JPH08236988A - 電子部品の極性整列装置 - Google Patents

電子部品の極性整列装置

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JPH08236988A
JPH08236988A JP7038436A JP3843695A JPH08236988A JP H08236988 A JPH08236988 A JP H08236988A JP 7038436 A JP7038436 A JP 7038436A JP 3843695 A JP3843695 A JP 3843695A JP H08236988 A JPH08236988 A JP H08236988A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子部品(ワーク)の極性の整列を高速化す
る。 【構成】 インデックステーブル3は外周部にワークW
を収納する複数の溝部3aを有している。インデックス
テーブル3の外周に隣接し、反転テーブル7を有する極
性反転部6が設けられている。極性の向きが所定の向き
と反対のワークWがインデックステーブル3の回転によ
り極性反転部6まで来たところで、インデックステーブ
ル3の回転が停止する。次に、このワークWが空気圧に
よるワーク移送手段8,9で反転テーブル7の溝部11
内まで水平に送り出される。反転テーブル7を180度
回転することで極性の向きが反転されたワークWは、ワ
ークW移送手段8,9で再びインデックステーブル3の
溝部3aに戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定軸方向の極性を有
する電子部品を所定の極性の向きに揃えて整列させるた
めの電子部品の極性整列装置に係り、とりわけ、電子部
品の極性の整列を高速化することのできる電子部品の極
性整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図7に特定軸方向の極性を有する
電子部品の例としてチップインダクターを示す。図7に
示すように、チップインダクターWは直方体の外形を有
し、その長軸Wx方向に極性を有している。そして、チ
ップインダクターWの極性方向の一方側には、極性の向
きを示す極性マークWaが付されている。このチップイ
ンダクターWのような極性を有する電子部品は、その組
込み製造工程の自動化に伴い、極性の向きを所定の向き
に揃えて給送することが必要となる。
【0003】次に、従来より使用されている電子部品の
極性整列装置の概要を図8及び図9に示す。図8に示す
ように、電子部品の極性整列装置はチップインダクター
(以下、ワークという)Wが投入されるパーツフィーダ
ー1と、ワークWを外周部に一定間隔で保持して回転す
るインデックステーブル3と、パーツフィーダー1から
インデックステーブル3にワークWを供給するためのリ
ニアフィーダー2とを備えている。また、この極性整列
装置はインデックステーブル3の上方に、図9に示すよ
うな吸着ヘット30を備えている。この吸着ヘット30
は、インデックステーブル3と同軸に回動可能、かつそ
の回動軸方向に上下動可能となっている。また吸着ヘッ
ト30は、真空源(図示せず)と連通してワークWを吸
着するとともに自らの軸線回りに180度づつ回動する
ことのできる吸着ノズル31を有している。
【0004】このような従来の極性整列装置において
は、リニアフィーダー2からインデックステーブル3に
ワークWが供給される際、ワークWの極性の向きはラン
ダムなまま、その形状としての方向(軸方向)のみが揃
えられる。このようにしてインデックステーブル3の外
周部に保持されたワークWは、インデックステーブル3
の回転にしたがって、まずステーションTにおいて極性
の向きを検測される。次に、極性の向きが所定の向きと
反対であったワークWは、ステーションAにおいて吸着
ヘット30の吸着ノズル31に吸着され、インデックス
テーブル3から持ち上げられる。次に、吸着ノズル31
を180度回動させることによりワークWの極性が反転
されるとともに、吸着ヘット30によってワークWがス
テーションB上に移動され、ステーションB上に下ろさ
れる。このステーションBは、事前にステーションAに
おいてワークWが取出されている箇所である。このよう
にして、ワークWの極性の向きが所定の向きに反転さ
れ、所定の向きに揃えられてゆく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
部品の極性整列装置には以下のような問題点がある。
【0006】すなわち、ステーションAに到着するワー
クWの極性の向きが全くランダムであるから、ステーシ
ョンAとステーションBとの関係が複雑であり、このた
め装置のコスト高につながるだけでなく、ワークWの極
性整列の高速化が困難である。
【0007】また、ワークWの極性反転時には、吸着ヘ
ット30によってワークWを吸着して上昇させ、ステー
ションAからステーションBまでインデックステーブル
3外周を移動後、再びワークWを下降させているので、
ワークWの移動距離が大きい。また、このような動作を
高速で行おうとすれば、ワークWの姿勢の乱れや落下を
生ずる恐れが大きい。このため、ワークWの極性整列の
高速化が、より一層困難となっている。
【0008】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、極性反転時のワーク(電子部品)の移動距
離を短縮するとともに、その際のワークの姿勢の乱れや
落下等を防止することにより、ワークの極性の整列を高
速化することのできる電子部品の極性整列装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定軸方向の
極性を有する電子部品を所定の極性の向きに揃えて整列
させるための電子部品の極性整列装置において、外周部
に溝部が複数形成された円盤形状を有し、前記溝部内に
前記電子部品をその軸方向が前記溝部の軸方向に一致す
るよう収納して回転・停止自在となったインデックステ
ーブルと、前記電子部品を前記インデックステーブルの
溝部内に供給する部品供給手段と、前記インデックステ
ーブルの溝部内に収納された電子部品の極性の向きを検
測する極性検測部と、前記インデックステーブルの一側
外周部に隣接して略同一平面上に設けられ、前記電子部
品を上部に載置して180度回転させるための反転テー
ブルと、前記極性検測部によって極性の向きが所定の向
きと反対であると検測された電子部品を、前記インデッ
クステーブルの溝部から溝部の軸方向に前記反転テーブ
ル上まで送り出すための送り出し手段と、180度回転
した前記反転テーブル上の電子部品を再び前記インデッ
クステーブルの溝部内まで戻すための戻し手段とを備え
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、まず部品供給手段によって電
子部品がインデックステーブルの溝部内に供給される。
インデックステーブルの溝部内に収納された電子部品
は、その極性の向きを極性検測部によって検測される。
極性検測部によって極性の向きが所定の向きと反対であ
ると検測された電子部品がインデックステーブルの回転
に伴って反転テーブルに対応する位置まで来たら、イン
デックステーブルの回転が一時停止される。次に、この
電子部品が、送り出し手段によってインデックステーブ
ルの溝部から溝部の軸方向に反転テーブル上まで送り出
される。反転テーブル上まで送り出された電子部品は、
反転テーブルによって180度回転される。180度回
転された反転テーブル上の電子部品は、戻し手段によっ
て再び前記インデックステーブルの溝部内まで戻され、
その後インデックステーブルの回転が再開される。一
方、極性検測部によって極性の向きが所定の向きである
と検測された電子部品は、反転テーブルに対応する位置
をそのまま通過する。このようにして、インデックステ
ーブルの溝部内の電子部品の極性の向きが所定の向きに
揃えて整列されてゆく。
【0011】このように、極性反転時の電子部品の移動
は、インデックステーブルの一側外周部に隣接して略同
一平面上に設けられた反転テーブルとインデックステー
ブルの溝部との間で溝部の軸方向に行われるので、極性
反転時の電子部品の移動距離が大幅に短縮され、また、
電子部品の姿勢の乱れや落下が防止される。
【0012】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1乃至図6は本発明の一実施例を示す図
である。
【0013】図1において、電子部品の極性整列装置
は、図1の矢印方向に回転・停止自在となった円盤形状
のインデックステーブル3と、このインデックステーブ
ル3にワークWを供給するための部品供給手段Dとを備
えている。また、インデックステーブル3外周の一側
(図1の上方)には極性反転部6が配設され、他側(図
1の下方)にはキャリヤーテープ移載部15が配設され
ている。そして、インデックステーブル3外周の部品供
給位置3sと、極性反転部6との中間にはインデックス
テーブル3に供給されたワークWの極性の向きを検測す
る極性検測部5が配設されている。また、インデックス
テーブル3外周におけるキャリヤーテープ移載部15と
極性反転部6との中間には、整列ミス検測排出部14が
配設されている。また上記部品供給手段Dは、ワークW
が投入されるパーツフィーダ1と、このパーツフィーダ
1からインデックステーブル3の部品供給位置3sまで
ワークWを移送するためのリニアフィーダ2と、このリ
ニアフィーダ2からインデックステーブル3にワークW
を供給するためのローダー4とを有している。また、上
記極性反転部6の両側方にはそれぞれワークW検出セン
サ12,13が配設されている。
【0014】次に、図2及び図3により、インデックス
テーブル3及び極性反転部6周辺について詳細に説明す
る。まず図2において、インデックステーブル3は外周
部に一定間隔で形成された複数の溝部3aを有してい
る。この溝部3aは、インデックステーブル3の半径方
向に延びる軸線を有し、内部にワークWをその軸Wx
(図7参照)方向が溝部3aの軸方向に一致するよう収
納できるようになっている。
【0015】また、極性反転部6はインデックステーブ
ル3外周部に隣接して設けられた極性反転部本体6aを
有している。この極性反転部本体6aの上面はインデッ
クステーブル3外周部と略同一平面上に位置しており、
このような極性反転部本体6aの上面には円形の反転テ
ーブル7が設けられている。この反転テーブル7上には
ワークWを収納可能な直径方向の溝部11が形成されて
おり、極性反転部本体6aの上面には、反転テーブル7
の溝部11とインデックステーブル3の溝部3aとをつ
ないでワークWを通すための溝部10が形成されてい
る。また、図3に示すように、反転テーブル7はその下
方に延びる軸7aにより180度ずつ回転(または回
動)できるようになっている。
【0016】次に図2及び図3に示すように、前述した
ワークW検出センサ12,13は各々極性反転部6の上
方とインデックステーブル3の上方に対応している。こ
のうち、ワークW検出センサ12は反転テーブル7の溝
部11内のワークWを、ワークW検出センサ13は反転
テーブル7に対応する溝部3a内のワークWを検出する
ようになっている(図4参照)。
【0017】次に図2及び図3に示すように、インデッ
クステーブル3下方の極性反転部6に対応する部分に
は、ワークW移送手段8が設けられている。このワーク
W移送手段8は加減圧空気源16と、インデックステー
ブル3の溝部3aの内側に形成された空気孔18と、こ
の空気孔18と加減圧空気源16とを連通する空気通路
17とを有している。また、極性反転部6の下方には、
ワークW移送手段9が設けられている。このワークW移
送手段9は加減圧空気源19と、反転テーブル7の溝部
11の外側(インデックステーブル3に対する反対側)
に形成された空気孔21と、この空気孔21と加減圧空
気源19とを連通する空気通路20とを有している。こ
れらのワークW移送手段8,9は、各々加減圧空気源1
6,19によって空気孔18,21から空気を吐出また
は吸引して、ワークWを双方向に圧送できるようになっ
ている。なお、空気孔21から溝部10までの極性反転
部本体6a上方等をカバーで覆っても良い。
【0018】なお、図3においては、ワークWの極性の
向きを分かりやすくするため、便宜的にワークW上面に
極性マークWa(図7参照)が付された状態で示してい
る(以下、図4乃至図6においても同様)。
【0019】次に、このような構成よりなる本実施例の
作用について説明する。
【0020】本実施例によれば、まずパーツフィーダ1
に投入されたワークWが、ワークWの極性の向きはラン
ダムなまま、その形状としての方向(軸方向)のみが揃
えられてリニアフィーダー2に入ってゆく。そして、リ
ニアフィーダー2によってローダー4まで移送されたワ
ークWは、ローダー4によって順次インデックステーブ
ルの溝部3a内に収納されてゆく。インデックステーブ
ル3の溝部3a内に収納されたワークWはインデックス
テーブル3の回転に伴って極性検測部5に到達し、極性
検測部5によってその極性の向きを検測される。
【0021】極性検測部5によって極性の向きが所定の
向きと反対であると検測されたワークWが、インデック
ステーブル3の回転に伴って極性反転部6に対応する位
置まで来たら(図3参照)、インデックステーブル3の
回転が一時停止される。次に、ワークW移送手段8の空
気孔18から空気を吐出し、ワークW移送手段9の空気
孔21から空気を吸入することにより、上記ワークWが
溝部3aから溝部10を通って反転テーブル7の溝部1
1内まで送り出される(図4参照)。次に、反転テーブ
ル7が180度回転され、ワークWの極性の向きが所定
の向きに反転される(図5参照)。次に、ワークW移送
手段8の空気孔18から空気を吸入し、ワークW移送手
段9の空気孔21から空気を吐出することにより、反転
テーブル7の溝部11内のワークWが再びインデックス
テーブル3の溝部3a内まで戻され(図6参照)、その
後インデックステーブル3の回転が再開される。
【0022】一方、極性検測部5によって極性の向きが
所定の向きであると検測されたワークWは、極性反転部
6に対応する位置をそのまま通過する。このようにし
て、インデックステーブル3の溝部内3aのワークWの
極性の向きが所定の向きに揃えて整列されてゆくが、万
一極性の向きが反対向きのまま整列ミス検測排出部14
に到達したワークWは、整列ミス検測排出部14に検測
され、装置外部に排出される。そして、最終的に極性の
向きが所定の向きに揃えて整列されたワークWは、キャ
リヤーテープ移載部15によってインデックステーブル
3から次の工程部に移載されて行く。
【0023】このように本実施例によれば、極性反転時
のワークWの移動は、インデックステーブル3の一側外
周部に隣接して略同一平面上に設けられた反転テーブル
7の溝部11と、インデックステーブル3の溝部3aと
の間で、溝部10を通じて略水平に行われるので、極性
反転時のワークWの移動距離が大幅に短縮され、また、
ワークWの姿勢の乱れや落下が防止される。さらに、極
性反転時のワークWの移動をワークW検出センサ12,
13によって確認することができ、また万一極性の向き
が反対向きのままのワークWがあった場合も、そのよう
なワークWが整列ミス検測排出部14によって装置外部
に排出することができる。このため、ワークWの極性の
整列を極めて正確かつ高速で行うことが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、極
性反転時の電子部品の移動は、インデックステーブルの
一側外周部に隣接して略同一平面上に設けられた反転テ
ーブルとインデックステーブルの溝部との間で溝部の軸
方向に行われるので、極性反転時の電子部品の移動距離
が大幅に短縮され、また、電子部品の姿勢の乱れや落下
が防止される。このため、電子部品の極性の整列を極め
て正確かつ高速で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子部品の極性整列装置の一実施
例を示す平面図。
【図2】図1に示す電子部品の極性整列装置の要部を示
す図。
【図3】図2に示す要部の断面図。
【図4】図2に示す要部において、ワークWを反転テー
ブルまで送り出した状態を示す図。
【図5】図2に示す要部において、ワークWを反転テー
ブルで180度回転させた状態を示す図。
【図6】図2に示す要部において、ワークWを再びイン
デックステーブルの溝部まで戻した状態を示す図。
【図7】特定軸方向の極性を有する電子部品の一例を示
す斜視図。
【図8】従来の電子部品の極性整列装置の概略を示す平
面図。
【図9】図8に示す従来例の吸着ヘッドを示す立面図。
【符号の説明】
W 電子部品(ワーク) 3 インデックステーブル 3a 溝部 D 部品供給手段 5 極性検測部 7 反転テーブル 8,9 ワーク移送手段(送り出し手段、戻し手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定軸方向の極性を有する電子部品を所定
    の極性の向きに揃えて整列させるための電子部品の極性
    整列装置において、 外周部に溝部が複数形成された円盤形状を有し、前記溝
    部内に前記電子部品をその軸方向が前記溝部の軸方向に
    一致するよう収納して回転・停止自在となったインデッ
    クステーブルと、 前記電子部品を前記インデックステーブルの溝部内に供
    給する部品供給手段と、 前記インデックステーブルの溝部内に収納された電子部
    品の極性の向きを検測する極性検測部と、 前記インデックステーブルの一側外周部に隣接して略同
    一平面上に設けられ、前記電子部品を上部に載置して1
    80度回転させるための反転テーブルと、 前記極性検測部によって極性の向きが所定の向きと反対
    であると検測された電子部品を、前記インデックステー
    ブルの溝部から溝部の軸方向に前記反転テーブル上まで
    送り出すための送り出し手段と、 180度回転した前記反転テーブル上の電子部品を再び
    前記インデックステーブルの溝部内まで戻すための戻し
    手段と、を備えたことを特徴とする電子部品の極性整列
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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