JPH08240340A - 浴槽の湯張り温度制御装置 - Google Patents

浴槽の湯張り温度制御装置

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JPH08240340A
JPH08240340A JP8085500A JP8550096A JPH08240340A JP H08240340 A JPH08240340 A JP H08240340A JP 8085500 A JP8085500 A JP 8085500A JP 8550096 A JP8550096 A JP 8550096A JP H08240340 A JPH08240340 A JP H08240340A
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Gunji Kawashima
軍司 川嶋
Hideki Kameya
秀樹 亀屋
Takahiro Maebayashi
隆宏 前林
Takanori Morita
孝則 森田
Akira Nagata
昌 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴に適する湯張りを行う際に湯張り温度を
設定温度に速やかに制御できる、浴槽の湯張り温度制御
装置を提供する。 【解決手段】 浴槽(12)と、給湯手段(3)と、設
定手段(遠隔制御器195)と、温度検出手段(16)
と、給湯制御手段(18)とを有する浴槽の湯張り温度
制御装置であって、前記給湯制御手段(18、制御部1
80)は、前記温度検出手段が検出した検出温度と前記
設定温度とを比較して補正値を算出する演算手段(CP
U183)と、前記補正値を記憶する記憶手段(20、
RAM202)と、前記演算手段で演算された補正値に
より前記給湯手段に対する補正制御出力を出力する制御
出力手段(出力部187)とを備えて最適な湯張り温度
を実現している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浴槽への湯張りを給
湯器を用いて行う浴槽の湯張り温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動風呂釜において、浴槽に一定温度の
給湯を行うには、比例制御やオートミキシングなどの温
度制御方法が用いられるが、このような制御方法による
ものは、器具が構造的に複雑で、高価になるとともに、
故障も多いなどの欠点がある。
【0003】このため、比例制御やオートミキシングな
どを用いないでオン・オフ制御のみで温度制御を行う簡
易な給湯器を用いた風呂釜が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
風呂釜では、給湯器のバーナの能力を一定にし、それを
単にオン・オフ制御しているため、図11および図12
に示すように、給湯器に対する入水温、給湯器から浴槽
に供給される水の流量、初期条件ならびに器具の固体差
などによって、設定(目標)温度と、浴槽内における実
際の注湯温度との間に無視できない大きな誤差が生じ
る。図11において、流量を一定にして入水温が異なる
場合の注湯制御温度と注湯温度の関係を示しており、入
水温は直線r、s、t、uの順で高くなっている。ま
た、図12において、入水温を一定にして流量が異なる
場合の注湯制御温度に対する注湯温度を示しており、直
線v、w、xの順で流量が大きくなっている。このよう
な関係から注湯制御温度と、実際の注湯温度との間に誤
差があるため、入浴者がその都度、温度を加減する必要
があった。
【0005】そこで、この発明は、入浴に適する湯張り
を行う際に湯張り温度を設定温度に速やかに制御でき
る、浴槽の湯張り温度制御装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の浴槽の湯張り
温度制御装置は、図1ないし図8に例示するように、湯
張りをすべき浴槽(12)と、この浴槽に湯張りのため
に給湯を行う給湯手段(3)と、浴槽内の湯張り温度を
設定する設定手段(遠隔制御器195)と、前記浴槽内
の湯水の温度を検出する温度検出手段(16)と、前記
設定温度の出湯を行うように前記給湯手段を制御する給
湯制御手段(18)とを有する浴槽の湯張り温度制御装
置であって、前記給湯制御手段(18、制御部180)
は、前記温度検出手段が検出した検出温度と前記設定温
度とを比較して補正値を算出する演算手段(CPU18
3)と、前記補正値を記憶する記憶手段(20、RAM
202)と、前記演算手段で演算された補正値により前
記給湯手段に対する補正制御出力を出力する制御出力手
段(出力部187)とを備えたことを特徴とする。
【0007】このような構成によれば、給湯手段によっ
て浴槽に湯張りする場合、設定温度と浴槽内の湯水の温
度とを比較し、その温度差に応じて給湯手段に設定され
る設定温度を制御し、湯張り完了時に設定温度の湯張
り、即ち、適正な温度を実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は、この発明の浴槽の湯張り温度制御
装置の実施形態を示している。水道などから供給された
水2Aは、給湯手段3に導かれるとともに、その入口部
に設けられている温度検出手段6によって給水温度が電
気的に検出される。また、給湯手段3には、温度検出手
段10が設けられており、給湯手段3で加熱する湯水の
温度が検出される。給湯手段3で得られた温水2Bは、
注湯管を通して浴槽12に供給され、その場合、浴槽1
2への注湯流量は流量検出手段14によって検出され
る。浴槽12内の注湯温度は温度検出手段16によって
電気的に検出される。温度検出手段6、10、16の検
出温度は、給湯制御手段18に入力され、記憶手段20
に記憶されるとともに、その記憶手段20から注湯制御
温度が読み出される。
【0010】次に、図2は、この発明の浴槽の湯張り温
度制御装置の実施例を示している。水2Aは、給水温度
を検出する温度検出手段6として設置されたサーミスタ
などからなる電気的に入水温度を検出する温度検出器6
0によって温度が電気的に検出され、Tw1は制御部18
0に加えられる入水温度検出信号を表わす。水2Aは、
ボイラのタンク40に溜められて、加熱手段として設置
されたバーナ80によって加熱される。このバーナ80
は、灯油、燃焼用ガスなどを燃料82とする熱源であっ
て、ポンプ・電磁弁84は、その開閉によって燃料82
の供給、遮断を行うものであり、Dr1は制御部180か
ら加えられる開閉駆動信号を表わす。その結果、タンク
40の水2Aは間欠的に加熱される。
【0011】タンク40内の残留水の温度や加熱時の水
2Aの温度は、タンク40内に温度検出手段10として
設置されたサーミスタなどからなる電気的に水の温度を
検出する温度検出器100によって検出され、Tw2は制
御部180に加えられるタンク内温度検出信号を表わ
す。
【0012】タンク40内で得られる温水2Bは、給湯
を調整する電磁弁110を通過して浴槽12に供給され
るが、Dr2は、制御部180から加えられる開閉駆動信
号を表わす。
【0013】電磁弁110を通過した温水2Bは、その
流量を検出する流量検出手段14として設置された電気
的に流量を検出する流量計140によって流量が検出さ
れ、Dm は制御部180に加えられる流量検出信号を表
わす。
【0014】この流量計140を通過した温水2Bは、
浴槽12に供給されて溜められ、浴槽12内の温水2B
は、攪拌装置120によって攪拌されて浴槽12内の残
留水との混合が図られる。Dr3は、攪拌装置120に対
して制御部180から加えられる駆動信号を表わす。そ
して、浴槽12内の温水2Bの温度は、温度検出手段1
6として設置されたサーミスタなどからなる電気的に温
度を検出する温度検出器160によって検出され、Tw3
は制御部180に対して加えられる温度検出信号を表わ
す。
【0015】そして、制御部180は、浴室側に設置さ
れた遠隔制御器195を通じて設定された温度および流
量に基づいて最適な温度制御を行うものであり、図3に
示すように、マイクロコンピュータなどの演算制御装置
によって構成されて器具本体側に設置される。すなわ
ち、制御部180において、温度検出信号Tw1、Tw2、
Tw3とともに、遠隔制御器195によって設定された設
定注湯量を表わす流量信号Dm0および設定温度を表わす
温度信号Tw0は、マルチプレクサ181を介して時分割
によってアナログ・ディジタル変換器(ADC)182
に加えられて、ディジタル信号に変換された後、演算手
段としての中央演算処理部(CPU)183に取り込ま
れる。また、流量検出信号Dm はディジタル信号である
ので、入力部184に加えられて、CPU183に取り
込まれる。
【0016】CPU183は、書込み専用の記憶素子
(ROM)200に書き込まれた加熱、供給などの制御
プログラムに従って演算処理を行う。また、取り込んだ
各種データおよび演算処理上のデータは、書込み、読出
し自由な記憶素子(RAM)202に書き込まれる。
【0017】そして、CPU183の演算結果としての
駆動制御出力は、制御出力手段としての出力部187か
ら出力されて制御対象を駆動する駆動手段としての駆動
部188に加えられる。
【0018】駆動部188の出力は、駆動制御信号とし
てリレー19A、19B、19Cに加えられる。この場
合、給湯制御手段としての制御部180、駆動部188
およびリレー19A、19B、19Cには、交流電源2
2によって駆動される電源装置189から必要な電力が
供給されるとともに、電磁弁84、110および攪拌装
置120にはリレー19A、19B、19Cを介して個
別に交流電源22が供給されている。
【0019】このような風呂釜において、図4ないし図
8を参照して湯張り温度制御を説明する。
【0020】温度制御を行う手段として、ROM200
には、器具の特性や履歴について、図4に示すように、
流量を一定にして入水温をパラメータにした場合の注湯
制御温度に対して得られる注湯温度、図5に示すよう
に、入水温を一定にして流量をパラメータにした場合の
注湯制御温度に対して得られる注湯温度、図6に示すよ
うに、タンク40の容量を一定にしてタンク40内の残
留水の温度をパラメータにした場合の注湯制御温度に対
して得られる注湯温度のそれぞれを学習値、即ち、補正
データとして蓄積している。ここで、注湯温度とは、浴
槽12内の温水2Bの湯温を到達させる目標温度であ
り、また、注湯制御温度とは、給湯手段であるボイラ側
に設定される制御温度であって、目標温度である注湯温
度を実現させる場合にボイラ側に設定すべき温度が注湯
制御温度である。
【0021】そして、図7及び図8は、注湯制御のフロ
ーチャートであって、x及びyは各フローチャートの結
合子を示している。注湯時、制御部180では、ステッ
プS1で設定手段としての遠隔制御器195に設定され
た注湯量(浴槽の設定注湯量)を読み込み、次にステッ
プS2で遠隔制御器195に設定された設定温度、即
ち、浴槽12の温水2Bの沸上げ温度を取り込む。ステ
ップS3では、RAM202に蓄積されている前回の制
御記録である学習値を参照する。
【0022】ステップS4では、温度検出器100によ
るタンク40内の温水の温度、即ち、初期貯湯温を取り
込み、ステップS5ではタンク40から浴槽12に対し
て注湯を開始する。ステップS6では、浴槽12への注
湯量の計測を開始し、ステップS7では流量を検出、ス
テップS8ではタンク40への入水温度の検出を行う。
そして、ステップS9では、検出された入水温、流量又
はタンク40内残留水の温度と注湯温度とから設定温度
としての注湯制御温度を読み出し、設定すべき注湯制御
温度を演算する。
【0023】ステップS10では、温度検出器100の
検出温度と注湯制御温度とを比較し、ボイラのバーナ8
0の燃焼制御を行う。
【0024】次に、ステップS11では、浴槽12に対
して所定の注湯量が完了したか否かを判定し、完了して
ない場合(NO)には、ステップS6に戻る。また、所
定の注湯量を完了している場合(YES)には、ステッ
プS12に移行して注湯を停止し、ステップS13で
は、温度検出器160により浴槽12内の温水の温度、
即ち、実際の湯温TE を測定する。
【0025】そして、ステップS14では、設定温度T
W と湯温TE との差を演算し、(TW −TE )>1℃で
あると判断された場合(YES)には、ステップS15
に移行し、注湯温度が低いと判断し、補正値の演算とし
て(TW −TE )−(−1.5℃)を行い、補正値を算出
する。また、ステップS14で(TW −TE )>1℃で
はないと判断された場合(NO)には、ステップS16
に移行する。
【0026】そして、ステップS16で−2.5≦TW −
TE ≦1℃であるか否かを判定し、−2.5≦TW −TE
≦1℃である場合(YES)には、ステップS17で適
性制御として補正値の演算はない。即ち、現在の補正値
φが適正である。また、−2.5≦TW −TE ≦1℃でな
い場合(NO)には、ステップS18に移行して−2.5
≦TW −TE であるか否かを判定し、その結果、−2.5
≦TW −TE である場合(YES)にはステップS19
に移行し、注湯温度は高いと判断し、補正演算として
(TW −TE )−(−1.5℃)を行い、補正値を算出す
る。
【0027】ステップS15、S17又はS19で求め
られた補正値は、ステップS20で注湯温度の補正値を
学習、更新する。この新学習値TG を得て注湯温度の補
正が行われ、設定温度に対して誤差の少ない注湯温度を
実現できる。
【0028】次に、図9のAは、貯湯量15リットルの
場合のボイラの初期条件として温度条件に対する偏差
(影響量)を表わし、ボイラのタンク40内に残留水1
5リットルがある場合、その温度40℃〜55℃の範囲
では注湯制御温度への影響はなく、温度33℃〜40℃
の範囲では−0.5℃、温度40℃〜55℃の範囲では
+0.5℃程度の影響を受ける。
【0029】また、図9のBは、流量(リットル/分)
による影響量を表わしている。注湯時の流量が少なくな
ると、その分だけ注湯温度は高くなるので、温度変化を
抑制するには、注湯制御温度をその分だけ低くすべきこ
とを示している。
【0030】なお、この発明の浴槽の湯張り温度制御装
置は、図10に示すように、追焚回路210を持ったも
のに適用することもでき、211はホッパ、212はポ
ンプ、213は循環口、214は温度検出器、215は
三方弁を表わす。そして、Tw4は温度検出信号、Dr5は
ポンプ212に対する駆動信号、Dr6は三方弁215の
切換信号を表わす。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボイラ等の簡易な給湯手段を用いて浴槽に湯張りをする
場合に、浴槽に対する注湯完了時に設定温度の湯張りを
行うことができ、しかも、給湯手段の履歴や変動する温
度条件に対応して誤差を抑制した湯張り温度制御を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の浴槽の湯張り温度制御装置を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の浴槽の湯張り温度制御装置を示すブ
ロック図である。
【図3】温度制御装置の制御部の構成を示すブロック図
である。
【図4】注湯制御温度に対する実際の注湯温度を示す図
である。
【図5】注湯制御温度に対する実際の注湯温度を示す図
である。
【図6】注湯制御温度に対する実際の注湯温度を示す図
である。
【図7】この発明の浴槽の湯張り温度制御装置の一実施
例を示すフローチャートである。
【図8】この発明の浴槽の湯張り温度制御装置の一実施
例を示すフローチャートである。
【図9】この発明の浴槽の湯張り温度制御装置における
初期条件を示す図である。
【図10】この発明の浴槽の湯張り温度制御装置の他の
実施例を示すブロック図である。
【図11】簡易な給湯手段を用いた場合の注湯制御温度
に対する実際の注湯温度を示す図である。
【図12】簡易な給湯手段を用いた場合の注湯制御温度
に対する実際の注湯温度を示す図である。
【符号の説明】
2A 水 2B 温水 3 給湯手段 12 浴槽 16 温度検出手段 18 給湯制御手段 20 記憶手段 180 制御部(給湯制御手段) 183 CPU(演算手段) 187 出力部(制御出力手段) 195 遠隔制御器(設定手段) 202 RAM(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 孝則 静岡県富士市西柏原新田201番地 高木産 業株式会社内 (72)発明者 永田 昌 静岡県富士市西柏原新田201番地 高木産 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯張りをすべき浴槽と、 この浴槽に湯張りのために給湯を行う給湯手段と、 浴槽内の湯張り温度を設定する設定手段と、 前記浴槽内の湯水の温度を検出する温度検出手段と、 前記設定温度の出湯を行うように前記給湯手段を制御す
    る給湯制御手段と、を有する浴槽の湯張り温度制御装置
    であって、前記給湯制御手段は、 前記温度検出手段が検出した検出温度と前記設定温度と
    を比較して補正値を算出する演算手段と、 前記補正値を記憶する記憶手段と、 前記演算手段で演算された補正値により前記給湯手段に
    対する補正制御出力を出力する制御出力手段と、を備え
    たことを特徴とする浴槽の湯張り温度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS636336A (ja) * 1986-06-27 1988-01-12 Takagi Ind Co Ltd 注湯温度制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS636336A (ja) * 1986-06-27 1988-01-12 Takagi Ind Co Ltd 注湯温度制御方法

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