JPH0824049B2 - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JPH0824049B2
JPH0824049B2 JP60118415A JP11841585A JPH0824049B2 JP H0824049 B2 JPH0824049 B2 JP H0824049B2 JP 60118415 A JP60118415 A JP 60118415A JP 11841585 A JP11841585 A JP 11841585A JP H0824049 B2 JPH0824049 B2 JP H0824049B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は燃料電池発電システムに係り、特にシステム
全体のエネルギー効率の向上を図り得るようにした燃料
電池発電システムに関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来、燃料の有しているエネルギーを直接電気的エネ
ルギーに変換するものとして燃料電池が知られている。
この燃料電池は通常、電解質層を挟んで燃料極および酸
化剤極の一対の多孔質電極を配置すると共に、燃料極の
背面に水素等の燃料を接触させ、また酸化剤極の背面に
空気等の酸化剤を接触させ、このとき起こる電気化学的
反応を利用して上記一対の電極間から電気エネルギーを
取り出すようにしたものであり、上記燃料と酸化剤が供
給されている限り高い変換効率で電気エネルギーを取出
すことができるものである。
ところでこの種の燃料電池は、燃料電池で発電に使用
する酸化剤としての空気を得るための空気処理装置と、
同じく燃料電池で発電に使用する燃料としての水素を得
るための燃料改質装置とを備えて燃料電池発電システム
を構成していることが多い。第3図は、この種の代表的
な燃料電池発電システムの基本的構成例を示したもので
ある。
図において、天然ガスまたは石炭ガス等の化石燃料よ
りなる原燃料1とスチーム供給器2からのスチームが、
夫々原燃料制御弁3とスチーム制御弁4とにより、スチ
ームとカーボンの混合モル比が3〜5程度となるように
制御されて燃料改質装置5内の改質触媒チューブ6に導
入される。ここで、スチームと原燃料1は500〜600℃程
度まで加熱されて改質反応を行ない、次に変成器7を経
て水素含有率の高い改質燃料となる。この水素含有率が
高くなった改質燃料は、燃料ガス気水分離器8に送られ
て改質で余剰であったスチームを除却した後、補助バー
ナ9へは補助バーナ燃料制御弁10により、また燃料電池
11の燃料極11Aへは改質燃料制御弁12により、夫々その
流量が制御されて送られる。
燃料電池11の燃料極11Aへ流入した改質燃料は、酸化
剤極11Bに流入している空気と触媒反応を行ない、その
結果燃料の一部が消費されて電気エネルギーと反応生成
水とが得られる。この燃料電池11内で生成した反応生成
水の一部を含んで燃料極11Aを出た燃料排気ガスは、前
述の燃料改質装置5のメインバーナ13の燃料として送ら
れるが、この途中においてガス中水分の回収を行なうた
め気水分離器16を通過する。そして、メインバーナ13へ
送られた燃料排気ガスは燃料改質装置5内で燃焼し、改
質触媒チューブ6を加熱した後に高温排ガス17として排
出される。さらに、燃料電池11の酸化剤極11Bから送ら
れる空気排気ガスと合流した後、混合器18へ送られてタ
ーボコンプレッサー19の駆動用エネルギーの一部として
使われる。一方、補助バーナ9へ送られた改質燃料は補
助バーナ9内で燃焼し、その燃焼ガスが混合器18を通過
してターボコンプレッサー19のタービン19Aを駆動す
る。
一方、上記タービン19Aに連結して駆動されるコンプ
レッサー19Bの吐出空気は、補助バーナ9、メインバー
ナ13へ夫々補助バーナ空気制御弁20、メインバーナ空気
制御弁21により空燃比を制御して送られると共に、空気
制御弁22により燃料電池11の酸化剤極11Bへ送られ、余
剰分はトーボコンプレッサー19の駆動用エネルギーの一
部として混合器18へ送られる。酸化剤極11Bに送られた
空気の一部は、上記燃料極11Aの水素と反応して消費さ
れた後、酸化剤極11B内で生成した水分を含んで排出さ
れる。この排出された空気排出ガスは、上記燃料排気ガ
スと同様に空気排気ガス気水分離器25により、空気排気
ガス中のスチーム分を一部復水した後に上記燃料改質装
置5からの高温排ガス17と合流する。
燃料電池11は上述したように、燃料極11A内の水素と
酸化剤極11B内の酸素との触媒反応によって酸化剤極11B
が正極(アノード)、燃料極11Aが負極(カソード)と
なるように電気エネルギーを発生し、その両電極11A,11
B間に接続された電気負荷26に当該電気エネルギーを供
給する、この際、電気負荷26により吸収された電流値に
略比例して、両電極11A,11B入口に供給された水素と酸
素が反応して反応生成水が得られ、このスチーム分を含
んだ未反応ガス分が両電極11A,11B出口より排出される
ことになる。
一方、上記燃料極11Aの出口側には再循環ライン(以
下、リサイクルラインと称する)14が設けられ、出口側
ラインを介して排出される燃料排気ガスの一部を分岐し
リサイクルブロワ15を経て燃料極11Aの入口側ラインへ
リサイクルさせるように構成されている。また同様に、
酸化剤極11Bの出口側にもリサイクルライン23が設けら
れ、出口側ラインを介して排出される空気排気ガスの一
部を分岐しリサイクルブロワ24を経て酸化剤極11Bの入
口側ラインへリサイクルさせるように構成されている。
この場合、両電極11A,11Bのリサイクルライン14,23は燃
料電池11での反応後の未反応ガスを循環して再利用する
目的で設けられ、燃料および空気を有効的に使用すると
いう効果を有するものである。
しかしながら、第3図に示されるようなリサイクルラ
イン構成をとる燃料電池発電システムにおいては、次の
ような問題がある。すなわち、例えば酸化剤極11B側の
リサイクルライン23について述べると、酸化剤極11Bか
ら排出される空気排気ガス中には前述したように燃料電
池11内での電極反応で生成した水分を多量に含んでい
る。従って、この空気排気ガスの一部をリサイクルライ
ン23に導入し、そのままリサイクルブロワ24を経て酸化
剤極11Bの入口側ラインへリサイクルさせると、水分を
多く含んだ空気が燃料電池11に与えられることになり、
酸化剤極11Bの出口では反応生成水を含んださらに多湿
の空気排気ガスが得られるため、かかるリサイクルを繰
返すことにより結果的に酸化剤極11B入口側の空気中の
湿分は非常に高くなる恐れが生じる。このような多湿の
空気が酸化剤極11Bに与えられた場合には、当該リサイ
クルガス中に高濃度で存在する水分分子によって電極面
上への酸素分子の吸着が妨げられて電極反応が低下する
ために、良好な燃料電池出力特性が得られなくなる。
そこで、このような不都合を解決するために従来で
は、空気制御弁22を通して得られる湿度の低い空気の流
量に対し、これに合流するリサイクルライン23の空気流
量を極めて少ない比率として定め、酸化剤極11B入口側
の空気中の水分量を小さく抑えるようにシステムを構成
することが行なわれている。しかしながら、空気中に20
%程度しか含まれない酸素を有効的に電池反応に利用し
て供給すべき総空気流量を節約するためには、リサイク
ルライン23に分岐するリサイクルガス量をできる限り多
量に確保するのが好ましく、このためには上述のような
問題点を解決することが必要である。
一方、燃料極11A側のリサイクルライン14についても
同様の問題がある。すなわち、燃料極11Aから排出され
る燃料排気ガス中には燃料電池11内での電極反応で生成
した水分の一部を含んでいる。従って、この燃料排気ガ
スの一部をリサイクルライン14に導入し、そのままリサ
イクルブロワ15を経て燃料極11Aの入口側ラインへリサ
イクルさせると、水分を多く含んだ燃料が燃料電池11に
与えられることになり、燃料極11Aの出口では水分を多
く含んだ多湿の燃料排気ガスが得られるため、かかるリ
サイクルを繰返すことにより結果的に燃料極11A入口側
の燃料中の湿分が高くなる。燃料改質系では、気水分離
器8から燃料が排出される段階においてある一定の低い
水蒸気圧に保つように制御し、燃料極11A入口側に至る
燃料中の湿分を調整しているのが一般的であり、その目
的は燃料極11A内部での電解湿水蒸気圧分布を均一に保
ちつつ電解質の飛散を防止することにある。従って、も
し上記のような水分を必要以上に多く含んだ多湿の燃料
が燃料極11Aに与えられた場合には、電解質に悪影響を
与えてしまい良好な燃料電池出力特性が得られなくな
る。
そこで、このような不都合を解決するために従来で
は、改質燃料制御弁12を通して得られる湿度の低い燃料
の流量に対し、これに合流するリサイクルライン14の燃
料流量を極めて少ない比率として定め、燃料極11A入口
側の燃料中の水分量を小さく抑えるようにシステムを構
成することが行なわれている。しかしながら、改質燃料
の消費量を抑えて改質燃料を得るために必要な燃料改質
装置5の熱エネルギーを節約できれば、燃料電池発電シ
ステム全体のエネルギー効率を高めることができるた
め、改質燃料をできる限り有効的に利用することを目的
としてリサイクルライン14に分岐するリサイクルガス量
を多量に確保することが好ましく、このためには上述の
ような問題点を解決することが必要である。
[発明の目的] 本発明は上記のような問題を解消するために成された
もので、その目的は燃料電池入口側から導入される燃料
または酸化剤中の水蒸気圧を高めることなくリサイクル
ガス量(リサイクル燃料量またはリサイクル酸化剤量)
を多量に確保することができ、また再循環ラインを通じ
て電極入口側にリサイクルされる排ガスの一部について
ガス中の湿分を除去でき、さらに電池内部での熱応力歪
みの発生を防止でき、結果として電池特性に与える悪影
響を防止できる燃料電池発電システムを提供することに
ある。
[発明の概要] 上記目的を達成するために本発明では、電解質層を挟
んで燃料極および酸化剤極の一対の電極を配置すると共
に、上記燃料極に燃料を供給しまた上記酸化剤極に酸化
剤を供給して、このとき起こる電気化学的反応により上
記電極間から電気エネルギーを取り出す燃料電池と、こ
の燃料電池の燃料極または酸化剤極の少なくとも一方の
電極の出口側に設けられ、かつ夫々の電極出口側ライン
を介して排出される排気ガスの一部を分岐し再循環ブロ
ワを介して夫々対応した電極入口側ラインへ再循環させ
るように構成された再循環ラインとを備えてなる燃料電
池発電システムにおいて、前記再循環ライン上に、この
ラインを流れるガスを冷却媒体により冷却する冷却器
と、この冷却器で冷却されたガスからその中の水分を分
離して排出する気水分離器と、この気水分離器の下流側
にこの気水分離器からのガスを加熱して前記電極入口側
ラインへ導入する加熱器とを設けたり、またこの構成以
外に前記冷却器へ冷却媒体を供給するライン上に冷却媒
体量を調節する制御弁を設け、上記冷却器で冷却された
後のガスの温度を検出する温度検出器と、この温度検出
器により検出された温度を設定温度値と比較しかつこの
比較結果に基づいて上記制御弁の弁開度を制御する制御
器とを備えることにより、再循環ラインの再循環ガス中
の水蒸気圧を一定に保つようにしたことを特徴とする。
[発明の実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。第1図は、本発明による燃料電池発電システムの
構成例をブロック的に示したもので、第3図と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
第1図は、第3図における酸化剤極11B側のリサイク
ルブロワ24を有するリサイクルライン23を、冷却器30
と、気水分離器31と、リサイクルブロワ24と、加熱器34
を有するリサイクルライン23に代えたものである。前記
リサイクルブロワ24よりも上流側に、当該リサイクルラ
イン23を流れるリサイクルガスであるリサイクル空気排
気ガスを、冷却水ライン32を介して供給される冷却水に
より冷却してその温度を低下させる冷却器30が設けられ
ている。この冷却器30の下流側に気水分離器31が設けら
れ、この気水分離器31は冷却器30で冷却されたリサイク
ル空気排気ガスからその中の水分を分離し、かつその分
離されたドレン水をドレン弁33を介して排出するもので
ある。
そして、気水分離器31の下流側であって、リサイクル
ブロワ24よりも下流側に加熱器34が設けられ、これによ
り気水分離器31を通過したリサイクル空気排気ガスを加
熱してその温度を上昇させるものである。
次に、かかる如く構成したリサイクルラインを備えて
成る燃料電池発電システムの作用について述べる。
今、燃料電池発電システムの運転状態において、酸化
剤極11B側のリサイクルライン23には、電極出口側ライ
ンを介して燃料電池11より排出される水分を多く含んだ
空気排気ガスの一部が分流され、冷却器30を通過するこ
とによりリサイクルライン23中の空気排気ガスの温度が
低下する。従って、空気排気ガス中の水蒸気圧はガス量
の多少によらずこの冷却された温度で規定される低い温
度となるので、空気排気ガス中の余剰水分は結露して気
水分離器31を通過する間に分離し、ドレン弁33を通して
外部へ排出されることになる。こうして、リサイクルブ
ロワ24および加熱器34を介して再び電極入口側ラインに
合流される時点においては、リサイクルライン23中の空
気排気ガスの湿分をガス量にかかわらずかなり低くする
ことができる。
従ってこのような作用により、リサイクルされた空気
排気ガスが再び燃料電池11の酸化剤極11Bに導入されて
も、空気排気ガス中の水蒸気圧を低く抑えることが可能
となるため、従来のように電極反応に悪影響を与えたり
電池特性を低下させたりする恐れが無くなる。また、か
かる効果はリサイクルライン23中の空気排気ガス量の多
少にかかわらず得ることができるので、燃料電池発電シ
ステム全体のエネルギー効率を高めることを目的として
リサイクル量を多くとる場合でも、何んら燃料電池11の
特性に悪影響を与えるようなことがない。
以上述べた効果は、リサイクルライン23に加熱器34が
存在しない場合であり、実際には加熱器34が存在してい
るので、次のような効果がさらに加わる。すなわち、リ
サイクルライン23中冷却器30により冷却されたリサイク
ル空気排気ガスを、加熱器34の作用により加熱して再び
高温状態に至らしめることができる。一般に、燃料電池
11は常温よりも高い温度で運転され、リン酸形燃料電池
を例に取ると、200℃近傍の値で運転される。従って、
燃料電池11の酸化剤極11B入口側から導入される空気の
温度がこの電池運転温度に比べてかなりの差があると、
電池内部で熱応力歪みが生じ、電池特性に悪影響を与え
ることが考えられる。この点本実施例では、加熱器34に
よってリサイクル空気排気ガスの温度を燃料電池11の運
転温度付近にまで加熱して高めることができ、リサイク
ル空気排気ガス中の水分の抑制という本発明の主旨と相
まって電池特性をより一層高めることができる。
上述した第1図の実施例による燃料電池発電システム
は、電解質層を挟んで燃料極11Aおよび酸化剤極11Bの一
対の電極を配置すると共に、上記燃料極11Aに燃料であ
る水素を供給しまた上記酸化剤極11Bに酸化剤である空
気を供給して、このとき起こる電気化学的反応により上
記電極間から電気エネルギーを取り出す燃料電池11と、
この燃料電池11の酸化剤極11Bの出口側に設けられ、か
つ電極出口側ラインを介して排出される空気排気ガスの
一部を分岐しリサイクルブロワ24を介して電極入口側ラ
インへリサイクルさせるように構成されたリサイクルラ
イン23とを備え、さらに上記リサイクルライン23上に、
当該ライン23を流れる空気排気ガスを冷却水により冷却
する冷却器30、およびこの冷却器30で冷却された空気排
気ガスからその中の水分を分離しこれをドレン弁33を介
して外部へ排出する気水分離器31を設けて構成するよう
にしたものである。
従って、燃料電池11の酸化剤極11B入口側から導入さ
れる空気排気ガス中の水蒸気圧を高めることなくリサイ
クル空気排気ガス量を多量に確保することができ、その
結果としてシステム全体のエネルギー効率の向上を図る
ことが可能となり、極めて信頼性の高い燃料電池発電シ
ステムを得ることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
次のようにしても実施することができるものである。
次に第2図は、同じく本発明の他の実施例による燃料
電池発電システムにおける燃料電池およびその周辺の構
成例をブロック的に示したもので、第1図と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
つまり第2図は、第1図に加えて前記冷却器30へ冷却
水を供給する冷却水ライン32上に冷却水量を調節する冷
却水制御弁36を設け、また冷却器30で冷却された後のリ
サイクル空気排気ガスの温度を検出する温度検出器35を
設け、さらにこの温度検出器35により検出された温度が
予め定められた設定温度値となるように上記冷却水制御
弁36に対して制御信号を与える制御器37を設けて構成す
るようにしたものである。
かかる構成の燃料電池発電システムにおいては、制御
器37では温度検出器35により検出されたリサイクル空気
排気ガスの温度を設定温度値と比較し、その偏差に基づ
いて冷却水制御弁36の開度を制御する。これにより、リ
サイクル空気排気ガスの温度が設定温度値となるように
温度制御が行なわれる。この結果、リサイクル空気排気
ガス量にかかわらずある定められたガス温度を維持する
ことができるので、当該温度で規定される水蒸気圧によ
りガス中の湿分が調節される。すなわち、燃料電池11の
酸化剤極11B入口側にリサイクルされる空気排気ガス中
の温度を予め定められた設定値に従って調節することが
できるので、電池特性にとって最も適当な湿度を実現す
ることが可能となる。
尚、上記各実施例では酸化剤極11B側のリサイクルラ
インにのみ本発明を適用した場合を述べたが、これに限
らず燃料極11A側のリサイクルラインについても本発明
を同様に適用することができるものである。
さらに、上記第2図の実施例において温度検出器35を
気水分離器31の入口側にも設けたが、その設置位置はこ
れに限らず気水分離器31の出力側あるいは冷却器30の出
口側とするようにするようにしても同様の効果を得るこ
とができるものである。
さらにまた、上記第2図の実施例においては制御器37
により冷却水制御弁36を制御したが、冷却器30の冷却方
式によっては他の手法をとることもできる。
一方、上記各実施例においては冷却用の媒体として冷
却水を用いたが、これに限らずその他の冷却媒体を適用
するようにしてもよい。
また、上記第1図の実施例における加熱器34の加熱源
としては、電力または高温のスチームを利用すること等
が考えられるが、これも如何なる方法であってもよいこ
とは言うまでもない。
その他、本発明はその要旨を変更しない範囲で、種々
に変形して実施することができるものである。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、電解質層を挟ん
で燃料極および酸化剤極の一対の電極を配置すると共
に、上記燃料極に燃料を供給しまた上記酸化剤極に酸化
剤を供給して、このとき起こる電気化学的反応により上
記電極間から電気エネルギーを取り出す燃料電池と、こ
の燃料電池の燃料極または酸化剤極の少なくとも一方の
電極の出口側に設けられ、かつ夫々の電極出口側ライン
を介して排出される排気ガスの一部を分岐し再循環ブロ
ワを介して夫々対応した電極入口側ラインへ再循環させ
るように構成された再循環ラインとを備えてなる燃料電
池発電システムにおいて、前記再循環ライン上に、この
ラインを流れるガス冷却媒体により冷却する冷却器と、
この冷却器で冷却されたガスからその中の水分を分離し
て排出する気水分離器と、この気水分離器の下流側にこ
の気水分離器からのガス加熱して前記電極入口側ライン
へ導入する加熱器とを設けたり、またこの構成以外に前
記冷却器へ冷却媒体を供給するライン上に冷却媒体量を
調節する制御弁を設け、前記冷却器で冷却された後のガ
スの温度を検出する温度検出器と、この温度検出器によ
り検出された温度を設定温度値と比較し、かつこの比較
結果に基づいて前記制御弁の弁開度を制御する制御器と
を備えた構成とすることにより、燃料電池入口側から導
入される燃料または酸化剤中の水蒸気圧を高めることな
く、リサイクルガス量(リサイクル燃料量またはリサイ
クル酸化剤量)を多量に確保することができ、また再循
環ラインを通じて電極入口側にリサイクルされる排ガス
の一部についてガス中の湿分を除去でき、さらに電池内
部での熱応力歪みの発生を防止でき、結果として電池特
性に与える悪影響を防止できる燃料電池発電システムを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成ブロック図、第2
図は本発明の他の実施例を示す構成ブロック図、第3図
は従来の燃料電池発電システムを示す構成ブロック図で
ある。 1……原燃料、2……スチーム供給器、3……原燃料制
御弁、4……スチーム制御弁、5……燃料改質装置、6
……改質触媒チューブ、7……変成器、8,16,25,31……
気水分離器、9……補助バーナ、10……補助バーナ燃料
制御弁、11……燃料電池、11A……燃料極、11B……酸化
剤極、12……改質燃料制御弁、13……メインバーナ、1
4,23……リサイクルライン、15,24……リサイクルブロ
ワ、17……高温排ガス、18……混合器、19……ターボコ
ンプレッサー、19A……タービン、19B……コンプレッサ
ー、20〜22……空気制御弁、26……電器負荷、30……冷
却器、32……冷却水ライン、33……ドレン弁、34……加
熱器、35……温度検出器、36……冷却水制御弁、37……
制御器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 修一 東京都港区芝浦1丁目1番1号 日本燃料 技術開発株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−133776(JP,A) 特公 昭48−31299(JP,B1)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解質層を挟んで燃料極および酸化剤極の
    一対の電極を配置すると共に、前記燃料極に燃料を供給
    し、また前記酸化剤極に酸化剤を供給し、このとき起こ
    る電気化学的反応により前記電極間から電気エネルギー
    を取り出す燃料電池と、この燃料電池の燃料極または酸
    化剤極の少なくとも一方の電極の出口側に設けられ、か
    つ夫々の電極の出口側ラインを介して排出される排気ガ
    スの一部を分岐し、再循環ブロワを介してそれぞれ対応
    した電極入口側ラインへ再循環させるように構成された
    再循環ラインとを備えてなる燃料電池発電システムにお
    いて、前記再循環ライン上に、このラインを流れるガス
    を冷却媒体により冷却する冷却器と、この冷却器で冷却
    されたガスからその中の水分を分離して排出する気水分
    離器と、この気水分離器の下流側にこの気水分離器から
    のガスを加熱して前記電極入口側ラインへ導入する加熱
    器とを設けたことを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 【請求項2】気水分離器および冷却器は、再循環ブロワ
    よりも上流側に設けるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載の燃料電池発電システム。
  3. 【請求項3】電解質層を挟んで燃料極および酸化剤極の
    一対の電極を配置すると共に、前記燃料極に燃料を供給
    し、また前記酸化剤極に酸化剤を供給し、このとき起こ
    る電気化学的反応により前記電極間から電気エネルギー
    を取り出す燃料電池と、この燃料電池の燃料極または酸
    化剤極の少なくとも一方の電極の出口側に設けられ、か
    つ夫々の電極の出口側ラインを介して排出される排気ガ
    スの一部を分岐し、再循環ブロワを介してそれぞれ対応
    した電極入口側ラインへ再循環させるように構成された
    再循環ラインとを備えてなる燃料電池発電システムにお
    いて、前記再循環ライン上に、このラインを流れるガス
    を冷却媒体により冷却する冷却器と、この冷却器で冷却
    されたガスからその中の水分を分離して排出する気水分
    離器と、この気水分離器の下流側にこの気水分離器から
    のガスを加熱して前記電極入口側ラインへ導入する加熱
    器とを設け、かつ前記冷却器へ冷却媒体を供給するライ
    ン上に冷却媒体量を調節する制御弁を設け、前記冷却器
    で冷却された後のガスの温度を検出する温度検出器と、
    この温度検出器により検出された温度を設定温度値と比
    較し、かつこの比較結果に基づいて前記制御弁の弁開度
    を制御する制御器とを備えたことを特徴とする燃料電池
    発電システム。
  4. 【請求項4】気水分離器および冷却器は、再循環ブロワ
    よりも上流側に設けるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第(3)項記載の燃料電池発電システム。
  5. 【請求項5】再循環ブロワよりも下流側に加熱器を設け
    るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第(3)
    項記載の燃料電池発電システム。
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