JPH08234664A - ラベルシートおよびその製造方法 - Google Patents
ラベルシートおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH08234664A JPH08234664A JP6692195A JP6692195A JPH08234664A JP H08234664 A JPH08234664 A JP H08234664A JP 6692195 A JP6692195 A JP 6692195A JP 6692195 A JP6692195 A JP 6692195A JP H08234664 A JPH08234664 A JP H08234664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- label sheet
- release agent
- base material
- label
- roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Making Paper Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラベルシート表面に施される剥離剤にシリコ
ーンの含有率が低い特殊なインキ型剥離剤を用い、ラベ
ルシート表面に筆記、印字適性を付与させることで、ラ
ベル使用時に、ラベル表面に追加的な情報を書き込んだ
り、印字したりしても、その情報が消失することのない
ラベルシート、およびその製造方法を提供する。 【構成】 所定の印刷が施された基材表面に剥離剤層が
施されるとともに、基材裏面に粘着剤層が施されてなる
ラベルシートであって、前記剥離剤層が筆記、印字適性
を有するインキ型剥離剤の塗膜からなることを特徴とす
るラベルシート。
ーンの含有率が低い特殊なインキ型剥離剤を用い、ラベ
ルシート表面に筆記、印字適性を付与させることで、ラ
ベル使用時に、ラベル表面に追加的な情報を書き込んだ
り、印字したりしても、その情報が消失することのない
ラベルシート、およびその製造方法を提供する。 【構成】 所定の印刷が施された基材表面に剥離剤層が
施されるとともに、基材裏面に粘着剤層が施されてなる
ラベルシートであって、前記剥離剤層が筆記、印字適性
を有するインキ型剥離剤の塗膜からなることを特徴とす
るラベルシート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、郵便、運輸、流通分野
において、郵送あるいは運送される梱包体に貼付して使
用されるラベルシートに関し、さらに詳しくは、ラベル
表面に必要な情報を記入もしくは印字できるラベルシー
トに関するものである。
において、郵送あるいは運送される梱包体に貼付して使
用されるラベルシートに関し、さらに詳しくは、ラベル
表面に必要な情報を記入もしくは印字できるラベルシー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の郵便、運輸、流通分野において、
郵送あるいは運送される梱包体には、通常、様々な種類
のラベルシートが貼付されている。このようなラベルシ
ートの構成は、ラベルシート表面に被梱包物の種別、注
意事項、取扱業者名、商標、サービスマーク等が印刷さ
れ、ラベルシート裏面には梱包体に貼付するための粘着
剤が塗布され、剥離紙にてその粘着剤を保護してなるも
のである。
郵送あるいは運送される梱包体には、通常、様々な種類
のラベルシートが貼付されている。このようなラベルシ
ートの構成は、ラベルシート表面に被梱包物の種別、注
意事項、取扱業者名、商標、サービスマーク等が印刷さ
れ、ラベルシート裏面には梱包体に貼付するための粘着
剤が塗布され、剥離紙にてその粘着剤を保護してなるも
のである。
【0003】一方、最近のエコロジー意識の高まりか
ら、地球資源の無駄な消費を防ぐために、このようなラ
ベルシートにおいて、剥離紙を不要とする構成のラベル
シートが開発されている。すなわち、ラベルシートをロ
ール状に構成し、ロール内でシート裏面の粘着剤と対接
するシート表面に剥離剤を塗布したものである。
ら、地球資源の無駄な消費を防ぐために、このようなラ
ベルシートにおいて、剥離紙を不要とする構成のラベル
シートが開発されている。すなわち、ラベルシートをロ
ール状に構成し、ロール内でシート裏面の粘着剤と対接
するシート表面に剥離剤を塗布したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のラベルシートに塗布される剥離剤は、通常、
従来一般のラベルに適用されているシリコーンの含有率
が85〜95重量%程度のものを使用しているため、こ
のようなシリコーン含有率が高い剥離剤では、剥離適性
は優れているものの、剥離剤塗布面に対する油性ペンま
たは鉛筆等による筆記適性、あるいはスタンプ等による
印字適性が非常に悪く、したがって、前述の如く、ラベ
ル表面に予め印刷された内容以外に、ラベル表面に追加
的な情報をラベルの貼付時に書き込んだり、印字したり
しても、この面に指を触れたり、物に擦れたりする等に
より、簡単に情報が消失してしまい、追加的な情報を記
入したり印字したりすることは事実上不可能であった。
うな従来のラベルシートに塗布される剥離剤は、通常、
従来一般のラベルに適用されているシリコーンの含有率
が85〜95重量%程度のものを使用しているため、こ
のようなシリコーン含有率が高い剥離剤では、剥離適性
は優れているものの、剥離剤塗布面に対する油性ペンま
たは鉛筆等による筆記適性、あるいはスタンプ等による
印字適性が非常に悪く、したがって、前述の如く、ラベ
ル表面に予め印刷された内容以外に、ラベル表面に追加
的な情報をラベルの貼付時に書き込んだり、印字したり
しても、この面に指を触れたり、物に擦れたりする等に
より、簡単に情報が消失してしまい、追加的な情報を記
入したり印字したりすることは事実上不可能であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
上記課題を解決するために、ラベルシート表面に施され
る剥離剤にシリコーンの含有率が低い特殊なインキ型剥
離剤を用い、ラベルシート表面に筆記、印字適性を付与
させることで、ラベル使用時に、ラベル表面に追加的な
情報を書き込んだり、印字したりしても、その情報が消
失することのないラベルシート、およびその製造方法を
提供するものである。
上記課題を解決するために、ラベルシート表面に施され
る剥離剤にシリコーンの含有率が低い特殊なインキ型剥
離剤を用い、ラベルシート表面に筆記、印字適性を付与
させることで、ラベル使用時に、ラベル表面に追加的な
情報を書き込んだり、印字したりしても、その情報が消
失することのないラベルシート、およびその製造方法を
提供するものである。
【0006】すなわち、本発明は、所定の印刷が施され
た基材表面に剥離剤層が施されるとともに、基材裏面に
粘着剤層が施されてなるラベルシートであって、前記剥
離剤層が筆記、印字適性を有するインキ型剥離剤の塗膜
からなることを特徴とするラベルシートを提供する。
た基材表面に剥離剤層が施されるとともに、基材裏面に
粘着剤層が施されてなるラベルシートであって、前記剥
離剤層が筆記、印字適性を有するインキ型剥離剤の塗膜
からなることを特徴とするラベルシートを提供する。
【0007】また、本発明は、前記インキ型剥離剤が、
シリコーンを10〜30重量%含有した紫外線硬化型剥
離オーバープリントニスであることを特徴とする前記ラ
ベルシートを提供する。
シリコーンを10〜30重量%含有した紫外線硬化型剥
離オーバープリントニスであることを特徴とする前記ラ
ベルシートを提供する。
【0008】さらに、本発明は、前記ラベルシートを、
その基材表面を外側にしてロール状に巻きとってなるラ
ベルシートロールであり、特に、ラベルシートのステン
レス板に対する単位ラベルシート幅当りの粘着力と、前
記ラベルシートロールにおける単位ラベルシート幅当り
の低速巻戻力との比である粘着力/低速巻戻力が1.5
〜8.5であることを特徴とするラベルシートロールを
提供する。
その基材表面を外側にしてロール状に巻きとってなるラ
ベルシートロールであり、特に、ラベルシートのステン
レス板に対する単位ラベルシート幅当りの粘着力と、前
記ラベルシートロールにおける単位ラベルシート幅当り
の低速巻戻力との比である粘着力/低速巻戻力が1.5
〜8.5であることを特徴とするラベルシートロールを
提供する。
【0009】そして、本発明は、基材表面に所定の印刷
を施す工程、基材裏面に粘着剤を塗布する工程、前記所
定の印刷が施された基材表面にさらにインキ型剥離剤を
塗布する工程、および前記インキ型剥離剤塗膜を固化、
定着させるための所定の乾燥工程とを有してなるラベル
シートの製造方法を提供する。
を施す工程、基材裏面に粘着剤を塗布する工程、前記所
定の印刷が施された基材表面にさらにインキ型剥離剤を
塗布する工程、および前記インキ型剥離剤塗膜を固化、
定着させるための所定の乾燥工程とを有してなるラベル
シートの製造方法を提供する。
【0010】
【作用】本発明のラベルシートにおいては、その基材表
面に施された剥離層がシリコーン含有率の低いインキ型
剥離剤の塗膜からなるため、この剥離剤層における、油
性ペンのインキまたは鉛筆の黒鉛、あるいはスタンプの
スタンプインキの受理適性が飛躍的に向上し、剥離層に
対する筆記あるいは印字が可能となる。また、本発明の
ラベルシートの製造においては、インキ型剥離剤を使用
しているため、従来の印刷機にて基材面の全面あるいは
所定部に任意に剥離剤層を形成でき、さらにこのインキ
型剥離剤を紫外線硬化型とすることにより、剥離層の乾
燥が紫外線照射により極めて迅速に行える。
面に施された剥離層がシリコーン含有率の低いインキ型
剥離剤の塗膜からなるため、この剥離剤層における、油
性ペンのインキまたは鉛筆の黒鉛、あるいはスタンプの
スタンプインキの受理適性が飛躍的に向上し、剥離層に
対する筆記あるいは印字が可能となる。また、本発明の
ラベルシートの製造においては、インキ型剥離剤を使用
しているため、従来の印刷機にて基材面の全面あるいは
所定部に任意に剥離剤層を形成でき、さらにこのインキ
型剥離剤を紫外線硬化型とすることにより、剥離層の乾
燥が紫外線照射により極めて迅速に行える。
【0011】
【実施例】以下、本発明のラベルシートとその製造方法
を、好適な実施例に基づき詳細に説明する。
を、好適な実施例に基づき詳細に説明する。
【0012】本発明で使用されるインキ型剥離剤は、従
来から使用されているシリコーンの含有率が85〜95
重量%程度のものと比べ、シリコーン含有率が低いこと
に特徴がある。その組成は、主に、ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、ポリオールアクリレート等のオリゴマ、反応性希釈
剤、光重合性単量体等の単官能モノマ、多官能モノマ、
および光重合開始剤等からなる紫外線硬化型インキと同
様のビヒクルを主成分とするワニスにシリコーンを添加
してなるものである。特に、ビヒクルの主成分をアクリ
ル酸エステル樹脂とする紫外線硬化型剥離オーバープリ
ントニスが実用上最も好ましく、これは、樹脂凸版に
て、ラベルシート基材表面に塗布され、さらに紫外線の
照射にて固化して塗膜を形成する。
来から使用されているシリコーンの含有率が85〜95
重量%程度のものと比べ、シリコーン含有率が低いこと
に特徴がある。その組成は、主に、ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、ポリオールアクリレート等のオリゴマ、反応性希釈
剤、光重合性単量体等の単官能モノマ、多官能モノマ、
および光重合開始剤等からなる紫外線硬化型インキと同
様のビヒクルを主成分とするワニスにシリコーンを添加
してなるものである。特に、ビヒクルの主成分をアクリ
ル酸エステル樹脂とする紫外線硬化型剥離オーバープリ
ントニスが実用上最も好ましく、これは、樹脂凸版に
て、ラベルシート基材表面に塗布され、さらに紫外線の
照射にて固化して塗膜を形成する。
【0013】また、このようなインキ型剥離剤における
シリコーン含有率に関すると、これが10重量%より低
いと剥離機能が消失し、ロール状のラベルシートにおい
て粘着層と剥離層が固着して使用不能となり、一方、3
0重量%を超えると剥離剤のインキ化が困難になった
り、筆記、印字適性が非常に悪くなる。したがって、シ
リコーンの含有率は10〜30重量%の範囲であること
が必要があり、好ましくは15〜25重量%の範囲がよ
く、さらに好ましくは、18〜22重量%程度がよい。
シリコーン含有率に関すると、これが10重量%より低
いと剥離機能が消失し、ロール状のラベルシートにおい
て粘着層と剥離層が固着して使用不能となり、一方、3
0重量%を超えると剥離剤のインキ化が困難になった
り、筆記、印字適性が非常に悪くなる。したがって、シ
リコーンの含有率は10〜30重量%の範囲であること
が必要があり、好ましくは15〜25重量%の範囲がよ
く、さらに好ましくは、18〜22重量%程度がよい。
【0014】このように、本発明のインキ型剥離剤は、
従来の剥離剤に比べシリコーン含有率が低いため、従来
と同量の塗布量からなる剥離層は、従来よりも多少剥離
機能が劣るが、これは、剥離剤および/または粘着剤の
塗布量の調製によって、容易に解決できるものである。
すなわち、剥離剤を従来の塗布量よりも多少多めに設定
するか、あるいは、本発明で使用する粘着剤は従来から
この種のラベルに使用されているアクリル系、ゴム系等
の通常のもので、実際上は必要量を多少減じても接着性
に問題は生じず、したがって、これら剥離剤、粘着剤の
塗布量の一方の調製、あるいは同時の調製によって、問
題は容易に解決する。
従来の剥離剤に比べシリコーン含有率が低いため、従来
と同量の塗布量からなる剥離層は、従来よりも多少剥離
機能が劣るが、これは、剥離剤および/または粘着剤の
塗布量の調製によって、容易に解決できるものである。
すなわち、剥離剤を従来の塗布量よりも多少多めに設定
するか、あるいは、本発明で使用する粘着剤は従来から
この種のラベルに使用されているアクリル系、ゴム系等
の通常のもので、実際上は必要量を多少減じても接着性
に問題は生じず、したがって、これら剥離剤、粘着剤の
塗布量の一方の調製、あるいは同時の調製によって、問
題は容易に解決する。
【0015】尚、本発明における筆記、印字適性を有す
るインキ型剥離剤の塗膜はラベルシート基材表面全面に
施されても、あるいは基材表面の記入・印字部にのみ選
択的に施し、それ以外の部分を従来の剥離剤を用いて構
成してもよく、筆記、印字を所望する部分であれば、そ
の塗布範囲は特に限定されない。さらには、基材表面全
面に予め従来の剥離剤を施し、その剥離剤層の所定部に
さらに本発明のインキ型剥離剤を塗布して積層してもよ
い。
るインキ型剥離剤の塗膜はラベルシート基材表面全面に
施されても、あるいは基材表面の記入・印字部にのみ選
択的に施し、それ以外の部分を従来の剥離剤を用いて構
成してもよく、筆記、印字を所望する部分であれば、そ
の塗布範囲は特に限定されない。さらには、基材表面全
面に予め従来の剥離剤を施し、その剥離剤層の所定部に
さらに本発明のインキ型剥離剤を塗布して積層してもよ
い。
【0016】また、インキ型剥離剤の塗膜が形成される
ラベルシート基材は、通常使用される上質紙の他、コー
ト紙、アート紙あるいは合成紙であってもよく、本発明
のインキ型剥離剤の塗膜が形成できるものであれば特に
限定されるものではない。
ラベルシート基材は、通常使用される上質紙の他、コー
ト紙、アート紙あるいは合成紙であってもよく、本発明
のインキ型剥離剤の塗膜が形成できるものであれば特に
限定されるものではない。
【0017】以下、本発明のラベルシートの実施例を挙
げ、添付の図面に基づき、さらに詳述するが、本発明は
本実施例に何ら限定されるものではない。
げ、添付の図面に基づき、さらに詳述するが、本発明は
本実施例に何ら限定されるものではない。
【0018】本実施例は、配送梱包体に貼付して使用す
る配送ラベルシートであって、ロール状に巻きとられ、
単位ラベル毎にミシン目を設け、使用時に単位ラベルを
ロールから分離して使用するものである。ここで、図1
は、配送ラベルシート表面の概略的平面図、図2は、図
1のXーX線部の概略的断面図、図3は、配送ラベルシ
ートロールの概略的斜視図、図4は、単位配送ラベルを
梱包体に貼付した状態図、図5は、本実施例のラベルシ
ートの概略的製造フロー図である。
る配送ラベルシートであって、ロール状に巻きとられ、
単位ラベル毎にミシン目を設け、使用時に単位ラベルを
ロールから分離して使用するものである。ここで、図1
は、配送ラベルシート表面の概略的平面図、図2は、図
1のXーX線部の概略的断面図、図3は、配送ラベルシ
ートロールの概略的斜視図、図4は、単位配送ラベルを
梱包体に貼付した状態図、図5は、本実施例のラベルシ
ートの概略的製造フロー図である。
【0019】図1に示すように、本実施例の配送ラベル
シート1は、上質紙からなる基材2の表面3に、配送日
を記入または印字する記入・印字部5および注意事項、
サービスマーク等からなる所定の印刷6が設けられ、さ
らに、その表面3全面には、樹脂凸版にて、塗布量3g
/m2で塗布されてなるシリコーン含有率20重量%の
アクリル酸エステル樹脂を主成分とする紫外線硬化型剥
離オーバープリントニス(T&K TOKA社製;UP
200)の塗膜からなるインキ型剥離剤層7が設けられ
ている。また、単位配送ラベルLは、ミシン目8により
配送ラベルシート1を区画して形成されている。さら
に、図2に示すように、基材2の裏面4全面には、塗布
量12g/m2として、アクリル系粘着剤が一様に塗布
され粘着剤層9が設けられている。
シート1は、上質紙からなる基材2の表面3に、配送日
を記入または印字する記入・印字部5および注意事項、
サービスマーク等からなる所定の印刷6が設けられ、さ
らに、その表面3全面には、樹脂凸版にて、塗布量3g
/m2で塗布されてなるシリコーン含有率20重量%の
アクリル酸エステル樹脂を主成分とする紫外線硬化型剥
離オーバープリントニス(T&K TOKA社製;UP
200)の塗膜からなるインキ型剥離剤層7が設けられ
ている。また、単位配送ラベルLは、ミシン目8により
配送ラベルシート1を区画して形成されている。さら
に、図2に示すように、基材2の裏面4全面には、塗布
量12g/m2として、アクリル系粘着剤が一様に塗布
され粘着剤層9が設けられている。
【0020】このように構成された配送ラベルシート1
は、図3に示すように、実用上ではロール状に巻きとら
れ、配送ラベルシートロール10の形態で取り扱われ、
使用時には、単位ラベルLはミシン目8より各々分離さ
れ、図4に示すように、梱包体11に貼付される。
は、図3に示すように、実用上ではロール状に巻きとら
れ、配送ラベルシートロール10の形態で取り扱われ、
使用時には、単位ラベルLはミシン目8より各々分離さ
れ、図4に示すように、梱包体11に貼付される。
【0021】ここで、本実施例の配送ラベルシートロー
ル1から各単位ラベルLを剥離する際の低速巻戻力(ラ
ベルをロールから繰り出す時の力で、低い方が剥離し易
い;JIS−Z0237)、および単位ラベルLの粘着
力をステンレス板に貼付した場合の、単位ラベルの所定
長さ当りの粘着力(高い方が粘着性が高い;JIS−Z
0237)を測定し、得られた結果を表1に示す。
ル1から各単位ラベルLを剥離する際の低速巻戻力(ラ
ベルをロールから繰り出す時の力で、低い方が剥離し易
い;JIS−Z0237)、および単位ラベルLの粘着
力をステンレス板に貼付した場合の、単位ラベルの所定
長さ当りの粘着力(高い方が粘着性が高い;JIS−Z
0237)を測定し、得られた結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1に示すように、ラベルシートロールか
ら単位ラベルを剥離する際の低速巻戻力は、ラベル基材
を上質紙とした場合、その平均値は103g/25mm
幅程度であって、一方、従来品で、これに相当するラベ
ルシートでは、同じ測定方法により、その平均値は80
g/25幅mm程度であるため、剥離時に多少重く感じ
るが、剥離層と粘着層が固着するようなことはなく、実
用上何ら問題のないものであった。さらに、ラベル基材
を合成紙とした場合は、その平均値は45g/25mm
幅程度であり、これに相当するラベルシートでは、同じ
測定方法により、その平均値は50g/25mm幅程度
であるため、実用上従来のものと何ら変わることはな
い。
ら単位ラベルを剥離する際の低速巻戻力は、ラベル基材
を上質紙とした場合、その平均値は103g/25mm
幅程度であって、一方、従来品で、これに相当するラベ
ルシートでは、同じ測定方法により、その平均値は80
g/25幅mm程度であるため、剥離時に多少重く感じ
るが、剥離層と粘着層が固着するようなことはなく、実
用上何ら問題のないものであった。さらに、ラベル基材
を合成紙とした場合は、その平均値は45g/25mm
幅程度であり、これに相当するラベルシートでは、同じ
測定方法により、その平均値は50g/25mm幅程度
であるため、実用上従来のものと何ら変わることはな
い。
【0024】また、単位ラベルを梱包体に貼付する際の
粘着力は、単位ラベルをの25mm幅の帯状としたもの
をステンレス板に一旦貼付して、5分後にこれを剥離さ
せ、前記低速巻戻力と同様な測定方法にて測定するもの
である。その結果、ラベル基材を上質紙とした場合、そ
の平均値は295g/25mm幅程度であり、また、ラ
ベル基材をコート紙とした場合、その平均値は259g
/25mm幅程度となる。これらは、従来この種のラベ
ルシートの平均値300g/25mm幅よりも多少低い
ものの、梱包体に貼付後に容易に剥がれる値ではなく、
実用上に何ら問題のないものであった。
粘着力は、単位ラベルをの25mm幅の帯状としたもの
をステンレス板に一旦貼付して、5分後にこれを剥離さ
せ、前記低速巻戻力と同様な測定方法にて測定するもの
である。その結果、ラベル基材を上質紙とした場合、そ
の平均値は295g/25mm幅程度であり、また、ラ
ベル基材をコート紙とした場合、その平均値は259g
/25mm幅程度となる。これらは、従来この種のラベ
ルシートの平均値300g/25mm幅よりも多少低い
ものの、梱包体に貼付後に容易に剥がれる値ではなく、
実用上に何ら問題のないものであった。
【0025】表中のサンプルはどれも筆記、印字適性を
有するもので、油性ペン、鉛筆による筆記、およびスタ
ンプによる印字が可能であった。さらに、このように得
られた粘着力と低速巻戻力との比は、剥離能力と筆記、
印字適性に深く関係するものである。すなわち、粘着力
/低速巻戻力の値は、大きいほど剥離能力は高く、反
面、筆記、印字適性が劣るものである。例えば、粘着力
/低速巻戻力の値が1.5より小さいと、筆記、印字適
性は優れるが、剥離能力に劣り、反面、その値が8.5
を超えると剥離能力に問題はないが、筆記、印字適性を
有さなくなる。したがって、粘着力/低速巻戻力の値は
1.5〜8.5である必要があり、好ましくは、2.5
〜7.5であり、さらに好ましくは、3〜7である。
有するもので、油性ペン、鉛筆による筆記、およびスタ
ンプによる印字が可能であった。さらに、このように得
られた粘着力と低速巻戻力との比は、剥離能力と筆記、
印字適性に深く関係するものである。すなわち、粘着力
/低速巻戻力の値は、大きいほど剥離能力は高く、反
面、筆記、印字適性が劣るものである。例えば、粘着力
/低速巻戻力の値が1.5より小さいと、筆記、印字適
性は優れるが、剥離能力に劣り、反面、その値が8.5
を超えると剥離能力に問題はないが、筆記、印字適性を
有さなくなる。したがって、粘着力/低速巻戻力の値は
1.5〜8.5である必要があり、好ましくは、2.5
〜7.5であり、さらに好ましくは、3〜7である。
【0026】次ぎに、本発明のラベルシートの製造方法
を、上記の実施例の製造フローに基づいて説明するが、
本発明のラベルシートの製造方法は、その工程の構成要
件を満たすものであれば、本実施例に何ら限定されるも
のではない。
を、上記の実施例の製造フローに基づいて説明するが、
本発明のラベルシートの製造方法は、その工程の構成要
件を満たすものであれば、本実施例に何ら限定されるも
のではない。
【0027】本実施例のラベルシートの製造工程は、図
5に示す如く、基材2ロールから繰り出されたラベルシ
ートの基材表面3に、従来のオフセット印刷機からなる
印刷ユニットPにより、記入・印字部を含んで所定の印
刷を施す。次に、粘着剤塗布ユニットAにて、基材裏面
4の全面にアクリル系の粘着剤を塗布する。さらに、必
要ならば所定の乾燥機(図示せず)にて、アクリル系粘
着剤を乾燥、固化させるものである。
5に示す如く、基材2ロールから繰り出されたラベルシ
ートの基材表面3に、従来のオフセット印刷機からなる
印刷ユニットPにより、記入・印字部を含んで所定の印
刷を施す。次に、粘着剤塗布ユニットAにて、基材裏面
4の全面にアクリル系の粘着剤を塗布する。さらに、必
要ならば所定の乾燥機(図示せず)にて、アクリル系粘
着剤を乾燥、固化させるものである。
【0028】このように得られたラベルシートの基材表
面の記入・印字部に、インキ型剥離剤塗布ユニットB2
にて、さらにインキ型剥離剤を塗布するのであるが、本
発明のインキ型剥離剤は通常の印刷機で塗布でき、例え
ば、従来の樹脂凸版形式の印刷機を用いればよく、ま
た、その塗布量は1〜5g/m2の範囲が適切である。
面の記入・印字部に、インキ型剥離剤塗布ユニットB2
にて、さらにインキ型剥離剤を塗布するのであるが、本
発明のインキ型剥離剤は通常の印刷機で塗布でき、例え
ば、従来の樹脂凸版形式の印刷機を用いればよく、ま
た、その塗布量は1〜5g/m2の範囲が適切である。
【0029】次で、インキ型剥離剤塗膜を固化、定着さ
せるための所定の乾燥工程については、本実施例では、
インキ型剥離剤に紫外線硬化型の紫外線硬化型剥離オー
バープリントニス(T&K TOKA社製;UP20
0)を使用しているため、その乾燥による固化、定着
は、紫外線照射ユニットDの紫外線の照射にてなされる
ものである。そして、単位ラベルLが、ラベルシートに
ミシン加工機Dにより横ミシン加工され、ラベルシート
を区画形成され、最後に巻き取られて、ラベルシートロ
ール10として完成品となる。
せるための所定の乾燥工程については、本実施例では、
インキ型剥離剤に紫外線硬化型の紫外線硬化型剥離オー
バープリントニス(T&K TOKA社製;UP20
0)を使用しているため、その乾燥による固化、定着
は、紫外線照射ユニットDの紫外線の照射にてなされる
ものである。そして、単位ラベルLが、ラベルシートに
ミシン加工機Dにより横ミシン加工され、ラベルシート
を区画形成され、最後に巻き取られて、ラベルシートロ
ール10として完成品となる。
【0030】
【発明の効果】本発明のラベルシートによれば、ラベル
シート表面に施された剥離剤層が、筆記、印字適性を有
するインキ型剥離剤の塗膜からなるため、ラベルシート
表面に設けられた所定の記入・印字部に、油性ペンまた
は鉛筆等による筆記、あるいはスタンプ等による印字が
可能となり、ラベルシート取扱者は、所定の記入・印字
部に、容易に追加的情報を記入したり印字したりでき、
この面に指を触れたり、物に擦れたりする等しても情報
が消失せず、情報を安全に担持できる。また、本発明の
ラベルシートの製造においては、インキ型剥離剤を使用
しているため、従来の印刷機にて基材面の全面あるいは
所定部に任意に剥離剤層を形成でき、さらにこのインキ
型剥離剤を紫外線硬化型とすることにより、剥離層の乾
燥が紫外線照射により極めて迅速に行えるため、従来の
印刷設備により容易に製造できるといった効果を奏す
る。
シート表面に施された剥離剤層が、筆記、印字適性を有
するインキ型剥離剤の塗膜からなるため、ラベルシート
表面に設けられた所定の記入・印字部に、油性ペンまた
は鉛筆等による筆記、あるいはスタンプ等による印字が
可能となり、ラベルシート取扱者は、所定の記入・印字
部に、容易に追加的情報を記入したり印字したりでき、
この面に指を触れたり、物に擦れたりする等しても情報
が消失せず、情報を安全に担持できる。また、本発明の
ラベルシートの製造においては、インキ型剥離剤を使用
しているため、従来の印刷機にて基材面の全面あるいは
所定部に任意に剥離剤層を形成でき、さらにこのインキ
型剥離剤を紫外線硬化型とすることにより、剥離層の乾
燥が紫外線照射により極めて迅速に行えるため、従来の
印刷設備により容易に製造できるといった効果を奏す
る。
【図1】配送ラベルシート表面の概略的平面図。
【図2】図1のXーX線部の概略的断面図。
【図3】配送ラベルシートロールの概略的斜視図。
【図4】単位配送ラベルを梱包体に貼付した状態図。
【図5】本実施例のラベルシートの概略的製造フロー
図。
図。
1 配送ラベルシート 2 基材 3 基材表面 4 基材裏面 5 記入・印字部 6 所定の印刷 7 インキ型剥離剤層 8 ミシン目 9 粘着剤層 10 配送ラベルシートロール 11 梱包体 L 単位ラベル P 印刷ユニット A 粘着剤塗布ユニット B インキ型剥離剤塗布ユニット D 紫外線照射ユニット M ミシン加工ユニット
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の印刷が施された基材表面に剥離剤
層が施されるとともに、基材裏面に粘着剤層が施されて
なるラベルシートであって、前記剥離剤層が筆記、印字
適性を有するインキ型剥離剤の塗膜からなることを特徴
とするラベルシート。 - 【請求項2】 前記インキ型剥離剤が、シリコーンを1
0〜30重量%含有した紫外線硬化型剥離オーバープリ
ントニスであることを特徴とする請求項1記載のラベル
シート。 - 【請求項3】 請求項1ないし請求項2記載のラベルシ
ートを、その基材表面を外側にしてロール状に巻きとっ
てなるラベルシートロール。 - 【請求項4】 前記ラベルシートのステンレス板に対す
る単位ラベルシート幅当りの粘着力と、前記ラベルシー
トロールにおける単位ラベルシート幅当りの低速巻戻力
との比である粘着力/低速巻戻力が1.5〜8.5であ
ることを特徴とする請求項3記載のラベルシートロー
ル。 - 【請求項5】 基材表面に所定の印刷を施す工程、基材
裏面に粘着剤を塗布する工程、前記所定の印刷が施され
た基材表面にさらにインキ型剥離剤を塗布する工程、お
よび前記インキ型剥離剤塗膜を固化、定着させるための
所定の乾燥工程とを有してなるラベルシートの製造方
法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6692195A JPH08234664A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ラベルシートおよびその製造方法 |
TW84108073A TW283227B (en) | 1994-01-31 | 1995-08-03 | A thin sheet of material for label and its manufacturing method |
CNB031369960A CN1273947C (zh) | 1994-10-26 | 1995-08-04 | 标签纸 |
CN95108668A CN1118044C (zh) | 1994-10-26 | 1995-08-04 | 标签纸及其制备方法 |
KR1019950024346A KR100372864B1 (ko) | 1994-10-26 | 1995-08-07 | 라벨시트및그제조방법 |
US08/891,496 US6037042A (en) | 1994-10-26 | 1997-07-11 | Label sheet and method of manufacturing the same |
HK05100569A HK1068441A1 (en) | 1994-10-26 | 2005-01-21 | Label sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6692195A JPH08234664A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ラベルシートおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08234664A true JPH08234664A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=13329935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6692195A Pending JPH08234664A (ja) | 1994-01-31 | 1995-02-28 | ラベルシートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08234664A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000065557A1 (fr) * | 1999-04-23 | 2000-11-02 | V-Sync Technology Co., Ltd. | Support de carte obtenu lorsque les informations sont delivrees |
JP2002509264A (ja) * | 1997-12-17 | 2002-03-26 | ムーア ユー.エス.エイ. インコーポレイテッド | 裏張りのない郵便切手 |
US6641876B2 (en) * | 2000-01-07 | 2003-11-04 | Packaging Associates Corporation | In-mold container having label with integral peelable coupon, label having integral peelable coupon for in-mold container, and method of making same |
CN104240591A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-12-24 | 李双喜 | 信息保护拉条 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP6692195A patent/JPH08234664A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002509264A (ja) * | 1997-12-17 | 2002-03-26 | ムーア ユー.エス.エイ. インコーポレイテッド | 裏張りのない郵便切手 |
WO2000065557A1 (fr) * | 1999-04-23 | 2000-11-02 | V-Sync Technology Co., Ltd. | Support de carte obtenu lorsque les informations sont delivrees |
US6641876B2 (en) * | 2000-01-07 | 2003-11-04 | Packaging Associates Corporation | In-mold container having label with integral peelable coupon, label having integral peelable coupon for in-mold container, and method of making same |
CN104240591A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-12-24 | 李双喜 | 信息保护拉条 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0538358B1 (en) | Improvements relating to signature panels | |
US4219596A (en) | Matrix free thin labels | |
US4253899A (en) | Method of making matrix free thin labels | |
US6037042A (en) | Label sheet and method of manufacturing the same | |
JP3345647B2 (ja) | 消去可能な標示 | |
US6692819B1 (en) | Method of transparentizing a cellulose substrate | |
JPH08234664A (ja) | ラベルシートおよびその製造方法 | |
US20240119869A1 (en) | Faceless pressure-sensitive label and method of preparing the same | |
US20200302829A1 (en) | Recyclable liner for label assembly | |
EP1277168B1 (en) | Magnetic strip with adhesive layer | |
JPH09156256A (ja) | 物流ラベル | |
JP2005157192A (ja) | リアー印字ラベル | |
JP2002512912A (ja) | 塗装プラスチックレシート及びその製造方法 | |
JP2001220560A (ja) | 両面粘着シート及びこれを用いた製品 | |
JP2007279760A (ja) | 改良された再配置可能な空白標識シートの製法 | |
JP3773992B2 (ja) | 感圧転写媒体 | |
JPH05254277A (ja) | 紫外線硬化型インキによる印刷層を有する印刷物及びその製造方法 | |
US20030039790A1 (en) | Cut sheet label product having alternating recipient address labels and return address labels and method for using | |
JP2002361771A (ja) | 擬似接着シート及び擬似接着シートの製造方法 | |
KR100372864B1 (ko) | 라벨시트및그제조방법 | |
JP3536661B2 (ja) | 回折格子パターンを有するラベル | |
JP3857786B2 (ja) | 感圧接着剤付き用紙 | |
JPH05193041A (ja) | 再利用できる離型フイルム及び粘着フイルム付離型フイルム | |
JP4220029B2 (ja) | 基材が剥離可能な粘着ラベルの製造法 | |
JP2003066841A (ja) | 粘着ラベルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041026 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050308 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |