JPH08240657A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

Info

Publication number
JPH08240657A
JPH08240657A JP7041815A JP4181595A JPH08240657A JP H08240657 A JPH08240657 A JP H08240657A JP 7041815 A JP7041815 A JP 7041815A JP 4181595 A JP4181595 A JP 4181595A JP H08240657 A JPH08240657 A JP H08240657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
distance
received
pulse signal
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7041815A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Matsumura
邦彦 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP7041815A priority Critical patent/JPH08240657A/ja
Publication of JPH08240657A publication Critical patent/JPH08240657A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光素子2から発光されたレーザパルス光を
先行車等の対象物Obに反射させ、その反射レーザ光を
受光素子3,4で受光し、発光時から受光時までの経過
時間tを基に対象物Obまでの距離dを測定する測定装
置において、受光パルス信号のパルス幅の計測を要する
ことなく、受光強度に応じた時間補正値Δtが得られる
ようにし、距離測定装置における回路構成の簡略化によ
る低コスト化を図りながら、距離測定の精度を向上させ
る。 【構成】 積分ピークホールド回路12において、受光
パルス信号を積分処理してそのピーク電圧値Vをホール
ドし、そのピーク電圧値Vに応じて時間補正値Δtを演
算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物に発信される発
信パルス信号の発信からその発信パルス信号が対象物で
反射して戻るパルス信号の受信までの経過時間により対
象物までの距離を測定するようにした距離測定装置に関
し、特に、受信パルス信号の強度差に応じて時間等の補
正を行うようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の進行方向に存在する先行車
や障害物等を自動的に検出してその距離を測定するよう
にした距離測定装置が注目されており、レーザビームを
利用した光学式のものが多く知られている。
【0003】このレーザ式の距離測定装置は、単一短パ
ルスのレーザ光を測定対象物に照射してその反射光を検
出し、レーザ光の発光時とその反射光の受光時との間の
時間間隔が光の往復時間であることから、それを計測す
ることによって距離測定を行う。
【0004】しかし、上記測定対象物から反射して距離
測定装置に捕らえられた反射光は、どうしても減衰して
ノイズを含んでいるので、同ノイズによる距離測定の誤
差を避けるためには、受光回路に所定のしきい値を有す
る波高弁別器を設け、正確に信号成分のみを取り出す必
要がある。
【0005】例えば特開昭62―134584号公報に
示されるように、レーザ式距離測定装置として、上記の
ような信号処理回路を発光回路及び受光回路に持ち、発
光信号及び受光信号各々の波高弁別されたパルス信号の
立上り点及び立下り点間の中点同士の時間間隔を計時す
るようにしたものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
レーザ式距離測定装置のように、受光信号をある基準レ
ベルの波高弁別された立上り点で計時するようにした場
合、波高弁別器の基準値は一定であるから、ガウス型の
時間波形を持つ受光強度に変化があると、波高弁別され
た立上り点は時間的に遅れることとなる。
【0007】通常、発光の強度は一定にすることができ
るが、受光強度は、測定対象物までの距離に対応した光
の拡散度合や途中の大気の通過率による減衰度等により
大きく変化するため、その立上り点は受光波形の最も弱
い立上り部から最大強度のピーク部まで傾斜状に変化す
る。従って、従来のレーザ式距離測定装置の測定精度
は、距離測定に用いるパルスレーザ光の受光強度に応じ
た立上り時間により定まり、高精度の距離測定ができな
いという問題があった。
【0008】そこで、本出願人は、前に、レーザ光の受
光パルス信号をしきい値と比較して矩形状の整形パルス
信号を作り、この整形パルス信号によりパルス幅を計測
して、受光強度の増大に応じてパルス幅が大きくなるほ
ど大きくなるような時間補正値を演算し、この時間補正
値を、計測された時間間隔から減算して補正することに
より、精度の良い距離測定を行うようにしたものを提案
している(特願平5―333180号明細書及び図面参
照)。
【0009】ところが、この提案のものでも問題が全く
ないわけではない。すなわち、受光パルス信号でのパル
ス幅を計測するので、そのための複雑な回路が必要で、
回路構成が複雑になってコストアップに繋がるという難
があり、改良の余地がある。
【0010】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記のレーザパルス光のような発信パ
ルス信号の発信から受信パルス信号の受信までの時間を
計測して距離を演算する場合、受信パルス信号のパルス
幅を計測することなく、受信パルス信号の強度に応じた
補正値が得られるようにし、距離測定装置における回路
構成の簡略化による低コスト化を図りながら、距離の測
定精度を向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、受信パルス信号自体を利用し、そ
れを積分処理してそのピーク値から補正値を設定するこ
ととした。
【0012】具体的には、請求項1の発明では、パルス
信号を発信する発信手段と、該発信手段から発信された
パルス信号が対象物で反射したパルス信号を受信する受
信手段とを備え、発信手段による発信パルス信号の発信
時から受信手段による受信パルス信号の受信時までの経
過時間に基づき対象物までの距離を測定するようにした
距離測定装置が前提である。
【0013】そして、上記受信手段により受信された受
信パルス信号を積分する第1演算手段と、この第1演算
手段により演算された積分信号のピーク値に基づいて上
記対象物までの距離に係る補正値を演算する第2演算手
段とを設ける。
【0014】請求項2の発明では、上記第1演算手段
は、積分信号のピーク値をホールドするように構成され
ているものとする。
【0015】請求項3の発明では、発信手段からの発信
パルス信号、及び受信手段の受信パルス信号は何れもレ
ーザパルス光とする。
【0016】請求項4の発明では、上記第1演算手段に
おける積分信号のピーク値のホールドを停止するリセッ
ト手段を設ける。
【0017】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、基本
的に、発信手段から発信パルス信号が発信されると、こ
のパルス信号は対象物で反射して戻り、受信手段に受信
パルス信号として受信される。そして、上記発信パルス
信号の発信から受信パルス信号の受信までの経過時間に
基づいて対象物までの距離が測定される。
【0018】その場合、第1演算手段において上記受信
パルス信号が積分され、第2演算手段では、上記第1演
算手段により演算された積分信号のピーク値に基づいて
上記対象物までの距離に係る補正値が演算される。上記
積分信号のピーク値は受信パルス信号の大きさに対応
し、受信パルス信号が大きくなるほど増大する。従っ
て、この積分信号のピーク値に基づいて補正値を演算す
ることで、その補正値は受信パルス信号の大きさに正確
に対応し、よって対象物までの距離を精度良く測定する
ことができる。
【0019】また、こうして受信パルス信号の積分ピー
ク値から補正値を演算するので、従来のように受信パル
ス信号のパルス幅を計測することが必要で、そのための
複雑な回路が不要となり、積分ピーク値の演算のための
簡単な回路構成でよく、回路構成の簡略化によりコスト
ダウン化を図ることができる。
【0020】請求項2の発明では、受信パルス信号を積
分する第1演算手段において、その積分信号のピーク値
がホールドされる。このため、積分ピーク値を必要なタ
イミングまで保持することができ、補正値の演算を安定
して行うことができる。
【0021】請求項4の発明では、上記積分信号のピー
ク値のホールドはリセット手段により停止される。この
ため、例えば以前の積分ピーク値が次の距離測定時まで
ホールドされることはなく、以降に受信される受信パル
ス信号に対応した積分信号のピーク値を間違いなく演算
することができる。
【0022】請求項3の発明では、発光されたレーザパ
ルス光が対象物で反射された後に受光され、その受光パ
ルス信号が積分されてそのピーク値から距離に係る補正
値が演算される。従って、パルス信号をレーザ光とした
レーザ式距離測定装置について回路構成の簡略化により
コストダウン化を図りながら、距離測定精度を向上させ
ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図6は本発明の実施例に係るレーザ式距離測定装
置の全体構成を示し、この測定装置は、車両に搭載され
て先行車や障害物等の測定対象物Obとの距離を測定す
るもので、大別してレーザレーダヘッド1、時間計測ユ
ニット31及び信号処理ユニット41の3つの部分に分
かれている。
【0024】上記レーザレーダヘッダ1は、パルス信号
としてのレーザパルス光を発光する発信手段としてのL
D(レーザダイオード)からなる1つの発光素子2と、
該発光素子2から発光されるレーザパルス光が対象物O
b(図7又は図9参照)で反射した反射パルス光を受光
する受信手段としてのPD(ピンフォトダイオード)か
らなる第1及び第2の2つの受光素子3,4とを有す
る。上記発光素子2の前側には集光レンズからなる発光
用レンズ5が配置され、第1及び第2の受光素子3,4
の前側にはそれぞれ格子状のメカニカルフィルタ8,8
を備えた集光レンズからなる受光用レンズ6,7が配置
されている。そして、各受光素子3,4は、発光素子2
(発信手段)から発光された後に対象物Obで反射され
たレーザパルス光を受光用レンズ6,7を経て受光する
と、パルス波形状の受光信号を出力する。
【0025】9は発光素子2の駆動回路としての発光
部、10は各受光素子3,4から出力される受光パルス
信号を受けて処理する受光部である。
【0026】上記1つの発光素子2と第1及び第2の2
つの受光素子3,4とは図7に示す如くターンテーブル
19上に載置され、それらに属するレンズ5,6,7及
びメカニカルフィルタ8も同ターンテーブル19上に搭
載されている。尚、発光素子2及びそのレンズ5は、図
6ではレーザレーダヘッド1の片側に描いてあるが、実
際には図7又は図9の如く第1及び第2の受光素子3,
4とそのレンズ6,7との中間に配置されている。
【0027】上記時間計測ユニット31は、発光素子2
の発光部9に対し発光パルス信号を発生して出力するパ
ルス発生部32と、上記発光パルス信号と共用のスター
トパルスにより計時を開始する一方、受光部10から出
力されたストップパルスで計時を終了して、レーザパル
ス光の発光時からその反射光の受光時までの経過時間t
を計測する時間計測部33と、電源部34とを有する。
【0028】さらに、上記信号処理ユニット41は、上
記時間計測部33で得られた時間データを基に対象物O
bまでの距離dを算出する距離演算部42と、その結果
を表示する表示部43とを備えている。距離演算部42
の出力信号は距離データとして車両の制御ユニット51
へ出力されるようになっている。
【0029】上記レーザレーダヘッド1は、上記ターン
テーブル19を回転させて、第1及び第2の受光素子
3,4の受光エリアA1,A2及び発光素子2の発光エ
リア(図示せず)を図7及び図9に示す如く変向させる
ためのサーボ機構20と、その駆動モータ21とを備え
ている。尚、サーボ機構20の回転角度は、駆動モータ
21と連動するポテンショメータ22により検出され
る。
【0030】また、信号処理ユニット41は、先行車等
の対象物Obを、図7に示すように常に第1及び第2の
2つの受光素子3,4の受光エリアA1,A2の重なり
領域内で捕捉するようにターンテーブル19を回転させ
るための制御手段として、サーボ機構20の駆動モータ
21に対し適切な指令を与えるサーボ制御部44を備え
ている。このサーボ制御部44は、具体的には、上記距
離演算部42で第1及び第2の受光素子3,4毎の計測
値の大小関係の組合わせから、サーボ機構20に対し、
その駆動モータ21の回転の有無及び回転方向について
の指令を与えるようになっている。
【0031】さらに、上記レーザレーダヘッダ1におけ
る受光部10には、各受光素子3,4から出力された受
光パルス信号を増幅した後に積分処理する第1演算回路
としての受光強度検出回路11が設けられている。この
受光強度検出回路11は、図5に詳示するように、ダイ
オードD、抵抗R及びコンデンサCからなる積分ピーク
ホールド回路12を有し、この積分ピークホールド回路
12において、図3に示す如く、受光素子3,4から出
力された受光パルス信号を積分してそのピーク電圧値V
をコンデンサCにホールドするようになっている。
【0032】上記積分ピークホールド回路12の出力
は、入力インピーダンスが高くて出力インピーダンスの
低いボルテージホロワ13に接続され、このボルテージ
ホロワ13の出力はアナログ信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器14に入力されており、積分ピーク電
圧値VをA/D変換器14においてデジタル信号に出力
させた後、信号処理ユニット41に入力させるようにな
っている。尚、上記ボルテージホロワ13は、積分ピー
クホールド回路12での電圧値Vがそのホールド時にA
/D変換器14にリークして低下しないようにするもの
である。
【0033】また、上記積分ピークホールド回路12の
コンデンサCにはリセット手段としての放電用スイッチ
部16が並列に接続され、このスイッチ部16はリセッ
ト信号を受けてON動作しコンデンサCにホールドされ
ている電圧を放電して積分ピーク電圧値Vのホールドを
停止するようになっている。
【0034】ここで、上記各受光素子3,4により受光
された受光パルス信号から時間補正値Δtを演算する信
号処理の動作について図1により説明する。まず、最初
のステップS1において、受光パルス信号を入力させ、
ステップS2で該受光パルス信号を受光強度検出回路1
1の積分ピークホールド回路12により積分処理し、ス
テップS3では上記積分信号のピーク電圧値Vを受光強
度の大きさとしてホールドさせる。次いで、ステップS
4で上記積分ピーク電圧値VをA/D変換器14に出力
させ、ステップS5では積分ピーク電圧値Vをアナログ
値からデジタル値に変換し、ステップS6に進んで距離
測定部42で上記積分ピーク電圧値V(受光強度)に応
じた時間補正値Δtをマップにより演算する。このマッ
プは、例えば図4に示すように、積分ピーク電圧値Vが
小さいときには時間補正値Δtが大きく、積分ピーク電
圧値Vの増大に伴って時間補正値Δtが小さくなるよう
に設定されている。
【0035】このようにして時間補正値Δtを演算した
後は最後のステップS7に進み、放電用スイッチ部16
にリセット信号を出力してそれをON動作させ、コンデ
ンサCにホールドされている電圧を放電させて積分ピー
ク電圧値Vのホールドを停止する。
【0036】この後、上記距離測定部42において、上
記時間補正値Δtに基づいて先行車までの距離を測定す
る信号処理の動作について図2により説明すると、ステ
ップT1において、上記時間計測部33で計測される経
過時間tと上記時間補正値Δtとを入力し、ステップT
2で経過時間tを時間補正値Δtで補正した時間t−Δ
tをそれに対応した距離dに換算する。
【0037】次に、上記実施例の作用について説明す
る。先行車や障害物等の対象物Obまでの距離dを測定
する動作については、基本的に以下の動作が行われる。
まず、時間計測ユニット31のパルス発生部32からレ
ーザレーダヘッド1におけるLD駆動回路としての発光
部9に発光パルスが出力される。すると、この発光部9
は、発光パルスのトリガーにより発光素子2を駆動して
レーザパルス光を発光する。このレーザパルス光は、対
象物Ob(先行車や障害物)で反射した後に第1及び第
2の受光素子3,4の一方又は両方により受光されて、
該受光素子3,4が所定の受光パルス信号を発生し、こ
の受光パルス信号は受光部10で増幅された後、ストッ
プパルスを時間計測部33に出力する。時間計測部33
ではパルス発生部32からのスタートパルスと、受光部
10からのストップパルスとの間の時間間隔を発光から
受光までの経過時間tとして計測し、時間データとして
距離演算部42に出力する。距離演算部42では時間デ
ータから対象物Obまでの距離dが換算により演算さ
れ、距離データとして車両の制御ユニット51へ出力さ
れる。
【0038】上記レーザレーダヘッダ1の受光部10で
は以下の動作が行われる。この受光部10においては、
上記先行車等の対象物Obで反射した反射レーザパルス
光が受光素子3,4により受光されて受光信号として入
力されると、この受光信号は増幅された後に受光強度検
出回路11に入力され、その積分ピークホールド回路1
2において積分されてそのピーク電圧値Vが受光強度の
大きさとしてコンデンサCによりホールドされる。
【0039】そして、この積分ピーク電圧値VはA/D
変換器14でアナログ値からデジタル値に変換された
後、信号処理ユニット41の距離測定部42において、
このデジタル値の積分ピーク電圧値V(受光強度)に応
じた時間補正値Δtが図4に示すマップにより演算され
る。さらに、上記時間計測部33で計測される経過時間
tが上記時間補正値Δtに基づいて補正され、その補正
後の時間t−Δtが対象物Obまでの距離dとして換算
される。
【0040】尚、こうして距離dの測定が終了すると、
次のレーザパルス光の発光による距離測定が開始される
前に、放電用スイッチ部16にリセット信号が出力され
て該スイッチ部16がON動作し、コンデンサCの両側
が短絡されてコンデンサCにホールドされている電圧が
放電して積分ピーク電圧値Vのホールドが停止される。
【0041】この実施例では、図3に示すように、上記
受光パルス信号を積分して得られる積分ピーク電圧値V
は受光強度(受光パルス信号)の大きさに対応し、受光
強度が小さいときには積分ピーク電圧値VはV=V2と
なって小さいが、受光強度が大きくなると同電圧値Vは
V=V1(>V2)となって増大する。従って、この積
分ピーク電圧値Vに基づいてマップから時間補正値Δt
を演算することで、その時間補正値Δtは受光強度の大
きさに正確に対応することとなり、このことにより対象
物Obまでの距離dを精度良く測定することができる。
【0042】しかも、上記受光パルス信号の積分ピーク
電圧値Vは放電用スイッチ部16にリセット信号が出力
されるまでコンデンサCにホールドされるので、積分ピ
ーク電圧値VをA/D変換器14でのデジタル変換や時
間補正値Δtの演算、距離dの演算等が全て完了するま
で確実に保持することができ、時間補正値Δtや距離d
の演算を安定して行うことができる。
【0043】また、受光パルス信号の積分ピーク電圧値
Vから時間補正値Δtを演算するので、受光パルス信号
自体のパルス幅を計測する場合に比べて回路構成が簡単
となり、上記高精度の距離測定を低コストで実現するこ
とができる。
【0044】尚、この実施例では、上記第1及び第2の
受光素子3,4が反射光を受光しないときには、距離演
算部42における該当する受光素子係数での距離測定値
が「最大」となり、距離データは「先行車等がない」旨
の信号として取り扱われる。しかし、何がしかの距離測
定値があるときは「先行車等あり」と判断され、その旨
の信号として取り扱われる。
【0045】例えば図7は左側の第2の受光素子4の受
光エリアA2内にだけ先行車等の対象物Obが位置する
場合を、また図9は左右両方の第1及び第2の受光素子
3,4の受光エリアA1,A2内に対象物Obが位置す
る場合をそれぞれ示している。説明の便宜上、最初は対
象物Obが、図7の如く、第2受光素子4の受光エリア
A2内にのみ位置するものとする。この場合、対象物O
bからの反射光は第2の受光素子4のみにより受光さ
れ、第1及び第2の各受光素子3,4の出力状態は図8
の如くになる。このとき、距離演算部42における距離
測定値は、第1の受光素子3について「距離最大」の関
係となり、第2の受光素子4について「距離小」の関係
となる。そして、信号処理ユニット41のサーボ制御部
33は、上記距離測定値の信号の大小関係から、先行車
は左方向にあると推定し、サーボ機構20に対しターン
テーブル19を反時計方向に回転させる「左移動指令」
を与える。これにより駆動モータ21が正回転し、ター
ンテーブル19が図7で矢印方向に回転移動し、受光エ
リアA1,A2が左に移動して行く。対象物Obが、図
9の如く受光エリアA1,A2の重なり領域内に入る
と、第1及び第2の各受光素子3,4の出力状態は図1
0の如くになり、距離測定値は第1及び第2の受光素子
3,4のいずれについても「距離小」の関係となる。こ
こで、サーボ制御部33は「左移動指令」を停止する。
【0046】上記とは逆に、反射光が第1の受光素子3
のみにより受光された場合には、距離測定値は第1の受
光素子3について「距離小」の関係となり、第2の受光
素子4について「距離最大」の関係となり、サーボ制御
部33は先行車が右方向にあると判断して、サーボ機構
20に対しターンテーブル19を時計方向に移動される
「右移動指令」を与える。これにより駆動モータ21が
逆回転し、ターンテーブル19が図7に示す状態から時
計方向に回転移動し、受光エリアA1,A2が右方向に
移動する。対象物Obが、受光エリアA1,A2の重な
り領域内に入ると、距離測定値は第1及び第2の受光素
子3,4についていずれも「距離小」の関係となり、そ
の時点でサーボ制御部33は「右移動指令」を停止す
る。尚、距離測定値が第1及び第2の受光素子3,4に
ついていずれも「距離最大」の場合、サーボ制御部33
はサーボ機構20に対し何の指示も与えない。
【0047】このように、第1及び第2の2つの受光素
子3,4の系統について、共に何がしかの距離測定値が
ある状態、すなわち上記「距離小」が得られるまでター
ンテーブル19を回転変位させることにより、常に先行
車をレーザレーダヘッド1の光学系の真正面で捕捉する
ことができる。従って、無闇に発光視野を広げることな
く、また広範囲なスキャニングをして不必要なデータ処
理を行うこともなく、距離測定エリアを広げることが可
能となる。
【0048】尚、上記実施例では、受光強度の変化によ
って変更する補正値を時間補正値Δtとしているが、演
算された距離dそのものを補正するようにすることもで
きる。
【0049】また、上記実施例は、車両用の距離測定装
置であるが、本発明はその他の距離測定装置に対しても
適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、発信パルス信号の発信から、該発信パルス信号
が対象物で反射した信号を受信する受信パルス信号の受
信までの経過時間を基に対象物までの距離を測定する場
合、受信パルス信号を積分してピーク値を求め、その積
分ピーク値に基づいて対象物までの距離に係る補正値を
演算するようにしたことにより、受信パルス信号のパル
ス幅を計測する複雑な回路を不要として、回路構成の簡
略化やコストダウン化を図りつつ、測定距離精度の向上
を図ることができる。
【0051】請求項2の発明によると、積分信号のピー
ク値をホールドするようにしたことにより、積分ピーク
値を必要な時刻まで保持して補正値演算の安定化を図る
ことができる。
【0052】請求項3の発明によると、発信パルス信号
及び受信パルス信号をレーザパルス光としたことによ
り、レーザ光による距離測定装置の回路構成の簡略化及
びコストダウン化を図りながら、距離測定精度を向上さ
せることができる。
【0053】請求項4の発明によると、上記積分信号の
ピーク値のホールドを停止するリセット手段を設けたこ
とにより、各距離測定時毎の受信パルス信号の積分ピー
ク値を確実に演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受光素子に入力された受光パルス信号から時間
補正値を演算する信号処理動作を示すフローチャート図
である。
【図2】時間補正値に基づく距離を演算する信号処理動
作を示すフローチャート図である。
【図3】受光パルス信号及びその積分ピーク電圧値を示
す波形図である。
【図4】積分ピーク電圧値に対応する時間補正値のマッ
プを示す図である。
【図5】受光部における受光強度検出回路を示すブロッ
ク図である。
【図6】距離測定装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図7】レーザヘッドにおける1対の受光素子の受光エ
リアの一方に対象物があるときの状態を示す概略平面図
である。
【図8】レーザヘッドにおける1対の受光素子の受光エ
リアの一方に対象物があるときの発光素子の発光タイミ
ングと受光素子の受光タイミングとを示すタイムチャー
ト図である。
【図9】レーザヘッドにおける両受光素子の受光エリア
に対象物があるときの状態を示す図7相当図である。
【図10】レーザヘッドにおける両受光素子の受光エリ
アに対象物があるときの状態を示す図8相当図である。
【符号の説明】
1 レーザレーダヘッダ 2 発光素子(発信手段) 3,4 受光素子(受信手段) 10 受光部 11 受光強度検出回路(第1演算手段) 12 積分ピークホールド回路 16 放電用スイッチ部(リセット手段) 31 時間計測ユニット 33 時間計測部 41 信号処理ユニット 42 距離演算部(第2演算手段) V,V1,V2 積分ピーク電圧値 t 経過時間 Δt 時間補正値 d 距離 Ob 対象物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス信号を発信する発信手段と、該発
    信手段から発信されたパルス信号が対象物で反射したパ
    ルス信号を受信する受信手段とを備え、発信手段による
    発信パルス信号の発信時から受信手段による受信パルス
    信号の受信時までの経過時間に基づき対象物までの距離
    を測定するようにした距離測定装置において、 上記受信手段により受信された受信パルス信号を積分す
    る第1演算手段と、 上記第1演算手段により演算された積分信号のピーク値
    に基づいて上記対象物までの距離に係る補正値を演算す
    る第2演算手段とを設けたことを特徴とする距離測定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の距離測定装置において、 第1演算手段は、積分信号のピーク値をホールドするよ
    うに構成されていることを特徴とする距離測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の距離測定装置において、 発信手段からの発信パルス信号、及び受信手段の受信パ
    ルス信号は、レーザパルス光であることを特徴とする距
    離測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の距離測定装置において、 第1演算手段における積分信号のピーク値のホールドを
    停止するリセット手段を設けたことを特徴とする距離測
    定装置。
JP7041815A 1995-03-01 1995-03-01 距離測定装置 Withdrawn JPH08240657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7041815A JPH08240657A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 距離測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7041815A JPH08240657A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 距離測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08240657A true JPH08240657A (ja) 1996-09-17

Family

ID=12618810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7041815A Withdrawn JPH08240657A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 距離測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08240657A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017042991A1 (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 ソニー株式会社 波高値検出装置および波高値検出方法
JP2019506621A (ja) * 2016-01-08 2019-03-07 ナノフォーカス アーゲーNanoFocus AG 経時変化する信号を電子的に分析する方法
JP2020091157A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 株式会社Ihi 光学式距離計測装置及び移載システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017042991A1 (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 ソニー株式会社 波高値検出装置および波高値検出方法
JP2019506621A (ja) * 2016-01-08 2019-03-07 ナノフォーカス アーゲーNanoFocus AG 経時変化する信号を電子的に分析する方法
JP2020091157A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 株式会社Ihi 光学式距離計測装置及び移載システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4488170B2 (ja) 三次元距離画像を記録するための方法及び装置
US7532312B2 (en) Radar apparatus
US6288775B1 (en) Lightwave distance measuring apparatus and method
CN112255638B (zh) 一种距离测量系统及方法
JPH10227857A (ja) 光波測距装置
JP2007256191A (ja) 測距方法および測距装置
JPH08240657A (ja) 距離測定装置
JP2000346941A (ja) 距離測定装置
KR102163664B1 (ko) 라이다 감지거리 증가 장치 및 방법
JPH06109841A (ja) 距離検出方法
JPH07128438A (ja) レーダー測距装置の距離補正方法
JPH0313565B2 (ja)
JP3249003B2 (ja) 距離計測装置
JP2001074827A (ja) 測距装置
JP2001349943A (ja) レーザ測距装置、レーザ測距方法及び計測装置
JPH07248374A (ja) 距離測定装置
JPH07167954A (ja) 距離測定装置
JPH11325823A (ja) 距離計測装置およびこれを用いた物体検出装置ならびに受光信号処理回路
JPH11142519A (ja) 光学式距離測定装置
JPH04366785A (ja) パルスレーザ測距装置
JPH07198846A (ja) 距離測定装置
KR102176700B1 (ko) 라이다 비행시간 측정 장치 및 방법
JPH06308234A (ja) 距離測定装置
JPH06214025A (ja) レーザレーダ
JPH0875854A (ja) 測距装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507