JPH08241959A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH08241959A
JPH08241959A JP4299695A JP4299695A JPH08241959A JP H08241959 A JPH08241959 A JP H08241959A JP 4299695 A JP4299695 A JP 4299695A JP 4299695 A JP4299695 A JP 4299695A JP H08241959 A JPH08241959 A JP H08241959A
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JP
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resistor
semiconductor
film
layer
semiconductor device
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JP4299695A
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Inventor
Yoshinori Takeuchi
好範 竹内
Yosuke Takagi
洋介 高木
Koichi Endo
幸一 遠藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ面積の増大を伴うことなく、かつ高歩
留りで薄膜抵抗体を形成する。 【構成】 半導体装置の表面の一部に絶縁層の凸型形状
もしくは凹型形状の段差部を形成し、この段差側壁部に
ポリシリコン層等の薄膜層を形成し、この薄膜層を抵抗
体として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の主表面の上
部に絶縁層を介して形成された抵抗体、およびこれを用
いた高耐圧の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置に抵抗体を形成するに
は、おもに以下の2つの方法が一般的に用いられてい
る。
【0003】(1)第1の方法は、図13に示すように
単結晶シリコン基板18上に酸化膜等の絶縁層19を介
してポリシリコン層20を形成し、そのポリシリコン層
20をパターニングして抵抗体として用いる方法であ
る。
【0004】この第1の方法は、たとえば数100V以
上の高電圧を印加する半導体素子の耐圧維持構造に応用
されている。その一例として図15に示すようなn-
板9上に、p+ アノード拡散層11と、n+ カソード電
極取り出し層10とが形成されn- 基板9上に絶縁膜1
2を挟んでカソード側電極からの金属配線層14が通っ
ている構造のダイオードについて説明する。このような
ダイオードでカソード側に数100V以上の高電位を印
加し、アノード側を低電位にした、いわゆるpn接合の
逆バイアス状態におけるn- 基板9の一部の電界集中に
よる耐圧劣化を防止するため、図15に示すように絶縁
膜12を介してポリシリコン抵抗体13を形成し、カソ
ード電極金属配線層14にポリシリコン抵抗体13の一
方の端を接続し、そのポリシリコン抵抗体13のもう一
方の端をアノード電極金属配線層16と接続してn-
板9内の電界分布を均一にする構造を用いていた。その
場合のポリシリコン抵抗体13は、n+ カソード電極取
り出し層10とp+ アノード拡散層11のリーク電流を
少なくするため、細長くする必要があり図15に示すよ
うに複数回折れ曲げ、蛇行させるか、図16に示すよう
に渦捲状に形成し、その両端をカソード電極およびアノ
ード電極にそれぞれ接続している。ポリシリコン抵抗体
13とカソード電極金属配線層14とは接続電極15を
介して接続し、ポリシリコン抵抗体13とアノード電極
金属配線層16は接続電極17を介して接続されてい
る。
【0005】(2)第2の方法は、図14に示すように
n型半導体層6内に比抵抗の高いp型拡散層7を形成し
て抵抗体とする方法である。なお、p型拡散層7の両端
の電極取り出し部分にはp+ 拡散層2を形成している。
この両端のp+ 拡散層2を介して金属配線層22,32
が接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図13に示した第1の
方法で高抵抗を作る場合、 ポリシリコン抵抗体20の長さlを長くする方法
と、 その幅wを細くする方法と、 その厚さtを薄くする方法と がある。これらの方法を用いると、ポリシリコン抵抗体
の長さlを長くするほどチップ面積が増大し、その幅w
を細くするほど高いパターニング精度が要求され、フォ
トリソグラフィーに関連した種々の微細加工上の制約が
発生し、さらに厚さtを薄くすれば断線が発生しやすく
なり歩留まりを劣化させる等の問題があった。特に光学
リソグラフィーを用いる場合は光の波長の関係で線幅w
を0.5〜0.7μm以下にするのは極めて困難であっ
た。また、図15に示した高耐圧素子の耐圧劣化防止策
では電位勾配を小さくし、電界強度を小さくする必要が
あり、なるべく細かく多数配置する必要が生じる。した
がって高抵抗を必要とするためにポリシリコン抵抗体1
3を細く、かつ長く作製する必要が生じ、第1の方法で
高抵抗を作る場合と同様に、チップ面積の増大、フォト
リソグラフィー等の微細加工技術上の制約や、断線の発
生に伴う歩留りの低下等の問題があった。
【0007】図14に示した第2の方法で高抵抗を作る
場合でも、p型拡散層7の長さlを長くする方法と、p
型拡散層7の幅wを細くする方法とがある。しかしp型
拡散層7の長さlを長くすることによりチップ面積が大
きくなってしまう問題やp型拡散層7の幅wが細くなる
程高いパターニング精度が要求されるため、歩留まりを
劣化させる問題があった。p型拡散層7は熱拡散という
熱工程によるため特に微細化のためにはプロセスの低温
化という新たな問題が生じ、特にパワーデバイスのよう
な高温、長時間の熱工程を伴う半導体装置においては形
成が困難であった。
【0008】本発明は、上記のような従来技術における
高抵抗体を搭載した半導体装置における問題点を解消す
るために創案されたものでチップ面積増大、歩留り低下
等伴うこともなく、しかも新たな成膜工程を追加するこ
となく高抵抗体を作製することが可能な新規な半導体装
置の構造を提供することを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、チップ面積の増大、
歩留りの低下を伴うこともなく、しかも、特別の微細加
工技術の採用の必要もなく、高耐圧化が実現できる半導
体装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の第1の特徴は、図1に示すように半導体基体
18と、半導体基板18の上部の酸化膜等の絶縁層19
と、該絶縁層19の上部に形成された所定の長さl、幅
w、厚みtを有する抵抗体20と、抵抗体20の両端に
接続された第1および第2の金属配線層等の高導電性配
線層22,32とから少なく共構成され、絶縁層19は
図1(b),(c)に示されるように高さtなる段差部
分を有し、段差部分の側壁部に抵抗体20が形成されて
いることである。好ましくは、図1(a),(b)に示
すように段差部分は凸型断面形状を有し、凸型断面形状
の長手方向の長さにより、抵抗体の長さlが実質的に決
定されることである。実質的にとは、段差部側壁部の長
さに、所定のコンタクトホール部分に導びく部分の長さ
等を加えることにより決定できるという意味である。な
お、高導電性配線層22,32としてはドーブドポリシ
リコン、金属シリサイド、又はポリサイドからなる配線
層でもよい。また高導電性配線層22,32は高不純物
密度の半導体拡散領域でもよい。
【0011】あるいは好ましくは、図3(b),(c)
に示すように、段差部分は凹型断面形状を有しているこ
とである。
【0012】また好ましくは、図4(b),(c)に示
されるように絶縁層は第1の絶縁膜19および第1の絶
縁膜の上部に形成された第2の絶縁膜21とから形成さ
れ、段差部の高さtは、実質的に第2の絶縁膜21の厚
みと等しく、前記抵抗体20は第2の絶縁膜21の側壁
に形成されることである。
【0013】より好ましくは、抵抗体は単結晶半導体
層、多結晶半導体層(ポリシリコン層)、金属シリサイ
ド膜、若しくは金属薄膜のいずれか、又はこれらの組み
合わせである。組み合わせとはたとえば高融点金属等の
金属シリサイド膜と多結晶半導体膜との複合膜であるポ
リサイド膜等をいう。
【0014】好ましくは、図8および図9に示すように
抵抗体は複数本(n≧2)の抵抗体の並列接続であり、
各抵抗体28,29のそれぞれの幅w1 ,w2 ,w3
……,wn の総和w1 +w2 +w3 +……+wn によ
り、抵抗体の実質的な幅wが決定され、抵抗体は両端部
以外の長手方向の所定の部分30で互いに接続されてい
ることである。
【0015】また、本発明の第2の特徴は図6および図
7に示すように、第1導電型の第1の半導体領域9と、
第1の半導体領域9の表面の一部に形成された第1導電
型で第1の半導体領域9よりも高不純物密度の第2の半
導体領域10および第2導電型の第3の半導体領域11
と、第1の半導体領域9の表面に形成された断差部を有
する第1の絶縁層19,21と、第1の絶縁層19,2
1の側壁に形成された抵抗体20,28,29と、抵抗
体20,28,29の上部に形成された第2の絶縁層2
5と、第2の絶縁層25の上部に形成され、かつその端
部を該2の半導体領域10に電気的に接続した金属配線
層等の高導電性配線層14とから少なくとも構成され、
抵抗体20,28,29の一方の端部は第2の半導体領
域10と電気的に接続され、抵抗体20,28,29の
他方の端部は第3の半導体領域11と電気的に接続され
ていることである。図6においては第1の絶縁層は酸化
膜からなる第1の絶縁膜19と窒化膜からなる第2の絶
縁膜21との複合膜で、窒化膜21の厚みtが断差を決
定している。また図7においては第1の絶縁層は酸化膜
19のみから形成されている。好ましくは抵抗体20,
28,29は第2および第3の半導体領域10,11の
間の第1の半導体領域9の上部で図8に示すように複数
回折れ曲がり蛇行していることである。
【0016】また好ましくは図9に示すように抵抗体2
8,29は第1の半導体領域9の上部で渦巻状に折れ曲
がっていることである。
【0017】また、本発明の第3の特徴は図10,図1
1に示すように、制御電極、第1および第2の主電極を
少なくとも具備する半導体素子の表面に抵抗体20が形
成され、抵抗体の一方の端子が制御電極53に、他方の
端子が第1の主電極51に接続されていることである。
半導体素子としてはIGBT等の3端子素子が一例であ
り、IGBTの場合制御電極はゲート電極53、第1の
主電極はコレクタ電極51、第2の主電極はエミッタ電
極52ということになる。第1の主電極をエミッタ電極
とし、第2の主電極をコレクタ電極としてもよい。
【0018】
【作用】本発明の第1の特徴のように構成すると、第1
の絶縁層の断差部側壁部分に半ば自己整合的に多結晶シ
リコン等が形成されるので抵抗体の幅wを1μm以下に
狭くしても断線が発生することもない。又光リソグラフ
ィで実現できる線幅0.5〜0.7μm程度以下の小さ
な幅wも歩留りよく形成できる。抵抗体の幅wを小さく
することができる結果、抵抗体の長さlを相対的に長く
する必要がなくなり、結果としてチップ面積の増大が回
避できることとなる。
【0019】本発明の第2の特徴の構成によれば、ダイ
オードのアノードとカソード間等のような半導体装置の
主電極領域間の半導体表面に高抵抗の抵抗体が歩留り良
く形成できるので、半導体装置の高耐圧化が簡単にで
き、信頼性も高いものとなる。
【0020】本発明の第3の特徴の構成によれば、IG
BT等の3端子素子の高耐圧化が容易に可能となり、信
頼性も高いものとなる。
【0021】また本発明の第1,第2および第3の特徴
の構成はいずれも、成膜工程等を新たに追加する必要も
なく、従来のプロセス技術の範囲内で、工程数も増大す
ることなく可能であり、かつ高歩留りとなるので生産性
も高くなる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0023】図1(a)は、本発明の第1の実施例に係
る半導体装置の上面図で、図1(b)は図1(a)のX
−X方向の断面図、図1(c)は図1(a)のY−Y方
向断面図である。本発明の第1の実施例においては、シ
リコン基板18の上に第1の絶縁層となる酸化膜19を
形成し、その酸化膜の表面に図1(b),(c)に示す
ような凸型形状の段差を形成し、その段差側面にポリシ
リコン層20を形成し、抵抗体として利用するものであ
る。以下、図1(a)−(c)の抵抗体の形成方法につ
いて説明する。まず、シリコン基板18の表面に熱酸化
法あるいはケミカルベーパーティポジション法(CVD
法)等により酸化膜19を厚さ800nm形成する。次
に、その酸化膜19上にフォトリソグラフィ(以下PE
P)工程によりマスク材のフォトレジスト膜(以下レジ
スト)を残したあと酸化膜19の途中までをたとえば、
CF4 /H2 ガスを16SCCM〜24SCCMで流
し、5.3Paの圧力とし、800Wのパワーで600
nmドライエッチング(反応性イオンエッチング;以下
RIEという)すれば、その酸化膜19の表面に図1
(b)に示すようにt=600nmの段差が形成でき
る。なお、その段差部分の断面形状が凸型形状になるよ
うなレジストパターンをPEP工程で形成する。あるい
は厚さ800nmの酸化膜19の上に窒化膜を130n
m形成しPEP工程により所定の部分をレジストでカバ
ーし、その他の部分の窒化膜をRIEで除去後、さらに
酸化膜をウェットエッチングし、レジストの無い部分の
シリコン基板18を露出し、その後レジストを除去し、
シリコン基板の露出している部分を厚さ200nm選択
酸化してもよい。この後選択酸化に用いた窒化膜を除去
すれば、RIEの場合と同様にt=600nmの断差が
できる。次に段差を形成した酸化膜19上全面に厚さ6
00nmのポリシリコン層20を形成する。なお、酸化
膜段差側壁部分のポリシリコン層20はその断差部形状
の効果から、垂直方向の厚さが他の部分に比べて厚く形
成される。その状態で、あとでアルミ配線22と接続す
るための図1(a),(b)に示したコンタクト孔23
を形成する部分周辺は図2(a)に示すようにPEPに
よりレジストを残し、CF4 +O2 ,SF6 やCCl4
などのRIEによってエッチングすると、レジスト下部
分24のポリシリコン層20と絶縁層段差側壁部分の厚
いポリシリコン層20は図1(a)−(c)に示すよう
にポリシリコン層20として残る。さらに、第2の絶縁
層となるアンドープの酸化膜(SiO2 膜)25をCV
D法等により全面に形成し、PEP工程によりコンタク
ト孔23を開け、その上にアルミ配線22を周知のメタ
ライゼーション工程により形成すれば完成する。
【0024】図3(a)は、本発明の第2の実施例に係
る半導体装置の上面図で、図3(b)は図3(a)のX
−X方向断面図、図3(c)は図3(a)のY−Y方向
断面である。本発明の第2の実施例では、シリコン基板
18上に厚さ1500nmの第1の絶縁層となる酸化膜
19を形成し、その酸化膜の表面に図3(b),(c)
に示すような凹型形状のt=1200nmの段差があっ
て、その段差側面に形成された厚さ800nmのポリシ
リコン層20を抵抗体として利用するものである。図3
(a)−(c)の抵抗体の形成方法は以下のようであ
る。まず、シリコン基板18の表面に熱酸化法あるいは
CVD法等により厚さ1500nmの酸化膜19を形成
する。次に、その酸化膜19上にPEP工程によりレジ
ストを残しこのレジストをマスクとして酸化膜19の途
中までをCF4 /H2 を用いたRIEで1200nmエ
ッチングすれば、その酸化膜19の表面に図3(b)に
示すように段差が形成できる。この際、その段差部分の
断面形状が凹型形状になるようなレジストパターンをP
EP工程で形成する。なお、第1の実施例と同様レジス
トの無い部分をシリコン基板18が露出するまでウェッ
トエッチングしてから再酸化して段差部を形成してもよ
い。この場合、窒化膜を用いた選択酸化が膜厚制御性か
ら望ましいが、窒化膜を用いなくてもよい。この後ポリ
シリコン膜20をCVD法等で形成し、PEPにより段
差部分、およびコンタクト穴下部のみにポリシリコン膜
を残すように第1の実施例と同様のRIEを行う。さら
に、第2の絶縁層となるSiO2 膜25をCVD法等に
より形成し、コンタクトホール23を介してAl配線2
2を形成すれば完成する。なお、ポリシリコン層のパタ
ーン形成後電子ビームアニールもしくはレーザビームア
ニールによりポリシリコン層20を単結晶化し、単結晶
シリコン抵抗体としてもよい。
【0025】図4(a)は本発明の第3の実施例に係る
半導体装置の上面図で、図4(b)は図4(a)のX−
X方向断面図で、図4(c)は図4(a)のY−Y方向
断面図である。本発明の第3の実施例においては、図4
(b),(c)に示すようにシリコン基板18の上に厚
さ400nmの酸化膜19が形成され、その上部に厚さ
t=180nmの窒化膜21が形成され、凸型形状を有
した第1の絶縁層が形成され、その凸型形状の段差部側
壁に厚さ180nmのポリシリコン層20が形成されて
いる。図4(a)−(c)の構造は以下のようにすれば
製造できる。すなわちシリコン基板18の上に熱酸化法
等により酸化膜19を形成し、さらにCVD法により窒
化膜(Si3 4 膜)21を形成し、PEP工程により
レジストマスクにおいてたとえばCF4 などを用いたR
IEによりSi3 4 膜21を選択エッチングすればよ
い。この後のポリシリコン膜20の形成、ポリシリコン
膜20のRIE,第2の絶縁層となるSiO2 膜25の
形成、Al配線22の形成の工程等は第1および第2の
実施例と同様なのでその説明は省略する。なお、ポリシ
リコン膜20のかわりにW,Mo,Co,Ti等の高融
点金属、あるいはWSi2 ,MoSi2 ,CoSi2
TiSi2 等の高融点金属のシリサイド膜を用いてもよ
い。本発明は抵抗体の幅wを十分狭く0.1〜0.3μ
m程度とできるので高融点金属等を用いても十分高抵抗
とできる。なお、高融点金属やこれらのシリサイドはC
VD法あるいはスパッタリング法等により堆積すればよ
い。
【0026】図5(a)は本発明の第4の実施例に係る
半導体装置の上面図で、図5(b)は図5(a)のX−
X方向断面図で、図5(c)は図5(a)のY−Y方向
断面図である。本発明の第4の実施例おいては、図5
(b),(c)に示すようにシリコン基板18の上に厚
さ450nmの酸化膜19が形成され、その上部に厚さ
t=250nmの窒化膜21が形成され、凹型形状を有
した第1の絶縁層が形成され、その凹型形状の段差部側
壁にポリシリコン層20が形成されている。図5(a)
−(c)の構造は以下のようにすれば製造できる。すな
わちシリコン膜18の上に熱酸化法等により酸化膜19
を形成し、さらにCVD法により窒化膜(Si3
4 膜)21を形成し、PEP工程によりレジストマスク
においてたとえばCF4 などを用いたRIEによりSi
3 4 膜21を選択エッチングすればよい。この後のポ
リシリコン膜20のCVD、ポリシリコン膜20のRI
E、第2の絶縁層となるSiO2 膜25のCVD、コン
タクト穴23の形成、Al配線22の形成等は本発明の
第1および第2の実施例と同様に行なえばよい。なお、
ポリシリコン膜20の上にさらにWSi2 ,TiSi2
等のシリサイド膜を形成してポリサイド膜からなる抵抗
体としてもよい。
【0027】図6は本発明の第5の実施例に係るダイオ
ードの耐圧改善のための構造を示す。図6においてn-
基板9上に、p+ アノード拡散層11と、n+ カソード
電極取り出し層10とでpn接合ダイオードが形成され
ている。n- 基板9の表面には厚さ150nmの酸化膜
19と厚さ200nmの窒化膜21が形成され、窒化膜
21の所定の部分を除去することにより図5と同様な凹
型形状を有した第1の絶縁層の段差部が形成されてい
る。図5と異なり凹型形状の幅を狭くしているので両側
の段差部側壁のポリシリコン層20が互いに接続し、一
体となっている。このポリシリコン層20は従来例で示
した図16と同様に渦巻状に形成されている。図示は省
略しているが紙面の奥の方でポリシリコン層20の一方
はカソード電極金属配線層14に、他方はアノード電極
金属配線層に接続されている。ポリシリコン層20の上
部には第2の絶縁層となるSiO2 膜25が形成され、
さらにその上にはカソード電極金属配線層14が形成さ
れ、n- 基板9の一部に電界が集中して耐圧が劣化する
ことを防止している。
【0028】次に、本発明の第6の実施例について図7
および図8を説明する。本発明の第6の実施例はpn接
合ダイオードの表面にポリシリコン抵抗体20を2本並
列に並べたものである。すなわち、図7においてn-
板9の表面に、p+ アノード拡散層11とn+ カソード
電極取り出し層10とが形成され、pn接合ダイオード
が構成されている。このn- 基板の表面に厚さ600n
mの熱酸化膜19が形成され、この熱酸化膜の所定の部
分を図7に示すようにCF4 +O2 のRIEで500n
mエッチングし、凸型形状の酸化膜19を形成してい
る。この第1の絶縁層となる酸化膜19の両側の側壁部
にポリシリコン層28,29が2本1対となり、並列に
形成されている。この平面図が図8であり7回折れ曲が
った蛇行形状をしているがポリシリコン抵抗体28,2
9同士を4箇所のポリシリコン抵抗体30で接続してい
る。これにより万が一どちらか一方が断線した場合で
も、もう一方で接続されるためさらに歩留まりを向上さ
せることが出来る。なお、ポリシリコン抵抗体の形状は
図8の蛇行形状の他、図9のような渦巻状でもよい。図
9の渦巻の内側の端をカソード電極金属層14と接続
し、渦巻の外側の端をアノード電極金属層に接続すれば
よい。図9では6箇所でポリシリコン抵抗体28と29
とが接続され、一方が断線してももう一方で接続できる
ようにできる。
【0029】図10,および図11は本発明の第7の実
施例に係るラテラルIGBT(LIGBT)の平面図お
よびA−A方向断面図である。図11において、n-
ース領域42の上にp型ベース領域43とp+ コレクタ
領域41が形成され、さらにp型ベース領域43の内部
にn+ エミッタ領域44が形成されている。図10の平
面図に示されるようにp+ コレクタ領域41が中央部に
形成され、その周辺を囲うように長円形のp型ベース領
域43とn+ エミッタ領域44が同心円状に形成されて
いる。図11の断面構造には示されていないが、図10
の平面図から明らかなようにp型ベース領域43の表面
にはSiO2 などの薄い絶縁膜を介してポリシリコンゲ
ート電極53が設けられている。このポリシリコンゲー
ト電極53は、p型ベース領域43を跨ぎ、n- ベース
領域42からn+ エミッタ領域44に達するように配置
されている。n+ エミッタ領域44とp型ベース領域4
3とを表面で短絡するように金属エミッタ電極52が設
けられ、p型コレクタ領域41に接続して金属コレクタ
電極51がそれぞれ設けられている。図10においては
渦巻状のポリシリコン抵抗体20がポリシリコンゲート
電極53と金属コレクタ電極51の間に接続され、コレ
クタ・エミッタ間に位置するn- ベース層42の表面の
電界を緩和しLIGBTの高耐圧化を実現している。本
発明の第7の実施例におけるポリシリコン抵抗体は図6
に示した場合と同様に狭い凹型形状の段差部の両側の側
壁のポリシリコンが互いに接続し一体となった抵抗体が
1本の構造であるが、図9に示すようにポリシリコン抵
抗体28,29からなる2本一組の抵抗体の構造として
もよいことはもちろんである。図6の手法と図7,8,
9の手法とを組み合わせれば抵抗体が3本以上の構造も
可能である。なお、必要に応じてレーザビームアニール
もしくは電子ビームアニールを用いて抵抗体を単結晶シ
リコンとしたり、WSi2 ,TiSi2 をさらに堆積し
てポリサイド膜としてもよい。
【0030】なお、これら以上の第1〜第6の実施例
は、単体で形成される必要はなく、従来のポリシリコン
抵抗など他の一般の素子と同一基板上に集積化し、形成
することが出来る。たとえば、その一例を図12
(a),(b)に示す。図12(a)は平面図で、図1
2(b)は図12(a)のY−Y方向断面図である。図
12(b)で凸型形状の酸化膜19の段差側壁部に本発
明の第1の実施例と同様にポリシリコン層20が形成さ
れると同時に、酸化膜19の平坦部の上部にも従来技術
のポリシリコン抵抗体20が形成されている。
【0031】なお、図9は本発明の第1実施例を応用し
た場合について示したが、他のすべての実施例について
も同様に形成できることはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置における高
抵抗体を従来の手法に成膜工程を追加することなく、歩
留まり良く形成でき、さらにチップ面積を縮小すること
が出来る。
【0033】また、本発明によれば絶縁層の段差部を用
いて半ば自己整合的に薄膜抵抗体を形成できるため、光
リソグラフィーの光源の波長による線幅の限界以下、す
なわち0.1〜0.5μm程度以下の幅wを有した抵抗
体が容易に形成できるため、高抵抗化が面積増大を伴う
ことなく容易にできる。
【0034】さらに、本発明によれば、半導体中の電界
緩和が高精度にかつ効率良くできるので、高耐圧の半導
体装置(パワーデバイス)が歩留まり良く、さらにチッ
プ面積を増大することなく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る半導体装置の上面
図(a)および断面図(b),(c)である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る半導体装置の形成
方法を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る半導体装置の上面
図(a),および断面図(b),(c)である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る半導体装置の上面
図(a),および断面図(b),(c)である。
【図5】本発明の第4の実施例に係る半導体装置の上面
図(a),および断面図(b),(c)である。
【図6】本発明の第5の実施例に係る高耐圧ダイオード
の断面図である。
【図7】本発明の第6の実施例に係る高耐圧ダイオード
の断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係る高耐圧ダイオード
のポリシリコン抵抗体の平面図である。
【図9】本発明の第6の実施例に用いるポリシリコン抵
抗体の他の例の平面図である。
【図10】本発明の第7の実施例に係るラテラルIGB
T(LIGBT)の平面図である。
【図11】図10のA−A方向断面図である。
【図12】本発明の第1実施例の応用例を示す上面図
(a)および断面図(b)である。
【図13】従来技術におけるポリシリコン抵抗体の上面
図(a)および断面図(b),(c)である。
【図14】従来技術における拡散抵抗体の上面図(a)
および断面図(b),(c)である。
【図15】従来例における高耐圧ダイオードの上面図
(a)および断面図(b),(c)である。
【図16】従来例における高耐圧ダイオードのポリシリ
コン抵抗体の平面図である。
【符号の説明】 2 p+ 拡散層 6 n型半導体層 7 p型拡散層 9 n- 基板 10 n+ カソード電極取り出し層 11 p+ アノード拡散層 12 絶縁膜 13,20,28,29,30 抵抗体 14 カソード電極金属配線層 15,17 電極 16 アノード電極金属配線層 18 シリコン基板 19,25 酸化膜等の絶縁膜 21 窒化膜 22,32 アルミ等の金属配線層 23 コンタクト孔 24 レジスト 41 p+ コレクタ領域 42 n- ベース領域 43 p型ベース領域 44 n+ エミッタ領域 51 金属コレクタ電極 52 金属エミッタ電極 53 ポリシリコンゲート電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体と、該半導体基体の上部の絶
    縁層と、該絶縁層の上部に形成された所定の長さl、幅
    w、厚みtを有する抵抗体と、該抵抗体の両端に接続さ
    れた第1および第2の高導電性配線層とから少なく共構
    成され、 該絶縁層は高さtなる段差部分を有し、該段差部分の側
    壁部に抵抗体が形成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記段差部分は凸型断面形状を有し、該
    凸型断面形状の長手方向の長さにより、前記抵抗体の長
    さlが実質的に決定されることを特徴とする請求項1の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記段差部分は凹型断面形状を有し、該
    凹型断面形状の長手方向の長さにより、前記抵抗体の長
    さlが実質的に決定されることを特徴とする請求項1の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層は第1の絶縁膜および第1の
    絶縁膜の上部に形成された第2の絶縁膜とから形成さ
    れ、前記段差部の高さtは、実質的に該第2の絶縁膜の
    厚みと等しく、前記抵抗体は該第2の絶縁膜の側壁に形
    成されたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗体は単結晶半導体層、多結晶半
    導体層、金属シリサイド膜、若しくは金属薄膜のいずれ
    か、又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記抵抗体は単結晶半導体層、多結晶半
    導体層、金属シリサイド膜、若しくは金属薄膜のいずれ
    か、又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請
    求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記抵抗体は複数本(n≧2)の抵抗体
    の並列接続であり、各抵抗体のそれぞれの幅w1
    2 ,w3 ,……,wn の総和w1 +w2 +w3+……
    +wn により、前記抵抗体の実質的な幅wが決定され、
    該複数本の抵抗体は両端部以外の長手方向の所定の箇所
    で互いに接続された部分を有することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 第1導電型の第1の半導体領域と、該第
    1の半導体領域の表面の一部に形成された第1導電型で
    該第1の半導体領域よりも高不純物密度の第2の半導体
    領域、および第2導電型の第3の半導体領域と、該第1
    の半導体領域の表面に形成された断差部を有する第1の
    絶縁膜と、該第1の絶縁膜の断差部の側壁に形成された
    抵抗体と、該抵抗体の上部に形成された第2の絶縁膜
    と、該第2の絶縁膜の上部に形成され、かつその端部を
    該第2の半導体領域に電気的に接続した高導電性配線層
    とから少なく共構成され、 該抵抗体の一方の端部は該第2の半導体領域と電気的に
    接続され、 該抵抗体の他方の端部は該第3の半導体領域と電気的に
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記抵抗体は前記第2および第3の半導
    体領域の間の前記第1の半導体領域の上部で複数回折れ
    曲がり蛇行していることを特徴とする請求項8記載の半
    導体装置。
  10. 【請求項10】 前記抵抗体は前記第2および第3の半
    導体領域の間の前記第1の半導体領域の上部で渦巻状に
    折れ曲がっていることを特徴とする請求項8記載の半導
    体装置。
  11. 【請求項11】 前記抵抗体が、制御電極、第1および
    第2の主電極とを少なくとも具備する半導体素子の表面
    に形成され、前記抵抗体の一方の端子を該制御電極に、
    他方の端子を該第1の主電極に前記高導電性配線層を介
    して接続されたことを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003533886A (ja) * 2000-05-16 2003-11-11 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 半導体電力構成素子
JP2014220491A (ja) * 2013-04-09 2014-11-20 富士電機株式会社 薄膜抵抗体群およびそれを内蔵した多層配線基板
JP2019192833A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 富士電機株式会社 半導体装置

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