JPH08235273A

JPH08235273A - 処方箋伝送システム

Info

Publication number: JPH08235273A
Application number: JP3492095A
Authority: JP
Inventors: Katsuya Tokuda; 勝也徳田
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1995-02-23
Filing date: 1995-02-23
Publication date: 1996-09-13

Abstract

(57)【要約】【目的】医療機関からもらった処方箋を入力し、薬局に
処方箋を伝送する手段を持つ処方箋伝送装置と、薬局に
設置する調剤保険請求用コンピュータを接続し、処方箋
伝送装置からの処方箋情報を調剤保険請求用コンピュー
タに直接入力することで、薬局での調剤待ち時間の短
縮、会計のための処方内容を入力する手間が省略を目的
とする。【構成】処方箋伝送装置１の処方箋読み取り部４で入力
された処方箋のイメージ情報から処方箋コード情報を抽
出し、モデム１２を使って薬局用コンピュータ２に処方
箋イメージ情報と処方箋コード情報を送る。薬局用コン
ピュータ２は、処方箋コード情報を基にプリンタ２５か
ら仮の処方箋を出力し調剤を行う。さらに、処方箋イメ
ージ情報，会計情報をディスク２２に格納しておく。患
者が薬局に来たら、処方箋イメージ情報をディスプレイ
１３表示し、本来の処方箋と同じものである確認したの
ちに、薬を渡し会計情報を基に薬代の請求を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、患者に薬を処方する際
に発行される処方箋を伝送するための処方箋伝送装置と
薬局に設置された調剤保険請求用コンピュータとを接続
してなる処方箋伝送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】病院等の医療機関において患者に薬を処
方する場合、患者氏名，生年月日，保険情報等の患者基
本情報と患者への処方内容を記載した処方箋を発行す
る。患者が、院外の薬局に薬を作ってもらう場合は、こ
の処方箋を持って薬局を訪れ、薬剤師に調剤を依頼す
る。すなわち、院外の薬局で調剤を行うためには、医療
機関の発行した処方箋を持参する必要がある。薬局で
は、この処方箋の内容を基に調剤を行うとともに、自ら
の保険支払機関への保険請求のため調剤保険請求用コン
ピュータへのデータ入力する。その際の患者の調剤待ち
時間の短縮及び調剤保険請求用コンピュータへデータ入
力の省略を目的にした発明として、「医療情報処理シス
テム」（特開平４−１７４０６１）が公報に記載されて
いる。

【０００３】この発明は、医療機関に医療保険請求用コ
ンピュータが設置され、医療保険請求用コンピュータの
記憶手段に記憶された患者基本情報や処方内容といった
処方箋コード情報を伝送手段を用いて、薬局に設置され
た調剤保険請求用コンピュータに送り、仮の処方箋を出
力して調剤業務を行う。この伝送および調剤業務を、患
者が薬局に訪れる前に行っておく。患者が薬局到着後、
持参した医療機関が発行した本来の処方箋と仮の処方箋
の照合を行い薬を渡す。このことから、患者の調剤待ち
時間の短縮及びデータ入力の省略を実現している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、薬局の調剤保険請求用コンピュータへ患者基本情報
や処方内容といった処方箋コード情報を伝送し、データ
入力の省略及び患者の調剤待ち時間の短縮の効果がある
のは、医療機関に医療保険請求用コンピュータが設置さ
れている場合のみに限られており、医療保険請求用コン
ピュータを持たない医療機関の発行した処方箋について
は考慮されていない。また、患者が本来の処方箋を持っ
て薬局に訪れたときの確認手段として、あらかじめ薬局
の調剤保険請求用コンピュータに伝送され、記憶されて
いた患者基本情報と処方内容といった処方箋コード情報
をディスプレイに表示し、患者が持ってきた本来の処方
箋と照合を行う。この際のディスプレイの表示様式は調
剤保険請求用コンピュータ固有のものであり、各医療機
関の発行する様々な様式の処方箋と異なる。そのため読
み合わせによる照合に多くの時間必要になったり、違う
処方箋を照合すると言ったミスも発生する。本発明は、
医療保険請求用コンピュータを持たない医療機関の発行
した処方箋についても、薬局の調剤保険請求用コンピュ
ータに伝送する手段を提供するとともに、薬局における
処方箋と照合を短時間に行う手段を提供するものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、医療機関が発
行した処方箋を入力し処方箋イメージ情報とする手段、
入力された処方箋イメージ情報から患者基本情報と処方
内容を抽出し処方箋コード情報とする手段、処方箋イメ
ージ情報と処方箋コード情報を送信する送信手段を有す
る処方箋伝送装置から、薬局に設置され、処方箋イメー
ジ情報と処方箋コード情報を表示手段、処方箋イメージ
情報と処方箋コード情報を記憶する手段、処方箋イメー
ジ情報と処方箋コード情報を受信する受信手段を有する
調剤保険請求用コンピュータに、処方箋伝送装置で入力
した処方箋情報を調剤保険請求用コンピュータ伝送する
処方箋伝送システムとすることで、上記課題を解決する
ものである。

【０００６】

【作用】本発明では、医療機関が発行した処方箋を入力
し、イメージ情報とコード情報とする手段を設けること
で、医療保険請求用コンピュータを設置しなくても処方
箋の伝送が可能である。また、送信手段を持たない医療
保険請求用コンピュータを所有する医療機関が発行した
処方箋にも適用できる。さらに、入力された処方箋イメ
ージ情報を伝送する手段を設けることで、調剤保険請求
用コンピュータのディスプレイに処方箋伝送装置で入力
された本来の処方箋の様式がそのまま表示されるため、
患者が薬局に持参した処方箋との照合が短時間に簡単に
できる。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明による処方箋伝送システムの
実施例を示すブロック図である。図２は、処方箋伝送装
置の処理内容を示すフローチャートである。図３は、処
方箋受信処理内容を示すフローチャートである。図４
は、処方箋確認処理内容を示すフローチャートである。
図５は、処方箋伝送装置における処方箋イメージ情報及
び処方箋コード情報の表示画面の例である。図６は、処
方箋イメージ情報及び処方箋コード情報の送信データの
例である。図７は、調剤保険請求用コンピュータにおけ
る処方箋イメージ情報及び処方箋コード情報の表示画面
の例である。図８は、患者氏名の入力画面の例である。
図９は、処方箋イメージデータの表示画面の例である。
図１０は、会計結果の表示画面の例である。

【０００８】医療機関には処方箋伝送装置１が設置され
る。Ａ薬局に設置された調剤保険請求用コンピュータ２
およびＢ薬局に設置された調剤保険請求用コンピュータ
３は同じものであり、処方箋伝送装置１と調剤保険請求
用コンピュータ２及び３は、電話回線２６によって接続
される。

【０００９】処方箋伝送装置１は、処方箋読み取り部
４，ディスプレイ５，キーボード６，処理部７，メモリ
８，送信バッファ９，マスタファイル１０を含むディス
ク１１，モデム１２からなる。調剤保険請求用コンピュ
ータ２はディスプレイ１３，処理部１４，メモリ１５，
受信バッファ１６，患者基本情報ファイル１７，処方内
容ファイル１８，処方箋イメージファイル１９，マスタ
ファイル２０，患者検索ファイル２１を含むディスク２
２，キーボード２３，モデム２４，プリンタ２５からな
る。

【００１０】以下、本実施例を図２から図４に示すフォ
ローチャートを使い説明する。

【００１１】処方箋伝送装置１は、図２に示す処理を行
う。まず、患者が医療機関にて処方箋を受け取る。この
処方箋を、処方箋伝送装置１の処方箋読み取り部４に読
み取らせ処方箋イメージ情報をメモリ８に記憶する（２
０１）。処理部７は、読み取った処方箋イメージ情報か
ら、患者氏名，性，生年月日，保険証番号，保険証記号
等の患者基本情報と薬品名，数量，用法等の処方内容を
抽出し文字認識させた後に、処方箋コード情報としてメ
モリ８に記憶する（２０２）。続いて、読み取った処方
箋イメージ情報及び処方箋コード情報及びディスク１１
に格納してあるマスタファイル１０にあらかじめ登録さ
れている薬局をディスプレイ５に表示する（２０３）。
その表示画面の例は図５に示すようなものである。ディ
スプレイ５の右側に処方箋イメージ情報（５０１）を表
示し、ディスプレイ５の左側に処方箋コード情報（５０
２）を表示する。左側の処方箋コード情報の患者氏名
（５０６）、性（５０７）、生年月日（５０８）等は、
右側の処方箋イメージ情報の患者氏名（５０３）、性
（５０４）、生年月日（５０５）等が文字認識の結果コ
ード情報化されたものである。患者は手元に有る処方箋
とディスプレイ５の表示内容が同じものか自らが確認し
た後、送信薬局の番号もしくは自分の掛かり付けの薬局
の電話番号をキーボード６から入力する（２０４）。処
理部７は、処方箋イメージ情報及び処方箋コード情報を
送信バッファ９に転送（２０５）し、指定された薬局に
モデム１２を介して電話をかける（２０６）。その後、
薬局との回線接続を確認（２０７）し、送信バッファ９
の内容を送信する（２０８）。送信データの例は、図６
に示すようなものである。処方箋コード情報のうち、薬
名（６０１）と数量（６０２）等は、図５における処方
箋イメージ情報の薬名（５０９）と数量（５１０）等
が、文字認識によりコード情報化されたものである。処
方箋コード情報と処方箋イメージ情報を１つの電文とし
て調剤保険請求用コンピュータ２に送信する。

【００１２】一方、指定された薬局の調剤保険請求用コ
ンピュータ２は、図３に示す処理を行う。処方箋伝送装
置１からの接続要求に対し、モデム２４は電話回線２６
を接続（３０１）し、伝送されてきた処方箋イメージ情
報及び処方箋コード情報を受信バッファ１６に一時的に
記憶する（３０２）。処方箋伝送装置１からの処方箋イ
メージ情報及び処方箋コード情報をすべて受信（３０
３）したら、回線切断（３０４）し、受信バッファ１６
の内容をメモリ１５に転送する（３０５）。処理部１４
は、メモリ１５の処方箋コード情報をディスプレイ１３
に表示する（３０６）。表示画面の例は図７に示すよう
に、処方箋コード情報を表示し、患者基本情報と処方内
容を薬剤師等に確認させる。表示した処方内容を確認入
力（３０７）させた後、仮の処方箋をプリンタ２４に出
力する（３０８）。薬剤師は、仮の処方箋を使い調剤を
行う。さらに、処理部１４は、処方箋コード情報を使っ
て、薬代請求の為の会計処理を行う（３０９）。その
後、処理部１４は、処方箋受付番号を生成し、その処方
箋受付番号をキーとして処方箋コード情報の中の患者基
本情報と会計情報は患者基本情報ファイル１７に格納
（３１０）する。処方箋コード情報の中の処方内容も処
方箋受付番号をキーとして処方内容ファイル１８に格納
（３１１）、処方箋イメージ情報も処方箋受付番号をキ
ーとして処方箋イメージファイル１９に格納（３１２）
する。最後に、患者氏名、性、生年月日をキーとして、
処方箋受付番号を患者検索ファイル２０に格納する（３
１３）。

【００１３】患者が処方箋を持って薬局に来たときの処
理を図４に示す。薬局は、患者から受け取った処方箋に
記載されている患者氏名、性、生年月日を調剤保険請求
用コンピュータ２のキーボード２３から入力する（４０
１）。患者氏名、性、生年月日の入力画面の例は図８に
示すようなものである。処理部１４は、図８で入力され
た患者氏名、性、生年月日から、患者検索ファイル２０
を検索し、該当する患者の処方箋受付番号を得る（４０
２）。この処方箋受付番号をキーとして、処方箋イメー
ジデータを処方箋イメージファイル１９から検索（４０
３）し、ディスプレイ１３に表示する（４０４）。処方
箋イメージデータの表示例は、図９に示すようなもので
あり、表示された処方箋イメージと患者から受け取った
処方箋が同じものであることを照合する。照合結果同じ
ものであると確認されたとき、確認をキーボード２３か
ら入力（４０５）し、処理部１４は、この処方箋受付番
号をキーとして患者基本情報ファイル１７の中の会計処
理結果をディスプレイ１３に表示する（４０６）。会計
結果の表示画面の例は、図１０に示すようなものであ
る。その後、患者に薬代の請求を行い代金と引替えに薬
を渡す。

【００１４】以上の処理のなかで、医療機関が発行した
処方箋を入力しイメージ情報とコード情報とする手段を
設けることで、医療保険請求用コンピュータ１を設置し
なくても処方箋の伝送が可能である。また、送信手段を
持たない医療保険請求用コンピュータ１を所有する医療
機関が発行した処方箋にも適用できる。さらに薬局にて
調剤保険請求用コンピュータ２のディスプレイ１３に表
示した処方箋イメージと患者が持参した処方箋との照合
は、処方箋様式や処方箋に押印されている処方医師の印
影から、表示された処方箋イメージが同一のものである
事が即座に判断できる。すなわち、違う患者の処方箋イ
メージを表示したときには、従来技術によるところの内
容の読み合わせによる照合より早く判断できるため、照
合時間の短縮、照合ミスの発生が防止できる。

【００１５】ところで、本実施例においては、医療機関
に設置された処方箋伝送装置１を使って説明したが、処
方箋伝送装置１の設置場所は医療機関に限らない。例え
ば、駅前、デパート等街頭に設置することも可能であ
る。

【００１６】また、薬局の設置されているコンピュータ
が、薬代請求の会計機能を持たない調剤のみを処理する
コンピュータ、すなわち、仮処方箋出力機能のみを有す
る調剤用コンピュータに対しても、処方箋伝送装置１の
読み取った処方箋イメージ情報，患者基本情報，処方内
容は送信できる。その場合は、図３の会計処理（３０
９）及び図４の会計情報表示処理（４０６）を省略すれ
ば良い。

【００１７】

【発明の効果】本発明では、処方箋を入力しイメージ情
報とコード情報する手段を設けることで、医療保険請求
用コンピュータを設置しなくても処方箋の伝送が可能で
ある。このことから、患者がどのような医療機関からも
らった処方箋であっても、薬局に処方箋情報を伝送した
後に薬を受取に出掛けられ、薬局での待ち時間の短縮の
効果がある。また、薬局においては、どのような医療機
関が発行した処方箋であっても、処方箋情報を伝送する
手段を設けることで、処方内容を入力する手間が省く効
果がある。さらに、調剤保険請求用コンピュータのディ
スプレイに本来の処方箋の様式が表示されるため、患者
が薬局に持参した処方箋との照合が短時間にできる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】処方箋伝送装置の処理内容を示すフローチャー
トである。

【図３】処方箋受信処理内容を示すフローチャートであ
る。

【図４】処方箋確認処理内容を示すフローチャートであ
る。

【図５】処方箋伝送装置における処方箋イメージ情報及
び処方箋コード情報の表示画面の例である。

【図６】処方箋イメージ情報及び処方箋コード情報の送
信データの例である。

【図７】調剤保険請求用コンピュータにおける処方箋イ
メージ情報及び処方箋コード情報の表示画面の例であ
る。

【図８】患者氏名の入力画面の例である。

【図９】処方箋イメージデータの表示画面の例である。

【図１０】会計結果の表示画面の例である。

【符号の説明】

１…処方箋伝送装置、２…調剤保険請求用コンピュー
タ、４…処方箋伝送装置の処方箋読み取り部、５…処方
箋伝送装置のディスプレイ、７…処方箋伝送装置の処
理部、１２…処方箋伝送装置のモデム、１３…調剤保険
請求用コンピュータのディスプレイ、１４…調剤保険請
求用コンピュータの処理部、１７…調剤保険請求用コン
ピュータの患者基本情報ファイル、１８…調剤保険請求
用コンピュータの処方内容ファイル、１９…調剤保険請
求用コンピュータの処方箋イメージファイル、２０…調
剤保険請求用コンピュータのマスタファイル、２１…調
剤保険請求用コンピュータの患者検索ファイル、２２…
調剤保険請求用コンピュータのディスク、２４…調剤保
険請求用コンピュータのモデム、２６…電話回線。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】医療機関が発行した処方箋を入力し処方箋
イメージ情報とする手段、入力された処方箋イメージ情
報から患者基本情報と処方内容を抽出し処方箋コード情
報とする手段、処方箋イメージ情報と処方箋コード情報
を送信する送信手段を有する処方箋伝送装置を有し、薬
局に設置され、処方箋イメージ情報及び処方箋コード情
報を表示する手段、処方箋イメージ情報及び処方箋コー
ド情報を記憶する手段、処方箋イメージ情報と処方箋コ
ード情報を受信する受信手段を有する調剤保険請求用コ
ンピュータを有し、前記の処方箋伝送装置と調剤保険請
求用コンピュータを接続し、調剤保険請求用コンピュー
タは受信した処方箋イメージ情報と処方箋コード情報を
表示することを特徴とした処方箋伝送システム。