JPH08241451A - 画像形成装置、偽造防止書類およびインク - Google Patents

画像形成装置、偽造防止書類およびインク

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JPH08241451A
JPH08241451A JP7314400A JP31440095A JPH08241451A JP H08241451 A JPH08241451 A JP H08241451A JP 7314400 A JP7314400 A JP 7314400A JP 31440095 A JP31440095 A JP 31440095A JP H08241451 A JPH08241451 A JP H08241451A
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秀文 西海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機において、紙幣や有価証券の複写(偽
造)を防止する。 【解決手段】 偽造を防止すべき書類には、予め所定の
混合比で光半導体を混合しておく。原稿2の読取りを行
う場合、送信アンテナ12を介して原稿2にマイクロ波
を放射し、反射されたマイクロ波を受信アンテナ13を
介して受信する。また、ランプ7が点灯され、ランプキ
ャリッジ6が駆動される。偽造防止書類内の光半導体
は、このランプ7によって励起され、マイクロ波反射率
が高くなるから、マイクロ波受信レベルも高くなる。そ
の後、ランプキャリッジ6が原点に復帰する場合はラン
プ7は消灯されるが、マイクロ波は引続き送受信され
る。この時、偽造防止書類内の光半導体は非励起状態で
あるから、マイクロ波反射率が低く、受信レベルも低下
する。従って、ランプ7の点灯時、消灯時の受信レベル
を比較すると、偽造防止書類を複写しようとしているか
否かが判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙幣、有価証券
等の偽造防止に用いて好適な画像形成装置、偽造防止書
類およびインクに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカラー複写機、カラープリンタ等
の性能向上に伴い、紙幣、有価証券、商品券あるいは催
し物の入場券等が偽造される危険性も増大している。こ
れを防止するため、紙幣等の画像パターンを予めメモリ
に記憶し、原稿の画像データをメモリの内容と照合し、
両者が近似している場合は正常な画像出力を行わない
(例えば、該当部分を黒く塗りつぶす)技術が知られて
いる。また、印字される画像データに肉眼で判別困難な
ドットパターンを含ませ、このパターンによって複写機
の製造番号等を表示し、偽造者の追跡を容易にする技術
が知られている。
【0003】しかし、前者の技術は、偽造を防止すべき
全ての書類について対応することは困難である。すなわ
ち、流通している紙幣の種類は限られているが、商品券
や入場券等は種類が膨大であり、これら全ての画像パタ
ーンをメモリに記憶することは実現性に乏しい。また、
後者の技術においては、偽造が行われた後に偽造者を追
跡することは容易になるが、偽造行為そのものを防止で
きないという問題がある。
【0004】ところで、所定の分布パターンで紙幣等に
金属ファイバを含ませておき、これに基づいて紙幣等の
真偽を判別する技術が知られている(特表昭63−50
1250,特開平6−87288,特開平6−7999
1)。これらの技術によれば、マイクロ波を伝搬する導
波管に対して、この導波管を横切るようにスリットが形
成される。そして、このスリットに紙幣等が挿入され、
マイクロ波の透過率が測定される。もし紙幣等が正当な
ものであれば透過率は上記分布パターンに応じて変動す
る筈であり、かかる透過率の変動が得られたか否かに基
づいて紙幣等の真偽が判定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような各種の
紙幣等は、金属ファイバの分布パターンは種々異なる
が、少なくともある程度の反射率でマイクロ波を反射す
る点で共通する。従って、複写機等に用いられる原稿読
取り装置においては、予め原稿にマイクロ波を放射し、
原稿がこのマイクロ波を反射しない場合にのみ原稿を読
取るようにすれば良いと考えられる。
【0006】しかし、複写機のプラテンガラスに載置さ
れる被複写物は、一般的な紙だけではない。例えば、本
の表紙に金属を蒸着させタイトルを金文字で表示するこ
とがあり、絵画等にあっては表面に金箔等を散布するこ
とがあり、プリント基板等を複写する必要が生ずること
もある。これらの場合においては、被複写物の金属部分
によってマイクロ波が反射されるから、被複写物が偽造
防止書類であるのか否かを判別することが困難になる。
【0007】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、被複写物が偽造防止書類であるか否かを正
確に判別できる画像形成装置、およびこの画像形成装置
とともに用いて好適な偽造防止書類およびインクを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成にあっては、被複写物に光を放
射する光源と、この被複写物に向かって電磁波を放射す
る電磁波発生手段と、この電磁波発生手段から放射され
前記被複写物によって反射された電磁波を受信し、該受
信した電磁波の受信レベルを出力する電磁波受信手段
と、前記光源を点灯または消灯状態に適宜設定する点滅
制御手段と、前記点滅制御手段によって前記光源が点灯
状態に設定された場合に前記電磁波受信手段から出力さ
れた受信レベルと、前記点滅制御手段によって前記光源
が消灯状態に設定された場合に前記電磁波受信手段から
出力された受信レベルとに基づいて、前記被複写物の複
写の是非を判定する判定手段とを具備することを特徴と
している。
【0009】また、請求項2記載の構成にあっては、請
求項1記載の画像形成装置において、前記被複写物は、
光半導体を含有させた書類であることを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の構成にあっては、請
求項2記載の画像形成装置において、前記光半導体は、
前記光源によって光が照射されると、その導電率が上昇
する性質を有し、前記判定手段は、該性質に基づいて前
記被複写物の複写の是非を判定することを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載の偽造防止書類にあっ
ては、所定波長の光に対して励起状態となり導電率が上
昇する光半導体を含有したことを特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の偽造防止書類にあっ
ては、請求項4記載の偽造防止書類において、前記光半
導体の粒子を前記偽造防止書類の繊維内に分散したこと
を特徴とする。
【0013】また、請求項6記載の偽造防止書類にあっ
ては、請求項4記載の偽造防止書類において、前記光半
導体を前記偽造防止書類上にコーティングしたことを特
徴とする。
【0014】また、請求項7記載の偽造防止書類にあっ
ては、請求項4記載の偽造防止書類において、前記光半
導体を含有するインクを用いて作成されたことを特徴と
する。
【0015】また、請求項8記載のインクにあっては、
所定波長の光に対して励起状態となり導電率が上昇する
光半導体を含有したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
A.実施形態の構成 以下、この発明の一実施形態の原稿読取り装置の構成を
説明する。なお、この原稿読取り装置はカラー複写機用
に用いられるものである。図1において1はプラテンガ
ラスであり、ガラス枠3上の所定位置に載置されてい
る。4はガラス押えであり、プラテンガラス1をガラス
枠3に固定する。5はレジストレーションガイドであ
り、その上面には、各種の原稿サイズ(A4,B4等)
に応じて、原稿2を載置すべき位置が印刷されている。
6はランプキャリッジであり、プラテンガラス1に対し
て平行に移動可能になっている。ランプキャリッジ6の
内部において7はランプであり、反射版8,8を介して
原稿2に光を放射する。
【0017】この光は原稿2において反射され、光軸P
−P’に沿ってフルレートミラー9に伝搬され、ここで
反射された後、ハーフレートミラー15およびレンズ1
6を順次介してCCDラインセンサ10に入力される。
11は所定レベルのマイクロ波を出力する送信部であ
り、このマイクロ波は送信アンテナ12によってプラテ
ンガラス1に向かって放射される。ここで、送信アンテ
ナ12の指向性は、光の照射位置(光軸P−P’とプラ
テンガラス1の上面との交点)に向かう方向において最
もゲインが高くなるように設定されている。
【0018】次に、14は受信部であり、受信アンテナ
13を介して受信したマイクロ波を検波し、その結果を
検波信号S1 として出力する。従って、検波信号S1
は、受信したマイクロ波のRFレベルに比例したレベル
を有する。ここで、受信アンテナ13は、送信アンテナ
12と同様の指向性を有しており、光軸P−P’に関し
て送信アンテナ12と線対象を成す位置に設けられてい
る。従って、マイクロ波がプラテンガラス1の上面で反
射された際に受信レベル(すなわち検波信号S1)が最
大になる。
【0019】次に、上記原稿読取り装置の電気的構成を
図2を参照し説明する。図において20はCPUであ
り、ROM22に記憶された制御プログラムに基づい
て、原稿読取り装置内の他の構成要素を制御する。21
はRAMであり、CPU20によって読出し/書込みが
自在になっており、制御プログラムに用いられる各種の
変数等を格納する。25はA/Dコンバータであり、検
波信号S1 をデジタル信号に変換し、入出力制御部26
を介してCPU20に供給する。23は本体制御部であ
り、複写機全体の制御を行う。24は入出力制御部であ
り、本体制御部23とCPU20との間で各種信号の受
け渡しを行う。
【0020】次に、本実施形態に適用される偽造防止書
類の物理的構成について説明する。偽造防止書類は、適
宜な方法で光半導体を含有させた書類である。例えば、
光半導体の粒子を書類の繊維内に分散したもの、光半導
体を書類上にコーティングした書類、または、光半導体
を含有するインクを用いて印刷した有価証券等が該当す
る。光半導体とは、その吸収する波長の光が照射される
と励起状態になり、導電率が上昇する物質のことであ
り、これにマイクロ波と光とを同時に照射すると、マイ
クロ波の反射波のレベルが増大する。
【0021】本実施形態はこの性質を利用したものであ
る。すなわち、複写時に被複写物にマイクロ波を放射
し、マイクロ波および光を同時に放射した場合と、マイ
クロ波のみを放射した場合とにおける反射波のレベルを
比較することにより、被複写物に光半導体が含まれてい
るか否かを判別することができる。被複写物に光半導体
が含まれていれば偽造防止書類であるから、その場合は
複写を停止するのである。
【0022】偽造防止書類に用いられる光半導体として
は、無機半導体、有機半導体の何れも使用することがで
き、偽造防止に使用される光源に対応する分光感度を有
していればよい。無機半導体としては、複写機用無機感
光体に使用されている材料が各種適用可能であり、具体
的には次のような物質が挙げられる。
【0023】(1)Se,TeなどのVI族、およびその化
合物半導体。 (2)Si,Ge,SnなどのIV族、およびその化合物半
導体。 (3)GaAs,InPなどのIII−V族、およびその化合
物半導体。 (4)ZnO,ZnSe,CdS、などのII−VI族、およ
びその化合物半導体。 これらは、結晶、非結晶の何れも適用可能である。
【0024】有機半導体としては、いわゆるOPC(有
機感光体)に適用できるものが各種適用可能であり、具
体的には次のような化合物が挙げられる。 (1)モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、テ
トラゾ顔料等のアゾ系顔料。 (2)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等のペリレン
系顔料、 (3)アントラキノン誘導体、アントアントロン誘導体、
ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導体、ビ
オラントロン誘導体、イソビオラントロン誘導体等の多
環キノン系顔料。 (4)インジゴ誘導体、チオインジゴ誘導体等のインジゴ
系顔料。 (5)銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニン等の金
属フタロシアニン顔料。 (6)ジフェニルメタン顔料、トリフェニルメタン顔料、
キサンテン顔料、アクリジン顔料等のカルボニウム系顔
料。 (7)アジン顔料、オキサジン顔料、チアジン顔料等のキ
ノンイミン系顔料。
【0025】(8)シアニン顔料、アゾメチン顔料等のメ
チン系顔料。 (9)キノリン系顔料。 (10)ベンゾキノン、およびナフトキノン系顔料。 (11)ナフタルイミド系顔料。 (12)ビスベンゾイミダゾール誘導体等のペリノン系顔
料。 (13)アズレニウム系顔料。 (14)スクエアリウム系顔料。 (15)ピリリウム/チアピリリウム系染料とポリカーボネ
ート化合物から形成される共晶錯体。 (16)ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基等の電子受容性置
換基を有する電子受容性化合物と、アミノ基、フェニル
基、アルキル基、複素環基等の電子供与性置換基を有す
る電子供与性化合物との電荷移動錯体。
【0026】これらの中でも、アゾ系顔料、ペリレン系
顔料、多環キノン系顔料、およびフタロシアニン顔料
は、光導電性や耐候性が優れているため特に好ましい。
これらは有色性色材でもあるため、塗料やインクとして
使用する際には、所望の色を有するものを選択すればよ
い。使用する際には、光導電性を有していない色材と併
用してもよい。これらを塗料やインクにする場合は適宜
なバインダー樹脂に分散されるが、カードの場合はベー
スとなるプラスチック材料に直に分散してもよい(分散
比率はバインダー樹脂、またはベースプラスチック材料
に対して5〜100重量%が好ましい)。
【0027】ここで、光半導体を励起させる光の波長
は、光半導体の種類によって異なる。そこで、この波長
とランプ7が発生する光の波長とが一致するように光半
導体の種類を選択すると、ランプ7によって光半導体を
励起させることが可能になる。すなわち、光半導体を励
起させるために新たな光源を設ける必要はなくなる。
【0028】B.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を説明する。まず、複写機本体
においてスタートボタンが押下されると、本体制御部2
3からCPU20に対して、原稿の読取り指令が行われ
る。CPU20は、この指令を受信すると、図3に示す
プログラムを起動させる。図において処理が開始される
と、ステップSP1においてランプキャリッジ6が原点
(フルレートミラー9がレジストレーションガイド5の
直下に来る位置)に移動される。次に、ランプ7が点灯
され、変数CT,XCTに「0」が代入される。そし
て、送信部11,送信アンテナ12を介してマイクロ波
が送信される。
【0029】次に、処理がステップSP2に進むと、ラ
ンプキャリッジ6が所定長(例えば数mm程度)だけ副
走査方向(図1における右方向)に定速移動される。こ
の期間中、ランプ7から放射された光は、反射版8,
8、原稿2、フルレートミラー9を介して反射され、C
CDラインセンサ10に入力される。そして、CCDラ
インセンサ10は、入力された光の強度に応じて画像デ
ータを出力する。また、受信部14は、受信したマイク
ロ波を検波して検波信号S1 を出力する。次に、処理が
ステップSP3に進むと、現在のランプキャリッジ6の
位置は所定のスキャン終了位置であるか否かが判定され
る。
【0030】ここで、「NO」と判定されると処理はス
テップSP4に進み、検波信号S1が変数LF[CT]
(配列LFの要素CT。本明細書では、「配列Xの要素
Y」を「変数X[Y]」のように表記する)に代入され
る。変数CTは、先にステップSP1で「0」に初期設
定されているから、ここでは変数LF[0]に検波信号
1 が代入される。次に、処理がステップSP5に進む
と、変数CTが「1」だけインクリメントされる。以上
の処理が終了すると、処理はステップSP2に戻る。
【0031】次に、ステップSP2においては、ランプ
キャリッジ6が再び所定長だけ副走査方向に定速移動さ
れる。そして、ステップSP3を介して処理がステップ
SP4に進むと、変数LF[CT](変数LF[1])
に検波信号S1 が代入される。以下同様に、ランプキャ
リッジ6が所定長づつ副走査方向に移動され、各部にお
ける検波信号S1 が変数LF[CT](CT=0,1,
2,……)に順次代入される。
【0032】そして、ランプキャリッジ6がスキャン終
了位置に達した後に処理がステップSP3に進むと、こ
こで「YES」と判定され、処理がステップSP6に進
む。このときの変数CTの値を以後「CTMAX」とい
う。なお、周知の複写機と同様に、ランプキャリッジ6
がスキャン終了位置に達するまでにCCDラインセンサ
10に入射された光は、順次画像データに変換され複写
機本体内の画像メモリ(図示せず)に蓄積されてゆく。
【0033】ここで、原稿2の構成を図4(b)に示す。
図において2aは偽造防止書類であり、光半導体を分散
した長方形の紙である。偽造防止書類2aは、ランプ7
の点灯時には所定値La 以上の検波信号S1 が得られる
程度のマイクロ波反射率を有し、ランプ7の消灯時には
所定値Lb(但しLa>Lb)以下の検波信号S1 が得ら
れる程度のマイクロ波反射率を有する。また、2bは金
属箔付き普通紙であり、普通紙の表面に散点状に金属箔
を固着して成るものであり、所定値La と同程度の検波
信号S1 が得られる程度のマイクロ波反射率を有してい
る。
【0034】また、2cは金属板であり、高いマイクロ
波反射率を有し、ランプ7の点灯/消灯状態にかかわら
ず検波信号S1 は所定値La よりも高くなる。また、2
dは普通紙であり、低いマイクロ波反射率を有し、ラン
プ7の点灯/消灯状態にかかわらず検波信号S1 は所定
値Lb よりも低くなる。原稿2は、これら各部(2a〜
2d)を順に並べて構成されている。従って、ランプキ
ャリッジ6によって原稿2が走査されると、検波信号S
1 は図4(a)に示すようになり、変数LF[CT]には
該検波信号S1 のサンプリング結果が記憶される。
【0035】さて、図3に戻り、処理がステップSP6
に進むと、ランプ7が消灯される。次に、処理がステッ
プSP7に進むと、変数LF[CT](現時点ではステ
ップSP4で最後に設定された変数LF[CTMAX])
は所定値La を超えるか否かが判定される。図4(a)の
グラフによれば、時刻t4 以降は検波信号S1(および
対応する変数LF[CT]) は常に所定値La 未満に
なっている。従って、ここでは「NO」と判定され、処
理はステップSP12に進む。ここでは、ランプキャリ
ッジ6が原点に向かって所定距離(ステップSP2にお
いてスキャンされる距離と同一距離)だけ復帰され、変
数CTが「1」だけデクリメントされる。
【0036】次に、処理がステップSP13に進むと、
ランプキャリッジ6は原点に復帰されたか否かが判定さ
れる。現時点では未だ復帰していないから「NO」と判
定され、処理はステップSP7に戻る。以後、ステップ
SP7,12,13のループが繰り返され、ステップS
P12が実行される毎にランプキャリッジ6が所定距離
づづ原点に向かって復帰し、変数CTがデクリメントさ
れる。かかる処理が行われている間においても、送信部
11および送信アンテナ12を介してマイクロ波が放射
され、その受信レベルに応じた検波信号S1 が受信部1
4から出力される。この検波信号S1 のレベルを図4
(a),(b)に対応させて同図(c)に示す。
【0037】このように、ステップSP12が繰り返し
実行されると、やがてランプキャリッジ6が金属板2c
の部分に到達し、検波信号S1 が急激に上昇する。図4
(c)では時刻t7 の直後に、かかる状態になっている。
次に、処理がステップSP7に戻ると、変数LF[C
T]と所定値La との大小関係が比較される。この時点
での変数LF[CT]は図4(a)の時刻t4 の直前の検
波信号S1 をサンプリングしたものであり、所定値La
よりも高いレベルになっている。従って、ここでは「Y
ES」と判定され処理がステップSP8に進む。
【0038】ステップSP8においては、検波信号S1
は所定値Lb 以下であるか否かが判定される。上述した
ように、この時点では検波信号S1 は上昇して所定値L
b よりも高くなっているため、ここでは「NO」と判定
され処理がステップSP12に進む。以後、時刻t8
達するまで、ステップSP7,8,12,13のループ
が繰り返される。
【0039】次に、時刻t8 〜t9 の期間においては、
金属箔付き普通紙2bに対応する変数LF[CT]に対
して、順次ステップSP7の判定が順次実行される。上
述したように、金属箔付き普通紙2bは、所定値La
同程度の検波信号S1 が得られる程度のマイクロ波反射
率を有している。しかし、実際には金属箔のムラやノイ
ズ等の影響により、変数LF[CT]は所定値La の付
近で変動する。従って、ステップSP7における判定結
果も、これに応じて変動する。しかし、この期間におい
ては、検波信号S1 は常に所定値Lb よりも高いレベル
になっている。
【0040】従って、ステップSP7で「NO」と判定
された場合は処理が直接ステップSP12に進むが、
「YES」と判定された場合においてもステップSP8
で「NO」と判定され、処理がステップSP12に進
む。結局、何れの場合においても処理はステップSP1
2に進み、ステップSP12が実行される毎にランプキ
ャリッジ6は所定距離づつ原点に向かって復帰する。こ
のように、所定値La,Lbの差は、一般的なノイズ等に
よる誤差の幅以上に設定されている。
【0041】次に、時刻t9 以降の期間においては、偽
造防止書類2aに対応した変数LF[CT]に対して、
ステップSP7の判断が実行される。これらの変数LF
[CT]は、光半導体が励起された期間(時刻t1 〜t
2)の検波信号S1 をサンプリングしたものであるか
ら、ステップSP7においては「YES」と判定され
る。一方、現時点においてはランプ7は消灯されており
光半導体は励起されていないから、ステップSP8にお
いても「YES」と判定され、処理はステップSP9に
進む。
【0042】ステップSP9では、変数XCTが「1」
だけインクリメントされる。変数XCTは、先にステッ
プSP1において「0」にリセットされているから、最
初にステップSP9が実行された時点で「1」になる。
次に、処理がステップSP10に進むと、変数XCTは
所定の限界値LIMに達したか否かが判定される。ここ
で、「NO」と判定されると、ステップSP12,13
を介して処理がステップSP7に戻る。
【0043】図4(a)〜(c)によれば、偽造防止書類2
aに対応する変数LF[CT]は必ず所定値La 以上で
あり、検波信号S1 は必ず所定値Lb 以下である。従っ
て、以後はステップSP7〜10,12,13から成る
ループが繰り返し実行される。そして、ステップSP9
が実行される度に変数XCTは「1」づつインクリメン
トされ、ステップSPが実行される毎にランプキャリッ
ジ6は所定距離づつ原点に向かって復帰する。そして、
やがて変数XCTが限界値LIMを超えると、処理はス
テップSP11に進む。
【0044】ここでは、CPU20から本体制御部23
に対して、偽造防止措置を採るようにコマンドが出力さ
れる。ここで、「偽造防止措置」とは、例えば画像メモ
リをフラッシュして白紙を出力する、用紙を黒く塗りつ
ぶす、用紙自体を出力しない等、各種のものが考えられ
る。要するに、使用者が正常な複写物を得られないよう
な措置であれば、どのようなものであってもよい。ここ
で、変数XCTが限界値LIMを超えた場合にのみ「偽
造防止措置」を採ることとした理由は、原稿2に付着し
たゴミや一時的に検波信号S1 に乗った大きなノイズ等
によって「偽造防止措置」が行われることを防止したも
のである。従って、限界値LIMは小型の有価証券(例
えば郵便切手)を検出できる程度の値にしておくとよ
い。
【0045】なお、原稿2に偽造防止書類2aが含まれ
ていなかった場合には、変数XCTが限界値LIMに達
することなく、ランプキャリッジ6が原点に復帰する。
その後にステップSP13が実行されると「YES」と
判定され処理がステップSP14に進む。ここでは、C
PU20から本体制御部23に対して、画像出力を行う
べき旨が指令される。本体制御部23はこの指令を受信
すると、画像メモリ内の画像データを用紙に印字して出
力する。
【0046】なお、上記実施形態において偽造防止書類
の判定に用いた光源は、原稿の読取りに用いる光源を併
用した。しかし、偽造防止書類の判定に用いる光源は別
個に設けてもよいことは勿論である。この場合には、複
写を禁止したい原稿に合わせて光源を選定できる点で複
写禁止の自由度を増すことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
点灯および消灯状態における受信レベルに基づいて被複
写物の複写の是非を判定するから、被複写物が偽造防止
書類であるか否かを正確に判別することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の原稿読取り装置の正面図であ
る。
【図2】 上記実施形態のブロック図である。
【図3】 上記実施形態の制御プログラムのフローチャ
ートである。
【図4】 上記実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
7 ランプ(光源) 11 送信部(電磁波発生手段) 12 送信アンテナ(電磁波発生手段) 13 受信アンテナ(電磁波受信手段) 14 受信部(電磁波受信手段) 20 CPU(点滅制御手段、判定手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被複写物に光を放射する光源と、 この被複写物に向かって電磁波を放射する電磁波発生手
    段と、 この電磁波発生手段から放射され前記被複写物によって
    反射された電磁波を受信し、該受信した電磁波の受信レ
    ベルを出力する電磁波受信手段と、 前記光源を点灯または消灯状態に適宜設定する点滅制御
    手段と、 前記点滅制御手段によって前記光源が点灯状態に設定さ
    れた場合に前記電磁波受信手段から出力された受信レベ
    ルと、前記点滅制御手段によって前記光源が消灯状態に
    設定された場合に前記電磁波受信手段から出力された受
    信レベルとに基づいて、前記被複写物の複写の是非を判
    定する判定手段とを具備することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記被複写物は、光半導体を含有させた
    書類であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光半導体は、前記光源によって光が
    照射されると、その導電率が上昇する性質を有し、 前記判定手段は、該性質に基づいて前記被複写物の複写
    の是非を判定することを特徴とする請求項2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 所定波長の光に対して励起状態となり導
    電率が上昇する光半導体を含有したことを特徴とする偽
    造防止書類。
  5. 【請求項5】 前記光半導体の粒子を前記偽造防止書類
    の繊維内に分散したことを特徴とする請求項4記載の偽
    造防止書類。
  6. 【請求項6】 前記光半導体を前記偽造防止書類上にコ
    ーティングしたことを特徴とする請求項4記載の偽造防
    止書類。
  7. 【請求項7】 前記光半導体を含有するインクを用いて
    作成されたことを特徴とする請求項4記載の偽造防止書
    類。
  8. 【請求項8】 所定波長の光に対して励起状態となり導
    電率が上昇する光半導体を含有したことを特徴とするイ
    ンク。
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