JPH08241828A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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Publication number
JPH08241828A
JPH08241828A JP7043224A JP4322495A JPH08241828A JP H08241828 A JPH08241828 A JP H08241828A JP 7043224 A JP7043224 A JP 7043224A JP 4322495 A JP4322495 A JP 4322495A JP H08241828 A JPH08241828 A JP H08241828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic capacitor
glass
internal electrode
conductive paste
based oxide
Prior art date
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Pending
Application number
JP7043224A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Takashima
浩昭 高島
Kenichi Yamada
健一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7043224A priority Critical patent/JPH08241828A/ja
Publication of JPH08241828A publication Critical patent/JPH08241828A/ja
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Niからなる内部電極の収縮による、内部電
極の有効面積の低下を防止でき、取得される静電容量の
低下を起こさない積層セラミックコンデンサを提供する
ことを目的とする。 【構成】 Niからなる内部電極と、BaTiO3を主
成分としCa、Mg、Ceの少なくとも1つを含む、非
還元性のセラミックからなる誘電体層とが交互に積層さ
れたコンデンサ素子の両端部に外部電極を備えた積層セ
ラミックコンデンサであって、前記Niからなる内部電
極は、SiーBaーLi系の酸化物、またはSiーAl
ーLi系の酸化物、あるいはSiーCa系の酸化物を主
成分としたガラスを0.5〜5.0重量%含む導電ペー
ストが用いられたものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、積層セラミックコンデンサは、
複数の内部電極が誘電体層を介して重なり合うように配
置され、かつ交互に両端部に引き出されたコンデンサ素
子と、そのコンデンサ素子の両端部に、導電ペーストを
塗布、焼付けして形成された外部電極とから構成され
る。ところが、このような積層セラミックコンデンサ
は、通常、内部電極材料に貴金属のPd、Pd/Agな
どが用いられているため、積層セラミックコンデンサの
製造コストに占める内部電極材料コストの比率が高く、
特に、静電容量の大きいものでは内部電極層数が多くな
るため、さらにコスト高となる。そこで、内部電極材料
のコストの低減を図るために、内部電極の卑金属化が取
り組まれており、例えば内部電極がNiからなる積層セ
ラミックコンデンサが実用化されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】内部電極がNiからな
る積層セラミックコンデンサの誘電体層として、高誘電
率系のBaTiO3を主成分としCa、Mg、Ceの少
なくとも1つを含む、非還元性のセラミックを用いたも
のがある。ところが、上記誘電体層からなる積層セラミ
ックコンデンサは、図1の積層セラミックコンデンサの
断面図に示すように、そのコンデンサ素子の焼成時に内
部電極1が収縮して、内部電極1に電極切れが生じ、図
に示す電極切れ箇所2ができる。そして、内部電極1の
有効面積が低下し、取得される静電容量が低下する問題
がある。なお、4はセラミック素子の両端部に形成され
た外部電極を示す。
【0004】そこで、本発明は、上記の問題を解決する
ために、Niからなる内部電極1の収縮による、内部電
極1の有効面積の低下を防止でき、取得される静電容量
の低下を起こさない積層セラミックコンデンサを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するため手段】本発明は、Niからなる内
部電極と、BaTiO3を主成分としCa、Mg、Ce
の少なくとも1つを含む、非還元性のセラミックからな
る誘電体層とが交互に積層されたコンデンサ素子の両端
部に外部電極を備えた積層セラミックコンデンサであっ
て、前記Niからなる内部電極は、SiーBaーLi系
の酸化物、またはSiーAlーLi系の酸化物、あるい
はSiーCa系の酸化物を主成分としたガラスを0.5
〜5.0重量%含む導電ペーストが用いられるものであ
ることを特徴とする積層セラミックコンデンサである。
【0006】
【作用】本発明の積層セラミックコンデンサによれば、
Niからなる内部電極の導電ペーストに、添加物として
SiーBaーLi系の酸化物、またはSiーAlーLi
系の酸化物、あるいはSiーCa系の酸化物を主成分と
したガラスを0.5〜5.0重量%の範囲で添加するこ
とにより、セラミック素子の焼成時に内部電極の収縮を
抑制し、内部電極の電極切れを起こさないで、内部電極
の有効面積の低下を防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例の説明から一層明らか
にする。
【0008】まず、BaTiO3を主成分としCa、M
g、Ceを含む、非還元性のセラミック組成物を用い
て、ロールコーター法などにより、セラミックグリーン
シートを作成する。このセラミックグリーンシート上
に、Niからなる導電ペーストを用いてスクリーン印刷
などにより塗布して、内部電極を形成した。導電ペース
トはNi粉末と、SiーBaーLi系の酸化物を主成分
としたガラスとを含むものを用いた。なお、このガラス
の成分比は、SiO2が50重量%、BaOが20重量
%、Li2Oが15重量%、SrOが5重量%、CaO
が4重量%、TiO2が3重量%、Al23が3重量%
からなるものである。
【0009】次に、内部電極が形成されたセラミックグ
リーンシートを所定の枚数、積重ねて圧着し、コンデン
サの生の積層体を得て、この積層体を還元雰囲気中で焼
成温度1170℃で焼成し、コンデンサ素子を得た。次
いでこのコンデンサ素子の両端部に、外部電極を形成し
た。
【0010】次に、内部電極に添加するガラス(Siー
BaーLi系の酸化物)の添加量を0.5、1.0、
3.0、5.0重量%と変えて作成した積層セラミック
コンデンサの静電容量を測定し、その結果を表1に示し
た。なお、比較例として、内部電極にガラスを全く添加
していないものを用いたものを作成した。
【0011】
【表1】
【0012】表1より、比較例(試料No.1)では、
静電容量が0.37μFであるのに対し、ガラスを0.
5〜5.0重量%の範囲で添加した内部電極からなる実
施例(試料No.2、3、4、5)では、静電容量が
2.2〜2.5μFという高容量のものが得られてい
る。
【0013】なお、内部電極へのガラスの添加量が5重
量%を越えると、積層セラミックコンデンサの誘電損失
が大きくなる問題が生じる。一方、内部電極へのガラス
の添加量が0.5重量%を下回ると、内部電極の電極切
れ防止に効果がない。よって、内部電極へのガラス添加
量は0.5〜5.0重量%が好適である。
【0014】また、上記の実施例では、誘電体層とし
て、BaTiO3にCa、Mg、Ceを含んだものを用
いたが、その少なくとも1つを含んだものであっても、
上記実施例と同様の結果が得られる。
【0015】次に、ガラスを0.5重量%添加した内部
電極からなる実施例(試料No.2)の積層セラミック
コンデンサと、ガラスを添加していない内部電極からな
る比較例(試料No.1)の積層セラミックコンデンサ
とを研磨して、そのコンデンサの内部電極の断面を電子
走査型顕微鏡を用いて観察した。その結果、試料No.
2のものでは、内部電極の中には、電極切れなどの欠陥
がみられない。一方、試料No.1のものでは、多数の
電極切れが認められ、有効面積が低下していることを確
認できた。
【0016】また、上記の実施例では、内部電極に添加
されるガラスとして、SiーBaーLi系の酸化物を主
成分としたものを用いたが、SiーAlーLi系の酸化
物またはSiーCa系の酸化物を主成分としたガラスを
用いても、上記実施例と同様な結果が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明の積層セラミック
コンデンサは、誘電体層に、BaTiO3を主成分とし
Ca、Mg、Ceの少なくとも1つを含む、非還元性の
セラミックを用い、Niからなる内部電極に、添加物と
してSiーBaーLi系の酸化物、またはSiーAlー
Li系の酸化物、あるいはSiーCa系の酸化物を主成
分としたガラスを0.5〜5.0重量%の範囲で添加し
たものを用いることにより、内部電極の収縮による、内
部電極の有効面積の低下を防止できるため、取得される
静電容量の低下を起こさない積層セラミックコンデンサ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の積層セラミックコンデンサの断面図であ
る。
【符号の説明図】
1・・・内部電極 2・・・電極切れ箇所 3・・・誘電体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Niからなる内部電極と、BaTiO3
    を主成分としCa、Mg、Ceの少なくとも1つを含
    む、非還元性のセラミックからなる誘電体層とが交互に
    積層されたコンデンサ素子の両端部に外部電極を備えた
    積層セラミックコンデンサであって、 前記Niからなる内部電極は、SiーBaーLi系の酸
    化物、またはSiーAlーLi系の酸化物、あるいはS
    iーCa系の酸化物を主成分としたガラスを0.5〜
    5.0重量%含む導電ペーストが用いられたものである
    ことを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
JP7043224A 1995-03-02 1995-03-02 積層セラミックコンデンサ Pending JPH08241828A (ja)

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JP7043224A JPH08241828A (ja) 1995-03-02 1995-03-02 積層セラミックコンデンサ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100849378B1 (ko) * 2005-09-30 2008-07-31 티디케이가부시기가이샤 적층 콘덴서
US8526164B2 (en) 2010-03-05 2013-09-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated ceramic capacitor
US9257232B2 (en) 2012-05-04 2016-02-09 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer electronic components with an inhibitor-influencing layer and method for manufacturing the same
WO2021210455A1 (ja) * 2020-04-13 2021-10-21 昭栄化学工業株式会社 Niペーストおよび積層セラミックコンデンサ

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US8526164B2 (en) 2010-03-05 2013-09-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated ceramic capacitor
US9257232B2 (en) 2012-05-04 2016-02-09 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer electronic components with an inhibitor-influencing layer and method for manufacturing the same
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