JPH08239986A - タイルパネルの補修方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 基盤に複数のタイルを貼設したタイルパネル
のタイルが破損した場合に、破損タイルを簡単に交換す
る補修方法。 【構成】 台盤上に複数のタイルを貼設したタイルパネ
ルの特定数のタイルと、ジョイナー３１を付設した交換
用タイル３とを差替えるタイルパネルの補修方法であっ
て、タイルパネルは、台盤の上板の裏面側にタテ・ヨコ
交差する直線リブを形成し、直線リブの交差点を中心
に、一部のリングリブを残して透孔窓をタイルの投影範
囲内に４箇所形成し、且つ、台盤の上板の表面側で透孔
窓間を結ぶ対角線上に凹溝を形成し、台盤の透孔窓内の
リングリブ内でタイルの裏面側を貼着固定し、また、交
換用タイルは、裏面にタイルパネルの凹溝及び透孔窓に
係着するジョイナーを付設し、タイルパネルの透孔窓の
リングリブの外側で直線リブを切断してタイルをタイル
パネルより取外し、台盤の凹溝に交換用タイルのジョイ
ナーを係着し、接着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はタイルパネルの補修方法
に係り、特に、台盤に複数のタイルを貼設してなるタイ
ルパネルの特定のタイルが破損した場合に、ジョイナー
を付設したタイルパネルにより、上記破損タイルと簡単
に交換取付けできる補修方法に関するものである。

【０００２】

【従来技術とその課題】従来、タイルフロアは下地上に
タイルを所定の配列状態に並べて、モルタル、接着剤等
により下地材に固着した構造のものや、バルコニーやベ
ランダ等に敷設する排水を考慮したタイルフロアとし
て、プラスチック製の格子状体を下地材とし、その上に
タイルを載置し、タイルには強力に接着するがプラスチ
ックには接着力が弱いか無い接着剤を用いて、下地材に
設けたリブを埋設した状態にしてタイルを下地材に固着
したもの等が知られているが、上記何れのタイルフロア
も、下地材に接着乃至固着された一部のタイルが汚染さ
れたり破損した場合に、そのタイルのみを取除き新たな
タイルと差替えて取付けることには非常に手間が掛り、
また補修費用も嵩む等の問題があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その要旨は、台盤上に複数のタイル
を貼設してなるタイルパネルの特定数のタイルと、ジョ
イナーを付設した交換用タイルとを差替え取付けること
によるタイルパネルの補修方法であって、上記タイルパ
ネルは、その台盤の上板の裏面側にタテ・ヨコ交差する
直線リブを形成すると共に、該直線リブの交差点を中心
に三重のリングリブを形成し、その中心リングリブと中
間リングリブを残して透孔窓をタイルの投影範囲内に４
箇所形成し、且つ、台盤の上板の表面側で上記透孔窓間
を結ぶ対角線上に凹溝を形成し、台盤の上記透孔窓の中
間リングリブ内でタイルの裏面側を貼着固定してなり、
また、上記交換用タイルは、その裏面に上記タイルパネ
ルの凹溝及び透孔窓に係着する略×型状のジョイナーを
付設してなり、上記タイルパネルの透孔窓の中間リング
リブの外側で直線リブを切断してタイルをタイルパネル
より取外し、しかるのち、取外した跡の上記台盤の凹溝
に、上記交換用タイルのジョイナーを係着して交換用タ
イルをタイルパネルに差替えることを特徴とするタイル
パネルの補修方法である。

【０００４】

【実施例】以下、本発明を図面に基づき具体的に説明す
る。 図１は本発明で使用するタイルパネルの台盤の表
面側を平面図で、また裏面側を一部省略底面図で各々示
し、図２はタイルパネルからタイルを取外す状態を斜視
図で示し、図３は本発明で使用する交換用タイルの裏面
側を斜視図で示し、図４はタイルパネルに交換用タイル
を取付けた状態を側断面図で示す。

【０００５】本発明は、図２に斜視図で示す如く、台盤
１１上に複数のタイルを貼設してなるタイルパネル１の
特定数のタイル２と、図３に斜視図で示す如く、ジョイ
ナー３１を付設した交換用タイル３とを差替え取付ける
ことによるタイルパネルの補修方法である。

【０００６】即ち、本発明で用いる上記タイルパネル１
は、図１に平面図と底面図で示す如く、台盤１１の上板
１２の裏面側１２２に、タテ・ヨコ交差する直線リブ１
３を形成すると共に、該直線リブ１３の交差点を中心
に、中心リングリブ１４と中間リングリブ１５を残して
透孔窓１７をタイル２の投影範囲内に４箇所形成し、且
つ、台盤１１の上板１２の表面側１２１で、上記透孔窓
１７相互間を結ぶ対角線上に凹溝１１１を形成してあ
り、そして台盤１１の上記透孔窓１７の中間リングリブ
１５内でタイル２の裏面側を接着剤Ａで貼着固定してあ
る。上記タイル２が陶製タイルである場合には、接着剤
Ａは陶製品接着用の接着剤を用いて上記方法で固定する
が、木製タイルの場合には中心リングリブ１４に穿孔さ
れている中心孔１８でビス止めした上に、木工用接着剤
で接着固定する。

【０００７】また、本発明で用いる交換用タイル３は、
図３に斜視図で示す如く、その裏面に、略×型状のジョ
イナー３１が付設されているが、該ジョイナー３１に
は、上記タイルパネル１の凹溝１１１に係止する係止バ
ー３１１と、これに連設して、タイルパネル１の透孔窓
１７に係着する掛止片３３を具えたリング係止部３２と
が形成されており、該リング係止部３２内に接着剤Ａを
満たして埋設部３４で、ジョイナー３１をタイル裏面側
に接着固定してある。上記交換用タイル３が陶製タイル
である場合には、接着剤Ａは陶製品接着用の接着剤を用
い、木製タイルの場合にはリング係止部３２内の中心孔
３６でビス止めした上に、木工用接着剤で接着固定する
ことが好ましい。

【０００８】そして、上記タイルパネル１に形成してあ
る透孔窓１７の中間リングリブ１５の外側（即ち、外側
リングリブ１６の内側）で、タイルパネル１の裏面側１
２２より、図１に示す破線部で直線リブ１３を切断し、
図２に示す如く、切断された中心リングリブ１４及び中
間リングリブ１５を巻き込み固着部２１が付いたままの
タイル２をタイルパネル１より取外す。しかるのち、取
外した跡の上記台盤１１の凹溝１１１及び透孔窓１７
に、上記交換用タイル３のジョイナー３１の係止バー３
１１及びリング係止部３２を係着すると共に、掛止片３
３をタイルパネル１の外側リングリブ１６の内側に掛止
して、破損したタイル２を交換用タイル３に差替え補修
することができる。

【０００９】本発明は、上記構成のタイルパネル１の一
部のタイル２が汚染或いは破損した場合に、そのタイル
２を簡単に取外し、その跡に上記構成の交換用タイル３
を用い、上記手順に準じ容易に差替え補修することがで
きて極めて便利である。

【００１０】

【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明によれば、下地材の台盤に接着
固定された一部のタイルが汚染されたり破損した場合で
あっても、そのタイルのみを簡単に取除くことができる
と共に、そこへ新たなタイルを容易に差替えできるの
で、補修工数並びに補修費用が少なくて済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明で使用するタイルパネルの台盤の表面側
を平面図で、また裏面側を一部省略底面図で各々示す。

【図２】タイルパネルからタイルを取外す状態を斜視図
で示す。

【図３】本発明で使用する交換用タイルの裏面側を斜視
図で示す。

【図４】タイルパネルに交換用タイルを取付けた状態を
側断面図で示す。

【符号の説明】

１ タイルパネル １１ 台盤 １１１ 凹溝 １２ 上板 １２１ 表面側 １２２ 裏面側 １３ 直線リブ １４ 中心リングリブ １５ 中間リングリブ １６ 外側リングリブ １７ 透孔窓 １８ 中心孔 ２ タイル ２１ 固着部 ３ 交換用タイル ３１ ジョイナー ３２ リング係止部 ３３ 掛止片 ３６ 中心孔 Ａ 接着剤

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台盤上に複数のタイルを貼設してなるタ
   イルパネルの特定数のタイルと、ジョイナーを付設した
   交換用タイルとを差替え取付けることによるタイルパネ
   ルの補修方法であって、上記タイルパネルは、その台盤
   の上板の裏面側にタテ・ヨコ交差する直線リブを形成す
   ると共に、該直線リブの交差点を中心に三重のリングリ
   ブを形成し、その中心リングリブと中間リングリブを残
   して透孔窓をタイルの投影範囲内に４箇所形成し、且
   つ、台盤の上板の表面側で上記透孔窓間を結ぶ対角線上
   に凹溝を形成し、台盤の上記透孔窓の中間リングリブ内
   でタイルの裏面側を貼着固定してなり、また、上記交換
   用タイルは、その裏面に上記タイルパネルの凹溝及び透
   孔窓に係着する略×型状のジョイナーを付設してなり、
   上記タイルパネルの透孔窓の中間リングリブの外側で直
   線リブを切断してタイルをタイルパネルより取外し、し
   かるのち、取外した跡の上記台盤の凹溝に、上記交換用
   タイルのジョイナーを係着して交換用タイルをタイルパ
   ネルに差替えることを特徴とするタイルパネルの補修方
   法。