意の嫌気性生物反応装置により行うことができ
る。
物質を好気状態に保って、好気性微生物の作用を利用し
て有機物を酸化分解する処理装置であり、活性汚泥法、
散布濾床法、浸漬型の固定床法、流動床法、回転円板法
など、任意の好気性酸化装置を用いることができる。好
気性酸化を行う有機性物質としては、嫌気性生物反応の
処理液である場合が多いが、嫌気性生物反応の被処理物
と同じ有機性物質でもよく、あるいは他の有機性物質で
もよい。
液を好気性酸化装置に導入して好気性酸化を行い、その
混合液または処理液を洗浄液として吸収装置に送液し、
前記嫌気性生物反応施設から供給される嫌気性ガスと接
触させるのが一般的であるが、嫌気性生物反応の対象と
好気性酸化の対象が異なる場合もある。また嫌気性処理
液をそのまま下水道等に放流する系においては、本発明
の脱硫を行うために、嫌気性処理液の一部を好気性酸化
することもできる。この場合、好気性酸化を行う嫌気性
処理液の量は、脱硫の酸化工程に必要な範囲でよい。
向に多段に並べ、各段のトレイを液降下路で接続するこ
とにより、洗浄液はトレイ上に保持されて液降下路を通
って次段に流下し、被処理ガスはトレイの開口を通って
洗浄液と接触するように構成したものである。
が多数均一に形成された多孔板(目皿)を用い、トレイ
上に2〜5cmの洗浄液層を形成するように、液降下路
はオーバフロー式に接続される。トレイの大きさ、段数
等は被処理ガスのイオウ化合物濃度、処理目標濃度、流
量等により任意に決定することができる。被処理ガスの
通ガス条件は、通常空間速度(SV)が5〜100hr
-1、好ましくは10〜50hr-1、洗浄液の通液条件
は、通常滞留時間(HRT)が0.1〜3分間、好まし
くは0.2〜1分間が望ましい。
合液は、好気性酸化を行っている途中の被処理液が、好
気性微生物を含む汚泥(活性汚泥)と混合した状態の混
合液であり、処理液は好気性酸化を終って汚泥を分離し
た処理液である。洗浄液としては、混合液を用いる方が
硫化水素の吸収効率は高く、脱硫率が高くなる。これは
汚泥による吸着、または好気性微生物による摂取による
ものと推測されるが、明らかではない。もっとも気液接
触効率の高い吸収装置を用いれば、処理液による吸収効
率も高くなり、脱硫率も高くなる。
多段トレイの気液接触で除去されない硫化水素その他の
イオウ化合物を吸着する脱硫剤を充填したものである。
脱硫剤としては鉄くず、酸化鉄ペレット、酸化亜鉛ペレ
ット、酸化銅ペレットなどが使用できる。脱硫剤充填層
には、多段トレイを通過したガスを供給して接触させる
が、洗浄液は供給しないように構成される。
において好気性酸化装置の混合液または処理液からなる
洗浄液と嫌気性ガスとを気液接触させることにより、嫌
気性ガス中の硫化水素その他のイオウ化合物は洗浄液に
吸収される。このとき嫌気性ガスはトレイの開口を通っ
て、トレイ上に保持された洗浄液層中を上昇して気液接
触が行われる。この場合洗浄液層は完全な液相ではな
く、気液混合状態となる。またトレイの開口はガスが通
過するため、洗浄液は通過せず、洗浄液はトレイ上に保
持され、液降下路を通って順次上段から下段のトレイに
流下して気液接触が行われる。
ないため、トレイが目詰まりを起こすことがなく、低動
力が気液接触が行われる。そしてトレイは多段に設けら
れるため、気液接触効率は高い。液降下路を流下する洗
浄液の流速は、ガスの同伴を防止するために100cm
/sec以下、特に50cm/sec以下とするのが好
ましい。
り、嫌気性ガス中の二酸化炭素その他の不純物も洗浄液
に吸収され、メタン濃度の高い処理ガスが得られる。好
気性酸化装置の混合液を洗浄液とする場合は、硫化水素
が混合液に吸収されたとき、汚泥による吸着、または微
生物による摂取が生じる。洗浄液のpHが高いほど硫化
水素の吸収効率が高いが、一般的にはpH7〜9とする
のが好ましい。
アレーションにより有機物が分解されるとともに、二酸
化炭素がストリッピングされるため、嫌気性処理液に比
べてアルカリ度およびpHがともに高くなっており、p
Hは通常7〜9である。このため混合液または処理液は
pH調整することなく、そのまま洗浄液として使用する
ことができるが、pHが低い場合にはアルカリを添加し
てもよい。
液は、好気性酸化装置に導入して好気性酸化を行い、好
気性微生物の作用により硫化水素その他のイオウ化合物
を酸化する。このとき吸収装置で吸収された他の不純物
も処理される。例えば二酸化炭素はストリッピングさ
れ、有機物は分解される。好気性酸化装置における好気
性微生物は、有機物を好気的に分解する細菌が主体とな
っているが、汚泥中にはチオバチルス属、チオトリック
ス属およびベギアトア属などのイオウ酸化細菌が含まれ
ているため、その酸化作用により硫化水素その他のイオ
ウ化合物は硫酸イオンまたは単体イオウに酸化され無害
化する。
するため、混合液または処理液のpHが低下する。通常
はpH調整することなく、混合液または処理液をそのま
ま吸収装置に送って硫化水素その他のイオウ化合物の吸
収を行うことができるが、硫化水素その他のイオウ化合
物の量が多い場合は生成する硫酸イオンの量も多いの
で、pHが7より小さくなる場合は、水酸化ナトリウム
等のアルカリを添加してpHを7〜9に維持するのが好
ましい。
に、硫化水素その他のイオウ化合物を酸化した混合液
は、固液分離により固形物を除去し、分離液を処理液と
して放流する。分離した汚泥は必要量を好気性酸化装置
に返送し、余剰汚泥は系外に排出する。この間混合液ま
たは処理液の一部は洗浄液として吸収装置に送液され
る。
素その他のイオウ化合物は実質的に除去されて無害化す
るが、上記の処理で不十分な場合、またはさらに除去率
を高める場合には、吸収装置の上部に脱硫剤充填層を設
けるのが好ましい。この場合、最上段のトレイ上で気液
接触を受けた被処理ガスは、脱硫剤充填層を通過する間
に、硫化水素その他のイオウ化合物が除去されて、脱硫
率がさらに高くなる。
行う方法では、経済的かつ効率的に硫化水素等の除去を
行うことができるが、低濃度の処理ガスを得ようとする
場合、必ずしも効率的でない領域がある。すなわち生物
脱硫法では液相へ移動するガス量は気相のガス濃度に比
例するため、目標とする処理ガス濃度が低い場合、気相
から水中への溶解速度が遅くなってしまい、同法のみで
低レベルのガス濃度に到達したい場合には、装置規模が
過大となるか、または洗浄液量が過大となり、運転コス
トが高くなってしまう。これに対し、脱硫剤を用いる方
法では低濃度のガス中の硫化水素等を吸着して、硫化水
素濃度10ppm以下の低濃度の処理ガスを得ることが
できるが、高濃度のガスを処理する場合には多量の脱硫
剤が必要になる。
小型の装置で効率よく脱硫を行い、低濃度の処理ガスが
得られる。この場合前段の気液接触による生物脱硫部で
は、処理ガス濃度として硫化水素濃度100ppm程度
は容易に到達できるため、酸化鉄等の脱硫剤による脱硫
部では、生物脱硫を通過した硫化水素等のみを除去する
ことになる。脱硫剤は重量あたり約20%の硫化水素を
吸着することができるため、1日当たり1000Nm3
のガスを処理する場合、生物脱硫部における負荷は0.
152kgH2S/dayであり、1日当たりの脱硫剤
消費量は0.76kgに過ぎない。最上段だけでは脱硫
剤の充填量が十分でない場合は、複数段充填することも
可能である。このため生物脱硫単独の方法と比較し、小
型の装置で高度な処理ガスを得ることができ、また脱硫
剤単独の方法と比較し、充填剤の寿命が格段に伸び、効
率のよい処理が可能になる。
は実施例による嫌気性ガスの脱硫装置を示す系統図、図
2は吸収装置の垂直断面図である。図において、1は嫌
気性処理装置、2は好気性酸化装置、3は吸収装置であ
る。
スラッジブランケット、流動床等の嫌気性微生物を含む
バイオマス4が形成されている。嫌気性処理装置1の下
部には被処理物導入路5が連絡し、上部から嫌気性処理
液移送路6がポンプP1を介して好気性酸化装置2に連
絡し、頂部からガス供給路7が吸収装置3の下部に連絡
している。
液分離部9とからなる。好気性酸化部8の上部には、嫌
気性処理液移送路6および返送液路10が連絡し、下部
には散気管11が設けられ、これに給気路12が連絡し
ている。固液分離部9には処理液排出路13が連絡して
いる。
する多孔板からなる多数のトレイ15a、15b…15
nが上下に多段に並べられ、それぞれ降下管(ダウンカ
マー)からなる液降下路16a、16b…16nが設け
られている。液降下路16a、16b…の上端部はトレ
イ15a、15b…より上部に突出し、オバーフロー壁
17となってトレイ15a、15b…上に洗浄液層18
a、18b…を形成し、下端部は次段のトレイ15b、
15c…付近まで伸びている。最上段のトレイ15aに
は洗浄液導入路19が設けられ、ポンプP2を有する送
液路20に連絡している。最下段の液降下路16nはJ
字状に折返され、水封構造となっている。洗浄液導入路
19および液降下路16a、16b…の下端部を囲むよ
うにトレイ15a、15b…から環状の水封壁21a、
21b…21nが立上がり、その内側のトレイ15a、
15b…の部分には開口14は設けられていない。
には、脱硫剤充填層22が形成され、多孔質の支持板2
3により支持されている。脱硫剤充填層22は鉄くずあ
るいは酸化鉄、酸化亜鉛、酸化銅等の粒状化物のような
脱硫剤を通気可能な状態に充填して形成される。吸収装
置3の下部にはガス導入路24および洗浄液排出路25
が設けられて、それぞれガス供給路7および返送液路1
0に連絡し、上部にはガス排出路26が設けられて処理
ガス排出路27に連絡している。
法は次の通りである。まず嫌気性処理装置1に被処理物
導入路5から、下水、し尿、排水等の有機性物質からな
る被処理物を導入して、上向流でバイオマス4と嫌気状
態で接触させると、嫌気性微生物の作用により酸発酵お
よびメタン発酵等の嫌気性生物反応が行われ、有機物が
分解する。この嫌気性処理により発生する嫌気性ガスを
ガス供給路7から吸収装置3に供給し、嫌気性処理液を
ポンプP1により嫌気性処理液移送路6から好気性酸化
装置2に移送する。
路6から流入する被処理液を好気性酸化部8において活
性汚泥と混合し、給気路12から空気等の酸素含有ガス
を供給して、散気管11から散気し、好気性酸化を行
う。この好気性酸化において、活性汚泥に含まれる好気
性微生物の作用により有機物が分解される。そして好気
性酸化部8内の混合液の一部は固液分離部9に入って固
液分離され、分離液は処理液として処理液排出路13か
ら排出される。分離した活性汚泥の一部は好気性酸化部
8に返送され、余剰汚泥は系外へ排出される。
2の好気性酸化部8から混合液の一部を洗浄液として、
ポンプP2により送液路20を通して吸収装置3に送液
し、洗浄液導入路19から最上段トレイ15a上に導入
すると、洗浄液は水封壁21aをオーバーフローしてト
レイ15a上にたまり、洗浄液層18aを形成する。洗
浄液の一部は液降下路16aの上端に形成されたオーバ
ーフロー壁17をオーバーフローして液降下路16aを
下降し、次段のトレイ15bに洗浄液層18bを形成す
る。以下同様にして洗浄液を順次トレイ15c…15n
に流下させ、洗浄液層18c…18nを形成する。
スをガス導入路24から最下段のトレイ15nの下部に
導入すると、嫌気性ガスは順次トレイ15n…15aの
開口14を通り、洗浄液層18n…18aを通る際、上
部空間に液滴を飛散させて激しい気液混合状態となり、
このような気液接触が多段階にわたって行われて、嫌気
性ガス中の硫化水素その他のイオウ化合物、二酸化炭
素、その他の水溶性成分は洗浄液に吸収される。このと
きトレイ15a…15nの開口14は被処理ガスが通過
するため、洗浄液は開口14を通過せず、トレイ15a
…15nに保持されて洗浄液層18a…18nを形成し
た状態で、順次下段へ流下し、気液接触が行われる。
…の開口14を通過しないため、トレイ15a、15b
が目詰まりを起こすことがない。このときトレイはガス
により洗浄された状態になる。また洗浄液は液滴化ガス
と接触するため、低動力で気液接触が可能である。この
ときトレイ15a、15b…が多段に設けられ、多段階
に気液接触が行われるため、気液接触効率は高く、安定
して硫化水素その他のイオウ化合物が洗浄液に吸収され
る。また洗浄液は混合液、処理液のいずれの場合も二酸
化炭素が除去されてpHが7〜9となっているため、硫
化水素その他のイオウ化合物および二酸化炭素等の吸収
効率はよい。
合物および二酸化炭素等を除去した嫌気性ガスは、その
ままでも処理ガスとして排出可能であるが、さらに脱硫
率を高める場合は、最上段のトレイ15aの上方に脱硫
剤充填層22を形成して脱硫を行う。この場合、被処理
ガスは支持板23を通過して脱硫剤充填層22中を上昇
する際脱硫剤と接触して、ガス中に残留する硫化水素そ
の他のイオウ化合物が吸着され脱硫率がさらに高くな
る。
を除去したガスはメタン濃度の高い処理ガスとして、ガ
ス排出路26から処理ガス排出路27に排出される。ま
たトレイ15a、15b…を流下して硫化水素その他の
イオウ化合物、二酸化炭素等を吸収した洗浄液は、洗浄
液排出路25から排出し、返送液路10を通して好気性
酸化装置2に返送する。
好気性酸化部8において活性汚泥と混合され、好気性酸
化を受ける。そして好気性微生物の作用により、洗浄液
中の硫化水素その他の被酸化性物質は微生物酸化され、
無害化する。二酸化炭素は散気によりストリッピングさ
れ、除去される。硫化水素の酸化により硫酸イオンが生
成し、pHが下がりすぎるときは、好気性酸化部8にア
ルカリを注入し、pHを調整する。上記の脱硫のための
酸化工程は、有機物除去のための好気性酸化と同時に行
われ、無害化した処理液は処理液排出路13からそのま
ま放流することができる。
の嫌気性ガスを吸収装置3で吸収し、嫌気性処理液を、
好気性酸化装置2において好気性酸化しているが、嫌気
性処理装置1の嫌気性ガスに代えてゴミ処分地、堆肥化
施設等から発生する嫌気性ガスを脱硫することもでき、
これらの場合は、浸出水等の好気性酸化の混合液または
処理液を洗浄液として利用することができる。嫌気性処
理装置1の嫌気性ガスを処理する場合でも、嫌気性処理
液をそのまま下水等に放流する場合は、他の廃水等の好
気性酸化装置の混合液または処理液を洗浄液として使用
し、洗浄液を返送することができる。
…の大きさ、段数、開口14の口径、数等は任意に選択
できるが、開口14をガスが通過して洗浄液を通過させ
ず、ガスの吹出しにより洗浄液を液滴化して飛散させ、
これにより気液接触効率を高めるとともに、ガスの抵抗
を小さくするような条件を選ぶ。この場合でもトレイ1
5a、15b…上には実質的に洗浄液層18a、18b
…が形成されるが、洗浄液が水封壁21a、21b…か
ら反対側のオーバーフロー壁に向けて短絡しないよう
に、邪魔板を設け、洗浄液を蛇行させるのが好ましい。
し、脱硫剤充填層を設けない状態で、高負荷嫌気性処理
装置の嫌気性ガス(H2S濃度1,100ppm)を空
間速度(SV)50hr-1、線速度(LV)90m/h
rで通過させ、好気性酸化装置から混合液をガス量に対
し30容量%供給して接触させた結果、処理ガスのH2
S濃度は45ppmとなり、約96%の脱硫率となっ
た。このときの動力消費量は0.025kW/N−m3
ガス/hrであった。
充填し、線速度(LV)90m/hrの流速となるよう
に気液接触後のガスを供給したところ処理ガスのH2S
濃度は9ppmとなり、約99%の脱硫率となった。こ
のときの動力消費量は試験例1とほぼ同じであった。以
上の結果より、トレイを用いる生物脱硫を行うことによ
り、低動力で効率よく脱硫できることがわかる。また生
物脱硫と脱硫剤による脱硫を組合せることによりさらに
低濃度の処理ガスが得られることがわかる。
レイを用いて、嫌気性ガスを好気性酸化装置の混合液ま
たは処理液と接触させて、硫化水素その他のイオウ化合
物を吸収させ、これを好気性微生物酸化により酸化する
ようにしたので、簡単な装置を用いて目詰まりを起こす
ことなく嫌気性ガスを低動力、低コスト、かつ高効率で
安定して脱硫でき、これによりメタン含有率の高い処理
ガスを得るとともに、硫化水素を無害して処理液ととも
に放流することができる。また上記の生物脱硫と脱硫剤
による脱硫を組合せることにより、さらに脱硫率を高く
してイオウ化合物濃度の低い処理ガスを効率よく得るこ
とができる。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 嫌気性生物反応ガスを好気性酸化装置に
おける混合液または処理液からなる洗浄液と接触させ
て、ガス中のイオウ化合物を洗浄液に吸収させる吸収装
置と、 イオウ化合物を吸収した洗浄液を好気性酸化する好気性
酸化装置とを備え、 前記吸収装置は、洗浄液を保持した状態でガスを上昇さ
せて接触させる多孔板からなる多段のトレイと、 上段のトレイに洗浄液を保持した状態で、上段のトレイ
の洗浄液を下段のトレイに導く液降下路とを備えている
ことを特徴とする嫌気性生物反応ガスの脱硫装置。 - 【請求項2】 吸収装置の最上段のトレイの上部に脱硫
剤充填層を備えていることを特徴とする請求項1記載の
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17126994A JP3493735B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 嫌気性生物反応ガスの脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 1994-07-22 JP JP17126994A patent/JP3493735B2/ja not_active Expired - Lifetime
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