JPH08242168A - サンプルホールド回路およびそのアレイ装置 - Google Patents
サンプルホールド回路およびそのアレイ装置Info
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- JPH08242168A JPH08242168A JP7041846A JP4184695A JPH08242168A JP H08242168 A JPH08242168 A JP H08242168A JP 7041846 A JP7041846 A JP 7041846A JP 4184695 A JP4184695 A JP 4184695A JP H08242168 A JPH08242168 A JP H08242168A
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- nmos transistor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】サンプルホールド回路のホールド容量が小さく
ても所望精度のホールド電圧を得るようにし、A/Dコ
ンバータの高信号帯域化と高速変換を実現する。 【構成】入力端子4と出力端子5との間に挿入接続され
たアナログスイッチSWと、出力端子と接地端子との間
に接続されたホールド用のコンデンサ3と、アナログス
イッチの入力端子側に接続され、アナログスイッチ用の
PMOSトランジスタ2およびNMOSトランジスタ1
とは相補的に駆動されるフィールドスルー電荷補償用の
第1のPMOSトランジスタ19aおよび第1のNMO
Sトランジスタ18aと、アナログスイッチの出力端子
側に接続され、アナログスイッチ用のPMOSトランジ
スタおよびNMOSトランジスタとは相補的に駆動され
るフィールドスルー電荷補償用の第2のPMOSトラン
ジスタ19bおよび第2のNMOSトランジスタ18b
とを具備することを特徴とする。
ても所望精度のホールド電圧を得るようにし、A/Dコ
ンバータの高信号帯域化と高速変換を実現する。 【構成】入力端子4と出力端子5との間に挿入接続され
たアナログスイッチSWと、出力端子と接地端子との間
に接続されたホールド用のコンデンサ3と、アナログス
イッチの入力端子側に接続され、アナログスイッチ用の
PMOSトランジスタ2およびNMOSトランジスタ1
とは相補的に駆動されるフィールドスルー電荷補償用の
第1のPMOSトランジスタ19aおよび第1のNMO
Sトランジスタ18aと、アナログスイッチの出力端子
側に接続され、アナログスイッチ用のPMOSトランジ
スタおよびNMOSトランジスタとは相補的に駆動され
るフィールドスルー電荷補償用の第2のPMOSトラン
ジスタ19bおよび第2のNMOSトランジスタ18b
とを具備することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ電圧をサンプ
ルホールドするサンプルホールド回路およびそのアレイ
装置に係り、例えば並列型アナログ/デジタル(A/
D)コンバータなどに使用される。
ルホールドするサンプルホールド回路およびそのアレイ
装置に係り、例えば並列型アナログ/デジタル(A/
D)コンバータなどに使用される。
【0002】
【従来の技術】従来のサンプルホールド回路は、図4に
示すように、N型MOS(以下、NMOSと記す)トラ
ンジスタ1とP型MOS(以下、PMOSと記す)トラ
ンジスタ2とをペアにしたアナログスイッチSWとアナ
ログ電圧ホールド用のコンデンサ3により構成されてい
る。
示すように、N型MOS(以下、NMOSと記す)トラ
ンジスタ1とP型MOS(以下、PMOSと記す)トラ
ンジスタ2とをペアにしたアナログスイッチSWとアナ
ログ電圧ホールド用のコンデンサ3により構成されてい
る。
【0003】上記構成のサンプルホールド回路において
は、クロック信号Fsがハイレベル(クロック信号Fs
Nがロウレベル)の時、アナログスイッチSWはオン状
態となり、入力端子4の電圧がホールド用コンデンサ3
に蓄えられる。
は、クロック信号Fsがハイレベル(クロック信号Fs
Nがロウレベル)の時、アナログスイッチSWはオン状
態となり、入力端子4の電圧がホールド用コンデンサ3
に蓄えられる。
【0004】次に、クロック端子6aに印加されるクロ
ック信号Fsをロウレベル、クロック端子6bに印加さ
れるクロック信号FsNをハイレベルにすると、アナロ
グスイッチSWはオフ状態となり、前記ホールド用コン
デンサ3に蓄えられているアナログ電圧はホールドされ
る。
ック信号Fsをロウレベル、クロック端子6bに印加さ
れるクロック信号FsNをハイレベルにすると、アナロ
グスイッチSWはオフ状態となり、前記ホールド用コン
デンサ3に蓄えられているアナログ電圧はホールドされ
る。
【0005】ところで、MOSトランジスタには寄生容
量が存在し、アナログスイッチSWがオン状態の時にこ
の寄生容量に蓄えられた電荷は、アナログスイッチSW
がオフ状態へ変化する際に入力端子4および出力端子5
に放出される(この放出電荷をフィールドスルー電荷と
称す)現象が発生し、この現象は回路動作の精度劣化の
主な原因となつている。
量が存在し、アナログスイッチSWがオン状態の時にこ
の寄生容量に蓄えられた電荷は、アナログスイッチSW
がオフ状態へ変化する際に入力端子4および出力端子5
に放出される(この放出電荷をフィールドスルー電荷と
称す)現象が発生し、この現象は回路動作の精度劣化の
主な原因となつている。
【0006】次に、上記フィールドスルー電荷の発生現
象について、アナログスイッチSWとしてNMOSトラ
ンジスタ1のみを用いた場合を例にとって、図5に示す
回路および図6に示す動作波形を参照しながら詳細に説
明する。
象について、アナログスイッチSWとしてNMOSトラ
ンジスタ1のみを用いた場合を例にとって、図5に示す
回路および図6に示す動作波形を参照しながら詳細に説
明する。
【0007】図5に示すサンプルホールド回路におい
て、入力電圧vi源からNMOSトランジスタ1までの
等価回路は、寄生抵抗9aと寄生容量9bの回路で表わ
される。また、NMOSトランジスタ1の寄生容量とし
て、ゲート電極と出力端子5側ノードとの間の寄生容量
7(容量値Cd)とゲート電極と入力端子4側ノードと
の間の寄生容量8(容量値Cs)が存在する。
て、入力電圧vi源からNMOSトランジスタ1までの
等価回路は、寄生抵抗9aと寄生容量9bの回路で表わ
される。また、NMOSトランジスタ1の寄生容量とし
て、ゲート電極と出力端子5側ノードとの間の寄生容量
7(容量値Cd)とゲート電極と入力端子4側ノードと
の間の寄生容量8(容量値Cs)が存在する。
【0008】いま、クロック信号Fsがハイレベル(電
源電位VDD)の時、NMOSトランジスタ1はオンと
なり、入力端子4の電圧viと出力端子の電圧は同電位
となる。この時、寄生容量7、8には、それぞれ(VD
D一vi)の電位差分の電荷が蓄えられる。
源電位VDD)の時、NMOSトランジスタ1はオンと
なり、入力端子4の電圧viと出力端子の電圧は同電位
となる。この時、寄生容量7、8には、それぞれ(VD
D一vi)の電位差分の電荷が蓄えられる。
【0009】そして、クロック信号Fsがロウレベル
(接地電位VSS)に遷移していくにしたがい、上記寄
生容量7、8に蓄えられている電荷は徐々に入力端子4
および出力端子5に放出されていき、この電荷によって
出力端子5と入力端子4の電圧は変動してしまう。
(接地電位VSS)に遷移していくにしたがい、上記寄
生容量7、8に蓄えられている電荷は徐々に入力端子4
および出力端子5に放出されていき、この電荷によって
出力端子5と入力端子4の電圧は変動してしまう。
【0010】この場合、通常、出力端子5のホールド用
コンデンサ3は寄生容量8に対して十分大きな容量値C
hに設定するので、出力端子5の電圧変動v1 は比較的
少ない。しかし、入力端子4はインピーダンスが高いの
で、入力端子4の電圧変動v2 は大きくなり、このこと
はNMOSトランジスタ1のオフ電圧を変動させること
にもなる。
コンデンサ3は寄生容量8に対して十分大きな容量値C
hに設定するので、出力端子5の電圧変動v1 は比較的
少ない。しかし、入力端子4はインピーダンスが高いの
で、入力端子4の電圧変動v2 は大きくなり、このこと
はNMOSトランジスタ1のオフ電圧を変動させること
にもなる。
【0011】クロック信号Fsの電位がNMOSトラン
ジスタ1の閾値Vth+vi以上では、NMOSトラン
ジスタ1はオン状態であり、入出力端子間は接続してい
ると考えることができる。これに対して、クロック信号
Fsの電位が前記Vth+vi以下になると、NMOS
トランジスタ1はオフ状態になり、入出力端子間は分断
されることになる。
ジスタ1の閾値Vth+vi以上では、NMOSトラン
ジスタ1はオン状態であり、入出力端子間は接続してい
ると考えることができる。これに対して、クロック信号
Fsの電位が前記Vth+vi以下になると、NMOS
トランジスタ1はオフ状態になり、入出力端子間は分断
されることになる。
【0012】フィールドスルー電荷は、入力インピーダ
ンスと入力電圧vi、電源電位VDD、プロセスのばら
つき(NMOSトランジスタ1の閾値Vth、ゲート酸
化膜厚等)に依存して変動することになり、フィールド
スルー電荷量とホールド用コンデンサ3の割合によって
誤差電圧ve(入力電圧viと出力電圧voとの差)が
生じることになる。
ンスと入力電圧vi、電源電位VDD、プロセスのばら
つき(NMOSトランジスタ1の閾値Vth、ゲート酸
化膜厚等)に依存して変動することになり、フィールド
スルー電荷量とホールド用コンデンサ3の割合によって
誤差電圧ve(入力電圧viと出力電圧voとの差)が
生じることになる。
【0013】従来のサンプルホールド回路では、アナロ
グスイッチのNMOSトランジスタ1のフィールドスル
ー電荷とPMOSトランジスタ2のフィールドスルー電
荷の移動方向が逆であることを利用し、互いのフィール
ドスルー電荷を相殺するようにして誤差電圧veの低減
を図っており、さらに、フィールドスルー電荷の影響を
考慮して寄生容量とホールド容量の比(つまり、アナロ
グスイッチのトランジスタサイズとホールド容量の比)
をある値以上に大きく設定していた。
グスイッチのNMOSトランジスタ1のフィールドスル
ー電荷とPMOSトランジスタ2のフィールドスルー電
荷の移動方向が逆であることを利用し、互いのフィール
ドスルー電荷を相殺するようにして誤差電圧veの低減
を図っており、さらに、フィールドスルー電荷の影響を
考慮して寄生容量とホールド容量の比(つまり、アナロ
グスイッチのトランジスタサイズとホールド容量の比)
をある値以上に大きく設定していた。
【0014】また、前記したように電源電圧、入力電
圧、入力インピーダンス、プロセスのばらつきによって
変化するフィールドスルー電荷量に対してサンプリング
値の変動が許容誤差の範囲内に入るように、ホールド容
量を大きな値に設定しなければならないが、このホール
ド容量を大きな値に設定することによってサンプルホー
ルド動作の高速化および入力信号帯域が制限されること
になる。
圧、入力インピーダンス、プロセスのばらつきによって
変化するフィールドスルー電荷量に対してサンプリング
値の変動が許容誤差の範囲内に入るように、ホールド容
量を大きな値に設定しなければならないが、このホール
ド容量を大きな値に設定することによってサンプルホー
ルド動作の高速化および入力信号帯域が制限されること
になる。
【0015】図7は、複数個のサンプルホールド回路が
1個の入力端子を共有する従来のサンプルホールド回路
アレイ装置の配線パターンの一例を示している。図7に
示すサンプルホールド回路アレイ装置において、N個の
サンプルホールド回路は、それぞれ前記したようにアナ
ログスイッチ11(i)(i=1、2、…n)とホール
ド用コンデンサ3(i)により構成されて並設されてお
り、共通の入力端子13から共通の入力配線12を介し
て入力電圧viが入力し、共通のクロック端子17から
共通のクロック配線15を介してクロック信号(Fs、
FsN)が供給される。
1個の入力端子を共有する従来のサンプルホールド回路
アレイ装置の配線パターンの一例を示している。図7に
示すサンプルホールド回路アレイ装置において、N個の
サンプルホールド回路は、それぞれ前記したようにアナ
ログスイッチ11(i)(i=1、2、…n)とホール
ド用コンデンサ3(i)により構成されて並設されてお
り、共通の入力端子13から共通の入力配線12を介し
て入力電圧viが入力し、共通のクロック端子17から
共通のクロック配線15を介してクロック信号(Fs、
FsN)が供給される。
【0016】このような構成の装置では、大きなホール
ド容量Chと入力配線12の寄生抵抗14によって各サ
ンプルホールド回路間にデータスキューが発生すると共
に、クロック配線15の寄生抵抗16と寄生容量によっ
てサンプリングクロックにもスキューが存在するので、
入力信号が高周波になるほど各サンプルホールド回路の
サンプリング値にズレが生じることになる。
ド容量Chと入力配線12の寄生抵抗14によって各サ
ンプルホールド回路間にデータスキューが発生すると共
に、クロック配線15の寄生抵抗16と寄生容量によっ
てサンプリングクロックにもスキューが存在するので、
入力信号が高周波になるほど各サンプルホールド回路の
サンプリング値にズレが生じることになる。
【0017】また、アナログスイッチ11(i)に生じ
るフィールドスルー電荷の影響が入力配線12を通して
各サンプルホールド回路に伝わっていき、各サンプルホ
ールド回路で均一なホールド電圧が得られなくなる。
るフィールドスルー電荷の影響が入力配線12を通して
各サンプルホールド回路に伝わっていき、各サンプルホ
ールド回路で均一なホールド電圧が得られなくなる。
【0018】従って、上記したような従来のサンプルホ
ールド回路を用いたCMOSプロセスのA/Dコンバー
タあるいは従来のサンプルホールド回路アレイ装置を用
いたCMOSプロセスの並列A/Dコンバータは、高分
解能、高精度の動作が可能な入力信号の帯域を高めるこ
と(高帯域化)および高速変換が極めて因難である。
ールド回路を用いたCMOSプロセスのA/Dコンバー
タあるいは従来のサンプルホールド回路アレイ装置を用
いたCMOSプロセスの並列A/Dコンバータは、高分
解能、高精度の動作が可能な入力信号の帯域を高めるこ
と(高帯域化)および高速変換が極めて因難である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
サンプルホールド回路は、電源電圧、入力電圧、入力イ
ンピーダンス、プロセスのばらつきによって変化するフ
ィールドスルー電荷量に対してサンプリング値の変動が
許容誤差の範囲内に入るように、ホールド容量を大きな
値に設定しなければならず、入力信号の高帯域化および
高速化が制限されるという問題があった。
サンプルホールド回路は、電源電圧、入力電圧、入力イ
ンピーダンス、プロセスのばらつきによって変化するフ
ィールドスルー電荷量に対してサンプリング値の変動が
許容誤差の範囲内に入るように、ホールド容量を大きな
値に設定しなければならず、入力信号の高帯域化および
高速化が制限されるという問題があった。
【0020】また、従来のサンプルホールド回路アレイ
装置は、ホールド容量と入力配線の寄生抵抗によって各
サンプルホールド回路間にデータスキューが発生するの
で、高入力帯域化が極めて因難であるという問題があっ
た。
装置は、ホールド容量と入力配線の寄生抵抗によって各
サンプルホールド回路間にデータスキューが発生するの
で、高入力帯域化が極めて因難であるという問題があっ
た。
【0021】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、小さなホールド容量で所望精度のホールド電
圧が得られ、従来と同等のホールド容量を使用した場合
には高精度のホールド電圧が得られ、A/Dコンバータ
に適用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換を実現
し得るサンプルホールド回路を提供することを目的とす
る。
たもので、小さなホールド容量で所望精度のホールド電
圧が得られ、従来と同等のホールド容量を使用した場合
には高精度のホールド電圧が得られ、A/Dコンバータ
に適用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換を実現
し得るサンプルホールド回路を提供することを目的とす
る。
【0022】また、本発明の他の目的は、複数のサンプ
ルホールド回路間に発生するデータスキューを低減で
き、A/Dコンバータに適用した場合に入力信号の高帯
域化と高速変換を実現し得るサンプルホールド回路アレ
イ装置を提供することにある。
ルホールド回路間に発生するデータスキューを低減で
き、A/Dコンバータに適用した場合に入力信号の高帯
域化と高速変換を実現し得るサンプルホールド回路アレ
イ装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るサンプ
ルホールド回路は、入力端子と出力端子との間に挿入接
続され、それぞれのゲートに相補的なクロック信号が与
えられるスイッチ用のNMOSトランジスタとPMOS
トランジスタとが並列に接続されてなるアナログスイッ
チと、前記出力端子と接地端子との間に接続されたホー
ルド用のコンデンサと、前記アナログスイッチの入力端
子側にソース・ドレインが接続され、前記スイッチ用の
PMOSトランジスタのほぼ半分のサイズを有し、上記
スイッチ用のPMOSトランジスタのゲートとは逆相の
クロック信号がゲートに与えられるフィールドスルー電
荷補償用の第1のPMOSトランジスタと、前記アナロ
グスイッチの入力端子側にソース・ドレインが接続さ
れ、前記スイッチ用のNMOSトランジスタのほぼ半分
のサイズを有し、上記スイッチ用のNMOSトランジス
タのゲートとは逆相のクロック信号がゲートに与えられ
るフィールドスルー電荷補償用の第1のNMOSトラン
ジスタと、前記アナログスイッチの出力端子側にソース
・ドレインが接続され、前記スイッチ用のPMOSトラ
ンジスタのほぼ半分のサイズを有し、上記スイッチ用の
PMOSトランジスタのゲートとは逆相のクロック信号
がゲートに与えられるフィールドスルー電荷補償用の第
2のPMOSトランジスタと、前記アナログスイッチの
出力端子側にソース・ドレインが接続され、前記スイッ
チ用のNMOSトランジスタのほぼ半分のサイズを有
し、上記スイッチ用のNMOSトランジスタのゲートと
は逆相のクロック信号がゲートに与えられるフィールド
スルー電荷補償用の第2のNMOSトランジスタとを具
備することを特徴とする。
ルホールド回路は、入力端子と出力端子との間に挿入接
続され、それぞれのゲートに相補的なクロック信号が与
えられるスイッチ用のNMOSトランジスタとPMOS
トランジスタとが並列に接続されてなるアナログスイッ
チと、前記出力端子と接地端子との間に接続されたホー
ルド用のコンデンサと、前記アナログスイッチの入力端
子側にソース・ドレインが接続され、前記スイッチ用の
PMOSトランジスタのほぼ半分のサイズを有し、上記
スイッチ用のPMOSトランジスタのゲートとは逆相の
クロック信号がゲートに与えられるフィールドスルー電
荷補償用の第1のPMOSトランジスタと、前記アナロ
グスイッチの入力端子側にソース・ドレインが接続さ
れ、前記スイッチ用のNMOSトランジスタのほぼ半分
のサイズを有し、上記スイッチ用のNMOSトランジス
タのゲートとは逆相のクロック信号がゲートに与えられ
るフィールドスルー電荷補償用の第1のNMOSトラン
ジスタと、前記アナログスイッチの出力端子側にソース
・ドレインが接続され、前記スイッチ用のPMOSトラ
ンジスタのほぼ半分のサイズを有し、上記スイッチ用の
PMOSトランジスタのゲートとは逆相のクロック信号
がゲートに与えられるフィールドスルー電荷補償用の第
2のPMOSトランジスタと、前記アナログスイッチの
出力端子側にソース・ドレインが接続され、前記スイッ
チ用のNMOSトランジスタのほぼ半分のサイズを有
し、上記スイッチ用のNMOSトランジスタのゲートと
は逆相のクロック信号がゲートに与えられるフィールド
スルー電荷補償用の第2のNMOSトランジスタとを具
備することを特徴とする。
【0024】また、第2の発明に係るサンプルホールド
回路アレイ装置は、それぞれの入力端子を共有し、それ
ぞれアナログスイッチおよびホールド用のコンデンサを
有し、並設された複数のサンプルホールド回路と、上記
共通の入力端子が中央部に接続され、上記共通の入力端
子から前記サンプルホールド回路に入力電圧を供給する
ための共通の入力配線と、前記複数のサンプルホールド
回路のアナログスイッチにそれぞれクロック信号を供給
するための共通のクロック配線とを具備することを特徴
とする。
回路アレイ装置は、それぞれの入力端子を共有し、それ
ぞれアナログスイッチおよびホールド用のコンデンサを
有し、並設された複数のサンプルホールド回路と、上記
共通の入力端子が中央部に接続され、上記共通の入力端
子から前記サンプルホールド回路に入力電圧を供給する
ための共通の入力配線と、前記複数のサンプルホールド
回路のアナログスイッチにそれぞれクロック信号を供給
するための共通のクロック配線とを具備することを特徴
とする。
【0025】
【作用】第1の発明のサンプルホールド回路において
は、クロック信号が第1の論理レベルの時、アナログス
イッチはオンとなり、入力端子の電圧viと出力端子の
電圧voは同電位となる。この時、スイッチ用トランジ
スタのゲート電極と出力端子側ノードとの間に存在する
寄生容量Cd、ゲート電極と入力端子側ノードとの間に
存在する寄生容量Csには、それぞれ(VDD一vi)
の電位差分の電荷が蓄えられる。
は、クロック信号が第1の論理レベルの時、アナログス
イッチはオンとなり、入力端子の電圧viと出力端子の
電圧voは同電位となる。この時、スイッチ用トランジ
スタのゲート電極と出力端子側ノードとの間に存在する
寄生容量Cd、ゲート電極と入力端子側ノードとの間に
存在する寄生容量Csには、それぞれ(VDD一vi)
の電位差分の電荷が蓄えられる。
【0026】そして、クロック信号が第2の論理レベル
になると、アナログスイッチはオフ状態となり、ホール
ド用コンデンサに蓄えられているアナログ電圧はホール
ドされるが、クロック信号が第2の論理ベルに遷移して
いくにしたがい、電荷は徐々に入力端子および出力端子
に放出されていく。
になると、アナログスイッチはオフ状態となり、ホール
ド用コンデンサに蓄えられているアナログ電圧はホール
ドされるが、クロック信号が第2の論理ベルに遷移して
いくにしたがい、電荷は徐々に入力端子および出力端子
に放出されていく。
【0027】この場合、フィールドスルー電荷が入出力
端子に等しく分散されると仮定すると、寄生容量Cdの
電荷量Qdは、Qd=Cd×(VDD一vi)、寄生容
量Csの電荷量Qsは、Qs=Cs×(VDD一vi)
になる。
端子に等しく分散されると仮定すると、寄生容量Cdの
電荷量Qdは、Qd=Cd×(VDD一vi)、寄生容
量Csの電荷量Qsは、Qs=Cs×(VDD一vi)
になる。
【0028】この時、例えば出力端子側に着目すれば、
フィールドスルー電荷補償用の第2のNMOSトランジ
スタは、そのゲートに与えられるクロック信号のレベル
がviまで遷移するまでの間はチャネルが形成されない
ので影響しないが、上記クロック信号のレベルがvi以
上になった時点から電荷を吸収していく。上記第2のN
MOSトランジスタが吸収する電荷量Qd’は、第2の
NMOSトランジスタの寄生容量をCd’で表わすと、
Cd’×(VDD一vi)となる。
フィールドスルー電荷補償用の第2のNMOSトランジ
スタは、そのゲートに与えられるクロック信号のレベル
がviまで遷移するまでの間はチャネルが形成されない
ので影響しないが、上記クロック信号のレベルがvi以
上になった時点から電荷を吸収していく。上記第2のN
MOSトランジスタが吸収する電荷量Qd’は、第2の
NMOSトランジスタの寄生容量をCd’で表わすと、
Cd’×(VDD一vi)となる。
【0029】この場合、第2のNMOSトランジスタの
サイズは、スイッチ用のNMOSトランジスタのサイズ
のほぼ半分であるので、寄生容量Cd’は寄生容量Cd
のほぼ半分であり、VDD、viに影響されずに、Qd
=Qd’となる。また、プロセスのばらつきが生じて寄
生容量値が変化した場合でも、容量比が保たれている限
り上記したような関係が成り立つ。つまり、アナログス
イッチの寄生容量による電荷放出分と同等量が電荷補償
用トランジスタで吸収される。
サイズは、スイッチ用のNMOSトランジスタのサイズ
のほぼ半分であるので、寄生容量Cd’は寄生容量Cd
のほぼ半分であり、VDD、viに影響されずに、Qd
=Qd’となる。また、プロセスのばらつきが生じて寄
生容量値が変化した場合でも、容量比が保たれている限
り上記したような関係が成り立つ。つまり、アナログス
イッチの寄生容量による電荷放出分と同等量が電荷補償
用トランジスタで吸収される。
【0030】このようにアナログスイッチから発生する
フィールドスルー電荷は、アナログスイッチの入力端子
側の一端に接続されているフィールドスルー電荷補償用
のMOSトランジスタ、アナログスイッチの出力端子側
の一端に接続されているフィールドスルー電荷補償用の
MOSトランジスタによって吸収される。
フィールドスルー電荷は、アナログスイッチの入力端子
側の一端に接続されているフィールドスルー電荷補償用
のMOSトランジスタ、アナログスイッチの出力端子側
の一端に接続されているフィールドスルー電荷補償用の
MOSトランジスタによって吸収される。
【0031】また、入力端子と接地端子との間に安定化
用のコンデンサを接続することによって、入力端子の電
圧変動が少なくなるので、サンプルホールド電圧の精度
がさらに高くなる。
用のコンデンサを接続することによって、入力端子の電
圧変動が少なくなるので、サンプルホールド電圧の精度
がさらに高くなる。
【0032】第2の発明のサンプルホールド回路アレイ
装置においては、複数のサンプルホールド回路間に発生
するデータスキューを低減でき、A/Dコンバータに適
用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換を実現する
ことが可能になる。
装置においては、複数のサンプルホールド回路間に発生
するデータスキューを低減でき、A/Dコンバータに適
用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換を実現する
ことが可能になる。
【0033】また、共通の入力配線と複数のサンプルホ
ールド回路のアナログスイッチの入力端子との間にそれ
ぞれ対応して抵抗素子を挿入接続することによって、デ
ータスキューをさらに低減することが可能になる。
ールド回路のアナログスイッチの入力端子との間にそれ
ぞれ対応して抵抗素子を挿入接続することによって、デ
ータスキューをさらに低減することが可能になる。
【0034】さらに、各サンプルホールド回路として、
第1の発明のサンプルホールド回路を使用してその入力
端子を共有するようにすれば、第1の発明のサンプルホ
ールド回路の利点が得られるようになる。
第1の発明のサンプルホールド回路を使用してその入力
端子を共有するようにすれば、第1の発明のサンプルホ
ールド回路の利点が得られるようになる。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、第1の発明に係るサンプルホール
ド回路の一実施例を示している。図1に示すサンプルホ
ールド回路は、入力端子4と出力端子5との間に直列に
アナログスイッチSWが挿入接続されており、入力端子
4と接地端子5との間に安定化用のコンデンサ20が接
続され、出力端子4と接地端子との間にホールド用のコ
ンデンサ3が接続されている。
に説明する。図1は、第1の発明に係るサンプルホール
ド回路の一実施例を示している。図1に示すサンプルホ
ールド回路は、入力端子4と出力端子5との間に直列に
アナログスイッチSWが挿入接続されており、入力端子
4と接地端子5との間に安定化用のコンデンサ20が接
続され、出力端子4と接地端子との間にホールド用のコ
ンデンサ3が接続されている。
【0036】上記アナログスイッチSWは、スイッチ用
のNMOSトランジスタ1とPMOSトランジスタ2と
が並列に接続されてなり、上記スイッチ用のNMOSト
ランジスタ1のゲートはクロック信号Fsが入力するク
ロック端子6aに接続され、上記スイッチ用のPMOS
トランジスタ2のゲートは前記クロック信号Fsとは相
補的なクロック信号FsNが入力するクロック端子6b
に接続されている。
のNMOSトランジスタ1とPMOSトランジスタ2と
が並列に接続されてなり、上記スイッチ用のNMOSト
ランジスタ1のゲートはクロック信号Fsが入力するク
ロック端子6aに接続され、上記スイッチ用のPMOS
トランジスタ2のゲートは前記クロック信号Fsとは相
補的なクロック信号FsNが入力するクロック端子6b
に接続されている。
【0037】前記アナログスイッチSWの入力端子側の
一端には、前記スイッチ用のPMOSトランジスタ2の
ほぼ半分のサイズを有するフィールドスルー電荷補償用
の第1のPMOSトランジスタ19aのソース・ドレイ
ンが接続されると共に、前記スイッチ用のNMOSトラ
ンジスタ1のほぼ半分のサイズを有するフィールドスル
ー電荷補償用の第1のNMOSトランジスタ18aのソ
ース・ドレインが接続されている。
一端には、前記スイッチ用のPMOSトランジスタ2の
ほぼ半分のサイズを有するフィールドスルー電荷補償用
の第1のPMOSトランジスタ19aのソース・ドレイ
ンが接続されると共に、前記スイッチ用のNMOSトラ
ンジスタ1のほぼ半分のサイズを有するフィールドスル
ー電荷補償用の第1のNMOSトランジスタ18aのソ
ース・ドレインが接続されている。
【0038】そして、上記フィールドスルー電荷補償用
の第1のPMOSトランジスタ19aおよび第1のNM
OSトランジスタ18aの各ゲートには、クロック信号
FsおよびFsNが対応して供給される(つまり、前記
スイッチ用のPMOSトランジスタ2およびNMOSト
ランジスタ1の各ゲートに対応して供給されるクロック
信号FsNおよびFsとは逆相の信号が供給される)。
の第1のPMOSトランジスタ19aおよび第1のNM
OSトランジスタ18aの各ゲートには、クロック信号
FsおよびFsNが対応して供給される(つまり、前記
スイッチ用のPMOSトランジスタ2およびNMOSト
ランジスタ1の各ゲートに対応して供給されるクロック
信号FsNおよびFsとは逆相の信号が供給される)。
【0039】また、前記アナログスイッチSWの出力端
子側の一端には、上記したアナログスイッチの入力端子
側の一端と同様に、前記スイッチ用のPMOSトランジ
スタ2のほぼ半分のサイズを有するフィールドスルー電
荷補償用の第2のPMOSトランジスタ19bのソース
・ドレインが接続されると共に、前記スイッチ用のNM
OSトランジスタ1のほぼ半分のサイズを有するフィー
ルドスルー電荷補償用の第2のNMOSトランジスタ1
8bのソース・ドレインが接続されている。
子側の一端には、上記したアナログスイッチの入力端子
側の一端と同様に、前記スイッチ用のPMOSトランジ
スタ2のほぼ半分のサイズを有するフィールドスルー電
荷補償用の第2のPMOSトランジスタ19bのソース
・ドレインが接続されると共に、前記スイッチ用のNM
OSトランジスタ1のほぼ半分のサイズを有するフィー
ルドスルー電荷補償用の第2のNMOSトランジスタ1
8bのソース・ドレインが接続されている。
【0040】そして、上記フィールドスルー電荷補償用
の第2のPMOSトランジスタ19bおよび第2のNM
OSトランジスタ18bの各ゲートには、上記したアナ
ログスイッチの入力端子側の一端と同様に、クロック信
号FsおよびFsNが対応して供給される。
の第2のPMOSトランジスタ19bおよび第2のNM
OSトランジスタ18bの各ゲートには、上記したアナ
ログスイッチの入力端子側の一端と同様に、クロック信
号FsおよびFsNが対応して供給される。
【0041】次に、図1のフィールドスルー電荷補償回
路を備えたアナログスイッチの動作について、従来例と
同様に、アナログスイッチとしてNMOSトランジスタ
1のみを用いた場合を例にとって、図2に示す動作波形
を参照しながら説明する。
路を備えたアナログスイッチの動作について、従来例と
同様に、アナログスイッチとしてNMOSトランジスタ
1のみを用いた場合を例にとって、図2に示す動作波形
を参照しながら説明する。
【0042】クロック信号Fsがハイレベル(クロック
信号FsNがロウレベル)の時、スイッチ用のNMOS
トランジスタ1はオンとなり、入力端子の電圧viと出
力端子の電圧voは同電位となる。この時、スイッチ用
のNMOSトランジスタ1のゲート電極と出力端子5側
ノードとの間に存在する寄生容量Cd、ゲート電極と入
力端子4側ノードとの間に存在する寄生容量Csには、
それぞれ(VDD一vi)の電位差分の電荷が蓄えられ
る。
信号FsNがロウレベル)の時、スイッチ用のNMOS
トランジスタ1はオンとなり、入力端子の電圧viと出
力端子の電圧voは同電位となる。この時、スイッチ用
のNMOSトランジスタ1のゲート電極と出力端子5側
ノードとの間に存在する寄生容量Cd、ゲート電極と入
力端子4側ノードとの間に存在する寄生容量Csには、
それぞれ(VDD一vi)の電位差分の電荷が蓄えられ
る。
【0043】そして、クロック信号Fsがロウレベル
(クロック信号FsNがハイレベル)になると、スイッ
チ用のNMOSトランジスタ1はオフ状態となり、前記
ホールド用コンデンサ3に蓄えられているアナログ電圧
はホールドされるが、クロック信号Fsがロウレベルに
遷移していくにしたがい、電荷は徐々に入力端子4およ
び出力端子5に放出されていく。
(クロック信号FsNがハイレベル)になると、スイッ
チ用のNMOSトランジスタ1はオフ状態となり、前記
ホールド用コンデンサ3に蓄えられているアナログ電圧
はホールドされるが、クロック信号Fsがロウレベルに
遷移していくにしたがい、電荷は徐々に入力端子4およ
び出力端子5に放出されていく。
【0044】この場合、フィールドスルー電荷が入出力
端子に等しく分散されると仮定すると、寄生容量Cdの
電荷量Qdは、Qd=Cd×(VDD一vi)、寄生容
量Csの電荷量Qsは、Qs=Cs×(VDD一vi)
になる。
端子に等しく分散されると仮定すると、寄生容量Cdの
電荷量Qdは、Qd=Cd×(VDD一vi)、寄生容
量Csの電荷量Qsは、Qs=Cs×(VDD一vi)
になる。
【0045】この時、出力端子側に接続されているフィ
ールドスルー電荷補償用の第2のNMOSトランジスタ
18bは、クロック信号FsNのレベルがviまで遷移
するまでの間はチャネルが形成されないので影響しない
が、クロック信号FsNのレベルがvi以上になった時
点から電荷を吸収していく。上記第2のNMOSトラン
ジスタ18bが吸収する電荷量Qd’は、第2のNMO
Sトランジスタ18bの寄生容量をCd’で表わすと、
Qd’=Cd’×(VDD一vi)となる。
ールドスルー電荷補償用の第2のNMOSトランジスタ
18bは、クロック信号FsNのレベルがviまで遷移
するまでの間はチャネルが形成されないので影響しない
が、クロック信号FsNのレベルがvi以上になった時
点から電荷を吸収していく。上記第2のNMOSトラン
ジスタ18bが吸収する電荷量Qd’は、第2のNMO
Sトランジスタ18bの寄生容量をCd’で表わすと、
Qd’=Cd’×(VDD一vi)となる。
【0046】この場合、第2のNMOSトランジスタ1
8bのサイズは、スイッチ用のNMOSトランジスタ1
のサイズのほぼ半分であるので、上記寄生容量Cd’は
前記寄生容量Cdのほぼ半分であり、VDD、viに影
響されずに、Qd=Qd’となる。また、プロセスのば
らつきが生じて寄生容量値が変化した場合でも、容量比
が保たれている限り前記したような関係が成り立つ。
8bのサイズは、スイッチ用のNMOSトランジスタ1
のサイズのほぼ半分であるので、上記寄生容量Cd’は
前記寄生容量Cdのほぼ半分であり、VDD、viに影
響されずに、Qd=Qd’となる。また、プロセスのば
らつきが生じて寄生容量値が変化した場合でも、容量比
が保たれている限り前記したような関係が成り立つ。
【0047】上記と同様に、入力端子側に接続されてい
るフィールドスルー電荷補償用の第1のNMOSトラン
ジスタ18aの寄生容量Cs’も前記寄生容量Csのほ
ぼ半分であり、上記寄生容量Cs’が吸収する電荷量Q
s’も、VDD、viに影響されずに、Qs=Qs’と
なる。また、プロセスのばらつきが生じて寄生容量値が
変化した場合でも、容量比が保たれている限り前記した
ような関係が成り立つ。
るフィールドスルー電荷補償用の第1のNMOSトラン
ジスタ18aの寄生容量Cs’も前記寄生容量Csのほ
ぼ半分であり、上記寄生容量Cs’が吸収する電荷量Q
s’も、VDD、viに影響されずに、Qs=Qs’と
なる。また、プロセスのばらつきが生じて寄生容量値が
変化した場合でも、容量比が保たれている限り前記した
ような関係が成り立つ。
【0048】従って、スイッチ用のNMOSトランジス
タ1から放出される電荷は、フィールドスルー電荷補償
用の第1のNMOSトランジスタ18aおよび第2のN
MOSトランジスタ18bによって吸収され、入力端子
4および出力端子5への影響は少なくなる。
タ1から放出される電荷は、フィールドスルー電荷補償
用の第1のNMOSトランジスタ18aおよび第2のN
MOSトランジスタ18bによって吸収され、入力端子
4および出力端子5への影響は少なくなる。
【0049】上記と同様に、スイッチ用のPMOSトラ
ンジスタ2から放出される電荷は、フィールドスルー電
荷補償用の第1のPMOSトランジスタ19aおよび第
2のPMOSトランジスタ19bによって吸収され、入
力端子4および出力端子5への影響は少なくなる。
ンジスタ2から放出される電荷は、フィールドスルー電
荷補償用の第1のPMOSトランジスタ19aおよび第
2のPMOSトランジスタ19bによって吸収され、入
力端子4および出力端子5への影響は少なくなる。
【0050】上記実施例のアナログスイッチによれば、
スイッチ用MOSトランジスタ1、2から放出される電
荷がフィールドスルー電荷補償用のMOSトランジスタ
18a〜19b群によって吸収されるので、入力端子4
および出力端子5への影響は少なくなる。
スイッチ用MOSトランジスタ1、2から放出される電
荷がフィールドスルー電荷補償用のMOSトランジスタ
18a〜19b群によって吸収されるので、入力端子4
および出力端子5への影響は少なくなる。
【0051】なお、上記実施例においてはフィールドス
ルー電荷が入出力端子に等しく分散されると仮定した
が、実際には、分散割合は入力電圧vi源のインピ一ダ
ンス(入力側のバッファ回路の出力インピ一ダンスとか
入力配線のインピ一ダンス)によって僅かに変動する。
ルー電荷が入出力端子に等しく分散されると仮定した
が、実際には、分散割合は入力電圧vi源のインピ一ダ
ンス(入力側のバッファ回路の出力インピ一ダンスとか
入力配線のインピ一ダンス)によって僅かに変動する。
【0052】そこで、入力端子4に安定化用コンデンサ
20(容量値Ci)を付加することにより、上記分散割
合の変動を少なくし、誤差電圧veをさらに少なくする
ことが可能になる。
20(容量値Ci)を付加することにより、上記分散割
合の変動を少なくし、誤差電圧veをさらに少なくする
ことが可能になる。
【0053】なお、上記実施例におけるフィールドスル
ー電荷補償用のMOSトランジスタに代えて、他の電荷
吸収手段を用いてもよい。図3は、本発明の第2実施例
として、複数のサンプルホールド回路が1個の入力端子
13を共有するサンプルホールド回路アレイ装置の配線
パターンの一例を示している。
ー電荷補償用のMOSトランジスタに代えて、他の電荷
吸収手段を用いてもよい。図3は、本発明の第2実施例
として、複数のサンプルホールド回路が1個の入力端子
13を共有するサンプルホールド回路アレイ装置の配線
パターンの一例を示している。
【0054】図3において、n個のサンプルホールド回
路は、並設されており、それぞれ対応してアナログスイ
ッチ11(i)(i=1、2、…n)およびホールド用
コンデンサ3(i)を基本構成として有する。上記共通
の入力端子13から各サンプルホールド回路に入力電圧
を供給するための共通の入力配線12の中央部に上記共
通の入力端子13が接続されている。
路は、並設されており、それぞれ対応してアナログスイ
ッチ11(i)(i=1、2、…n)およびホールド用
コンデンサ3(i)を基本構成として有する。上記共通
の入力端子13から各サンプルホールド回路に入力電圧
を供給するための共通の入力配線12の中央部に上記共
通の入力端子13が接続されている。
【0055】そして、共通のクロック端子17から共通
のクロック配線15を介してクロック信号(Fs、Fs
N)が前記n個のサンプルホールド回路のアナログスイ
ッチにそれぞれ供給される。
のクロック配線15を介してクロック信号(Fs、Fs
N)が前記n個のサンプルホールド回路のアナログスイ
ッチにそれぞれ供給される。
【0056】本例では、n個のサンプルホールド回路お
よび1個の共通の入力端子13として、図1に示したよ
うなサンプルホールド回路のn個分が各入力端子を共有
している。この場合、上記共通の入力配線12とn個の
サンプルホールド回路のアナログスイッチとの間にそれ
ぞれ抵抗素子21を挿入接続することが望ましい。
よび1個の共通の入力端子13として、図1に示したよ
うなサンプルホールド回路のn個分が各入力端子を共有
している。この場合、上記共通の入力配線12とn個の
サンプルホールド回路のアナログスイッチとの間にそれ
ぞれ抵抗素子21を挿入接続することが望ましい。
【0057】上記サンプルホールド回路アレイ装置によ
れば、共通の入力端子13からn個のサンプルホールド
回路までの経路の長さおよびその抵抗値が平均化される
ので、入力配線12の寄生抵抗14によるデータスキュ
ーの発生を低減でき、フィールドスルー電荷の伝達を防
止できる。
れば、共通の入力端子13からn個のサンプルホールド
回路までの経路の長さおよびその抵抗値が平均化される
ので、入力配線12の寄生抵抗14によるデータスキュ
ーの発生を低減でき、フィールドスルー電荷の伝達を防
止できる。
【0058】
【発明の効果】上述したように本発明のサンプルホール
ド回路によれば、小さなホールド容量で所望精度のホー
ルド電圧が得られ、従来と同等のホールド容量を使用し
た場合には高精度のホールド電圧が得られ、A/Dコン
バータに適用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換
を実現することができる。
ド回路によれば、小さなホールド容量で所望精度のホー
ルド電圧が得られ、従来と同等のホールド容量を使用し
た場合には高精度のホールド電圧が得られ、A/Dコン
バータに適用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換
を実現することができる。
【0059】また、本発明のサンプルホールド回路アレ
イ装置によれば、複数のサンプルホールド回路間に発生
するデータスキューを低減でき、A/Dコンバータに適
用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換を実現する
ことができる。
イ装置によれば、複数のサンプルホールド回路間に発生
するデータスキューを低減でき、A/Dコンバータに適
用した場合に入力信号の高帯域化と高速変換を実現する
ことができる。
【図1】本発明の第1実施例に係るサンプルホールド回
路を示す回路図。
路を示す回路図。
【図2】図1の動作を示す波形図。
【図3】本発明の第2実施例に係る複数のサンプルホー
ルド回路が1個の入力端子を共有するサンプルホールド
回路アレイの配線パターンの一例を示す図。
ルド回路が1個の入力端子を共有するサンプルホールド
回路アレイの配線パターンの一例を示す図。
【図4】従来のサンプルホールド回路を示す回路図。
【図5】アナログスイッチとしてNMOSトランジスタ
のみを用いた場合の従来のサンプルホールド回路を示す
回路図。
のみを用いた場合の従来のサンプルホールド回路を示す
回路図。
【図6】図5の回路の動作を示す波形図。
【図7】複数のサンプルホールド回路が1個の入力端子
を共有する従来のサンプルホールド回路アレイの配線パ
ターンの一例を示す回路図。
を共有する従来のサンプルホールド回路アレイの配線パ
ターンの一例を示す回路図。
1…スイッチ用のNMOSトランジスタ、2…スイッチ
用のPMOSトランジスタ、3…ホールド用のコンデン
サ、4…入力端子、5…出力端子、SW…アナログスイ
ッチ、18a…フィールドスルー電荷補償用の第1のN
MOSトランジスタ、18b…フィールドスルー電荷補
償用の第2のNMOSトランジスタ、19a…フィール
ドスルー電荷補償用の第1のPMOSトランジスタ、1
9b…フィールドスルー電荷補償用の第2のPMOSト
ランジスタ、20…安定化用のコンデンサ、21…抵
抗。
用のPMOSトランジスタ、3…ホールド用のコンデン
サ、4…入力端子、5…出力端子、SW…アナログスイ
ッチ、18a…フィールドスルー電荷補償用の第1のN
MOSトランジスタ、18b…フィールドスルー電荷補
償用の第2のNMOSトランジスタ、19a…フィール
ドスルー電荷補償用の第1のPMOSトランジスタ、1
9b…フィールドスルー電荷補償用の第2のPMOSト
ランジスタ、20…安定化用のコンデンサ、21…抵
抗。
Claims (5)
- 【請求項1】 入力端子と出力端子との間に挿入接続さ
れ、それぞれのゲートに相補的なクロック信号が与えら
れるスイッチ用のNMOSトランジスタとPMOSトラ
ンジスタとが並列に接続されてなるアナログスイッチ
と、前記出力端子と接地端子との間に接続されたホール
ド用のコンデンサと、前記アナログスイッチの入力端子
側にソース・ドレインが接続され、前記スイッチ用のP
MOSトランジスタのほぼ半分のサイズを有し、上記ス
イッチ用のPMOSトランジスタのゲートとは逆相のク
ロック信号がゲートに与えられるフィールドスルー電荷
補償用の第1のPMOSトランジスタと、前記アナログ
スイッチの入力端子側にソース・ドレインが接続され、
前記スイッチ用のNMOSトランジスタのほぼ半分のサ
イズを有し、上記スイッチ用のNMOSトランジスタの
ゲートとは逆相のクロック信号がゲートに与えられるフ
ィールドスルー電荷補償用の第1のNMOSトランジス
タと、前記アナログスイッチの出力端子側にソース・ド
レインが接続され、前記スイッチ用のPMOSトランジ
スタのほぼ半分のサイズを有し、上記スイッチ用のPM
OSトランジスタのゲートとは逆相のクロック信号がゲ
ートに与えられるフィールドスルー電荷補償用の第2の
PMOSトランジスタと、前記アナログスイッチの出力
端子側にソース・ドレインが接続され、前記スイッチ用
のNMOSトランジスタのほぼ半分のサイズを有し、上
記スイッチ用のNMOSトランジスタのゲートとは逆相
のクロック信号がゲートに与えられるフィールドスルー
電荷補償用の第2のNMOSトランジスタとを具備する
ことを特徴とするサンプルホールド回路。 - 【請求項2】 前記入力端子と接地端子との間に接続さ
れた安定化用のコンデンサをさらに具備することを特徴
とする請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 【請求項3】 それぞれ入力端子を共有し、それぞれア
ナログスイッチおよびホールド用のコンデンサを有し、
並設された複数のサンプルホールド回路と、 上記共通の入力端子が中央部に接続され、上記共通の入
力端子から前記各サンプルホールド回路に入力電圧を供
給するための共通の入力配線と、 前記複数のサンプルホールド回路のアナログスイッチに
それぞれクロック信号を供給するための共通のクロック
配線とを具備することを特徴とするサンプルホールド回
路アレイ装置。 - 【請求項4】 前記共通の入力配線と前記複数のサンプ
ルホールド回路のアナログスイッチの入力端子との間に
それぞれ対応して挿入接続された複数の抵抗素子をさら
に具備することを特徴とする請求項3記載のサンプルホ
ールド回路アレイ装置。 - 【請求項5】 入力端子と出力端子との間に挿入接続さ
れ、それぞれのゲートに相補的なクロック信号が与えら
れるスイッチ用のNMOSトランジスタとPMOSトラ
ンジスタとが並列に接続されてなるアナログスイッチ
と、前記出力端子と接地端子との間に接続されたホール
ド用のコンデンサと、前記アナログスイッチの一端に設
けられ、前記アナログスイッチから放出されるフィール
ドスルー電荷を吸収する手段とを具備することを特徴と
するサンプルホールド回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041846A JPH08242168A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | サンプルホールド回路およびそのアレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041846A JPH08242168A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | サンプルホールド回路およびそのアレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08242168A true JPH08242168A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12619626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7041846A Pending JPH08242168A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | サンプルホールド回路およびそのアレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08242168A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012156678A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Seiko Epson Corp | サンプル・ホールド回路、回路装置、a/d変換回路及び電子機器 |
JP2013046207A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Tokai Rika Co Ltd | チョッパ型コンパレータ |
KR20200001954A (ko) * | 2018-06-28 | 2020-01-07 | 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 | 듀얼 송신 게이트를 위한 듀얼 룰 집적 회로 |
CN113490985A (zh) * | 2019-02-25 | 2021-10-08 | ams国际有限公司 | 减少电荷注入误差的电路 |
JP2022552212A (ja) * | 2019-10-07 | 2022-12-15 | イニベーション・アー・ゲー | スイッチトキャパシタ回路 |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP7041846A patent/JPH08242168A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012156678A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Seiko Epson Corp | サンプル・ホールド回路、回路装置、a/d変換回路及び電子機器 |
JP2013046207A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Tokai Rika Co Ltd | チョッパ型コンパレータ |
KR20200001954A (ko) * | 2018-06-28 | 2020-01-07 | 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 | 듀얼 송신 게이트를 위한 듀얼 룰 집적 회로 |
US10868008B2 (en) | 2018-06-28 | 2020-12-15 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Double rule integrated circuit layouts for a dual transmission gate |
US11916074B2 (en) | 2018-06-28 | 2024-02-27 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Double rule integrated circuit layouts for a dual transmission gate |
CN113490985A (zh) * | 2019-02-25 | 2021-10-08 | ams国际有限公司 | 减少电荷注入误差的电路 |
JP2022552212A (ja) * | 2019-10-07 | 2022-12-15 | イニベーション・アー・ゲー | スイッチトキャパシタ回路 |
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