JPH082420Y2 - エンジン室 - Google Patents

エンジン室

Info

Publication number
JPH082420Y2
JPH082420Y2 JP1989128726U JP12872689U JPH082420Y2 JP H082420 Y2 JPH082420 Y2 JP H082420Y2 JP 1989128726 U JP1989128726 U JP 1989128726U JP 12872689 U JP12872689 U JP 12872689U JP H082420 Y2 JPH082420 Y2 JP H082420Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
partition wall
engine room
exhaust
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989128726U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0368524U (ja
Inventor
和憲 黒本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP1989128726U priority Critical patent/JPH082420Y2/ja
Priority to PCT/JP1990/001388 priority patent/WO1991006753A1/ja
Publication of JPH0368524U publication Critical patent/JPH0368524U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH082420Y2 publication Critical patent/JPH082420Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は産業機械等のエンジン室に係わり、特には、
油圧パワーショベル等の建設車両のエンジン室に関す
る。
〔従来の技術〕
第8図は油圧式パワーショベルの外観を示すものであ
り、第9図は第8図のX−X線に沿ったエンジン30のよ
こ断面図である。エンジン室30の上面板1の側面扉2付
近には吸気口4が設けられ、反対側の側面扉5付近には
排気口6が設けられている。エンジン室30に格納された
エンジン40に装着された消音器41に突設された尾管42
は、エンジン室30の上面板1に穿設された穴43を貫通し
て室外に突出している。側面扉2及び側面扉5は本体に
対して開閉自在となるために本体との間にそれぞれ隙間
8,9が設けられている。エンジン40を始動しフアン44が
回転すると、空気は矢印に示すように吸気口4から入っ
てエンジン室30内を流れ排気口6から室外に排出され、
一部は隙間8,9及び尾管42との隙間から室外に排出され
る。
〔考案が解決しょうとする課題〕
上記の構成によると次の様な問題が発生する。
(1)空気流出の途中である尾管穴の隙間、側面扉周囲
の隙間からの、空気流れを伴った騒音の空中伝播による
エンジン室外への洩れが大きい。通常車両の周囲騒音が
問題となるのは車両の横方向であることから、上記のう
ち側面扉周囲の隙間からの洩れが最も問題となるもので
ある。
(2)空気流れの出入り口である吸気口、排気口は単に
上面板に開口部が設けられているだけであり、吸音構成
も持たないことから、騒音の中空伝播によるエンジン室
外への洩れが大きい。
(3)エンジンフアンによる空気流れがスムーズでな
く、エンジン室内上部に多く流れ、下部にはよどみがで
きて十分な空気が流れない。以上は油圧式パワーショベ
ルにおいては従来はエンジン室を単なるエンジンの覆い
として考え構成されていたからであり、本考案はエンジ
ン室からの空中伝播音の量を少なくし、またエンジン室
の下部に淀みもなく十分な空気の量を流すためにエンジ
ン室がU字型流路を形成する消音効果の高い構成とする
ことを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案のエンジン室では、
第1の考案では冷却用ファンを有するエンジンを内部に
設置し、かつ、エンジンの前後左右の側面板およびエン
ジンの上面板の吸音材を貼り付けた内面と、内部を仕切
る吸音材を貼り付けた隔壁とを有する箱型のエンジン室
において、エンジン室の前後方向の一端側で、かつ、エ
ンジン室の上面に開口する吸気口からの空気をエンジン
室の下方に導く吸気用通路を形成する吸気用隔壁と、エ
ンジン室の下方の吸気用通路の出口で、かつ、出口から
吸入空気を冷却用ファンに導くフローガイドと、フロー
ガイドから冷却用ファンを経た空気をエンジン後方で、
かつ、エンジン室の下方の出口通路に向けて斜めな斜面
を形成して導く傾斜面中空隔壁と、エンジン室の下方の
出口通路からの空気をエンジン室の前後方向の他端側
で、かつ、エンジン室の上面に開口する排気口に導く排
気用通路を形成する排気用隔壁とからなる。また、第1
の考案を主体とする第2の考案では、フローガイドは、
中心を同一方向に有する二つの半径からなるとともに断
面は三日月形状とし、かつ、半径の中心がエンジンの上
面板側において配置されている。また、第1あるいは第
2の考案を主体とする第3の考案では、上面板、傾斜面
中空隔壁および排気用隔壁とで形成した中空箱と、中空
箱と排気用通路とを接続する排気用隔壁に設けた穴とを
からなる。
〔作用〕
上記構成によれば、先ず、エンジン室内壁に吸音材を
貼り付け、上面板の側面扉付近に吸気用開口部を設け相
対する側面扉付近に排気用開口部を設けたのでエンジン
室内部からの空中伝播による騒音の洩れは低減する。ま
た、吸気用開口部付近の上面板と排気用開口部付近に上
端は上面板に密着し、下端はエンジン室の下面板との間
に空間部を設けた吸音材を貼り付けた隔壁を設けたので
騒音の洩れは一層低減できる。また、隔壁を穴を設けか
つ吸音材を貼り付けた中空箱型としたので、中空箱型の
容積と穴の面積とにより決まる特定の周波数の音に対す
る共鳴箱とすることで穴内部のインピーダンス低減さ
せ、その音を中空箱内部に吸収することによりエンジン
室外部に洩れる騒音を一層低減できる。また隔壁と下面
板との間の空間部にフローガイドを設けたので空気の流
路が形成されて、空気の流れがスムースになり、騒音が
隔壁に遮断されつつも十分な空気が流れる。
〔実施例〕
以下に本考案に係るエンジン室の実施例について図面
を参照にして説明する。第1図は本考案のエンジン室の
概念を示すものである。
図(1a)はエンジン室30の内面壁に吸音材12を貼り付
け、上面板1の側面扉2付近に開口部7を設け、開口部
7付近に上端は上面板1に密接し、下端は下面板3との
間に空間部31を設けた吸気用隔壁10を配設し、空間部31
に空気の流れを誘導するフローガイド13を設けて空気の
流路を形成したものでこれをA形と称する。図(1b)は
エンジン室30の上面板1の側面扉2付近に開口部7を設
け、開口部7付近に上端は上面板1に密接し、下端は下
面板3との間に空間部32を設けた中空部33を有する断面
が三角形の中空隔壁20を配設して空気の流路を形成した
ものでこれをB形と称する。A形、B形とも空気の流れ
はスムースであり、吸気側、排気側どちらがわにも用い
ることができるが、一般にA形は吸気側、B形は排気側
に使用するのが管路抵抗が少なく効果的である。第1図
の(1c)は本考案の第3実施例のエンジン室の概念を示
すもので、前記の中空隔壁20を共鳴穴のインピーダンス
の低下によって室該に洩れる騒音を更に提言しようとす
るものである。第2図は本考案のエンジン室の第4実施
例を示すエンジン室の断面図で、第3図はエンジン室の
平面図であり、第5の考案の実施例である。エンジン室
30の内壁には吸音材12が貼り付けられて、おり、上面板
1の一方の側面扉2の付近には吸気口4が、他の一方の
側面扉5付近に排気口6が設けられている。吸気用隔壁
10は、吸気口4から吸気用通路の出口の空間部31に繋が
る吸気用通路35を形成するとともに、エンジン1からの
騒音の直接音が吸気口4に空気伝播しないように遮蔽し
ている。側面扉2、5周辺にはシール材50が取り付けら
れており側面板2−1、5−1との隙間を密封し空気の
洩れ、空中伝播音の洩れを遮断する。エンジン室30内の
排気口6付近の上面板1には中空部33を有する断面が三
角形の中空隔壁20が着脱自在に装着され前記B形の流路
を形成する。三角形の中空隔壁20は、エンジン40側にあ
り、エンジン室30内の下方の出口通路を構成する空間部
32に向けて斜めな斜面を有する傾斜面中空隔壁20aと、
および、空間部32から排気口6に繋がる排気用通路36を
形成する排気用隔壁20bとからなる。また、三角形の中
空隔壁20は、エンジン1からの騒音の直接音が排気口6
に空気伝播しないように遮蔽している。中空隔壁20の詳
細は第4図に示すごとくで、鉄板又はプラスチック材の
板で構成される断面が三角形の中空箱21の外側面にウレ
タンフオーム材等の吸音材12を接着し、上部のS部は第
5図のごとくナット23を溶着して上面板1にボルト24で
締着する。吸気口4付近の上面板1には吸気用隔壁10が
着脱自在に装着され、下面板3との空間31にはフローガ
イド13が装着されて前記A形の流路を形成する。第6図
は吸気用隔壁10の詳細を示すもので、鉄板又はプラスチ
ック材の板で構成されている隔壁板11にウレタンフォー
ム材等の吸音材12を接着し、上部をボルト、ナットで上
面板1に締着する。エンジン室30内に格納された消音器
41の尾管42の出口は、中空隔壁20の下部の空間部32から
排気口の方向に向けられている。
次に第2図によって作用を説明すると、エンジン40が
始動してファン44が回転すると、空気は矢印のように吸
気口4から入ってフローガイド13で整流されて空間部31
を流れ、中空隔壁20で形成された下部の空間部32を通っ
て排気口6から排出される。
その際エンジンの排気は尾管から上記の流路に放出さ
れて空気と共に室外に排出される。従って空気の流れス
ムースでエンジン室下部に淀むことはない。またエンジ
ン放射音や排気音はエンジン室内壁および隔壁の吸音材
に吸収され、側面扉2と側面板2−1の間及び側面扉5
と側面板5−1の間には隙間がなく消音器の尾管が突出
する穴もないため室外への騒音の洩れは大幅に低減され
る。
第7図は中空隔壁20の一面にパイプ22を溶着して共鳴
箱としたもので、上面板に装着されて騒音低減の役目を
果たす。
〔考案の効果〕
以上詳述したごとく、本考案によれば、エンジン室内
部を極力長いU字型ダクトの構成とし、さらには吸排気
部に隔壁により吸音ダクトを形成したため、エンジン室
の騒音の室外の洩れは低減するとともに空気の流路にフ
ローガイドを設けたため空気の流れはスムースになりエ
ンジン室下部に淀むことがないため十分な空気をながす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のエンジン室の概念図、第2図は本考案
のエンジン室の横断面図、第3図は本考案のエンジン室
の平面図、第4図は中空隔壁の斜視図、第5図は隔壁の
取付部の説明図、第6図は隔壁の斜視図、第7図は中空
隔壁を共鳴箱としたものの斜視図、第8図は油圧バワー
ショベルの全体斜視図、第9図は従来のエンジン室の横
断面図。 1……上面板,2,5……側面扉,2−1,5−1……側面板,3
……下面板,4……吸気口,6……排気口,7……開口部,8…
…側面扉の周囲の隙間,9……側面扉の周囲の隙間,10…
…隔壁,11……隔壁板,12……吸音材,13……ガイドプレ
ート,20……中空隔壁,21……中空箱,30……エンジン室,
31,32……空間部,40……エンジン,50……密閉用シール

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却用ファンを有するエンジンを内部に設
    置し、かつ、エンジンの前後左右の側面板およびエンジ
    ンの上面板の吸音材を貼り付けた内面と、内部を仕切る
    吸音材を貼り付けた隔壁とを有する箱型のエンジン室に
    おいて、エンジン室の前後方向の一端側で、かつ、エン
    ジン室の上面に開口する吸気口からの空気をエンジン室
    の下方に導く吸気用通路を形成する吸気用隔壁と、エン
    ジン室の下方の吸気用通路の出口で、かつ、出口から吸
    入空気を冷却用ファンに導くフローガイドと、フローガ
    イドから冷却用ファンを経た空気をエンジン後方で、か
    つ、エンジン室の下方の出口通路に向けて斜めな斜面を
    形成して導く傾斜面中空隔壁と、エンジン室の下方の出
    口通路からの空気をエンジン室の前後方向の他端側で、
    かつ、エンジン室の上面に開口する排気口に導く排気用
    通路を形成する排気用隔壁と、からなることを特徴とす
    る箱型のエンジン室。
  2. 【請求項2】請求項1のエンジン室において、フローガ
    イドは、中心を同一方向に有する二つの半径からなると
    ともに断面は三日月形状とし、かつ、半径の中心がエン
    ジンの上面板側において配置されていることを特徴とす
    る箱型のエンジン室。
  3. 【請求項3】上面板、傾斜面中空隔壁および排気用隔壁
    とで形成した中空箱と、中空箱と排気用通路とを接続す
    る排気用隔壁に設けた穴とをからなる請求項1あるいは
    請求項2のエンジン室。
JP1989128726U 1989-11-02 1989-11-02 エンジン室 Expired - Lifetime JPH082420Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989128726U JPH082420Y2 (ja) 1989-11-02 1989-11-02 エンジン室
PCT/JP1990/001388 WO1991006753A1 (en) 1989-11-02 1990-10-30 Intake/exhaust apparatus incorporated in engine chamber

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989128726U JPH082420Y2 (ja) 1989-11-02 1989-11-02 エンジン室

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0368524U JPH0368524U (ja) 1991-07-05
JPH082420Y2 true JPH082420Y2 (ja) 1996-01-29

Family

ID=31676414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989128726U Expired - Lifetime JPH082420Y2 (ja) 1989-11-02 1989-11-02 エンジン室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH082420Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08142688A (ja) * 1994-11-25 1996-06-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の上部旋回体
KR101462209B1 (ko) * 2013-11-04 2014-11-20 최상필 관통홈이 형성된 벨크로벨트팬티

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50121810A (ja) * 1974-03-13 1975-09-25
JPH0426666Y2 (ja) * 1987-01-19 1992-06-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0368524U (ja) 1991-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6745860B2 (en) Engine cooling air passage for construction equipment
EP2578755B1 (en) Construction machine
US3800910A (en) Apparatus for directing air flow and sound waves
US20050188926A1 (en) Consruction machine
JP3038763B2 (ja) 内燃機関のマフラ
JPH082420Y2 (ja) エンジン室
US20090178880A1 (en) Air-Suction-Noise Reduction Device and Working Machine With the Same
US7503424B2 (en) Vehicle cab noise suppressing system
CA1067770A (en) Air intake silencer
JP3386652B2 (ja) 建設機械のラジエータ装置
JPH0232502Y2 (ja)
JP2775037B2 (ja) 旋回式油圧掘削車両の防音囲い
JP3714382B2 (ja) 車両の通風構造
JPH0428857Y2 (ja)
JPS6135452Y2 (ja)
JPH11337131A (ja) エンジンヒートポンプのエンジン室構造
JP2003090223A (ja) 防音型発電装置
CN218055084U (zh) 发动机噪音的隔音结构
JPH0217162Y2 (ja)
JP2512850Y2 (ja) 車両用レゾネ―タ
JP6468445B2 (ja) エンジンの排気消音装置
JP2000089766A (ja) 発電装置の防音構造
JPH046965Y2 (ja)
JPS5819290Y2 (ja) エンジンル−ムの構造
JPH08270012A (ja) 建設機械のマフラー装置