JPH08241422A - 文書編集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】画像入力装置３から原稿の画像を読み込み、原
稿の画像と文書データと同時表示し、図４の画面上で、
切取り範囲指定枠６３を使用して切り取る範囲を指定
し、原稿画像からイラストなどのデータを切り取り、文
書データとして取り込むことができる。さらに、切り取
り部分を原稿画像から切り取り部分を削除可能であり、
原稿画像と文書データとして切り取った部分とが重なら
ず、同時表示しても編集画面で二重写しにならない良好
な編集画面を操作者に提供する。 【効果】下敷きとして用いた既に読み込んでいる原稿画
像からイラストなどのデータを切り取り、文書データと
して取り込むことができる。こうして、原稿画像読み取
りとは別に画像化して画像データとして取り込む必要は
なく、文書を効率よく編集できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は日本語ワードプロセッサ
などの文書編集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術は、レイアウトの整った原稿あ
るいは印刷物を、ワードプロセッサで、清書または再入
力を行うときに、原稿を画像として読み取り、編集画面
に下敷き的に表示し、操作者がトレース感覚で文字や図
形を入力して文書編集を行うことができる。例えば、特
開昭63−276662号公報にあるように、文書データと原稿
画像とを重ねて同時表示する装置がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、下
敷きとして表示している原稿画像で原稿にあるイラスト
などのデータは、下敷きとしての表示を目的にした原稿
画像でも作成中の文書にもそのまま使用できる場合が多
いにもかかわらず、原稿画像データは、あくまでも下敷
きであり、文書データとして扱っていない。下敷きとし
て用いた画像データを文書データとして取り込むには、
原稿画像としてではなく、別に画像化して画像データと
して取り込む必要があり、手間がかかる。

【０００４】本発明の目的は、文書を作成する操作を簡
略化し、効率よく文書編集を行える装置を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、原稿上の文書の画像を読み取る原稿画像
読取手段あるいは既に読み取った原稿の画像データを外
部記憶手段から読み出す手段と、原稿画像読取手段ある
いは外部記憶手段から読み出す読み出し手段によって得
られた原稿の画像を記憶する原稿画像記憶手段と、文書
作成中に入力される文書データを入力する手段と、前記
手段によって入力されたデータを記憶する記憶手段と、
文書データと同時に前記原稿の画像を重ねて表示させる
原稿同時表示手段とを備えた文書編集装置に、原稿の画
像の範囲を指定する原稿画像範囲指定手段と、その範囲
内の原稿画像を部分的に切り取り、文書データとして貼
付ける切取り手段を設けることにより、既に読み取って
いる原稿画像を、部分的に文書データとしての取り込み
が可能となる。また、切り取った部分が、原稿画像と文
書データとの同時表示で二重写しにならないよう、原稿
画像データから切り取り部を削除する原稿画像編集手段
を設ける。

【０００６】

【作用】本発明による文書編集装置は、文書作成中に入
力される文書データを入力する手段により入力されたデ
ータを記憶手段に記憶する。また、原稿上の文書の画像
を読み取る原稿画像読取手段あるいは既に読み取った原
稿の画像を外部記憶手段から原稿の画像データを読み出
す手段により原稿の画像データを得て、原稿画像記憶手
段に記憶する。記憶手段からデータを得て、文書データ
と同時に原稿の画像を重ねて表示させる原稿同時表示手
段を用い、原稿画像読取手段によって読み取った原稿の
画像や、外部記憶手段から読み出した原稿画像を画面に
表示する。原稿画像範囲指定手段により文書データとし
て取り込みたい部分の原稿画像データの範囲指定を行
い、切取り手段によって指定した範囲内の原稿画像を部
分的に切り取り、文書データとして貼り付ける。

【０００７】また、原稿画像編集手段により、切り取っ
た部分が、原稿画像と文書データとで二重写しにならな
いよう、原稿画像データから切り取り部を削除する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の１実施例を図を参照して説明
する。

【０００９】図１は本発明の文書編集装置のブロック図
である。この文書編集装置は、キーボード１と、ポイン
ティング装置２と、画像入力装置３と、外部記憶装置４
と、内部記憶装置５と、表示装置６と、制御装置７とか
らなる。

【００１０】キーボード１は、文書データである文字，
数字などの入力や各種編集機能の指示入力を行う入力装
置である。ポインティング装置２は、各種編集機能の指
示入力や各種位置を指示するマウスなどの入力装置であ
る。画像入力装置３は、原稿を画像データとして読み取
るイメージスキャナ等の装置である。外部記憶装置４
は、作成文書や原稿画像を記憶するフロッピーディスク
装置等であり、表示装置６は、編集文書や読み取った原
稿画像等を表示するＣＲＴなどのディスプレイである。
内部記憶装置５は、編集中の文書データ，読み取った原
稿画像データを記憶し、ＣＰＵなどの制御装置７のプロ
グラムや作業データも記憶する。

【００１１】本発明で用いられる各手段は、ＣＰＵなど
の制御装置７で、プログラムを実行することにより、各
装置を制御し実現される。

【００１２】図２は文書編集装置の編集処理を表わした
フローチャートである。ステップ７１で、キーボード
１、あるいは、ポインティング装置２により、機能が指
示されると、各機能の処理に分岐する（ステップ７
２）。ステップ７１で、原稿画像入力が選択されると、
ステップ７３に移り、画像入力装置３を制御し、原稿を
画像データとして読み取り、内部記憶装置５に記憶す
る。ステップ７１で、登録済み原稿画像利用が選択され
ると、ステップ７４に移り、フロッピーディスク装置な
どの外部記憶装置４を制御し、原稿画像を記憶したフロ
ッピーディスクなどより、原稿の画像データを読み出
し、内部記憶装置５に記憶する。

【００１３】ステップ７１で、原稿画像切取りが選択さ
れた場合は、ステップ７５に移り、原稿画像の切り取
り、文書データへの貼り付けを行う。ステップ７５につ
いては後述する。

【００１４】ステップ７１で、終了を選択された場合
は、ステップ７６に進み、作成文書を外部記憶装置に記
憶するなどして編集を終了する。

【００１５】なお、ステップ７１で他の編集機能指示や
文字入力が行われた場合、図２に示していないが、機能
を処理する。ステップ７１で、編集終了以外の機能が選
択された場合は、再び、機能処理後、機能入力受付けに
戻る。また、ステップ７３，ステップ７４で原稿の画像
を記憶した場合は、内部記憶装置５より画像データを読
み出し、編集画面上に原稿画像を同時表示する。

【００１６】次に、原稿画像切取り処理（ステップ７
５）を図３を用いて説明する。なお、本処理でキーボー
ド１での操作も可能だが、ここでは、ポインティング装
置２であるマウスの入力指示で説明する。

【００１７】原稿画像切取り貼付処理が開始されると、
図４に示す編集画面を表示する。図４は編集文書を表示
したものであり、原稿の画像があれば、同時に表示す
る。

【００１８】本画面には、用紙枠６１，用紙余白枠６
２，切取り範囲指定枠６３，処理モード表示６４，各種
機能を選択するボタン群６５，マウスカーソル６６があ
る。

【００１９】操作者は、切取り範囲指定枠６３の枠のド
ラッグ操作（サイズ変更）や原稿画像編集枠のドラッグ
操作（位置移動）を行い、切り取る範囲を指定する。

【００２０】機能ボタン６５１の「モード変更」を選択
すると、切り取り時の原稿画像に対する処理モードを
「コピー」または「カット」にトグルスイッチのように
変更する。この際、処理モード表示６４の表示を変更す
る。

【００２１】機能ボタン６５２の「実行」を選択した場
合、原稿画像から指定された範囲を切り取り、切り取っ
た部分をイメージ領域として文書に貼り付け、文書デー
タとして取り込む。ここで、処理モードが「コピー」の
場合は、原稿画像はそのままとし、処理モードが「カッ
ト」の場合は、切り取り範囲を削除する。

【００２２】本実施例によれば、下敷きとして表示して
いる既に読み取っている原稿画像から、イラストなどの
データを切り取り、文書データとして取り込むことがで
きる。原稿画像読み取りとは別に画像化して画像データ
として取り込む必要はなく、文書を作成する操作を簡略
化し、効率よく文書編集を行える。また、切り取り処理
において、原稿画像に対して切り取り部分を削除可能で
あり、原稿画像と文書データとして切り取った部分とが
重ならず、同時表示しても編集画面で二重写しにならな
い良好な編集画面を操作者に提供できる。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、読み取った原稿を画像
として下敷き的に表示し、それを見ながらトレース感覚
で文字や図形を入力して文書を編集できる文書作成環境
において、既に読み取っている原稿画像から、イラスト
などのデータを切り取り、文書データとして取り込むこ
とができる。原稿画像読み取りとは別に画像化して画像
データとして取り込む必要はなく、文書を作成する操作
を簡略化し、効率よく文書編集を行える。

【００２４】また、切り取り処理において、原稿画像に
対して切り取り部分を削除可能であり、原稿画像と文書
データとして切り取った部分とが重ならず、同時表示し
ても編集画面で二重写しにならない良好な編集画面を操
作者に提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の文書編集装置のブロック
図。

【図２】本発明の１実施例の文書編集処理フローチャー
ト。

【図３】本発明の１実施例の原稿画像編集処理フローチ
ャート。

【図４】原稿画像切取り編集画面例の説明図。

【符号の説明】

１…キーボード（Ｋ／Ｂ）、２…ポインティング装置、
３…画像入力装置、４…外部記憶装置、５…内部記憶装
置、６…表示装置、７…制御装置、６１…用紙枠、６２
…用紙余白枠、６３…切取り範囲指定枠、６４…処理モ
ード表示、６５…各種機能を選択するボタン群。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿上の文書の画像を読み取る原稿画像読
   取手段と、前記原稿画像読取手段によって読み取った原
   稿の画像を記憶する原稿画像記憶手段と、文書作成中に
   入力される文書データの入力手段と、前記入力手段によ
   って入力されたデータの記憶手段と、文書データと同時
   に前記原稿の画像を重ねて表示させる原稿同時表示手段
   と、原稿の画像の範囲指定をする原稿画像範囲指定手段
   と、前記原稿画像範囲指定手段によって指定した範囲内
   の原稿画像を部分的に切り取って、文書のデータとして
   記憶する切取り手段とを備えたことを特徴とする文書編
   集装置。
2. 【請求項２】既に読み取った原稿の画像データを外部記
   憶装置から読み出す読出し手段と、前記読出し手段によ
   って読み出した原稿の画像を記憶する原稿画像記憶手段
   と、文書作成中に入力される文書データの入力手段と、
   前記入力手段によって入力されたデータを記憶する記憶
   手段と、文書データと同時に前記原稿の画像を重ねて表
   示させる原稿同時表示手段と、原稿の画像の範囲指定を
   する原稿画像範囲指定手段と、前記原稿画像範囲指定手
   段によって指定した範囲内の原稿画像を部分的に切り取
   って、文書のデータとして記憶する切取り手段とを備え
   たことを特徴とする文書編集装置。
3. 【請求項３】請求項１または２において、前記原稿画像
   を部分的に切り取って、文書のデータとして記憶する際
   に、指定範囲部の原稿画像を削除する原稿画像編集手段
   を備えた文書作成装置。