JPH08239691A - 硬質表面用洗浄剤組成物 - Google Patents

硬質表面用洗浄剤組成物

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JPH08239691A
JPH08239691A JP4386695A JP4386695A JPH08239691A JP H08239691 A JPH08239691 A JP H08239691A JP 4386695 A JP4386695 A JP 4386695A JP 4386695 A JP4386695 A JP 4386695A JP H08239691 A JPH08239691 A JP H08239691A
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JP
Japan
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water
formula
group
hard surface
alkyl
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JP4386695A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Takano
勝幸 高野
Hajime Soga
元 曽我
Kazutoshi Ide
一敏 井手
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)界面活性剤、及び(b)式(1)で表
わされる水溶性コポリマーを含有する硬質表面用洗浄剤
組成物。 【化1】 〔R1 はH、CH3又はC25、Xはエステル結合、ア
ミド結合又はエーテル結合、nは0〜5、mは3〜7、
a、bは0より大きい数、Yは式(2)、(3)又は
(4)〕 【化2】 〔R2 〜R4 はH、C1〜C5のアルキル基又はフェニ
ル基、Z-はハロゲンイオン又はOSO3R6-(R6 はCH3
はC2H5)〕 【効果】 本発明の液状硬質表面用洗浄剤組成物は、洗
浄後の食器乾燥時間が短縮され、かつ水の硬度成分に由
来するウォータースポットや曇りの防止性に優れたもの
であり、特に食器用洗浄剤としての使用に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は均一分散系又は一相系の
硬質表面用洗浄剤組成物に関し、特に食器、調理器具等
の洗浄に好適な硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
家庭用、業務用の洗浄剤、例えば食器用洗浄剤、台所用
洗浄剤、住居用洗浄剤などとして種々の洗浄剤組成物が
提案されている。
【0003】しかしながら、従来の洗浄剤組成物を用い
てプラスチックやガラス等の硬質表面を有する食器など
を洗浄し、すすいだ場合、水の硬度成分に由来するウォ
ータースポットや曇りが硬質表面上に残存するため、食
器などの美観を損ねていた。また、ガラスなどを洗浄し
た後は表面が水で濡れるため、洗浄後の拭き取り作業に
多大な労力を必要としていた。
【0004】従って、洗浄後の食器乾燥時間が短く、か
つウォータースポットや曇りが残存せずに良好な仕上り
となる硬質表面用洗浄剤組成物が望まれていた。これま
で、ウォータースポット防止を目的とする硬質表面用洗
浄剤組成物としては、カチオン変性蛋白質加水分解物を
用いたもの(特公昭59−5238号公報)、ポリビニ
ルピロリドン又はN−ビニルピロリドンと酢酸ビニルの
共重合体を用いたもの(特開昭61−113696号公
報)、N−ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメ
タクリレートの共重合体を用いたもの(特公昭61−1
1280号公報)などが提案されている。しかしなが
ら、これらの洗浄剤によるウォータースポットの防止効
果は、まだ十分なものでなく、また、食器乾燥時間の短
縮という性能から見ても不十分であるため、更に性能の
高い洗浄剤が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者は上記要求に応えるべく鋭意検討を行った
結果、界面活性剤に特定の構造を有する水溶性コポリマ
ーを配合することにより、洗浄後に水の硬度成分に由来
するウォータースポットや曇りが残存せず、従来の洗浄
剤組成物と比較して硬質表面の美的仕上りが飛躍的に向
上した洗浄剤組成物が得られ、また、当該組成物が相分
離系ではなく均一分散系又は一相系の液状であるために
使用のたびに振り混ぜることを必要としないので作業性
が良好であることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は(a)界面活性剤及び
(b)次の式(1)で表わされる水溶性コポリマーを含
有することを特徴とする硬質表面用洗浄剤組成物を提供
するものである。
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1 は水素原子、メチル基又はエ
チル基を示し、Xはエステル結合、アミド結合又はエー
テル結合を示し、nは0〜5の数、mは3〜7の数、a
及びbは0より大きい数であり、Yは次の式(2)〜
(4)で示すいずれかである。〕
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、R2 、R3 及びR4 は同一又は異
なって、水素原子、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキル基又はフェニル基を示し、Z-はハロゲンイ
オン又はOSO3R6-(R6 はメチル基又はエチル基)を示
す。〕
【0011】本発明において、(a)界面活性剤として
はアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキ
ル硫酸エステル塩及びα−オレフィンスルホン酸塩の陰
イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、アルキルグリコシド及び脂肪酸糖エステルの非イ
オン性界面活性剤、並びにモノアルキルアミンオキサイ
ド、モノアルキルアミドプロピルカルボベタイン、モノ
アルキルヒドロキシスルホベタインの両性界面活性剤の
1種以上を用いることが好ましく、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル及びアルキルグリコシドから選ばれる1種以上
を用いることが、硬質表面用洗浄剤としての基本的な洗
浄力が発現される点から特に好ましい。ここでポリオキ
シエチレンアルキル硫酸エステル塩におけるオキシエチ
レン基の数は2〜20、特に2〜10が好ましい。ま
た、アルキル基は炭素数6〜22の直鎖又は分岐鎖のも
の、特に炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のものが好ま
しい。ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩の具
体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫
酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫
酸アンモニウムが挙げられる。
【0012】ポリオキシエチレンアルキルエーテル中の
オキシエチレン基の数は2〜20、特に2〜10が好ま
しく、アルキル基は炭素数6〜22の直鎖又は分岐鎖の
もの、特に炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のものが好
ましい。かかるポリオキシエチレンアルキルエーテルの
具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
が挙げられる。
【0013】アルキルグリコシドとしては、例えば、下
記一般式(5):
【0014】
【化5】R6(OR7)xGy (5)
【0015】〔式中、R6 は、直鎖又は分岐鎖の総炭素
数6〜22のアルキル基を示し、R7は炭素数2〜4の
アルキレン基を示し、Gは炭素数5〜6を有する還元糖
に由来する残基を示す。x(平均値)は0〜5であり、
y(平均値)は1〜5である。〕で表わされるものが好
ましい。
【0016】上記式(5)で表わされるアルキルグリコ
シドについて更に説明すると、式中のxはその平均値が
0〜5であるが、好ましいxの値は0〜2であり、特に
好ましくは0である。一方、yはその平均値が1より大
きい場合、つまり2糖類以上の糖鎖を親水性基とする場
合、糖鎖の結合様式が1−2、1−3、1−4、1−6
結合のもの、更にα−、β−ピラノシド結合又はフラノ
シド結合及びこれらの混合された結合様式を有する任意
の混合物を含むことが可能である。また、上記式中のy
の平均値は1〜5、好ましくは1〜1.5、より好まし
くは1.1〜1.4である。尚、yの測定法はプロトン
NMR法によるものである。すなわち、アルキルグリコ
シド中のプロトンはアルキル部プロトン、アノマープロ
トン、酸素つけ根部プロトン及び水酸基プロトンに帰属
されるので、NMRチャート上におけるアルキル部プロ
トン数と残りのプロトン数との積分比よりyを求めるこ
とができる。
【0017】また、式中のR6 は、溶解性及び洗浄性の
点から炭素数8〜18のアルキル基が好ましい。また、
7 は、水溶性の点から炭素数2〜3のアルキレン基が
好ましい。更に、Gは単糖類若しくは二糖類以上の原料
によってその構造が決定されるが、このGの原料として
は、単糖類ではグルコース、フルクトース、ガラクトー
ス、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノー
ス、及びこれらの混合物等が挙げられ、二糖類以上では
マルトース、キシロビオース、イソマルトース、セロビ
オース、ゲンチビオース、ラクトース、スクロース、ニ
ゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲンチアノー
ス、メレジトース、及びこれらの混合物等が挙げられ
る。これらのうち、好ましい原料は、それらの入手容易
性及びコストの点から、単糖類ではグルコース及びフル
クトースであり、二糖類以上ではマルトース及びスクロ
ースである。この中でも特に入手容易性の点からグルコ
ースが好ましい。
【0018】界面活性剤(a)の含有量は、本発明洗浄
剤組成物中0.01〜60重量%(以下、単に%で示
す)、特に5〜35%とすることが好ましい。
【0019】本発明で用いる水溶性コポリマーは前記式
(1)で表わされるものであり、このコポリマーの2つ
の構造単位の配列はランダム、グラフト、ブロックのい
ずれでもよい。前記式(1)においてR1 は水素原子、
メチル基又はエチル基であるが、メチル基が好ましい。
Xはエステル結合、アミド結合又はエーテル結合であ
り、エステル結合としては下記式(6)及び(7)で表
わされるもののうち式(6)のエステル結合が好まし
い。
【0020】
【化6】
【0021】また、アミド結合としては下記式(8)及
び(9)で表わされるもののうち式(8)のアミド結合
が好ましい。
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、R8 は水素原子、メチル基又はエ
チル基であり、好ましくは水素原子である。〕 Yは前記式(2)〜(4)で示されるいずれかであり、
前記式(2)においてR2 、R3 及びR4 は同一又は異
なって水素原子、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖の
アルキル基又はフェニル基であるが、炭素数1〜5の直
鎖アルキル基が好ましく、メチル基及びエチル基が特に
好ましい。前記式(2)においてZ-はハロゲンイオン
又はOSO3R6-であり、R6 はメチル基又はエチル基であ
るが、エチル基が好ましく、ハロゲンイオンとしては塩
素イオンが特に好ましい。
【0024】前記式(1)において、nは0〜5の数で
あるが、特に2〜3が好ましい。mは3〜7の数である
が、特に3〜5、更に3が好ましい。a及びbは0より
大きい数であるが、特にa/b=5/95〜95/5が
好ましい。また、式(1)の水溶性コポリマーの重量平
均分子量は1万〜500万が好ましく、特に2万〜10
0万、更に5万〜20万が好ましい。この水溶性コポリ
マーの好ましい具体例としては、下記式(10)及び
(11)で表わされる構造単位からなるコポリマー〔I
SPジャパン社製、Gafquat 755N(分子量
約100万)及びGafquat 734(分子量約1
0万)〕、下記式(12)及び(13)で表わされる構
造単位からなるコポリマー〔ISPジャパン社製、Ga
fquat HS−100(分子量63万〜83万)〕
が挙げられる。
【0025】
【化8】
【0026】水溶性コポリマー(b)は1種又は2種以
上を用いることができ、その含有量は、本発明洗浄剤組
成物中0.001%以上で10%未満とすることが好ま
しく、0.01〜5%とすることが特に好ましい。この
水溶性コポリマー(b)の含有量が0.001%未満で
は硬質表面の仕上り性向上が認められず、10%以上で
は洗浄剤組成物のコストが高くなる。
【0027】本発明の洗浄剤組成物には、水溶性コポリ
マー(b)の溶解性を向上させるために低級アルコール
を配合することが好ましい。低級アルコールとしては炭
素数1〜4のアルコールが挙げられるが、このうちエタ
ノールが特に好ましい。低級アルコールの配合量は0.
2〜5%、特に0.5〜4%とすることが好ましい。低
級アルコールの配合量が0.2%未満では上記の効果が
現れない場合があり、5%を超えるとアルコール臭が顕
著になり、食器用洗剤として用いた場合に不都合が生じ
る場合がある。
【0028】本発明の洗浄剤組成物には、目的とする性
能を損なわない範囲で、通常の洗浄剤組成物に用いられ
る他の任意成分、例えば水、硫酸、塩酸、水酸化ナトリ
ウム等のpH調整剤、香料、色素、防腐・防かび剤等を
所望に応じて添加することができる。
【0029】本発明の液状硬質表面用洗浄剤組成物は、
常法に従い、必須成分に必要に応じ、上記任意成分を配
合することにより、例えば水溶液として調製することが
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の液状硬質表面用洗浄剤組成物
は、水の硬度成分に由来するウォータースポットや曇り
の防止性に優れたものであり、また均一分散系又は一相
系であるため実用的価値が高く、特に食器用洗浄剤とし
ての使用に適している。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0032】実施例1〜21及び比較例1〜7 表1に示す洗浄剤組成物ベースA〜Gを調製し、これに
水溶性コポリマーなどを添加して表2及び表3に示す洗
浄剤組成物を調製し、その性能を下記の評価方法で評価
した。結果を表2及び表2に示す。
【0033】[評価方法]ウレタンスポンジに各組成物
2gをとり、スポンジを数回揉んで泡立てた後、サラダ
油0.5gを塗布した市販のガラスコップを洗浄し、水
道の流水(硬度:3.5°DH)ですすいだ後、ガラス
コップを伏せて自然乾燥した。この一連の操作を20回
繰り返した後、外観を肉眼で観察し、ガラスコップの乾
燥時間及び透明感を下記評価基準に従って肉眼で判定し
た。また、残存ウォータースポット評価も下記評価基準
に従って行った。
【0034】(洗浄後のガラスコップの乾燥時間) ○:1分後に表面が90%以上乾燥している。 △:1分後に表面が50%以上90%未満乾燥してい
る。 ×:1分後に表面が50%未満乾燥している。
【0035】(洗浄後のガラスコップの透明感評価) ○:新品同様に透明感がある。 ×:ややくすんでいる。
【0036】(残存ウォータースポット評価) ○:ガラスコップ1個あたりウォータースポットが0〜
5個ある。 △:ガラスコップ1個あたりウォータースポットが6〜
10個ある。 ×:ガラスコップ1個あたりウォータースポットが11
個以上ある。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】表2及び表3より、本発明の洗浄剤組成物
を用いて洗浄した食器、特にガラスは乾燥時間が短縮さ
れ、ウォータースポットが生じず、かつ透明感が向上し
た。また本発明の組成物は均一であり外観上も優れてい
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)界面活性剤及び(b)次の式
    (1)で表わされる水溶性コポリマーを含有することを
    特徴とする硬質表面用洗浄剤組成物。 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、メチル基又はエチル基を示
    し、Xはエステル結合、アミド結合又はエーテル結合を
    示し、nは0〜5の数、mは3〜7の数、a及びbは0
    より大きい数であり、Yは次の式(2)〜(4)で示す
    いずれかである。〕 【化2】 〔式中、R2 、R3 及びR4 は同一又は異なって、水素
    原子、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基
    又はフェニル基を示し、Z-はハロゲンイオン又はOSO3R
    6-(R6 はメチル基又はエチル基)を示す。〕
  2. 【請求項2】 成分(a)が、アルキル硫酸エステル
    塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩及びα
    −オレフィンスルホン酸塩の陰イオン性界面活性剤、ポ
    リオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルグリコシ
    ド及び脂肪酸糖エステルの非イオン性界面活性剤、並び
    にモノアルキルアミンオキサイド、モノアルキルアミド
    プロピルカルボベタイン、モノアルキルヒドロキシスル
    ホベタインの両性界面活性剤から選ばれる1種以上であ
    る請求項1記載の液状硬質表面用洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 式(1)で表わされる水溶性コポリマー
    の含有量が0.001重量%以上で10重量%未満であ
    る請求項1又は2記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 更に低級アルコールを0.2〜5重量%
    含有する請求項1〜3のいずれかの項記載の液状硬質表
    面用洗浄剤組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6362149B1 (en) 2000-08-03 2002-03-26 Ecolab Inc. Plastics compatible detergent composition and method of cleaning plastics comprising reverse polyoxyalkylene block co-polymer
JP2019529632A (ja) * 2016-10-11 2019-10-17 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーThe Procter & Gamble Company 硬質表面洗浄剤

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