JPH08237806A - 複合電気自動車 - Google Patents

複合電気自動車

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JPH08237806A
JPH08237806A JP31367195A JP31367195A JPH08237806A JP H08237806 A JPH08237806 A JP H08237806A JP 31367195 A JP31367195 A JP 31367195A JP 31367195 A JP31367195 A JP 31367195A JP H08237806 A JPH08237806 A JP H08237806A
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JP
Japan
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vehicle
engine
motor generator
mode
power generation
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Application number
JP31367195A
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English (en)
Inventor
Eiji Orisaka
英司 折坂
Kenji Otaka
健二 大高
Takeji Koide
武治 小出
Kinya Yoshii
欣也 吉井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低公害化とエネルギ効率との向上を図るとと
もに、小型の車両にも適用しても走行性能を満足させこ
とができる複合電気自動車を提供する。 【解決手段】 第1の車輪駆動軸15と第2の車輪駆動
軸24とを備え、電気エネルギと機械エネルギとを利用
して走行する複合電気自動車において、原動機10と、
この原動機10に接続された軸部材13と、この軸部材
13に接続された第1のモータジェネレータ11と、軸
部材13と第1の車輪駆動軸15との間に配設されるク
ラッチ機構17と、第2の車輪駆動軸24に接続された
第2のモータジェネレータ12と、これら原動機10お
よびクラッチ機構17および第1および第2のモータジ
ェネレータ11,12を制御する制御手段とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気自動車に関
し、特に電気エネルギと機械エネルギとを併用して走行
する複合電気自動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】騒音の低減や排気ガスの浄化等の点での
低公害化を図る車両として電気自動車の開発が進められ
ている。電気エネルギのみを使用して駆動する型式の電
気自動車は、電気エネルギを蓄えておく蓄電装置の蓄電
容量により、航続距離が制限される。そこで、化石燃料
等を使用する原動機と電気エネルギを使用する電動機と
を組み合わせた方式、すなわち複合電気(ハイブリッ
ド)方式の電気自動車の開発も進められている。
【0003】このハイブリッド方式の電気自動車には、
直列型と並列型とが提案されている。直列型の電気自動
車は、原動機が発電用としてのみ用いられて、発電され
た電気エネルギで電動機を駆動して走行するよう構成さ
れており、原動機を定格負荷で運転させることにより原
動機の高効率化を図り、騒音や排出物を低減するととも
に航続距離を延ばすよう構成されている。また、並列型
の電気自動車は、原動機と電動機との両方が駆動系に連
結できるように構成されているので、例えば自動車密集
地域である市街地や環境保護区域等では電動機で走行
し、郊外等では原動機で走行するようにして、局地的な
環境を改善するとともに、航続距離を延ばすことができ
る。特に、この並列型の電気自動車が原動機で走行して
いる場合には、原動機の出力すなわち機械エネルギを電
気エネルギに変換し、さらにその電気エネルギを蓄電池
に充電するとともにその蓄電池から電動機に給電するこ
とに伴う損失が生じないため、並列型の電気自動車は、
直列型の電気自動車に比べ、より一層の高効率化が図ら
れる。
【0004】このような並列型の電気自動車の一例が実
開平2−7702号公報に記載されている。これを図7
に示し、簡単に説明する。この並列型の電気自動車は、
原動機1と発電機2と電動機3とを備えており、原動機
1の回転軸4に発電機2が連結されるとともに、車輪駆
動軸5に電動機3が連結され、回転軸4と車輪駆動軸5
との間にクラッチ6が配設されている。そして、自動車
の始動加速時には、クラッチ6により回転軸4と車輪駆
動軸5との連結が断たれるとともに、原動機1が最高効
率点で運転され、この原動機1から得られる機械エネル
ギを発電機2を介して電気エネルギに変換し、この電気
エネルギによって駆動される電動機3で車輪駆動軸5を
駆動し、すなわち車両を走行させるようになっている。
また、自動車の巡航速度での走行時には、クラッチ6に
より回転軸4と車輪駆動軸5とが接続され、定格負荷運
転を行う原動機1によって車輪駆動軸5を動作させるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載され
た複合電気自動車によれば、クラッチ6を係合・解放す
ることにより、原動機1と電動機3とを選択して走行す
ることができる。したがって、原動機1をほぼ定常的に
運転することができるため、燃費や排気ガスの性状を悪
化させることなく、状況に応じた走行を行うことができ
る。しかしながら、電動機3を取り付けてある車輪駆動
軸5に対して、クラッチ6によって発電機2および原動
機1を連結するよう構成してあるから、原動機1と発電
機2と電動機3とが1箇所に集中せざるを得ず、そのた
めスペース上の制約の多い小型車両には事実上適用が不
可能であり、また一般に市販されているエンジン車ベー
スの車両の僅かな改造で電動機や発電機を搭載すること
は困難であった。
【0006】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたもので、低公害化とエネルギ効率との向上を図ると
ともに、必要な走行性能を付与しても、原動機および電
動機等の配置を容易にして、小型の車両にも適用するこ
とができるとともに、市販のエンジン車ベースの車両の
小改造により得ることができる複合電気自動車を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載された発明は、少
なくとも第1の車輪駆動軸と第2の車輪駆動軸とを備
え、電気エネルギと機械エネルギとを利用して走行する
複合電気自動車において、機械エネルギを発生する原動
機と、この原動機によって駆動されて発電する発電手段
と、前記原動機と前記第1の車輪駆動軸との間で選択的
に動力を伝達するクラッチ手段と、前記第2の車輪駆動
軸に接続され、この第2の車輪駆動軸から動力を受けて
発電する回生機能と第2の車輪駆動軸に動力を与えて走
行する力行機能とを備える発電・駆動手段と、前記クラ
ッチ手段の係合・解放を制御する第1の制御手段と、前
記原動機の運転を制御する第2の制御手段と、前記発電
手段の出力を制御する第3の制御手段と、前記発電・駆
動手段による回生・力行を制御する第4の制御手段とを
備えていることを特徴とするものである。
【0008】請求項1に記載された複合電気自動車で
は、第1の車輪駆動軸にクラッチ手段を介して原動機と
発電手段とが接続されるよう配設されるとともに、第2
の車輪駆動軸に発電・駆動手段が接続されるよう配設さ
れている。すなわち、前記原動機と前記発電手段と前記
発電・駆動手段とが1箇所に集中して配設されないの
で、これらを車両に搭載することが容易になる。
【0009】また、原動機と第1の車輪駆動軸との間に
配設されたクラッチ手段の動作により、原動機および発
電手段と第1の車輪駆動軸との接続または遮断が行われ
る。一方、第2の車輪駆動軸には発電・駆動手段が接続
されている。したがって、第1ないし第4の制御手段に
より、直列型や並列型等の複合電気自動車として多様な
動作を行う。
【0010】例えば、直列型の複合電気自動車として動
作する場合、クラッチ手段により原動機および発電手段
と第1の車輪駆動軸とが遮断されるとともに、原動機が
その熱効率の最も良好な領域で定常運転され、出力され
た機械エネルギが発電手段により電気エネルギに変換さ
れ、この変換された電気エネルギにより発電・駆動手段
が力行するよう制御される。
【0011】また、並列型の複合電気自動車として動作
する場合、クラッチ手段により原動機および発電手段と
第1の車輪駆動軸とが接続されるとともに、走行負荷と
は無関係に原動機が、走行に伴って回転している第1の
車輪駆動軸に接続された原動機の回転数における熱効率
の良好な領域で準定常運転される。そして、原動機から
の出力と走行抵抗とが比較され、適宜、発電手段と発電
・駆動手段とが制御される。例えば、前記出力が走行抵
抗より大きい場合、発電手段もしくは発電・駆動手段が
回生するよう制御される。また逆に、前記出力が走行抵
抗より小さい場合、発電・駆動手段が力行するよう制御
される。
【0012】さらに、車両の制動時には、第1の車輪駆
動軸に接続される発電手段と第2の車輪駆動軸に接続さ
れた発電・駆動手段とが同時に回生するよう制御され
る。したがって、第1および第2の車輪駆動軸に回生制
動が作用するよう制御されるため、車両の制動バランス
を崩すことなく、走行している車両の運動エネルギから
変換して回収することができる回生エネルギ量が増大さ
れる。
【0013】また請求項2に記載された発明は、前記原
動機と前記発電手段との間で選択的に動力を伝達する第
2のクラッチ手段が配設されるとともに、この第2のク
ラッチ手段の係合・解放を制御する第5の制御手段が設
けられていることを特徴とするものである。
【0014】請求項2に記載された複合電気自動車によ
ると、原動機と発電手段との間に配設された第2のクラ
ッチ手段により、発電手段は単独で第1の車輪駆動軸に
接続されて、発電手段を原動機に対し独立して動作させ
ることができる。したがって、請求項1に記載された複
合電気自動車よりも、さらに多様な動作を行う。
【0015】例えば、車速が低い場合、すなわち第1の
車輪駆動軸の回転数が低い場合、第2のクラッチ手段に
より原動機が第1の車輪駆動軸および発電手段から遮断
される。そのため、原動機のストールを伴うことなく、
全車速域で発電手段が回生を行うことができ、複合電気
自動車の効率がさらに向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、請求項1に記載された発明
を図1に示した第1実施例に基づいて詳細に説明する。
この第1実施例は、通常の四輪を備える車両の前部に、
化石燃料等を燃焼させて機械エネルギを出力する原動機
(エンジン)10を搭載した複合電気自動車である。
【0017】また、この複合電気自動車の前部には、図
示しないバッテリ等の蓄電装置に接続されかつ機械エネ
ルギと電気エネルギとの変換を行う、すなわち力行機能
と回生機能とを有する第1のモータジェネレータ11が
配設されており、後部には、第1のモータジェネレータ
11と同様に力行機能と回生機能とを有する第2のモー
タジェネレータ12が配設されている。これらモータジ
ェネレータ11,12は、それぞれ、車両に固定されて
いる固定子11a,12aとこの固定子11a,12a
の内側で回転する回転子11b,12bとを備えてい
る。
【0018】そして、エンジン10の出力軸13が、車
両前部側の車輪すなわち前輪14,14に連結された左
右の車輪駆動軸(ドライブシャフト)15,15とほぼ
平行に配設され、この出力軸13には、第1のモータジ
ェネレータ11の回転子11bが複数の歯車からなる変
速機構(増速機構)16を介して接続されており、出力
軸13の回転数が増速されて回転子11bに入力される
よう構成されている。なお、この増速機構16は、エン
ジン10において最も良好な熱効率を示す領域の回転数
と、第1のモータジェネレータ11において最も良好な
発電効率を示す領域の回転数とを合わせるために配設さ
れたものであり、両者の回転数がほぼ合致していれば、
増速機構16を設ける必要はない。
【0019】また、エンジン10の出力軸13には、湿
式あるいは乾式の摩擦クラッチもしくは電磁クラッチな
どからなるクラッチ機構17と、このクラッチ機構17
と一体に回転するカウンタドライブギヤ18が設けられ
ている。そして、左右のドライブシャフト15,15の
間に、差動機構(ディファレンシャル)19が配設され
ており、カウンタドライブギヤ18とディファレンシャ
ル19との間に、これら両者18,19に噛合しかつ出
力軸13の回転を減速してドライブシャフト15,15
に伝達するカウンタドリブンギヤ列20が配設されてい
る。
【0020】一方、この複合電気自動車の後部に配設さ
れた第2のモータジェネレータ12の回転子12bと一
体に回転する出力軸に、例えば遊星歯車機構からなる変
速機構(減速機構)21とディファレンシャル22とが
連結されて、車両後部側の車輪すなわち後輪23,23
に連結された左右のドライブシャフト24,24に、第
2のモータジェネレータ12の出力回転が減速されて伝
達されるよう構成されている。ここで、第2のモータジ
ェネレータ12の出力軸が中空に構成され、その内部に
図上右側のドライブシャフト24が配設されて、第2の
モータジェネレータ12と減速機構21およびディファ
レンシャル22とドライブシャフト24,24および後
輪23,23とが同一軸線上に配設されて、後輪23,
23の駆動系が全体として小型化されている。
【0021】なお、特に図示しないが、この複合電気自
動車には、エンジン10と第1のモータジェネレータ1
1と第2のモータジェネレータ12とクラッチ機構16
との動作を制御する制御装置(第1ないし第4の制御手
段)が設けられている。
【0022】つぎに、上記構成による第1実施例の動作
につき、図2に示す動作表を参照しながら説明する。こ
の複合電気自動車が停車および発進および低速〜中速で
走行している場合、この複合電気自動車はモード1に示
す動作内容に制御される。具体的には、クラッチ機構1
7が出力軸13とドライブシャフト15との連結を断つ
とともに、蓄電装置から第2のモータジェネレータ12
に電気エネルギを供給し、この第2のモータジェネレー
タ12が力行を行う。通常、エンジン10はその熱効率
の最も良好な領域で定常運転され、かつ第1のモータジ
ェネレータ11がその発電効率の最も良好な領域で運転
されて発電し、この発電された電気エネルギが蓄電装置
に蓄えられる。なお、蓄電装置にその容量にほぼ一杯の
電気エネルギが蓄電されている場合は、第2のモータジ
ェネレータ12で消費する電気エネルギの量に応じて、
必要なエンジン10の出力を得るようエンジン10のス
ロットル開度が制御装置により調節される。
【0023】そして、この複合電気自動車が中速〜高速
で走行中の場合、この複合電気自動車はモード2に示す
動作に制御される。具体的には、クラッチ機構17が出
力軸13とドライブシャフト15とを接続し、エンジン
10の出力を車両の駆動力に直接利用する。この場合、
エンジン10とドライブシャフト15とが直結されてい
るが、エンジン10は走行負荷とは無関係に車速に適合
した回転数における熱効率の良好な領域で準定常運転さ
れるようエンジン10のスロットル開度が制御される。
【0024】ここで、エンジン10の出力と走行負荷と
が等しい場合、第1および第2のモータジェネレータ1
1,12が回生を行わないようにして、エンジン10の
出力により車両の走行を行う。この場合、機械エネルギ
と電気エネルギとを変換しないので、エネルギ変換に伴
う損失が生じない。当然、エンジン10の出力と走行負
荷とが等しくならない場合、具体的には、エンジン10
の出力が走行負荷より大きい場合やエンジン10の出力
が走行負荷より小さい場合が存在する。
【0025】そこで、エンジン10の出力が走行負荷よ
り大きい場合(モード2A)、エンジン10から出力さ
れる余剰駆動力を第1のモータジェネレータ11を介し
て電気エネルギに変換し、この電気エネルギを蓄電装置
に蓄えるよう制御され、車両はエンジン10の出力のみ
で走行するよう制御される。このとき、第2のモータジ
ェネレータ12から電気的な負荷を外して、回生制動が
作用しない、すなわち駆動損失が生じないようになって
いる。また、エンジン10の出力が走行負荷より小さい
場合(モード2B)、第1のモータジェネレータ11か
ら電気的な負荷を外して駆動損失が生じないようにし
て、エンジン10の出力の全てをドライブシャフト15
に伝達するとともに、蓄電装置に蓄えられている電気エ
ネルギにより第2のモータジェネレータ12を力行、す
なわち後輪23,23を駆動させて、エンジン10の出
力による駆動力の不足分を補うよう制御される。
【0026】さらに、この複合電気自動車が減速する場
合、この複合電気自動車はモード3およびモード4に示
す動作に制御される。具体的には、中速〜高速状態での
減速時にはモード3の動作内容に制御され、低速〜中速
状態での減速時にはモード4の動作内容に制御される。
【0027】まず、モード3の動作内容について説明す
る。このモード3はモード2すなわち中速〜高速での走
行の継続状態であるから、出力軸13とドライブシャフ
ト15とがクラッチ機構17を介して接続されている。
そこで、エンジン10のスロットルバルブが閉じられ、
いわゆるエンジン10のエンジンブレーキと第1のモー
タジェネレータ11の回生制動とが前輪14,14に作
用するとともに、第2のモータジェネレータ12の回生
制動が後輪23,23に作用するよう制御される。言い
換えると、前輪14,14および後輪23,23の回転
から第1および第2のモータジェネレータ11,12を
介して回生エネルギを回収する。このとき、車両の前後
に回生制動が作用するため、前後の制動バランスがとり
やすくなっている。したがって、車両の走行安定性を損
なうことなく、モータジェネレータ11,12による回
生制動力を大きくすることができ、より多くの回生エネ
ルギを回収できる。勿論、前輪14,14および後輪2
3,23に機械式の摩擦ブレーキ(図示せず)の制動力
を併用することもできる。
【0028】つぎに、モード4すなわち低速ないし中速
状態での減速時の動作内容について説明する。このモー
ド4は、モード1すなわち低速〜中速での走行時から減
速を行う場合(モード4A)と、モード3すなわち中速
〜高速状態での減速動作から継続して減速を行う場合
(モード4B)とに分けられる。そこで、モード4Aに
よれば、モード1における前輪14,14側の制御内容
が継続、すなわちエンジン10および第1のモータジェ
ネレータ11が定常運転して発電するとともに、後輪2
3,23から第2のモータジェネレータ12を介して回
生エネルギを回収するよう制御される。
【0029】また、モード4Bによれば、モード3にお
いてエンジン10のスロットルバルブが閉じられている
ので、エンジン10がアイドリング状態に移行する。そ
こで、エンジン10とドライブシャフト15,15とが
クラッチ機構17により遮断されるとともに、出力軸1
3に回生制動が作用しないよう第1のモータジェネレー
タ11が制御されて、エンジン10の回転数をストール
回転数まで低下させないようになっている。当然、モー
ド4においても前輪14,14および後輪23,23に
上記摩擦ブレーキの制動力を併用することもできる。
【0030】また、図2には示さないが、この複合電気
自動車をエミッション(排気物)規制区域で走行させる
場合、エンジン10を停止もしくはアイドリング状態に
して、第2モータジェネレータ12の力行により後輪2
3,23を駆動するよう制御する。さらに、この複合式
電気自動車を全車速域で四輪駆動車にすることができ、
加速性能や車両の安定性を高めることができる。例えば
モード1において、第1のモータジェネレータ11の回
生(制動)力を弱めるとともに、クラッチ機構17の係
合力を調節しながら出力軸13とドライブシャフト1
5,15とを接続して、第1のモータジェネレータ11
において回生させながら前輪14,14にエンジン10
の出力を伝達したり、モード2Aにおいて、第1のモー
タジェネレータ11の回生(制動)力を強めるととも
に、第2のモータジェネレータ12を力行させて、後輪
23,23に第2のモータジェネレータ12の出力を伝
達するよう構成することができる。
【0031】上記説明したこの発明の第1実施例では、
エンジン10および第1のモータジェネレータ11のユ
ニットと第2のモータジェネレータ12とが車両の前後
に分けて別々に配設されているので、車両にこれらエン
ジン10および第1のモータジェネレータ11および第
2のモータジェネレータ12ならびに補機類等を容易に
搭載することができる。また、車両の前部にエンジン1
0および第1のモータジェネレータ11を備える駆動系
ユニットを配設し、車両の後部に第2のモータジェネレ
ータ12を備える駆動系ユニットを配設したので、車両
の重量配分が良好になり、ひいては車両の走行安定性が
向上する。
【0032】つぎに、請求項2に記載された発明を図3
に示した第2実施例に基づいて説明する。この第2実施
例の複合式電気自動車は、上記説明した第1実施例のエ
ンジン10と出力軸13との間に、摩擦クラッチ等から
なり、これらの間で動力の断続を行う第2のクラッチ機
構25を設けたものである。なお、第2のクラッチ機構
25は第5の制御手段(図示せず)により解放・係合が
制御される。そして、第1実施例において回生機能のみ
を使用していた第1のモータジェネレータ11の力行機
能をも活用するようになっている。
【0033】この第2実施例の動作につき、図4に示す
動作表を参照しながら説明する。まず、この複合電気自
動車が停車および発進および低速〜中速で走行している
場合(モード1)、第2のクラッチ機構25がエンジン
10と出力軸13とを接続するとともに、クラッチ機構
17(以下、第1のクラッチ機構17という。)が出力
軸13とドライブシャフト15との連結を断つよう制御
される。すなわち、第1実施例のモード1と同じ接続状
態になり、エンジン10および第1のモータジェネレー
タ11および第2のモータジェネレータ12は、第1実
施例のモード1と同様に制御される。
【0034】つぎに、この複合電気自動車が中速〜高速
で走行している場合(モード2)、第1のクラッチ機構
17と第2のクラッチ機構25とが出力軸13とドライ
ブシャフト15,15とを接続するよう制御される。す
なわち、第1実施例のモード2と同じ接続状態になり、
エンジン10および第1のモータジェネレータ11およ
び第2のモータジェネレータ12は、第1実施例のモー
ド2と同様に制御される。
【0035】そして、この複合電気自動車が減速する場
合(モード3)、第1のクラッチ機構17が出力軸13
とドライブシャフト15,15とを接続するとともに、
第2のクラッチ機構25がエンジン10と出力軸13と
の連結を断つよう制御される。すなわち、エンジン10
は、第1のモータジェネレータ11とドライブシャフト
15とから遮断される。ここで、エンジン10はそのス
ロットルバルブを閉じられてアイドリング状態に移行す
るよう制御されるとともに、第1および第2のモータジ
ェネレータ11,12が回生動作を行うよう制御され
る。この場合、エンジン10の停止(ストール)を考慮
することなく、全速度域で前輪14,14から第1のモ
ータジェネレータ11を介して回生エネルギを回収する
ことができる。
【0036】さらに、この複合電気自動車が急発進もし
くは低速〜中速域で急加速を行う場合(モード4)、第
1のクラッチ機構17が出力軸13とドライブシャフト
15,15とを接続するとともに、第2のクラッチ機構
25がエンジン10と出力軸13との連結を断つよう制
御される。そして、エンジン10をアイドリング状態に
移行させるとともに、第1および第2のモータジェネレ
ータ11,12を力行させるよう制御する。したがっ
て、この複合式電気自動車は、2つのモータジェネレー
タ11,12によって駆動される四輪駆動車となり、モ
ード1での走行時に比べ優れた加速性能や走行安定性を
示す。
【0037】またさらに、この複合電気自動車が中速〜
高速域で急加速を行う場合(モード5)、第1のクラッ
チ機構17が出力軸13とドライブシャフト15,15
とを接続するとともに、第2のクラッチ機構25がエン
ジン10と出力軸13とを接続するよう制御される。そ
して、エンジン10を走行負荷とは無関係にその回転数
における熱効率の良好な領域で準定常運転させるととも
に、第1および第2のモータジェネレータ11,12を
力行させるよう制御する。したがって、この複合式電気
自動車は、エンジン10と2つのモータジェネレータ1
1,12によって駆動される四輪駆動車となり、加速性
能や最高速度や走行安定性等の走行性能が向上する。
【0038】したがって、エンジン10のみ、もしくは
モータジェネレータ12のみで同等の走行性能を得よう
とする場合に比べ、これら駆動用出力機器であるエンジ
ン10およびモータジェネレータ12を小型化すること
ができる。すなわち、低〜中負荷条件で車両を駆動する
場合にモード1およびモード2の動作内容に制御し、高
負荷条件で車両を駆動する場合にモード4およびモード
5の動作内容に制御することにより、さらに小型の車両
への搭載性を向上させることができる。
【0039】また、この複合電気自動車をエミッション
(排気物)規制区域で走行させる場合(モード6)、エ
ンジン10が停止もしくはアイドリング状態に制御され
る。そして、第1のクラッチ機構17が出力軸13とド
ライブシャフト15,15とを接続し、第2のクラッチ
機構25がエンジン10と出力軸13との連結を断つよ
う制御されるとともに、第1および第2のモータジェネ
レータ11,12を力行させるよう制御すれば、規制区
域内で降雨もしくは降雪等により路面状況が悪化してい
る場合においても電気エネルギのみを利用して四輪を駆
動することができる。勿論、状況に応じて、前輪14,
14もしくは後輪23,23のみを電気エネルギによっ
て駆動するよう構成することもできる。
【0040】図5は図3に示した複合電気自動車の走行
機能をより積極的に活用した場合の制御モード例を示す
図表である。この例では第1のモータジェネレータ11
とエンジン10とが動力伝達機構(図示せず)により接
続されている一方、全てのモードで第2クラッチ機構2
5がエンジン10と出力軸13とを接続するように制御
される。
【0041】まず、モード0はエンジン10のスタート
時の動作内容を示し、第1クラッチ機構17が出力軸1
3とドライブシャフト15との連結を断つように制御さ
れるとともに、イグニッションキー(図示せず)をスタ
ート操作すると第1のモータジェネレータ11の力行機
能により機械エネルギが動力伝達機構を介してエンジン
10のフライホイール(図示せず)に伝達され、エンジ
ン10がアイドリング状態となる。なお、第2のモータ
ジェネレータ12は動作しないように制御される。この
モード0によれば第1のモータジェネレータ11により
エンジン10を駆動させることができるため、スタータ
が不要となる。
【0042】モード1は発進から中速走行(40Km/h)
の領域における制御モードである。このモード1の動作
内容は図4のモード1の動作内容と共通しており、エミ
ッション規制区域を走行する際にエンジン10のアイド
リングを停止し、第1のモータジェネレータ11から電
気的な負荷を外してフリー状態とする点が異なる。
【0043】また、このモード1では4輪駆動とするこ
ともできる。この場合はエンジン10を準定常運転し、
第1のクラッチ機構17を半クラッチ状態とし、第1の
モータジェネレータ11および第2のモータジェネレー
タ12の両方を力行させるように制御する。このような
制御を行うことにより、低速域における加速性能を向上
させることができる。なお、蓄電装置にその容量にほぼ
一杯の電気エネルギが蓄電されている場合は、第2のモ
ータジェネレータ12で消費する電気エネルギの量に応
じて、必要なエンジン10の出力を得るようエンジン1
0のスロットル開度が制御装置により調節されて熱効率
の良好な領域で運転する一方、第1のモータジェネレー
タ11の電気的な負荷を外してもよい。また、このよう
な制御を行えば、車両の加速性、高速走行性を向上でき
る上、低速時における第1のモータジェネレータ11お
よび第2のモータジェネレータ12の駆動トルク不足を
エンジン10の出力で補うことができる。
【0044】複合電気自動車が40Km/h以上で中速走行
する場合は、クラッチ機構17が出力軸13とドライブ
シャフト15とを接続し、エンジン10の出力を車両の
駆動力に直接利用する。そして、走行中におけるエンジ
ン10の出力と走行負荷との関係に基づいてモード2
A,〜2Dの動作内容に制御される。エンジン10の出
力が走行負荷より大きい場合のモード2Aは、図4のモ
ード2と同様の動作内容である。また、エンジン10の
出力が走行負荷と等しい場合のモード2Bは、第1のモ
ータジェネレータ11および第2のモータジェネレータ
12から電気的な負荷を外して駆動損失が生じないよう
にして、エンジン10の出力の全てをドライブシャフト
15に伝達して前輪14,14を駆動する。
【0045】さらに、エンジン10の出力が走行負荷よ
り小さい場合のモード2Cは、第1のモータジェネレー
タ11または第2のモータジェネレータ12の少なくと
も一方を力行動作させ、エンジン10の出力による駆動
力の不足分を補うよう制御される。モード2Cにおいて
も、走行負荷に応じて第1のモータジェネレータ11お
よび第2のモータジェネレータ12から電気的な負荷を
外すことにより、駆動損失を避けることができる。
【0046】さらにまたモード2Dでは、エンジン10
を定常運転とし、第1のモータジェネレータ11および
第2のモータジェネレータ12の両方を回生または力行
させ、4輪駆動または4輪駆動の状態で同時に回生動作
も行うように制御される。モード2Dによればエンジン
10が最高効率点で運転され、駆動力は第1のモータジ
ェネレータ11および第2のモータジェネレータ12に
より調整される。なお、モード2Cとモード2Dの選択
は、エンジン10の運転効率をマップ上で比較し、効率
の良い方が選択されるようになっている。
【0047】モード3は中速ないし高速領域で減速され
る場合の動作内容を示している。このモード3では第2
のクラッチ機構25が接続され、かつ、エンジン10が
スロットルバルブが閉じられるかまたは無負荷状態にあ
る点以外は、図4のモード3と同様の動作内容となり、
回生による強ブレーキ(4輪)が発生する。
【0048】つぎに、モード4で低速〜中速状態での減
速時の動作内容について説明する。このモード4ではエ
ンジン10がアイドリングまたは定常運転状態に制御さ
れ、さ第1のクラッチ機構17により出力軸13とドラ
イブシャフト15との連結が断たれる。すなわち第1の
モータジェネレータ11では電気的な負荷が外されるか
または出力軸13の回転からの回生動作が行われ、第2
のモータジェネレータ12により後輪23,23の回転
からの回生動作が行なわれ、後輪23,23のみの回生
となる。
【0049】モード5は後退する場合の動作内容を示し
ており、エンジン10はアイドリング状態に制御され、
第1のクラッチ機構17により出力軸13とドライブシ
ャフト15との連結が断たれる。また、第1のモータジ
ェネレータ11に対する電気的な負荷が外され、第2の
モータジェネレータ12が逆転力行動作を行って後輪2
3,23を逆回転させ、後退させる。
【0050】図5のモード0、モード1における第1の
クラッチ機構17の接続状態、モード5の各制御ではエ
ンジン10が発電用としてのみ用いられ、発電された電
気エネルギで走行やエンジン10の駆動を行っているか
ら、直列型の電気自動車(SHV)と同じ状態に制御さ
れていることになる。なお、この図5においては全ての
制御モードで第2のクラッチ機構25が接続されるよう
制御されるから、第2のクラッチ機構25のない図1の
複合電気自動車に対しても実質的に適用可能である。
【0051】図6は図3の複合電気自動車の第2のクラ
ッチ機構25をより有効に活用する制御モード例を示す
図表であり、全てのモードで第1クラッチ機構が出力軸
13とドライブシャフト15とが接続されるように制御
される。
【0052】発進〜中速(40Km/h)までの走行領域の
モード1aでは、第2のクラッチ機構25がエンジン1
0と出力軸13との連結を断つよう制御される。そし
て、エンジン10をアイドリング状態に移行させるとと
もに、第1のモータジェネレータ11および第2のモー
タジェネレータ12を力行させ、4輪駆動とする。
【0053】このモード1aによれば、車両の発進時に
必要な駆動トルクを第1のモータジェネレータ11およ
び第2のモータジェネレータ12とで分担するので、図
5のモード1に比べて優れた加速性能や走行安定性を得
られるし、第2のモータジェネレータ12を小型化する
ことができる。また、第2のモータジェネレータ12が
同じ大きさならば、第1のモータジェネレータ11から
の駆動力を得られる分、図5のモード1に比べて高出力
となる。さらに、第1のモータジェネレータ11または
第2のモータジェネレータ12の少なくとも一方の動作
によりフルレンジ走行が可能である。
【0054】さらに、モード1aではエンジン10を準
定常運転状態(スロットリングを含む)とし、第2のク
ラッチ機構25を半クラッチ状態とし、かつ、第1のモ
ータジェネレータ11および第2のモータジェネレータ
12で力行動作を行なうように制御すれば4輪駆動とな
る。したがって、エンジン10の出力と第1のモータジ
ェネレータ11および第2のモータジェネレータ12の
駆動力とが融合され、高駆動力を得ることができる。ま
た、このような制御を行えば、車両の加速性、高速走行
性が向上される上、低速時における第1のモータジェネ
レータ11および第2のモータジェネレータ12の駆動
トルク不足をエンジン10の出力で補うことができる。
【0055】ところで、第1のクラッチ機構17はエン
ジン10の出力および第1のモータジェネレータ11の
トルクを伝達するが、第2のクラッチ機構25はエンジ
ン10のトルクのみを伝達するため、その負荷は第2の
クラッチ機構25の方が小さい。そして、第3実施例の
モード1でも半クラッチ制御を行うが、モード1aにお
ける半クラッチ制御は負荷の小さい第2のクラッチ機構
25であるため、制御に必要なアクチュエータもモード
1に比べて小型化でき、制御を行いやすいという有利さ
がある。
【0056】一方、複合電気自動車が減速する場合のモ
ード3aは図4のモード3と同様であり、後退させる場
合のモード5aは、第2のクラッチ機構25がエンジン
10と出力軸13との連結を断つよう制御される。第1
のモータジェネレータ11および第2のモータジェネレ
ータ12は少なくとも一方が逆転力行動作を行うように
制御され、かつ、一方に対する電気的な負荷が外される
ような制御がなされる。第1のモータジェネレータ11
および第2のモータジェネレータ12の両方が逆転され
た場合は4輪駆動となり、いずれか一方が逆転していず
れか一方がフリー状態となった場合は2輪駆動となる。
一方の実を逆転させる制御は、走行負荷および第1のモ
ータジェネレータ11または第2のモータジェネレータ
12の効率を考慮して選択される。
【0057】さらに、エミッション規制区域での運転、
あるいはその他のあらゆる条件下で運転する場合(モー
ド6)、エンジン10をアイドリング状態または停止す
るような制御がなされ、第1のクラッチ機構17及び第
2のクラッチ機構25は図4のモード6と同様に制御さ
れる。また、第1のモータジェネレータ11または第2
のモータジェネレータ12の少なくとも一方が力行動作
を行うように制御される。一方のモータが力行する場合
は、他方モータは電気的な負荷が外されてフリーの状態
に制御される。
【0058】したがって第1のモータジェネレータ11
および第2のモータジェネレータ12が両方とも力行動
作する場合の駆動形態は4輪駆動であり、いずれか一方
のモータが力行して他方のモータがフリーの状態となっ
た場合は2輪駆動となる。なお、モード6においてもモ
ード1aと同様な効果を得ることができる。
【0059】なお、上記第1実施例と第2実施例、およ
び図5と図7の制御モードは、いずれも複合電気自動車
の前後にドライブシャフト(車輪駆動軸)15,15,
24,24を備え、前輪14,14と後輪23,23と
の少なくとも一方を駆動する複合電気自動車の例につい
て説明したが、複数のドライブシャフトを備える2輪以
上の車両であれば、この発明を好適に適用することがで
きる。また、ドライブシャフト(第1の車輪駆動軸)1
5,15側に搭載された第1のモータジェネレータ11
は発電(回生)機能のみを有するよう構成しても、車両
への搭載性やエネルギ効率等の点で何等劣ることがな
い。さらに、上記実施例はいずれも、エンジンは車両の
前部に進行方向に対して交差する向きで搭載されている
が、当然、エンジンを車両の後部に搭載することがで
き、またエンジンを進行方向とほぼ平行に搭載すること
もできる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載され
た発明によると、原動機と発電・駆動手段とが機械的に
接続されていず、1箇所に集中して配設されることがな
いので、これらを車両に搭載することが容易になる。さ
らに、車両の重量配分を良好にすることができるため、
車両の安定性を良好にすることができる。
【0061】また、クラッチ手段および原動機および発
電手段および発電・駆動手段を組み合わせて制御するこ
とにより、多様な動作を行うことができるので、低公害
化とエネルギ効率の向上を図りながら、良好な走行性能
と安定性とを得ることができる。
【0062】また、請求項2に記載された発明による
と、さらに多様な動作、例えば原動機のストールを伴わ
ずに、全車速域で発電手段に回生動作を行わせることが
できるため、この複合電気自動車のエネルギ効率をさら
に良好なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の複合電気自動車の第1実施例を概略
的に示す図である。
【図2】図1に示した第1実施例の動作内容の一例を示
した図表である。
【図3】この発明の複合電気自動車の第2実施例を概略
的に示す図である。
【図4】図3に示した第2実施例の動作内容の一例を示
した図表である。
【図5】この発明の複合電気自動車の他の制御モード例
を示した図表である。
【図6】この発明の複合電気自動車のさらに他の制御モ
ード例を示した図表である。
【図7】従来の複合電気自動車を概略的に示す図であ
る。
【符号の説明】
10 原動機(エンジン) 13 出力軸 11 第1のモータジェネレータ 12 第2のモータジェネレータ 15 車輪駆動軸(第1) 17 クラッチ機構 24 車輪駆動軸(第2) 25 第2のクラッチ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 欣也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1の車輪駆動軸と第2の車
    輪駆動軸とを備え、電気エネルギと機械エネルギとを利
    用して走行する複合電気自動車において、 機械エネルギを発生する原動機と、この原動機によって
    駆動されて発電する発電手段と、前記原動機と前記第1
    の車輪駆動軸との間で選択的に動力を伝達するクラッチ
    手段と、前記第2の車輪駆動軸に接続され、この第2の
    車輪駆動軸から動力を受けて発電する回生機能と第2の
    車輪駆動軸に動力を与えて走行する力行機能とを備える
    発電・駆動手段と、前記クラッチ手段の係合・解放を制
    御する第1の制御手段と、前記原動機の運転を制御する
    第2の制御手段と、前記発電手段の出力を制御する第3
    の制御手段と、前記発電・駆動手段による回生・力行を
    制御する第4の制御手段とを備えていることを特徴とす
    る複合電気自動車。
  2. 【請求項2】 前記原動機と前記発電手段との間で選択
    的に動力を伝達する第2のクラッチ手段が配設されると
    ともに、この第2のクラッチ手段の係合・解放を制御す
    る第5の制御手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の複合電気自動車。
JP31367195A 1994-12-01 1995-11-07 複合電気自動車 Pending JPH08237806A (ja)

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