JPH082426A - ラックの支持装置 - Google Patents

ラックの支持装置

Info

Publication number
JPH082426A
JPH082426A JP15795394A JP15795394A JPH082426A JP H082426 A JPH082426 A JP H082426A JP 15795394 A JP15795394 A JP 15795394A JP 15795394 A JP15795394 A JP 15795394A JP H082426 A JPH082426 A JP H082426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
peripheral surface
guide hole
inner peripheral
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15795394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3212220B2 (ja
Inventor
Masayuki Watanabe
正幸 渡辺
Masami Yonezawa
正美 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP15795394A priority Critical patent/JP3212220B2/ja
Publication of JPH082426A publication Critical patent/JPH082426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3212220B2 publication Critical patent/JP3212220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • B62D3/123Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/26Racks
    • F16H55/28Special devices for taking up backlash
    • F16H55/283Special devices for taking up backlash using pressure yokes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハウジング3に形成されるガイド孔6の内周
面により前後に案内される支持部材4を備える。ラック
2の背面側を前端側において支持する支持部材4を構成
する一対の分割片20、21は、ラック2の背面およびガイ
ド孔6の内周面に向かいバネ8により付勢される。各分
割片20、21に外周面から突出する突部20a、20b、20
c、21a、21b、21cが、周方向に間隔をおいた少なく
とも2位置に形成される。各突部20a、20b、20c、21
a、21b、21cを介し各分割片20、21はガイド孔6の内
周面に押し付けられる。 【効果】 ピニオンの回転に対するラックの移動の追従
性が低下したり、ラックの歯とピニオンの歯との衝突音
が大きくなるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラックピニオン式ステ
アリング装置のラックを支持するのに適した装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラックピニオン式ステアリング装置にあ
っては、操舵入力により回転するピニオンと、このピニ
オンに噛み合うラックとを備え、そのラックの往復移動
により操舵用車輪を操舵する。図13の(1)は、その
ラック101を支持する従来の支持装置を示す。その支
持装置は、ラックハウジング102に形成されたガイド
孔103に挿入されると共にそのガイド孔103の内周
面により前後(図において左右方向)に案内される支持
部材104を備える。そのガイド孔103は内周面を前
後方向に沿う軸心の仮想第1円筒面上に配置可能に形成
される。その支持部材104は外周面を第1円筒面より
も小径の前後方向に沿う軸心の仮想第2円筒面上に配置
可能に形成される。その支持部材104の前端側はラッ
ク101の背面の曲率に応じ凹んだ支持面とされ、その
支持面によりラック101の背面側がシート105を介
し支持される。
【0003】その支持部材104は図において上下(ラ
ック101の軸線に直角でピニオンの軸心を含む平面に
平行な方向)一対の分割片104a、104bにより構
成され、各分割片104a、104bの前端側が支持面
とされている。その支持部材104の後端側に両分割片
104a、104bに亘る凹部106が形成され、その
凹部106内に後方に向かうに従いガイド孔103の内
周面に向かうよう傾斜する円錐面に沿う受圧面106a
が形成される。その受圧面106aに押し付け部材10
7が球面に沿う外周面107aを介し当接される。その
押し付け部材107を介し両分割片104a、104b
に弾性力を作用させるバネ108がハウジング102側
に支持されている。そのバネの弾性力は、その受圧面1
06aが後方に向かうに従いガイド孔103の内周面に
向かうよう傾斜するので、両分割片104a、104b
をラック101の背面に押し付ける分力とガイド孔10
3の内周面に押し付ける分力とに分けられる。その押し
付け部材107の後方に変更調節可能な隙間δを介し制
限部材109がハウジング102側に取り付けられてい
る。その制限部材109が押し付け部材107に当接す
ることで、支持部材104のラック101に対する後方
への移動距離が設定範囲に制限される。
【0004】その支持部材104によりラック101の
歯をピニオンの歯に押し付けることで、バックラッシを
なくして円滑な回転伝達を図り、また、その支持部材1
04が前後方向に往復動することでラック101の曲が
りや歯切り時の加工公差等を吸収している。その支持部
材104のラック101に対する後方への移動距離を押
し付け部材107を介し設定範囲に制限することで、そ
の移動距離が過大になることによるラック101とピニ
オンとの噛み合い不良を防止している。各分割片104
a、104bをガイド孔103の内周面に押し付けるこ
とで、支持部材104のがたつきを防止し、ピニオンの
回転に対するラック101の移動の追従性が低下した
り、ラック101の歯とピニオンの歯との衝突音が大き
くなるのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のラックの支持装
置では、ピニオンの回転に対するラックの移動の追従性
が低下したり、ラックの歯とピニオンの歯との衝突音が
大きくなるという問題があった。これは、ラックピニオ
ン式ステアリング装置にあっては操舵フィーリングの低
下や異常音の原因になる。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできるラックの支持装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のラックの支持装
置は、ハウジングに形成されるガイド孔に挿入されると
共にそのガイド孔の内周面により前後に案内される支持
部材を備え、その支持部材は一対の分割片により構成さ
れ、各分割片の前端側によりピニオンに噛み合うラック
の背面側が支持され、両分割片をラックの背面およびガ
イド孔の内周面に向かい付勢する弾性力を作用させるバ
ネが設けられているラックの支持装置において、各分割
片に外周面から突出する突部が周方向に間隔をおいた少
なくとも2位置に形成され、各突部を介し各分割片はガ
イド孔の内周面に押し付けられる。なお、本発明の構成
において前方とは、ガイド孔の内周面に案内される支持
部材がラックの背面に近接する方向をいう。
【0008】そのガイド孔の内周面は前後方向に沿う軸
心の仮想第1円筒面上に配置可能とされ、その支持部材
の外周面は第1円筒面よりも小径かつ同軸心の仮想第2
円筒面上に配置可能とされ、その支持部材の外周面が前
記第2円筒面上に配置された状態においては各突部の外
面の少なくとも一部は第1円筒面より小径で第2円筒面
より大径の第3円筒面上に配置されるのが好ましい。
【0009】その支持部材の前端側はラックの背面の曲
率に応じ凹んだ支持面とされ、そのラックの軸線に直角
でピニオンの軸心を含む平面に平行な方向を上下方向と
して支持部材は上下に分割され、周方向に間隔をおいた
3位置において各分割片に突部が形成され、各分割片に
おける中央の突部は両側の突部よりも前方であって支持
面と上下方向に関し重なる位置に配置されているのが好
ましい。
【0010】その突部は支持部材よりも弾性に富む材料
により形成されているのが好ましい。
【0011】
【作用】従来のラックの支持装置において、ピニオンの
回転に対するラックの移動の追従性が低下したり、ラッ
クの歯とピニオンの歯との衝突音が大きくなる原因とし
て、以下のことが究明されている。すなわち従来の支持
装置においては、ガイド孔103は内周面を前後方向に
沿う軸心の第1円筒面上に配置可能に形成され、支持部
材104は外周面を第1円筒面よりも小径かつ同軸心の
第2円筒面上に配置可能に形成されるので、支持部材1
04を構成する分割片104a、104bがガイド孔1
03の内周面にバネ108の弾性力により押し付けられ
ると、図13の(2)に示すように、各分割片104
a、104bそれぞれの外周面はガイド孔103の内周
面に1箇所においてのみ線接触し、その接触位置以外で
は各分割片104a、104bの外周面とガイド孔10
3の内周面との間には隙間wが生じる。そうすると、各
分割片104a、104bはガイド孔103の内周面と
の接触箇所Pを起点として図中矢印で示すように回転し
ようとするため、支持部材104によるラック101の
支持が不安定になり、ピニオンの回転に対するラック1
01の移動の追従性が低下したり、ラック101の歯と
ピニオンの歯との衝突音が大きくなる。
【0012】これに対し本発明の構成によれば、バネの
弾性力により各分割片それぞれをガイド孔の内周面に周
方向に間隔をおいた少なくとも2箇所において突部を介
し押し付けることができるので、各分割片がガイド孔の
内周面との接触箇所を起点として回転することを防止で
き、支持部材によるラックの支持の安定化を図ることが
できる。よって、ピニオンの回転に対するラックの移動
の追従性が低下したり、ラックの歯とピニオンの歯との
衝突音が大きくなるのを防止できる。
【0013】そのガイド孔の内周面が仮想第1円筒面上
に配置可能とされ、その支持部材の外周面が仮想第2円
筒面上に配置可能とされ、その支持部材の外周面が前記
第2円筒面上に配置された状態においては各突部の外面
の少なくとも一部は第1円筒面より小径で第2円筒面よ
り大径の第3円筒面上に配置されることで、その支持部
材を各突部を介しガイド孔の内周面に確実に押し付ける
ことができる。
【0014】その支持部材の前端側がラックの背面の曲
率に応じ凹んだ支持面とされ、そのラックの軸線に直角
でピニオンの軸心を含む平面に平行な方向を上下方向と
して支持部材が上下に分割される場合、ラックは軸線方
向に移動する際に上下方向への変位成分も有するので、
その支持面と上下に関し重なる位置において各分割片を
突部を介しガイド孔の内周面に押し付け、さらにその押
し付け位置の後方2位置において各分割片を突部を介し
ガイド孔の内周面に押し付けることで、ラックの上下変
位に伴う各分割片のガイド孔の内周面に対する動きを確
実に防止でき、支持部材によるラックの支持をより安定
化できる。
【0015】その突部を支持部材よりも弾性に富む材料
により形成することで、支持部材とガイド孔の内周面と
の衝突音も低減できる。
【0016】
【実施例】図1に示す第1実施例のラックピニオン式ス
テアリング装置は、車両のハンドルに連結されるヘリカ
ルピニオン1と、このピニオン1の歯に噛み合う歯2a
が前方側(図1において左方側)に形成されているヘリ
カルラック2と、このラック2を覆うハウジング3とを
備えている。そのピニオン1はハウジング3にベアリン
グ12、13を介し支持されている。そのラック2の両
端に操舵用車輪が連結され、操向操作によるピニオン1
の回転によりラック2が車両幅方向に移動することで車
両の操舵がなされる。
【0017】そのハウジング3に形成されたガイド孔6
に、焼結金属製のサポートヨーク(支持部材)4が前後
移動可能に挿入され、そのガイド孔6の内周面によりサ
ポートヨーク4は前後方向に案内される。そのガイド孔
6の内周面は前後方向軸心の仮想第1円筒面上に配置可
能とされている。その前後方向は、ピニオン1の軸心と
ラック2の軸線とに直角とされている。そのサポートヨ
ーク4とラック2の背面との間に合成樹脂製のシート5
が介在する。図3にも示すように、その前端側はラック
2の背面の曲率に応じ凹んだ支持面4′とされている。
そのシート5は、図3、図6および図7にも示すよう
に、背面は支持部材4の支持面4′に沿い、前面はラッ
ク2の背面に沿う曲率を有する支持面5′とされてい
る。そのサポートヨーク4の支持面4′に十字形状に横
溝4aと縦溝4bとが形成され、その溝4a、4bに嵌
まり込む十字形の凸部5a、5bがシート5の背面に形
成されている。
【0018】そのサポートヨーク4は、図4にも示すよ
うに上下一対の分割片20、21により構成され、各分
割片20、21の前端側がラック2の背面側をシート5
を介し支持する前記支持面4′を構成する。その上下方
向は、ラック2の軸線に直角でピニオン1の軸心を含む
平面に平行な方向をいう。両分割片20、21の相対向
する面20s、21sを接合した状態で、サポートヨー
ク4の外周面4kは円筒面を構成し、その外周面4kは
前記第1円筒面よりも小径かつ同軸心の仮想第2円筒面
上に配置可能である。
【0019】図5に示すように、両分割片20、21の
相対向する面20s、21sは、図5において左方側で
は前記横溝4aの上縁に沿い、右方側ではその横溝4a
の下縁に沿い、中央でその横溝4aを横切るものとされ
ている。その横溝4aの底部から後方に向かい、上下に
長尺の長孔23、24が形成されている。そのシート5
の背面において、前記凸部5aから後方に突出する一対
の円筒状突部25、26が形成されている。一方の円筒
状突部25は一方の分割片20の長孔23に長手方向に
移動可能に嵌合され、他方の円筒状突部26は他方の分
割片21の長孔24に長手方向に移動可能に嵌合され
る。これにより、各分割片20、21はシート5に対し
ガイド孔6の内周面に向かい移動可能とされている。な
お、各円筒状突部25、26の径が各長孔23、24の
短径よりも僅かに大きくされることで、シート5はサポ
ートヨーク4から抜け落ちるのが防止されている。
【0020】そのサポートヨーク4の後端側に、両分割
片20、21に亘る凹部4″が形成されている。その凹
部4″は、第1、第2円筒面と同軸心の仮想円筒面上に
配置可能な内周面4fと、上下方向に沿う底面4gと、
その内周面4fと底面4gとの間の受圧面4cを有す
る。その受圧面4cは、後方に向かうに従いガイド孔6
の内周面に向かうよう傾斜する円錐面に沿う。その凹部
4″に金属製の押し付け部材9と圧縮コイルバネ8とが
挿入されている。その押し付け部材9は円板状で、前方
に向かうに従い径が小さくなるように外周面9′は球面
に沿う。その受圧面4cと押し付け部材9の外周面とが
当接する。その押し付け部材9にバネ8の一端が当接さ
れ、そのバネ8の他端はハウジング3に取り付けられた
カバー7に当接されている。これにより、そのバネ8の
弾性力は、その押し付け部材9を介し両分割片20、2
1をラック2の背面に押し付ける分力と、その押し付け
部材9を介し両分割片20、21をガイド孔6の内周面
に押し付ける分力とに分けられる。
【0021】その押し付け部材9の後方に隙間δを介し
配置される調節ネジ(制限部材)10がカバー7にねじ
込まれる。その隙間δは調節ネジ10の回転により変更
可能とされている。その調節ネジ10にはロックナット
11がねじ合わされている。その調節ネジ10が押し付
け部材9に当接することで、サポートヨーク4のラック
2に対する後方への移動距離が設定範囲に制限される。
【0022】各分割片20、21に、図2にも示すよう
に、外周面4kから突出する突部20a、20b、20
c、21a、21b、21cが周方向に間隔をおいた3
位置に一体的に形成されている。そのサポートヨーク4
の外周面4kが第2円筒面上に配置された状態において
は、各突部20a、20b、20c、21a、21b、
21cとガイド孔6の内周面との間には間隔がおかれ
る。
【0023】各分割片20、21における中央の突部2
0a、21aは、両側の突部20b、20c、21b、
21cよりも前方であって前記支持面4′と上下に関し
重なる位置に前後方向に沿って配置され、前方に向かう
に従い周方向幅は小さくされ、その外面は、前記第2円
筒面と同心であって第2円筒面より大径かつ前記第1円
筒面よりも小径の仮想第3円筒面上に配置可能とされて
いる。図2において2点鎖線Pは外周面4kを含む円筒
面を示し、2点鎖線Qは中央の突部20a、21aの外
面を含む円筒面を示す。
【0024】各分割片20、21における両側の突部2
0b、20c、21b、21cは前後方向に沿って配置
され、中央の突部20a、21aからの周方向距離が互
いに等しくされ、その後方部分20bR、20cR、2
1bR、21cRは、周方向幅と外周面4kからの突出
量は一定とされ、その外面は第2円筒面の軸心と平行な
軸心を有し且つ第2円筒面より小径の円筒面の一部によ
り構成される。その両側の突部20b、20c、21
b、21cの前方部分20bF、20cF、21bF、
21cFは、周方向幅と外周面4kからの突出量は前方
に向かうに従い小さくされ、その外面は第2円筒面の軸
心に対し傾斜する軸心を有し且つ第2円筒面より小径の
円筒面の一部により構成される。中央の突部20a、2
1aの外面と、両側の突部20b、20c、21b、2
1cの後方部分20bR、20cR、21bR、21c
Rの外面とは、第2円筒面の軸心からの最大距離が等し
くされることで、前記仮想第3円筒面状に配置可能とさ
れ、ガイド孔6の内周面に線接触するものとされてい
る。
【0025】上記構成によれば、サポートヨーク4によ
りラック2の歯をピニオン1の歯に押し付けることで、
バックラッシをなくして円滑な回転伝達を図り、また、
そのサポートヨーク4が前後方向に往復動することでラ
ック2の曲がりや歯切り時の加工公差等を吸収してい
る。そのサポートヨーク4のラック2に対する後方への
移動距離を設定範囲に制限することで、その移動距離が
過大になることによるラック2とピニオン1との噛み合
い不良を防止している。
【0026】また、サポートヨーク4の外周面4kが第
2円筒面上に配置される状態においては各突部20a、
20b、20c、21a、21b、21cとガイド孔6
の内周面との間には間隔がおかれるので、各突部20
a、20b、20c、21a、21b、21cはバネ8
の弾性力によりガイド孔6の内周面に押し付けられる。
これにより、各分割片20、21それぞれはガイド孔6
の内周面に周方向に間隔をおいた3箇所において押し付
けられる。よって、各分割片20、21がガイド孔6の
内周面との接触箇所を起点として回転することを防止で
き、サポートヨーク4によるラック2の支持の安定化を
図ることができ、ピニオン1の回転に対するラック2の
移動の追従性が低下したり、ラック2の歯とピニオン1
の歯との衝突音が大きくなるのを防止できる。
【0027】さらに、ラック2は軸線方向に移動する際
に上下方向への変位成分も有するので、支持面4′と上
下に関し重なる位置において各分割片20、21を中央
の突部20a、21aを介しガイド孔6の内周面に押し
付け、その押し付け位置の後方2位置において各分割片
20、21を両側の突部20b、20c、21b、21
cを介しガイド孔6の内周面に押し付けることで、ラッ
ク2の上下変位に伴う各分割片20、21のガイド孔6
の内周面に対する動きを確実に防止でき、サポートヨー
ク4によるラック2の支持をより安定化できる。これに
より、操舵フィーリングが低下したり異常音が発生する
のを防止できる。
【0028】図8、図9は第2実施例を示し、第1実施
例の突部20a、20b、20c、21a、21b、2
1cと形状の異なる突部20a′、20b′、20
c′、21a′、21b′、21c′を有する。すなわ
ち、各突部20a′、20b′、20c′、21a′、
21b′、21c′は、前後方向に沿って配置され、周
方向幅と外周面4kからの突出量は前方に向かうに従い
小さくされ、その外面は第2円筒面の軸心に対し傾斜す
る軸心を有し且つ第2円筒面より小径の円筒面の一部に
より構成され、ガイド孔6の内周面に点接触するものと
されている。他の構成は上記実施例と同様で同一部分は
同一符号で示す。この第2実施例によっても各分割片2
0、21がガイド孔6の内周面との接触箇所を起点とし
て回転することを防止でき、また、ラック2の上下変位
に伴う各分割片20、21のガイド孔6の内周面に対す
る動きを確実に防止できる。
【0029】図10〜図12は第3実施例を示す。第1
実施例では突部20a、20b、20c、21a、21
b、21cを分割片20、21に周方向に間隔をおいた
3位置において一体的に形成したが、この第3実施例で
は分割片20、21に周方向に間隔をおいた2位置にお
いて別部材により突部50a、50b、51a、51b
を形成し、サポートヨーク4の外周面4kが第2円筒面
上に配置された状態において、各突部50a、50b、
51a、51bとガイド孔6の内周面との間には間隔が
おかれる。各突部50a、50b、51a、51bは、
サポートヨーク4よりも弾性に富むゴムや樹脂材により
径が一定の棒状に形成され、各分割片20、21に前後
方向に沿って形成された溝52に嵌め込まれている。な
お、各突部50a、50b、51a、51bは溝52に
接着材を介し嵌め込んでもよい。他の構成は上記実施例
と同様で同一部分は同一符号で示す。この第2実施例に
よっても各分割片20、21がガイド孔6の内周面との
接触箇所を起点として回転することを防止でき、また、
サポートヨーク4とガイド孔6の内周面との衝突音を突
部50a、50b、51a、51bにより吸収して低減
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明のラックの支持装置によれば、ピ
ニオンの回転に対するラックの移動の追従性が低下した
り、ラックの歯とピニオンの歯との衝突音が大きくなる
のを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のラック支持装置の断面図
【図2】第1実施例の分割片の斜視図
【図3】第1実施例のサポートヨークとシートの斜視図
【図4】第1実施例のサポートヨークの斜視図
【図5】第1実施例のサポートヨークの正面図
【図6】第1実施例のシートの側面図
【図7】第1実施例のシートの背面図
【図8】本発明の第2実施例のラック支持装置の断面図
【図9】第2実施例の分割片の斜視図
【図10】本発明の第3実施例のラック支持装置の断面
【図11】図10のXI‐XI線断面図
【図12】第3実施例のサポートヨークの側面図
【図13】従来例のラック支持装置の(1)は断面図、
(2)は問題点の説明用背面断面図
【符号の説明】
1 ピニオン 2 ラック 3 ハウジング 4 サポートヨーク(支持部材) 4′ 支持面 6 ガイド孔 8 バネ 20、21 分割片 20a、20b、20c、21a、21b、21c 突
部 20a′、20b′、20c′、21a′、21b′、
21c′ 突部 50a、50b、51a、51b 突部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに形成されるガイド孔に挿入
    されると共にそのガイド孔の内周面により前後に案内さ
    れる支持部材を備え、その支持部材は一対の分割片によ
    り構成され、各分割片の前端側によりピニオンに噛み合
    うラックの背面側が支持され、両分割片をラックの背面
    およびガイド孔の内周面に向かい付勢する弾性力を作用
    させるバネが設けられているラックの支持装置におい
    て、各分割片に外周面から突出する突部が周方向に間隔
    をおいた少なくとも2位置に形成され、各突部を介し各
    分割片はガイド孔の内周面に押し付けられるラックの支
    持装置。
  2. 【請求項2】 そのガイド孔の内周面は前後方向に沿う
    軸心の仮想第1円筒面上に配置可能とされ、その支持部
    材の外周面は第1円筒面よりも小径かつ同軸心の仮想第
    2円筒面上に配置可能とされ、その支持部材の外周面が
    前記第2円筒面上に配置された状態においては各突部の
    外面の少なくとも一部は第1円筒面より小径で第2円筒
    面より大径の第3円筒面上に配置される請求項1に記載
    のラックの支持装置。
  3. 【請求項3】 その支持部材の前端側はラックの背面の
    曲率に応じ凹んだ支持面とされ、そのラックの軸線に直
    角でピニオンの軸心を含む平面に平行な方向を上下方向
    として支持部材は上下に分割され、周方向に間隔をおい
    た3位置において各分割片に突部が形成され、各分割片
    における中央の突部は両側の突部よりも前方であって支
    持面と上下方向に関し重なる位置に配置されている請求
    項1または2に記載のラックの支持装置。
  4. 【請求項4】 その突部は支持部材よりも弾性に富む材
    料により形成されている請求項1〜3のいずれかに記載
    のラックの支持装置。
JP15795394A 1994-06-15 1994-06-15 ラックの支持装置 Expired - Fee Related JP3212220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15795394A JP3212220B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 ラックの支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15795394A JP3212220B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 ラックの支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH082426A true JPH082426A (ja) 1996-01-09
JP3212220B2 JP3212220B2 (ja) 2001-09-25

Family

ID=15661076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15795394A Expired - Fee Related JP3212220B2 (ja) 1994-06-15 1994-06-15 ラックの支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3212220B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261434A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Showa Corp ラックピニオン式ステアリング装置
JP2010254080A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Jtekt Corp ラック軸支持装置
KR101427439B1 (ko) * 2010-02-10 2014-08-08 주식회사 만도 자동차 조향장치의 랙바 지지장치 및 이를 포함하는 자동차 조향장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261434A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Showa Corp ラックピニオン式ステアリング装置
JP2010254080A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Jtekt Corp ラック軸支持装置
KR101427439B1 (ko) * 2010-02-10 2014-08-08 주식회사 만도 자동차 조향장치의 랙바 지지장치 및 이를 포함하는 자동차 조향장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3212220B2 (ja) 2001-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3366785B2 (ja) ラックの支持装置
JPH0541944Y2 (ja)
US4979404A (en) Gear backlash adjusting mechanism
JPH0662088B2 (ja) 自動車の舵取り機構
JP2010058689A (ja) ラック軸支持装置および車両用操舵装置
US20200124164A1 (en) Compensating arrangement for compensating axial play, and transmission unit
JPH082426A (ja) ラックの支持装置
US20030141690A1 (en) Rack and pinion type steering apparatus and method for producing the same
JPH0357576Y2 (ja)
JP3495431B2 (ja) ラックの支持装置
JP3390205B2 (ja) 電動テレスコピックステアリングの駆動支持装置
JP2912100B2 (ja) ラックの支持装置
JP4622638B2 (ja) ラックピニオン式ステアリングギヤ
JP3126876B2 (ja) ラックの支持装置
JPS633888Y2 (ja)
JP4135414B2 (ja) 舵取装置
JP3533281B2 (ja) ラックピニオン式ステアリング装置
JP2002234448A (ja) ラックピニオン式ステアリング装置
JPH0573939B2 (ja)
JPH07232650A (ja) ラックアンドピニオン式ステアリングギヤ装置
JP5056182B2 (ja) テレスコピック式ステアリング装置
JP2002274396A (ja) ラックアンドピニオン式ステアリング装置
JP4192725B2 (ja) ステアリング装置
JPH0642933Y2 (ja) ラックアンドピニオン歯車装置
JP2002079946A (ja) ラックピニオン式ステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees