JPH08245529A - ラセミ性アミノアルコールの製法 - Google Patents

ラセミ性アミノアルコールの製法

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JPH08245529A
JPH08245529A JP8033678A JP3367896A JPH08245529A JP H08245529 A JPH08245529 A JP H08245529A JP 8033678 A JP8033678 A JP 8033678A JP 3367896 A JP3367896 A JP 3367896A JP H08245529 A JPH08245529 A JP H08245529A
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racemic
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acid
reduction
reaction
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Karlheinz Drauz
ドラウツ カールハインツ
Wilfried Jahn
ヤーン ヴィルフリート
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シュヴァルム ミヒャエル
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C215/00Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C215/02Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton
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    • C07C215/06Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being saturated and acyclic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラセミ性アミノアルコールの製法 【解決手段】 一般式III: 【化1】 のα−オキシイミノカルボン酸又はそのエステルの還元
による一般式I: 【化2】 のラセミ性アミノアルコールの製法において、還元を、
活性剤としての塩化水素又は硫酸と組み合わせたアルカ
リ金属ホウ水素化物を用いて、溶剤中で実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式III:
【0002】
【化3】
【0003】[式中、R1は、更にヘテロ原子、例えば
O、N又はSを有していてよい、20個までのC−原子
を有する直鎖、分枝鎖又は環状アルキル−、アリールア
ルキル−又はアリール基であってよく、かつR2は、水
素又は4個までのC−原子を有するアルキル基である]
のα−オキシイミノカルボン酸又はそのエステルの還元
による、一般式I:
【0004】
【化4】
【0005】[式中、R1は、前記の意味を有する]のラ
セミ性アミノアルコールの製法に関する。
【0006】
【従来の技術】一般式Iのラセミ性アミノアルコール
は、ラセミ化合物から、ラセミ分割により得られる光学
活性アミノアルコールの製造の際の重要な中間体であ
る。これらは、酵素的に(F.Francalani, P.Cesti, W.C
abri, D.Bianchi, T.Martinengo, M.Foa, J.Org.Chem.1
987,52,5079; S.Fernandez, R.Brieva, F.Rebolledo,
V.Gotor, J.Chem.Soc.Perkin Trans. I 1992,2885; H.
S.Bevinakatti, R.V.Newadkar,Tetrahedron:Asymmetry
1990, 1,583)、一方のエナンチオマーの有利な結晶化に
より(K.Saigo, H.Miura,, K.Ishizaki, H.Nohira, Bul
l.Chem.Soc.Jpn.1982,55,1188)、又は慣用的に光学活性
酸との反応及びジアステレオマーの一対の塩の分別結晶
により(ドイツ特許(DE)第3517108A1号明
細書)実施することができる。このように得られる光学
活性アミノアルコールは、様々に、例えば薬剤又は薬学
で作用剤又は中間体として、並びに不斉合成でキラル誘
導物質又は触媒として使用される。
【0007】必要な一般式Iのラセミ性アミノアルコー
ルは、様々な方法で得られる。例えば、ラセミ性アミノ
酸又はそのエステルを、種々の水素化物試薬で還元させ
て相応するアミノアルコールにする(A.Abiko, S.Masamu
ne, Tetrahedron Lett.1992,33,5517; M.J.McKennon,
A.I.Meyers, K.Drauz, M.Schwarm, J.Org.Chem.1993,5
8,3568及びこれらに引用された文献)。
【0008】しかし、多くの場合、例えば、(RS)−
t−ロイシンの場合には、これらの化合物は、得られな
いか又は容易には得られない。従って、一般式IIのα
−ケトカルボン酸又はそのエステル(式中のR1は、前
記の意味を有し、かつR2は、水素又は4個までのC−
原子を有する低級アルキル基である)とヒドロキシルア
ミンもしくはその塩とを反応させて、一般式IIIのα
−オキシイミノ誘導体(式中、R1及びR2は、前記の意
味を有する)にし、次いでこれを、水素化物により、一
般式Iのラセミ性アミノアルコールに還元するのが有利
でありうる(R.Schroeter,in:Houben-Weyl,Methoden der
Organischen Chemie,Band XI/1(Hrsg.E.Mueller),P.49
5ff., Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1957; R.Hemme
r,W.Luerken,in:Houben-Weyl, Methoden der Organisch
en Chemie, 第E16d巻(Hrsg.D.Klamann),P878ff., Georg
Thieme Verlag,Stuttgart 1992)。
【0009】
【化5】
【0010】しかしこの場合、還元剤としては、高価で
あるだけではなく、その弱い引火性の故に安全技術的に
も問題のある水素化アルミニウムリチウムのみが公知で
ある。一連の類似の反応では、α−ケトカルボン酸エス
テルを、相応するα−(N−トリメチルシリル)イミノ
エステルに移行させ、次いでこれを同様に水素化アルミ
ニウムリチウムでラセミ性アミノアルコールに還元して
いた(Y.Matsuda, S.Tanimoto, T.Okamoto, S.M.Ali, J.
Chem.Soc.Perkin Trans.I 1989,279)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、一般式Iのラ
セミ性アミノアルコールを、容易に高い純度で、かつ良
好な収率で提供することができるように、一般式III
の容易に製造しうるα−オキシイミノカルボン酸又は−
エステルの還元を、経費及び安全面で有利な還元剤を用
いて実施する可能性が求められていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1の
特徴部の特徴を有する冒頭に記載の種類の方法により解
決される。本発明の有利な実施形は、従属請求項で保護
されている。
【0013】これにより、一般式IIIのα−オキシイ
ミノカルボン酸又は−エステルを、アルカリ金属ホウ水
素化物及び活性剤としての硫酸又は塩化水素を用いて溶
剤中で還元することにより、容易に、高い純度で、かつ
良好な収率で一般式Iのラセミ性アミノアルコールにす
る。
【0014】その際、α−オキシイミノカルボン酸−誘
導体を、アルカリ金属ホウ水素化物と共に予め装入し、
引き続き、塩化水素又は硫酸を、還元反応の活性化のた
めに添加する反応変法が、特に好適である。その際、ア
ルカリ金属ホウ水素化物としては、殊には、低価格のホ
ウ水素化ナトリウムであるが、ホウ水素化リチウムも、
これに該当する。その際、一般式IIIのα−オキシイ
ミノ化合物1当量当たり、2〜5、有利に3〜4当量の
アルカリ金属ホウ水素化物を還元のために使用する。ア
ルカリ金属ホウ水素化物のそれぞれの当量に、1当量の
塩化水素又は1/2当量の硫酸を活性化のために使用す
るのが有利である。有利な溶剤は、エーテル、特に、9
0℃を下回る沸点を有するもの、殊に、1,2−ジメト
キシエタン又はテトラヒドロフランである。
【0015】これらの試薬は、アミノ酸の還元のために
既に公知である(Abiko, Masamune 1992)。有利に、これ
らは、一般式IIIのα−オキシイミノカルボン酸又は
−エステルの一般式Iのラセミ性アミノアルコールへの
還元のためにも、非常に好適であり、その際、反応は、
原則的に約20℃〜使用溶剤の沸騰温度までの広い温度
範囲で実施することができるが、試薬を、ほぼ室温で、
場合により冷却下で混入し、次いで反応を、約75℃ま
での温度に加温することにより完了させるように実施す
るのが、有利であることが判明している。これらのこと
は、還元性作用物質は、明らかに、その場で生じるジボ
ランであり(Abiko,Masamune,1992)、一方では、オキシ
ムは、ジボランにより、105〜110℃の高められた
温度で、ジエチレングリコールジメチルエーテル−TH
F中で、相応するアミンに初めて還元しうるが、25〜
65℃では、反応が観察されないか、又は85〜90℃
ではヒドロキシルアミンへの還元のみが観察されると指
摘されているという(H.Feuer,D.M.Braunstein,J.Org.Ch
em.1969,34,1817)理由により意外であった。一般式II
Iのα−オキシイミノカルボン酸又は−エステルの一般
式Iのラセミ性アミノアルコールへの本発明による還元
のために、これに反して、意外にも、このような高い温
度及び高価でかつ後処理を困難にする溶剤であるジエチ
レングリコールジメチルエーテルの使用を放棄すること
ができる。反対に、90℃を下回る沸点を有するエーテ
ルを使用するのが有利であり、これは、第一に、低価格
であり、第二に還元を、比較的穏やかな、かつ調節され
た条件で実施することができ、かつ第三に溶剤を、後処
理の範囲で容易に蒸留により生成物から分離除去するこ
とができるためである。
【0016】反応の終了の後に、反応混合物を、アルコ
ール及び/又は水で加水分解し、有機溶剤を留去し、残
留物を水中にいれ、かつ塩酸又はその他の酸で酸性に調
節し、しばらく撹拌し、次いで、有利に水酸化ナトリウ
ム溶液でアルカリ性に調節し、一般式Iのラセミ性アミ
ノアルコールを好適な有機溶剤で抽出し、かつ濃縮の後
に、必要な場合には、蒸留、クロマトグラフィー又は場
合による塩の再結晶化により更に精製する。
【0017】総じて、本発明の方法は、再び容易に相応
する一般式IIのα−ケト酸又はエステルを製造するこ
とができる一般式IIIのα−オキシイミノカルボン酸
又は−エステルの還元により一般式Iのラセミ性アミノ
アルコールに至る新規で、殊に簡単な道を開いた。本発
明により製造される一般式Iのラセミ性アミノアルコー
ルは、特に、光学活性アミノアルコールをもたらすラセ
ミ分割のための出発物質として役に立つ。
【0018】ラセミ性(RS)−t−ロイシノールも、
本発明の目的である。例えば、光学活性t−ロイシノー
ルの製造のために必要なこの化合物は、初めて、本発明
の方法により有意義な方法で製造することができる。確
かに、t−ロイシノールの(R)−エナンチオマーも、
(S)−エナンチオマーも、それ自体は公知であった
が、旋光度0を有するラセミ体は従来、記載されていな
かった。
【0019】確かに、(RS)−t−ロイシノールは、
原理的には、アミノ酸の還元のために公知の方法により
(RS)−t−ロイシンの還元により、製造することが
できるはずだが、(RS)−t−ロイシンも、容易には
得られない。
【0020】しかし、本発明の範囲では、(RS)−t
−ロイシノールは、トリメチル焦性ブドウ酸の容易に得
られるオキシムの還元により得ることができる。これら
のオキシムは、公知の非常に簡単な方法(F.Knoop, G.La
ndmann, Z.Physiol.Chem.1914,89,157)で、トリメチル
焦性ブドウ酸又はその塩と塩酸ヒドロキシルアミンと
を、水中で反応させることにより製造し、かつ直接、良
好な収率及び高い純度で、反応溶液から晶出させること
ができる。
【0021】
【実施例】本発明を、次の例で詳述する: 例1:トリメチル焦性ブドウ酸オキシムの製造 93.5%トリメチル焦性ブドウ酸−ナトリウム塩16
3g(1モル)及び塩酸ヒドロキシルアミン69.5g
(1モル)を、40℃で、水450ml中に溶かした。
ゆっくりとした冷却、撹拌下に、生成物が晶出した。氷
浴中での1.5時間の撹拌の後に、結晶を濾別し、氷水
150mlで洗浄し、かつまず真空、60℃で、予備乾
燥させ、次いで、真空デシケータ中、五酸化リン上で、
一定重量まで後乾燥させた。トリメチル焦性ブドウ酸オ
キシム117.8g(収率81%)が、無色結晶の形で
得られた。
【0022】溶融範囲:120〜122℃(分解)[文
献:121℃(F.Knoop,G.Landmann,Z.physiol.Chem.19
14,89,157)] C611NO3 計算値 C 49.64 H 7.
64 N 9.65 (145.16) 実測値 C 49.75 H 7.
89 N 9.71 例2:(RS)−t−ロイシノールの製造 まず、撹拌下、最大15℃で、1,2−ジメトキシエタ
ン(DME)480mlに、濃硫酸120ml(2.2
5モル)を滴加した。
【0023】DME1500ml中のホウ水素化ナトリ
ウム171g(4.5モル)の撹拌懸濁液に、10〜3
0℃で、少量ずつ、トリメチル焦性ブドウ酸オキシム2
18g(1.5モル)を添加し、その際、激しくガスが
発生した。引き続き、氷冷却下に、2.5時間かけて硫
酸−DME−溶液を滴加し、その際、10℃の温度が4
0℃に、かつ冷却を止めた後に、55℃に上昇した。こ
の後、70℃に加熱し、冷却し、かつバッチを、室温で
2日間放置した。
【0024】過剰のホウ水素化物の分解のために、先
ず、20〜55℃でメタノール200mlを、次いで水
100mlを滴加し、その際、温度は60℃まで上昇し
た。全ての加水分解の経過の間に、激しいガス発生が観
察された。引き続き、真空中で、薄いペースト状まで蒸
発濃縮させ、かつ更なる氷水500mlの添加の後に、
有機溶剤混合物を留去した。更なる水600mlの添加
の後に、25℃で濃塩酸200mlを滴加し、その際、
温度は、35℃に上昇し、かつ再び激しく、ガスが発生
した。
【0025】15分の後撹拌の後に、懸濁液にトルエン
1500mlを添加し、かつ50%水酸化ナトリウム溶
液300mlでアルカリ性に調節した。その際、55℃
に上昇した温度を更に、トルエン相が分離除去される7
0℃に高めた。水相を、なおそれぞれトルエン1lで、
70℃で2回抽出した。その後、合わせたトルエン相
を、セライトで処理し、濾過し、かつ真空下で回転濃縮
させ(einrotieren)、その際、黄色がかった油状物15
8gが得られ、これは冷却時に結晶化した。蒸留は、
(RS)−t−ロイシノール125.1g(収率71
%)を、無色の液体としてもたらし、これは、室温で硬
化した。1H−NMR−スペクトルは、前記の構造を証
明した。
【0026】沸騰範囲:86〜95℃/13ミリバール 溶融範囲:34〜35℃ C615NO 計算値 C 61.49 H 1
2.90 N 11.95 (117.19) 実測値 C 61.10 H 1
3.15 N 11.88 例3:2−ヒドロキシイミノ−4−フェニル酪酸エチル
エステルの製造 2−オキソ−4−フェニル酪酸エチルエステル103.
14g(0.5モル)、塩酸ヒドロキシルアミン34.
75g(0.5モル)、トリエチルアミン104ml
(0.75モル)及びエタノール500mlを、一晩、
室温で撹拌した。引き続き、バッチを蒸発乾固させ、か
つ残留物を、メチル−t−ブチルエーテル700ml中
に入れた。水200ml、0.2N塩酸200ml及び
水100mlでの洗浄の後に、有機相を蒸発乾固させ、
かつ残留物を、濾過の後にトルエン170mlから再結
晶させた。2−ヒドロキシイミノ−4−フェニル酪酸エ
チルエステル52.9g(48%)が、無色の結晶の形
で単離された。1H−NMR−スペクトルは、前記の構
造を証明した。
【0027】溶融範囲:84〜85℃ 例4:(RS)−2−アミノ−4−フェニル−1−ブタ
ノール[(RS)−ホモフェニルアラニノール]の製造 1,2−ジメトキシエタン(DME)200ml中のホ
ウ水素化ナトリウム24.15g(0.64モル)の懸
濁液中に、撹拌下で2−ヒドロキシイミノ−4−フェニ
ル酪酸エチルエステル33.2g(0.15モル)を安
定に導入した。これに、1時間かけてDME60ml中
の濃硫酸17.2ml(0.32モル)の溶液を滴加
し、その際、温度を20〜30℃に保持した。引き続
き、徐々に62℃に加温し、次いで、この温度で5時間
攪拌し、かつ撹拌下に、室温で一晩冷却した。メタノー
ル50mlの慎重な添加の後に、バッチを蒸発乾固さ
せ、残留物を水120ml中に入れ、かつ濃塩酸25m
lを添加し、その際、激しくガスが発生した。トルエン
150mlの添加の後、ガス発生の終了まで撹拌し、次
いで、50%水酸化ナトリウム溶液35mlで塩基性に
調節し、60℃に加温し、有機相を分離除去し、かつ水
相を、この温度で再びトルエン80mlで抽出した。合
わせた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、かつ蒸
発させた。残留物として、粗製の(RS)−2−アミノ
−4−フェニル−1−ブタノール25.0gが、茶色が
かった粘稠な油状物の形で残留した。構造は、1H−N
MR−スペクトルにより証明された。
【0028】本発明の更なる利点及び実施形は、後続の
特許請求項から明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル シュヴァルム ドイツ連邦共和国 アルツェナウ イン デン ミュールゲルテン 21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I: 【化1】 [式中、R1は、更にヘテロ原子、例えばO、N又はSを
    有していてよい、20個までのC−原子を有する直鎖、
    分枝鎖又は環状アルキル−、アリールアルキル−又はア
    リール基であってよい]のラセミ性アミノアルコールの
    製造を、一般式III: 【化2】 [式中、R1は、前記の意味を有し、かつR2は、水素又
    は4個までのC−原子を有するアルキル基である]のα
    −オキシイミノカルボン酸又はそのエステルの還元によ
    り行う場合に、還元を、活性剤としての塩化水素又は硫
    酸と組み合わせたアルカリ金属ホウ水素化物を用いて、
    溶剤中で実施することを特徴とする、ラセミ性アミノア
    ルコールの製法。
  2. 【請求項2】 還元のために、α−オキシイミノカルボ
    ン酸−誘導体及びアルカリ金属ホウ水素化物を予め装入
    し、引き続き、還元反応の活性化のために塩化水素又は
    硫酸を添加する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属ホウ水素化物として、ホウ
    水素化ナトリウム又は−リチウムを使用する、請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 溶剤として、90℃を下回る沸点を有す
    るエーテルを使用する、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応を、−20℃〜使用溶剤の沸騰温度
    で実施する、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応混合物を、反応の終了後に、アルコ
    ール、水及び場合により酸の添加により加水分解し、有
    機溶剤を留去し、次いで、水相をアルカリ性に調節し、
    一般式Iのラセミ性アミノアルコールを、有機溶剤を用
    いて抽出し、かつ合わせた後に、所望の場合には、蒸
    留、クロマトグラフィー又は場合による塩の再結晶によ
    り更に精製する、請求項1から5のいずれかに記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 光学活性アミノアルコールを製造する方
    法において、請求項1から5のいずれかにより製造され
    た一般式Iのラセミ性アミノアルコールをラセミ分割す
    ることを特徴とする、光学活性アミノアルコールを製造
    する方法。
  8. 【請求項8】 ラセミ性(RS)−t−ロイシノール。
JP8033678A 1995-02-21 1996-02-21 ラセミ性アミノアルコールの製法 Pending JPH08245529A (ja)

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