JPH08237405A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08237405A
JPH08237405A JP7347004A JP34700495A JPH08237405A JP H08237405 A JPH08237405 A JP H08237405A JP 7347004 A JP7347004 A JP 7347004A JP 34700495 A JP34700495 A JP 34700495A JP H08237405 A JPH08237405 A JP H08237405A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置が待機状態から動作状態へ復帰した場
合、直ちに記録動作に入ることができる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 通常の電力により装置を動作させる通常
動作モードと前記通常の電力よりも低い低消費電力によ
り装置を動作させる低消費電力動作モードとを切り替え
て電力消費を制御するMPU111とを備え、このMP
U111が、低消費電力動作モードから通常動作モード
に切り替える場合、モータM2のイニシャル回転を禁止
するためのイニシャル回転禁止信号を生成し、このイニ
シャル回転禁止信号に従ってモータM2によるイニシャ
ル回転を禁止するようにした構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関
し、特に電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、この種の画像形成装置を適用した
ファクシミリ装置は、通信回線を通じた他の画像形成装
置あるいは通信装置との接続および通信、コピーのため
の画像の記録および画像の読み取り、そして、外部コン
ピュータとの間でのファクシミリ装置の通信、記録、読
み取りの各手段の共有化などの形態で用いられている。
以上の形態で動作を行っているとき以外の状態は、上記
動作を行うための待機状態となっている。
【0003】そして、上記ファクシミリ装置では、ユー
ザが設定できる電源オン/オフ切り換え手段がオン状態
のとき、待機時又は動作時に拘らず、商用交流電源また
は自家発電交流電源の出力が装置の第1電源手段を介し
て装置内の制御素子に供給される電圧(以下、安定化出
力電圧と呼ぶ)に変換される。このようにして、装置内
の全ての制御素子に対して安定化出力電圧が供給されて
いた。
【0004】このため、ファクシミリ装置の動的な通常
の動作が何ら行われていない待機状態であっても、電力
は通常の動作時と同様に消費されていた。この待機状態
での電力消費を抑える方法のひとつとしては、待機中は
前記安定化出力電圧への変換動作を中止し、同時に装置
のひとつの制御素子(以下、待機制御用制御素子と呼
ぶ)の電源を2次電池等の第2電源に切り換えて、その
他の制御素子への通電を行わないようにしている。この
ように、電力の消費を抑える動作を以下に低消費電力動
作モードと呼び、これに対して通常の動作で電力を供給
する動作を以下に通常動作モードと呼ぶ。
【0005】そして、各制御素子の電源である第1電源
手段は通常動作モードから低消費電力動作モードへの遷
移があると各制御素子への電力供給を中止し、これに替
わって電力供給源が第2電源手段に移り、第2電源手段
は待機中に動作する待機制御用制御素子のみを動作させ
る。低消費電力モード中に通常動作モードへの復帰信号
が入力されると、低消費電力動作モードから通常動作モ
ードへの復帰がなされる。
【0006】また、低消費電力動作モードにおいては、
制御素子の出力端子は低消費電力動作モード導入直前と
同じ論理にラッチされ、制御素子の動作を行うためのク
ロック信号の入力も停止される。これにより、電力消費
を極力抑えた状態で通常動作モードへの復帰信号のみを
受付ける状態を確立する。この復帰信号は、通信回線を
通じてのCI信号の検出、電話機のオフフックの検出、
読み取り原稿有無信号の検出、または、外部インターフ
ェースを通じた外部コンピュータからの起動命令、操作
部からのキー入力により生成される。
【0007】そして、通常動作への復帰と共に安定化出
力電圧への変換動作が再開され、待機制御用制御素子の
電源は第2電源手段から第1電源手段による安定化出力
電圧の供給へ切り替わる。
【0008】以上の方法を実施することにより、待機状
態の期間には消費電力を大きく削減することができる。
【0009】また、上記ファクシミリ装置において、画
像形成装置では、電源投入時において、その記録動作の
制御を行うための制御素子(以下、記録制御用制御素子
と呼ぶ)が、その記録動作のための各種インストラクシ
ョンを記述したROM(ReadOnly Memory)の内容を読
み出して、電源投入時のプログラムルーチンを動作させ
る。この動作では、まず、ジャム検知、装置の開閉蓋の
状態チェックが行われ、正常ならば転写材搬送用モータ
を駆動させてイニシャル回転を行なわせる。これによ
り、電子写真プロセス部の初期化、定着器への短時間通
電時の温度検出による故障検知、トナー有無チェック等
が行なわれる。この動作を完了するのに少なくとも電子
写真プロセスの部の感光体ドラムを1回転させるための
時間が必要であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の画像形成装置では、第1電源手段による安定化出力電
圧への変換が中止されている場合、第2電源手段の消費
を抑えるための待機制御用制御素子以外の制御素子には
電源供給がなされておらず、当然に記録制御用制御素子
への電源供給もなされていなかった。このため、記録制
御用制御素子が動作状態となっても、その動作状態が待
機状態からの遷移なのか、それとも装置の新規立ち上げ
(電源投入)によるものなのかを判別することができ
ず、毎回電源投入時と同様のプログラムルーチンを動作
させてイニシャル回転が行なわれるようにしていた。
【0011】従って、待機状態から動作状態へ復帰して
も直ちに記録動作に入ることができず、例えば、通信時
間の短いファクシミリ受信が行なわれるとイニシャル回
転中のために記録ができなくなるという欠点があった。
これは、故障でもないのに記録不可能としてメモリ代行
受信という機能を使うことになるという不具合があっ
た。
【0012】また、従来の画像形成装置を外部機器の出
力装置として用いた場合、外部機器より起動がかけられ
ても、プリンタ準備が整っていないために、データを受
信することができずに外部機器にエラーを返答してしま
うという欠点を有していた。
【0013】本発明の目的は、上記課題を解消するため
になされ、装置が待機状態から動作状態へ復帰した場
合、直ちに記録動作に入ることができる画像形成装置を
提供することにある。
【0014】また、本発明の別の目的は、記録不能な状
態でイニシャル回転を実施するような無駄な動作を防止
することができる画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、記録媒体
上に形成すべき像を転写するための転写材を搬送する転
写材搬送手段と、該転写材搬送手段を駆動する駆動手段
と、通常の電力により装置を動作させる通常動作モード
と前記通常の電力よりも低い低消費電力により前記装置
を動作させる低消費電力動作モードとを切り替えて電力
消費を制御する制御手段とを備えた画像形成装置におい
て、前記低消費電力動作モードから前記通常動作モード
に切り換えた際、前記転写材搬送手段の駆動を禁止する
ための信号を生成する生成手段と、前記生成手段により
生成された信号に従って前記駆動手段による駆動を禁止
する禁止手段とを有することを特徴とする。
【0016】請求項2に係る画像形成装置は、請求項1
に係る画像形成装置において装置への電源の接続/切断
を切り換える電源接続手段を有し、前記禁止手段は、前
記電源接続手段が接続状態にある状態で前記低消費電力
動作モードから前記通常動作モードに切り換えた際前記
生成手段により生成された信号に従って前記駆動手段に
よる駆動を禁止する一方、前記電源接続手段が切断状態
から接続状態にされたときは、前記生成手段により生成
された信号に拘わらず前記駆動手段による駆動を許容す
ることを特徴とする。
【0017】請求項3に係る画像形成装置は、請求項1
に係る画像形成装置において装置への電源の接続/切断
を切り換える電源接続手段と、装置内での転写材の詰ま
り状態を検出する詰まり状態検出手段とを有し、前記制
御素子は、前記電源接続手段が切断状態から接続状態に
された際に前記詰まり状態検出手段により前記転写材の
詰まり状態が検出されたとき、前記駆動手段による駆動
を禁止する第2の禁止手段を有することを特徴とする。
【0018】請求項4に係る画像形成装置は、請求項1
に係る画像形成装置において装置への電源の接続/切断
を切り換える電源接続手段と、装置内での故障を検出す
る故障検出手段とを有し、前記制御素子は、前記電源接
続手段が切断状態から接続状態にされた際に前記故障検
出手段により故障が検出されたとき、前記駆動手段によ
る駆動を禁止する第3の禁止手段を有することを特徴と
する。
【0019】請求項5に係る画像形成装置は、画像デー
タを蓄積する蓄積手段と、該蓄積された画像データの記
録動作を制御する記録制御手段と、該記録制御手段に通
電して通常の電力により装置を動作させる通常動作モー
ドと、前記記録制御手段に通電せず前記通常の電力より
も低い低消費電力により前記装置を動作させる低消費電
力動作モードとを切り換えて電力消費を制御する電力制
御手段とを備えた画像形成装置において、前記電力制御
手段は、前記蓄積手段に所定ページ分の画像データが蓄
積された場合、前記低消費電力動作モードから前記通常
動作モードに切り換えることを特徴とする。
【0020】請求項6に係る画像形成装置は、請求項5
に係る画像形成装置において記録媒体上に形成すべき像
を転写するための転写材を搬送する転写材搬送手段と、
該転写材搬送手段を駆動する駆動手段と、前記低消費電
力動作モードから前記通常動作モードに切り換えた際、
前記転写材搬送手段の駆動を禁止する信号を生成する生
成手段と、前記生成手段により生成された信号にしたが
って、前記駆動手段による駆動を禁止する禁止手段とを
備えたことを特徴とする。
【0021】請求項7に係る画像形成装置は、請求項5
に係る画像形成装置において装置への電源の接続/切断
を切り換える電源接続手段を備え、該電源接続手段が切
断状態から接続状態にされた場合、前記電力制御手段に
より前記低消費電力動作モードから前記通常動作モード
に所定時間切り換えられ、その後、前記電力制御手段に
より再び前記低消費電力動作モードに移行することを特
徴とする。
【0022】請求項8に係る画像形成装置は、請求項7
に係る画像形成装置において前記電源接続手段が接続状
態にある状態で前記低消費電力動作モードから前記通常
動作モードに切り換えた際、前記生成手段により生成さ
れた信号に従って前記駆動手段による前記転写材搬送手
段の駆動を禁止する一方、前記電源接続手段が切断状態
から接続状態にされたときは、前記生成手段により生成
された信号に拘らず前記駆動手段による駆動を許容する
ことを特徴とする。
【0023】請求項9に係る画像形成装置は、請求項8
に係る画像形成装置において装置内での転写材の詰まり
状態を検出する詰まり状態検出手段と、前記電源接続手
段が切断状態から接続状態にされた際に前記詰まり状態
検出手段により前記転写材の詰まり状態が検出されたと
き、前記駆動手段による前記転写材搬送手段の駆動を禁
止する第2の禁止手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】請求項10に係る画像形成装置は、請求項
8に係る画像形成装置において装置内での故障を検出す
る故障検出手段と、前記電源接続手段が切断状態から接
続状態にされた際に前記故障検出手段により故障が検出
されたとき、前記駆動手段による前記転写材搬送手段の
駆動を禁止する第3の禁止手段とを備えたことを特徴と
する。
【0025】請求項11に係る画像形成装置は、記録媒
体に画像を記録すると共に該記録のための準備処理を行
う記録手段と、通常の電力により装置を動作させる通常
動作モードおよび前記通常の電力よりも低い低消費電力
により前記装置を動作させる低消費電力動作モードを有
する電源手段と、該電源手段の前記通常動作モードと前
記低消費電力動作モードとを切り替えて電力消費を制御
する制御手段と、前記電源手段の装置への接続/切断を
切り換える電源接続手段とを備え、前記電源接続手段に
より前記電源手段が切断から接続に切り換えられた場
合、前記記録手段は前記準備処理を行い、前記制御手段
により前記電源手段が前記低消費電力動作モードから前
記通常動作モードに切り換えられた場合、前記記録手段
は前記準備処理を行わないことを特徴とする。
【0026】請求項12に係る画像形成装置では、請求
項11に係る画像形成装置において前記記録手段は、前
記低消費電力動作モードで電力供給されず、該電力供給
の開始を受けて前記準備処理を開始し、前記制御手段
は、前記電源手段を前記低消費電力動作モードから前記
通常動作モードに切り換える場合、前記記録手段による
前記準備処理を禁止することを特徴とする。
【0027】請求項13に係る画像形成装置では、請求
項11に係る画像形成装置において前記記録手段は、前
記制御手段から前記準備処理の実行命令を受けた場合、
前記準備処理を実行し、前記制御手段は、前記電源接続
手段による切断から接続への切り換えを検出した場合、
前記記録手段に前記準備処理の実行命令を出力すること
を特徴とする。
【0028】請求項14に係る画像形成装置では、請求
項11に係る画像形成装置において前記記録手段は、前
記記録媒体を搬送する搬送手段を備え、前記準備処理
は、該搬送手段の駆動であることを特徴とする。
【0029】請求項15に係る画像形成装置では、請求
項14に係る画像形成装置において前記記録手段は、電
子写真方式により前記記録媒体に画像を記録し、前記準
備処理は、電子写真プロセス部の初期化、定着器の故障
検知およびトナーの有無のチェックを含むことを特徴と
する。
【0030】請求項16に係る画像形成装置では、請求
項2、請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求
項9、請求項10、請求項11または請求項13に係る
画像形成装置において前記電源接続手段は電源コードの
プラグであり、前記電源の切断とは商用電源のインレッ
トから前記プラグが抜かれた状態であり、前記電源の接
続とは前記商用電源のインレットへ前記プラグが差し込
まれた状態であることを特徴とする。
【0031】請求項17に係る画像形成装置では、請求
項1乃至請求項16いずれかに係る画像形成装置におい
て前記画像形成装置はファクシミリ装置であることを特
徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る画像形成装
置を適用したファクシミリ装置を例に挙げて説明する。
【0033】[第1の実施の形態]図1は本発明の一実
施例であるファクシミリ装置の内部構成を示す側断面図
でり、図2及び図3は図1に示したファクシミリ装置の
外観斜視図である。同図において、例えば、1はファク
シミリ装置の装置本体であり、その装置本体1内部に、
主に、原稿搬送部2、読み取り部3、光学部4、画像形
成部5、転写搬送部6、画像定着部7、通信部8(図4
参照)、操作部9、表示部10、制御部11(図4参
照)を有している。
【0034】原稿搬送部2は、予備搬送押圧片2aと圧
接した予備搬送ローラ2bおよび分離押圧片2cと圧接
した分離ローラ2dによって原稿載置台12上に複数枚
積載した原稿Sを1枚ずつ分離し、さらに給紙コロ2e
と圧接した給紙ローラ2fで読り取り部3に搬送する。
【0035】読み取り部3は密着型イメージセンサ(C
S)14、原稿押さえ板15等で構成される。この密着
型イメージセンサ14がLED(Light Emitting Diod
e)アレイを光源として原稿Sの画像情報面に光を照射
し、その反射光をセルフォックレンズでセンサ素子に結
像して画像情報を読み取る。このセンサ素子にて読み取
られた画像情報は制御部11に送られ、ここでシェーデ
ィング補正、A/D(アナログ−ディジタル)変換等の
処理を施される。その後、このディジタル化された画像
信号は、光学部4または通信部8に送られ、本装置にお
ける記録処理または画像通信に用いられる。
【0036】光学部4では、制御部11から送られる画
像信号に従ってレーザスキャナ16のレーザダイオード
(図示せず)が発光され、変調されたレーザビームが発
生する。この変調されたレーザビームはコリメータレン
ズ18(図示せず)により平行光に変換された後、一定
速度で回転する多面体ミラー19に入射される。多面体
ミラー19から反射されたレーザビームは多面体ミラー
19の前に配置された結像レンズ20により感光ドラム
21上に焦点を結ぶ。
【0037】多面体ミラー19が一定速度で回転する
と、感光ドラム21上のレーザビームは一定速度で感光
ドラム21上を走査する。感光ドラム21が一定速度で
回転し、かつレーザビームが一定速度で感光ドラム21
上を走査すると、感光ドラム21上に静電潜像が形成さ
れる。
【0038】画像形成部5では、導電ドラムと光導電層
で形成される感光体ドラム21の周りに一次帯電器2
2、現像器23、転写帯電器24、ブレード方式のクリ
ーニング器(図示せず)、除電器(図示せず)とが構成
されている。ここで、感光体ドラム21、一次帯電器2
2、現像器23、クリーニング器、除電器は、現像材回
収容器27と共に装置本体の取付部材中に着脱自在に取
り付けられるプロセスカートリッジ(図示せず)として
一体的に収納されている。
【0039】さて、感光体ドラム21、一次帯電器2
2、現像器23内の現像スリーブ23および転写帯電器
24はモータM2により駆動される。駆動された感光ド
ラム21は、一次帯電器22の通過によりその表面を均
一にマイナスに直接帯電された後、レーザダイオードよ
りレーザ光を受け露光される。このレーザ光の照射によ
って明部のマイナス電荷は中和され、静電潜像が形成さ
れる。この静電潜像は現像器23中の現像剤Tに近接す
ると、マイナス帯電した現像剤Tが潜像と現像器23間
の電位差により感光体ドラム21表面にジャンプし、可
視像化される。そして、転写帯電器24によってプラス
電荷がかかると、感光体ドラム21上のトナー像は転写
材P上に転写される。
【0040】また、転写が終了した感光体ドラム21表
面は、クリーニング器によって残留トナーが除去され、
この後、一次帯電器22によってドラム電位を均一にさ
れ、次の静電潜像の形成に備える。感光体ドラム21表
面上より除去された残留トナーは現像剤回収容器27に
回収される。転写材搬送部6では、第1カセット29、
第2カセット30が装置本体1の所定部に引き出し可能
に装着されている。第1カセット29、第2カセット3
0にセットされた転写材Pは選択的に搬送される。
【0041】まず、第1カセット29にセットされた転
写材Pを搬送する場合、給紙ソレノイドSL1(図示せ
ず)の駆動によってモータM2の駆動を半円状の給紙ロ
ーラ29aに伝え、その回転によって転写材Pは1枚ず
つ分離される。そして、分離された転写材Pは搬送ロー
ラ31aにより搬送される。この際、レジセンサ(図示
せず)により給送中の転写材Pの先端位置を検知して、
感光体ドラム21に形成されたトナー像の先端と転写材
Pの先端とが一致するように搬送タイミングをとること
で、転写材Pは搬送ローラ31aによって感光体ドラム
21と転写帯電器24との間に搬送される。
【0042】次に、第2カセット30にセットされた転
写材Pを搬送する場合、給紙ソレノイドSL2(図示せ
ず)の駆動によってモータM2の駆動を半円状の給紙ロ
ーラ30aに伝え、その回転により転写材Pは1枚ずつ
分離され、カセットから搬送ローラ30bによって搬送
ローラ31aまで搬送される。その後、転写材Pは搬送
ローラ31aにより搬送され、その際、レジセンサ(図
示せず)により給送中の転写材Pの先端位置が検知さ
れ、感光体ドラム21に形成されたトナー像の先端と転
写材Pの先端とが一致するように搬送タイミングをとる
ことで、転写材Pは搬送ローラ31aによって感光ドラ
ム21と転写帯電器24との間に搬送される。
【0043】画像形成部5において、画像の転写を受け
た転写材Pは、モータM2によって駆動される定着ロー
ラ32及び排紙ローラ33によってさらに搬送され、転
写材排紙トレイ34上に排出される。なお、給紙プロセ
スを実行する給紙部、排紙プロセスを実行する排紙部に
はそれぞれ給紙センサ(図示せず)、排紙センサ(図示
せず)が設けられ、そこで転写材Pの到達あるいは通過
が検知される。転写材Pが所定の時間内に各給紙セン
サ、排紙センサに到達あるいは通過しない場合、転写材
Pの搬送不良が生じたと判断し、その旨の表示が表示部
によって行われる。
【0044】また、装置本体1には、第1開閉蓋37、
第2開閉蓋38、第3開閉蓋39、及び上カバー40が
開閉自在に取り付けられている。第1開閉蓋37は排紙
部における転写材詰まりを取り除くために使用され、第
2開閉蓋38、第3開閉蓋39は給紙部における転写材
詰まりを取り除くために使用され、上カバー40はプロ
セスカートリッジにおける転写材詰まりの取り除き処理
及びプロセスカートリッジの着脱に使用される。
【0045】画像定着部7は、ヒータ41、定着フィル
ム42、定着加圧ローラ32、排紙ローラ33等によっ
て構成されている。ヒータ41は自身に密着させたサー
ミスタ43の抵抗値変化によりその表面温度を検知し、
表面温度が一定となるように制御される。上記表面温度
の熱により定着フィルム42は温められる。また、この
ヒータ41の熱容量は小さく、転写材Pが定着器に到達
する前に所定の定着温度に達する。
【0046】そして、画像形成部5において、トナー像
の転写を受け、感光体ドラム21から分離、搬送されて
くる転写材Pが、ヒータ41と定着加圧ローラ32によ
り形成される定着ニップ部に突入すると、定着加圧ロー
ラ32は転写材P上のトナーを定着フィルム42を介し
てヒータ41に圧接する。このときのヒータ41からの
熱伝導によりトナーは軟化、溶融して、転写材Pに定着
する。トナー像の定着を受けた転写材Pは記録紙排紙ト
レイ34上に排出される。
【0047】通信部8は、通信回線や電話機等の通話機
器と装置本体1を接続するものであり、画像通信データ
の変調、復調や有意信号の検出、信号経路の接続切り替
え等を行う。
【0048】操作部9は、複数のキー入力スイッチ及び
キー入力を検出する回路等により構成されており、装置
の動作指示及び各種情報の入力を行う。表示部10は、
装置の状態、発呼する相手の電話番号、時刻情報及び操
作手順等の表示を行う。制御部11は、上述した各部、
各種機構の制御を行うものである。
【0049】図4は図1に示したファクシミリ装置の制
御系を示すブロック図である。同図において、制御部1
1は、ファクシミリ装置全体を制御するCPU(Centra
l Processing Unit )であり、プログラムに従って動作
するMPU(MicroprocessorUnit )111、このMP
U111の動作の記述がなされたインストラクション群
をプログラムとして格納したROM112、プログラム
による各種データ処理のワークエリアや画像情報の一時
的記憶部として使用されるRAM113、画像の変倍、
解像度変換等の処理を行う画像処理部114等により構
成される。
【0050】また、制御部11はカレンダや時計等の機
能を有し、RAM113はバッテリバックアップによっ
て停電などの不慮の障害などから保護される。
【0051】本実施例によるファクシミリ装置の制御系
は、制御部11と図4に示した各部とをインターフェー
スを通じて結合した構成をとるものである。
【0052】操作部9は、テンキー115、ファンクシ
ョンキー116、ワンタッチキー117、スタートキー
118、ストップキー119等の各種キースイッチ等か
ら構成される。
【0053】表示部10は、各種メッセージの表示を行
うLCD(Liquid Crystal Display)120、送信モー
ド等の表示を行う各種LED121等から構成される。
読み取り部3は、読み取りモータ等の駆動部122、画
像読み取りを行う読み取りセンサ123、読み取った画
像のシェーディング補正や2値化処理を行う画像処理部
124、原稿検知等を行う各種センサ125等から構成
される。
【0054】記録部51は、記録モータ等の駆動部12
6、レーザスキャナや電子写真プロセスの制御を行う記
録制御用制御素子(記録制御素子)44、記録する画像
のスムージング等の処理を行う画像処理部128、記録
紙等の有無検知を行う各種センサ129から構成され
る。
【0055】通信部8は、発呼、着呼、画像データの符
号化等を行う通信制御部130とDSU(Digital Serv
ice Unit)、NCU(Network Control Unit)からなる
接続部131とを有しており、接続部130には通信網
52、ハンドセット53が接続される。
【0056】制御部外部インターフェース54は、制御
部11から直接データの送受信を行うインターフェース
であり、例えば、RS232C、SCSI、LAN(Lo
calArea Network)等によって装置外部のコンピュータ
と接続することができ、外部コンピュータのスキャナ、
プリンタ、通信手段として利用される。また、HDD
(Hard Disk Drive )55は、大容量の不揮発性記憶装
置として画像情報等の保持に使用される。
【0057】そして、音響装置56は、制御部11に接
続されて、送受信の報知やエラーを可聴音により行うた
めの音源を有している。
【0058】図5は図4に示した制御部11と記録部5
1の構成を示すブロック図である。図5において、記録
制御用制御素子44は、ファクシミリ装置全体を制御す
るMPU111とインターフェースをとりながら、光学
部4、画像形成部5、転写材搬送部6、画像定着部7等
の記録制御を行うための信号の入出力を実行する。な
お、MPU111は、待機状態(低消費電力動作モー
ド)のときにも電源供給を受けて動作するものである。
すなわち、MPU111は通常動作モードだけでなく低
消費電力動作モードのときにも動作する待機制御用制御
素子である。
【0059】上記記録制御用制御素子44は、記録制御
を行うための各種インストラクションを記述したRO
M、RAMよりインストラクションを読み出す手段、読
み出したインストラクションを処理する処理手段、この
処理手段が必要とする情報を記憶しておくための入出力
が可能なRAM、処理回路によって作り出された信号を
出力する出力手段とを有し、これらの手段の相互作用に
より制御を行っている。また、記録制御用制御素子44
は電源供給開始に応じて自動的にイニシャル回転を行
う。
【0060】第1電源部47はスイッチング電源であ
り、スイッチ46がオンの後に商用交流電源あるいは自
家発電交流電源等の交流電源49から電力供給を受け、
装置の各部が必要とする電圧に変換して、電源を供給す
る。またMPU111より送出される信号により、電圧
変換動作の変換/停止を切り替えることができる。記録
制御用制御素子44は第1電源部47からのみ電源供給
を受ける。
【0061】第2電源部48は2次電池を有しており、
装置への電源供給の接続/切断を行う電源スイッチ(S
W)46がオンのときであって、かつ第1電源部47が
電圧変換動作を停止しているときにMPU111に電源
を供給する。
【0062】MPU111は、低消費電力動作モードか
ら通常動作モードに復帰するためのタイミングをはかる
復帰信号を入力する入力端子111aを具備している。
この入力端子111aは、装置に接続された外部機器か
らの起動信号、原稿検知信号、キー入力信号、CI信
号、オフフック検出信号のそれぞれを復帰信号として受
け付ける部位である。MPU111は、入力端子111
aにおける復帰信号の状態を検出して、通常動作モー
ド、低消費電力動作モード間の移行を制御する。
【0063】例えば、低消費電力動作モードへの移行
は、装置の読取り、記録、電話回線を使用した通信、外
部機器との通信のいずれもが動作していないときに実行
され、その後、第1電源部47へ動作停止指示が送出さ
れる。
【0064】また、低消費電力動作モードから通常動作
モードへの復帰は、電源SW46をリセットするか、装
置の読取り、記録、電話回線を使用した通信、あるいは
外部機器との通信を開始すればよく、この開始は復帰信
号から判断される。
【0065】そして、57、58はダイオードであり、
第1電源部47、第2電源部48からMPU111への
電源供給の逆流を防止するものである。また、59はフ
ォトカプラであり、MPU111から第1電源部に動作
停止信号を光信号に変換して伝えるものである。60は
記録用制御素子44に接続されたタイマであり、イニシ
ャル回転の時間計測等に使用される。
【0066】次に動作について説明する。図6から図9
は本実施例による動作を説明するフローチャートであ
る。図6から図9に示したフローはMPU111による
全体の制御と記録制御用制御素子44等の制御とを示し
たものであり、個々の動作は各部によって行われる。ま
ず、ステップ101において、電源SW46がオンの状
態になると以下の動作を開始する。ステップ102から
104において、第1電源部47を立ち上げて、MPU
111と記録制御用制御素子44とに電源を供給させ
る。これでMPU111と記録制御用制御素子44とを
立ち上げて、記録制御が可能な体制を整える。
【0067】ステップ105において、MPU111か
ら記録制御用制御素子44にイニシャル回転禁止信号が
送られているか否かを検出する。記録制御用制御素子4
4はこの信号を送られていないことを検出した場合、ス
テップ106及びステップ107において、タイマ60
にタイマカウントをスタートさせ、同時に記録モータM
2をスタート(駆動)させる。これは記録モータM2に
よるイニシャル回転時間をタイマによりカウントしよう
とするものである。このイニシャル回転時間は予め決め
られているものとする。この予め決められた時間をT1
とする。
【0068】次のステップ108、109において、記
録制御用制御素子44は、タイマ60のカウントが時間
T1に達すると、記録モータM2をストップさせる。同
時に、ステップ110において、タイマ60をストップ
して、タイマカウントをリセットする。その後、処理は
ステップ112に移行する。
【0069】また、上記ステップ105において、記録
制御用制御素子44がイニシャル回転禁止信号が送られ
ていることを検出した場合、ステップ111に進み、M
PU111に対してイニシャル回転禁止信号の停止要求
コマンドを送出する。これにより、MPU111はイニ
シャル回転禁止信号の送出を停止する。その後、処理は
ステップ112に移行する。そして、ステップ112に
おいて、MPU111は電話回線を通じてCI信号が入
力されたか否かを検出する。このCI信号は入力端子1
11aに入力されるものである。MPU111は、CI
信号が入力されたことを検出した場合、CI信号検出処
理フラグをセットして、処理をステップ114に移行す
る。また、入力されなかったことを検出した場合には、
直接ステップ114に処理を移行する。
【0070】ステップ114では、MPU111は操作
部9の入力操作を示すキー入力信号が入力されたか否か
を検出する。以降、この種の信号は、図5に示した如
く、入力端子111aに入力されるものである。MPU
111は、キー入力信号が入力されたことを検出した場
合には、ステップ115の如く、キー入力処理フラグを
セットして、処理をステップ116に移行する。また、
入力さなかったことを検出した場合には、直接ステップ
116に移行する。
【0071】ステップ116では、読み取り部3に原稿
Sがセットされたことを示す原稿検知信号がMPU11
1に入力されたか否かを検出する。入力されたことを検
出した場合には、ステップ117の如く、原稿処理フラ
グをセットして、処理をステップ118に移行する。ま
た、入力されなかったことを検出した場合には、直接ス
テップ118に移行する。
【0072】ステップ118では、制御部外部インター
フェース54を通じた外部コンピュータ等の外部機器
(端末装置)による起動信号がMPU111に入力され
たか否かを検出する。入力されたことを検出した場合に
は、ステップ119の如く、外部入力処理フラグをセッ
トして、処理をステップ120に移行する。また、入力
されなかったことを検出した場合には、直接ステップ1
20に移行する。
【0073】ステップ120において、CI信号検出処
理フラグがセットされているか否かを検出し、セットさ
れていることを検出した場合には、ステップ121の如
く、CI信号検出処理終了か否かを検出する。CI信号
検出処理が終了していないことを検出した場合には、ス
テップ122に移行してCI信号検出処理を行い、さら
に処理をステップ124に移行する。
【0074】また、上記ステップ121において、CI
信号検出処理終了を検出した場合には、ステップ123
に移行してCI信号検出処理フラグをクリアし、処理を
ステップ124に移行する。なお、上記ステップ120
において、CI信号検出処理フラグがセットされていな
いことを検出した場合には、直接処理をステップ124
に移行する。
【0075】ステップ124では、キー入力処理フラグ
がセットされているか否かを検出し、セットされている
ことを検出した場合には、ステップ125の如く、キー
入力処理終了か否かを検出する。キー入力処理が終了し
ていないことを検出した場合には、ステップ126に移
行してキー入力処理を行い、さらにステップ128に移
行する。
【0076】また、上記ステップ125において、キー
入力処理終了を検出した場合には、ステップ127に移
行してキー入力処理フラグをクリアし、処理をステップ
128に移行する。なお、上記ステップ124におい
て、キー入力処理フラグがセットされていないことを検
出した場合には、直接処理をステップ128に移行す
る。
【0077】ステップ128では、原稿処理フラグがセ
ットされているか否かを検出し、セットされていること
を検出した場合には、ステップ129の如く、原稿処理
終了か否かを検出する。原稿処理が終了していないこと
を検出した場合には、ステップ130の如く、原稿処理
を行ない、さらにステップ132に移行する。
【0078】また、上記ステップ129において、原稿
処理終了を検出した場合には、ステップ131に移行し
て原稿処理フラグをクリアし、処理をステップ132に
移行する。また、上記ステップ128において、原稿処
理フラグがセットされていないことを検出した場合に
は、直接処理をステップ132に移行する。
【0079】ステップ132では、外部入力処理フラグ
がセットされているか否かを検出し、セットされている
ことを検出した場合には、ステップ133の如く、外部
入力処理終了か否かを検出する。外部入力処理が終了し
ていないことを検出した場合には、ステップ134の如
く、外部入力処理を行い、さらにステップ136に移行
する。
【0080】また、上記ステップ133において、外部
入力処理が終了していることを検出した場合には、ステ
ップ135に移行して外部入力処理フラグをクリアし、
処理をステップ136に移行する。なお、上記ステップ
132において、外部入力処理フラグがセットされてい
ない場合には、直接処理をステップ136に移行する。
【0081】ステップ136では、再度CI信号検出処
理フラグがセットされているか否かを検出し、セットさ
れていることを検出した場合には、処理をステップ11
2に戻す。また、セットされていないことを検出した場
合には、処理をステップ137に進める。
【0082】ステップ137では、再度キー入力処理フ
ラグがセットされているか否かを検出し、セットされて
いることを検出した場合には、処理をステップ112に
戻す。また、セットされていないことを検出した場合に
は、処理をステップ138に進める。
【0083】ステップ138では、再度原稿処理フラグ
がセットされているか否かを検出し、セットされている
ことを検出した場合には、処理をステップ112に戻
す。また、セットされていないことを検出した場合に
は、処理をステップ139に進める。
【0084】ステップ139では、再度外部入力処理フ
ラグがセットされているか否かを検出し、セットされて
いることを検出した場合には、処理をステップ112に
戻す。また、セットされていないことを検出した場合に
は、処理をステップ140に進める。
【0085】上述したステップ136から139におい
て、いずれのフラグもセットされていないことを検出し
た場合には、装置が待機状態であるという判定を下し
て、ステップ140において、第1電源部動作停止信号
を出力し、次のステップ141において、第1電源部4
7の動作を停止する。第1電源部47の動作を停止させ
ることにより、ステップ142の如く、記録制御用制御
素子44への電源供給がストップして、記録制御用制御
素子44は動作を停止する。
【0086】また、MPU111においても第1電源部
47からの電源供給が断たれ、ステップ143の如く、
電源供給源が第2電源部48に切り替わる。さらに、M
PU111は、自身を低消費電力動作モードにセットす
る。
【0087】低消費電力動作モードとなったMPU11
1は、復帰信号の入力端子111aによって、ステップ
145の如く、電話回線を通じてCI信号が入力してい
るか否かを検出する。CI信号が入力していることを検
出した場合には、ステップ146の如く、MPU111
は通常動作モードに復帰し、ステップ147に移行して
CI信号検出処理フラグをセットする。
【0088】さらに、MPU111は、ステップ157
に移行してイニシャル回転禁止信号を記録制御用制御素
子44に対して出力するとともに、ステップ158にお
いて、第1電源部動作停止信号の第1電源部47への出
力を停止し、ステップ159の如く、第1電源部47の
動作を再開させる。そして、ステップ160の如く、M
PU111への電源供給源は第2電源部48から第1電
源部47に切り替わり、処理はステップ104に戻る。
なお、上記ステップ145において、CI信号が入力し
ていないことを検出した場合には、処理はステップ14
8に移行する。ステップ148では、MPU111は、
復帰信号の入力端子111aによって、操作部9による
入力操作があったか否かを検出する。入力操作があった
ことを検出した場合には、ステップ149の如く、MP
U111は通常動作モードに復帰して、ステップ150
の如く、キー入力処理フラグをセットして、処理をステ
ップ157に移行する。
【0089】さらに、MPU111は、ステップ157
〜ステップS160において、上述の処理を行う。な
お、上記ステップ148において、入力操作がないこと
を検出した場合には、処理をステップ151に移行す
る。
【0090】ステップ151では、MPU111は、復
帰信号の入力端子111aによって、読み取り部3に原
稿がセットされたか否かを検出する。原稿がセットされ
たことを検出した場合には、ステップ152の如く、M
PU111は通常動作モードに復帰して、ステップ15
3の如く、原稿処理フラグをセットして、処理をステッ
プ157に移行する。
【0091】さらに、MPU111は、ステップ157
〜ステップS160において、上述の処理を行う。な
お、上記ステップ151において、原稿がセットされな
かったことを検出した場合には、処理をステップ154
に移行する。
【0092】ステップ154では、MPU111は、復
帰信号の入力端子111aによって、外部インターフェ
ース54を通じて外部コンピュータ等の外部機器から入
力があったか否かを検出する。入力があったことを検出
した場合には、ステップ155の如く、MPU111は
通常動作モードに復帰して、ステップ156の如く、外
部入力処理フラグをセットして、処理をステップ157
に移行する。
【0093】さらに、MPU111は、ステップ157
〜ステップS160において、上述の処理を行う。な
お、上記ステップ154において、入力がなかったこと
を検出した場合には、処理をステップ145に移行す
る。
【0094】以上説明したように第1の実施の形態にお
けるファクシミリ装置によれば、低消費電力動作モード
から通常動作モードへの切り換えの際にイニシャル回転
を禁止するようにしたので、低消費電力動作モードから
通常動作モードに移行した際に、イニシャル回転は行わ
ず、これにより、装置が待機状態から動作状態へ復帰し
た場合、直ちに記録動作に入ることができるという効果
がある。また、これはイニシャル回転を電源投入時にの
み実施する動作とすることができる。
【0095】さらに、第1の実施の形態におけるファク
シミリ装置によれば、通常動作モードとしてオフフック
の動作も含められるので、待機状態から通常動作モード
に復帰しても直ちにファクシミリ受信の記録動作に入る
ことができる。
【0096】[第2の実施の形態]第2の実施の形態
は、上述した第1の実施の形態において、交流電源49
の立ち上げ時におけるイニシャル回転の制御を新たに付
加したものである。この第2実施例では、全体構成を第
1実施例と同様とするため、その構成と動作について説
明を省略し、以下に同様の符号を用いて説明する。
【0097】図10は本発明の第2の実施の形態におけ
るファクシミリ装置の要部の構成を示すブロック図であ
り、図11は第2の実施の形態のファクシミリ装置の主
要な動作処理手順を説明するフローチャートである。ま
ず、構成について、図10に示した如く、MPU111
の入力端子111aには、図5に示した各信号の他に、
不図示のセンサによって、転写材の詰まり状態を示す転
写材詰まり検出信号と、記録不能な各種の故障状態を示
す故障検出信号が信号線を通して電気的に接続されてい
る。
【0098】動作としては、図11に示した如く、ステ
ップ104(図6)で記録制御用制御素子44の動作を
開始させた後、ステップ201において、給紙部から排
紙部までの搬送系に転写材による転写材詰まり状態が検
出され、また、ステップ202において、故障状態が検
出される。上記ステップ201、202により、転写材
詰まり検出信号、故障検出信号のいずれか一方でもMP
U111に検出された場合には、記録不能状態として、
イニシャル回転を禁止するために、処理はステップ15
7に移行し、イニシャル回転禁止信号の送出が行われ
る。これに従って、モータM2は非動作状態を保持する
ことになる。
【0099】このように、第2の実施の形態では、予め
異常が検出されているときのイニシャル回転を禁止する
ことができる。これにより、記録不能な状態でイニシャ
ル回転を実施するような無駄な動作を防止することがで
きる。
【0100】第1および第2の実施の形態では、イニシ
ャル回転禁止信号を停止するために、ステップ111の
如く、イニシャル回転禁止信号停止コマンドを送出した
が、このコマンドの替わりにイニシャル回転禁止信号停
止信号を送出してもよく、またMPU111がイニシャ
ル回転禁止信号送出後、タイマを用いて一定時間後にイ
ニシャル回転禁止信号の送出を停止するようにしてもよ
い。
【0101】また、ハンドセット53を装置に接続して
いる場合、装置が待機中であり、MPU111が低消費
電力動作モードのときに、ハンドセット53がオフフッ
クとなった場合も、CI信号の入力、キー入力、原稿セ
ット或いは外部コンピュータ等の外部機器からの起動が
なされた場合と同様に通常動作モードに移行するように
してもよい。
【0102】以上示したように、第2の実施の形態にお
けるファクシミリ装置によれば、低消費電力動作モード
から通常動作モードに切り換える際に、イニシャル回転
を禁止するようにしたので、装置が記録待機状態から動
作状態に復帰した場合、直ちに記録動作に入ることがで
きるという効果がある。
【0103】また、イニシャル回転を電源投入時には必
ず実施して、所要の部分の初期化や故障検知などの実行
を確保できる。特に、低消費電力動作モードから通常動
作モードへの移行が電源立ち上げによるものか、それと
も記録待機状態からの遷移なのかを判断することが可能
となり、通信時間の短いファクシミリ受信があっても、
直ちに記録動作に入ることができる。これは、故障でも
ないのにわざわざメモリ代行受信を実行するような無駄
な動作を除去できると共に、緊急なファクシミリに対し
てメモリから取り出すような時間の浪費を防止できる。
【0104】[第3の実施の形態]図12は第3の実施
の形態におけるファクシミリ装置の構成を示すブロック
図である。本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
異なる部分について説明し、同一の部分については前記
第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0105】電源接続部68はMPU111の指令にし
たがって第1電源部47からの電力を記録部51側に供
給するか否かを切り換える。MPU111は電源接続部
68を制御して通常動作モードおよび低消費電力動作モ
ード間を移行する。
【0106】読み取り制御素子61は、密着型イメージ
センサ123によって読み取った画像を適正なレベルに
ディジタル化し、画像処理による2値化処理を施す。C
ODEC−IC62は読み取り制御素子61により出力
される2値化データをあらかじめ定められたMHあるい
はMR方式で符号化し、画像RAM113に蓄積する。
【0107】画像RAM113に蓄積された画像データ
は、送信あるいは記録に用いられる。ここで、低消費電
力動作モードへの移行は、画像RAM113に記録しよ
うとする所定ページ(本実施の形態では1ページ)分の
画像データが蓄積されていない場合、あるいは記録が動
作していない場合に実行される。
【0108】低消費電力動作モードへの移行に際し、M
PU111から電源接続部68に電源供給停止信号が送
出される。また、低消費電力動作モードから通常動作モ
ードへの復帰は、画像RAM113に記録しようとする
1ページ分の画像データが蓄積されたことにより実行さ
れ、このとき同時にMPU111から電源接続部68に
電源供給停止信号の送出が中止される。
【0109】そして、電源接続部68への電源供給停止
信号の送出を中止したことにより、第1電源部47から
電源接続部68を介して記録制御素子44への通電動作
が開始される。動作を開始した記録制御素子44は記録
各部のジャムや故障などの状態検出を行い、記録動作を
開始可能であるか否かを判断する。記録可能であれば、
MPU111に記録動作可能信号を送出する。
【0110】MPU111は記録動作可能信号を受け取
ると、画像RAM113内のデータを再びCODEC−
IC62によって復号化する。そして、記録画像データ
制御素子64を介して複数のラインバッファを含むリン
グバッファ65に転送する。リングバッファ65にデー
タが満たされると、記録制御素子44に対して記録の起
動がかけられ、記録動作が開始される。
【0111】記録の起動によって記録制御素子44はモ
ータM2を起動する。同時に記録制御素子44はMPU
111に対し、記録動作中であることを報知する。モー
タM2のスローアップが終了した場合、第1カセット2
9あるいは第2カセット30にセットされた転写材Pを
給紙ソレノイドSL1あるいはSL2によって回転する
給紙ローラ29aあるいは30aによって1枚ずつ分離
し、搬送する。
【0112】搬送された転写材Pへの記録はレジセンサ
によってタイミングが取られる。転写材Pはアクチュエ
ータ(図示せず)を作動させ、アクチュエータがレジセ
ンサとして用いられているフォトインタラプタの光路を
妨げる。これによって記録制御素子44は転写材Pの先
端を検知する。
【0113】転写材Pの先端検知と同時に記録制御素子
44はタイマーカウンタT1を起動させる。タイマーカ
ウンタT1の値が所定値に達したとき、記録制御素子4
4はMPU111に対し垂直同期信号を出力する。MP
U111は垂直同期信号を受信するとタイマーカウンタ
T2を起動させる。
【0114】タイマーカウンタT2の値が所定値に達し
たとき、MPU111は記録画像データ制御素子64に
対し、レーザの光路内に設置された固定ミラー(図示せ
ず)にレーザ光を入射することにより記録制御素子44
から生成される水平同期信号の受信を許可する。
【0115】記録画像データ制御素子64は記録制御素
子44から一定時間おきに入力される水平同期信号に応
じてリングバッファ65内のラインバッファから1ライ
ン分の2値データを記録制御素子44に送出する。
【0116】記録制御素子44はリングバッファ内65
のラインバッファから送られてきた1ライン分の2値デ
ータに応じてレーザダイオードのオン/オフを行う。同
時に画像形成部5を動作させ、感光ドラム21上にトナ
ー像を形成する。トナー像が形成された感光ドラム21
が転写材Pへの転写位置まで回転したとき、その転写開
始が転写材Pの所定位置になるように垂直同期信号の送
出タイミングが設定されている。
【0117】転写材Pが画像の記録と共に搬送され、後
端がアクチュエータを過ぎてアクチュエータがホームポ
ジションに戻ったとき、アクチュエータはレジセンサに
用いられているフォトインタラプタの光路を解放し、こ
れによって記録制御素子44は転写材Pの後端を検知す
る。転写材Pの後端検出と同時に、記録制御素子44は
タイマ3を起動する。そして、タイマ3が所定値に達し
たとき、記録制御素子44はMPU111に対し、改頁
要求信号を送出する。MPU111は、記録制御素子4
4からの改頁要求信号に対し、さらに記録しようとする
画像が存在するか否かをチェックし、存在する場合、記
録制御素子44に対し改頁信号を送出する。
【0118】記録制御素子44はMPU111から受け
た改頁信号によって、再度第1カセット29あるいは第
2カセット30にセットされた転写材Pを分離し、搬送
して記録を行う。
【0119】MPU111は、記録制御素子44からの
改頁要求信号に対し、記録しようとする画像が存在しな
い場合、記録制御素子44に対し改頁信号を送出しな
い。記録制御素子44はタイマ3の既定範囲内に改頁信
号を受け取らなかった場合、記録終了手順を行う。そし
て、記録終了手順終了後、MPU111に対し、記録動
作中でないことを報知する。
【0120】MPU111は、記録制御素子44から記
録動作中でないことの報知を受けると、画像RAM11
3に記録しようとする画像データが少なくとも1ページ
分存在するか否かをチェックする。
【0121】上記画像データが存在する場合、記録のた
めの画像データ処理を開始する。上記画像データが存在
しない場合、MPU111から電源接続部48へ電源供
給停止信号が送出され、第1電源部47から記録制御素
子44への通電が停止される。これにより、ファクシミ
リ装置は通常動作モードから低消費電力動作モードに移
行する。
【0122】以上示したように、本実施の形態のファク
シミリ装置によれば、実際に記録動作を行うとき以外は
低消費電力動作モードとし、通常動作モードへの移行を
記録動作が開始されるときに行うようにしたので、記録
動作が行われていない待機状態では必要以上の電力が消
費されないように制御される。
【0123】図15は第3の実施の形態におけるファク
シミリ装置の動作処理手順を示すフローチャートであ
る。この動作処理手順は、MPU111による全体制御
と記録制御用制御素子44などの制御とを示したもので
あり、個々の動作は各部によって行われる。
【0124】電源スイッチ46がオンすると(ステップ
S301)、第1電源部47のスイッチング電源が動作
を開始する。そして、第1電源部47からMPU111
に電源供給が開始され、MPU111が動作を開始する
(ステップS302)。MPU111からLレベルの電
源供給停止信号を出力する(ステップS303)。
【0125】電源接続部68から記録制御素子44に電
源供給が開始される(ステップS304)。そして、記
録制御素子44が動作を開始する(ステップS30
5)。
【0126】記録制御素子44は記録部51のイニシャ
ル回転動作を開始する(ステップS306)。記録制御
素子44はイニシャル回転処理終了後(ステップS30
7)、記録部51のイニシャル回転動作を停止させる。
MPU111は画像RAM113に1ページ分の記録画
像が蓄積済みか否かを判別する(ステップS308)。
画像RAM113に1ページ分の記録画像が蓄積済みで
ある場合、ステップS309に移行し、そうでない場合
ステップS311に移行する。
【0127】ステップS309では画像RAM113に
蓄積された1ページ分の画像の記録を開始する。画像R
AM113に蓄積された1ページ分の画像の記録終了を
監視し(ステップS310)、その記録が終了するとス
テップS308に戻る。次の1ページ分の画像が画像R
AM113に蓄積済みである場合、ステップS309で
次の1ページの記録を開始し、それ以降、記録すべき画
像がなくなるまでステップS308、S309、S31
0の処理を繰り返し実行する。
【0128】一方、ステップS311では、MPU11
1からHレベルの電源供給停止信号を出力する。電源接
続部68から記録制御素子44への電源供給を停止する
(ステップS312)。記録制御素子44の動作を終了
する(ステップS313)。
【0129】1ページ分の画像が画像RAM113に蓄
積済みか否かを判別する(ステップS314)。1ペー
ジ分の画像が画像RAM113に蓄積済みである場合、
ステップS302に戻り、前述した処理を繰り返す。
【0130】以上示したように、本実施の形態における
ファクシミリ装置によれば、ステップS314で1ペー
ジ分の画像が蓄積されたことが判別された後に、記録部
51に対して電源供給するので、1ページ分の画像が蓄
積される前に記録部に電源供給を開始するものに較べ、
消費電力を少なくできる。
【0131】また、画像RAM113に1ページ分の画
像データが蓄積された際、低消費電力動作モードから通
常動作モードに切り換えるようにしたので、無駄な電力
消費を効果的に低減できる効果がある。
【0132】[第4の実施の形態]第4の実施の形態に
おけるファクシミリ装置は、前記第3の実施の形態にお
けるファクシミリ装置にイニシャル回転の制御を追加し
たものである。本実施の形態におけるファクシミリ装置
の全体構成は前記第3の実施の形態と同様であるので、
その構成および動作についての説明を省略し、同一の部
分について同一の符号を用いることとする。
【0133】図13は第4の実施の形態におけるファク
シミリ装置の要部の構成を示すブロック図である。記録
制御素子44には図12に示した各信号の他にイニシャ
ル回転禁止信号が信号線を通じて電気的に接続されてい
る。
【0134】ファクシミリ装置の動作について説明す
る。電源スイッチ46がオン状態になると、MPU11
1には電源供給が開始され、MPU111は動作を開始
し、装置全体の制御が可能になる。ここで、MPU11
1は動作開始時から継続して、電源接続部68に対し、
電源供給停止信号を送出する。また、MPU111は記
録制御素子44に対し、イニシャル回転禁止信号を送出
しない状態を継続する。電源接続部68は電源供給停止
信号を検出すると、記録制御素子44および記録モータ
M2を含む記録部51に対し、電源供給を行わない。
【0135】電力が供給されているMPU111は、R
OM112に記述された手順に従い、プログラムの先頭
アドレスからイニシャル手順を実行する。このイニシャ
ル手順の中で、MPU111は電源接続部68に対し、
電源供給停止信号の送出を中止する。この電源供給停止
信号の送出中止により、電源接続部68は記録制御素子
44および記録部51に電源供給を開始する。これによ
り、ファクシミリ装置は低消費電力動作モードから通常
動作モードに移行する。
【0136】電源供給が開始された記録制御素子44
は、記録制御が可能になるための動作を実行する。ここ
で、電子写真方式を用いた画像形成装置では、電源立ち
上げ時にまずジャム検知、装置の開閉蓋の状態チェック
が行われ、正常である場合、転写材搬送用モータを駆動
させてイニシャル回転を行わせる。これにより、電子写
真プロセス部の初期化、定着器への短時間通電時の温度
検出による故障検知、トナー有無チェックなどが行われ
る。この動作を完了するために少なくとも電子写真プロ
セス部の感光体ドラムを1回転させるための時間が必要
である。
【0137】この動作に際し、記録制御素子44は電源
供給開始時に各種インストラクションを記述したROM
の内容を読み出し、MPU111からイニシャル回転禁
止信号が送出されているか否かをチェックする。記録制
御素子44はMPU111からイニシャル回転禁止信号
が送出されていないことを確認した後、電源投入時のプ
ログラムルーチンによりイニシャル回転を含む上記動作
を行うようになっている。
【0138】記録制御素子44が動作を開始してイニシ
ャル回転を終了するまでの間、記録制御素子44はMP
U111に対し記録動作中の報知を継続する。そして、
イニシャル回転終了後、記録動作中の報知を中止する。
【0139】MPU111は、記録制御素子44からの
記録動作中の報知が中止されたことを検出すると、電源
接続部68に対し、電源供給停止信号の送出を開始す
る。これにより、電源接続部68は記録制御素子44お
よび記録部51への電源供給を停止する。そして、ファ
クシミリ装置は通常動作モードから低消費電力動作モー
ドに移行する。これが電源スイッチ46をオンにしたと
きのイニシャル回転に関わる制御である。
【0140】つぎに、電話回線を通じた画像の受信、コ
ピー動作のための画像データの読み取り、あるいは外部
インターフェースを通じて外部コンピュータ機器から画
像RAM113に1ページ分の画像データが蓄積された
ときのイニシャル回転に関わる制御について説明する。
【0141】画像RAM113に1ページ分の画像デー
タが蓄積されると、電源接続部68への電源供給停止信
号の送出が中止される。このとき同時に、MPU111
は記録制御素子44に対し、イニシャル回転禁止信号を
送出する。
【0142】電源接続部68はMPU111から電源供
給停止信号の解除を検出すると、記録制御素子44およ
び記録モータM2を含む記録部51への電源供給を再開
する。電源供給再開により、ファクシミリ装置は低消費
電力動作モードから通常動作モードに移行し、また、記
録制御素子44が立ち上がって記録制御が可能になる。
【0143】記録制御素子44は、電源供給開始により
記録動作のための各種インストラクションを記述したR
OMの内容の読み出しを開始し、手順を実行する。その
手順の中で、記録制御素子44は、MPU111からイ
ニシャル回転禁止信号が送出されているか否かをチェッ
クする。ここで、記録制御素子44はMPU111から
イニシャル回転禁止信号が送出されていることを確認し
て、イニシャル回転処理手順を実行せずにスキップし
て、記録手順の実行を開始する。
【0144】以上示したように、第4の実施の形態にお
けるファクシミリ装置によれば、低消費電力動作モード
から通常動作モードへの切り替えの際にイニシャル回転
を禁止するようにしたので、低消費電力動作モードから
通常動作モードに移行した際、イニシャル回転を行わ
ず、これにより前記第3の実施の形態で得られる効果に
加え、ファクシミリ装置が待機状態から動作状態に復帰
した場合、直ちに記録動作に入ることができる。また、
イニシャル回転を電源投入時に必ず実施して所要部分の
初期化や故障検知等の実行を確保できる。
【0145】図16は第4の実施の形態におけるファク
シミリ装置の動作処理手順を示すフローチャートであ
る。前記第3の実施の形態と異なる部分を説明し、同一
の部分については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0146】ステップS401では、MPU111から
Lレベルのイニシャル回転禁止信号を出力する。ステッ
プS402では、MPU111からHレベルのイニシャ
ル回転禁止信号が出力されているか否かを判別し、Hレ
ベルのイニシャル回転禁止信号が出力されている場合、
ステップS308に移行し、出力されていない場合、ス
テップS306に移行する。ステップS403では、M
PU111からHレベルのイニシャル回転禁止信号を出
力する。
【0147】[第5の実施の形態]第5の実施の形態
は、前記第4の実施の形態にさらにイニシャル回転制御
を追加したものである。本実施の形態では、前記第4の
実施の形態と同様の全体構成を有し、その同一の構成お
よび動作についての説明を省略し、異なる部分について
説明する。
【0148】図14は第5の実施の形態におけるファク
シミリ装置の要部の構成を示すブロック図である。MP
U111には図12、図13に示した各信号の他に、図
示しないセンサによって転写材の詰まり状態を示す転写
材詰まり検出信号と、記録不能な各種の故障状態を示す
故障検出信号が信号線を通じて電気的に接続されてい
る。
【0149】ファクシミリ装置の動作については、以下
の点が前記第4の実施の形態と異なる。図17は第5の
実施の形態におけるファクシミリ装置の動作処理手順を
示すフローチャートである。前述のイニシャル手順の中
で、MPU111は記録系の給紙部から排紙部までの搬
送系に転写材の転写材詰まり状態あるいは故障状態があ
るか否かを検出する。転写材詰まり検出信号あるいは故
障検出信号のいずれか一方がMPU111によって検出
された場合、記録不能状態としてイニシャル回転を禁止
する。
【0150】また、ファクシミリ装置は、低消費電力動
作モードから通常動作モードに移行する際、電源供給が
開始された記録制御素子44は、前記第4の実施の形態
で示した記録制御が可能な状態を整えるための動作と、
MPU111で検出された記録不能の原因となる状態が
ないかどうかを調査するための動作とを実行する。
【0151】この動作に際し、記録制御素子44は、電
源供給開始時に記録動作のための各種インストラクショ
ンを記述したROMの内容を読み出し、MPU111か
らイニシャル回転禁止信号が送出されているか否かをチ
ェックする。ここで、MPU111はイニシャル回転禁
止信号が送出されていることを確認し、電源投入時のプ
ログラムルーチンにより、イニシャル回転を行わずに状
態チェックを行う。これにより、モータM2は非動作状
態を保持することになる。
【0152】このように、第5の実施の形態では、予め
異常が検出されているときのイニシャル回転を禁止する
ことができる。これにより、記録不能な状態でイニシャ
ル回転を実施するような無駄な動作を防止できる。
【0153】[第6の実施の形態]前記第1の実施の形
態では、記録制御素子44は電源供給開始に応じて自動
的にイニシャル回転を行うが、第6の実施の形態では、
MPU111からイニシャル回転実行信号が入力された
場合に記録制御素子44はイニシャル回転を行う。
【0154】また、MPU111は電源スイッチ46が
オンしたとき、つまりMPU111が動作を開始したと
きにイニシャル回転実行信号を出力する。図18は第6
の実施の形態におけるファクシミリ装置の要部の構成を
示すブロック図である。図19および図20は第6の実
施の形態におけるファクシミリ装置の動作処理手順を示
すフローチャートである。図19において、図6と同一
の処理については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0155】ステップS601では、記録制御素子44
は、MPU111からイニシャル回転実行信号が出力さ
れているか否かを検出し、イニシャル回転実行信号が検
出されている場合、ステップS106に移行する。イニ
シャル回転実行信号が検出されていない場合、ステップ
S602に移行する。ステップS602では、記録制御
素子44は、MPU111にイニシャル回転実行信号停
止コマンドを送出する。図20では、ステップS14
7、S150、S153、S156からステップS15
8に処理が進む。
【0156】[第7の実施の形態]図21は第7の実施
の形態におけるファクシミリ装置の動作処理手順の主要
部を示すフローチャートである。本実施の形態における
動作処理は前記第6の実施の形態における動作処理手順
とほぼ同様であるので、図19および図20と同一の処
理手順についての説明を省略し、異なる部分について説
明する。
【0157】即ち、図19のステップS104で記録制
御用制御素子44の動作を開始させた後、ステップS2
01において、給紙部から排紙部までの搬送系に転写材
による転写材詰まり状態が検出され、また、ステップS
202において、故障状態が検出される。上記ステップ
S201、S202により、転写材詰まり検出信号、故
障検出信号のいずれか一方でもMPU111によって検
出された場合には、ステップ158に移行し、第1電源
部47の動作停止信号をクリアする。また、ステップS
202で転写材詰まり検出信号、故障検出信号のいずれ
も検出されない場合、ステップS601に進む。
【0158】尚、前記第1〜第7の実施の形態におい
て、電源スイッチ46(図5、図12、図13、図1
4、図18に図示)を省き、商用電源のインレットに電
源コードのプラグ(図示せず)を差し込んだときに第1
電源部47(図5、図12、図13、図14、図18に
図示)への電力供給が開始されるようにすることもでき
る。このとき、ステップS101(図6、図19)およ
びステップS301(図15、図16、図17)の処理
は「電源の投入」となる。
【0159】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る画像形成装置に
よれば、記録媒体上に形成すべき像を転写するための転
写材を搬送する転写材搬送手段と、該転写材搬送手段を
駆動する駆動手段と、通常の電力により装置を動作させ
る通常動作モードと前記通常の電力よりも低い低消費電
力により前記装置を動作させる低消費電力動作モードと
を切り替えて電力消費を制御する制御手段とを備えた画
像形成装置において、前記低消費電力動作モードから前
記通常動作モードに切り換えた際、前記転写材搬送手段
の駆動を禁止するための信号を生成する生成手段と、前
記生成手段により生成された信号に従って前記駆動手段
による駆動を禁止する禁止手段とを有するので、低消費
電力動作モードから通常動作モードへの切り換えの際
に、生成手段により生成された信号に従って、禁止手段
により転写材搬送手段の駆動を禁止してイニシャル回転
を禁止するようにしたことにより、装置が待機状態から
動作状態へ復帰した場合、直ちに記録動作に入ることが
できるという効果がある。
【0160】請求項2に係る画像形成装置によれば、装
置への電源の接続/切断を切り換える電源接続手段を有
し、前記禁止手段は、前記電源接続手段が接続状態にあ
る状態で前記低消費電力動作モードから前記通常動作モ
ードに切り換えた際前記生成手段により生成された信号
に従って前記駆動手段による駆動を禁止する一方、前記
電源接続手段が切断状態から接続状態にされたときは、
前記生成手段により生成された信号に拘わらず前記駆動
手段による駆動を許容するので、電源接続手段が切断状
態から接続状態にされたときは、禁止手段により、前記
生成手段により生成された信号に拘わらず前記駆動手段
による駆動が許容されることにより、駆動手段による駆
動を電源投入時に実施して所要の部分の初期化や故障検
知等の実行を確保することができる。
【0161】特に、低消費電力動作モードから通常動作
モードへの移行が電源立ち上げによるものか、それとも
待機状態からの遷移なのかを判断することが可能にな
り、通信時間の短いファクシミリ受信があっても、直ち
に記録動作に入ることができる。これは、故障でもない
のにわざわざメモリ代行受信を実行するような無駄な動
作を除去できるとともに、緊急なファックスに対してメ
モリから取り出すような時間の浪費を防止することがで
きる。さらに、外部機器の出力装置として起動がかけら
れると直ちに記録動作を開始できるので、従来のように
外部機器に対してエラーを返答するようなことはなく、
より一層の対応能力を向上させることができる。
【0162】請求項3に係る画像形成装置によれば、装
置への電源の接続/切断を切り換える電源接続手段と、
装置内での転写材の詰まり状態を検出する詰まり状態検
出手段とを有し、前記制御素子は、前記電源接続手段が
切断状態から接続状態にされた際に前記詰まり状態検出
手段により前記転写材の詰まり状態が検出されたとき、
前記駆動手段による駆動を禁止する第2の禁止手段を有
するので、記録不能な状態で駆動手段により駆動するよ
うな無駄な動作を防止できる。
【0163】請求項4にに係る画像形成装置によれば、
装置への電源の接続/切断を切り換える電源接続手段
と、装置内での故障を検出する故障検出手段とを有し、
前記制御素子は、前記電源接続手段が切断状態から接続
状態にされた際に前記故障検出手段により故障が検出さ
れたとき、前記駆動手段による駆動を禁止する第3の禁
止手段を有するので、記録不能な状態で駆動手段により
駆動するような無駄な動作を防止できる。
【0164】請求項5に係る画像形成装置によれば、画
像データを蓄積する蓄積手段と、該蓄積された画像デー
タの記録動作を制御する記録制御手段と、該記録制御手
段に通電して通常の電力により装置を動作させる通常動
作モードと、前記記録制御手段に通電せず前記通常の電
力よりも低い低消費電力により前記装置を動作させる低
消費電力動作モードとを切り換えて電力消費を制御する
電力制御手段とを備えた画像形成装置において、前記電
力制御手段は、前記蓄積手段に所定ページ分の画像デー
タが蓄積された場合、前記低消費電力動作モードから前
記通常動作モードに切り換えるので、蓄積手段に所定ペ
ージ分の画像データが蓄積された際、低消費電力動作モ
ードから通常動作モードに切り換えるようにしたことに
より、無駄な電力消費を効果的に低減できる。
【0165】請求項6に係る画像形成装置によれば、記
録媒体上に形成すべき像を転写するための転写材を搬送
する転写材搬送手段と、該転写材搬送手段を駆動する駆
動手段と、前記低消費電力動作モードから前記通常動作
モードに切り換えた際、前記転写材搬送手段の駆動を禁
止する信号を生成する生成手段と、前記生成手段により
生成された信号にしたがって、前記駆動手段による駆動
を禁止する禁止手段とを備えたので、低消費電力動作モ
ードから通常動作モードに切り換える際、前記駆動手段
による駆動を禁止するようにしたことにより、装置が待
機状態から動作状態に復帰した場合、直ちに記録動作に
入ることができる。
【0166】請求項7に係る画像形成装置によれば、装
置への電源の接続/切断を切り換える電源接続手段を備
え、該電源接続手段が切断状態から接続状態にされた場
合、前記電力制御手段により前記低消費電力動作モード
から前記通常動作モードに所定時間切り換えられ、その
後、前記電力制御手段により再び前記低消費電力動作モ
ードに移行するので、通常動作モードである所定時間内
に記録を正常に行うための準備処理を行うことができ
る。
【0167】請求項8に係る画像形成装置によれば、前
記電源接続手段が接続状態にある状態で前記低消費電力
動作モードから前記通常動作モードに切り換えた際、前
記生成手段により生成された信号に従って前記駆動手段
による前記転写材搬送手段の駆動を禁止する一方、前記
電源接続手段が切断状態から接続状態にされたときは、
前記生成手段により生成された信号に拘らず前記駆動手
段による駆動を許容するので、駆動手段による駆動を電
源投入時に実施して所要の部分の初期化や故障検知等の
実行を確保することができる。
【0168】請求項9に係る画像形成装置によれば、装
置内での転写材の詰まり状態を検出する詰まり状態検出
手段と、前記電源接続手段が切断状態から接続状態にさ
れた際に前記詰まり状態検出手段により前記転写材の詰
まり状態が検出されたとき、前記駆動手段による前記転
写材搬送手段の駆動を禁止する第2の禁止手段とを備え
たので、記録不能な状態で駆動手段により駆動するよう
な無駄な動作を防止できる。
【0169】請求項10に係る画像形成装置によれば、
装置内での故障を検出する故障検出手段と、前記電源接
続手段が切断状態から接続状態にされた際に前記故障検
出手段により故障が検出されたとき、前記駆動手段によ
る前記転写材搬送手段の駆動を禁止する第3の禁止手段
とを備えたので、記録不能な状態で駆動手段により駆動
するような無駄な動作を防止できる。
【0170】請求項11に係る画像形成装置によれば、
記録媒体に画像を記録すると共に該記録のための準備処
理を行う記録手段と、通常の電力により装置を動作させ
る通常動作モードおよび前記通常の電力よりも低い低消
費電力により前記装置を動作させる低消費電力動作モー
ドを有する電源手段と、該電源手段の前記通常動作モー
ドと前記低消費電力動作モードとを切り替えて電力消費
を制御する制御手段と、前記電源手段の装置への接続/
切断を切り換える電源接続手段とを備え、前記電源接続
手段により前記電源手段が切断から接続に切り換えられ
た場合、前記記録手段は前記準備処理を行い、前記制御
手段により前記電源手段が前記低消費電力動作モードか
ら前記通常動作モードに切り換えられた場合、前記記録
手段は前記準備処理を行わないので、無駄な準備処理を
行わずに済み、部品の寿命が短くなることを防止し、電
力消費も少なくできる。
【0171】請求項12に係る画像形成装置によれば、
前記記録手段は、前記低消費電力動作モードで電力供給
されず、該電力供給の開始を受けて前記準備処理を開始
し、前記制御手段は、前記電源手段を前記低消費電力動
作モードから前記通常動作モードに切り換える場合、前
記記録手段による前記準備処理を禁止するので、無駄な
準備処理を行わずに済み、部品の寿命が短くなることを
防止し、電力消費も少なくできる。
【0172】請求項13に係る画像形成装置によれば、
前記記録手段は、前記制御手段から前記準備処理の実行
命令を受けた場合、前記準備処理を実行し、前記制御手
段は、前記電源接続手段による切断から接続への切り換
えを検出した場合、前記記録手段に前記準備処理の実行
命令を出力するので、無駄な準備処理を行わずに済み、
部品の寿命が短くなることを防止し、電力消費も少なく
できる。
【0173】請求項14に係る画像形成装置によれば、
前記記録手段は、前記記録媒体を搬送する搬送手段を備
え、前記準備処理は、該搬送手段の駆動であるので、無
駄に搬送手段を駆動しなくて済み、搬送手段を駆動する
部品の寿命が短くなることを防止し、電力消費も少なく
できる。
【0174】請求項15に係る画像形成装置によれば、
前記記録手段は、電子写真方式により前記記録媒体に画
像を記録し、前記準備処理は、電子写真プロセス部の初
期化、定着器の故障検知およびトナーの有無のチェック
を含むので、無駄に電子写真方式による記録の準備を行
わずに済み、電子写真方式における部品の寿命が短くな
ることを防止し、電力消費も少なくできる。
【0175】請求項16に係る画像形成装置によれば、
前記電源接続手段は電源コードのプラグであり、前記電
源の切断とは商用電源のインレットから前記プラグが抜
かれた状態であり、前記電源の接続とは前記商用電源の
インレットへ前記プラグが差し込まれた状態であるの
で、電源スイッチを省くことができ、部品点数を少なく
して装置の製造コストを安価にできる。
【0176】請求項17に係る画像形成装置によれば、
前記画像形成装置はファクシミリ装置であるので、ファ
クシミリ装置が待機状態から動作状態へ復帰した場合、
直ちに記録動作に入ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるファクシミリ装置の内
部構成を示す側断面図である。
【図2】図1に示したファクシミリ装置の外観斜視図で
ある。
【図3】図1に示したファクシミリ装置の外観斜視図で
ある。
【図4】図1に示したファクシミリ装置の制御系を示す
ブロック図である。
【図5】図1に示した制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図1に示したファクシミリ装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図7】図1に示したファクシミリ装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図8】図1に示したファクシミリ装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図9】図1に示したファクシミリ装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるファクシ
ミリ装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施の形態のファクシミリ装置の主要
な動作処理手順を説明するフローチャートである。
【図12】第3の実施の形態におけるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】第4の実施の形態におけるファクシミリ装置
の要部の構成を示すブロック図である。
【図14】第5の実施の形態におけるファクシミリ装置
の要部の構成を示すブロック図である。
【図15】第3の実施の形態におけるファクシミリ装置
の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図16】第4の実施の形態におけるファクシミリ装置
の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図17】第5の実施の形態におけるファクシミリ装置
の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図18】第6の実施の形態におけるファクシミリ装置
の要部の構成を示すブロック図である。
【図19】第6の実施の形態におけるファクシミリ装置
の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図20】図19につづく第6の実施の形態におけるフ
ァクシミリ装置の動作処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図21】第7の実施の形態におけるファクシミリ装置
の動作処理手順の主要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 読み取り部 8 通信部 9 操作部 10 表示部 11 制御部 44 記録制御用制御素子 46 電源SW 47 第1電源部 48 第2電源部 49 交流電源 68 電源接続部 111 MPU 111a 入力端子 113 画像RAM

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に形成すべき像を転写するた
    めの転写材を搬送する転写材搬送手段と、 該転写材搬送手段を駆動する駆動手段と、 通常の電力により装置を動作させる通常動作モードと前
    記通常の電力よりも低い低消費電力により前記装置を動
    作させる低消費電力動作モードとを切り替えて電力消費
    を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、 前記低消費電力動作モードから前記通常動作モードに切
    り換えた際、前記転写材搬送手段の駆動を禁止するため
    の信号を生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された信号に従って前記駆動手
    段による駆動を禁止する禁止手段とを有することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 装置への電源の接続/切断を切り換える
    電源接続手段を有し、前記禁止手段は、前記電源接続手
    段が接続状態にある状態で前記低消費電力動作モードか
    ら前記通常動作モードに切り換えた際前記生成手段によ
    り生成された信号に従って前記駆動手段による駆動を禁
    止する一方、前記電源接続手段が切断状態から接続状態
    にされたときは、前記生成手段により生成された信号に
    拘わらず前記駆動手段による駆動を許容することを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 装置への電源の接続/切断を切り換える
    電源接続手段と、装置内での転写材の詰まり状態を検出
    する詰まり状態検出手段とを有し、前記制御素子は、前
    記電源接続手段が切断状態から接続状態にされた際に前
    記詰まり状態検出手段により前記転写材の詰まり状態が
    検出されたとき、前記駆動手段による駆動を禁止する第
    2の禁止手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 装置への電源の接続/切断を切り換える
    電源接続手段と、装置内での故障を検出する故障検出手
    段とを有し、前記制御素子は、前記電源接続手段が切断
    状態から接続状態にされた際に前記故障検出手段により
    故障が検出されたとき、前記駆動手段による駆動を禁止
    する第3の禁止手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像データを蓄積する蓄積手段と、 該蓄積された画像データの記録動作を制御する記録制御
    手段と、 該記録制御手段に通電して通常の電力により装置を動作
    させる通常動作モードと、前記記録制御手段に通電せず
    前記通常の電力よりも低い低消費電力により前記装置を
    動作させる低消費電力動作モードとを切り換えて電力消
    費を制御する電力制御手段とを備えた画像形成装置にお
    いて、 前記電力制御手段は、前記蓄積手段に所定ページ分の画
    像データが蓄積された場合、前記低消費電力動作モード
    から前記通常動作モードに切り換えることを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体上に形成すべき像を転写するた
    めの転写材を搬送する転写材搬送手段と、 該転写材搬送手段を駆動する駆動手段と、 前記低消費電力動作モードから前記通常動作モードに切
    り換えた際、前記転写材搬送手段の駆動を禁止する信号
    を生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された信号にしたがって、前記
    駆動手段による駆動を禁止する禁止手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 装置への電源の接続/切断を切り換える
    電源接続手段を備え、 該電源接続手段が切断状態から接続状態にされた場合、
    前記電力制御手段により前記低消費電力動作モードから
    前記通常動作モードに所定時間切り換えられ、その後、
    前記電力制御手段により再び前記低消費電力動作モード
    に移行することを特徴とする請求項5記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記電源接続手段が接続状態にある状態
    で前記低消費電力動作モードから前記通常動作モードに
    切り換えた際、前記生成手段により生成された信号に従
    って前記駆動手段による前記転写材搬送手段の駆動を禁
    止する一方、前記電源接続手段が切断状態から接続状態
    にされたときは、前記生成手段により生成された信号に
    拘らず前記駆動手段による駆動を許容することを特徴と
    する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 装置内での転写材の詰まり状態を検出す
    る詰まり状態検出手段と、 前記電源接続手段が切断状態から接続状態にされた際に
    前記詰まり状態検出手段により前記転写材の詰まり状態
    が検出されたとき、前記駆動手段による前記転写材搬送
    手段の駆動を禁止する第2の禁止手段とを備えたことを
    特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 装置内での故障を検出する故障検出手
    段と、 前記電源接続手段が切断状態から接続状態にされた際に
    前記故障検出手段により故障が検出されたとき、前記駆
    動手段による前記転写材搬送手段の駆動を禁止する第3
    の禁止手段とを備えたことを特徴とする請求項8記載の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 記録媒体に画像を記録すると共に該記
    録のための準備処理を行う記録手段と、 通常の電力により装置を動作させる通常動作モードおよ
    び前記通常の電力よりも低い低消費電力により前記装置
    を動作させる低消費電力動作モードを有する電源手段
    と、 該電源手段の前記通常動作モードと前記低消費電力動作
    モードとを切り替えて電力消費を制御する制御手段と、 前記電源手段の装置への接続/切断を切り換える電源接
    続手段とを備え、 前記電源接続手段により前記電源手段が切断から接続に
    切り換えられた場合、前記記録手段は前記準備処理を行
    い、 前記制御手段により前記電源手段が前記低消費電力動作
    モードから前記通常動作モードに切り換えられた場合、
    前記記録手段は前記準備処理を行わないことを特徴とす
    る画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記記録手段は、前記低消費電力動作
    モードで電力供給されず、該電力供給の開始を受けて前
    記準備処理を開始し、 前記制御手段は、前記電源手段を前記低消費電力動作モ
    ードから前記通常動作モードに切り換える場合、前記記
    録手段による前記準備処理を禁止することを特徴とする
    請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記記録手段は、前記制御手段から前
    記準備処理の実行命令を受けた場合、前記準備処理を実
    行し、 前記制御手段は、前記電源接続手段による切断から接続
    への切り換えを検出した場合、前記記録手段に前記準備
    処理の実行命令を出力することを特徴とする請求項11
    記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記記録手段は、前記記録媒体を搬送
    する搬送手段を備え、 前記準備処理は、該搬送手段の駆動であることを特徴と
    する請求項11記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記記録手段は、電子写真方式により
    前記記録媒体に画像を記録し、 前記準備処理は、電子写真プロセス部の初期化、定着器
    の故障検知およびトナーの有無のチェックを含むことを
    特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記電源接続手段は電源コードのプラ
    グであり、 前記電源の切断とは商用電源のインレットから前記プラ
    グが抜かれた状態であり、 前記電源の接続とは前記商用電源のインレットへ前記プ
    ラグが差し込まれた状態であることを特徴とする請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項
    9、請求項10、請求項11または請求項13記載の画
    像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記画像形成装置はファクシミリ装置
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項16いずれ
    かに記載の画像形成装置。
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