JPH08244664A - 自転車のワイヤ等の止め具 - Google Patents

自転車のワイヤ等の止め具

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JPH08244664A
JPH08244664A JP5242595A JP5242595A JPH08244664A JP H08244664 A JPH08244664 A JP H08244664A JP 5242595 A JP5242595 A JP 5242595A JP 5242595 A JP5242595 A JP 5242595A JP H08244664 A JPH08244664 A JP H08244664A
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JP
Japan
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wire
bicycle
stopper
base
lid
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JP5242595A
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English (en)
Inventor
Masaru Ohira
優 大平
Nozomi Takada
望 高田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤやリード線の着脱が容易で、取り付けの
位置決めが簡単な自転車のワイヤ等の止め具を提供す
る。 【構成】自転車の車体の所定位置に丸穴83aを形成す
る。止め具80は、丸穴83aに嵌め入れられる嵌入部
84と、この嵌入部に連なる基部90と、この基部90
に対して回動自在になされた蓋部91とを有する。蓋部
91のフック93を基部90のフック95に掛けること
により、ワイヤ100およびリード線101を蓋部91
と基部90の間に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自転車のワイヤ等の止
め具に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車には、ブレーキや変速機を操作す
るためのワイヤが設けられており、運転に支障をきたさ
ないように、これらのワイヤをフレームに止めておくの
が普通である。
【0003】ところで、近年では、例えば特開平2−7
4491号公報に開示されているように、人力による駆
動系と電動モータによる駆動系とを併設し、電動モータ
の駆動力で人力による駆動力を補助するようにした電動
自転車が開発されている。この電動自転車は、足踏みペ
ダルから入力される踏力を検出し、人力の負担が大きい
時には電動モータの駆動力を大きくして人力の負担を減
らすものである。
【0004】このような電動自転車では、電動モータと
電動モータを駆動する電池、電動モータを起動するスイ
ッチをリード線で接続しており、前記のワイヤに加え
て、これらのリード線もやはりフレームに止めておく必
要がある。
【0005】従来、ワイヤやリード線(以下、ワイヤ等
とする)を止めるには、ビニール製の帯状のタイをワイ
ヤ等およびフレームに巻き付け、タイの両端の係止手段
を互いに係止していた。例えば、係止手段としては、タ
イの一端に爪を形成し、他端に爪が入る穴を形成したも
のがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなタ
イでワイヤ等をフレームに止めると、修理等のためにワ
イヤ等をフレームから取り外したいときに、タイの係止
手段を解除するのが面倒である。特に、電動自転車の場
合には、フレームの近辺に電動モータを備えたパワーユ
ニットやコントローラ等が配置されているために、解除
作業がやりにくいだけでなく、タイでワイヤ等を止める
のも難しい。
【0007】また、自転車の他の部品の位置を考慮し
て、タイを取り付けなければならない。特に電動自転車
の場合には、組み立て作業において、タイを所定の位置
以外に取り付けてしまうと、その後の部品の取り付け作
業ができなくなる等の問題が生ずるため、タイを取り付
ける位置についてはかなり注意を払う必要がある。
【0008】この発明は前記の事情を考慮してなされた
ものであり、ワイヤ等の着脱が容易で、かつ取り付けの
位置決めが簡単な自転車のワイヤ等の止め具を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の自転車のワイヤ等の止め具にあっ
ては、自転車の車体の所定位置に形成された穴に嵌め入
れられる嵌入部と、上記嵌入部に連なる基部と、上記基
部に対して回動自在になされていると共に上記基部に係
止可能にされた蓋部とを備え、上記基部に係止した上記
蓋部と上記基部との間にワイヤ等を保持するようにした
ことを特徴としている。請求項2に記載の自転車のワイ
ヤ等の止め具にあっては、請求項1の構成に加えて、前
記基部および前記蓋部の少なくともいずれか一方に仕切
部を突設し、前記基部および前記蓋部の間の複数本の前
記ワイヤ等を上記仕切部で仕切るようにしたことを特徴
としている。請求項3に記載の自転車のワイヤ等の止め
具にあっては、請求項1または2の構成に加えて、前記
自転車の穴は、前記自転車のフレームを構成するチュー
ブ同士を連結する連結部材に形成されており、前記嵌入
部が前記穴を閉塞するようにしたことを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、嵌入部を車体
の所定位置に形成された穴に嵌め入れることにより、ワ
イヤ等を止める際の位置決めが極めて簡単に行われる。
また、基部に対して蓋部を係止したり、蓋部を基部から
外したりするだけで、容易にワイヤ等を着脱することが
できる。請求項2に記載の発明によれば、仕切部によっ
て複数本のワイヤ等が仕切られるので、例えばワイヤ等
を種類別に分けておき、見分けることを容易にしたり、
ワイヤ等を延長すべき方向に応じて分けておき、ワイヤ
等の絡み合いを防止しながら最短距離でワイヤ等を張っ
たりすることが可能である。請求項3に記載の発明によ
れば、連結部材の穴内への水や塵埃等の侵入を防止する
と共に、金属製の連結部材であればその酸化を防止する
ことができる。
【0011】
【実施例】
A.自転車の全体構成 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。まず、図1はこの発明に係るワイヤ等の止め具が取
り付けられる電動自転車のカバー45(図2)を取り外
して示す側面図である。ただし、図1では、ワイヤ等お
よび止め具の図示を省略する。図において符号10はメ
インチューブを示しており、このメインチューブ10の
前部にはヘッドチューブ11が固定されている。ヘッド
チューブ11の内部には、ハンドルステム12がヘッド
チューブ11の軸線を中心にして回動自在に挿入されて
いる。ハンドルステム12の下部には左右一対の前フォ
ーク16が固定されており、この前フォーク16には前
輪14が回転可能に取り付けられている。また、ハンド
ルステム12の上部には左右に延びるハンドルバー18
が固定されている。
【0012】メインチューブ10は前部から斜め下後方
に延びており、その後端にはシートチューブ22と1本
のリアチューブ26とが固定されている。シートチュー
ブ22は、サドル20が固定されたシートポスト19を
支持している。リアチューブ26には一対のチェーンス
テー27が固定され、チェーンステー27とシートチュ
ーブ22は、左右一対のシートステー24で連結されて
いる。図示のように、シートチューブ22、シートステ
ー24、リアチューブ26およびチェーンステー27は
ほぼ三角形をなしており、使用者が乗車したときの体重
を支持しうるようになっている。シートステー24とチ
ェーンステー27との連結部には後輪28が回転可能に
取り付けられている。
【0013】シートチューブ22の下方にはパワーユニ
ット34が取り付けられている。このパワーユニット3
4は、人力による駆動系、電動モータによる駆動系、お
よび両者の合力機構をユニットとしたものであり、その
ケースには、クランク軸33が取り付けられ、このクラ
ンク軸33の両端にはクランク32が固定されている。
クランク32にはそれぞれ足踏みペダル31が取り付け
られている。なお、符号36は電動モータを示す。
【0014】使用者が足踏みペダル31を踏んだときの
クランク軸33の回転は、パワーユニット34内の機構
を通じてチェーン37に伝達され、さらにフリーホイー
ル29を介して後輪28に伝達され、後輪28が回転す
ることによってこの電動自転車が推進される。その一
方、電動モータ36が駆動されると、そのロータの回転
がパワーユニット34内部の別の機構を通じてチェーン
37に伝達され、これによっても後輪28が回転される
ようになっている。このようにして、この電動自転車
は、クランク軸33によって伝えられる人力による駆動
系と、電動モータ36による駆動系とを備えている。
【0015】また、メインチューブ10の下部にはケー
シング41が固定されている。このケーシング41の内
部にはコントローラ42が設けられている。電動モータ
36には充電可能な電池39から駆動用の電流が供給さ
れる。この電池39はインナボックス38内に上下2段
に収納されており、このインナボックス38がさらにア
ウタボックス40に収容されており、アウタボックス4
0がシートチューブ22と後輪28との間に配置され
て、シートチューブ22、シートステー24、およびリ
アチューブ26に支持されている。電池39は電動モー
タ36に電流を供給し、コントローラ42はこの電流を
増減させるものである。
【0016】すなわち、人力の駆動力、すなわち足踏み
ペダル31、クランク32、クランク軸33を通じて与
えられる踏力が大きいときは、コントローラ42が電動
モータ36に流れる電流を大きくし、踏力が小さいとき
は、コントローラ42が電動モータ36に流れる電流を
小さくする。これによって、人力の負担が大きいときに
は電動モータ36の駆動力を大きくして、人力の負担を
減らすことが可能である。
【0017】図2は、この電動自転車の完成状態を示す
側面図である。この電動自転車の車体には、メインチュ
ーブ10などを覆うカバー45が装着される。カバー4
5は上方のカバー46と下方のカバー47とからなり、
上方のカバー46はメインチューブ10、シートチュー
ブ22の下部、リアチューブ26、および電池39のア
ウターボックス40の下部を覆うものであり、下方のカ
バー47は電動モータ36、ケーシング41を覆うもの
である。
【0018】B.フレームの構成 さて、この電動自転車のフレームの構成の詳細につき、
図3を参照して説明する。図3は、メインチューブ1
0、シートチューブ22、リアチューブ26、チェーン
ステー27の連結構造を示す。このうちメインチューブ
10、シートチューブ22、リアチューブ26は中ラグ
(連結部材)54によって連結され、リアチューブ2
6、チェーンステー27はハンガーラグ55によって連
結されている。これらのラグ54,55は、メインチュ
ーブ10、シートチューブ22、リアチューブ26、チ
ェーンステー27を包囲した状態でダイキャストにより
アルミニウムで形成されており、これによってラグ5
4,55はメインチューブ10、シートチューブ22、
リアチューブ26、チェーンステー27と一体化されて
いる。
【0019】中ラグ54は一体になされた3つの円筒部
56,57,58を有している。このうち円筒部56内
にはメインチューブ10の後端が固定されており、円筒
部57内にはシートチューブ22の下端が固定されてお
り、円筒部58内にはリアチューブ26の前端が固定さ
れている。また、円筒部57,58の間には、電池39
のアウタボックス40を固定するための凸部59が形成
されている。
【0020】一方、ハンガーラグ55は円筒部63と、
左右一対の円筒部64と、これらを連結する連結部65
とが一体になされたものである。このうち円筒部63内
にはリアチューブ26の後端が固定されており、円筒部
64はチェーンステー27の前端がそれぞれ固定されて
いる。また、連結部65には、電池39のアウタボック
ス40を固定するための上方へ突出する凸部66が設け
られている。
【0021】中ラグ4の円筒部56には2つの凸部56
aが形成されており、凸部56aにはボルト68によっ
て、鋼板製のブラケット60が固定されている。また、
中ラグ54の円筒部58には凸部58aが形成され、ハ
ンガーラグ55の円筒部63には凸部63aが形成され
ている。そして、凸部58aおよび凸部63aにもボル
ト69,70によって、鋼板製のブラケット61が固定
されている。
【0022】これらのブラケット60,61には、ボル
ト71,72によって、パワーユニット34が固定され
ている。このようにして、パワーユニット34は、メイ
ンチューブ10およびリアチューブ26の下方に懸架さ
れている。
【0023】C.ワイヤ等の止め具の構成 さて、中ラグ54には、ワイヤ等の止め具(以下、「止
め具」とする)80が固定されており、止め具80とは
別の止め具82がブラケット60,61にそれぞれ固定
されている。
【0024】図4は、中ラグ54に止め具80を取り付
けた状態を示す断面図であり、図3のIV-IV線を矢視し
ている。また、図5は止め具80を単独で示す側面図で
あり、図6は止め具80の正面図である。中ラグ54に
は、上述の3つの円筒部56,57,58が当接する中
空管83が内蔵されており、止め具80の嵌入部84が
中空菅83の内部の丸穴83aに嵌め入れられている。
この丸穴83aは車体の側方に向かって開いている。こ
の中空管83は、車体の軽量化のために設けられてお
り、鋼によって形成されている。
【0025】止め具80は比較的軟質な樹脂により形成
されている。止め具80の嵌入部84は、丸穴83aに
侵入しやすいようにテーパ状に形成されたテーパ部85
と、テーパ部85に連続した大径部86と、大径部86
に連続した小径部87とからなる。これらのテーパ部8
5、大径部86、小径部87は、互いに同心上に形成さ
れている。大径部86の直径は、丸穴83aの直径より
もわずかに大きくなされている。そして、丸穴83aに
嵌め入れる際に、大径部86が縮んでその径が小さくな
るように、嵌入部84には大径部86と同心の丸穴88
が形成されている。これによって、大径部86は、丸穴
83aに圧入されると丸穴83aと密着する。
【0026】小径部87には、平板状の基部90が連設
されている。基部90の嵌入部84とは反対側には、ほ
ぼL字形の蓋部91が連設されている。この蓋部91と
基部90との間にはヒンジ部92が設けられている。ヒ
ンジ部92は薄肉に形成されており、前記のように止め
具80が軟質な樹脂で形成されていることもあって、屈
曲自在になっている。蓋部91の端部には、基部90側
に突出したフック93が形成されており、このフック9
3には、ヒンジ部92側に向けて爪93aが形成されて
いる。フック93の近傍には、基部90と反対側に突出
した摘み94が形成されている。
【0027】また、基部90には、蓋部91を基部90
に向けて回動してきたとき、フック93が対向する位置
に、フック95が形成されている。フック95には、ヒ
ンジ部92と反対側に向けて爪95aが形成されてお
り、この爪95aが蓋部91の爪93aに掛止されるよ
うになっている。そして、フック95に掛止した蓋部9
1と基部90との間の空間に、複数のワイヤ100およ
びリード線101が保持されている。ここで、ワイヤ1
00は、図示しないブレーキや変速機を操作するための
ものであり、リード線101は、例えばパワーユニット
34のコントローラ42と電池39(図1参照)とを接
続するためのものである。なお、符号102は、リード
線101が止め具80との接触振動によって損傷しない
ように保護するカバーを示す。
【0028】さらに、基部90には、ヒンジ部92とフ
ック95との中間の位置から蓋部91側に向けて仕切部
96が突設されている。蓋部91をフック95に掛止し
た状態で、仕切部96は蓋部91と基部90との間の空
間を仕切るようになっており、この実施例では、仕切部
96の上方にリード線101が配置され、仕切部96の
下方にワイヤ100が配置されている。なお、基部90
の縁部には、嵌入部84と同方向を向いた突起97が形
成されている。この突起97は後述のように止め具80
を丸穴83aから抜き出すためのものである。
【0029】次に、図7はブラケット61に止め具82
を取り付けた状態を示す断面図であり、図3のVII-VII
線を矢視している。ブラケット61には、ボルト72の
真上に当たる位置に上方に突出する突出部61aが形成
されており、この突出部61aには、車体の側方に向か
って開いた丸穴103が形成されている。
【0030】一方、止め具82は、比較的軟質な樹脂に
より形成されており、基部105と、基部105に連な
る嵌入部104と、基部105に対して回動自在になさ
れた蓋部106とを備えている。そして、嵌入部104
は、ブラケット61の丸穴103に嵌め入れられてい
る。嵌入部104の先端には、丸穴103に侵入し、か
つ侵入後はここから脱落しないようにテーパ部107が
連設されている。
【0031】基部105の嵌入部104と反対側の面に
は、突条108が形成されており、この突条108の一
端からは、嵌入部104と反対側に向けて係止壁109
が延出している。また、突条108の他端からは、ほぼ
L字形の蓋部106が延出している。係止壁109の先
端には薄肉の係止片110が形成されており、蓋部10
6の先端には係止溝111が形成されている。そして、
これらの係止片110と係止溝111とを嵌め合せるこ
とによって、蓋部106が係止壁109に係止され、蓋
部106、係止壁109および突条108によって囲ま
れた空間が設けられる。
【0032】この空間には、前記のワイヤ100および
リード線101が保持されている。なお、図7はブラケ
ット61への止め具82の取り付け状態を示すが、ブラ
ケット60(図3参照)への止め具82の取り付け状態
も同様である。ここでブラケット60にはボルト68か
ら斜め上方に突出する突出部60aが形成されており、
この突出部60aに図7と同様の丸穴103が形成され
ている。
【0033】C.ワイヤ等の止め具の作用・効果 さて、前記の止め具80によって、ワイヤ100および
リード線101を車体に止めるには、まず図4に示すよ
うに止め具80の嵌入部84を中ラグ54の丸穴83a
に圧入する。この際には、テーパ部85が先端に向けて
細くなっていること、および丸穴88を形成したことに
よって大径部86の径がわずかに縮むことによって、嵌
入部84は中空菅83に容易に嵌め込まれる。
【0034】この止め具80は丸穴83aの栓体として
機能し、大径部86は丸穴83aの内周面に密着する。
このため、丸穴83a内への水や塵埃等の侵入が防止さ
れる。ここで、中空管83は鋼製であり、丸穴83a内
への水や塵埃等の侵入が防止されることによって、その
酸化が防止される。
【0035】そして、ワイヤ100を仕切部96の下方
に、リード線101を仕切部96の上方に配置した状態
で、ヒンジ部92を中心として蓋部91を回動し、蓋部
91のフック93の爪93aを基部90のフック95の
爪95aに掛止する。これによって、蓋部91と基部9
0との間の空間に、ワイヤ100およびリード線101
が保持される。
【0036】さらに、摘み94を摘んで蓋部91の中央
部を図中の左側に向けて押すことによって蓋部91が撓
み、フック93の爪93aをフック95の爪95aから
取り外すことができる。これによって、新たにワイヤ等
をこの止め具80によって止めたり、既存のワイヤ10
0およびリード線101を交換したりすることが可能と
なる。また、止め具80を中ラグ54から取り外すに
は、突起97を図中の右側に引っ張る。これによって、
丸穴83aから嵌入部84が抜き出され、止め具80を
交換することが可能である。
【0037】この止め具80によれば、嵌入部84を車
体の所定位置に形成された丸穴83aに嵌め入れること
により、ワイヤ100およびリード線101を止める際
の位置決めが極めて簡単に行われる。また、基部90に
対して蓋部91を係止したり、蓋部91を基部90から
外したりするだけで、容易にワイヤ100およびリード
線101を着脱することができる。
【0038】また、仕切部96によって複数本のワイヤ
100およびリード線101が仕切られるので、この実
施例のようにワイヤ100とリード線101とを上下に
分けておき見分けることを容易にすることができる。ま
た、例えば、ワイヤ100およびリード線101を延長
すべき方向に応じて分けておき、ワイヤ100およびリ
ード線101の絡み合いを防止しながら、最短距離でワ
イヤ100およびリード線101を張ることが可能であ
る。
【0039】次に、止め具82によって、ワイヤ100
およびリード線101を車体に止めるには、まずブラケ
ット60またはブラケット61のいずれかに形成された
丸穴103に、図7に示すように止め具82の嵌入部1
04を圧入する。この際には、テーパ部107が先端に
向けて細くなっていることによって、嵌入部104は丸
穴103に容易に嵌め込まれる。
【0040】そして、ワイヤ100およびリード線10
1を蓋部106と突条108との間の開口部から組み入
れた状態で、蓋部106を回動し、係止壁109の係止
片110と蓋部106の係止溝111とを係止する。こ
れによって、蓋部106と係止壁109と突条108と
で囲まれる空間に、ワイヤ100およびリード線101
が保持される。
【0041】なお、蓋部106の先端を図中の右側に向
けて引くことによって、係止溝111と係止片110と
の係合が解除される。これによって、新たにワイヤ等を
この止め具82によって止めたり、既存のワイヤ100
およびリード線101を交換したりすることが可能とな
る。
【0042】この止め具82によれば、嵌入部104を
車体の所定位置に形成された丸穴103に嵌め入れるこ
とにより、ワイヤ100およびリード線101を止める
際の位置決めが極めて簡単に行われる。また、係止壁1
09に対して蓋部106を係止したり、蓋部106を係
止壁109から外したりするだけで、容易にワイヤ10
0およびリード線101を着脱することができる。
【0043】D.変更例 なお、前記の実施例においては、止め具80の基部90
に仕切部96を突設しているが、これに限ることなく蓋
部91に仕切部を突設してもよい。また、前記の実施例
においては、電動モータによって人力を補助するいわゆ
る電動自転車に止め具が使用されているが、本発明はこ
れに限らず、電動二輪車や電装品のある二輪車に応用す
ることも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ワイヤ等の着脱が容易になり、またワイヤ等を止め
る際の位置決めも簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るワイヤ等の止め具が
取り付けられる電動自転車のカバー45(図2)を取り
外して示す側面図である。
【図2】前記電動自転車の完成状態を示す側面図であ
る。
【図3】実施例に係る止め具を取り付けた前記電動自転
車の拡大図である。
【図4】実施例の一方の止め具を前記電動自転車に取り
付けた状態を示す断面図である。
【図5】前記止め具を示す側面図である。
【図6】前記止め具を示す正面図である。
【図7】実施例の他方の止め具を前記電動自転車に取り
付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 メインチューブ、 22 シートチューブ、 26 リアチューブ、 34 パワーユニット、 36 電動モータ、 39 電池、 42 コントローラ、 54 中ラグ(連結部材)、 60,61 ブラケット、 80,82 止め具、 83a,103 丸穴、 84,104 嵌入部、 90,105 基部、 91,106 蓋部、 92 ヒンジ部、 93,95 フック、 96 仕切部96、 100 ワイヤ、 101 リード線、 109 係止壁、 110 係止片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車の車体の所定位置に形成された穴
    に嵌め入れられる嵌入部と、 上記嵌入部に連なる基部と、 上記基部に対して回動自在になされていると共に上記基
    部に係止可能にされた蓋部とを備え、 上記基部に係止した上記蓋部と上記基部との間にワイヤ
    等を保持するようにしたことを特徴とする自転車のワイ
    ヤ等の止め具。
  2. 【請求項2】 前記基部および前記蓋部の少なくともい
    ずれか一方に仕切部を突設し、前記基部および前記蓋部
    の間の複数本の前記ワイヤ等を上記仕切部で仕切るよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の自転車のワイ
    ヤ等の止め具。
  3. 【請求項3】 前記自転車の穴は、前記自転車のフレー
    ムを構成するチューブ同士を連結する連結部材に形成さ
    れており、前記嵌入部が前記穴を閉塞するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の自転車のワイ
    ヤ等の止め具。
JP5242595A 1995-03-13 1995-03-13 自転車のワイヤ等の止め具 Pending JPH08244664A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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