JPH08238728A - ガスバリアー性フィルム及びその製造法 - Google Patents

ガスバリアー性フィルム及びその製造法

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JPH08238728A
JPH08238728A JP7046839A JP4683995A JPH08238728A JP H08238728 A JPH08238728 A JP H08238728A JP 7046839 A JP7046839 A JP 7046839A JP 4683995 A JP4683995 A JP 4683995A JP H08238728 A JPH08238728 A JP H08238728A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材フィルムと塩化ビニリデン系共重合体層
の接着性に優れ、食品包装用フィルムとして優れたガス
バリアー性を有するプラスチックフィルムを提供する。 【構成】 基材フィルムの少なくとも片面に、水分散液
又は水溶液から形成された少なくとも3層のコート層を
有し、第1のコート層が基材フィルムの融点以下、融点
マイナス50℃以上の温度で熱処理されたプライマーであ
り、第2のコート層が第1のコート層の熱処理温度より
50℃以上低い温度で熱処理されたプライマーであり、第
3のコート層が塩化ビニリデン系共重合体であるガスバ
リアー性プラスチックフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスバリアー性に優れ
た食品包装用に適したフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニリデン系共重合体(以下PVD
Cという)コートフィルムは、酸素及び水蒸気遮断性が
良好で食品保存性に優れており、食品包装用フィルムと
して幅広く使用されている。
【0003】PVDCコートフィルムにおいては、PV
DC層と基材フィルムの間の接着性を高めることが重要
であるが、一般的に、PVDCは二軸延伸プラスチック
フィルムに対する接着性が悪いため、PVDCを結晶配
向化終了前の基材フィルムにコートし、高温で熱処理を
行った後、結晶配向化を行う、いわゆるプリコート法
や、PVDCをコートする前に、前もってプライマーを
下塗りすることにより基材フィルムとの接着性を改良し
ている。
【0004】従来のプライマーとしては、ポリウレタ
ン、ポリウレタンプレポリマー及びイソシアネート架橋
剤等を主成分とした有機溶剤溶液が一般的に使用されて
きた。溶剤系ポリウレタン樹脂は低温製膜性が良く、均
一な塗膜を得やすいなどプラスチックフィルムへの機能
コート剤として非常に適している。しかしながら昨今の
低公害、省資源及び低コスト化の要求や、製造現場の環
境の問題から有機溶剤の使用が敬遠される傾向にある。
【0005】そこで近年、有機溶剤を含まない水性樹
脂、特に接着用途においては水性ウレタン樹脂が注目さ
れ、種々の産業分野で実用化されている。
【0006】しかし、各種樹脂の水分散液を製造するた
めに、分子中への親水基の導入による水溶化あるいは自
己乳化や、乳化剤の添加による強制乳化等が行われる
が、これらの親水化や乳化によって樹脂自体の耐水性や
接着性等が低下する原因ともなり、ポリウレタン等の樹
脂が本来有する優れた特性を損なうことがある。
【0007】また、結晶配向化の終了した二軸延伸フィ
ルムの表面に水系プライマーをコートする場合は、二軸
延伸フィルムとのなじみが不十分であり、溶剤系コート
剤と比較して実用性能が劣る傾向にあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は基材フィルム
に水分散性又は水溶性プライマーをコートした後、この
プライマーコート面にPVDCをコートしてなるPVD
Cコートフィルムにおいて、基材フィルムとPVDC層
間の接着性に優れたガスバリアー性プラスチックフィル
ムを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、結晶配向
化終了前の基材フィルムに水性ポリウレタン樹脂をコー
トし高温で熱処理することによって両層間の接着性が向
上し、また、低温乾燥により製膜された水性ポリウレタ
ン樹脂とPVDC層の接着力が非常に強いことに着目
し、鋭意検討の結果、本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、次の通りであ
る。
【0011】1.基材フィルムの少なくとも片面に、水
分散液又は水溶液から形成された少なくとも3層のコー
ト層を有し、第1のコート層が基材フィルムの融点以
下、融点マイナス50℃以上の温度で熱処理されたプライ
マーであり、第2のコート層が第1のコート層の熱処理
温度より50℃以上低い温度で熱処理されたプライマーで
あり、第3のコート層が塩化ビニリデン系共重合体であ
るガスバリアー性プラスチックフィルム。
【0012】2.(1) 結晶配向終了前の基材フィルムの
少なくとも片面に、水分散性又は水溶性の第1のプライ
マーをコートした後、少なくとも一軸方向に延伸し、基
材フィルムの融点以下、融点マイナス50℃以上の温度で
熱処理する工程と、(2) 第1のコート面に水分散性又は
水溶性の第2のプライマーをコートした後、第1のプラ
イマーの熱処理温度より50℃以上低い温度で熱処理す
る工程と、(3) 第2のコート面に塩化ビニリデン系共重
合体ラテックスをコートして熱処理する工程からなるこ
とを特徴とするガスバリアー性プラスチックフィルムの
製造法。
【0013】本発明における第1のコート層を構成する
水性樹脂としては、各種ポリウレタン樹脂、ポリウレタ
ンポリ尿素樹脂、又はそれらのプレポリマー等が挙げら
れる。また、これらのポリウレタン系樹脂にメラミン
系,エポキシ系,イソシアネート系等の架橋剤を添加す
ることによって、樹脂の耐水性,耐熱性,接着性を向上
させることができる。
【0014】また、第1のコート層としてPVDCを使
用することもできる。PVDCは、加熱処理によりフィ
ルムが若干茶褐色に変色しやすいという問題があるの
で、プライマーとして汎用するのは好ましくないが、第
3のPVDCコート層との相乗効果により、非常に優れ
たガスバリアー性を得ることができるので、高度なガス
バリアー性が要求される用途においては特に有用であ
る。
【0015】第2のコート層を構成する水性樹脂として
は、ポリウレタン系樹脂が好ましく、また、架橋剤とし
ては低温反応性に優れるノンブロックイソシアネート系
のものが好ましい。
【0016】本発明のフィルムを構成する各コート層な
らびに基材フィルムには、必要に応じて帯電防止剤,酸
化防止剤,滑剤等の各種添加剤を配合することもでき
る。
【0017】本発明のフィルムを構成する第1のコート
層の厚みについては、PVDC以外のプライマーの場合
は 0.01 〜 0.5μm が好ましい。0.01μm 未満では接着
性が不十分であり、 0.5μm を超えるとフィルム巻き取
り時にブロッキングが起こり易く、コスト面からも好ま
しくない。PVDCをプライマーとして使用する場合
は、その厚みを 1.0μm 以上とすることも可能であり、
この場合には高度なガスバリアー性を付与することがで
きる。
【0018】第2のコート層の厚みについては 0.05 〜
0.5μm であり、さらに好ましくは0.15 〜 0.3μm で
ある。0.05μm 未満では十分な接着性が得られず、 0.5
μmを超えると水分散樹脂特有のコート斑が顕著になり
好ましくない。
【0019】第3のコート層、すなわちPVDC樹脂の
コート量は1g/m2以上が望ましい。1g/m2未満の場合に
は、食品包材として十分なガスバリアー性が得られない
ので好ましくない。
【0020】本発明における基材フィルムとしては、食
品包材として使用できる一般的なプラスチックフィルム
を用いることができるが、特にナイロン6、ナイロン66
等のポリアミドやポリエチレンテレフタレート(PE
T)等の二軸延伸フィルムが、機械的性質、耐熱性及び
透明性等の点で優れており、好適である。
【0021】本発明のフィルムを構成する基材フィルム
及び各コート層間の剥離強力は、 150g/15mm巾以上であ
ることが必要であり、さらに好ましくは 200g/15mm巾以
上がよい。層間剥離強力が 150g/15mm巾を下回ると、包
装材用ベースフィルムとして使用する際の耐衝撃性等の
機械的強度が十分に得られない。
【0022】また、本発明のガスバリアー性フィルムの
酸素透過率は、食品包装用ガスバリアー性フィルムとし
ては、 10cc/m2・24hr ・ atm 以下であることが好まし
く、さらに好ましくは7cc/m2 ・24hr ・ atm 以下がよ
い。
【0023】各コート層のコート方法としては、第1の
コート層は、未延伸又は一軸延伸した基材フィルムの表
面に、エアーナイフ法、グラビアコート法、バーコート
法等の一般的な方法でコートされる。また、第2及び第
3のコート層は、通常、上記で得られた第1のコート層
を有するフィルムを二軸延伸した後、前記の一般的な方
法を用いてコートされる。
【0024】第1のコート層の熱処理温度は基材フィル
ムの融点以下、融点マイナス50℃以上である必要があ
る。融点以上の温度で熱処理すると基材フィルムの溶断
を招き、融点より50℃以上低い温度で熱処理すると、
基材フィルムとコート層間の十分な接着力が得られない
ことや、フィルムを巻き取った後そのまま長時間放置す
るとブロッキングが起こる恐れがあるなどの問題があ
る。
【0025】第2のコート層の熱処理温度は、第1のコ
ート層の熱処理温度より50℃以上低い温度とする必要
がある。この温度以上で熱処理を行うと、フィルムの熱
収縮による巻きシワが発生し、実用上問題となる。
【0026】本発明のフィルムには、その表面にコロナ
処理等の表面活性化処理を施したり、印刷、各種コーテ
ィング、ラミネート等を行うことにより諸性能を付加す
ることができる。
【0027】
【作用】本発明における第1のコート層は基材フィルム
の結晶配向化終了前にコートする、いわゆるプリコート
法により形成されるが、これは第1のコート層と基材フ
ィルムとの一体化を目的としたものである。すなわち延
伸工程における予熱,延伸,熱セットを経て多くの熱が
加わり、基材フィルムと第1コート層間に強固な接着が
形成される。
【0028】しかし、高温で熱処理された第1のコート
層は、高温で熱処理されることにより、反応活性基(水
酸基,イソシアネート基等)が基材との反応ないしは硬
化反応に多く消費されてしまうため、その表面に直接、
PVDCをコートしても層間の十分な接着性が得られな
い。
【0029】第2のコート層のコート後の加熱温度を低
温で行った場合には、硬化反応に費やされる反応活性基
が少なく、この表面にPVDCをコートした場合、第1
のコート層及びPVDC層のいずれとも有効な化学結合
が得られる結果、強い接着性が発現し、熱水処理後にお
いても剥離強力の低下が起こりにくくなると考えられ
る。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例及び比較例に用いた測定法及び評価法
は、次の通りである。
【0031】(a) ラミネート強力 基材フィルムのPVDCコート面に、低密度ポリエチレ
ンフィルム(タマポリ社製V-5C、60μm )をポリウレタ
ン系接着剤を用いてドライラミネートした。得られたラ
ミネートフィルムから巾15mmの試験片を採取し、20℃、
65%RH雰囲気中で引張試験機(島津製作所社製 AGS-10
0B型)を用いてTピール法にて、引張速度 300mm/min
で、試験片の端部からフィルム界面を剥離し、強力を測
定し、ラミネート強力とした。(単位:g/15mm 巾) なお、試験片の熱水処理(ボイル)は 95 ℃熱水中で 3
0 分行った。
【0032】(b) ヒートシール強力 上述の(a) で得られたラミネートフィルムのポリエチレ
ンフィルム面同士を重ね合わせ、180 ℃に加熱した幅1
cmのシールバーで3kg/cm2の圧力で2秒間ヒートシール
した。シール部を含んだ巾15mmの試験片を採取し、(a)
と同様の方法でシール部を剥離し、強力を測定した。
(単位:kg/15mm巾) 試験片のボイル処理条件は、(a) と同一である。
【0033】(c) 酸素透過率 フィルムを20℃、100 %RHで 24hr 調湿した後、等圧式
酸素透過度測定器(Modern Control社製 OX-TRAN 100A
型)を用いて 20 ℃、100 %RH雰囲気中、等圧法で測定
した。(単位:cc /m2・24hr ・ atm ) (d) セロハンテープ剥離 95℃の熱水中で30分処理したフィルムのPVDCコート
面に巾14mm、長さ200mm のセロハンテープ(積水化学工
業社製)を気泡が入らないように張り付け、セロハンテ
ープを水平にしたままフィルムを180 ゜折り曲げて素速
く引っ張り、PVDC層の剥離状況を以下のように判定
した。 ◎:剥離は全く認められない ×:剥離が認められる (e) フィルム巾縮み PVDCコートフィルムを20℃,65%RHで2時間調湿し
た後にフィルム幅を定規で測定し、第1のコート層が形
成されたフィルムの巾1,000mm から差し引いた数値を巾
縮みとした。(単位:mm /1000mm巾) (f) フィルム巻きジワ PVDCコートフィルムを、内径3インチの紙管に、張
力18kg/cm2で 300m 巻き取った。巻物の外観を目視で観
察し、以下のように評価した。 大:シワが認められる。 中:明かなシワは認められないが、表面に若干凹凸が認
められる。 小:シワは認められず、凹凸も殆ど無い。
【0034】実施例1 Tダイキャスト法により製膜した厚み 150μm の未延伸
のナイロン6(N6)フィルムに、水分散性ポリエステ
ル系ポリウレタンポリ尿素樹脂 100重量部に対し、トリ
メチロールメラミン6重量部の割合で、延伸製膜後の厚
みが0.02μm となるように純水で希釈し濃度調整した液
をエアーナイフ法でコートし、乾燥後テンター式同時2
軸延伸機で長手方向に3.3 倍,横方向に3.0 倍同時二軸
延伸し、210 ℃で10秒間熱処理し、冷却後巻き取り、厚
さ15μm のフィルム(A)を得た。フィルム(A)の樹
脂コート面に、上述のものとは別の水分散性ポリエステ
ル系ポリウレタンポリ尿素樹脂30重量部に対しノンブロ
ック型イソシアネート系架橋剤 100重量部の割合で、乾
燥製膜後の厚さが 0.15 μm となるよう純水で希釈し濃
度調整した液(1)をグラビアコート法によりコート
し、100 ℃で3.5 秒間熱処理した後、乾燥塗布量が1.5g
/m2 となるように濃度調整されたPVDCラテックスを
グラビアコート法にてコートした後、110 ℃で10秒間熱
処理し、PVDCコートN6フィルムを得た。ラミネー
ト強力、シール強力及び酸素透過率を測定した結果を表
1に、セロハンテープ剥離、フィルム巾縮み、及び巻き
ジワを評価した結果を表2に示した。
【0035】実施例2 Tダイキャスト法により製膜した厚さ 218μm の未延伸
PETフィルムを85℃に加熱した金属ロール上で長手方
向に 3.4倍延伸して得られた一軸延伸フィルムに、実施
例1で使用した水分散性ポリエステル系ポリウレタンポ
リ尿素樹脂 100重量部に対し、ヘキサメチロールメラミ
ン7重量部の割合で、延伸製膜後の厚さが0.04μm とな
るように純水で希釈し濃度調整した液をエアーナイフ法
でコートし、乾燥後テンター式横延伸機で横方向に 4.0
倍延伸し、210 ℃で10秒間熱処理し、冷却後巻き取り厚
さ16μm のフィルム(B)を得た。フィルム(B)の樹
脂コート面に、実施例1で使用した水分散性ポリエステ
ル系ポリウレタンポリ尿素樹脂30重量部に対しノンブロ
ック型イソシアネート系架橋剤 100重量部の割合で、乾
燥製膜後の厚さが 0.3μm となるよう純水で希釈し濃度
調整した液を、グラビアコート法によりコートし、 100
℃で 3.5秒間熱処理した後、乾燥塗布量が1.5g/m2 とな
るように水で希釈し濃度調整されたPVDCラテックス
をグラビアコート法にてコートした後110 ℃で10秒間熱
処理し、PVDCコートPETフィルムを得た。ラミネ
ート強力、シール強力及び酸素透過率を測定した結果を
表1に示した。
【0036】実施例3 Tダイキャスト法により製膜した厚さ 150μm の未延伸
N6フィルムに、PVDCラテックスを延伸製膜後の厚
さが 1.6μm となるように水で希釈し濃度調整した液を
エアーナイフ法でコートし、乾燥後テンター式同時二軸
延伸機で長手方向に 3.3倍、横方向に 3.0倍同時二軸延
伸し、210 ℃で12秒間熱処理し、冷却後巻き取り、厚さ
16μm のフィルム(C)を得た。フィルム(C)の樹脂
コート面に、実施例1と同様に液(1)コート及びPV
DCラテックスコートを行い、PVDCコートN6フィ
ルムを得た。ラミネート強力、シール強力及び酸素透過
率を測定した結果を表1に示した。
【0037】比較例1 実施例1のフィルム(A)の樹脂コート面に、実施例1
と同様にしてPVDCラテックスコートを行い、PVD
CコートN6フィルムを得た。ラミネート強力及びシー
ル強力を測定した結果を表1に示した。
【0038】比較例2 厚さ15μm のN6二軸延伸フィルムに、実施例1と同様
に液(1)コート及びPVDCラテックスコートを行
い、PVDCコートN6フィルムを得た。ラミネート強
力及びシール強力を測定した結果を表1に示した。
【0039】比較例3 厚さ15μm のN6二軸延伸フィルムに、溶剤系ポリエス
テル系ポリウレタン樹脂 100重量部に対して、イソシア
ネート系架橋剤 200重量部の割合で、乾燥製膜後の厚さ
が 0.3μm となるように酢酸エチルで希釈し濃度調整し
た液(2)をグラビアコート法でコートし、80℃で 3.5
秒間熱処理した後、PVDCラテックスコートを実施例
1と同様に行い、PVDCコートN6フィルムを得た。
ラミネート強力、シール強力及び酸素透過率を測定した
結果を表1に示した。
【0040】比較例4 厚さ12μm の二軸延伸PETフィルムに、比較例3と同
様に液(2)コート及びPVDCラテックスコートを行
い、PVDCコートPETフィルムを得た。ラミネート
強力、シール強力及び酸素透過率を測定した結果を表1
に示した。
【0041】
【表1】
【0042】実施例4〜6,比較例5〜6 巾 1,000mmのフィルム(A)を用いて、液(1)コート
後の熱処理温度を表2のように変更する以外は実施例1
と同様にして、それぞれPVDCコートN6フィルムを
得た。得られた各フィルムのセロハンテープ剥離、酸素
透過率、フィルム巾縮み及びフィルム巻きジワを評価し
た結果を表2に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、基材フィルムとPVD
C層間の接着性に優れたガスバリアー性フィルムが提供
され、食品包装用途等において極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 71/02 8413−4F B29C 71/02 B32B 7/04 B32B 7/04 27/00 27/00 C 27/08 27/08 27/34 27/34 27/36 27/36 27/40 27/40 B65D 65/40 B65D 65/40 A 81/24 81/24 D C08J 7/04 C08J 7/04 P // B29K 67:00 77:00 B29L 9:00 C08L 67:00 77:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの少なくとも片面に、水分
    散液又は水溶液から形成された少なくとも3層のコート
    層を有し、第1のコート層が基材フィルムの融点以下、
    融点マイナス50℃以上の温度で熱処理されたプライマー
    であり、第2のコート層が第1のコート層の熱処理温度
    より50℃以上低い温度で熱処理されたプライマーであ
    り、第3のコート層が塩化ビニリデン系共重合体である
    ガスバリアー性プラスチックフィルム。
  2. 【請求項2】 基材フィルムがナイロン6フィルム又は
    ポリエチレンテレフタレートフィルムである請求項1記
    載のフィルム。
  3. 【請求項3】 各層間の層間剥離強力が 150g/15mm巾以
    上であり、酸素透過率が10cc/m2 ・24hr ・ atm 以下であ
    る請求項1又は2記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 第1のコート層が塩化ビニリデン系共重
    合体である請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 第1及び第2のコート層がポリウレタン
    系プライマーである請求項1〜3のいずれかに記載のフ
    ィルム。
  6. 【請求項6】 (1) 結晶配向終了前の基材フィルムの少
    なくとも片面に、水分散性又は水溶性の第1のプライマ
    ーをコートした後、少なくとも一軸方向に延伸し、基材
    フィルムの融点以下、融点マイナス50℃以上の温度で熱
    処理する工程と、(2) 第1のコート面に水分散性又は水
    溶性の第2のプライマーをコートした後、第1のプライ
    マーの熱処理温度より50℃以上低い温度で熱処理する
    工程と、(3) 第2のコート面に塩化ビニリデン系共重合
    体ラテックスをコートして熱処理する工程からなること
    を特徴とするガスバリアー性プラスチックフィルムの製
    造法。
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WO2008075461A1 (ja) * 2006-12-18 2008-06-26 Unitika Ltd. 二軸延伸ポリアミド樹脂フィルムおよびその製造方法
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