JPH08242571A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JPH08242571A
JPH08242571A JP33657195A JP33657195A JPH08242571A JP H08242571 A JPH08242571 A JP H08242571A JP 33657195 A JP33657195 A JP 33657195A JP 33657195 A JP33657195 A JP 33657195A JP H08242571 A JPH08242571 A JP H08242571A
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inner stator
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Ikuo Uematsu
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側ステータを設計上求められる中心で精度
良く保持する。 【解決手段】 モータのケースを構成する第一の外側ス
テータ1とモータの内部に収納される第一の内側ステー
タ2との間に巻線コイル3を有する第一のステータ組4
と、モータのケースを構成する第二の外側ステータ5と
モータの内部に収納される第二の内側ステータ6との間
に巻線コイル7を有する第二のステータ組8とを、両内
側ステータ2,6が、第一のステータ組4の巻線コイル
3と第二のステータ組8の巻線コイル7との間に位置す
るように重ね合わせた構成を有する小型モータにおい
て、第一のステータ組4の第一の外側ステータ1に第二
の内側ステータ6の位置保持をする第一保持部1dを形
成し、第二のステータ組8の第二の外側ステータ5に第
一の内側ステータ2の位置保持をする第二保持部5dを
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タ等の小型モータに関する。更に詳しくは、外側ステー
タと内側ステータの2枚からなるステータ組を複数重ね
たステータ構造を有する小型モータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、外側ステータと内側ステータ
の2枚からなるステータ組を上下に複数重ねたステータ
構造を有する小型モータが知られている。例えば、図1
3に示すようなステッピングモータでは、極歯31bを
有すると共にモータケース外周を構成する第一の外側ス
テータ31と極歯32bを有する第一の内側ステータ3
2との間にコイルボビンに巻回された巻線コイル33を
挟み込んだ第一のステータ組34と、極歯35bを有す
ると共にモータケース外周を構成する第二の外側ステー
タ35と極歯36bを有する第二の内側ステータ36と
の間にコイルボビンに巻回された巻線コイル37を挟み
込んだ第二のステータ組38との両内側ステータ32,
36同士が前記巻線コイル33と、前記巻線コイル37
との間に位置するように重ね合わせてステータ構造を構
成している。そして、このステータ構造の中央に極歯3
1b,32b,35b,36bと対向するようにロータ
39が配置される。
【0003】このステータ構造は、具体的には、次のよ
うにして形成される。即ち、まず、図14(A)に示す
ようにロータの回転中心を通るB−B断面線に対して、
4箇所に形成した突起32a,36aの位置が線対称で
ある同じ形状の各内側ステータ32,36を2枚用い
て、一方向へのみ屈曲した極歯を互いに逆方向を向くよ
うにして背面を合わせ、上記B−B断面線に対して線対
称の関係にある突起32a,36a同士を合わせて固定
し一体化した内側ステータを形成する。次にコイル3
3,37を装着し、この一体化した内ステータ32,3
6を両外側ステータ31,35で挟み込んで保持する。
このとき、図15に示すように、両外側ステータ31,
35の外周部には、突起32a,36aと対応する位置
に、切欠き31a,35aが設けられている。突起32
aと突起36aの形状が同じで突起を一致させて固定さ
せているので、この切欠き31a,35aの位置も一致
している。また、各突起32a,36aをこの切欠き3
1a,35aに嵌合させて、円周方向の位置決めと軸方
向の位置保持を同時に行う。そして、この嵌合におい
て、切欠き31a,35aの深さT2 を各内側ステータ
32,36の板厚T1 のバラツキを考慮して、T1 <T
2 としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステータ構造においては、切欠きの深さT2 と板厚
T1 との関係がT1 <T2 であることによって発生する
隙間Gの間で突起32a,36aとが軸方向自由に移動
可能なので、隙間Gの軸方向中心で一体化した内側ステ
ータ32,36が保持できず一方に偏ってしまうことに
なる(図16参照)。このため、本来なら両外側ステー
タ31,35が当接する線Lと一体化した内側ステータ
32,36が当接する線Mとが同一線となるべきところ
が、図16のように段差を持つことになる。即ち、一体
化した内側ステータ32,36は設計上求められる中心
からずれることになる。このずれが、一体化した内側ス
テータの突起32a,36aが外側ステータの切欠き3
1a,35aに嵌合している4箇所全てで異なる場合、
両内側ステータ32,36が両外側ステータ31,35
に対し斜めとなる。このとき、一体化した内側ステータ
32,36には極歯が形成されているので、斜めになる
ことにより一側の極歯が中心方向へ食い込み、有効内径
が小さくなる。この結果、ロータ39と両内側ステータ
32,36とのギャップが設計値より小さくなり、設計
目論見どおりの小型モータを得ることができない。又こ
のずれが、一体化した内側ステータの突起32a,36
aが外側ステータの切欠き31a,35aに嵌合してい
る4箇所全てで同じ場合でも、ずれている以上、期待し
ているモータの性能を得ることができない。
【0005】本発明は、一体化した内側ステータが設計
上求められる中心で精度良く保持することができるよう
にした小型モータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、モータのケースを構成する
第一の外側ステータとモータの内部に収納される第一の
内側ステータとの間に巻線コイルを有する第一のステー
タ組と、モータのケースを構成する第二の外側ステータ
とモータの内部に収納される第二の内側ステータとの間
に巻線コイルを有する第二のステータ組とを、両内側ス
テータが、第一のステータ組の巻線コイルと第二のステ
ータ組の巻線コイルとの間に位置するように重ね合わせ
た構成を有する小型モータにおいて、第一のステータ組
に第二の内側ステータの位置保持をする第一保持部を形
成し、第二のステータ組に第一の内側ステータの位置保
持をする第二保持部を形成している。
【0007】したがって、第一のステータ組と第二のス
テータ組とを重ね合わせると、第一のステータ組の第一
保持部が第二の内側ステータを保持し、第二のステータ
組の第二保持部が第一の内側ステータを保持する。この
ため、両内側ステータは各ステータ組の巻線コイルの中
間位置に位置決めされて保持される。
【0008】また、請求項2記載の発明は、第一保持部
を第一の外側ステータに設けると共に、第二保持部を第
二の外側ステータに設け、第一の外側ステータに形成し
た第一保持部が第二の内側ステータの位置保持をする一
方、第二の外側ステータに形成した第二保持部が第一の
内側ステータの位置保持をするように構成されている。
【0009】したがって、第一の外側ステータに形成し
た第一保持部が第二の内側ステータの位置保持を行うと
共に、第二の外側ステータに形成した第二保持部が第一
の内側ステータの位置保持を行うので、各内側ステータ
は各巻線コイルの中間位置に位置決めされる。
【0010】また、請求項3記載の発明では、第一及び
第二の内側ステータと第一及び第二の外側ステータとに
は、それぞれロータと対向する極歯を形成している。し
たがて、各ステータ組において、各極歯がロータに対向
しながら交互に配置される。
【0011】また、請求項4記載の発明では、第一及び
第二の内側ステータの外周に突起部を形成し、第一及び
第二の内側ステータに形成した突起部を重ね合わせた時
に、第一の内側ステータに形成した突起部と第二の内側
ステータに形成した突起部とが重ならない非重なり部を
設け、第二の内側ステータの突起部の非重なり部を第一
の外側ステータに形成した第一保持部に当接して保持
し、第一の内側ステータの突起部の非重なり部を第二の
外側ステータに形成した第二保持部に当接して保持して
いる。
【0012】したがって、第一保持部が第二の内側ステ
ータの非重なり部に当接してこの第二の内側ステータの
位置保持を行うと共に、第二保持部が第一の内側ステー
タの非重なり部に当接してこの第一の内側ステータの位
置保持を行うので、各内側ステータは各巻線コイルの中
間位置に位置決めされる。
【0013】また、請求項5記載の発明では、第一及び
第二の外側ステータをカップ状のモータケースにより形
成し、該カップ状のモータケースの外周部に、突起部に
当接して保持する切欠きを形成し、各突起部をこの切欠
きに嵌合させることにより、両外側ステータに対する両
内側ステータの周方向の位置決めを行うようにしてい
る。
【0014】したがって、第一の外側ステータであるモ
ータケースに形成した切欠きが第二の内側ステータの突
起部の位置保持を行うと共に、第二の外側ステータであ
るモータケースに形成した切欠きが第一の内側ステータ
の突起部の位置保持を行うので、各内側ステータは各巻
線コイルの中間位置に位置決めされる。
【0015】また、請求項6記載の発明は、巻線コイル
を巻回したボビンを有し、第一のステータ組のボビンに
第一保持部を形成し、第二のステータ組のボビンに第二
保持部を形成している。
【0016】したがって、第一のステータ組のボビンに
形成した第一保持部が第二の内側ステータの位置保持を
行うと共に、第二のステータ組のボビンに形成した第二
保持部が第一の内側ステータの位置保持を行うので、各
内側ステータは各巻線コイルの中間位置に位置決めされ
る。
【0017】また、請求項7記載の発明では、第一及び
第二の内側ステータと第一及び第二の外側ステータとに
は、それぞれロータと対向する極歯を形成している。し
たがて、各ステータ組において、各極歯がロータに対向
しながら交互に配置される。
【0018】さらに、請求項8記載の発明は、両内側ス
テータを重ね合わせて一体とし、第一の内側ステータが
第二の外側ステータに当接して保持されているとき、第
二の内側ステータが第一の外側ステータに当接して保持
されているものである。したがって、両内側ステータを
一体として取り扱うことができ、これらを別々に取り扱
う必要がなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1から図6に本発明の小型モータの第一
の実施例を示す。この小型モータは、従来例と同様な小
型ステッピングモータで、ステータの基本的構造も図1
3に示す従来のものと同様な構造となっている。即ち、
極歯1bを有すると共にモータケース外周を構成する第
一の外側ステータ1と極歯2bを有する第一の内側ステ
ータ2との間にコイルボビン10に巻回された巻線コイ
ル3を挟み込んだ第一のステータ組4と、極歯5bを有
すると共にモータケース外周を構成する第二の外側ステ
ータ5と極歯6bを有する第二の内側ステータ6との間
にコイルボビン11に巻回された巻線コイル7を挟み込
んだ第二のステータ組8との両内側ステータ2,6同士
が、前記巻線コイル3と、前記巻線コイル7との間に位
置するように重ね合わせてステータ構造を構成してい
る。そして、このステータ構造の中央に極歯1b,2
b,5b,6bと対向するようにロータ9が配置されて
いる。
【0021】そして、このステータ構造は、次のように
して形成される。まず、図3(A)に示すようにロータ
の回転中心を通るB−B断面線に対し、突起部2a,6
aの位置が線対称でない各内側ステータ2,6を形成す
る。この各内側ステータ2,6には、それぞれ複数の突
起部2a,6a、複数の極歯2b,6b、複数の係合孔
2c,6c、複数の係合突起部2d,6d及び複数のボ
ビン回転阻止用穴2e,6eを形成している。そして、
各内側ステータ2,6は、一方向へのみ屈曲した各極歯
2b,6bを互いに逆方向に向けるようにして背面同士
が重ね合わされ、更に、内側ステータ2の係合突起2d
を内側ステータ6の係合孔6cに、内側ステータ6の係
合突起6dを内側ステータ2の係合孔2cにそれぞれか
しめて固定されている(図4参照)。このとき、突起部
2a,6aの位置が線対称ではないので、突起部2a,
6aとは一部重ならない非重なり部2X,6Xが生じ
る。
【0022】次に、ボビン10,11に設けた図示しな
い小さな突起を各内側ステータ2,6のボビン回転阻止
用穴2e,6eにそれぞれ挿入しながら、ボビン10,
11をステータ2,6に重ね合わせる。なお、図1に示
すように、ボビン10,11には、それぞれ巻線コイル
3,7が巻回されている。即ち、各ボビン10,11
は、巻線コイル3又は7を保持している。その後、これ
らを両外側ステータ1,5で挟み込んで保持する。
【0023】なお、この両外側ステータ1,5には、複
数の突起部2aに対応する複数の切欠き1a又は複数の
突起部6aに対応する複数の切欠き5aと、ボビン1
0,11に形成された端子部10a,11a等が係合す
る大きな切欠き部1c,5cとを形成している。また、
図1に示すように、外側ステータ1に形成された複数の
切欠き1aは、内側ステータの複数の突起部2aに対応
する位置で、突起部2aの円周方向の長さと略一致さ
せ、突起部2aの軸方向の厚さより隙間Gだけ深くして
形成している。一方、外側ステータ5に形成された複数
の切欠き5aも同様に、内側ステータの複数の突起部6
aに対応する位置で、突起部6aの円周方向の長さと略
一致させ、突起部6aの軸方向の厚さより隙間Gだけ深
くして形成している。
【0024】従って、両内側ステータ2,6同士を巻線
コイル3と、巻線コイル7との間に位置するようにして
上下ステータ組を重ねることで、上述した突起部2a,
6aには一部重ならない非重なり部2X,6Xが、対向
した外側ステータ5,1にそれぞれ当接して軸方向の位
置保持が行われる。この時、突起部2aの非重なり部2
Xが当接する第二の外側ステータ5の当接部分を第二保
持部5dとし、突起部6aの非重なり部6Xが当接する
第一の外側ステータ1の当接部分を第一保持部1dとし
ている。また両内側ステータ2,6の両外側ステータ
1,5による周方向の位置決めは、後で詳述するが、両
外側ステータ1,5の外周部の切欠き1a,5aに、各
内側ステータ2,6に設けた突起部2a,6aを嵌合さ
せることにより行っている。
【0025】なお、この嵌合において、切欠き1a,5
aの深さT2 を、各内側ステータ2,6の各板厚T1 の
バラツキを考慮して、従来と同様にT1 <T2 の関係を
満たすように設定している。このため、各切欠き1a,
5aの奥部に隙間Gが発生するが、突起部2aの非重な
り部2Xは第二保持部5dにより保持され、突起部6a
の非重なり部6Xは第一保持部1dにより保持されるの
で、各内側ステータ2,6は互いに固定された状態で両
側に等しく隙間Gを発生させながら軸方向の位置保持が
なされる。
【0026】また、この両突起部2a,6aは、軸方向
の位置保持に加え、周方向の位置決めも行っている。即
ち、両突起部2a,6aの周方向の長さは切欠き1a,
5aの周方向の長さと略同一に成っているので、両突起
部2a,6aを切欠き1a,5aに嵌合させると、周方
向のガタ(=ギャップ)がほとんど無い状態となる。こ
のため、各内側ステータ2,6は各外側ステータ1,5
に対し周方向に回転不能となり、周方向の位置決めがな
される。なお、この周方向の位置決めは、数箇所あると
却って寸法精度を出しにくくなる虞もあるので、1箇所
が好ましい。
【0027】この実施例では、内側ステータ2の突起部
2aを外側ステータ5に当接させ、一方、内側ステータ
6の突起部6aを外側ステータ1に当接させて軸方向の
位置保持を行っているので、両外側ステータ1,5が当
接する線Lと両内側ステータ2,6が当接する線Mとが
同一線となる。この結果、両内側ステータ2,6は、設
計中心に正確に保持される。
【0028】また、この実施例は、図6に示すように、
一方の外側ステータ1の複数の切欠き1aのうち2つが
隣り合う側の端を共に大きな切欠き部1cに連続して形
成し、他方の外側ステータ5についても同様に複数の切
欠き5aのうち2つが隣り合う側の端を共に大きな切欠
き部5cに連続して形成したものである。即ち、各突起
部2a,6aと各切欠き1a,5aとの嵌合は、周方向
に均等でない間隔で配置している。しかし、その嵌合
を、図7から図10に示す下記の第二の実施例のよう
に、周方向に均等間隔で配置させれば、小型モータの精
度上一層好ましいものとなる。
【0029】この第二の実施例の基本構成は、第一の実
施例と同様であり、異なる点は、突起部2a,6aの形
状と設置位置及び切欠き1a,5aの形状と設置位置に
ある。なお、説明にあたり第一の実施例と同じ部材は、
同じ符号で示すこととする。
【0030】この第二の実施例では、図7に示すように
内側ステータ2,6に、同じ形状の突起部2a,6aを
それぞれ120度間隔で各三つ設けている。しかもこの
突起部2a,6aの位置は、ロータの回転中心を通るB
−B断面線に対し線対称ではない。また、図9に示すよ
うに、外側ステータ1,5にも、突起部2a,6aと対
応する位置に同じ形状の切欠き1a,5aをそれぞれ1
20度間隔で各三つ設けている。この結果、小型モータ
の外周部には、図10の拡大図で示す上下のステータ組
で位置のずれた突起部2a,6aと切欠き1a,5aと
の嵌合状態が120度間隔で三つできることになる。
【0031】そして、2枚の内側ステータ2,6は、図
8に示すように、一方向へのみ屈曲した極歯を互いに逆
方向を向くようにして各背面同士を重ね合わせると共
に、対応する突起部2a,6a同士を合わせて固定し一
体化される。このとき第二の実施例は、重ね合わせた突
起部全ての箇所で非重なり部2X,6Xを有することに
なり、重ね合わせた突起部全ての箇所において各内側ス
テータ2,6の軸方向の位置保持を確実に行うことがで
き、小型モータの精度をより向上させる効果がある。
【0032】なお、両外側ステータ1,5による周方向
の位置決めは、第一の実施例と同様なのでその説明につ
いては省略する。また、均等間隔に配置する突起部2
a,6aの数は、各三つではなく各二つにしたり、四つ
以上にすることも可能である。例えば、突起部2a,6
aの幅を大きくすれば強度等も充分であり各二つとする
ことができる。
【0033】次に、第三の実施例を図11に基づいて説
明する。この実施例は、図13〜16に示した従来技術
の構成を用いた場合、隙間Gの軸方向中心で一体化した
内ステータ32,36が保持されず、一方に偏ってしま
うことがないように、第一の実施例で示した第二保持部
5dに相当する部分をボビン11に設け、第一保持部1
dに相当する部分をボビン10に設けた例である。な
お、説明にあたり従来技術と同じ部材には、同じ符号で
示すこととする。
【0034】この第三の実施例では、従来技術の構成と
同じで詳細な説明は省略するが、各内側ステータ32と
36はこれらの背面同士を重ねて固定されており、上ス
テータ組のボビン10に内側ステータ36を軸方向に保
持する位置保持突起10bを3個設け、もう一方の下ス
テータ組のボビン11に内側ステータ32を軸方向に保
持する位置保持突起11bを3個設けている。ここで、
ボビン10の各位置保持突起10bは第一の実施例の第
一保持部1dに相当し、ボビン11の各位置保持突起1
1bは第一の実施例の第二保持部5dに相当するもので
ある。
【0035】また、内側ステータ32には各位置保持突
起10bが貫通する複数の穴32fをその各突起10b
に対応する位置に設ける。そして、その各位置保持突起
10bは、もう一方の内側ステータ36の平板部に突き
当てられる。逆に言えば、下ステータ組の内側ステータ
36は、上ステータ組のボビン10の位置保持突起10
bにより軸方向の位置が規制されることになる。一方、
内側ステータ36には各位置保持突起11bが貫通する
複数の穴36fをその各突起11bに対応する位置に設
ける。そして、その各位置保持突起11bも、内側ステ
ータ32の平板部に突き当てられている。逆に言えば、
上ステータ組の内側ステータ32も、下ステータ組のボ
ビン11の位置保持突起11bにより軸方向の位置が規
制されることになる。
【0036】なお、上述の各実施例は、本発明の好適な
実施例の一例ではあるが、これに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実
施可能である。例えば、第一や第二の保持部を外側ステ
ータやボビンに設けるのではなく、外側ステータ側に設
けられる位置保持専用の板等に設けるようにしても良
い。また、図12に示すように、突起部2aと突起部6
aとの重なりが全く生じないようにしても良い。更に、
突起部2a,6aや切欠き1a,5aの数は、各ステー
タ1,2,5,6に少なくとも各1個あれば良いが、組
立精度を考慮すると、それぞれ複数設けるのが好まし
い。また、その設置位置を周方向に均等間隔となるよう
にすれば、組立精度上最も好ましいものとなる。
【0037】更に、各実施例として、小型ステッピング
モータの例を示したが、本発明は、上下2枚のステータ
からなるステータ組を複数重ねたステータ構造を有する
小型モータ一般に適用できるものである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明は、第一のステータ組に第二の内側ステー
タの位置保持をする第一保持部を形成し、第二のステー
タ組に第一の内側ステータの位置保持をする第二保持部
を形成しているので、第一のステータ組と第二のステー
タ組とを重ね合わせると、両内側ステータは各ステータ
組の巻線コイルの中間位置に位置決めされて保持され
る。この結果、両内側ステータを設計中心で精度良く保
持することが可能になり、内側ステータが外側ステータ
やボビン等の他の部材に対し斜め状態で保持されること
がなくなり、ロータと両内側ステータとのギャップは設
計値どおりとなり、設計目論見どおりの小型モータを得
ることができる。
【0039】また、請求項2記載の発明は、第一保持部
を第一の外側ステータに設けると共に、第二保持部を第
二の外側ステータに設け、第一の外側ステータに形成し
た第一保持部が第二の内側ステータの位置保持をする一
方、第二の外側ステータに形成した第二保持部が第一の
内側ステータの位置保持をするので、第一の外側ステー
タに形成した第一保持部が第二の内側ステータの位置保
持を行い、第二の外側ステータに形成した第二保持部が
第一の内側ステータの位置保持を行う。これにより、各
内側ステータを各巻線コイルの中間位置に高精度に位置
決めすることができる。
【0040】また、請求項3記載の発明では、第一及び
第二の内側ステータと第一及び第二の外側ステータとに
は、それぞれロータと対向する極歯を形成しているの
で、各ステータ組において、各極歯をロータに対向させ
ながら交互に配置することができる。
【0041】また、請求項4記載の発明では、第一及び
第二の内側ステータの外周に突起部を形成し、第一及び
第二の内側ステータに形成した突起部を重ね合わせた時
に、第一の内側ステータに形成した突起部と第二の内側
ステータに形成した突起部とが重ならない非重なり部を
設け、第二の内側ステータの突起部の非重なり部を第一
の外側ステータに形成した第一保持部に当接して保持
し、第一の内側ステータの突起部の非重なり部を第二の
外側ステータに形成した第二保持部に当接して保持して
いるので、第一保持部が第二の内側ステータの非重なり
部に当接してこの第二の内側ステータの位置保持を行
い、第二保持部が第一の内側ステータの非重なり部に当
接してこの第一の内側ステータの位置保持を行う。この
結果、各内側ステータを各巻線コイルの中間位置に高精
度に位置決めすることができる。
【0042】また、請求項5記載の発明では、第一及び
第二の外側ステータをカップ状のモータケースにより形
成し、該カップ状のモータケースの外周部に、突起部に
当接して保持する切欠きを形成し、各突起部をこの切欠
きに嵌合させることにより、両外側ステータに対する両
内側ステータの周方向の位置決めを行うようにしている
ので、第一の外側ステータであるモータケースに形成し
た切欠きが第二の内側ステータの突起部の位置保持を行
い、第二の外側ステータであるモータケースに形成した
切欠きが第一の内側ステータの突起部の位置保持を行
う。この結果、各内側ステータを各巻線コイルの中間位
置に高精度に位置決めすることができる。
【0043】また、請求項6記載の発明は、巻線コイル
を巻回したボビンを有し、第一のステータ組のボビンに
第一保持部を形成し、第二のステータ組のボビンに第二
保持部を形成しているので、第一のステータ組のボビン
に形成した第一保持部が第二の内側ステータの位置保持
を行い、第二のステータ組のボビンに形成した第二保持
部が第一の内側ステータの位置保持を行う。これによ
り、各内側ステータを各巻線コイルの中間位置に高精度
に位置決めすることができる。
【0044】また、請求項7記載の発明では、第一及び
第二の内側ステータと第一及び第二の外側ステータとに
は、それぞれロータと対向する極歯を形成しているの
で、各ステータ組において、各極歯をロータに対向させ
ながら交互に配置することができる。
【0045】さらに、請求項8記載の発明は、両内側ス
テータを重ね合わせて一体とし、第一の内側ステータが
第二の外側ステータに当接して保持されているとき、第
二の内側ステータが第一の外側ステータに当接して保持
されているので、両内側ステータを一体として取り扱う
ことができる。この結果、小型モータの組立が容易にな
り、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の側面図とその要部拡大
図である。
【図2】本発明の第一の実施例の正面図である。
【図3】本発明の第一の実施例の内側ステータを示す図
で、(A)はその平面図で、(B)は(A)のB−B断
面図である。
【図4】本発明の第一の実施例の内側ステータを重ね合
わせた状態を示す図で、(A)はその平面図で、(B)
は(A)のB−B断面図である。
【図5】本発明の第一の実施例の外側ステータを示す図
で、(A)はその平面図で、(B)は(A)のB−B断
面図である。
【図6】本発明の第一の実施例の外側ステータの正面図
である。
【図7】本発明の第二の実施例の内側ステータの平面図
である。
【図8】本発明の第二の実施例の内側ステータを重ね合
わせた状態を示す平面図である。
【図9】本発明の第二の実施例の外側ステータを示す図
で、(A)はその平面図で、(B)は極歯を省略した正
面図である。
【図10】本発明の第二の実施例の側面図とその要部拡
大図である。
【図11】本発明の第三の実施例を説明するための要部
分解図である。
【図12】本発明の第四の実施例の側面図とその要部拡
大図である。
【図13】従来及び本発明の基本構成を説明するための
図である。
【図14】従来の内側ステータを示す図で、(A)はそ
の平面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図15】従来の小型モータの側面図とその要部拡大図
である。
【図16】従来の小型モータの不具合を説明するための
要部拡大図である。
【符号の説明】
1 第一の外側ステータ 1a 切欠き 1b 極歯 1d 第一保持部 2 第一の内側ステータ 2a 突起部 2b 極歯 2X 非重なり部 3 巻線コイル 4 第一のステータ組 5 第二の外側ステータ 5a 切欠き 5b 極歯 5d 第二保持部 6 第二の内側ステータ 6a 突起部 6b 極歯 6X 非重なり部 7 巻線コイル 8 第二のステータ組 9 ロータ 10,11 コイルボビン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのケースを構成する第一の外側ス
    テータとモータの内部に収納される第一の内側ステータ
    との間に巻線コイルを有する第一のステータ組と、モー
    タのケースを構成する第二の外側ステータとモータの内
    部に収納される第二の内側ステータとの間に巻線コイル
    を有する第二のステータ組とを、両内側ステータが、前
    記第一のステータ組の巻線コイルと前記第二のステータ
    組の巻線コイルとの間に位置するように重ね合わせた構
    成を有する小型モータにおいて、前記第一のステータ組
    に前記第二の内側ステータの位置保持をする第一保持部
    を形成し、前記第二のステータ組に第一の内側ステータ
    の位置保持をする第二保持部を形成したことを特徴とす
    る小型モータ。
  2. 【請求項2】 前記第一保持部を前記第一の外側ステー
    タに設けると共に、前記第二保持部を前記第二の外側ス
    テータに設け、前記第一の外側ステータに形成した第一
    保持部が前記第二の内側ステータの位置保持をする一
    方、前記第二の外側ステータに形成した第二保持部が前
    記第一の内側ステータの位置保持をするようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  3. 【請求項3】 前記第一及び第二の内側ステータと前記
    第一及び第二の外側ステータとには、それぞれロータと
    対向する極歯を形成したことを特徴とする請求項2記載
    の小型モータ。
  4. 【請求項4】 前記第一及び前記第二の内側ステータの
    外周に突起部を形成し、前記第一及び第二の内側ステー
    タに形成した突起部を重ね合わせた時に、前記第一の内
    側ステータに形成した突起部と前記第二の内側ステータ
    に形成した突起部とが重ならない非重なり部を設け、前
    記第二の内側ステータの前記突起部の非重なり部を前記
    第一の外側ステータに形成した第一保持部に当接して保
    持し、前記第一の内側ステータの前記突起部の非重なり
    部を前記第二の外側ステータに形成した前記第二保持部
    に当接して保持したことを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載の小型モータ。
  5. 【請求項5】 前記第一及び第二の外側ステータをカッ
    プ状のモータケースにより形成し、該カップ状のモータ
    ケースの外周部に、前記突起部に当接して保持する切欠
    きを形成し、前記各突起部をこの切欠きに嵌合させるこ
    とにより、前記両外側ステータに対する前記両内側ステ
    ータの周方向の位置決めを行うようにしたことを特徴と
    する請求項4記載の小型モータ。
  6. 【請求項6】 前記巻線コイルを巻回したボビンを有
    し、前記第一のステータ組のボビンに第一保持部を形成
    し、前記第二のステータ組のボビンに第二保持部を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の小型モータ。
  7. 【請求項7】 前記第一及び第二の内側ステータと前記
    第一及び第二の外側ステータとには、それぞれロータと
    対向する極歯を形成したことを特徴とする請求項6記載
    の小型モータ。
  8. 【請求項8】 前記両内側ステータを重ね合わせて一体
    とし、前記第一の内側ステータが前記第二の外側ステー
    タに当接して保持されているとき、前記第二の内側ステ
    ータが前記第一の外側ステータに当接して保持されてい
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の
    小型モータ。
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