JPH082455Y2 - 金属積層形ガスケット - Google Patents

金属積層形ガスケット

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JPH082455Y2
JPH082455Y2 JP1988075575U JP7557588U JPH082455Y2 JP H082455 Y2 JPH082455 Y2 JP H082455Y2 JP 1988075575 U JP1988075575 U JP 1988075575U JP 7557588 U JP7557588 U JP 7557588U JP H082455 Y2 JPH082455 Y2 JP H082455Y2
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JP
Japan
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liner
cylinder block
gasket
bead
surface pressure
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Application number
JP1988075575U
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JPH01179154U (ja
Inventor
芳男 宮應
Original Assignee
石川ガスケット株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、金属積層形ガスケットの改良に関するもの
である。
[従来の技術] 例えば、アルミニウム製のシリンダブロックを用いた
内燃機関におけるシリンダ構造は、第2図に示すよう
に、シリンダブロック2の内部に鋳込ライナ3を取り付
けたものがほとんどである。このような内燃機関におい
ては、上記シリンダブロック2とライナ3とによって構
成されるエンジンボディ1のデッキ面1a(ガスケット装
着面)を平面研磨によって平滑に仕上げているが、エン
ジン運転中に、シリンダブロック2とライナ3との材質
の違いやライナ3の固定方法、ガスケットによる面圧の
作用等に起因して、第3図に示すように、該ライナ3が
シリンダブロック2内に引っ込む方向に変位し、該ライ
ナ3とガスケット5との間に隙間Sが生じることによ
り、エンジンボディ1とシリンダヘッド4との間に介設
したガスケット5のガスシール部5a(ライナ3上にくる
ことが多い。)における面圧変動が発生し、シール性が
低下してガス漏れを生じるおそれがあった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案の課題は、ライナに作用する面圧を小さくする
ことにより該ライナの変位を助長する要因を取り除くと
共に、該ライナが変位した場合でも常に良好なガスシー
ル性を保つことのできる金属積層形ガスケットを提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本考案の金属積層形ガスケ
ットは、シリンダブロック内にライナを嵌着したエンジ
ンボディとシリンダヘッドとの間に介設されるガスケッ
トであって、複数の金属板を積層することにより構成さ
れ、上記エンジンボディにおける燃焼室穴の周縁をシー
ルするガスシール部に、積層金属板を折曲することによ
り燃焼室穴側の内側斜面を緩傾斜面とする共に外側斜面
を急傾斜面とした非対称形の山形ビードを形成し、該ビ
ードの頂点と急傾斜面とをシリンダブロック側に位置さ
せた状態で該ビードをシリンダブロックとライナとの間
に跨がって位置させることにより、該ガスシール部の面
圧をシリンダブロック上では大きく、ライナ上では小さ
く設定したことを特徴とするものである。
[作用] ガスケットによるエンジンボディとシリンダヘッドと
の間のシールは、主としてガスシール部における面圧の
高い部分、即ち、ビードの急傾斜面を介して面圧が作用
するシリンダブロック側の部分において行われ、ライナ
の部分ではビードの緩傾斜面を介して作用する面圧が低
いため、ガスケットによって該ライナの変位が助長され
るおそれは少ない。
ライナがシリンダブロック内に引っ込む方向に変位し
た場合でも、該ライナの変位はガスケットによって吸収
され、シリンダブロック上の面圧の高い部分にほとんど
影響を及ぼすことがないため、この部分における面圧の
変化によりシール性が低下するようなことはない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案のガスケットを用いた内燃機関を例示
するものであって、この内燃機関におけるエンジンボデ
ィ10は、アルミニウム合金製のシリンダブロック11内に
鋳込ライナ12を嵌着することにより構成され、該エンジ
ンボディ10とシリンダヘッド13との間に上記ガスケット
14が介設されている。
このガスケット14は、複数の金属板15を積層してなる
金属積層形のものであって、エンジンボディ10の燃焼室
穴10aの周縁をシールするガスシール部14aを有し、ライ
ナ12とシリンダヘッドブロック11とに跨がるこのガスシ
ール部14aには、金属板15を折り曲げることにより単数
又は複数のビード16が形成され、このビード16により、
ガスシール部14aにおける面圧が、シリンダブロック11
上では大きく且つライナ12上では比較的小さくなるよう
な分布を示すように設定されている。
上述したような面圧分布を得るため、上記ビード16
を、燃焼室穴10a側の内側斜面が緩傾斜面16bとなる共に
外側斜面が急傾斜面16cとなった非対称形の山形に形成
し、その頂点16aと急傾斜面16cとをシリンダブロック11
側に位置させた状態で該シリンダブロック11とライナ12
との間に跨がって位置させている。
上記構成を有する金属積層形ガスケット14において、
エンジンボディ10とシリンダヘッド13との間のシール
は、主としてガスシール部14aにおける面圧の高い部
分、即ち、ビード16の急傾斜面16cを介して面圧が作用
するシリンダブロック11側の部分において行われ、ライ
ナ12の部分においては、ビード16の緩傾斜面16bを介し
て作用する面圧が低いため、該ライナ12が大きな面圧の
作用によってシリンダブロック11内を押し下げられるお
それは少ない。
エンジン運転中にライナ12がシリンダブロック11内に
引っ込む方向に変位した場合でも、該ライナ12の変位は
ガスシール部14aにおける面圧の低い部分によって吸収
され、シリンダブロック11上の面圧の高い部分にほとん
ど影響を及ぼすことがなく、従って、この部分における
面圧の変化によりシール性が低下するようなことはな
い。
また、本考案のガスケットは、シリンダにおけるライ
ナ幅の大小に関係なく使用することができるが、ライナ
幅の狭いもの(3mm以下)に使用した場合には特に有効
である。
[考案の効果] このように本考案のガスケットによれば、ガスシール
部に、燃焼室穴側の内側斜面を緩傾斜面とすると共に外
側斜面を急傾斜面とした非対称形の山形ビードを形成
し、該ビードをシリンダブロックとライナとの間に跨が
って位置させるようにしたので、ガスシール部の面圧を
シリンダブロック上では大きく、ライナ上では小さくな
るように簡単に設定することができ、これにより、ガス
ケットによる大きな力がライナに作用するのを防止し
て、該ライナの変位を極力抑えることができる。
しかも、上記ビードの頂点と急傾斜面とをシリンダブ
ロック側に位置させることにより、ライナ側における面
圧作用位置を自由に調整することができるため、緩傾斜
面の長さが長い場合や、ライナの幅が狭い場合であって
も、確実に適応することができる。
また、積層金属板の一部に非対称形の山形ビードを形
成するだけ、面圧を高めるための部材を特別に介在させ
る必要がないため、構成が簡単である。
仮にライナがシリンダブロック内に引っ込む方向に変
位した場合でも、該ライナの変位はガスケットの面圧の
低い部分によって吸収され、シリンダブロック上の面圧
の高い部分にほとんど影響を及ぼすことがなくなるた
め、この部分における面圧の変化によりシール性が低下
することがなく、常に良好なシール性を保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の1実施例を示す要部断面図、第2図は
従来例におけるライナが変位しない状態での部分断面
図、第3図は同ライナが変位した状態での断面図であ
る。 10……エンジンボディ、10a……燃焼室穴、11……シリ
ンダブロック、12……ライナ、14……ガスケット、14a
……ガスシール部、15……金属板、16……ビード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロック内にライナを嵌着したエ
    ンジンボディとシリンダヘッドとの間に介設されるガス
    ケットであって、複数の金属板を積層することにより構
    成され、上記エンジンボディにおける燃焼室穴の周縁を
    シールするガスシール部に、積層金属板を折曲すること
    により燃焼室穴側の内側斜面を緩傾斜面とする共に外側
    斜面を急傾斜面とした非対称形の山形ビードを形成し、
    該ビードの頂点と急傾斜面とをシリンダブロック側に位
    置させた状態で該ビードをシリンダブロックとライナと
    の間に跨がって位置させることにより、該ガスシール部
    の面圧をシリンダブロック上では大きく、ライナ上では
    小さく設定したことを特徴とする金属積層形ガスケッ
    ト。
JP1988075575U 1988-06-07 1988-06-07 金属積層形ガスケット Expired - Lifetime JPH082455Y2 (ja)

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JP1988075575U JPH082455Y2 (ja) 1988-06-07 1988-06-07 金属積層形ガスケット

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JP1988075575U JPH082455Y2 (ja) 1988-06-07 1988-06-07 金属積層形ガスケット

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JPH01179154U JPH01179154U (ja) 1989-12-22
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ID=31300637

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JPS52170112U (ja) * 1976-06-17 1977-12-23
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