JPH08245340A - パック化粧料 - Google Patents
パック化粧料Info
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- JPH08245340A JPH08245340A JP5584395A JP5584395A JPH08245340A JP H08245340 A JPH08245340 A JP H08245340A JP 5584395 A JP5584395 A JP 5584395A JP 5584395 A JP5584395 A JP 5584395A JP H08245340 A JPH08245340 A JP H08245340A
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- Japan
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- polymer
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- polyvinyl alcohol
- block copolymer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 皮膚からの剥離時に皮膚に痛みを感じさせる
ことなく、均一に容易に一枚の膜として剥離でき、更に
角栓除去能に優れたパック化粧料の提供。 【構成】 ポリビニルアルコール系重合体とイオン性基
を有する重合体とのブロック共重合体を皮膜形成剤とし
て含有することを特徴とするパック化粧料。
ことなく、均一に容易に一枚の膜として剥離でき、更に
角栓除去能に優れたパック化粧料の提供。 【構成】 ポリビニルアルコール系重合体とイオン性基
を有する重合体とのブロック共重合体を皮膜形成剤とし
て含有することを特徴とするパック化粧料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパック化粧料に関し、更
に詳しくは、剥離時に皮膚に痛みを感じさせることな
く、均一に容易に一枚の膜として剥離でき、更に毛穴に
詰まった汚れ(角栓)の除去能に優れたパック化粧料に
関するものである。
に詳しくは、剥離時に皮膚に痛みを感じさせることな
く、均一に容易に一枚の膜として剥離でき、更に毛穴に
詰まった汚れ(角栓)の除去能に優れたパック化粧料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】女性の
肌の悩みで上位を占めるものの一つとして毛穴の目立ち
が挙げられる。この原因としては、毛穴に形成される角
栓に起因するところが大きい。角栓はタンパク質や皮脂
の他に汚れを含んでおり、これを放置することは、毛穴
の目立ちのみならず、種々の肌のトラブルを引き起こ
す。従って、角栓を除去することは、美容上及び肌の健
康上好ましいことである。
肌の悩みで上位を占めるものの一つとして毛穴の目立ち
が挙げられる。この原因としては、毛穴に形成される角
栓に起因するところが大きい。角栓はタンパク質や皮脂
の他に汚れを含んでおり、これを放置することは、毛穴
の目立ちのみならず、種々の肌のトラブルを引き起こ
す。従って、角栓を除去することは、美容上及び肌の健
康上好ましいことである。
【0003】通常用いられる洗顔料やメイク落としで
は、角栓を十分に除去することができない。そのため、
皮膜形成剤を含むペーストを皮膚に塗布し、乾燥後、皮
膜を剥離するピールオフタイプのパック剤を、角栓除去
パック剤として応用する試みがなされてきた。しかしな
がら、ピールオフタイプのパック剤は、角栓除去パック
と呼ばれるものも含め現在市販されているもの全てが、
主たる皮膜形成剤として部分けん化型ポリビニルアルコ
ール(PVA) を用いている。PVAは皮膜の強度や安
全性の面で非常に優れているものの、非イオン性のポリ
マーであるため、取れ難い毛穴の汚れ除去には性能が十
分ではなく、満足できる角栓除去能が得られていない。
は、角栓を十分に除去することができない。そのため、
皮膜形成剤を含むペーストを皮膚に塗布し、乾燥後、皮
膜を剥離するピールオフタイプのパック剤を、角栓除去
パック剤として応用する試みがなされてきた。しかしな
がら、ピールオフタイプのパック剤は、角栓除去パック
と呼ばれるものも含め現在市販されているもの全てが、
主たる皮膜形成剤として部分けん化型ポリビニルアルコ
ール(PVA) を用いている。PVAは皮膜の強度や安
全性の面で非常に優れているものの、非イオン性のポリ
マーであるため、取れ難い毛穴の汚れ除去には性能が十
分ではなく、満足できる角栓除去能が得られていない。
【0004】一方、角栓を効果的に除去する角栓除去剤
としては、イオン性基を有する高分子化合物が非常に優
れた性能を有することが知られている(特開平5−9762
7 号公報)。しかし、イオン性ポリマーはいずれも皮膜
の強靱さの点でPVAに及ばないため、これらをパック
の主基剤とした場合、均一な一枚膜として皮膚から剥離
するにはかなりの熟練を必要とする。加えて、これらの
イオン性ポリマーは、PVAやプルランをはじめとする
強靱な皮膜を形成するポリマーとの相溶性が悪く、他の
ポリマーとの併用による皮膜物性の改善が望めない。従
って、本発明の目的は、均一に容易に一枚の膜として剥
離でき、更に毛穴に詰まった汚れ(角栓)の除去能に優
れたパック化粧料を提供することにある。
としては、イオン性基を有する高分子化合物が非常に優
れた性能を有することが知られている(特開平5−9762
7 号公報)。しかし、イオン性ポリマーはいずれも皮膜
の強靱さの点でPVAに及ばないため、これらをパック
の主基剤とした場合、均一な一枚膜として皮膚から剥離
するにはかなりの熟練を必要とする。加えて、これらの
イオン性ポリマーは、PVAやプルランをはじめとする
強靱な皮膜を形成するポリマーとの相溶性が悪く、他の
ポリマーとの併用による皮膜物性の改善が望めない。従
って、本発明の目的は、均一に容易に一枚の膜として剥
離でき、更に毛穴に詰まった汚れ(角栓)の除去能に優
れたパック化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、皮膜形成剤として、ポリビニルアルコール系重
合体とイオン性基を有する重合体とのブロック共重合体
を用いることにより、上記の如き課題を解決できること
を見出し、本発明を完成するに到った。即ち、本発明
は、ポリビニルアルコール系重合体とイオン性基を有す
る重合体とのブロック共重合体を皮膜形成剤として含有
することを特徴とするパック化粧料を提供するものであ
る。
の結果、皮膜形成剤として、ポリビニルアルコール系重
合体とイオン性基を有する重合体とのブロック共重合体
を用いることにより、上記の如き課題を解決できること
を見出し、本発明を完成するに到った。即ち、本発明
は、ポリビニルアルコール系重合体とイオン性基を有す
る重合体とのブロック共重合体を皮膜形成剤として含有
することを特徴とするパック化粧料を提供するものであ
る。
【0006】本発明のパック化粧料の皮膜形成剤として
用いられるブロック共重合体は、末端のみにメルカプト
基を有するポリビニルアルコール系重合体の存在下にイ
オン性基を有する重合性不飽和単量体をラジカル重合す
ることによって得られる。
用いられるブロック共重合体は、末端のみにメルカプト
基を有するポリビニルアルコール系重合体の存在下にイ
オン性基を有する重合性不飽和単量体をラジカル重合す
ることによって得られる。
【0007】本発明に用いられる末端のみにメルカプト
基を有するポリビニルアルコール系重合体は、チオール
酸の存在下にビニルエステル類モノマーを主体とするビ
ニルモノマーを重合して得たポリビニルエステル系重合
体を常法により鹸化することにより得られる。ここで用
いられるチオール酸としては、例えばチオール酢酸、チ
オールプロピオン酸、チオール酪酸、チオール吉草酸等
の−COSH基を有する有機チオール酸が挙げられ、特にチ
オール酢酸が好ましい。またビニルエステル類モノマー
としては、ラジカル重合可能なビニルエステルであれば
使用でき、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等
が挙げられるが、中でも酢酸ビニルが最も重合性が良く
好ましい。またこれらビニルエステルと共重合可能なモ
ノマーを共存させ共重合することもできる。これらモノ
マーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、イソブ
チレン、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの塩ある
いはこれらのアルキルエステル、イタコン酸、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−
ジメチルプロピル)−アンモニウムクロライド、エチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピ
ロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチ
レン等が用いられる。
基を有するポリビニルアルコール系重合体は、チオール
酸の存在下にビニルエステル類モノマーを主体とするビ
ニルモノマーを重合して得たポリビニルエステル系重合
体を常法により鹸化することにより得られる。ここで用
いられるチオール酸としては、例えばチオール酢酸、チ
オールプロピオン酸、チオール酪酸、チオール吉草酸等
の−COSH基を有する有機チオール酸が挙げられ、特にチ
オール酢酸が好ましい。またビニルエステル類モノマー
としては、ラジカル重合可能なビニルエステルであれば
使用でき、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等
が挙げられるが、中でも酢酸ビニルが最も重合性が良く
好ましい。またこれらビニルエステルと共重合可能なモ
ノマーを共存させ共重合することもできる。これらモノ
マーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、イソブ
チレン、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの塩ある
いはこれらのアルキルエステル、イタコン酸、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−
ジメチルプロピル)−アンモニウムクロライド、エチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピ
ロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチ
レン等が用いられる。
【0008】チオール酸の存在下でビニルエステル類モ
ノマーを主体とするビニルモノマーの重合は、ラジカル
重合開始剤の存在下、塊状重合法、溶液重合法、パール
重合法、乳化重合法などいずれの方法でも行うことがで
き、ラジカル重合開始剤としては、2,2'−アゾビスイソ
ブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化カーボネー
ト等の公知のラジカル重合開始剤が使用できる。重合温
度は使用する開始剤の種類により適当な温度を採用する
ことができるが、通常30〜90℃の範囲である。所定時間
重合した後、未重合のビニルエステル類を除去すること
により末端にチオール酸エステル基を有するポリビニル
エステル系重合体が得られる。
ノマーを主体とするビニルモノマーの重合は、ラジカル
重合開始剤の存在下、塊状重合法、溶液重合法、パール
重合法、乳化重合法などいずれの方法でも行うことがで
き、ラジカル重合開始剤としては、2,2'−アゾビスイソ
ブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化カーボネー
ト等の公知のラジカル重合開始剤が使用できる。重合温
度は使用する開始剤の種類により適当な温度を採用する
ことができるが、通常30〜90℃の範囲である。所定時間
重合した後、未重合のビニルエステル類を除去すること
により末端にチオール酸エステル基を有するポリビニル
エステル系重合体が得られる。
【0009】このようにして得られたポリビニルエステ
ル系重合体は常法により鹸化されるが、通常共重合体を
メタノール等のアルコール溶液とし、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ性触媒を用いて鹸化す
る。このような鹸化反応により末端のみにメルカプト基
を有するポリビニルアルコール系重合体が得られる。
ル系重合体は常法により鹸化されるが、通常共重合体を
メタノール等のアルコール溶液とし、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ性触媒を用いて鹸化す
る。このような鹸化反応により末端のみにメルカプト基
を有するポリビニルアルコール系重合体が得られる。
【0010】また、末端のみにメルカプト基を有するポ
リビニルアルコール系重合体として、クラレ(株)等か
ら市販されている市販品を用いることもできる。本発明
で用いられる末端のみにメルカプト基を有するポリビニ
ルアルコール系重合体の重合度は 200以上3500以下が好
ましく、 500以上2000以下が更に好ましい。また鹸化度
は、他の変性基の種類によっても異なり、一義的には決
められないが、通常ポリビニルアルコール成分が50モル
%以上で、水溶性の点から70モル%以上が好ましい。
リビニルアルコール系重合体として、クラレ(株)等か
ら市販されている市販品を用いることもできる。本発明
で用いられる末端のみにメルカプト基を有するポリビニ
ルアルコール系重合体の重合度は 200以上3500以下が好
ましく、 500以上2000以下が更に好ましい。また鹸化度
は、他の変性基の種類によっても異なり、一義的には決
められないが、通常ポリビニルアルコール成分が50モル
%以上で、水溶性の点から70モル%以上が好ましい。
【0011】本発明の皮膜形成剤として用いられるブロ
ック共重合体は、末端のみにメルカプト基を有するポリ
ビニルアルコール系重合体の存在下に、イオン性基を有
する重合性不飽和単量体をラジカル重合することによっ
て得られるが、ここで用いられるイオン性基を有する重
合性不飽和単量体としては、カルボキシル基、スルホン
基、硫酸エステル基、リン酸エステル基、アミノ基及び
第4アンモニウム塩基から選ばれる1種又は2種以上の
基を有する重合性不飽和単量体が好ましく用いられる。
具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、2
−メタクリロイルオキシメチルコハク酸等の不飽和カル
ボン酸又はそれらの無水物又は塩;スチレンスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリル酸エステル、
ビス−(3−スルホプロピル)−イタコン酸エステル等
の不飽和スルホン酸又はそれらの塩;2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリル酸の硫酸モノエステルおよびそれ
らの塩;ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、ビス
(メタアクリロキシエチル)ホスフェート、ジフェニル
−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニ
ル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブ
チル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジブ
チル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジ
オクチル−2−(メタ)アクリロイロキシエチルホスフ
ェート等の不飽和リン酸エステル;ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチル
アミノプロピルメタクリルアミド等のアミノ基を有する
(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル酸ア
ミド類;ジメチルアミノスチレン、ジメチルアミノメチ
ルスチレン等のジアルキルアミノ基を有するスチレン
類;4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン等のビニ
ルピリジン類;又はこれらアミノ基を有する化合物をハ
ロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、アルキルもし
くはアリールスルホン酸又はリン酸ジアルキル等の公知
の四級化剤を用いて四級化したもの;N−(3−スルホ
プロピル)−N−メタクリロイルオキシエチル−N, N
−ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプ
ロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N, N−ジ
メチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−
N−メタクリロイルオキシエチル−N, N−ジメチルア
ンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−アク
リロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム
ベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−メタクリ
ロイルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニウム
ベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−アクリロ
イルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニウムベ
タイン、N−(3−カルボキシルメチル)−N−メタク
リロイルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニウ
ムベタイン、N−(3−カルボキシルメチル)−N−ア
クリロイルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニ
ウムベタイン等が挙げられる。これらのイオン性基を有
する重合性不飽和単量体の中では、(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、
(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等の第4アンモニウム塩基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル酸アミド
類、スチレンスルホン酸ナトリウム等の不飽和スルホン
酸又はそれらの塩が特に好ましい。
ック共重合体は、末端のみにメルカプト基を有するポリ
ビニルアルコール系重合体の存在下に、イオン性基を有
する重合性不飽和単量体をラジカル重合することによっ
て得られるが、ここで用いられるイオン性基を有する重
合性不飽和単量体としては、カルボキシル基、スルホン
基、硫酸エステル基、リン酸エステル基、アミノ基及び
第4アンモニウム塩基から選ばれる1種又は2種以上の
基を有する重合性不飽和単量体が好ましく用いられる。
具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、2
−メタクリロイルオキシメチルコハク酸等の不飽和カル
ボン酸又はそれらの無水物又は塩;スチレンスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリル酸エステル、
ビス−(3−スルホプロピル)−イタコン酸エステル等
の不飽和スルホン酸又はそれらの塩;2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリル酸の硫酸モノエステルおよびそれ
らの塩;ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、ビス
(メタアクリロキシエチル)ホスフェート、ジフェニル
−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジフェニ
ル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジブ
チル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジブ
チル−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジ
オクチル−2−(メタ)アクリロイロキシエチルホスフ
ェート等の不飽和リン酸エステル;ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチル
アミノプロピルメタクリルアミド等のアミノ基を有する
(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル酸ア
ミド類;ジメチルアミノスチレン、ジメチルアミノメチ
ルスチレン等のジアルキルアミノ基を有するスチレン
類;4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン等のビニ
ルピリジン類;又はこれらアミノ基を有する化合物をハ
ロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、アルキルもし
くはアリールスルホン酸又はリン酸ジアルキル等の公知
の四級化剤を用いて四級化したもの;N−(3−スルホ
プロピル)−N−メタクリロイルオキシエチル−N, N
−ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプ
ロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N, N−ジ
メチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−
N−メタクリロイルオキシエチル−N, N−ジメチルア
ンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−アク
リロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム
ベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−メタクリ
ロイルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニウム
ベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−アクリロ
イルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニウムベ
タイン、N−(3−カルボキシルメチル)−N−メタク
リロイルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニウ
ムベタイン、N−(3−カルボキシルメチル)−N−ア
クリロイルアミドプロピル−N, N−ジメチルアンモニ
ウムベタイン等が挙げられる。これらのイオン性基を有
する重合性不飽和単量体の中では、(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、
(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等の第4アンモニウム塩基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル酸アミド
類、スチレンスルホン酸ナトリウム等の不飽和スルホン
酸又はそれらの塩が特に好ましい。
【0012】本発明において、末端のみにメルカプト基
を有するポリビニルアルコール系重合体の存在下にイオ
ン性基を有する重合性不飽和単量体をラジカル重合させ
てブロック共重合体を得る方法としては、通常公知の方
法、例えばバルク重合、溶液重合、パール重合、及び乳
化重合などが採用されうるが、末端のみにメルカプト基
を有するポリビニルアルコール系重合体を溶解しうる溶
剤、例えば水やジメチルスルホキシドを主体とする溶剤
中で重合を行うのが好ましい。また重合プロセスとして
は回分法、半回分法、連続法のいずれでも良い。本発明
のブロック共重合体を得るためのラジカル重合は、通常
のラジカル重合開始剤、例えば、2,2'−アゾビスイソブ
チロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、
ジイソプロピル過酸化カーボネート、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム等を用いて行うことができるが、ポ
リビニルアルコール系重合体の末端のメルカプト基と臭
素酸カリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、
過酸化水素等の酸化剤によるレドックス開始系も可能で
ある。この中でも特に、効率良く目的とするブロック共
重合体を得るためには、メルカプト基と酸化剤によるレ
ドックス開始系が好ましい。
を有するポリビニルアルコール系重合体の存在下にイオ
ン性基を有する重合性不飽和単量体をラジカル重合させ
てブロック共重合体を得る方法としては、通常公知の方
法、例えばバルク重合、溶液重合、パール重合、及び乳
化重合などが採用されうるが、末端のみにメルカプト基
を有するポリビニルアルコール系重合体を溶解しうる溶
剤、例えば水やジメチルスルホキシドを主体とする溶剤
中で重合を行うのが好ましい。また重合プロセスとして
は回分法、半回分法、連続法のいずれでも良い。本発明
のブロック共重合体を得るためのラジカル重合は、通常
のラジカル重合開始剤、例えば、2,2'−アゾビスイソブ
チロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、
ジイソプロピル過酸化カーボネート、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム等を用いて行うことができるが、ポ
リビニルアルコール系重合体の末端のメルカプト基と臭
素酸カリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、
過酸化水素等の酸化剤によるレドックス開始系も可能で
ある。この中でも特に、効率良く目的とするブロック共
重合体を得るためには、メルカプト基と酸化剤によるレ
ドックス開始系が好ましい。
【0013】本発明において、末端のみにメルカプト基
を有するポリビニルアルコール系重合体の存在下にイオ
ン性基を有する重合性不飽和単量体をラジカル重合させ
る際に、重合系が酸性であることが好ましい。これはメ
ルカプト基が塩基性下においては、モノマーの二重結合
へイオン的に付加、消失する速度が大きく、重合効率が
著しく低下するためであり、水系の重合であれば、全て
の重合操作をpH4以下で実施するのが好ましい。上記の
ような重合反応によって得られたブロック共重合体は、
反応液をそのまま目的とする用途に用いることも可能で
あるが、適当な溶媒を用いた再沈澱や限外濾過等の精製
を行うことにより、未反応のモノマー等の低分子の不純
物や、僅かに生成する重合性不飽和単量体のみからなる
重合体を除去し、目的とするブロック体をより高純度で
得ることが可能である。
を有するポリビニルアルコール系重合体の存在下にイオ
ン性基を有する重合性不飽和単量体をラジカル重合させ
る際に、重合系が酸性であることが好ましい。これはメ
ルカプト基が塩基性下においては、モノマーの二重結合
へイオン的に付加、消失する速度が大きく、重合効率が
著しく低下するためであり、水系の重合であれば、全て
の重合操作をpH4以下で実施するのが好ましい。上記の
ような重合反応によって得られたブロック共重合体は、
反応液をそのまま目的とする用途に用いることも可能で
あるが、適当な溶媒を用いた再沈澱や限外濾過等の精製
を行うことにより、未反応のモノマー等の低分子の不純
物や、僅かに生成する重合性不飽和単量体のみからなる
重合体を除去し、目的とするブロック体をより高純度で
得ることが可能である。
【0014】本発明のブロック共重合体中の、ポリビニ
ルアルコール系重合体とイオン性基を有する重合体との
ブロック共重合比は、ポリビニルアルコール系重合体/
イオン性基を有する重合体=5/5〜9/1(重量比)
の範囲が好ましい。この重量比が5/5未満であると、
剥離性が悪くなり、また9/1より大きくなると角栓除
去能が低下する。本発明において、皮膜形成剤として用
いるブロック共重合体の重量平均分子量は、パック剤と
して十分な被膜物性を得るためには20,000以上、好まし
くは50,000以上であり、更に好ましくは100,000 以上で
ある。
ルアルコール系重合体とイオン性基を有する重合体との
ブロック共重合比は、ポリビニルアルコール系重合体/
イオン性基を有する重合体=5/5〜9/1(重量比)
の範囲が好ましい。この重量比が5/5未満であると、
剥離性が悪くなり、また9/1より大きくなると角栓除
去能が低下する。本発明において、皮膜形成剤として用
いるブロック共重合体の重量平均分子量は、パック剤と
して十分な被膜物性を得るためには20,000以上、好まし
くは50,000以上であり、更に好ましくは100,000 以上で
ある。
【0015】本発明のパック化粧料中のブロック共重合
体の配合量は、10〜60重量%が好ましい。10重量%未満
の場合には、実用上必要な強度を与えるだけの皮膜の厚
さを得るのが困難となり、60重量%を越える場合には、
パック化粧料の粘度が高くなり、塗布性が低下する。
体の配合量は、10〜60重量%が好ましい。10重量%未満
の場合には、実用上必要な強度を与えるだけの皮膜の厚
さを得るのが困難となり、60重量%を越える場合には、
パック化粧料の粘度が高くなり、塗布性が低下する。
【0016】本発明のパック化粧料中には、上記皮膜形
成剤以外に、従来のパック化粧料に用いられる油剤、保
湿剤、水溶性高分子、ノニオン性活性剤、顔料、防腐
剤、殺菌剤、色剤、香料、有機溶媒(エタノール)、薬
効剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合する
ことができる。
成剤以外に、従来のパック化粧料に用いられる油剤、保
湿剤、水溶性高分子、ノニオン性活性剤、顔料、防腐
剤、殺菌剤、色剤、香料、有機溶媒(エタノール)、薬
効剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合する
ことができる。
【0017】本発明のパック化粧料に配合される油剤と
しては、例えばオリーブ油、パーム油、ヤシ油等の動植
物油、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、オ
レイン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイル
アルコール、イソステアリルアルコール等の高級脂肪族
アルコール、イソステアリルミリステート、セチルオク
タネート等のエステル油分、シリコーン油などが好まし
い。本発明のパック化粧料中の油剤の配合量としては、
1〜30重量%が好ましい。油剤の量が1重量%よりも少
なくなるとポリマー皮膜と皮膚との密着性(接着力)が
低下せず、剥離時に皮膜が破断し易く、強い痛みを感じ
る。また30重量%より多くなると乳化安定性が悪くな
り、分離が生じる。
しては、例えばオリーブ油、パーム油、ヤシ油等の動植
物油、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、オ
レイン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイル
アルコール、イソステアリルアルコール等の高級脂肪族
アルコール、イソステアリルミリステート、セチルオク
タネート等のエステル油分、シリコーン油などが好まし
い。本発明のパック化粧料中の油剤の配合量としては、
1〜30重量%が好ましい。油剤の量が1重量%よりも少
なくなるとポリマー皮膜と皮膚との密着性(接着力)が
低下せず、剥離時に皮膜が破断し易く、強い痛みを感じ
る。また30重量%より多くなると乳化安定性が悪くな
り、分離が生じる。
【0018】
【発明の効果】本発明のパック化粧料は、剥離時に皮膚
に痛みを感じさせることなく、均一に容易に一枚の膜と
して剥離でき、更に毛穴に詰まった汚れ(角栓)の除去
能に優れ、更に保存安定性にも優れている。
に痛みを感じさせることなく、均一に容易に一枚の膜と
して剥離でき、更に毛穴に詰まった汚れ(角栓)の除去
能に優れ、更に保存安定性にも優れている。
【0019】
【実施例】次に合成例及び実施例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。例中の部及び%は特記しない限り重
量基準である。尚、合成例及び実施例で用いたポリビニ
ルアルコール系重合体PVA−1からPVA−4(クラ
レ(株)製の市販品)の重合度、鹸化度、メルカプト基
含有量の分析値を表1に示す。PVA−1及び2は片末
端にメルカプト基を有する末端SH−完全鹸化型PVA、
PVA−3は部分鹸化型PVA、PVA−4はメタクリ
ルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライドの
共重合によるカチオン変性PVA(変性度=2.5mol%)
である。
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。例中の部及び%は特記しない限り重
量基準である。尚、合成例及び実施例で用いたポリビニ
ルアルコール系重合体PVA−1からPVA−4(クラ
レ(株)製の市販品)の重合度、鹸化度、メルカプト基
含有量の分析値を表1に示す。PVA−1及び2は片末
端にメルカプト基を有する末端SH−完全鹸化型PVA、
PVA−3は部分鹸化型PVA、PVA−4はメタクリ
ルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライドの
共重合によるカチオン変性PVA(変性度=2.5mol%)
である。
【0020】
【表1】
【0021】合成例1 還流冷却器、温度計、攪拌翼、窒素吹き込み口を備えた
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(80部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部) に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部)で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は110,000 であった。
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(80部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部) に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部)で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は110,000 であった。
【0022】合成例2 還流冷却器、温度計、攪拌翼、窒素吹き込み口を備えた
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(50部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部)に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部)で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は96,000であった。
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(50部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部)に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部)で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は96,000であった。
【0023】合成例3 還流冷却器、温度計、攪拌翼、窒素吹き込み口を備えた
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(20部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部) に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部) で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は78,000であった。
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(20部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部) に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部) で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は78,000であった。
【0024】合成例4 還流冷却器、温度計、攪拌翼、窒素吹き込み口を備えた
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−2)水溶液(100部) を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(80部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部)に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部)で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は38,000であった。
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−2)水溶液(100部) を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(80部)、過硫酸アンモニウム(1
部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。重合
終了後、反応液をメタノール(2000部)に徐々に滴下し
て得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部)で2回
洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去すること
によりブロック共重合体を得た。得られた共重合体の重
量平均分子量は38,000であった。
【0025】合成例5 還流冷却器、温度計、攪拌翼、窒素吹き込み口を備えた
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部) を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらスチレンスルホン酸ナトリウム(80部)、過硫
酸アンモニウム(1部)を加え、50℃に昇温し、8時間
重合を行った。重合終了後、反応液をメタノール(2000
部) に徐々に滴下して得られた沈澱物を、更に20%の水
を含むメタノール(2000部) で2回洗浄し、60℃で減圧
乾燥してメタノールを除去することによりブロック共重
合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量は112,
000 であった。
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(PV
A−1)水溶液(100部) を仕込み、30分間窒素置換を行
った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpmで攪拌
しながらスチレンスルホン酸ナトリウム(80部)、過硫
酸アンモニウム(1部)を加え、50℃に昇温し、8時間
重合を行った。重合終了後、反応液をメタノール(2000
部) に徐々に滴下して得られた沈澱物を、更に20%の水
を含むメタノール(2000部) で2回洗浄し、60℃で減圧
乾燥してメタノールを除去することによりブロック共重
合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量は112,
000 であった。
【0026】合成例6 還流冷却器、温度計、攪拌翼、窒素吹き込み口を備えた
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(P
VA−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置
換を行った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpm
で攪拌しながらメタクリルアミドプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド(80部) 、過硫酸アンモニウム
(1部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。
重合終了後、反応液をメタノール(2000部) に徐々に滴
下して得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部) で
2回洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去する
ことによりブロック共重合体を得た。得られた共重合体
の重量平均分子量は108,000 であった。
ガラス製重合容器に10%のポリビニルアルコール(P
VA−1)水溶液(100部)を仕込み、30分間窒素置
換を行った。 0.5N硫酸でpHを2に調整した後、300rpm
で攪拌しながらメタクリルアミドプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド(80部) 、過硫酸アンモニウム
(1部)を加え、50℃に昇温し、8時間重合を行った。
重合終了後、反応液をメタノール(2000部) に徐々に滴
下して得られた沈澱物を、更にメタノール(2000部) で
2回洗浄し、60℃で減圧乾燥してメタノールを除去する
ことによりブロック共重合体を得た。得られた共重合体
の重量平均分子量は108,000 であった。
【0027】比較合成例 還流冷却器、温度計、攪拌翼、窒素吹き込み口を備えた
ガラス製重合容器にイオン交換水(100部)、メタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド
(40部) を仕込み、30分間窒素置換を行った。200rpmで
攪拌しながら、2,2 −アゾビス(2−アミノプロパン)ジ
ヒドロクロライド(V−50)(0.2部) を加え、70℃に昇
温し、8時間重合を行った。重合終了後、反応液をイソ
プロパノール(1000部)に徐々に滴下して得られた沈澱
物を、更にイソプロパノール(1000部)で2回洗浄し、
60℃で減圧乾燥してイソプロパノールを除去することに
より重合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量
は153,000 であった。
ガラス製重合容器にイオン交換水(100部)、メタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド
(40部) を仕込み、30分間窒素置換を行った。200rpmで
攪拌しながら、2,2 −アゾビス(2−アミノプロパン)ジ
ヒドロクロライド(V−50)(0.2部) を加え、70℃に昇
温し、8時間重合を行った。重合終了後、反応液をイソ
プロパノール(1000部)に徐々に滴下して得られた沈澱
物を、更にイソプロパノール(1000部)で2回洗浄し、
60℃で減圧乾燥してイソプロパノールを除去することに
より重合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量
は153,000 であった。
【0028】合成例1〜6及び比較合成例で得られた重
合体のイオン性モノマー種、PVA種及びPVA含有率
を表2にまとめて示した。
合体のイオン性モノマー種、PVA種及びPVA含有率
を表2にまとめて示した。
【0029】
【表2】
【0030】実施例1〜6及び比較例1〜4 表3に示す組成を有するピールオフタイプのパック剤
を、下記に示す製法により調製し、その性能(保存安定
性、剥離性(膜強度)、剥離時の痛さ、角栓除去能)を
下記方法で評価した。結果を表4に示す。 <製法>成分(2) 〜(12)を攪拌しながら80℃に加熱し、
予め80℃に加熱した成分(13)を徐々に添加する。その溶
液に成分(1) を徐々に加え、完全に溶解させ、室温まで
冷却してパック剤を得た。
を、下記に示す製法により調製し、その性能(保存安定
性、剥離性(膜強度)、剥離時の痛さ、角栓除去能)を
下記方法で評価した。結果を表4に示す。 <製法>成分(2) 〜(12)を攪拌しながら80℃に加熱し、
予め80℃に加熱した成分(13)を徐々に添加する。その溶
液に成分(1) を徐々に加え、完全に溶解させ、室温まで
冷却してパック剤を得た。
【0031】<評価方法> ・保存安定性 40℃で6カ月保存後の状態を下記の基準で評価した。 ◎:分離や濁りが起きない ○:濁りが若干認められる △:かなり濁りが認められる ×:完全に分離した ・剥離性・剥離時の痛さ・角栓除去能 5名の専門パネラーにパック剤を前腕屈側部に塗布して
もらい、剥離性、剥離時の痛さ及び毛穴の汚れ(角栓)
の取れやすさについて下記の基準で評価した。剥離性 ◎:きれいに剥がせる ○:かなり満足できるレベルで剥がせる △:あまりきれいに剥がせない又は剥がすには長時間必
要 ×:きれいに剥がせない剥離時の痛さ ◎:痛くない ○:ほとんど痛くない △:やや痛い ×:かなり痛い角栓除去能 ◎:角栓が良く取れる ○:角栓がかなり満足できるレベルで取れる △:角栓が少しは取れるが十分ではない ×:角栓がほとんど取れない
もらい、剥離性、剥離時の痛さ及び毛穴の汚れ(角栓)
の取れやすさについて下記の基準で評価した。剥離性 ◎:きれいに剥がせる ○:かなり満足できるレベルで剥がせる △:あまりきれいに剥がせない又は剥がすには長時間必
要 ×:きれいに剥がせない剥離時の痛さ ◎:痛くない ○:ほとんど痛くない △:やや痛い ×:かなり痛い角栓除去能 ◎:角栓が良く取れる ○:角栓がかなり満足できるレベルで取れる △:角栓が少しは取れるが十分ではない ×:角栓がほとんど取れない
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコール系重合体とイオン
性基を有する重合体とのブロック共重合体を皮膜形成剤
として含有することを特徴とするパック化粧料。 - 【請求項2】 ポリビニルアルコール系重合体とイオン
性基を有する重合体とのブロック共重合体が、末端のみ
にメルカプト基を有するポリビニルアルコール系重合体
の存在下にイオン性基を有する重合性不飽和単量体をラ
ジカル重合することによって得られるブロック共重合体
である請求項1記載のパック化粧料。 - 【請求項3】 イオン性基を有する重合体のイオン性基
が、カルボキシル基、スルホン基、硫酸エステル基、リ
ン酸エステル基、アミノ基及び第4アンモニウム塩基か
ら選ばれる1種又は2種以上の基である請求項1又は2
記載のパック化粧料。 - 【請求項4】 ポリビニルアルコール系重合体とイオン
性基を有する重合体とのブロック共重合比が、ポリビニ
ルアルコール系重合体/イオン性基を有する重合体=5
/5〜9/1(重量比)である請求項1〜3のいずれか
一項に記載のパック化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5584395A JPH08245340A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | パック化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5584395A JPH08245340A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | パック化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245340A true JPH08245340A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=13010303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5584395A Pending JPH08245340A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | パック化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08245340A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030095487A (ko) * | 2002-06-10 | 2003-12-24 | 전민현 | 얼굴. 몸에 바르는 칼라 페인팅 메이컵 화장료 조성물 |
JP2005511851A (ja) * | 2001-12-12 | 2005-04-28 | ロディア・シミ | 重合体を含む組成物を表面に付着する方法 |
US6942869B2 (en) | 1999-05-12 | 2005-09-13 | Kao Corporation | Keratotic plug remover |
WO2006032321A1 (de) * | 2004-09-22 | 2006-03-30 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Pflegende haarbehandlungsmittel mit polyvinylalkohol |
US8158144B2 (en) | 2006-09-15 | 2012-04-17 | Calvin Garris | Hair care solution protecting natural hair from gluing products |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP5584395A patent/JPH08245340A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6942869B2 (en) | 1999-05-12 | 2005-09-13 | Kao Corporation | Keratotic plug remover |
JP2005511851A (ja) * | 2001-12-12 | 2005-04-28 | ロディア・シミ | 重合体を含む組成物を表面に付着する方法 |
KR20030095487A (ko) * | 2002-06-10 | 2003-12-24 | 전민현 | 얼굴. 몸에 바르는 칼라 페인팅 메이컵 화장료 조성물 |
WO2006032321A1 (de) * | 2004-09-22 | 2006-03-30 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Pflegende haarbehandlungsmittel mit polyvinylalkohol |
US8158144B2 (en) | 2006-09-15 | 2012-04-17 | Calvin Garris | Hair care solution protecting natural hair from gluing products |
US8557276B2 (en) | 2006-09-15 | 2013-10-15 | Calvin Lee Garris | Hair care solution forming a film protecting natural hair from gluing products |
US8586111B2 (en) | 2006-09-15 | 2013-11-19 | Calvin Garris | Method of applying a protective film over natural hair or scalp prior to application of bonding glue |
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