JPH08245216A - フォージャサイト型ゼオライトの製造方法 - Google Patents
フォージャサイト型ゼオライトの製造方法Info
- Publication number
- JPH08245216A JPH08245216A JP7240495A JP7240495A JPH08245216A JP H08245216 A JPH08245216 A JP H08245216A JP 7240495 A JP7240495 A JP 7240495A JP 7240495 A JP7240495 A JP 7240495A JP H08245216 A JPH08245216 A JP H08245216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- faujasite
- type zeolite
- gel
- aqueous solution
- reaction mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
た高ケイバン比のフォージャサイト型ゼオライトを短時
間で経済的に製造する方法、特定の種子を使用し、特
定の酸化物モル組成比を有するゲル状反応混合物から高
品質のフォージャサイト型ゼオライトを安定して製造す
る方法の提供。 【構成】 (a)酸化物モル組成比で、M2O /Al2
O3 =17±3、SiO2/Al2O3 =17±3、H
2O /Al2O3 =200〜3,000(ここで、M
はアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル状物を含有し
ない透明な水溶液と、(b)酸化物モル組成比で、M2
O /Al2O3 =1.5〜4.0、SiO2/Al2O
3 =5〜16、H2O /Al2O3 =80〜500
(ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状反応混合物を混合し、(c)得られた混合物を結晶化
が生起する温度で結晶化に充分な時間加熱熟成する、こ
とを特徴とするフォージャサイト型ゼオライトの製造方
法。
Description
オライトの製造方法に関し、さらに詳しくは、短時間
で、結晶化度が高く、シリカ/アルミナ モル比の高い
フォージャサイト型ゼオライトを製造する方法に関する
ものである。
ライトは、クラッキング反応、ハイドロクラッキング反
応、その他炭化水素変換反応などの触媒や吸着剤などに
広く利用されており、特に、シリカ/アルミナ モル比
(以下、ケイバン比ということがある)が4.5以上の
フォージャサイト型ゼオライトは、耐熱性、耐酸性など
に優れているため、クラッキング触媒やハイドロクラッ
キング触媒などに好適である。フォージャサイト型ゼオ
ライトの耐酸性、耐水熱性、耐熱性などは、ケイバン比
(SiO2/Al2O3モル比)に大きく依存し、ケイバ
ン比が高い程これらの性質は優れていることが知られて
いるため、高ケイバン比フォージャサイト型ゼオライト
が望まれている。
造には、ゼオライトの結晶化を容易にするために従来よ
り種子を使用する方法が行なわれており、例えば、特開
昭52−94899号広報には、(a)12〜19Na
2O:1〜10Al2O3:12〜19SiO2:220〜
900H2Oなるモル組成を有する核発生中心のスラリ
ーを調製し、(b)該核発生中心を1.2〜8Na
2O:Al2O3:4〜7SiO2:40〜200H2Oな
る範囲内のモル組成を有するゼオライト合成混合物と混
合し、(c)得られる混合物を、結晶化を確実にするの
に十分な温度並びに時間で加熱し、そして(d)その生
成物を洗浄しそして乾燥することを特徴とする、フォー
ジャサイト型ゼオライトの製造方法が記載されている。
しかし、この方法では、SiO2/Al2O3モル比が6
以上の高ケイバン比フォージャサイト型ゼオライトを製
造するには、非常に長時間を要し、しかも、結晶化度の
高いフォージャサイト型ゼオライトを得ることは困難で
あった。
トの製造方法としては、例えば、特公平5−68410
号公報には、シリカ源としてシリカゾルを用いてY型ゼ
オライト(フォージャサイト型ゼオライトに属する)を
製造するに際し、シリカゾルを2段階で添加して特定な
組成範囲にある反応混合物を調製し、これから結晶を析
出させることにより、高ケイバン比で高純度のY型ゼオ
ライトを形成する方法が開示されている。
は、シリカ、アルミナ、苛性ソーダおよび水からなる特
定範囲のモル比を有する水性反応混合物を、室温で3〜
24時間熟成したのち、90〜110℃の温度に維持
し、生成するゼオライト結晶を母液から分離して高シリ
カ含有熱安定性フォージャサイト型ゼオライトを製造す
る方法が記載されている。しかし、従来の方法では、高
ケイバン比のフォージャサイト型ゼオライトを製造する
ためには、水性反応混合物のSiO2/Al2O3モル比
を、得られるゼオライトのSiO2/Al2O3モル比に
比較して非常に高くしなければならず、また、結晶化す
るのに長時間を要するという問題点があった。
性、耐酸性などに優れた高ケイバン比のフォージャサイ
ト型ゼオライトを短時間で経済的に製造する方法を提供
することにある。本発明の他の目的は、特定の種子を使
用し、特定の酸化物モル組成比を有するゲル状反応混合
物から高品質のフォージャサイト型ゼオライトを安定し
て製造する方法を提供することにある。
状物を含有しない透明な水溶液と、(b)酸化物モル組
成比で M2O /Al2O3 =1.5〜4.0 SiO2/Al2O3 =5〜16 H2O /Al2O3 =80〜500 (ここでMは、アルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状反応混合物を混合し、(c)得られた混合物を結晶化
が生起する温度で結晶化に充分な時間加熱熟成する、こ
とを特徴とするフォージャサイト型ゼオライトの製造方
法に関する。
ある)は、酸化物モル組成比で M2O /Al2O3 =17±3 好ましくは16±2 SiO2/Al2O3 =17±3 好ましくは17±2 H2O /Al2O3 =200〜3,000 好ましくは200〜2,000 とくに好ましくは300〜1,000 (ここでMは、アルカリ金属を示す)の範囲にあるシリ
カ源、アルミナ源およびアルカリ源との液状反応混合物
を、好ましくは10〜60℃の温度、さらに好ましく
は、20〜40℃の温度で、好ましくは1時間以上さら
に好ましくは2〜48時間、好ましくは撹拌することな
く熟成して調製されたゲル状物を含有しない透明な水溶
液である。
の範囲にあり、かつ、ゲル状物を含有しないアルミノシ
リケートの低重合物からなる透明な水溶液であることが
重要である。種子の酸化物モル組成が前述の範囲外であ
る場合、あるいは、前述の範囲内であってもゲル状物を
含有し透明性の悪い水溶液である場合には、本発明の所
望の効果が得られない。
溶液とは、該水溶液を回転数3,500rpmの遠心分
離器にて10分間処理した際に、沈殿した固形分の量が
0.1vol%以下で、該水溶液の波長500nmにお
ける光透過率が80%以上である溶液をいう。ここで光
透過率とは、厚さ1cmの水に於ける波長500nmの
透過率を100%とした場合に該水溶液の同波長光の透
過率の相対値をいう。
ミナ源およびアルカリ源を水に混合溶解して液状反応混
合物を調製することができ、調製に使用されるシリカ
源、アルミナ源およびアルカリ源としては、通常ゼオラ
イト合成に用いられるそれぞれの原料が使用可能であ
る。例えば、シリカ源としては、シリカゾル、珪酸ソー
ダ、フッ化アルミニウム製造時の副産物である副性シリ
カ、ヒュームドシリカ、もみがらから得られるシリカ、
カオリン、ゼオライト合成の回収シリカなどが例示さ
れ、アルミナ源としては、アルミン酸ソーダ、硫酸アル
ミニウムなどのアルミニウム塩や水酸化アルミニウムな
どが使用され、また、アルカリ源としては、水酸化ナト
リウムや水酸化カリウムなどが例示される。
述の通常使用されるシリカ源、アルミナ源およびアルカ
リ源を使用して、酸化物モル組成比が M2O /Al2O3 =1.5〜4.0 好ましくは2〜3.5 SiO2/Al2O3 =5〜16 好ましくは8〜12 H2O /Al2O3 =80〜500 好ましくは100〜200 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲になるよう
に調製する。例えば、シリカゾルに珪酸ソーダとアルミ
ン酸ソーダの水溶液を添加する方法、珪酸ソーダの水溶
液にアルミン酸ソーダと硫酸アルミニウムの水溶液を添
加する方法、珪酸ソーダに鉱酸を添加してゲルを生成さ
せた後、これに、アルミン酸ソーダを添加することもで
きればアルミン酸ソーダと珪酸ソーダを混合した後、こ
れに鉱酸を添加して、通常の方法によりゲル状反応混合
物を調製することができる。
透明な水溶液と、前述の酸化物モル組成の範囲にあるゲ
ル状反応混合物を混合することが重要である。ゲル状反
応混合物が前述の範囲外である場合には、得られた混合
物を100℃以上の高温で熟成して結晶化するとP型ゼ
オライトやグメリナイトなどのゼオライトが副生するこ
とがあるので好ましくない。前述のゲル状物を含有しな
い透明な水溶液と前述のゲル状反応混合物との混合割合
はゲル状物を含有しない透明な水溶液中のAl2O3とゲ
ル状反応混合物中のAl2O3とのモル比が0.005/
1〜0.3/1の範囲であることが望ましい。この混合
割合が0.005/1を下廻った場合は、ゼオライトの
結晶化に長時間を要し、また0.3/1を上廻った場合
は、結晶化は短時間でできるもののゼオライトのシリカ
源を多量に使用することになり経済的でない。
透明な水溶液と前述のゲル状反応混合物とを混合して得
られた混合物を周知の方法で結晶化が生起する温度で結
晶化に充分な時間加熱熟成する。一般には80℃以上の
温度で1〜200時間、間欠的に撹拌しながら加熱熟成
する。本発明では、ゼオライトの結晶化を短時間で行う
ため、該混合物をオートクレーブにて100〜150℃
の温度で加熱熟成することが望ましい。
製造方法では、結晶化時間を短縮するためにオートクレ
ーブなどにて100〜150℃の温度で加熱熟成する
と、フォージャサイト型ゼオライトの外に、P型ゼオラ
イトやグメリナイトが副生して結晶化度、比表面積の高
いフォージャサイト型ゼオライトが得られなかった。そ
のため比較的低い温度で熟成しなければならず、特に高
ケイバン比のフォージャサイト型ゼオライトを製造する
ためには長時間を要していた。
100〜150℃の温度で加熱熟成してもP型ゼオライ
トやグメリナイトが副生することなく結晶化度、比表面
積が高く品質の良い高ケイバン比のフォージャサイト型
ゼオライトを短時間で製造することができるというのは
驚くべきことである。
は、周知の方法により濾液を分離し、洗浄乾燥して回収
される。
イト型ゼオライトは、不純物が少なく、結晶化度、比表
面積が高く、ケイバン比が4.5〜7.0の範囲で得ら
れるので、吸着剤や触媒などの用途に好適に利用するこ
とができる。
本発明はこれにより限定されるものではない。 実施例1 Na2O17wt%,Al2O322wt%を含有するア
ルミン酸ナトリウム溶液463.6gに、撹拌しながら
22.88wt%の水酸化ナトリウム水溶液3182.
4gを加えた。この溶液を撹拌しながらシリカ濃度24
wt%の3号水硝子4450g中に加えた。この時ゲル
状物の発生は認められず、その組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3 =15.9 SiO2/Al2O3 =17.8 H2O /Al2O3 =330 である。これを約1時間撹拌した後30℃で12時間静
置してゲル状物を含有しない透明な水溶液(フォージャ
サイト前駆体溶液)を得た。この溶液を3500rpm
の遠心分離器で10分間処理した際の沈殿した固形分量
(以下遠沈の量という)は0.05vol%以下で該水
溶液の波長500nmにおける透過率は85.3%であ
った。なお透過率は分光光度計U−200(日立製作所
製)で測定した。一方、シリカ濃度24wt%の3号水
硝子1023.4gに純水860.9g、固形シリカ2
51.5gを加え十分撹拌混合した。これに、撹拌しな
がら、Na2O17wt%、Al2O322wt%を含有
するアルミン酸ナトリウム水溶液455.5gを加え、
均一になるまで十分混合した。このようにして得られた
ゲル状反応混合物ヒドロゲルの組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3 =2.56 SiO2/Al2O3 =8.43 H2O /Al2O3 =103.9 である。前記ゲル状反応混合物(ヒドロゲル)に前述の
ゲル状物を含有しない透明な水溶液(フォージャサイト
前駆体溶液)142.9gを加え3時間室温で撹拌混合
した。これをオートクレーブに移して130℃で5時間
加温熟成を行なった。熟成終了後、温度を100℃以下
に冷したのち、反応混合物を取り出し濾過、洗浄、乾燥
を行ないフォージャサイト型ゼオライト(A)を得た。
このゼオライトについてX線回折により結晶度、格子定
数、化学分析による組成、B.E.T法による比表面積
を求めた。その結果を表1に示す。また図1にX線回折
パターンを示す。これらに示すように副生物を含まない
高純度のフォージャサイト型ゼオライトが得られた。
ルミン酸ナトリウム水溶液463.6gに、撹拌しなが
ら17.48wt%の水酸化ナトリウム水溶液383
6.9gを加えた。この溶液を撹拌しながらシリカ濃度
24wt%の3号水硝子3500g中に加えた。この時
のゲル状物の発生は認められず、その組成は酸化物モル
比で Na2O/Al2O3 =14.0 SiO2/Al2O3 =14.0 H2O /Al2O3 =200 である。これを約1時間撹拌した後30℃で6時間静置
してゲル状物を含有しない透明な水溶液(フォージャサ
イト前駆体溶液)を得た。この溶液の遠沈の量は0.0
5vol%以下で波長500nmにおける透過率は9
2.1%であった。一方、シリカ濃度24wt%の3号
水硝子183.5gに純水1026.1g、固形シリカ
284.3gを加え十分撹拌混合した。これに、撹拌し
ながら、Na2O17wt%、Al2O322wt%を含
有するアルミン酸ナトリウム水溶液461.3gを加
え、均一になるまで十分混合した。このようにして得ら
れたゲル状反応混合物(ヒドロゲル)の組成は酸化物モ
ル比で Na2O/Al2O3 =1.5 SiO2/Al2O3 =5.5 H2O /Al2O3 =80 である。前記ゲル状反応混合物(ヒドロゲル)に前述の
ゲル状物を含有しない透明な水溶液(フォージャサイト
前駆体溶液)27.1gを加え、3時間室温で撹拌混合
した。これを95℃で5時間加温熟成を行なった。熟成
終了後、濾過、洗浄、乾燥を行ない、フォージャサイト
型ゼオライト(B)を得た。このゼオライトの性状を表
1に示す。
ルミン酸ナトリウム水溶液463.6gに、撹拌しなが
ら4.28wt%の水酸化ナトリウム水溶液1494
8.2gを加えた。この溶液を撹拌しながらシリカ濃度
24wt%の3号水硝子5000.0g中に加えた。こ
の時のゲルの発生は認められず、その組成は酸化物モル
比で Na2O/Al2O3 =17.9 SiO2/Al2O3 =20.0 H2O /Al2O3 =1000 である。これを約1時間撹拌した後、30℃で24時間
静置してゲル状物を含有しない透明な水溶液(フォージ
ャサイト前駆体溶液)を得た。この溶液の遠沈の量は
0.05vol%以下で波長500nmにおける透過率
は89.7%であった。一方、シリカ濃度24wt%の
3号水硝子2036.4gに純水3353.7g、固形
シリカ386.4gを加え、十分撹拌混合した。これに
撹拌しながら、Na2O17wt%、Al2O3 22wt
%を含有するアルミン酸ナトリウム水溶液417.2g
を加え、均一になるまで十分混合した。このヒドロゲル
の組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3 =3.8 SiO2/Al2O3 =15.3 H2O /Al2O3 =300 である。前記ゲル状反応混合物(ヒドロゲル)に前述の
ゲル状物を含有しない透明な水溶液(フォージャサイト
前駆体溶液)2041.2gを加え、3時間室温で撹拌
混合した。これをオートクレーブに移して110℃で4
8時間加温熟成を行なった。熟成終了後、温度を100
℃以下に冷した後、反応混合物を取り出し、濾過、洗
浄、乾燥を行ないフォージャサイト型ゼオライト(C)
を得た。
ルミン酸ナトリウム溶液463.6gに、撹拌しながら
43.88wt%の水酸化ナトリウム水溶液1991.
8gを加えた。この溶液を撹拌しながらシリカ濃度24
wt%の3号水硝子2500g中に加えた。この時のゲ
ルの発生は認められず、その組成は酸化物モル比で Na2O/Al2O3 =15.3 SiO2/Al2O3 =10.0 (本発明範囲外) H2O /Al2O3 =183.6 (本発明範囲外) である。これを30℃で3時間、撹拌しながら熟成し、
フォージャサイト前駆体溶液を得た。この溶液の遠沈の
量は0.05vol%以下で波長500nmでの透過率
は88.2%であった。一方、シリカ濃度24wt%の
3号水硝子1023.4gに純水860.9g、固形シ
リカ251.5gを加え、十分撹拌混合した。これに、
撹拌しながら、Na2O17wt%、Al2O3 22wt
%を含有するアルミン酸ナトリウム水溶液455.5g
を加え、均一になるまで十分混合した。このようにして
得られたゲル状反応混合物(ヒドロゲル)の組成は酸化
物モル比で Na2O/Al2O3 =2.56 SiO2/Al2O3 =8.43 H2O /Al2O3 =103.9 である。前記ゲル状反応混合物(ヒドロゲル)に前述の
フォージャサイト前駆体溶液87.4gを加え、3時間
室温で撹拌混合した。これをオートクレーブに移して1
30℃で5時間加温熟成を行なった。熟成終了後、温度
を100℃以下に冷した後、反応混合物を取り出し、濾
過、洗浄、乾燥を行ないフォージャサイト型ゼオライト
(D)を得た。表1、図2矢印に示したように副生物の
P型ゼオライトが生成しており結晶度の低いものしか得
られなかった。
40)、(533)、(642)及び(555)面の総
ピーク高さ(H)を求め、基準に市販のY型ゼオライト
(ユニオンカーバイト製SK−40)の結晶度を100
としての同じ面の総ピーク高さ(H0)を求め、次式に
より求めた。 結晶度=H/H0×100(%)
状物を含有しない透明な水溶液と、(b)酸化物モル組
成比で M2O /Al2O3 =1.5〜4.0 SiO2/Al2O3 =5〜16 H2O /Al2O3 =80〜500 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状反応混合物を混合し、(c)得られた混合物を結晶化
が生起する温度で結晶化に充分な時間加熱熟成する、こ
とを特徴とするフォージャサイト型ゼオライトの製造方
法。 2.前記ゲル状物を含有しない透明な水溶液とゲル状反
応混合物との混合割合が、透明な水溶液中のAl2O3と
ゲル状反応混合物中のAl2O3とのモル比が0.00
5:1〜0.3:1の範囲である前項1記載のフォージ
ャサイト型ゼオライトの製造方法。 3.前記混合物をオートクレーブ内において100〜1
50℃の温度で結晶化に充分な時間熟成するものである
前項1または2記載のフォージャサイト型ゼオライトの
製造方法。 4.前記ゲル状物を含有しない透明な水溶液の酸化物モ
ル組成比が M2O /Al2O3 =16±2 SiO2/Al2O3 =17±2 H2O /Al2O3 =300〜1,000 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)である前項1,2
または3記載のフォージャサイト型ゼオライトの製造方
法。 5.前記ゲル状反応混合物の酸化物モル組成比が M2O /Al2O3 =2〜3.5 SiO2/Al2O3 =8〜12 H2O /Al2O3 =100〜200 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)である前項1,
2,3または4記載のフォージャサイト型ゼオライトの
製造方法。 6.前記ゲル状物を含有しない透明な水溶液は、シリカ
源、アルミナ源およびアルカリ源を所定の酸化物モル組
成比になるように混合して得られた液状反応混合物を、
10〜60℃の温度で1時間以上熟成して得られたもの
である前項1,2,3,4または5記載のフォージャサ
イト型ゼオライトの製造方法。 7.前記熟成が撹拌しない条件で行われたものである前
項6記載のフォージャサイト型ゼオライトの製造方法。
高くしても、副生物が生成しないので、高純度でシリカ
/アルミナ モル比(ケイバン比)が4.5〜7.0と
高いフォージャサイト型ゼオライトを短時間で製造する
ことが可能となった。
ャサイト型ゼオライトのX線回折パターンを示す。
するフォージャサイト型ゼオライトのX線回折パターン
を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)酸化物モル組成比で M2O /Al2O3 =17±3 SiO2/Al2O3 =17±3 H2O /Al2O3 =200〜3,000 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状物を含有しない透明な水溶液と、 (b)酸化物モル組成比で M2O /Al2O3 =1.5〜4.0 SiO2/Al2O3 =5〜16 H2O /Al2O3 =80〜500 (ここで、Mはアルカリ金属を示す)の範囲にあるゲル
状反応混合物を混合し、 (c)得られた混合物を結晶化が生起する温度で結晶化
に充分な時間加熱熟成する、ことを特徴とするフォージ
ャサイト型ゼオライトの製造方法。 - 【請求項2】 前記ゲル状物を含有しない透明な水溶液
とゲル状反応混合物との混合割合が透明な水溶液中のA
l2O3とゲル状反応混合物中のAl2O3とのモル比が、
0.005:1〜0.3:1の範囲である請求項1記載
のフォージャサイト型ゼオライトの製造方法。 - 【請求項3】 前記混合物をオートクレーブ内において
100〜150℃の温度で結晶化に充分な時間熟成する
ものである請求項1または2記載のフォージャサイト型
ゼオライトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07240495A JP3678790B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | フォージャサイト型ゼオライトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07240495A JP3678790B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | フォージャサイト型ゼオライトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245216A true JPH08245216A (ja) | 1996-09-24 |
JP3678790B2 JP3678790B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=13488321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07240495A Expired - Lifetime JP3678790B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | フォージャサイト型ゼオライトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3678790B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004315338A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Catalysts & Chem Ind Co Ltd | 微小粒子径ゼオライトおよびその製造方法 |
JP2008230886A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | 微小フォージャサイト型ゼオライトの合成方法 |
CN104743572A (zh) * | 2013-12-27 | 2015-07-01 | 陕西煤化工技术工程中心有限公司 | 一种合成高硅铝比超细NaY分子筛的方法 |
-
1995
- 1995-03-06 JP JP07240495A patent/JP3678790B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004315338A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Catalysts & Chem Ind Co Ltd | 微小粒子径ゼオライトおよびその製造方法 |
JP2008230886A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | 微小フォージャサイト型ゼオライトの合成方法 |
CN104743572A (zh) * | 2013-12-27 | 2015-07-01 | 陕西煤化工技术工程中心有限公司 | 一种合成高硅铝比超细NaY分子筛的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3678790B2 (ja) | 2005-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3417944B2 (ja) | ナノメーターサイズのモレキュラーシーブ結晶または凝集物及びそれらの製造方法 | |
US3310373A (en) | Method for producing crystalline aluminosilicates | |
US3329627A (en) | Synthetic zeolites | |
CA1213872A (en) | Process for preparation of zeolites | |
US4178352A (en) | Synthesis of type Y zeolite | |
GB1580928A (en) | Manufacture of low silica faujasites | |
US4376106A (en) | Process for producing Y-type zeolite | |
JPH052609B2 (ja) | ||
CN1323031C (zh) | 一种NaY分子筛的制备方法 | |
US5637287A (en) | Synthesis process for faujasite family zeolites using mother liquor recycle | |
EP0142349B1 (en) | Stoichiometric process for preparing a zeolite of the l type | |
JP3510742B2 (ja) | フォージャサイト型ゼオライトおよびその製造方法 | |
JP2001058816A (ja) | NaY型ゼオライト | |
EP0171204B1 (en) | Process for preparation of faujasite type zeolite | |
CA1082671A (en) | Synthesis of faujasite | |
DK167389B1 (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af poroese krystallinske zeolitter med hoejt siliciumindhold | |
JPH08245216A (ja) | フォージャサイト型ゼオライトの製造方法 | |
KR910004852B1 (ko) | 합성 마자이트의 제조방법 | |
JP4488691B2 (ja) | フォージャサイト型ゼオライトの製造方法 | |
EP0209332B1 (en) | Synthesising faujasites | |
JP3677807B2 (ja) | クリノタイロライト及びその合成方法 | |
JP3510660B2 (ja) | フォージャサイト型ゼオライトの製造方法 | |
JPH09315814A (ja) | 大きな粒子径を有するゼオライトの製造方法 | |
JPH1111938A (ja) | リサイクルされた母液を利用したホ−ジャサイト系ゼオライトの合成方法 | |
JPS597644B2 (ja) | Y型ゼオライトの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050502 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050511 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |