JP4262835B2 - 電動式自転車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電動式自転車に関し、より詳細には、2本のハンドル本体の間にバッテリーケースを挟備させることにより、外観を通常の自転車により近づけることができると共に、充電の際にバッテリーを取り出しやすくした電動式自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自転車にバッテリー、モーター等からなる推進補助機構を備え、特に低速時にモーターの駆動力を利用して走行をアシストする電動式自転車が市販されている(特許第2623419号公報等を参照のこと)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常の自転車には備えられないが、電動式自転車に必要なバッテリー、モーター、制御装置等から成る推進補助機構は、図9に示すように、自転車のメインフレームの周囲を取り囲むケース91に内装された状態で備えられるが、このケース91は外観上、非常に目立ってしまっている。推進補助機構は、自転車のメインフレームではなく、図10に示すように、サドル9下部の後方にケース91に内装されることもあるが、これでもケース91が非常に目立ってしまっている。
【0004】
また、必要に応じてバッテリーを充電する必要があるが、電源をとりやすくするために、バッテリーをケース91内部に着脱することができるようになっている。しかし、図9および図10に示されるような電動式自転車におけるケース91は自転車の下部に備えられているため、特に駐輪場のように、多くの自転車が並列に並べられるところでは、隣接する自転車が邪魔となって、自転車の下部に備えられたケース91からバッテリーを取り出しにくい。
【0005】
ところで、このような電動式自転車は、通常の自転車としても使えるように、推進補助機構の入り・切りを制御するスイッチがケース91に設けられていることが多いが、上述のように、ケース91が自転車の下部に設けられているために駐輪場ではスイッチを操作しにくい。特に、このスイッチをオン・オフのどちらにするかは、通常、乗車時に決めるため、駐輪場でスイッチを操作しにくいのは大きな問題であった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされ、その主な目的とするところは、外観を通常の自転車により近づけると共に、充電の際にバッテリーを取り出しやすくした電動式自転車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明に係る電動式自転車は、ハンドル4が、フレームヘッドパイプ2の上端から内部にその下部が挿入されるハンドル支持部41と、ハンドル支持部41から上方に二股に分離し、その中央部が外側に折れ曲がって略上下逆L字状になっている2本のハンドル本体42とからなり、上方に二股に分離した2本のハンドル本体42の間にバッテリー50を内装するバッテリーホルダー51が挟備されている。また、バッテリーホルダー51の前面に前照灯52が備えられると共に、速度・トルク検出器からの情報を元にモーター6の駆動およびバッテリー50を制御するコントロールユニットがバッテリーホルダー51に備えられている。また、2本のハンドル本体42は中空の金属パイプであって、速度・トルク検出器とコントロールユニットとを、またはモーター6とコントロールユニットとを接続するケーブル54が、2本のハンドル本体42の少なくとも片方に内挿されている。
【0008】
ハンドル支持部41と2本のハンドル本体42との間に平面上の載置台44が設けられ、2本のハンドル本体42は載置台44の左右両脇からそれぞれ上方に分離していると共に、載置台44にバッテリーホルダー51が載置されていることが好ましい。
【0009】
フレームヘッドパイプ2およびハンドル支持部41の略回転中心軸上にバッテリー50の重心が位置していることも好ましい。
【0010】
た、バッテリーホルダー51の上面に自転車の状態を示す表示部が設けられていることも好ましい。
【0011】
1つの実施の態様においては、バッテリー50の使用・不使用をスイッチ55により切り替えることができると共に、スイッチ55はバッテリーホルダー51の外面に設けられている
【0012】
バッテリーホルダー51または2本のハンドル本体42に、速度・トルク検出器とコントロールユニットとを、またはモーター6とコントロールユニットとを接続するケーブル54を固定するケーブル54固定具が備えられていることも好ましい。また、バッテリーホルダー51の前面に通気口53が設けられていることも好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電動式自転車を図面と共に詳細に説明する。
図1に示すように、本発明に係る電動式自転車1は、通常の電動式自転車と同様に、前輪7、後輪8、サドル9等を備えているが、通常の電動式自転車において通常通りに用いられている部材については、説明を省略する。
【0015】
本発明に係る電動式自転車1は、自転車の前半分と後半分とを連結するメインフレーム29の前端に溶接またはろう接された金属製のフレームヘッドパイプ2を備えている。このフレームヘッドパイプ2の下側には、図8に示すようなパイプ挿通部31と前ホーク本体32とからなる前ホーク3が備えられている。より詳細に説明すると、このフレームヘッドパイプ2の下端からは、図8に示すような前ホーク3のパイプ挿通部31が挿通されている。このパイプ挿通部31は中空筒状であり、このパイプ挿通部31から下方に向けて2本の前ホーク本体32が二股に分離している。そして、これらの2本の前ホーク本体32は、図2などに示されるように、前輪7を挟むと共に、その先端が前輪7の中心軸71に連結され、電動式自転車1の自重および運転者の体重を前輪7に伝えている。
【0016】
一方、フレームヘッドパイプ2の上端には、図2に示されるように、ハンドル支持部41と2本のハンドル本体42とからなるハンドル4が備えられる。より詳細に説明すると、フレームヘッド2の上端には、ハンドル4のハンドル支持部41の下部が挿入されており、このハンドル支持部41からは上方に2本のハンドル本体42が二股に分離している。図3に示されるように、上方に分離した2本のハンドル本体42の中央部はそれぞれ外側に折れ曲がっており、その先端にはゴム等からなる筒状のグリップ43が金属製のハンドル本体42に被せられている。また、ハンドル本体42の先端からは、内側下方に向けてブレーキレバー46が設けられている。
【0017】
本発明においては、このように形成された2本のハンドル本体42の間に、図4および図5に示すようにバッテリーホルダー51を挟備する。バッテリーホルダー51は、図5に示すように、2本のハンドル本体42にそれぞれビス止め、接着などにより確実に固定されている。このように、本発明においては、2本のハンドル本体42の間にバッテリーホルダー51を挟むようにして備えているので、バッテリーホルダー51を確実に固定することができると共に、これに内装されるバッテリー50を確実に保持することができる。
【0018】
このように、本発明においては、バッテリー50を内装するバッテリーホルダー51が2本のハンドル本体42に挟むようにして自転車の上部に設けられるため、外観上、バッテリーホルダー51を目立たなくすることができる。さらに、バッテリーホルダー51は、バッテリー50をその内部に着脱することができるようになっているが、バッテリー50を着脱する際には、自転車の上部に設けられたバッテリーホルダー51の内部に着脱すればよいので、バッテリー50を取り出しにくいと言うこともなくなる。特に、多くの自転車が並列に並べられた駐輪場であっても、単にバッテリーホルダー51から上方向にバッテリー50を引き抜くだけで取り出すことができ、隣接する自転車が邪魔にならず、バッテリー50を容易に取り出すことができる。
【0019】
図3に示すように、バッテリーホルダー51がない場合には、一方のハンドル本体42から加えられたハンドル4に対する回転力は、他方のハンドル本体42とは無関係にハンドル支持部41に伝えられるが、2本のハンドル本体42の間にバッテリーホルダー51が備えられた場合には、上記回転力がバッテリーホルダー51を介して他方のハンドル本体42にも伝わる。このように、バッテリーホルダー51は、2本のハンドル本体42の補強部材としての役割も有する。
【0020】
また、運転者が本発明に係る電動式自転車1に乗車した際には、2本のハンドル本体42の間にバッテリーホルダー51が位置しているので、バッテリー50の状態を乗車中に確認できる。また、バッテリーホルダー51の上面に自転車の状態例えば、速度、走行距離、走行時間、バッテリーの電力残量などを示す表示部(図示せず)を設けることもできる。この場合には、走行中に運転者に自転車の状態を知らせることができる。
【0021】
図3に示されるように、ハンドル支持部41とハンドル本体42との間には、平面上の載置台44が設けられ、この載置台44にバッテリーホルダー51を備えることが好ましい。これにより、バッテリーホルダー51をぐらつかせず、より確実および安全に2本のハンドル本体42の間に位置させることができる。特に、バッテリー50自体はかなりの重量約3Kgがある一方、通常、バッテリーホルダー51は所定の形状に形成されたプラスチックから作製されているので、2本のハンドル本体42のみでバッテリー50の重量を支える場合には、バッテリー50の重量に耐えかねてバッテリーホルダー51が破損する場合があるが、上記のように、平面上の載置台44上にバッテリーホルダー51を載置することにより、バッテリー50の重量は載置台44によっても支えられるので、そのようなバッテリーホルダー51の破損を防止することができる。なお、このように載置台44が設けられる場合には、2本のハンドル本体42は、図3に示すように、載置台44の左右両脇から上方に延出する。
【0022】
また、パイプ挿通部31およびハンドル支持部41を円筒状とし、これらの略中心軸上にバッテリー50の重心が位置するようにすると、角を曲がるときなどのように、ハンドル4を左右どちらかに回転させた時に生じる慣性モーメントの影響を抑制することができると共に、走行中においてハンドル4がふらつくことも抑制できるので、運転者がハンドル4を操作しやすくなる。
【0023】
バッテリーホルダー51の前面には、図4に示すように、前照灯52が備えられると共に、バッテリーホルダー51には、速度・トルク検出器からの情報を元にモーター6の駆動速度を制御するコントロールユニット(図示せず)が備えられていることが好ましい。コントロールユニットは、バッテリーホルダー51内部に備えられることが好ましい。なぜなら、コントロールユニットに対する風雨の影響を防止できるように、コントロールユニットが露出している電動式自転車とは異なり、コントロールユニットを保護することができるからである。
【0024】
前照灯、コントロールユニット、およびバッテリーホルダーを別々に設けることと比較して、前照灯52およびコントロールユニットをバッテリーホルダー51に備えることにより、電動式自転車1を組み立てる際の部品点数を減らすことができる。このようにして、電動式自転車1をコンパクトにすることができると共に、前照灯52およびコントロールユニットに対する電源をバッテリー50から供給するようにすれば、これら3つを別々に設けた場合と比較して、前照灯52等とバッテリー50との間の配線を少なくすることができ、各部品の信頼性を向上させることができる。
【0025】
従来の電動式自転車は、チェーン機構の近傍に設けられるモーターとコントロールユニットとを1つのケースで隠していたため、モーター6またはコントロールユニットに対してメンテナンスを行う場合には、ケースをはずす必要があるだけでなく、ケースをはずした後にも複雑に組み込まれた部品を外してコントロールユニットを取り出す必要がある場合があったが、本発明においては、モーター6は従来通りチェーン機構の近傍に設けられる一方、コントロールユニットはバッテリーホルダー51に備えられる。このように、コントロールユニットとモーター6とを分離させることによって、メンテナンスを行う際の作業を容易にすることができるだけでなく、モーター6およびコントロールユニットの耐久性、信頼性、生産性、および操作性を向上させることができる。さらに、チェーン機構の近傍にはモーター6のみが設けられるので、モーター6を小さく見せることができるので、本発明に係る電動式自転車1は、外観上、優れた自転車となる。
【0026】
また、前照灯52をバッテリーホルダー51の前面に備えることにより、図4に示すように、外観上、バッテリーホルダー51全体を前照灯52と認識させることができるので、よりバッテリーホルダー51が目立つことを抑制できると共に、外観上、より優れたものとなる。
【0027】
本発明においては、バッテリー50の使用・不使用を、バッテリーホルダー51の外面に設けたスイッチ55により切り替えることができる。より詳細に説明すると、本発明において用いられるバッテリーホルダー51は、図6に示すように、乗車位置から見て手前側の一側面正面および上面の一部が開口しており、ここからバッテリー50をバッテリーホルダー51内に装着する。バッテリーホルダー51の上面には鍵穴(図示せず)が設けられており、この鍵穴に所定の鍵551を挿入して電源入りにする。すると、バッテリー50からモーター6およびコントロールユニットに電源が供給され、運転者は本発明に係る電動式自転車1を電動式自転車として運転することができる。逆に、電源を切りにすると、バッテリー50から電源が供給されなくなり、運転者は本発明に係る電動式自転車1を通常の自転車として運転することができる。上記において用いられる鍵機構は、バッテリーホルダー51の上面内側に設けられている。このように、本発明においては、バッテリー50の使用・不使用を切り替えるスイッチ55がバッテリーホルダー51の外面に設けられているので、運転者がスイッチ55を操作しやすいという利点がある。
【0028】
図6の説明においては、バッテリー50の使用・不使用を切り替えるスイッチ55として、バッテリーホルダー51の上面内側に設けられた鍵機構を説明したが、本発明においては、これに限定されず、例えば、ボタン式スイッチ等であってもよい。ただし、より確実な切り替えができることと、駐輪場等におけるいたずらによりバッテリー50が放電してしまうことがないように、上記のような鍵機構が好ましい。また、この鍵551による電源入り/切りと連動して、バッテリー50をバッテリーホルダー51内にロックすることができるようにすると、鍵機構が1つで済むので、本発明に係る電動式自転車1をコンパクトにすることができると共に、簡単に鍵機構を操作することができる。さらに、バッテリーホルダー51が前照灯52およびコントロールユニットを備える場合には、これら前照灯52等のように電源を使用する各部品がバッテリーホルダー51に集中させることができるので、部品点数を減らすことができると共に、各部品の信頼性を向上させることができる。
【0029】
本発明においては、上述したように、速度・トルク検出器からの情報を元にモーター6の駆動速度を制御するコントロールユニットがバッテリーホルダー51に備えられることが好ましいが、モーター6はチェーン機構近傍に位置しているので、コントロールユニットとモーター6との間をケーブル54で接続する必要がある。また、速度・トルク検出器は、自転車のクランク軸28内に設けられていることが多いので、速度・トルク検出器とコントロールユニットとの間もケーブル54で接続する必要がある。なお、「速度・トルク検出器」とは、速度またはトルクのいずれかを検出する検出器であってもよく、または速度およびトルクのいずれをも検出する検出器であっても良い。また、コントロールユニットに伝達される情報は、必ずしも速度・トルク検出器のみから得られる情報に限らず、他の検出器等からコントロールユニットに情報が伝達されてもよい。
【0030】
しかし、このようなケーブル54は電波ノイズ等を拾ってしまうことがあり、この電波ノイズは、コントロールユニット、速度・トルク検出器、モーター6等に悪影響を与え、最悪の場合、誤動作の原因ともなる。そこで、本発明においては、図4に示すように、2本のハンドル本体42を中空の金属パイプとし、バッテリーホルダー51内のコントロールユニット内から、2本のハンドル本体42の内部を通ってケーブル54が速度・トルク検出器並びにモーター6に接続されていることが好ましい。このように、金属パイプ内にケーブル54を通すことにより、ケーブル54に対する電波ノイズを最小限に抑制することができる。
【0031】
本発明においては、2本のハンドル本体42のうち、少なくともいずれか1本の内部に2本のケーブル54が通っていてもよく、または2本のケーブル54はそれぞれ2本のハンドル本体42内を通っていてもよい。また、このように、ケーブル54を金属パイプからなる2本のハンドル本体42に内挿することに代えて、周面に金属膜を形成することにより電波ノイズシールドが施されたケーブル54を用いてもよい。なお、いうまでもないが、バッテリーホルダー51および2本のハンドル本体42には孔(図示せず)が適宜設けられており、この孔にケーブル54が貫通している。
【0032】
ケーブル54をハンドル本体42に内挿しない場合、ケーブル54はバッテリーボックス51の前方を横切ることがあり、バッテリーボックス51の前面に備えられる前照灯52の邪魔になってしまうが、図4のように、ケーブル54をハンドル本体42に内挿すると、ケーブル54が前照灯52の邪魔をすることもなくなる。また、これと同様に、ケーブル54が邪魔にならないので、バッテリーホルダー51からバッテリー50を取り出しやすくなる。また、図5に示すように、バッテリー50には、バッテリー残量計501を設け、運転者にバッテリー50の残量を知らせるようにしてもよいが、この場合においても、ケーブル54をハンドル本体42に内挿することにより、運転者がバッテリー50の残量を知ろうとした時にケーブル54が邪魔になることがない。なお、ハンドル本体42内には、これに内挿されるケーブル54を固定するケーブル固定具(図示せず)を設けておくことによっても、ケーブル54が邪魔になることがなくなる。このようなケーブル固定具は、必要に応じてバッテリーホルダー51内に設けても良い。また、この場合、必要に応じて、バッテリー50とコントロールユニットとの間のケーブル(図示せず)もまた、ケーブル固定具により固定してもよい。
【0033】
バッテリーホルダー51内のバッテリー50は冷却された方が好ましいので、図4に示すように、バッテリーホルダー51の前面に、通気口53を設けることが好ましい。特に、本発明のように、バッテリーホルダー51の前面に通気口53を設けると、走行中、自転車の前面から受ける風が通気口53に入ってくるので、効率よくバッテリー50を冷却することができる。
【0034】
また、本発明においては、図7、図8に示されるように、フレームヘッドパイプ2、パイプ挿通部31、およびハンドル支持部41が円筒状であると共に、図8に示すように、パイプ挿通部31の上端に複数のスリット33が切られている。このようなパイプ挿通部31をフレームヘッド2の下端から貫通させ、パイプ挿通部31の上端をフレームヘッド2の上端から突出させる。一方、ハンドル4のハンドル支持部41は、フレームヘッド2の上端から挿入されるが、このとき、図7に示すように、パイプ挿通部31をハンドル支持部41に外嵌させる。すなわち、外側から、フレームヘッド2、パイプ挿通部31、ハンドル支持部41のようにこれらを重ね合わせる。
【0035】
次に、図5および図7に示すように、フレームヘッド2の上端から突出したパイプ挿通部31に、円環状のハンドル固定バンド45を取り付け、パイプ挿通部31を固定バンド45により円環状に取り囲む。ハンドル固定バンド45は、平面視Ω字状であり、円環部451および向かい合った2つの締合部452からなる。締合部452には透孔453が設けられており、2つの締合部452の透孔453は重なり合うようになっている。
【0036】
このような透孔453に1本のボルト(図示せず)を挿通し、このボルトとナットとの間に締合部452を挟む。ボルトを締めると、円環部451がパイプ挿通部31の周面を押圧する。押圧されるパイプ挿通部31にはスリット33が切られているので、パイプ挿通部31は、その口径が小さくなるようにしてハンドル支持部41の周面に密着する。こうして、パイプ挿通部31の周面がハンドル固定バンド45により押圧されることにより、パイプ挿通部31とハンドル支持部41とが確実に固定される。逆に、ボルトを緩めると、上記押圧が解除され、パイプ挿通部とハンドル支持部41とが分離し、ハンドル支持部41の高さを自由に調節できる。
【0037】
このように、本発明においては、ハンドル支持部41の高さを自由かつ容易に調節することができる。また、従来では、ハンドル支持部41の高さを任意に調節するために、いわゆる引き上げボルトをフレームヘッドパイプ2内に設けていたが、この引き上げボルトのため、自転車の重量が増しているという問題があったが、本発明においては、このような引き上げボルトを用いず、ハンドル固定バンド45によりハンドル支持部41を固定・解除することができるので、本発明に係る電動式自転車1を軽量化することができる。
【0038】
なお、上記では、ボルトとナットとを用いたが、2つの透孔453に所定形状の雌ねじを刻設し、この透孔453に1本のボルトを螺合させることにより、ボルトを締める方向に回転(通常、右回転)させた場合には2つの締合部452が近づいてパイプ挿通部31が締め付けられ、ボルトを緩める方向に回転(通常、左回転)させた場合には、2つの締合部452が遠ざかってパイプ挿通部31に対する締め付けが解除されるように構成してもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明においては、2本のハンドル本体42の間にバッテリーホルダー51が挟むようにして備えられているので、バッテリーホルダー51を確実に固定することができる。また、このようなバッテリーホルダー51は外観上、そう目立つものではない。さらに、このようなバッテリーホルダー51は、自転車の上部に設けられているので、バッテリー50を着脱しやすいという利点がある。なお、バッテリーホルダー51は、2本のハンドル本体42の補強部材としての役割も有する。
【0040】
平面上の載置台44が設けられ、この上にバッテリーホルダー51が載置される場合には、バッテリーホルダー51をぐらつかせず、より確実および安全に2本のハンドル本体42の間に位置させることができる。さらに、バッテリー50の重量に耐えかねてバッテリーホルダー51が破損することも防止することができる。
【0041】
パイプ挿通部31およびハンドル支持部41の略中心軸上にバッテリー50の重心が位置するようにすると、慣性モーメントの影響を抑制することができると共に、走行中にハンドル4がふらつくことも抑制でき、運転手にとってはハンドル操作が容易になる。
【0042】
前照灯52およびコントロールユニットをバッテリーホルダー51に備えることにより、電動式自転車1を組み立てる際の部品点数を減らすことができる。また、各部品の信頼性を向上させることができる。
【0043】
また、ケーブル54を金属製のハンドル本体42に内挿することにより、ケーブル54に対する磁気ノイズ等を抑制することができる。さらに、ケーブル54をケーブル固定具に固定することにより、ケーブル54が邪魔になることがなくなる。
【0044】
バッテリーホルダー51の前面に通気口53が設けられることにより、バッテリーホルダー51に内装されるバッテリー50を効率よく冷却することができる。
【0045】
ハンドル固定バンド45を用いることにより、ハンドル4の高さを自由かつ容易に調節することができると共に、自転車の軽量化を図ることができる。
【0046】
以上、説明したように、本発明により、外観を通常の自転車により近づけると共に、充電の際にバッテリーを取り出しやすくした電動式自転車1を提供することができる。なお、フレームヘッドパイプ2等、人の目に付く部材には、適宜塗装が施されていることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式自転車1の側面図
【図2】本発明に係る電動式自転車1の前部側面図の拡大図
【図3】バッテリーホルダー51が備えられていない本発明に係る電動式自転車1のハンドル4を上斜め方向から見た図
【図4】本発明に係る電動式自転車1の正面図
【図5】バッテリホルダー51およびバッテリー50を備えた本発明に係る電動式自転車1のハンドル4を上方から見た図
【図6】バッテリー50を取り外された状態における本発明に係る電動式自転車1のハンドル4を上方から見た図
【図7】(a) 前ホーク3のパイプ挿通部31が締め付けられる、本発明に係る電動式自転車1のフレームヘッドパイプ2、前ホーク3、およびハンドル4の側面図
(b) (a)の分解図
【図8】本発明における電動式自転車1において用いられる前ホーク3の正面図
【図9】従来の電動式自転車の側面図
【図10】従来の他の電動式自転車の斜め正面図
【符号の説明】
1…電動式自転車 2…フレームヘッドパイプ
28…クランク軸 29…メインフレーム
3…前ホーク 31…パイプ挿通部
32…前ホーク本体 33…スリット
4…ハンドル 41…ハンドル支持部
42…ハンドル本体 43…グリップ
44…載置台 46…ブレーキレバー
45…ハンドル固定バンド 451…円環部
452…締合部 453…透孔
50…バッテリー 501…バッテリー残量計
51…バッテリーホルダー 52…前照灯
53…通気口 54…ケーブル
55…スイッチ 551…鍵
6…モーター 7…前輪
71…中心軸 8…後輪
9…サドル
91…ケース

Claims (7)

  1. ハンドル(4)が、フレームヘッドパイプ(2)の上端から内部にその下部が挿入されるハンドル支持部(41)と、前記ハンドル支持部(41)から上方に二股に分離し、その中央部が外側に折れ曲がって略上下逆L字状になっている2本のハンドル本体(42)とからなり、前記上方に二股に分離した2本のハンドル本体(42)の間にバッテリー(50)を内装するバッテリーホルダー(51)が挟備され
    前記バッテリーホルダー(51)の前面に前照灯(52)が備えられると共に、速度・トルク検出器からの情報を元にモーター(6)の駆動およびバッテリー(50)を制御するコントロールユニットがバッテリーホルダー(51)に備えられ、
    前記2本のハンドル本体(42)が中空の金属パイプであって、速度・トルク検出器とコントロールユニットとを、またはモーター(6)とコントロールユニットとを接続するケーブル(54)が、前記2本のハンドル本体(42)の少なくとも片方に内挿されている、電動式自転車。
  2. 前記ハンドル支持部(41)と前記2本のハンドル本体(42)との間に平面上の載置台(44)が設けられ、前記2本のハンドル本体(42)は前記載置台(44)の左右両脇からそれぞれ上方に分離していると共に、前記載置台(44)に前記バッテリーホルダー(51)が載置されている、請求項1に記載の電動式自転車。
  3. 前記フレームヘッドパイプ(2)および前記ハンドル支持部(41)の略回転中心軸上にバッテリー(50)の重心が位置している、請求項1または2のいずれかに記載の電動式自転車。
  4. 前記バッテリー(50)の使用・不使用をスイッチ(55)により切り替えることができると共に、前記スイッチ(55)は前記バッテリーホルダー(51)の外面に設けられている、請求項1からまでのいずれかに記載の電動式自転車。
  5. 前記バッテリーホルダー(51)の上面に自転車の状態を示す表示部が設けられている、請求項1からまでのいずれかに記載の電動式自転車。
  6. 前記バッテリーホルダー(51)または前記2本のハンドル本体(42)に、速度・トルク検出器とコントロールユニットとを、またはモーター(6)とコントロールユニットとを接続するケーブル(54)を固定するケーブル固定具が備えられている、請求項1からのいずれかに記載の電動式自転車。
  7. 前記バッテリーホルダー(51)の前面に通気口(53)が設けられている、請求項1からまでのいずれかに記載の電動式自転車。
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