JPH08242869A - 組み換えポックスウイルス及びそれから成るワクチン - Google Patents

組み換えポックスウイルス及びそれから成るワクチン

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JPH08242869A
JPH08242869A JP8023125A JP2312596A JPH08242869A JP H08242869 A JPH08242869 A JP H08242869A JP 8023125 A JP8023125 A JP 8023125A JP 2312596 A JP2312596 A JP 2312596A JP H08242869 A JPH08242869 A JP H08242869A
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dna
leu
ala
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gly
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Koichi Kamogawa
幸市 鴨川
Ryohei Ogawa
良平 小川
Takeshi Yamaguchi
剛士 山口
Katsuya Hirai
克哉 平井
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Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たな抗IBDVワクチンを提供する。 【構成】 ポックスウイルスの増殖に非必須なゲノム領
域に伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス由来のタンパク
質をコードするDNAが組み込まれた組み換えポックス
ウイルスであって、当該DNAが、配列番号1記載の塩
基配列の第1番目〜第1359番目の塩基配列またはこ
れとの相同性が90%以上である塩基配列を有し、かつ
1299〜1419塩基対であることを特徴とする組み
換えポックスウイルスを有効成分とする鶏用抗伝染性フ
ァブリキウス嚢病ウイルス組み換えウイルスワクチン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組み換えポックスウイル
ス及びそれから成るワクチンに関し、さらに詳しくは、
ポックスウイルスの増殖に非必須なDNA領域に伝染性
ファブリキウス嚢病ウイルス(以下、IBDVという)
に対する抗体を誘導することができるポリペプチドをコ
ードするDNAが組み込まれた組み換えポックスウイル
ス及びそれを主成分とするワクチンに関する。
【0002】
【従来の技術】分子生物学、遺伝子工学の発達にともな
い、特定の遺伝子の単離・発現・解析が比較的簡単に行
える方法が見いだされてきた。これらの方法を用いて病
原体の特定の抗原タンパク質を大量に得、これをコンポ
ーネントワクチンとして使用する方法、特定の抗原タン
パク質を生体内で発現するような組み換え微生物を生ワ
クチンとしてそのまま投与する方法など、ワクチンへ応
用が検討されている。組み換え微生物を用いる方法にお
いて目的の抗原を発現するために、多くのウイルスやバ
クテリアがベクターの候補として研究されている。現
在、このような組み換え微生物生ワクチンのベクターと
して最も有望なものは、ポックスウイウルス科に属する
ワクチニアウイルスであると考えられている。ワクチニ
アウイルス弱毒株は、長年、天然痘のワクチンとして用
いられており、このためホ乳類に感染するウイルスとし
ては安全性の高いウイルスとして知られている。また、
感染した宿主に強力な免疫を誘導すること、外来遺伝子
を安定に保持できること、ウイルスの調製が非常に簡便
であること等、多くの優れた性質を持っており、新しい
タイプのワクチン用ベクターとして、その実用化が期待
されている。例えばヨーロッパで1988〜1989年
には、組み換えワクチニアウイルスを用いた狂犬病ワク
チンを野生動物に試験的に使用し、有効性が確認されて
いる。しかしながら、導入される遺伝子の種類によって
は、現在のシステムでは十分ではなく、病原体の感染を
完全に防御するだけの免疫を誘導することができない場
合も数多く報告されている(J.Virol.、62
1530〜(1988)、J.Gen.Virol.、
62、1731〜(1988)、Arch.Viro
l.、120、193−205(1991)等)。
【0003】その原因としては、抗原タンパク質の由来
となるウイルスやバクテリアなどの病原微生物とワクチ
ニアウイルスとのタンパク質合成後の修飾様式が異なる
こと、目的とする特定の病原微生物の抗原タンパク質を
コードする遺伝子のみを組み込んだ為に本来の病原微生
物内で起こるプロセスが再現できないこと、病原微生物
内で本来発現する他のタンパク質との相互作用を受けな
いことなどのために、組み換えワクチニアウイルスが発
現するタンパク質が本来の中和エピトープを再構築でき
ないためと考えられている。このようなワクチニアウイ
ルスと同じポックスウイルス科に属するアビポックスウ
イルスは、鳥類のみをその宿主とするなど特有の性質を
持っているが、ワクチニアウイルス同様鳥類の組み換え
生ワクチン用ベクターとして有望視されている。
【0004】ところで、伝染性ファブリキウス嚢炎は、
IBDVを病原ウイルスとする鶏の感染病で、きわめて
伝播性が高い。IBDVに感染した鶏は、2〜3日の潜
伏期の後、ファブリキウス嚢がまず変状を呈し、鬱血・
腫脹して、ほぼ4日目で最大になる。急性の場合は粘膜
の激しい炎症と、漿膜面の黄色滲出物が認められる。こ
の時期のファブリキウス嚢は平常時の2倍の大きさにな
り、同時にウイルス血症と発熱が現れる。また、IBD
V感染はB細胞の破壊を引き起こし、この結果、免疫抑
制をもたらす。これは抗体産生阻害とともに、細胞免疫
の成立にも悪影響を及ぼす。このような免疫抑制作用の
結果、IBDV以外の他の疾病に対する抵抗性が低下
し、更に抑制されている間は、ワクチン投与しても免疫
応答ははかばかしくない。初生雛がIBDV感染した場
合、免疫抑制が最も顕著になり、この作用は数週間継続
するが、免疫抑制作用が解除されるまでにどれくらいの
週齢が必要かは不明である。IBDV感染による死亡率
は、通常の株では5%程度と言われているが、毒性の強
い株に感染すると30%以上にも達すると言われてい
る。また、死亡しないまでも、好ましくない種々の症状
を呈して、廃用せざるを得ない鶏も多く、消耗率は80
%にまで及ぶこともある。急性のIBDV感染症出ない
場合、激しい感染症状が認められないことがある。ま
た、無症状型感染もある。このような場合、発育や産卵
の抑制と言う形で発症する。IBDV感染症の治療薬は
なく、養鶏場内での本病撲滅を目的として飼育密度を下
げたり、衛生管理を強化しても、本病の予防は殆ど無効
で終わるのが現状である。このため、感染前にワクチン
投与するのが最も実用的な手段であると考えられてきて
いる。このため、IBDV感染症予防のために、雛に対
して安全で有効な免疫用ワクチンの開発が望まれてい
る。ワクチン投与の方法としては、例えば、雛に生ワク
チンを投与して能動免疫を付与する方法、親鶏に生およ
び/または不活化ワクチンを投与して、産生雛に受動免
疫を与える方法などがある。このIBDVは、ラージセ
グメントとスモールセグメントとを有する2重鎖RNA
ウイルスである。ラージセグメント(以下、SegAと
いう)は、VPX、VP2、VP3、VP4、16Kと
呼ばれる5つのポリペプチドをコードしており、一連の
ポリペプチドとして発現した後、プロセスされる。酵母
で発現させたVP2を鶏に接種すると、IBDVに対す
る中和抗体の誘導が認められ、得られた抗血清を改めて
鶏に受動免疫すれば、IBDVに対する感染防御能を付
与できると報告されている(Vaccine、、54
9〜(1990))。従って、IBDVのSegAをコ
ードするcDNAまたはVP2をコードするcDNAを
APVに組み込んで発現させれば、IBDVの感染を阻
止できるワクチンが得られるものと思われ、実際にC.
D.Bayliasらは、VP2をコードするcDNA
を大腸菌のlacZ遺伝子と融合し、APV下のみのタ
ーミナル領域にプロモーターととともに挿入した組み換
えAPVを構築し、鶏に接種し、IBDV感染が或程度
防御できたことを報告している(Pox and Ir
ido virus Meeting、1990年5
月)。しかしながら、ここで報告されたワクチンは、接
種量が非常に多く、また接種回数も2回必要であるとい
うことなどから、実用的なワクチン開発という観点でみ
ると、実用レベルとは言いがたいものであった。さら
に、彼らの組み換えAPVは、APVゲノムの左右のタ
ーミナル領域2ヶ所にVP2−lacZ遺伝子が挿入さ
れており、分子内相同組み換えを起こしやすい不安定な
組み換え体であり、この点でもその実用性は認めがたい
ものであった。また、Boyleらは、VP2をコード
する領域を含むDNAを組み込んだ組み換えフォウルポ
ックスウイルスを構築した。彼らが用いたVP2をコー
ドする領域を含むDNAは、SegAによってコードさ
れているポリプロテインのアミノ末端から数えて503
番目のアミノ酸までをコードする遺伝子を用いている。
このDNAを有する組み換えフォウルポックスウイルス
は、セグメントA全長を組み込んだ組み換えフォウルポ
ックスウイルスと比べて、ややワクチン効果に優れてい
ると彼らは報告している(Arch.Virol.,
31,277−292(1993))。しかし、それで
もワクチンとしての効果は十分とは言えず、実用化でき
るレベルではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
従来技術の下で抗IBDV抗体を誘導するポリペプチド
をコードするDNAがAPVゲノムDNA中に組み込ま
れた増殖可能な組み換えAPVの構築を目指し鋭意研究
を進めた結果、IBDVのDNAよりSegAをコード
する領域の一部をポックスウイルスの増殖に非必須な特
定ゲノム領域1ヶ所に組み込めば、増殖可能な組み換え
ポックスウイルスが得られ、この組み換えポックスウイ
ルスをワクチンとして接種すると、が超強毒株IBDV
に対しても感染防御できることを見いだし、本発明を完
成するに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、ポックスウイルスの増殖に非必須なゲノム領域に伝
染性ファブリキウス嚢病ウイルス由来のタンパク質をコ
ードするDNAが組み込まれた組み換えポックスウイル
スであって、当該DNAが、3’末端に終止コドンを含
む任意のDNAを有する配列番号1記載の塩基配列の第
1番目〜第1359番目の塩基配列またはこれとの相同
性が90%以上である塩基配列を有し、かつ1299〜
1419塩基対であることを特徴とする組み換えポック
スウイルス、更に終止コドンを含む任意のDNAが3’
末端を有する他のIBDV由来の他のタンパク質をコー
ドするDNAを前記DNAの3’末端に付加した組み換
えポックスウイルス、及びそれから成るワクチンが提供
される。
【0007】ポックスウイルス 本発明においてIBDV由来のタンパク質に対する抗体
を誘導することができるポリペプチドをコードしている
遺伝子(以下、抗原遺伝子ということがある)を組み込
むために供されるポックスウイルスは、鳥類に感染する
ものである限りいかなるウイルスでもよいが、鶏、七面
鳥、アヒルなどの家禽類の細胞中で増殖可能な、例えば
ワクチニアウイルス;ピジョンポックスウイルス、ファ
ルポックスウイルス、カナリーポックスウイルス、七面
鳥ポックスウイルス、クエイルポックスウイルスなどの
アビポックスウイルス(以下、APVという)が挙げら
れる。これらのウイルス株の具体例としては、ATCC
CR−251、ATCCCR−250、ATCC V
R−229、ATCC VR−249、ATCCVR−
228、西ヶ原株、泗水株、CEVA株、CEVAワク
チン株由来のウイルスのうち鶏胚繊維芽細胞(CEF)
に感染したとき大きいプラークを形成する狭義のフォル
ポックスウイルス(以下、FPVという)等狭義のFP
Vや、鶏胎化鳩痘中野株(NP株)などのごとき狭義の
FPVと近縁のウイルスであって、鶏痘生ワクチン株と
して使用されるウイルスなどが好ましい例として示され
る。これらの株はいずれも市販されており、容易に入手
することができる。
【0008】非必須領域 本発明においては、IBDV由来の抗原タンパク質をコ
ードするDNAが前記ポックスウイルスに組み込まれる
部位は、ポックスウイルスの増殖に非必須な領域であれ
ば、特に制限されない。このような非必須領域としては
特開平1−168279号公報に記載されている領域を
使用することができる。その具体的としては、例えば前
記公報の図2に示すごとき制限酵素地図を示すNP株D
NAのEcoRI断片(7.3kb)、この断片を切り
縮めた約2.7KbのEcoRV−HindIII断
片、EcoRI−HindIII断片(約5.0k
b)、BamHI断片(約4.0kb)、HindII
I断片(約5.2kb)、クエイルポックスウイルスの
TK領域、七面鳥ポックスウイルスのTK領域、特開平
1−168279号公報に記載されたDNAのEcoR
I断片(7.3kb)を切り縮めた約2.7KbのEc
oRV−HindIII断片など、公知の非必須領域の
一部なども使用可能な非必須領域として例示できる。
【0009】非必須領域を含有するベクター 本発明の組み換え用プラスミドの構築に用いられるウイ
ルスの非必須領域をクローニングするためのベクターは
通常の組み換え技術で用いられるものが使用でき、その
具体例としては、例えばpBR322、pBR325、
pBR327、pBR328、pUC7、pUC8、p
UC9、pUC19などのプラスミド、λファージ、M
13ファージなどのファージ、pHC79(ジーン,
,第291頁,1980年)などのコスミドが例示さ
れる。これらのベクターを適当な制限酵素で処理して、
前述のウイルス非必須領域のDNA断片を任意のプラス
ミド、ファージ、コスミドなどが有する制限酵素切断部
位に、常法により挿入し、非必須領域を有するベクター
を構築すればよい。このようなベクターの具体例とし
て、特開平1−168279号公報に記載されてい各種
プラスミドや、後述する約2.7KbのEcoRV−H
indIII断片を、pUC18のEcoRI−Hin
dIII部位に、クレノウフラグメント処理した約5.
4bpのDNA断片とリガーゼで連結して、構築された
プラスミドNZ133Sなどを挙げることができる。
【0010】抗原遺伝子 本発明において、ポックスウイルスに組み込まれるDN
Aは、配列番号1に示される塩基配列またはこれとの相
同性が90%以上、好ましくは95%以上である配列を
有するDNA(以下、VP2DNAということがある)
単独またはVP2DNAの3’末端側に他のIBDV由
来のタンパク質をコードするDNA(以下、単に他のD
NAということがある)とを連結したDNAである。V
P2DNAは生体内で発現するとIBDV由来のVP2
タンパク質に対する抗体を誘導できるタンパク質であ
る。配列番号1に示される塩基配列との相同性が上記の
条件を満たすDNAであっても、全塩基数が多すぎたり
少なすぎたりするDNAでは本発明の効果が得られな
い。従って、本発明において使用されるIBDV由来の
VP2タンパク質に対する抗体を誘導できるDNAの全
塩基数は、通常1299〜1419塩基対、好ましくは
1314〜1404塩基対である。配列番号1に示され
る配列は、IBDVのSegAのポリプロテインをコー
ドするオープンリーディングフレームの開始コドンから
453番目のアミノ酸であるアルギニンまでをコードす
るDNA断片にTGAなどの終始コドンを合成DNAを
利用して付与してつくられたものである。付与された配
列は、IBDV由来の遺伝子とは関係のない塩基であ
り、これに限らず任意に選択できる。配列番号1におい
て第1360番目〜1362番目が付与した配列に相当
するが、この配列に制限されるものではない。また、本
発明においてVP2DNAの3’末端側に連結可能な他
のDNAの具体例としては配列番号10に示される塩基
配列のうち第1522〜1588番目の塩基配列(IB
DVのVP3タンパク質をコードする塩基配列に相当)
またはこれとの相同性が90%以上、好ましくは95%
以上である配列を有するDNAが例示される。ここで配
列番号1記載の塩基配列との相同性が90%以上の配列
は、例えば、天然の鳥類に感染するマイコプラズマ属細
菌から得られたDNAをNucleic Acid R
esearch、10巻、20号、6487〜6500
頁(1982)や特公平6−16709号公報に記載さ
れた部位特定変異誘発方法などにより、人工的に1以上
のアミノ酸を置換・挿入・欠失(これらをまとめて改変
ということがある)させることによって得ることができ
る。配列番号1記載のDNAはIBDVのSegAのポ
リプロテインをコードするオープンリーディングフレー
ムの開始コドンから1512番目までの塩基と3’側終
止コドンまでの130塩基をインフレームになるように
合成DNAを利用して付与して作られたものである。付
与された配列はIBDV由来の遺伝子とは関係のない塩
基であり、任意に選択できる。配列番号10において第
1513〜1521番目が付与した配列に相当するが、
この付与するDNAは任意に選択されるものである。
尚、配列番号10において第1〜1419番目は前記V
P2DNAに相当する。VP2DNAのみを発現する組
み換えポックスウイルスを構築する場合、VP2DNA
の3’末端に終止コドンを含む任意のDNAを付加し、
VP2DNAと他のDNAとの融合タンパク質を発現す
る組み換えポックスウイルスを構築する場合は、他のD
NAの3’末端に終止コドンを含む任意のDNAを付加
する。さらに、本発明の組み換えポックスウイルスを多
価ワクチンとして用いる場合、上述したIBDV由来の
抗原遺伝子以外の他のウイルス由来の抗原遺伝子を任意
に組み込んで多価組み換えポックスウイルスを常法にし
たがって構築することもできる。
【0011】組み換え用ベクター 本発明で用いるウイルス組み換え用ベクターは、少なく
ともポックスウイルスのプロモーターの支配下に前記抗
原遺伝子が挿入された前記非必須領域を含むものであ
る。このような組み換え用ベクターは、常法により得ら
れ、例えばポックスウイルスの増殖に非必須なDNA断
片を適当なベクターに組み込んだ後、必要に応じて該断
片中に存在する制限酵素切断点を利用しその下流に制限
酵素切断配列を付加したプロモーターを組み込めば良
い。ここで用いられるプロモーターとは、合成・天然を
問わずポックスウイルスが保有する転写の系でプロモー
ターとして有効に機能しうるものなら如何なる塩基配列
のものでも良く、チミジンキナーゼをコードするAPV
遺伝子のプロモーターなどAPV固有のプロモーターは
もちろんのこと、APV以外のウイルス由来のDNAや
真核生物もしくは原核生物由来のDNAであっても上記
条件を満たす限り当然本発明に使用可能である。これら
プロモーターの具体例としては、例えばJournal
of Virology,51,第662〜669頁
(1984年)に例示されるようなVVのプロモータ
ー、具体的には7.5KポリペプチドをコードするVV
遺伝子のプロモーター、19Kポリペプチドをコードす
るVV遺伝子のプロモーター、42Kポリペプチドをコ
ードするVV遺伝子のプロモーター、チミジンキナーゼ
をコードするVV遺伝子のプロモーター、28Kポリペ
プチドをコードするVV遺伝子のプロモーターなどが例
示される。また、Mossらの文献(J.Mol.Bi
ol.,210,第749〜76頁,第771〜784
頁,1989年)を参考にして合成プロモーターを用い
ることもできる。さらに、先に例示した各種のプロモー
ターを常法により4つ以上連結させた組み合わせプロモ
ーターを用いることもでき、このような組み合わせポッ
クスプロモーターを用いると、より高いワクチン効果が
期待できる。ここで連結するプロモーターは、一種類の
プロモーターであっても二種類以上のプロモーターであ
ってもよく、複数種類のプロモーターを複数連結させる
こともできる。また、プロモーターの連結順序について
は特に限定されないが、初期プロモーターと後期プロモ
ーターとを組み合わせる場合は、後期プロモーターの下
流側に初期プロモーターを連結させることが好ましく、
更に好ましくは実施例記載のプロモーター2L2Eプロ
モーター、またはこれらの塩基配列との相同性が90%
以上、好ましくは95%以上のプロモーターである。
【0012】組み換えウイルスの作製方法 本発明の組み換えポックスウイルスは、常法により作製
される。例えば、予めポックスウイルスを感染させた培
養細胞に、リン酸カルシウム共沈法等により前記組み換
え用ベクターを導入することにより、ベクターと感染細
胞中のポックスウイルスゲノムDNAとの間で相同組み
換えが起こり、組み換えポックスウイルスが構築され
る。得られた組み換えポックスウイルスは、イーグルM
EMなどの培地で培養された宿主細胞に感染させ、生育
してくるプラークを目的とする組み換えポックスウイル
スの候補として選択する。候補株の選択でマーカー遺伝
子を用いる場合、例えば、lacZ遺伝子をマーカー遺
伝子とすれば、lacZ遺伝子が組み込まれた組み換え
ポックスウイルスはβ−ガラクトシダーゼを発現し、そ
の基質の一つであるブルオギャル(Blue−o−ga
l;Gibco−BRL社製)が存在下で青いプラーク
を形成するので、これを候補株とすればよい。また、候
補株選択に用いる宿主細胞としては、用いるポックスウ
イルスが感染し、増殖することが可能なものであれば特
に限定されず、たとえばFPVを用いた場合は、鶏胎児
胚繊維芽細胞(CEF細胞)や発育鶏卵しょう尿膜細胞
等が挙げられ、ワクチニアウイルスを用いた場合にはホ
乳動物由来の細胞、Vero細胞やRK−23細胞など
が挙げられる。このようにして得た候補株を組み込んだ
抗原遺伝子をプローブとするハイブリダイゼーション法
や抗原遺伝子と共に組み込んだマーカー遺伝子の発現す
るものを選択する方法などにより、組み込んだ抗原遺伝
子のコードする抗原タンパク質に対する抗体をイムノア
ッセイを利用して目的の組み換えポックスウイルスであ
ることを確認すればよい。抗原遺伝子としてVP2DN
Aと他のDNAとを連結したDNAを組み込んだ組み換
えポックスウイルスは、VP2タンパク質と他のDNA
によってコードされたタンパク質との融合タンパク質を
発現する。
【0013】以上のようにして得られる本発明の組み換
えポックスウイルスは鳥類に接種することにより、抗I
BDV生ワクチンとして機能する。生ワクチンの調製方
法は常法に従って行えばよく、例えば次の方法が挙げら
れる。本発明のポックスウイルスを感染させた細胞を培
養し、ウイルスを増殖させたのち、細胞を回収し、破砕
する。この細胞破砕物を遠心分離機によって遠心分離チ
ューブ中で沈澱物と組み換えポックスウイルスを含んだ
非細胞依存性の高力価遠心上清とに分離する。本質的に
宿主細胞を含まず、細胞培養培地と組み換えウイルスを
含んだこの遠心上清は、本発明のワクチンとして使用で
きる。また、薬理学的に受け入れられる生理食塩水など
のようなものでを添加することもできる。更に、得られ
た遠心上清を凍結乾燥した凍結乾燥ワクチンとしても利
用できる。
【0014】本発明のワクチンの接種方法は、ワクチン
中の組み換えウイルスが家禽に感染して防御免疫応答を
誘導するような方法であれば、どの様な方法であっても
よい。例えば、飲み水に懸濁したり、飼料の固形物に混
入して経口接種する方法、皮下接種法、静脈内接種法、
筋肉中接種法、腹腔内接種法、エアロゾルやスプレーな
どによる吸入接種法のほか、皮膚に引っかき傷を付けて
ワクチン接種したり、注射針やその他の器具で家禽の皮
下にワクチンを接種することができる。本発明のワクチ
ン接種量は、通常、ニワトリの場合、1羽当り104
108プラーク・フォーミング・ユニット(PFU)程
度を接種する。注射による接種法では、生理食塩水等で
希釈し、0.1ml程度の懸濁液として注射する。更
に、本発明のワクチンの保存は、例えば、本発明の組み
換えウイルスを凍結乾燥すれば、20〜25℃程度の室
温条件下での保存が可能である。また、乾燥せずに凍結
状態で保存する場合には、ウイルスの懸濁液を−20℃
〜−70℃程度にして凍結させ、そのまま保存すること
が可能である。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 組み合わせプロモーターの構築と該プロモー
ターの活性測定 (1)ポックスウイルスプロモーターの合成とクローニ
ング Mossらによって報告されたポックスウイルス初期プ
ロモーター、及び後期プロモーターの配列を参考に、D
NAシンセサイザーGenetA−II(日本ゼオン社
製)を用いて配列番号2及び3の塩基配列の末端に制限
酵素BamHIまたはHindIIIで切断されたDN
A断片と連結可能な配列を有する図1および2で表され
るDNA断片を作製した。配列番号2の塩基配列で表さ
れるDNA断片は、初期プロモーターとして機能するも
の(以下、Eプロモーターという)であり、配列番号3
の塩基配列で表されるDNA断片は、後期プロモーター
として機能するもの(以下、Lプロモーターという)で
ある。pUC18を制限酵素BamHIとHindII
Iで消化した後、1.5%アガロース電気泳動で、2.
6kbのDNA断片を単離した。このDNA断片に、前
記EプロモーターとLプロモーターを加え、リガーゼで
連結した。これを用いてコンピーテントな大腸菌を形質
転換し、アンピシリン50μg/l存在下のLBプレー
ト上に、コロニーを形成するものからEプロモーターと
Lプロモーターを単離し、得られたプラスミドをpUC
18−LEと命名した。また、このプラスミドに含まれ
るLプロモーターとEプロモーターが連結した組み合わ
せプロモーターを、LEプロモーターと命名した。
【0016】(2)組み合わせプロモーターの構築(図
6、7、8、9、10参照) プラスミドpUC18を制限酵素DraIで消化し、X
hoIリンカー(5’−CCTCGAGG−3’)を導
入し、得られたプラスミドをpUC18Xと命名した。
このプラスミドを制限酵素HindIIIとSphIで
消化し、この部位に配列番号4の塩基配列で表わされる
合成プロモーターの両端に制限酵素HindIIIとS
phIとで切断されたDNA断片と連結可能な制限酵素
MluIの認識配列を有する図3で表わされるDNA断
片(以下、合成DNAという)を導入し、pUC18M
luIを構築した。このプラスミドを更に、制限酵素S
phIとXbaIで消化した後、クレノウフラグメント
で処理し、リガーゼで連結して得られたプラスミドをp
UC18MKと命名した。前記(1)で構築したpUC
18−LEを制限酵素HindIIIとMluIで消化
した後、1.5%アガロースゲル電気泳動で分離し約5
0bpのDNA断片を回収した。pUC18MKを制限
酵素HindIIIとMluIで消化し、前記50bp
のDNA断片を挿入し、得られたプラスミドをpLhと
命名した。このプラスミドにはLプロモーターが含まれ
ている。また、pUC18−LEを制限酵素MluIと
XhoIで消化して得られる約1.2Kbの初期プロモ
ーターを含むDNA断片と、pUC18MKを制限酵素
MluIとXhoIで消化して得られる約2.0Kbの
DNA断片をそれぞれアガロースゲル電気泳動で分離
し、回収した。これらの断片を混合し、T4DNAリガ
ーゼで連結し、プラスミドpEmを構築した。このプラ
スミドにはEプロモーターが含まれている。つづいてプ
ラスミドpLhを制限酵素HindIIIで消化した
後、クレノウフラグメントで処理し、平滑末端とし、B
glIIリンカー(5’−CGGATCCG−3’)を
導入し、得られたプラスミドをpLgと命名した。同様
にしてpEmのMluI部位にもBglIIリンカーを
導入し、得られたプラスミドをpEと命名した。
【0017】pLhを制限酵素XhoIとBamHIと
で消化し、アガロースゲル電気泳動により、Lプロモー
ターを含む1.6Kbの断片を回収した。この断片と、
pLgを制限酵素XhoIとBglIIで消化して、ア
ガロースゲル電気泳動により分離し、回収したLプロモ
ーターを含む1.2Kbの断片とをT4DNAリガーゼ
で連結し、p2Lhを構築した。このプラスミドにはL
プロモーターが二つ含まれている。同様にしてpLgを
制限酵素XhoIとBamHIで消化して、アガロース
ゲル電気泳動により、Lプロモーターを含む1.6Kb
の断片を回収した。この断片と、pLgを制限酵素Xh
oIとBglIIで消化して、アガロースゲル電気泳動
により分離し回収した1.2Kbの断片とをT4DNA
リガーゼで連結し、得られたプラスミドをp2Lgと命
名した。このプラスミドにはLプロモーターが二つ含ま
れている。また、pEを制限酵素XhoIとBamHI
で消化して、アガロースゲル電気泳動により分離し、E
プロモーターを含む1.6Kbの断片を回収した。この
断片とpEを制限酵素XhoIとBglIIで消化し
て、アガロースゲル電気泳動により分離し回収したEプ
ロモーターを含む1.2Kbの断片とをT4DNAリガ
ーゼで連結し、得られたプラスミドをp2Eと命名し
た。このプラスミドには2つのEプロモーターが含まれ
ている。さらに、p2Lhを制限酵素XhoIとBam
HIで消化して、アガロースゲル電気泳動により分離
し、Lプロモーター二つを含む1.6Kbの断片を回収
した。この断片とp2Eを制限酵素XhoIとBglI
Iで消化して、アガロースゲル電気泳動により分離し、
回収したEプロモーター二つを含む1.2Kbの断片と
をT4DNAリガーゼで結合し、得られたプラスミドを
p2L2Ehと命名した。このプラスミドには、二つの
Lプロモーターと二つのEプロモーター(以下、2L2
Eプロモーターという;配列番号15参照)が含まれて
いる。
【0018】実施例2 IBDVのSegA遺伝子DN
Aを含む組み換えベクターpNZ9929の構築(図1
1、12、13、14、15参照) (1)第一の組み換えベクターの構築 APVの増殖に非必須な領域(約7.3bpのEcoR
I断片)をpUC18のEcoRI部位に組み込んだプ
ラスミドpNZ133(特開平1−168279号)の
APV・DNA断片をさらに切り縮めた約2.7Kbの
EcoRV−HindIII断片を、pUC18のEc
oRI−HindIII部位にクレノウフラグメント処
理した約5.4bpのDNA断片とリガーゼで連結し、
プラスミドpNZ133Sを構築した。pNZ133S
は、常法でコンピーテントな大腸菌を形質転換し、形質
転換された大腸菌を培養して保存した。使用する際に
は、形質転換された大腸菌から常法で抽出・精製して、
用いた(以下、新しくプラスミドを構築した場合は、同
様の処理をした)。次に、pNZ133SのEcoRV
部位にpUC18のHindIII−EcoRIマルチ
クローニングサイトを挿入して、約5.4bpのプラス
ミドpNZ133SLを構築した。続いて実施例1
(1)で構築したプラスミドpUC18−LEを制限酵
素HincIIとHindIIIで切断し合成プロモー
ターを得た。pNZ133SLを制限酵素HincII
とHindIIIで切断した後、挿入し、約4.5Kb
のNZ133SL−Pを構築した。
【0019】(2)IBDVのSegA遺伝子DNAを
含むハイブリッドプラスミドの作製 大腸菌NZ−9101(微工研菌寄12422号)か
ら、常法によって抽出できるIBDVのSegA遺伝子
DNAを有する約6.0bpのプラスミドpIBDVを
PvuIで消化後、このDNA断片を接着末端をDNA
ポリメレースにより平滑末端とした。さらに、このDN
A断片をKpnIで消化し、これを1.5%アガロース
電気泳動に供した。約3.2bpのSegA遺伝子DN
AのKpnI−PvuI断片をアガロースゲルより抽出
し、エタノール沈澱により、SegA遺伝子DNAのK
pnI−PvuI断片を回収した。先に構築したpNZ
133SL−PをHincII、KpnIで消化した
後、フェノール・クロロホルム処理で抽出し、エタノー
ル沈澱により約5.4Kbの開裂されたpNZ133S
L−Pを回収した。開裂されたpNZ133SL−P
DNAと、約3.3KbのSegADNAのKpnI−
PvuI断片をライゲーションし、SegA遺伝子DN
Aを含む約8.7KbのハイブリッドプラスミドpNZ
133SL−P・SegAを構築した。
【0020】(3)マーカー遺伝子の導入 pMA001(Shirakawaら、Gene,2
8,第127頁,1984年)をBamHIで消化後、
約3.3Kbのβ−ガラクトシダーゼ遺伝子を回収し
た。一方、pUC19をBamHI消化後、フェノール
・クロロホルム抽出し、エタノール沈澱により回収し、
上記で調製したβ−ガラクトシダーゼ遺伝子とライゲー
ションし、約6.0Kbのハイブリッドプラスミッドp
NZ66を構築した。ハイブリッドプラスミドpNZ6
6をHindIIIで完全消化した後、BamHIで部
分消化し、フェノール・クロロホルム処理で抽出後、エ
タノール沈澱により約6.0Kbの開裂されたpNZ6
6を回収した。配列番号5で表される弱いプロモーター
活性を有する17bpのFPV由来の配列を含むDNA
断片の両端に制限酵素HindIIIとBamHIとで
切断された断片と連結可能な配列を有する図4で表され
るDNA断片と開裂されたpNZ66とライゲーション
し、約6.0kbのハイブリッドプラスミドpNZ66
−Pを構築した。
【0021】次にハイブリッドプラスミドpNZ66−
PをKpnIで消化した後、フェノール・クロロホルム
処理で抽出し、エタノール沈澱により開裂されたpNZ
66−Pを回収した。開裂されたpNZ66−Pと配列
番号6に示すポックスウイルスの初期転写終結シグナル
(TT)を含むDNA断片の両端に制限酵素KpnIで
切断したDNA断片と連結可能な配列を有する図5で表
わされるDNA断片とをライゲーションし、約6.0K
bのハイブリッドプラスミドpNZ66−PTを構築し
た。上記(2)で構築したハイブリッドプラスミドpN
Z133SL−P・SegAをSacIで消化した後、
フェノール・クロロホルム処理で抽出し、エタノール沈
澱により、約3.3Kbの開裂されたpNZ133SL
−Pを回収した。またpNZ66−PTをSacIで部
分消化後、これを1.5%アガロース電気泳動に供し
た。約3.3KbのDNA断片をアガロースゲルより抽
出し、エタノール沈澱により、P17−lacZ−TT
断片を回収した。開裂されたpNZ133SL−Pと上
記のP17−lacZ−TT断片をライゲーションし、
約12KbのハイブリッドプラスミドpNZ9929を
構築した。
【0022】実施例3 組み合わせプロモーターを有す
る組み換えAPVの構築(図16、17、18、19参
照) (1)組み換え用プラスミドの構築 構築したプラスミドp2L2Ehを制限酵素KpnIと
HindIIIで消化し、各組み合わせプロモーター断
片を回収した。これらの断片を、それぞれpNZ992
9を制限酵素KpnIとHindIIIで消化して得ら
れた約8.5Kbの断片とリガーゼにより連結し、得ら
れたプラスミドをそれぞれpNZ29/2L2Eと命名
した。これらのプラスミドを制限酵素BamHIで消化
した後、クレノウフラグメント処理で平滑末端とした。
さらにこれらの制限酵素KpnIで消化し、アガロース
ゲル電気泳動により約8Kbの断片を回収した。一方、
SegAのcDNAを有するプラスミドpIBDVを制
限酵素PvuIとKpnIで消化し、アガロースゲル電
気泳動により約3.5KbのSegAを有するcDNA
断片を回収した。この断片を、先に構築した組み合わせ
プロモーターを含むそれぞれのDNA断片と混合し、T
4DNAリガーゼで連結し、組み換え用プラスミドを構
築した。得られたプラスミドをpNZ9929/2L2
Eと命名した。
【0023】(2)IBDVのVP2タンパク質のみを
発現する組み換えベクターpNZ9929/VP2L、
pNZ9929/VP2Sの構築 DNA合成機Genet A−11(日本ゼオン社製)
で配列番号7、8および9に示す塩基配列のDNAをプ
ライマーとして合成した。次に実施例2で得たpNZ9
929をテンプレートとして利用し、合成したDNAを
プライマーにPCRを行った。反応組成はテンプレート
DNA20ピコグラムを含む水溶液45マイクロリット
ルに5マイクロリットルの10倍濃縮PCR反応バッフ
ァー液(宝酒造社製)、1マイクロリットルの100ユ
ニットタックポリメラーゼ及び20ピコモルの各プライ
マーを加えた。配列番号7と9のプライマーをSegA
のアミノ酸配列で第1番目〜第453番目までのアミノ
酸配列(以下、VP2S)に対応する塩基配列を有する
DNA断片をクローニングするために使用した。また、
配列番号7と8のプライマーをSegAのアミノ酸配列
で第1番目から第503番目までのアミノ酸配列(以
下、VP2Lという)に対応する塩基配列を有するDN
A断片をクローニングするために使用した。反応温度
は、変性95℃1分間、アニール55℃2分間、ポリメ
ラーゼ反応70℃3分間をパーキングエルマーシータス
社製のサーマルサイクラー480で制御し、30サイク
ル行った。得られた断片を0.8%アガロースゲル電気
泳動を行った後、回収し、制限酵素SpeIとSalI
で消化したそれぞれの断片と、先に得たpNZ9929
/2L2Eを制限酵素SpeIとSalIとで消化した
断片とをT4リガーゼIで結合し、得られたプラスミド
をそれぞれpNZ9929/VP2S、pNZ9929
/VP2Lと命名した。
【0024】(3)IBDVのVP2とVP3の融合タ
ンパク質を発現する組み換えベクターpNZ9929/
VP2=3の構築 前記(2)と同様にDNA合成機GenetA−IIで
配列番号11、12、13及び14に示す塩基配列のD
NAをプライマーとして合成した。次に実施例2で得た
pNZ9929をテンプレートとして利用し、合成した
プライマーにPCRを行った。反応組成及び条件は、実
施例3(2)と同様とした。配列番号11と12のプラ
イマーでVP2DNAのコード領域の一部、配列番号1
3と14のプライマーでVP3タンパク質をコードする
DNA領域の一部をそれぞれ増幅し、前者を制限酵素S
peIとKpnI、後者を制限酵素KpnIとSalI
とで消化し、その後、1.5%アガロースゲル電気泳動
を行い、バンドを回収して精製した。前記(2)で得た
pNZ9929/2L2Eを制限酵素SpeIとSal
Iとで消化し、得られたDNA断片の内、11kbのも
のをアガロース電気泳動で分離して、回収した。これと
PCRで増幅した2本のDNA断片をT4DNAリガー
ゼで結合し、プラスミドpNZ9929/dNを構築し
た。更にpN9929/2L2Eを制限酵素SpeIで
消化したDNA断片の内、SegAのポリプロテインの
N末端をコードする領域を含む約2kbのDNA断片を
アガロースゲル電気泳動後、回収し、pNZ9929/
dNを制限酵素SpeIで消化したものとT4DNAリ
ガーゼで結合した。構築したプラスミドをKpnIとP
stIとで消化し、アガロースゲル電気泳動を行い、S
egAのポリプロテインのN末端側が正しく連結された
プラスミドを選択して、得られたプラスミドをpNZ9
929/VP2=3と命名した。
【0025】(4)組み換えウイルスの構築 1×106PFUのFPVのUSDA株をCEF細胞に
感染させ、37℃、5%CO2インキュベーターで5時
間培養した1×107個のCEF細胞をトリプシン処理
して回収した後、20μgの上記(1)、(2)および
(3)で構築した組み換え用プラスミドpNZ9929
/2L2E、pNZ9929/VP2S、pNZ992
9/VP2L、およびpNZ9929/VP2=3をジ
ーンバルサー(バイオラッド社製)を用いて、回収した
細胞に導入した。条件は、25μF、3.0KV/cm
で行った。この細胞を37℃、5%CO2インキュベー
ターで72時間培養した後、凍結融解を3回繰り返し、
ウイルス液を調製した。このウイルス液をDME培地で
適当に希釈し、直径100mmの細胞培養用皿中に培養
したCEF細胞に400μl程度を加え、37℃、5%
CO2インキュベーターで2時間培養した後、1%バク
トアガー(バイオラッド社製)を含んだDME培地を重
層し、更に5日間、37℃、5%CO2インキュベータ
ーで培養した。プラークを確認した後、600μg/m
lのブルオギャル(Glibco−BRL社製)と1%
バクトアガーを含んだDME培地を重層し、更に15時
間、37℃、5%CO2インキュベーターで培養し、出
現してきた青いプラークを目的とする組み換え体として
単離した。これを1mlのDMEに懸濁し、これをウイ
ルス液とした。再び直径100mmの細胞培養用皿中に
培養したCEF細胞に、ウイルス液を400μlを加
え、ウイルス感染させ、これに1%バクトアガーを含ん
だDME培地を重積し、5日間5%CO2インキュベー
ターで培養した。ブルオギャルと1%バクトアガーを含
んだDME培地を重層し、再び青く染まるプラークを単
離した。この操作を続けて、すべてのプラークが青く染
まるまで繰り返し、組み換えウイルスを純化した。pN
Z9929/2L2Eから得られる組み換え体をfNZ
9929/2L2E、pNZ9929/VP2Sから得
られる組み換え体をfNZ9929/VP2S、pNZ
9929/VP2Lから得られる組み換え体をfNZ9
929/VP2L、およびpNZ9929/VP2=3
から得られる組み換え体をfNZ9929/VP2=3
と命名した。
【0026】実施例4 組み換えウイルスの鶏接種試験 1週令のSPF白色レグホン鶏6羽に、実施例3(4)
で構築した組み換えウイルスfNZ9929/VP2
S、fNZ9929/VP2=3、比較例として組み換
えウイルスfNZ99292L2EとFNZ9929/
VP2L、および、コントロールとして親株であるFP
VのUSDA株をそれぞれ4×104PFUづつ翼膜下
に接種した。3週間後、同様の方法で再度同じ組み換え
ウイルスを接種し、21日後に、それぞれの鶏から2m
lづつ採血した。得られた血液を、3500rpm、2
0分間遠心分離機にかけ、上清に分離してくる血清を回
収した。同じ群の鶏から得た血清を等量混合し、テスト
血清とした。96穴の平底マイクロプレートの各穴に5
0μlつづ血清を加えていないDMEを加えた。更に4
倍づつに段階希釈し、56℃、30分間非動化した検体
の血清を100TCID50のIBDVを含む50μlと
ともに加えた後、37℃、60分間の中和反応を行っ
た。5%ウシ胎児血清(以下、FCSという)を含む培
地で1mlあたり2×105細胞に調製したCEF細胞
を各穴に50μlつづ加え、5%CO2、37℃で4日
間培養し、細胞変性効果(以下、CPEという)を示し
た細胞の存在する穴の数を数え、TCID50の算出と同
様に50%中和の血清希釈倍率を求め中和価とした。こ
の実験を3回繰り返して行った結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】この結果から、本発明の組み換えウイルス
fNZ9929/VP2SおよびfNZ9929/VP
2=3を接種した群の中和価は、本発明のウイルスより
長いIBDV由来の遺伝子のcDNAを有する比較例の
組み換えウイルスfNZ9929/VPLおよびSeg
A全長を有する組み換え体fNZ9929/2L2Eよ
り高い中和抗体価を誘導することが判った。
【0029】実施例5 組み換えウイルスの鶏接種・攻
撃試験 上記方法によって構築された組み換えウイルスfNZ9
929/VP2S、比較例として組み換えウイルスfN
Z9929を、それぞれ1週令のSPF白色レグホン鶏
の頸部皮下に1×107PFUを接種した。対照群は組
み換えウイルス非接種の非免疫群、および親株であるF
PVのUSDA株を頸部皮下に1×107PFUを接種
したUSDA株接種群とした。攻撃用のウイルス液とし
て、IBDV超強毒株OKYM(岡山)株感染鶏のファ
ブリキウス嚢の20%乳剤(力価=約105LD50)を
使用した。組み換えウイルスによる(免疫)接種から2
4日後、各鶏の採血し、続いて攻撃用のウイルス液を
0.3mlを経口投与することにより攻撃し、4日間、
臨床症状と死亡率を記録した。死亡鶏については死亡確
認後に、生存鶏については、採血後、剖検を行った。同
時に、非免疫非攻撃群も併せて観察した。
【0030】この結果、本発明の組み換えウイルスfN
Z9929/VP2S接種群(12羽)およびSegA
全長を有する組み換えウイルスfNZ9929接種群
(10羽)は、いずれも死亡は認められず、非免疫群
(12羽)では5羽、USDA株接種群(6羽)では3
羽の死亡が確認された。また、対象群で生存していた鶏
については沈鬱や羽毛の逆立ちなどのIBDV感染によ
る臨床症状が認められたのに対して、fNZ9929/
VP2S接種群およびfNZ9929接種群では殆ど臨
床症状は認められなかった。なお、コントロールである
非免疫非攻撃群(7羽)での死亡は認められなかった。
しかしながら、鶏のファブリキウス嚢の病変について観
察すると、非免疫群やUDSA株接種群では出血等の激
しい病変が認められ、fNZ9929接種群では黄変な
ど従来型IBDV感染に見られる軽度の症状が認められ
たのに対して、本発明の組み換えウイルスfNZ992
9/VP2S接種群ではファブリキウス嚢の外観に何等
以上は認められなかった。この結果から、本発明の組み
換えウイルスは、IBDV感染に対して高い生存率を示
すことが判った。
【0031】
【発明の効果】かくして本発明によれば、ポックスウイ
ルスの増殖に非必須なゲノム領域にIBDV由来の抗原
コードcDNAがプロモーター機能を有するDNAと共
に発現可能な形で組み込まれた組み換えポックスウイル
スが得られ、この組み換えウイルスは安定で有効な家禽
用生ワクチンとして利用できる。
【0032】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1362 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA 起源 生物名:伝染性ファブキウス嚢病ウイルス 株名:GBF−1E 配列 ATG ACA AAC CTG CAA GAT CAA ACC CAA CAG ATT GTT CCG TTC ATA CGC 48 Met Thr Asn Leu Gln Asp Gln Thr Gln Gln Ile Val Pro Phe Ile Arg 5 10 15 AGC CTT CTG ATG CCA ACA ACC GGA CCG GCG TCC ATT CCG GAC GAC ACC 96 Ser Leu Leu Met Pro Thr Thr Gly Pro Ala Ser Ile Pro Asp Asp Thr 20 25 30 CTG GAG AAG CAC ACT CTC AGG TCA GAG ACC TCG ACC TAC AAT TTG ACT 144 Leu Glu Lys His Thr Leu Arg Ser Glu Thr Ser Thr Tyr Asn Leu Thr 35 40 45 GTG GGG GAC ACA GGG TCA GGG CTA ATT GTC TTT TTC CCT GCA TTC CCT 192 Val Gly Asp Thr Gly Ser Gly Leu Ile Val Phe Phe Pro Gly Phe Pro 50 55 60 GGC TCA ATT GTG GGT GCT CAC TAC ACA CTG CAG AGC AAT GGG AAC TAC 240 Gly Ser Ile Val Gly Ala His Tyr Thr Leu Gln Ser Asn Gly Asn Tyr 65 70 75 80 AAG TTC GAT CAG ATG CTC CTG ACT GCC CAG AAC CTA CCG GCC AGT TAC 288 Lys Phe Asp Gln Met Leu Leu Thr Ala Gln Asn Leu Pro Ala Ser Tyr 85 90 95 AAC TAC TGC AGG CTA GTG AGT CGG AGT CTC ACA GTG AGG TCA AGC ACA 336 Asn Tyr Cys Arg Leu Val Ser Arg Ser Leu Thr Val Arg Ser Ser Thr 100 105 110 CTT CCT GGT GGC GTT TAT GCA CTA AAC GGC ACC ATA AAC GCC GTG ACC 384 Leu Pro Gly Gly Val Tyr Ala Leu Asn Gly Thr Ile Asn Ala Val Thr 115 120 125 TTC CAA GGA AGC CTG AGT GAA CTG ACA GAT GTT AGC TAC AAT GGG TTG 432 Phe Gln Gly Ser Leu Ser Glu Leu Thr Asp Val Ser Tyr Asn Gly Leu 130 135 140 ATG TCT GCA ACA GCC AAC ATC AAC GAC AAA ATT GGG AAT GTC CTA GTA 480 Met Ser Ala Thr Ala Asn Ile Asn Asp Lys Ile Gly Asn Val Leu Val 145 150 155 160 GGG GAG GGG GTC ACC GTC CTC AGC TTA CCC ACA TCA TAT GAI CTT GGG 528 Gly Glu Gly Val Thr Val Leu Ser Leu Pro Thr Ser Tyr Asp Leu Gly 165 170 175 TAT GTG AGG CTC GGT GAC CCC ATT CCC GCT ATA GGG CTT GAC CCA AAA 576 Tyr Val Arg Leu Gly Asp Pro Ile Pro Ala Ile Gly Leu Asp Pro Lys 180 185 190 ATG GTA GCC ACA TGT GAC AGC AGT GAC AGG CCC AGA GTC TAC ACC ATA 624 Met Val Ala Thr Cys Asp Ser Ser Asp Arg Pro Arg Val Tyr Thr Ile 195 200 205 ACT GCA GCC GAT GAT TAC CAA TTC TCA TCA CAG TAC CAA CCA GGT GGG 672 Thr Ala Ala Asp Asp Tyr Gln Phe Ser Ser Gln Tyr Gln Pro Gly Gly 210 215 220 GTA ACA ATC ACA CTG TTC TCT GCC AAC ATT GAT GCT ATC ACA AGC CTC 720 Val Thr Ile Thr Leu Phe Ser Ala Asn Ile Asp Ala Ile Thr Ser Leu 225 230 235 240 AGC GTT GGG GGA GAG CTC GTA TTT CAT ACA AGC GTC CAA AGC CTT GTA 768 Ser Val Gly Gly Glu Leu Val Phe His Thr Ser Val Gln Ser Leu Val 245 250 255 CTG GGC GCC ACC ATC TAC CTT ATA GGC TTT GAT GGG TCT ACG GTA ATC 816 Leu Gly Ala Thr Ile Tyr Leu Ile Gly Phe Asp Gly Ser Thr Val Ile 260 265 270 ACC AGA GCT GTG GCC GCA GAC AAT GGG CTG ACG GCC GGC ACC GAC AAT 864 Thr Arg Ala Val Ala Ala Asp Asn Gly Leu Thr Ala Gly Thr Asp Asn 275 280 285 CTT ATG CCA TTC AAT CTT GTG ATT CCA ACC AAC GAG ATA ACC CAG CCA 912 Leu Met Pro Phe Asn Leu Val Ile Ser Thr Asn Glu Ile Thr Gln Pro 29O 295 300 ATC ACA TCC ATC AAA CTG GAG ATA GTG ACC TCC AAA AGT GGT GGT CAG 960 Ile Thr Ser Ile Lys Leu Glu Ile Val Thr Ser Lys Ser Gly Gly Gln 305 310 315 320 GCA GGG GAT CAG ATG TCA TGG TCG GCA AGT GGG AGC CTA GCA GTG ACG 1008 Ala Gly Asp Gln Met Ser Trp Ser Ala Ser Gly Ser Leu Ala Val Thr 325 330 335 ATC CAT GGT GGC AAC TAT CCA GGG GCC CTC CGT CCC GTC ACA CTA GTA 1056 Ile His Gly Gly Asn Tyr Pro Gly Ala Leu Arg Pro Val Thr Leu Val 340 345 350 GCC TAC GAA AGA GTG GCA ACA GGA TCT GTC GTT ACG GTC GCT GGG GTG 1104 Ala Tyr Glu Arg Val Ala Thr Gly Ser Val Val Thr Val Ala Gly Val 355 360 365 AGC AAC TTC GAG CTG ATC CCA AAT CCT GAA CTA GCA AAG AAC CTG GTT 1152 Ser Asn Phe Glu Leu Ile Pro Asn Pro Glu Leu Ala Lys Asn Leu Val 370 375 380 ACA GAG TAC GGC CGA TTT GAC CCA GGA CCC ATG AAC TAC ACA AAA TTG 1200 Thr Glu Tyr Gly Arg Phe Asp Pro Gly Pro Met Asn Tyr Thr Lys Leu 385 390 395 400 ATA CTG AGT GAG AGG GAC CGT CTT GGC ATC AAG ACC GTC TGG CCA ACA 1248 Ile Leu Ser Glu Arg Asp Arg Leu Gly Ile Lys Thr Val Trp Pro Thr 405 410 415 AGG GAG TAC ACT GAC TTT CGT GAA TAC TTC ATG GAG GTG GCC GAC CTC 1296 Arg Glu Tyr Thr Asp Phe Arg Glu Tyr Phe Met Glu Val Ala Asp Leu 420 425 430 AAC TCT CCC CTG AAG ATT GCA GGA GCA TTC GGC TTC AAA GAC ATA ATC 1344 Asn Ser Pro Leu Lys Ile Ala Gly Ala Phe Gly Phe Lys Asp Ile Ile 435 440 445 AGG GCC ATA AGG AGG TGA 1362 Arg Ala Ile Arg Arg 450
【0033】
【配列表】
配列番号:2 配列の長さ:36 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成プロモーター 配列 TAAAAATTGA AAAACTATTC TAATTTATTG CACTCG 36
【0034】
【配列表】
配列番号:3 配列の長さ:51 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成プロモーター 配列 TTTTTTTTTT TTTTTTTTTG GCATATAAAT AATAAATACA ATAATTAATT A 51
【0035】
【配列表】
配列番号:4 配列の長さ:14 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATTTTTATAA AAAT 14
【0036】
【配列表】
配列番号:5 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成プロモーター 配列 TGAGCTCGGA TCGTTCAAA AATAATATA 29
【0037】
【配列表】
配列番号:6 配列の長さ:14 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATTTTTATAA AAAT 14
【0038】
【配列表】
配列番号:7 配列の長さ:19 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTCACACTAG TAGCCTAC 19
【0039】
【配列表】
配列番号:8 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GCGGTCGACT CATGAGGCAG CTCTTGC 27
【0040】
【配列表】
配列番号:9 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GCGTCGACTC ACCTCCTTAT GGC 23
【0041】
【配列表】
配列番号:10 配列の長さ:2391 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA 起源 生物名:伝染性ファブキウス嚢病ウイルス 株名:GBF−1E 配列 ATG ACA AAC CTG CAA GAT CAA ACC CAA CAG ATT GTT CCG TTC ATA CGG 48 Met Thr Asn Leu Gln Asp Gln Thr Gln Gln Ile Val Pro Phe Ile Arg 5 10 15 AGC CTT CTG ATG CCA ACA ACC GGA CCG GCG TCC ATT CCG GAC GAC ACC 96 Ser Leu Leu Met Pro Thr Thr Gly Pro Ala Ser Ile Pro Asp Asp Thr 20 25 30 CTG GAG AAG CAC ACT CTC AGG TCA GAG ACC TCG ACC TAC AAT TTG ACT 144 Leu Glu Lys His Thr Leu Arg Ser Glu Thr Ser Thr Tyr Asn Leu Thr 35 40 45 GTG GGG GAC ACA GGG TCA GGG CTA ATT GTC TTT TTC CCT GGA TTC CCT 192 Val Gly Asp Thr Gly Ser Gly Leu Ile Val Phe Phe Pro Gly Phe Pro 50 55 60 GGC TCA ATT GTG GGT GCT CAC TAC ACA CTG CAG AGC AAT GGG AAC TAC 240 Gly Ser Ile Val Gly Ala His Tyr Thr Leu Gln Ser Asn Gly Asn Tyr 65 70 75 80 AAG TTC GAT CAG ATG CTC CTG ACT GCC CAG AAC CTA CCG GCC AGT TAC 288 Lys Phe Asp Gln Met Leu Leu Thr Ala Gln Asn Leu Pro Ala Ser Tyr 85 90 95 AAC TAC TGC AGG CTA GTG AGT CGG AGT CTC ACA GTG AGG TCA AGC ACA 336 Asn Tyr Cys Arg Leu Val Ser Arg Ser Leu Thr Val Arg Ser Ser Thr 100 105 110 CTT CCT GGT GGC GTT TAT GCA CTA AAC GGC ACC ATA AAC GCC GTG ACC 384 Leu Pro Gly Gly Val Tyr Ala Leu Asn Gly Thr Ile Asn Ala Val Thr 115 120 125 TTC CAA GGA AGC CTG AGT GAA CTG ACA GAT GTT AGC TAC AAT GGG TTG 432 Phe Gln Gly Ser Leu Ser Glu Leu Thr Asp Val Ser Tyr Asn Gly Leu 130 135 140 ATG TCT GCA ACA GCC AAC ATC AAC GAC AAA ATT GGG AAT GTC CTA GTA 480 Met Ser Ala Thr Ala Asn Ile Asn Asp Lys Ile Gly Asn Val Leu Val 145 150 155 160 GGG GAG GGG GTC ACC GTC CTC AGC TTA CCC ACA TCA TAT GAT CTT GGG 528 Gly Glu Gly Val Thr Val Leu Ser Leu Pro Thr Ser Tyr Asp Leu Gly 165 170 175 TAT GTG AGG CTC GGT GAC CCC ATT CCC GCT ATA GGG CTT GAC CCA AAA 576 Tyr Val Arg Leu Gly Asp Pro Ile Pro Ala Ile Gly Leu Asp Pro Lys 180 185 190 ATG GTA GCC ACA TGT GAC AGC AGT GAC AGG CCC AGA GTC TAC ACC ATA 624 Met Val Ala Thr Cys Asp Ser Ser Asp Arg Pro Arg Val Tyr Thr Ile 195 200 205 ACT GCA GCC GAT GAT TAC CAA TTC TCA TCA CAG TAC CAA CCA GGT GGG 672 Thr Ala Ala Asp Asp Tyr Gln Phe Ser Ser Gln Tyr Gln Pro Gly Gly 210 215 220 GTA ACA ATC ACA CTG TTC TCT GCC AAC ATT GAT GCT ATC ACA AGC CTC 720 Val Thr Ile Thr Leu Phe Ser Ala Asn Ile Asp Ala Ile Thr Ser Leu 225 230 235 240 AGC GTT GGG GGA GAG CTC GTA TTT CAT ACA AGC GTC CAA AGC CTT GTA 768 Ser Val Gly Gly Glu Leu Val Phe His Thr Ser Val Gln Ser Leu Val 245 250 255 CTG GGC GCC ACC ATC TAC CTT ATA GGC TTT GAT GGG TCT ACG GTA ATC 816 Leu Gly Ala Thr Ile Tyr Leu Ile Gly Phe Asp Gly Ser Thr Val Ile 260 265 270 ACC AGA GCT GTG GCC GCA GAC AAT GGG CTG ACG GCC GGC ACC GAC AAT 864 Thr Arg Ala Val Ala Ala Asp Asn Gly Leu Thr Ala Gly Thr Asp Asn 275 280 285 CTT ATG CCA TTC AAT CTT GTG ATT CCA ACC AAC GAG ATA ACC CAG CCA 912 Leu Met Pro Phe Asn Leu Val Ile Ser Thr Asn Glu Ile Thr Gln Pro 290 295 300 ATC ACA TCC ATC AAA CTG GAG ATA GTG ACC TCC AAA AGT GGT GGT CAG 960 Ile Thr Ser Ile Lys Leu Glu Ile Val Thr Ser Lys Ser Gly Gly Gln 305 310 315 320 GCA GGG GAT CAG ATG TCA TGG TCG GCA AGT GGG AGC CTA GCA GTG ACG 1008 Ala Gly Asp Gln Met Ser Trp Ser Ala Ser Gly Ser Leu Ala Val Thr 325 330 335 ATC CAT GGT GGC AAC TAT CCA GGG GCC CTC CGT CCC GTC ACA CTA GTA 1056 Ile His Gly Gly Asn Tyr Pro Gly Ala Leu Arg Pro Val Thr Leu Val 340 345 350 GCC TAC GAA AGA GTG GCA ACA GGA TCT GTC GTT ACG GTC GCT GGG GTG 1104 Ala Tyr Glu Arg Val Ala Thr Gly Ser Val Val Thr Val Ala Gly Val 355 360 365 AGC AAC TTC GAG CTG ATC CCA AAT CCT GAA CTA GCA AAG AAC CTG GTT 1152 Ser Asn Phe Glu Leu Ile Pro Asn Pro Glu Leu Ala Lys Asn Leu Val 370 375 380 ACA GAG TAC GGC CGA TTT GAC CCA GGA CCC ATG AAC TAC ACA AAA TTG 1200 Thr Glu Tyr Gly Arg Phe Asp Pro Gly Pro Met Asn Tyr Thr Lys Leu 385 390 395 400 ATA CTG AGT GAG AGG GAC CGT CTT GGC ATC AAG ACC GTC TGG CCA ACA 1248 Ile Leu Ser Glu Arg Asp Arg Leu Gly Ile Lys Thr Val Trp Pro Thr 405 410 415 AGG GAG TAC ACT GAC TTT CGT GAA TAC TTC ATG GAG GTG GCC GAC CTC 1296 Arg Glu Tyr Thr Asp Phe Arg Glu Tyr Phe Met Glu Val Ala Asp Leu 420 425 430 AAC TCT CCC CTG AAG ATT GCA GGA GCA TTC GGC TTC AAA GAC ATA ATC 1344 Asn Ser Pro Leu Lys Ile Ala Gly Ala Phe Gly Phe Lys Asp Ile Ile 435 440 445 AGG GCC ATA AGG AGG ATA GCT GTG CCG GTG GTC TCT ACA TTG TTC CCA 1392 Arg Ala Ile Arg Arg IIe Ala Val Pro Val Val Ser Thr Leu Phe Pro 450 455 460 CCT GCC GAT GAG GCA CAG GCT GCT TCA GGA ACT GCT CGA GCC GCG TCA 1440 Pro Ala Ala Pro Leu Ala His Ala Ile Gly Glu Gly Val Asp Tyr Leu 465 470 475 480 CTG GGC GAT GAG GCA CAG GCT GCT TCA GGA ACT GCT CGA GCC GCG TCA 1488 Leu Gly Asp Glu Ala Gln Ala Ala Ser Gly Thr Ala Arg Ala Ala Ser 485 490 495 GGA AAA GCA AGA GCT GCC TCA GGC GGT ACC GGC TTC CCT CAC AAT CCG 1536 Gly Lys Ala Arg Ala Ala Ser Gly Gly Thr Gly Phe Pro His Asn Pro 500 505 510 CGC GAC TGG GAC AGG CTC CCC TAC CTC AAC CTT CCA TAC CTT CCA CCC 1584 Arg Asp Trp Asp Arg Leu Pro Tyr Leu Asn Leu Pro Tyr Leu Pro Pro 515 520 525 AAT GCA GGA CGC CAG TAC CAC CTT GCC ATG GCT GCA TCA GAG TTC AAA 1632 Asn Ala GIY Arg Gln Tyr His Leu Ala Met Ala Ala Ser Glu Phe Lys 530 535 540 GAG ACC CCT GAA CTC GAG AGC GCC GTC AGA GCC ATG GAA GCA GCA GCC 1680 Glu Thr Pro Glu Leu Glu Ser Ala Val Arg Ala Met Glu Ala Ala Ala 545 550 555 560 AAC GTG GAC CCA CTA TTC CAA TCG GCA CTC AGT GTG TTC ATG TGG CTG 1728 Asn Val Asp Pro Leu Phe Gln Ser Ala Leu Ser Val Phe Met Trp Leu 565 570 575 GAA GAG AAT GGG ATT GTG ACC GAC ATG GCC AAC TTC GCA CTC AGC GAC 1776 Glu Glu Asn Gly Ile Val Thr Asp Met Ala Asn Phe Ala Leu Ser Asp 580 585 590 CCG AAC GCC ACT CGG ATG CGA AAT TTT CTT GCA AAC GCA CCA CAA GCA 1824 Pro Asn Ala His Arg Met Arg Asn Phe Leu Ala Asn Ala Pro Gln Ala 595 600 605 GGC AGC AAG TCG CAA AGG GCC AAG TAC GGC ACA GCA GGC TAC GGA GTG 1872 Gly Ser Lys Ser Gln Arg Ala Lys Tyr Gly Thr Ala Gly Tyr Gly Val 610 615 620 GAG GCC CGG GGC CCC ACA CCA GAG GAA GCA CAG AGG GCA AAA GAC ACA 1920 Glu Ala Arg Gly Pro Thr Pro Glu Glu Ala Gln Arg Ala Lys Asp Thr 625 630 635 640 CGG ATC TCA AAG AAG ATG GAG ACC ATG GGC ATC TAC TTT GCA ACA CCA 1968 Arg Ile Ser Lys Lys Met Glu Thr Met Gly Ile Tyr Phe Ala Thr Pro 645 650 655 GAA TGG GTA GCA CTC AAT GGG CAC CGA GGG CCA AGC CCG GCC CAG CTA 2016 Glu Trp Val Ala Leu Asn Gly His Arg Gly Pro Ser Pro Ala Gln Leu 660 665 670 AAG TAC TGG CAG AAC ACA CGA GAA ATA CCG GAC CCA AAC GAG GAC TAT 2064 Lys Tyr Trp Gln Asn Thr Arg Glu Ile Pro Asp Pro Asn Glu Asp Tyr 675 680 685 CTA GAC TAC GTG CAT GCA GAG AAG AGC CGG TTG GCA TCA GAA GAA CAA 2112 Leu Asp Tyr Val His Ala Glu Lys Ser Arg Leu Ala Ser Glu Glu Gln 690 695 700 ATC TTA AAG GCA GCT ACG TCG ATC TAC GGC GCT CCA GGA CAG GCA GAG 2160 Ile Leu Lys Ala Ala Thr Ser Ile Tyr Gly Ala Pro Gly Gln Ala Glu 705 710 715 720 CCA CCC CAA GCT TTC ATA GAC GAA GTA GCC AAA GTC TAT GAA ATC AAC 2208 Pro Pro Gln Ala Phe Ile Asp Glu Val AIa Lys Val Tyr Glu Ile Asn 725 730 735 CAT GGG CGT GGC CCA AAC CAA GAA CAG ATG AAA GAT CTG CTC TTG ACT 2256 His Gly Arg Gly Pro Asn Gln Glu Gln Met Lys Asp Leu Leu Leu Thr 740 745 750 GCG ATG GAG CTG AAG CAT CGC AAT CCC AGG CGG GCT CCA CCA AAG CCC 2304 Ala Met Glu Leu Lys His Arg Asn Pro Arg Arg Ala Pro Pro Lys Pro 755 760 765 AAG CCA AAA CCC AAT GCT CCA ACA CAG AGA CCC CCT GGT CGG CTG GGC 2352 Lys Pro Lys Pro Asn Ala Pro Thr Gln Arg Pro Pro Gly Arg Leu Gly 770 775 780 CGC TGG ATC AGG ACT GTC TCT GAT GAG GAC CTT GAG TGA 2391 Arg Trp Ile Arg Thr Val Ser Asp Glu Asp Leu Glu 785 790 795
【0042】
【配列表】
配列番号:11 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTCACACTAG TAGCCTAG 18
【0043】
【配列表】
配列番号:12 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CGCGGTACCG CCTGAGGCAG C 21
【0044】
【配列表】
配列番号:13 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CGCGGTACCG GCTTCCCCA CAAT 24
【0045】
【配列表】
配列番号:14 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CGCGTCGACT CACTCAAGGT C 21
【0046】
【配列表】
配列番号:15 配列の長さ:226 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成プロモーター 配列 AGATCTAGCT TTTTTTTTTT TTTTTTTTTT TTGGCATATA AATAATAAAT ACAATAATTA 60 ATTACGCGTG GATCTAGCTT TTTTTTTTTT TTTTTTTTTT GGCATATAAA TAATAAATAC 120 AATAATTAAT TACGCGTGGA TCTCGCGTAA AAATTGAAAA ACTATTCTAA TTTATTGCAG 180 GATCTCGCGA AAAATTGAAA AACTATTCTA ATTTATTGCA GGATCC 226
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】EプロモーターのDNA配列を含むDNA断片
の塩基配列を示した説明図である。
【図2】LプロモーターのDNA配列を含むDNA断片
の塩基配列を示した説明図である。
【図3】制限酵素MluI認識配列を含む合成DNAを
含むDNA断片の塩基配列を示した説明図である。
【図4】17bpのFPV由来のプロモーターを含むD
NA断片の塩基配列を示した説明図である。
【図5】ポックスウイルスの初期転写終結シグナルを含
むDNA断片の塩基配列を示した説明図である。
【図6】組み合せプロモーターを有するプラスミドの構
築方法を示した説明図である。
【図7】組み合せプロモーターを有するプラスミドの構
築方法を示した説明図である。
【図8】組み合せプロモーターを有するプラスミドの構
築方法を示した説明図である。
【図9】組み合せプロモーターを有するプラスミドの構
築方法を示した説明図である。
【図10】組み合せプロモーターを有するプラスミドの
構築方法を示した説明図である。
【図11】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図12】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図13】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図14】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図15】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図16】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図17】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図18】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。
【図19】抗原遺伝子を有する組み換えベクターの構築
方法を示した説明図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポックスウイルスの増殖に非必須なゲノ
    ム領域に伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス由来のタン
    パク質をコードするDNAが組み込まれた組み換えポッ
    クスウイルスであって、当該DNAが、配列番号1記載
    の塩基配列の第1番目〜第1359番目の塩基配列また
    はこれとの相同性が90%以上である塩基配列を有し、
    かつ1299〜1419塩基対であることを特徴とする
    組み換えポックスウイルス。
  2. 【請求項2】 更に、3’末端に伝染性ファブリキウス
    嚢病ウイルス由来の他のタンパク質をコードするDNA
    が付加している請求項1記載の組み換えポックスウイル
    ス。
  3. 【請求項3】 伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス由来
    の他のタンパク質をコードするDNAが配列番号10記
    載の塩基配列の第1523番目〜第2388番目の塩基
    配列またはこれとの相同性が90%以上である塩基配列
    である請求項2記載の組み換えポックスウイルス。
  4. 【請求項4】 配列番号15記載のプロモーター配列支
    配下に、ポックスウイルスの増殖に非必須なゲノム領域
    に伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス由来のタンパク質
    をコードするDNAが連結している請求項1、2または
    3記載の組み換えポックスウイルス。
  5. 【請求項5】 ポックスウイルスがアビポックスウイル
    スである請求項1、3または4記載の組み換えポックス
    ウイルス。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の組
    み換えポックスウイルスを主成分とする抗伝染性ファブ
    リキウス嚢病ウイルス組み換えウイルスワクチン。
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