JPH07232650A - ラックアンドピニオン式ステアリングギヤ装置 - Google Patents

ラックアンドピニオン式ステアリングギヤ装置

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JPH07232650A
JPH07232650A JP5293294A JP5293294A JPH07232650A JP H07232650 A JPH07232650 A JP H07232650A JP 5293294 A JP5293294 A JP 5293294A JP 5293294 A JP5293294 A JP 5293294A JP H07232650 A JPH07232650 A JP H07232650A
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Ryuichi Yamada
隆一 山田
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正樹 白井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラックガイドと、当該ラックガイドを収納す
るギヤハウジングのシリンダ部内周面との間の隙間を無
くする。 【構成】 ラックシャフト3の背面側33を支持するラ
ックガイドシート1を弾性を有する合成樹脂製とし、更
に、当該ラックガイドシート1の一部に連結部12を設
ける。ラックガイドシート1を支持するラックガイド2
を二分割式にし、これら二分割された各パート2、2’
をラックガイドシート1の連結部12を用いて連結す
る。これら一体化(サブアセンブリ)された状態のもの
をギヤハウジング7の一部に形成されたシリンダ部71
内に挿入し、装着する。この後、スプリング6を装着
し、スプリング押え5にて固定する。 【効果】 スプリング6のばね反力によって、ラックガ
イド2はラックガイドシート1及びシリンダ部71の内
周面に隙間の無い状態で装着され、異音等を発生させな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラックアンドピニオン
式ステアリングギヤ装置に関するものであり、特に、ラ
ックギヤとピニオンギヤとの噛み合い部におけるギヤバ
ックラッシの調整機構であるラックガイド部等からの異
音の発生を防止するようにした、ラックアンドピニオン
式ステアリングギヤ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のラックアンドピニオン式のステア
リングギヤ装置、特に、ラックギヤとピニオンギヤとの
噛み合い部の構成は、図4に示す如く、ラックシャフト
30の背面側に設けられた合成樹脂(プラスチック)製
のラックガイドシート10と、当該ラックガイドシート
10を押さえるラックガイド20と、当該ラックガイド
20等をラックシャフト30側へ押し付けるように作動
するスプリング60と、当該スプリング60のばね反
力、すなわち、ラックガイド20等をラックシャフト3
0側へ押し付ける、その押し付け反力を受けるスプリン
グ押え50とからなるものである。
【0003】このような構成を採ることによって、上記
ラックシャフト30は、ピニオンシャフト40側へ押し
付けられることとなり、これによって、上記ラックギヤ
310とピニオンギヤ410との間のバックラッシ(ガ
タ)等が適度に調整されることとなる。ところで、この
ような構成からなる上記ラックガイド20等には、ラッ
クシャフト30につながる操舵輪(図示せず)が、石畳
路等の凹凸路を走行した場合に、上記ラックシャフト3
0を介して微振動が入力されることとなる。そして、こ
の振動が、上記ラックガイド20とギヤハウジング70
のシリンダ部710との間において、異音を発生させる
こととなる。この異音の発生を抑えるために、従来のも
のにおいては、上記ラックガイドシート10にプラスチ
ック材等を用いるとともに、更に、上記ラックガイド2
0とシリンダ部710の内径部との間の寸法精度の向上
を図り、これによって両者間の隙間(クリアランス)の
減少を図ることとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものにおいて、シリンダ部710の内径とラックガイド
20の外径との間の隙間(クリアランス)を詰めて、両
者の間をガタの少ない状態にすることは、上記ラックシ
ャフト30の微振動に伴う異音の発生を防止することに
は効果があるが、上記シリンダ部710の内径部及びラ
ックガイド10の外径部の、それぞれの加工精度を上げ
ねばならず、加工作業が複雑になるという問題点があ
る。また、両者の間の寸法精度を上げると、両者の組付
作業が難しくなり、組付時間が長くなるという問題点が
ある。このような問題点を解決するために、ラックガイ
ド等の寸法精度のあまり要求されない、かつ、組付作業
も比較的簡単に行なえるような、ラックアンドピニオン
式ステアリングギヤ装置を提供しようとするのが、本発
明の目的(課題)である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、ステアリングハンドルにつながるとと
もに、その先端部にピニオンギヤを有するピニオンシャ
フトと、上記ピニオンギヤと噛み合うラックギヤを有す
るラックシャフトとからなるラックアンドピニオン式の
ステアリングギヤ装置に関して、上記ステアリングギ
ヤ、ピニオンシャフト、ラックシャフトを収納するギヤ
ハウジングの一部であって、上記ラックシャフトのラッ
クギヤを有する側とは反対の側(背面側)に形成された
円筒状のシリンダ部を有し、当該シリンダ部内に、上記
ラックシャフトを摺動可能なように支持するラックガイ
ドシートを有するとともに、当該ラックガイドシートを
支持する二分割式のラックガイドを有し、更に、これら
ラックガイド及びラックガイドシートを上記ラックシャ
フト側に押し付けるように作動するスプリングを有し、
更に、当該スプリングを保持するとともに当該スプリン
グのばね反力を受けるスプリング押えを有してなる構成
を採ることとした。また、このような構成からなる上記
二分割式のラックガイドの組付性を良くするために、上
記ラックガイドシートの上部に、上記二分割式のラック
ガイドの各パートを一体的に連結するための連結部を設
けることとした。
【0006】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明において
は、次のような作用を呈することとなる。すなわち、一
般に、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ装置
を有する車両が、凹凸路面等を有する悪路を走行した場
合、操舵輪につながるラックシャフトには、上記操舵輪
から振動が伝播されて来る。そして、この振動は、ラッ
クシャフトの背面側に設けられているラックガイドシー
トを介してラックガイドに伝達される。その結果、ラッ
クガイドが振動をして、ラックガイドの収納されている
ギヤハウジングのシリンダ部内周面との間において振動
等を誘発し、異音を発生させることとなる。
【0007】しかしながら、本発明においては、二分割
式のラックガイドが設けられており、この二分割式ラッ
クガイドは、スプリングによって上記ラックシャフトの
背面側に、常に押し付けられるようになっている。とこ
ろで、上記ラックガイドとラックガイドシート及びラッ
クシャフト背面との接触部は円筒状になっており、上記
スプリングによる押付力は、上記ラックシャフト背面の
接線方向に分力化されることとなる。すなわち、上記押
付力の一部は、上記ラックガイドをシリンダ部の内周面
方向へ押付けるように作用する。その結果、上記ラック
ガイドとシリンダ部内周面との間には隙間(クリアラン
ス)が生じないようになる。従って、上記操舵輪からラ
ックシャフトを介して上記ラックガイドのところに伝播
された振動は、このラックガイド、更にはスプリングに
よって抑え込まれることとなり、従来のものにおいて懸
念されていたような、ラックガイドがシリンダ部内周面
を打つことによって生ずる異音を、抑えることができる
ようになる。
【0008】また、このようにラックガイドとシリンダ
部内周面との間を、クリアランスが無い状態に組み付け
るに当っては、本ラックガイドが二分割式となっている
ことより、当該二つのパート(部分)からなるラックガ
イドを小さくまとめた状態で、上記シリンダ部の内径内
に挿入すれば良く、組付作業(組込作業)が容易にな
る。また、これら二つのパートからなるラックガイド
を、あらかじめつないでおいて、すなわち、サブアセン
ブリしておき、このような状態のものを上記シリンダ部
内に挿入するようにすれば、当該ラックガイドの組込作
業は、より効率良く行なえるようになる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について図1ないし図3を基
に説明する。本実施例の構成は、図1に示す如く、ステ
アリングハンドルからの操舵力を伝達するピニオンギヤ
41、及び当該ピニオンギヤ41と噛み合うラックギヤ
31からなるステアリングギヤを収納するギヤハウジン
グ7と、当該ギヤハウジング7の一部であって、上記ラ
ックギヤ31を有するラックシャフト3の上記ラックギ
ヤ31の設けられている側とは反対の側(背面側)33
に形成されるシリンダ部71と、当該シリンダ部71内
に設けられ、上記ラックシャフト3の背面側33を当該
ラックシャフト3がスライド運動をすることができるよ
うに支持するラックガイドシート1と、当該ラックガイ
ドシート1を支持する二分割式のラックガイド2、2’
と、これら二分割式のラックガイド2、2’及び上記ラ
ックガイドシート1を上記ラックシャフト3の背面側3
3へ押し付けるスプリング6と、当該スプリング6を支
持するとともに、当該スプリング6のばね反力を受ける
スプリング押え5とからなることを基本とするものであ
る。
【0010】このような基本構成において、上記ステア
リングギヤを構成するピニオンギヤ41は、ステアリン
グハンドル(図示せず)につながるピニオンシャフト4
の先端部に設けられているものであり、また、ピニオン
ギヤ41と噛み合うラックギヤ31は、ラックシャフト
3の一部に設けられるてい構成からなるものである。そ
して、当該ラックシャフト3の両端部はタイロッド(図
示せず)等を介して操舵輪につながるようになっている
ものである。従って、これら構成からなるステアリング
ギヤ装置を有する車両が凹凸路面等を有する悪路を走行
すると、操舵輪が上下動をするとともに、当該操舵輪の
上下動はラックシャフト3に伝達され、当該ラックシャ
フト3は、上記ラックガイドシート1上をスライド運動
(摺動運動)することとなる。
【0011】上記スライド運動をするラックシャフト3
の背面側33を支持するラックガイドシート1は、プラ
スチック材(合成樹脂)等からなるものであり、半円筒
形状のベアリング部11からなることを基本とするもの
である。なお、このラックガイドシート1は、上記ベア
リング部11を基礎とするとともに、更に、図1に示す
如く、二分割式のラックガイド2、2’の各パートを連
結する連結部12を有する構成からなるものである。こ
のような構成からなる連結部12を、上記二分割式ラッ
クガイド2、2’のガイド溝21等にはめ込むことによ
って、上記二分割式ラックガイドの各パート2、2’が
一体的に結合されるようになっているものである。
【0012】また、当該連結部12は、図3に示す如
く、基本的にはT字状の形態からなるものであり、T字
状に分かれた先端部15には、スリット16が設けられ
ているとともに、当該先端部15と連結されるつけ根の
部分には、くびれ部13が設けられている構成からなる
ものである。これによって、上記先端部15とT字状の
連結部12のつけ根の部分との間では、上記くびれ部1
3を介して弾性変形が可能となっている。また、上記先
端部15とくびれ部13との間には、凸状の形態からな
る最大厚み部14が形成されている。なお、上記先端部
15の厚さはh1の値を有するように形成されていると
ともに、上記最大厚み部14の厚さはh2の値を有する
ように形成されている。そして、これらh1 、h2 の値
は、h2 の値の方がh1 の値よりも大きくなっている。
すなわち、h1 <h2 となっており、これによって、連
結部12の先端部15等が、ラックガイド2、2’のガ
イド溝21に挿入されやすくなっている。
【0013】次に、上記ラックガイドシート1のベアリ
ング部11を支持する(押える)ラックガイド2、2’
は、円筒状の形態からなる部材を、図2に示す如く、そ
の直径方向に、対称形に二つ割りにした形態のものから
なるものである。そして、これら二分割された各パート
2、2’の中央部には、図1ないし図3に示す如く、ガ
イド溝21が設けられている構成からなるものである。
このガイド溝21には、上記ラックガイドシート1の連
結部12がそれぞれ挿入されるようになっている。な
お、このガイド溝21は、図3に示す如く、その溝幅が
Hの値を有するように形成されており、しかもこのHの
値は、上記ラックガイドシート1の連結部12の先端部
の厚さh1 よりは大きくなっているが、上記連結部12
の最大厚みを有する部分(最大厚み部)14の厚さh2
よりも小さくなっている。すなわち、h1 <H<h2
関係式が成り立つようになっている。従って、上記連結
部12を介して、上記ラックガイドの各パート2、2’
が連結された後は、上記連結部12の最大厚み部14の
弾性力によって、上記連結部12とガイド溝21との間
の結合状態は確実になり、これらサブアセンブリされた
ものが、途中でばらばらに分離されたりすることがな
い。
【0014】上記構成からなる本実施例の作用等につい
て説明する。一般に、上記構成からなるステアリングギ
ヤ装置を有する車両が、凹凸路面等を有する悪路を走行
した場合、操舵輪につながるラックシャフト3には、上
記操舵輪から振動が伝播されて来る。そして、この振動
は、一般にラックシャフト3の背面側33に設けられて
いるラックガイドシート1を介してラックガイド2、
2’に伝達される。その結果、ラックガイド2、2’が
振動をして、ラックガイド2、2’の収納されているギ
ヤハウジング7のシリンダ部71内周面との間におい
て、振動等を誘発し、異音を発生させることとなる。
【0015】しかしながら、本実施例においては、二分
割式のラックガイド2、2’が設けられており、この二
分割式ラックガイド2、2’は、スプリング6によって
上記ラックシャフト3の背面側33に、常に押し付けら
れるようになっている。ところで、上記ラックガイド
2、2’とラックガイドシート1及びラックシャフト3
の背面側33との接触部は円筒状になっており、上記ス
プリング6による押付力は、上記ラックシャフト3の背
面側33の接線方向に分力化される。すなわち、上記押
付力の一部は、上記ラックガイド2、2’をシリンダ部
71の内周面方向へ押付けるように作用する。その結
果、上記ラックガイド2、2’とシリンダ部71の内周
面との間には隙間(クリアランス)が生じないようにな
る。従って、上記操舵輪からラックシャフト3を介して
上記ラックガイド2、2’のところに伝播された振動
は、このラックガイド2、2’、更にはスプリング6に
よって抑え込まれることとなり、従来のものにおいて懸
念されていたような、ラックガイド2、2’がシリンダ
部71の内周面を打つようなことが無くなる。その結
果、異音の発生が防止される。
【0016】また、このように、ラックガイド2、2’
とシリンダ部71の内周面との間を、隙間(クリアラン
ス)ゼロの状態に組付けるに当っては、本ラックガイド
2、2’が二分割式となっていることより、当該二つの
パート(部分)からなるラックガイド2、2’を小さく
まとめた状態で、上記シリンダ部71の内径内に挿入す
れば良く、組付作業(組込作業)が容易になる。また、
これら二つのパート2、2’からなるラックガイドを、
ラックガイドシート1の連結部12にて、あらかじめつ
ないでおいて、すなわち、サブアセンブリさせておい
て、このような状態のものを上記シリンダ部71内に挿
入するようにすれば、当該ラックガイド2、2’の組込
作業はより効率良く行なえるようになる。
【0017】なお、上記ラックガイド2、2’とラック
ガイドシート1との連結、すなわち、サブアセンブリ作
業は、上記ラックガイドシート1の連結部12の先端部
15を、ラックガイド2、2’のガイド溝21に挿入す
ることによって行なわれる。この場合、上記先端部15
にはスリット16が設けられていることより、先端部1
5は撓むこととなり、容易にラックガイド2、2’のガ
イド溝21内への挿入が行なわれる。また、当該先端部
15よりも、つけ根に近い部分には最大厚み部14が形
成されており、この最大厚み部14の厚さ(h2 )は、
上記ガイド溝21の幅(H)よりも大きくなっているの
で、この最大厚み部14が上記ガイド溝21内に装着さ
れた後は、この最大厚み部14の弾性力によって両者は
確実に連結されることとなり、これらサブアセンブリさ
れたものが分離して、ばらばらになったりすることがな
い。従って、これらサブアセンブリされた状態のものを
もって、簡単にシリンダ部71内へ装着することができ
る。また、このようにしてシリンダ部71内に挿入され
た後は、上記ラックガイド2、2’の後ろ側からスプリ
ング6のばね反力を利用して、上記ラックガイド2、
2’をラックシャフト3の背面側33へ押し込むことが
でき、これによって、ラックガイドの各パート2、2’
はシリンダ部71の内周面へと押付けられることとな
る。これによって、ラックガイド2、2’はクリアラン
スゼロの状態に装着されることとなる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリングハンドル
につながるとともに、その先端部にピニオンギヤを有す
るピニオンシャフトと、上記ピニオンギヤと噛み合うラ
ックギヤを有するラックシャフトとからなるラックアン
ドピニオン式のステアリングギヤ装置に関して、上記ス
テアリングギヤ、ピニオンシャフト、ラックシャフトを
収納するギヤハウジングの一部であって、上記ラックシ
ャフトのラックギヤを有する側とは反対の側(背面側)
に形成された円筒状のシリンダ部を有し、当該シリンダ
部内に、上記ラックシャフトを摺動可能なように支持す
るラックガイドシートを有するとともに、当該ラックガ
イドシートを支持する二分割式のラックガイドを有し、
更に、これらラックガイド及びラックガイドシートを上
記ラックシャフト側に押し付けるように作動するスプリ
ングを有し、更に、当該スプリングを保持するとともに
当該スプリングのばね反力を受けるスプリング押えを有
してなる構成を採ることとしたので、このばね反力によ
って二分割式のラックガイドの各パートを、それぞれラ
ックシャフトの背面側に設けられたラックガイドシート
の面に沿って進ませることができるようになった。これ
によって、上記ラックガイドを、上記シリンダ部内周面
との間に、隙間(クリアランス)の無い状態に設置させ
ることができるようになった。従って、操舵輪から上記
ラックシャフトに振動が伝播されても、この振動によっ
て上記ラックガイドがシリンダ部内周面を打つようなこ
とが無くなり、従来のものにおいて懸念されていたよう
な異音の発生を防止することができるようになった。
【0019】また、上記ラックガイドシートに連結部を
設けることによって、当該連結部を用いて、上記二分割
式ラックガイドの各パートをあらかじめ連結(サブアセ
ンブリ)しておくことができるようになった。これによ
って、ラックガイドシート及びラックガイドの上記シリ
ンダ部内への組込作業が簡単になるとともに、このよう
にして組込まれた(組付けられた)上記ラックガイドの
各パートは、スプリングのばね反力によって押付けら
れ、これによって、それぞれが独自にラックガイドシー
トとシリンダ部の内周面との間に押付けられるようにな
り、クリアランスがゼロの状態に組付けられるようにな
った。すなわち、ラックガイドとシリンダ部の内周面と
の間のなじみが良くなり、異音の発生等が防止されるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す横断面図である。
【図2】本発明にかかる二分割式ラックガイドの全体構
成を示す平面図である。
【図3】本発明にかかるラックガイドシートの連結部の
構成を示す部分断面図である。
【図4】従来例の全体構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 ラックガイドシート 11 ベアリング部 12 連結部 13 くびれ部 14 最大厚み部 15 先端部 16 スリット 2 ラックガイド 2’ ラックガイド 21 ガイド溝 3 ラックシャフト 31 ラックギヤ 33 背面側 4 ピニオンシャフト 41 ピニオンギヤ 5 スプリング押え 6 スプリング 7 ギヤハウジング 71 シリンダ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルにつながるととも
    に、その先端部にピニオンギヤを有するピニオンシャフ
    トと、上記ピニオンギヤと噛み合うラックギヤを有する
    ラックシャフトとからなるラックアンドピニオン式のス
    テアリングギヤ装置において、上記ステアリングギヤ、
    ピニオンシャフト、ラックシャフトを収納するギヤハウ
    ジングの一部であって、上記ラックシャフトのラックギ
    ヤを有する側とは反対の側(背面側)に形成された円筒
    状のシリンダ部を有し、当該シリンダ部内に、上記ラッ
    クシャフトを摺動可能なように支持するラックガイドシ
    ートを有するとともに、当該ラックガイドシートを支持
    する二分割式のラックガイドを有し、更に、これらラッ
    クガイド及びラックガイドシートを上記ラックシャフト
    側に押し付けるように作動するスプリングを有し、更
    に、当該スプリングを保持するとともに当該スプリング
    のばね反力を受けるスプリング押えを有する構成からな
    ることを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリン
    グギヤ装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングハンドルにつながるととも
    に、その先端部にピニオンギヤを有するピニオンシャフ
    トと、上記ピニオンギヤと噛み合うラックギヤを有する
    ラックシャフトとからなるラックアンドピニオン式のス
    テアリングギヤ装置において、上記ステアリングギヤ、
    ピニオンシャフト、ラックシャフトを収納するギヤハウ
    ジングの一部であって、上記ラックシャフトのラックギ
    ヤを有する側とは反対の側(背面側)に形成された円筒
    状のシリンダ部を有し、当該シリンダ部内に、上記ラッ
    クシャフトを摺動可能なように支持するとともに、後記
    二分割式のラックガイドを一体的に連結するラックガイ
    ドシートを有し、更に、当該ラックガイドシートを支持
    する二分割式のラックガイドを有し、これらラックガイ
    ド及びラックガイドシートを上記ラックシャフト側に押
    し付けるように作動するスプリングを有し、当該スプリ
    ングを保持するとともに当該スプリングのばね反力を受
    けるスプリング押えを有する構成からなることを特徴と
    するラックアンドピニオン式ステアリングギヤ装置。
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