JPH08234421A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08234421A
JPH08234421A JP33679495A JP33679495A JPH08234421A JP H08234421 A JPH08234421 A JP H08234421A JP 33679495 A JP33679495 A JP 33679495A JP 33679495 A JP33679495 A JP 33679495A JP H08234421 A JPH08234421 A JP H08234421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
represented
group
carbon atoms
integer
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33679495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3784095B2 (ja
Inventor
Mineo Nishi
峰雄 西
Koji Nakano
浩二 中野
Yoshihiro Takada
芳宏 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP33679495A priority Critical patent/JP3784095B2/ja
Publication of JPH08234421A publication Critical patent/JPH08234421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784095B2 publication Critical patent/JP3784095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度、高解像力を有し、特に仕上がり寸法
のパターン依存性が少ない感光性樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 アルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド系感光
性化合物および溶剤を含有してなる感光性樹脂組成物に
おいて、該キノンジアジド系感光性化合物が、フェノー
ル性化合物(a)と、特定のヒドロキシ芳香族アルデヒ
ド類(b)及び特定のカルボニル化合物類(c)との重
縮合物(d)のキノンジアジドスルホン酸エステル化物
であり、かつ混合割合(モル比)(b)/(c)が1/
99〜99/1であり、重縮合物(d)のポリスチレン
換算重量平均分子量が600〜2,000である感光性
樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ可溶性ノボラ
ック樹脂、キノンジアジド系感光性化合物及び溶剤を主
成分とする、紫外線、遠紫外線、電子線、X線等の放射
線に感応する感光性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルカリ可溶性ノボラック樹脂と
アルカリ溶解阻止剤として機能するキノンジアジド系感
光性化合物とからなるフォトレジストは公知である。現
在半導体製造用フォトレジストとして一般的に用いられ
ている組成物は、ノボラック樹脂をアルカリ可溶性樹脂
として用い、且つ、ナフトキノンジアジドスルホン酸ク
ロライドとヒドロキシベンゾフェノンとの縮合物(エス
テル化物)を感光剤とし、これらをエチルセロソルブア
セテート等の溶媒に溶解させたものである(例えば、特
開昭58−17112号、特開昭62−136637号
参照)。このようなフォトレジストのパターン形成プロ
セスは種々知られているが、その一般的原理は次のよう
なものである。即ち、放射線照射部は、感光剤であるキ
ノンジアジド系感光性化合物が分解しカルベンを経由し
てケテンになり、系内外の水分と反応してインデンカル
ボン酸が生成し、アルカリ水溶液に容易に溶解するよう
になる。一方、未照射部はアルカリ可溶性ノボラック樹
脂のアルカリ現像液に対する溶解性を、感光剤が阻害す
る(以下この阻害効果をマスキング効果と呼ぶ。)為、
アルカリ現像液に溶解しにくく、膨潤もほとんどなく、
高残膜率を保持する。その結果高解像性のレジストパタ
ーンが得られる。
【0003】近年、半導体集積回路の高密度化が進み、
製造プロセスも、困難さを増しており、これに伴いフォ
トレジストに対する要求も益々高度となり、特に高感
度、高解像度、パターンプロファイルの矩形性、高ドラ
イエッチング耐性、高耐熱性が強く望まれている。これ
ら要求に応えるため、アルカリ可溶性樹脂とは別の特定
のフェノール性化合物とケトン又はアルデヒド誘導体よ
り合成された低分子量のノボラック樹脂とナフトキノン
ジアジド化合物との縮合物を感光成分とした半導体製造
用フォトレジスト組成物(特開平4−230755号)
や、感光成分に使用される重縮合物のアルデヒド成分と
してベンズアルデヒド類を使用したもの(特開昭56−
1044号、特公平3−41820号)、感光成分に使
用される重縮合物のアルデヒド類としてヒドロキシベン
ズアルデヒド類を使用したもの(特開平2−30075
1号、特開平3−294861号)や、アルカリ可溶性
樹脂とは別の特定フェノール性化合物とヒドロキシ芳香
族アルデヒド類より合成された低分子量のノボラック樹
脂とナフトキノンジアジド化合物との縮合物を感光成分
としたポジ型フォトレジスト組成物(特開平5−289
331号)などが提案されている。
【0004】ところで半導体製造工程で使用される一枚
のレチクル(マスク)の中には様々なパターンが有り、
孤立のラインパターンと、ラインとスペースが密集した
パターンが同居している。通常、ラインとスペースが
1:1で密集したパターンと孤立のラインパターンで
は、同一露光量にて露光した場合、その光学像の違いに
よりマスク上では同じ線幅のラインが仕上がり寸法では
孤立のラインパターンの方が太く仕上がる傾向にある。
この傾向は、従来のレジストを用いた場合にはICの高
集積化に伴うパターンの微細化により顕著となる。パタ
ーンの仕上がり寸法が、設定値から大きく外れるとIC
の電気特性上好ましくなく、パターン形状、密度等によ
らず設定値通りに仕上がるレジスト、換言すれば仕上が
り寸法のパターン依存性の良好なレジストが望まれるよ
うになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の背景に鑑み、従来品に比しパターンプロファイルおよ
び現像性に優れ高感度、高解像力を有し、かつ特に、仕
上がり寸法のパターン依存性に優れたフォトレジスト組
成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、我々は鋭意検討を重ねた結果、感光成分で
あるナフトキノンジアジド化合物をアルカリ可溶性樹脂
とは別の低分子量のノボラック樹脂(以下「バラスト樹
脂」ということがある)と結合させ、しかもこのノボラ
ック樹脂として特定のフェノール性化合物とヒドロキシ
芳香族アルデヒド類及び他の特定のカルボニル化合物類
との重縮合物を選定することにより、従来品に比しパタ
ーンプロファイルおよび現像性に優れ高感度、高解像度
を有し、かつ特に仕上がり寸法のパターン依存性に優れ
ていることを見いだし、本発明に至った。
【0007】即ち、本発明の要旨は、アルカリ可溶性樹
脂、キノンジアジド系感光性化合物および溶剤を含有し
てなる感光性樹脂組成物において、該キノンジアジド系
感光性化合物が、下記一般式[A]で示される少なくと
も一種のフェノール性化合物(a)と、一般式[B]で
示される少なくとも一種のヒドロキシ芳香族アルデヒド
類(b)及び下記一般式[C]で示される少なくとも1
種のカルボニル化合物類(c)との重縮合物(d)のキ
ノンジアジドスルホン酸エステル化物であり、かつヒド
ロキシ芳香族アルデヒド類(b)とカルボニル化合物類
(c)との混合割合(モル比)が(b)/(c)で1/
99〜99/1であり、重縮合物(d)のポリスチレン
換算重量平均分子量が600〜2,000であることを
特徴とする感光性樹脂組成物に存する。
【0008】
【化2】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜
4のアルコキシ基又はヒドロキシ基を示し、R2 は炭素
数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基
を示し、R3 及びR4 はそれぞれ水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示し、
lは0〜3の整数を、mは0〜4の整数を、nは1〜5
の整数を示し、mとnの合計は5以下である。但し、l
またはmが2以上の整数の場合、複数のR1 又はR2
それぞれ同一でも異なっていてもよい。)
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
感光性樹脂組成物において、アルカリ可溶性樹脂として
例えば、ノボラック樹脂、レゾール樹脂、ポリビニルフ
ェノール樹脂、ポリアクリル酸樹脂等が使用できる。こ
のアルカリ可溶性樹脂の分子量は後述する感光性化合物
を構成するノボラック樹脂の分子量よりも大きく、両者
は明確に区別されるものである。すなわち、アルカリ可
溶性樹脂の重量平均分子量(ゲルパーミェーションクロ
マトグラフィー法によるポリスチレン換算の分析値)
(以下「MW」という)は、通常2,500〜30,0
00程度である。
【0010】アルカリ可溶性樹脂としては、特にノボラ
ック樹脂が好ましく、特に制限は無いが例えば、フェノ
ール類、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3,5−キシレノール、2,5−キシレノール、
2,3−キシレノール、3,4−キシレノール、2,
3,5−トリメチルフェノール、3,4,5−トリメチ
ルフェノール等のアルキルフェノール類、2−メトキシ
フェノール、4−メトキシフェノール、4−フェノキシ
フェノール等のアルコキシ又はアリールオキシフェノー
ル類、α−ナフトール、β−ナフトール、3−メチル−
α−ナフトール等のナフトール類、レゾルシノール、2
−メチルレゾルシノール、4−メチルレゾルシノール、
5−メチルレゾルシノール、カテコール、ピロガロール
等のポリヒドロキシベンゼン類等のモノマー成分から選
ばれた1種または2種以上と、ホルムアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラアルデヒド
等の脂肪族アルデヒド類、ベンズアルデヒド等の芳香族
アルデヒド類、アセトン等のアルキルケトン類等のカル
ボニル化合物から選ばれた1種または2種以上とを、塩
酸、硫酸、蓚酸等の酸触媒の存在下に於いて加熱し、重
縮合することにより得られるノボラック樹脂が好まし
い。
【0011】更に好ましくは、m−クレゾール及びp−
クレゾール、又はこれに更に2,5−キシレノール、
3,5−キシレノール、β−ナフトール、α−ナフトー
ル及びレゾルシノールから選ばれる少なくとも1種のフ
ェノール類の混合物を、ホルムアルデヒド、もしくはホ
ルムアルデヒド及びアセトアルデヒド又はパラアルデヒ
ドと重縮合して得られるノボラック樹脂である。m−ク
レゾール、p−クレゾール及びその他のフェノール類の
混合比率(モル比)は、通常、m−クレゾール:p−ク
レゾール:その他のフェノール類が1〜7:3〜7:0
〜5である。
【0012】上述のようなノボラック樹脂を製造する方
法としては常法に従い、例えば酸触媒の共存下、フェノ
ール類とカルボニル化合物を混合加熱、重縮合させる方
法が挙げられる。この酸触媒としては例えば塩酸、硝
酸、硫酸、等の無機酸、又はギ酸、蓚酸、酢酸等の有機
酸が用いられ、これらは、単独でも、又混合して使用し
てもよい。本発明の重縮合反応に於いては通常反応溶媒
を用いなくてもよいが溶媒を使用することもできる。こ
れら溶媒としては例えばメタノール、エタノール、プロ
パノール等のアルコール類やエチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等
のエーテル類が挙げられる。反応温度は一般式[A]で
示されるフェノール性化合物に応じて適宜選定される
が、通常10〜200℃であり、好ましくは20〜15
0℃である。反応終了後、一般的には内温を150〜2
50℃に上昇させ減圧下に未反応原料、酸触媒及び水を
留去し、ついで溶融したノボラック樹脂を取り出す。
【0013】又反応溶媒を用いたものは反応終了後、反
応混合物を水等の溶媒に添加することによりノボラック
樹脂を析出させ、析出物をろ取、乾燥することにより取
得することもできる。これらノボラック樹脂は単独で
も、又2種以上混合して用いてもよい。本発明のノボラ
ック樹脂の重量平均分子量は通常2,500〜30,0
00が好ましい。2,500未満ではポジ型レジストの
耐熱性が低下する傾向があり、30,000を超えると
感度の低下が著しくなる傾向があり、アルカリ可溶性樹
脂として良好なものが得られにくくなる。
【0014】本発明に於いては、キノンジアジド系感光
性化合物として、前記一般式[A]で示される少なくと
も一種のフェノール性化合物(a)と前記一般式[B]
で示される少なくとも一種のヒドロキシ芳香族アルデヒ
ド類(b)及び前記一般式[C]で示される少なくとも
一種のカルボニル化合物類(c)との重縮合物(d)の
キノンジアジドスルホン酸エステル化物であり、かつヒ
ドロキシ芳香族アルデヒド類(b)とカルボニル化合物
類(c)との混合割合(モル比)が(b)/(c)/で
1/99〜99/1であり、重縮合物(d)のポリスチ
レン換算重量平均分子量が600〜2,000であるキ
ノンジアジドスルホン酸エステル化物を用いることを必
須の要件とする。
【0015】前記一般式[A]、[B]および[C]に
於いて、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜
4のアルコキシ基又はヒドロキシ基を示し、R2 は炭素
数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基
を示し、R3 及びR4 はそれぞれ水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示し、
lは0〜3の整数をmは0〜4の整数を、nは1〜5の
整数を示し、mとnの合計は5以下である。但し、lま
たはmが2以上の整数の場合、複数のR1 又はR2 はそ
れぞれ同一でも異なっていてもよい。
【0016】炭素数1〜4の低級アルキル基としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、n−ブチル基等が挙げられ、炭素数1〜4の低級ア
ルコキシとしては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基、n−ブチル基等が挙げられ、アリール基とし
てはフェニル基等が、アラルキル基としてはベンジル基
等が挙げられる。
【0017】前記一般式[A]で表されるフェノール性
化合物(a)としては、例えばフェノール、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キシ
レノール、2,5−キシレノール、2,3−キシレノー
ル、3,4−キシレノール、2,3,5−トリメチルフ
ェノール、3,4,5−トリメチルフェノール、2−t
−ブチルフェノール、3−t−ブチルフェノール、4−
t−ブチルフェノール、レゾルシノール、2−メチルレ
ゾルシノール、4−メチルレゾルシノール、5−メチル
レゾルシノール、カテコール、4−t−ブチルカテコー
ル、ピロガロール、2−メトキシフェノール、3−メト
キシフェノール、4−メトキシフェノール、2−メトキ
シレゾルシノール、2,3−ジメトキシフェノール、
2,5−ジメトキシフェノール、3,5−ジメトキシフ
ェノール、2−エチルフェノール、3−エチルフェノー
ル、4−エチルフェノール、2,3,5−トリエチルフ
ェノール、3,4,5−トリエチルフェノール、2,3
−ジエチルフェノール、3,5−ジエチルフェノール、
2−イソプロピルフェノール、3−イソプロピルフェノ
ール、4−イソプロピルフェノール、2−プロピルフェ
ノール、3−プロピルフェノール、4−プロピルフェノ
ール、2−メトキシ−5−メチルフェノール、2−t−
ブチル−5−メチルフェノール、などを挙げることがで
き、これらの化合物は単独で又は2種以上組み合わせて
用いられる。
【0018】前記一般式[A]に於いては、R1 が炭素
数1〜2のアルキル基またはヒドロキシ基であるのが好
ましい。炭素数が多い場合、耐熱性及び感度が劣化する
傾向がある。具体的には、フェノール、o−クレゾー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キシレ
ノール、2,5−キシレノール、2,3−キシレノー
ル、3,4−キシレノール、レゾルシノール、2−メチ
ルレゾルシノール、ピロガロールが好ましい。さらに好
ましくは、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−
キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレ
ノール、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノールで
ある。
【0019】特に一般式[A]に於いて、R1 がメチル
基又は水酸基であり、lが1又は2であるのが好まし
い。一方、一般式[B]で示されるヒドロキシ芳香族ア
ルデヒド類(b)としてはo−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキ
シベンズアルデヒド、バニリン、o−バニリン、4−ヒ
ドロキシ−3−メチルベンズアルデヒド、2,3−ジヒ
ドロキシベンズアルデヒド、2,4−ジヒドロキシベン
ズアルデヒド、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ド、3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド、2−ヒドロキ
シ−5−メトキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシ−
4−メトキシベンズアルデヒド、5−ヒドロキシ−4−
メトキシベンズアルデヒド等を挙げることが出来る。こ
れら一般式[B]で示されるヒドロキシ芳香族アルデヒ
ド類(b)は単独でも又は任意の混合割合で混合して使
用して用いても良い。
【0020】前記一般式[B]に於いては、R2 が炭素
数1〜2のアルキル基又はメトキシ基であるのが好まし
い。またmは0〜2の整数、特に0又は1であるのが好
ましい。さらにnが1又は2の整数であるのが好まし
い。特にmが0、nが1であるのが好ましい。前記一般
式[C]で示されるカルボニル化合物類の内、アルデヒ
ド類としては例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、パラアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルア
ルデヒド等のアルキルアルデヒド類、ベンズアルデヒ
ド、フェニルアセトアルデヒド等が挙げられる。またケ
トン類としては、アセトン、エチルメチルケトン、アセ
トフェノン、ベンゾフェノン等が挙げられる。これら化
合物のうち全炭素数が2〜5のアルキルアルデヒド類、
ベンズアルデヒド、アセトンが好ましい。特に全炭素数
が2〜3のアルキルアルデヒド、ベンズアルデヒドが好
ましい。全炭素数が6以上のアルキルアルデヒド類では
感度の悪化及び耐熱性の低下が見られる。これら一般式
[C]で示されるカルボニル化合物類(c)は単独でも
又は任意の混合割合で混合して使用しても良い。
【0021】本発明では前記一般式[B]で示されるヒ
ドロキシ芳香族アルデヒド類(b)と前記一般式[C]
で示されるカルボニル化合物類(c)との混合割合はモ
ル比(b)/(c)で1/99〜99/1である必要が
ある。(b)/(c)の下限は好ましくは20/80以
上、更に好ましくは30/70以上、特に好ましくは4
0/60であり、一方、上限は95/5以下が好まし
く、特に90/10以下が好ましい。
【0022】前記一般式[B]で示されるヒドロキシ芳
香族アルデヒド類が多すぎると解像力が低下する傾向が
あり、他方、前記一般式[B]で示されるヒドロキシ芳
香族アルデヒド類が少なすぎると耐熱性の向上が小さく
又感度が低下する傾向がある。更に前記一般式[B]で
示されるヒドロキシ芳香族アルデヒド類が多すぎても、
少なすぎても仕上がり寸法のパターン依存性が大きくな
る傾向にある。尚、上記混合割合の規定に於いて(b)
及び(c)の割合は、それぞれ前記一般式[B]で示さ
れるヒドロキシ芳香族アルデヒド類(b)及び前記一般
式[C]で示されるカルボニル化合物類(c)の合計の
混合割合を示す。
【0023】上述のようなフェノール性化合物(a)と
前記一般式[B]で示されるヒドロキシ芳香族アルデヒ
ド類(b)及び前記一般式[C]で示されるカルボニル
化合物類とより重縮合物(d)を製造する方法として
は、前記アルカリ可溶性樹脂と同様の方法が採用され
る。但し、上記、重縮合物(d)の重量平均分子量は、
600〜2,000で、好ましくは700〜1,500
である必要がある。この重縮合物(d)の分子量が小さ
い場合、満足するマスキング効果が得られず、良好なパ
ターンプロファイルが得られない。逆に、分子量が大き
い場合、感度の悪化が著しい。
【0024】重縮合物(d)のキノンジアジドスルホン
酸エステル化物に於けるキノンジアジドスルホニル基と
しては、1,2−ペンゾキノンジアジド−4−スルホニ
ル基、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
基、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル基
等が挙げられる。重縮合物(d)のキノンジアジドスル
ホン酸エステル化物のエステル化率、つまり重縮合物
(d)の水酸基の水素に対するキノンジアジドスルホニ
ル基の置換率〔(重縮合物(d)のキノンジアジドスル
ホン酸エステル化物1分子当たりのキノンジアジドスル
ホニル基数)×100/(重縮合物(d)1分子当たり
の水酸基数)〕は、15〜100%、好ましくは、25
〜80%である。
【0025】なお、重縮合物(d)のエステル化反応
は、通常、重縮合物(d)と1,2−ベンゾキノンジア
ジド−4−スルホニルクロラリド、1,2−ナフトキノ
ンジアジド−4−スルホニルクロリド、1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホニルクロリドの如きキノン
ジアジドスルホニルクロリドとを有機溶媒中で室温下、
反応させることにより実施することができる。
【0026】本発明では上述のような特定の原料より合
成された重縮合物(d)に、キノンジアジド系感光基を
結合させた化合物を感光性化合物として使用するが、本
発明に於いては、発明で規定する感光性化合物を2種以
上併用して用いても良い。更に、本発明の効果を損わな
い範囲で、他の感光性化合物を混合して用いてもよい。
【0027】本発明で用いる溶剤としては、前記のキノ
ンジアジド系感光性化合物及びアルカリ可溶性樹脂を溶
解させることが出来るものであればよく、又、通常使用
時の操作性から、沸点が100〜180℃のものが好ま
しい。これら溶剤としては、例えば乳酸メチル、乳酸エ
チル、グリコール酸エチル等のグリコール酸エステル誘
導体類、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソル
ブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート等のグリコールエーテルエステル誘導体
類、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル等のケトンエ
ステル類、3−メトキシ−プロピオン酸メチル、3−エ
トキシプロピオン酸エチル等のアルコキシカルボン酸エ
ステル類、アセチルアセトン、シクロペンタノン、シク
ロヘキサノン、2−ヘプタノン等のケトン誘導体類、ジ
アセトンアルコールメチルエーテル等のケトンエーテル
誘導体類、アセトール、ジアセトンアルコール等のケト
ンアルコール誘導体類、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルホルムアミド等のアミド誘導体類、アニソール、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル等のエーテル誘導体
類等が挙げられる。又、必要に応じてキシレン、酢酸ブ
チル等を添加した混合溶媒を用いることもできる。中で
も、保存安定性、膜の均一性、安全性、取扱いの容易さ
等を勘案すると3−メトキシプロピオン酸メチル、乳酸
メチル、乳酸エチル又は2−ヘプタノンを主成分として
含む混合溶媒が好ましく用いられる。
【0028】本発明のフォトレジスト組成物におけるア
ルカリ可溶性樹脂の濃度は、通常、1〜30重量%であ
る。また、キノンジアジド系感光性化合物の濃度は0.
1〜15重量%である。更にアルカリ可溶性樹脂に対す
るキノンジアジド系感光性化合物の割合は、通常0.1
〜1.0の重量倍である。本発明の感光性樹脂組成物に
は、塗布性を向上させるために界面活性剤を添加するこ
とができる。中でもフッ素系界面活性剤が好ましい。
【0029】又、基板よりの乱反射光の影響を少なくす
るために吸光性材料を、又、感度向上のための増感剤等
をさらに添加することもできる。尚、IC製造において
は、使用する材料は微量金属に代表される不純物及びハ
ロゲンの含有量が極力少ない方が好ましいが、該感光性
樹脂組成物についても純度の向上のために、それぞれの
構成成分をそれぞれイオン交換法等により精製を行って
から混合して感光性樹脂組成物を製造しても、又、それ
ぞれの構成成分を混合して感光性樹脂組成物を製造して
からイオン交換法等により精製を行ってその使用に供し
ても良い。又、実際に集積回路の製造に使用するには、
サブμmのポアのフィルターにより濾過したものが供さ
れるのが通常である。幅射線としては、g線(436n
m)、i線(365nm)等、300〜500nmの波
長の光が好ましく用いられる。
【0030】本発明のフォトレジスト組成物は、公知の
方法に従って基板への塗布・露光・現像等の各工程を経
て使用される。フォトレジスト組成物を塗布する基板と
しては、シリコンウェハー等の半導体基板である。かか
る基板へのフォトレジスト組成物の塗布は通常、スピン
コーターが使用され、フォトレジスト組成物の膜厚は通
常0.3〜5μm程度である。通常フォトレジスト組成
物塗布後、基板をホットプレート上等で加熱し、溶媒を
除去後、マスクを通して露光し、基板上に所望のパター
ンを焼き付ける。露光には、g線(436nm)、i線
(365nm)等、300〜500nmの波長の光が好
適に使用される。露光後基板は必要に応じ、90〜12
0℃程度で60〜120秒程度加熱後、アルカリ水溶液
で現像される。アルカリ水溶液としては、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナト
リウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン等の第1級アミン類、ジエチル
アミン、ジ−n−プロピルアミン等の第2級アミン類、
トリエチルアミン、トリエチルアミン等の第3級アミン
類、テトラメチルアンモニウムハイドロキサイド、トリ
メチルヒドロキシエチルアンモニウムハイドロキサイド
等の第4級アンモニウム塩基の水溶液よりなるアルカリ
水溶液が好適に使用される。尚、現像液には必要に応じ
てアルコール、界面活性剤等を添加して使用してもよ
い。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
により何等限定されるものではない。尚、以下の実施例
に於いて、分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィーにより分析した結果のポリスチレン換算重量平
均分子量を、又、エステル化率は仕込モル比から求めた
エステル化率を表す。
【0032】ノボラック樹脂合成例1 1リットルセパラブルフラスコに、m−クレゾール23
7.9g、p−クレゾール190.3g、2,5−キシ
レノール53.7g、蓚酸2水化物15g及び35%塩
酸1mlを仕込み、攪拌下、内温を95℃に昇温し、9
0%アセトアルデヒド31.8gを滴下してその温度の
まま2時間反応し、その後37%ホルマリン水溶液を2
11.4gを滴下しその温度を維持したまま5時間反応
を行った。ついで内温を180℃に1.5時間かけて昇
温しながら水を系外へ留去し、留去後、更に内温を19
5℃に昇温し、20torrの減圧下、未反応のモノマ
ーを留去してノボラック樹脂(k)を得た。このものの
分子量は3500であった。
【0033】バラスト樹脂合成例1 300mlの4つ口フラスコにm−クレゾール75.6
g、2−ヒドロキシベンズアルデヒド32.03g、3
5%塩酸1.5ml及びエタノール120gを仕込み、
室温攪拌下、90%アセトアルデヒド12.83gを滴
下し、その後油浴温度を100℃に維持し8時間加熱還
流し反応を行った。反応終了後反応液に120gのエタ
ノールを加えた後、4リットルの水中に攪拌下、滴下
し、結晶物を析出させた。得られた結晶物をろ取後、水
2リットルにて3回洗浄した後乾燥させてノボラック樹
脂(a)を得た。このものの分子量は1060であっ
た。尚、アセトアルデヒド/2−ヒドロキシベンズアル
デヒド(仕込みモル比)は5/5であった。
【0034】バラスト樹脂合成例2 2−ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに4−ヒドロ
キシベンズアルデヒド32.03gを使用した以外はバ
ラスト樹脂合成例1と同様にしてノボラック樹脂(b)
を得た。このものの分子量は950であった。尚、アセ
トアルデヒド/4−ヒドロキシベンズアルデヒド(仕込
みモル比)は5/5であった。
【0035】バラスト樹脂合成例3 200mlの4つ口フラスコにm−クレゾール21.6
g、2−ヒドロキシベンズアルデヒド18.3g、35
%塩酸0.5ml及びエタノール50mlを仕込み、油
浴温度を100℃に維持し7時間加熱還流し反応を行っ
た。反応終了後反応液を、1リットルの水中に攪拌下、
滴下し、結晶物を析出させた。得られた結晶物をろ取
後、水1リットルにて3回洗浄した後乾燥させてノボラ
ック樹脂(c)を得た。このものの分子量は950であ
った。
【0036】バラスト樹脂合成例4 2−ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに4−ヒドロ
キシベンズアルデヒド18.3gを使用した以外はバラ
スト樹脂合成例3と同様にしてノボラック樹脂(d)を
得た。このものの分子量は720であった。
【0037】バラスト樹脂合成例5 1リットルのナス型フラスコにm−クレゾール324
g、蓚酸2水化物30g、35%塩酸3ml及びエタノ
ール300mlを加え室温攪拌下、90%アセトアルデ
ヒド117.5gを滴下し、その後油浴温度を100℃
に維持し5時間加熱還流し反応を行った。反応終了後反
応液を300mlエタノールにて希釈した後、3リット
ルの水中に攪拌下滴下し、結晶物を析出させた。得られ
た結晶物をろ取後、水3リットルにて3回洗浄した後乾
燥させてノボラック樹脂(e)を得た。バラスト樹脂
(e)の分子量は1058であった。
【0038】感光剤合成例1 300mlの4つ口フラスコにノボラック樹脂(a)2
1.24g及び1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホニルクロリド20.64gを仕込み、アセトン93
g、N−メチルピロリドン33gの混合溶媒に溶解さ
せ、トリエチルアミン7.65gを滴下し、室温にて2
時間反応後、反応液をろ過してトリエチルアミン塩酸塩
を除去した。ろ液を水1リットル中に攪拌下加え、析出
した結晶物をろ取、水洗、乾燥し、感光剤(P−1)を
得た。感光剤(P−1)のエステル化率43%である。
【0039】感光剤合成例2 ノボラック樹脂(b)23.65g及び1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホニルクロリド22.94g
を、アセトン104g、N−メチルピロリドン36gの
混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン8.50gを滴
下した以外は感光剤合成例1と同様にして、感光剤(P
−2)を得た。感光剤(P−2)のエステル化率は43
%である。
【0040】感光剤合成例3 ノボラック樹脂(c)22.98g及び1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホニルクロリド23.51g
を、アセトン104g、N−メチルピロリドン36gの
混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン8.96gを滴
下した以外は感光剤合成例1と同様にして、感光剤(P
−3)を得た。感光剤(P−3)のエステル化率は43
%である。
【0041】感光剤合成例4 ノボラック樹脂(d)23.73g及び1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホニルクロリド24.43g
を、アセトン107g、N−メチルピロリドン38gの
混合溶媒に溶解させ、トリエチルアミン9.31gを滴
下した以外は感光剤合成例1と同様にして、感光剤(P
−4)を得た。感光剤(P−4)のエステル化率は43
%である。
【0042】感光剤合成例5 300mlの4つ口フラスコに、ノボラック樹脂(e)
31.7g及び1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホニルクロリド29.0gを仕込み、アセトン160
ml、N−メチルピロリドン44mlの混合溶媒に溶解
させ、トリエチルアミン11.7gを滴下し、室温にて
2時間反応後、反応液をろ過してトリエチルアミン塩酸
塩を除去した。ろ液を水1リットル中に攪拌下加え、析
出した結晶物をろ取、水洗、乾燥し、感光剤(P−5)
を得た。感光剤(P−5)のエステル化率は40%であ
る。
【0043】フォトレジスト組成物調製例1 アルカリ可溶性樹脂としてノボラック樹脂(k)6.3
9gと感光剤(P−1)2.81gを乳酸エチル/酢酸
ブチルの重量比9/1の混合溶媒30.8gに溶解し、
孔径0.2μmのメンブレンフィルターにて濾過してフ
ォトレジスト組成物(PR−1)を得た。
【0044】フォトレジスト組成物調製例2〜5 下記表−1に記載のアルカリ可溶性樹脂及び感光剤を表
−1に示した割合で組み合わせた以外はフォトレジスト
組成物調製例1と同様にしてフォトレジスト組成物(P
R−2〜5)を得た。
【0045】実施例1〜2及び比較例1〜3 フォトレジスト組成物(PR−1)〜(PR−5)を下
記パターニング方法によりパターンニングし、感度、限
界解像力、耐熱性、CD差を評価し、結果を表−2に示
した。尚、表−2中、下記の記号及び用語はそれぞれ下
記の意味を示す。
【0046】Eth :2mm角の露光部を基板ま
で完全にアルカリ現像液で溶解させるのに必要な最小露
光量を露光時間で表示 Eo :マスク上で0.5μm幅のライン&スペ
ースパターンが1:1であるとき、露光後アルカリ現像
液により現像することにより露光部(スペース)未露光
部(ライン)の線幅は0.5μmの寸法で1:1に仕上
がる露光量を時間で表示 限界解像力 :露光量Eoにおいて解像可能な最小のラ
イン&スペースパターンのサイズで表示 耐熱性 :ウェハーをホットプレート上で5分間加
熱した場合、5μmライン&スペースのパターンが変形
しない最高温度(但し、5℃間隔) ΔCD :マスク上でのラインが0.5μm幅であ
り、かつマスク上でライン&スペースパターンが1:1
であるとき形成されるラインの仕上がり寸法線幅(LE
o(=0.5μm))と、マスク上でのラインが0.5
μm幅であり、かつマスク上でライン:スペースパター
ンが1:9であるとき形成されるラインの仕上がり寸法
線幅(LI)との差で示す(但し、露光量Eoの場合)
【0047】
【数1】ΔCD=LI−LEo
【0048】〔パターニング方法〕フォトレジスト組成
物をスピンコーターによりシリコンウェハーに塗布した
後、90℃のホットプレート上にて60秒間加熱して溶
媒を除去し、膜厚1.07μmのフォトレジスト塗布膜
を形成した。このものをニコン株製i−線ステッパー
(NA.=0.50)にて露光した後、110℃ホット
プレート上にて60秒間加熱し、次に2.38%水酸化
テトラメチルアンモニウム水溶液に60秒間浸し、現像
した。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】バラスト樹脂合成例6〜7 1リットルの4つ口フラスコに表−3に示す量のm−ク
レゾール、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、35%塩
酸及びエタノールを仕込み、室温攪拌下、表−3に示す
量の90%アセトアルデヒドを滴下し、その後油浴温度
を100℃に維持し8時間加熱還流し反応を行った。反
応終了後反応液に仕込んだエタノールと同量のエタノー
ルを加えた後、10リットルの水中に攪拌下、滴下し、
結晶物を析出させた。得られた結晶物をろ取後、水5リ
ットルにて3回洗浄した後乾燥させてノボラック樹脂
(f)及び(g)を得た。
【0052】バラスト樹脂合成例8〜10 300mlの4つ口フラスコに表−3に示す量のm−ク
レゾール、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、35%塩
酸及びエタノールを仕込み、室温攪拌下、表−3に示す
量の90%アセトアルデヒドを滴下し、その後油浴温度
を100℃に維持し8時間加熱還流し反応を行った。反
応終了後反応液に仕込んだエタノールと同量のエタノー
ルを加えた後、6リットルの水中に攪拌下、滴下し(な
お、合成例10の場合のみは5.5リットルの水中に撹
拌下、滴下した)、結晶物を析出させた。得られた結晶
物をろ取後、水2リットルにて2回洗浄した後乾燥させ
てノボラック樹脂(h)〜(j)を得た。
【0053】
【表3】
【0054】感光剤合成例6〜10 ノボラック樹脂の種類、量、1,2−キノンジアジド−
5−スルホニルクロリドの量、アセトンの量、N−メチ
ルピロリドンの量、トリエチルアミンの量をそれぞれ表
−4のようにしたこと以外、感光剤合成例1と同様にし
て表−4に記載の感光剤(P−6)〜(P−10)を得
た。
【0055】
【表4】
【0056】フォトレジスト組成物調製例6〜10 下記表−5に記載のアルカリ可溶性樹脂及び感光剤を表
−5に示した割合で組み合わせた以外はフォトレジスト
組成物調製例1と同様にしてフォトレジスト組成物(P
R−6)〜(PR−10)を得た。
【0057】
【表5】
【0058】実施例3〜7 フォトレジスト組成物(PR−6)〜(PR−10)
を、実施例1と同様にして評価した。結果を表−6に示
す。
【0059】
【表6】
【0060】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、高感度、
高解像力を有し、特に仕上がり寸法のパターン依存性が
少ない。即ち、マスク上でラインとスペースが密集して
いる場合と、ラインが孤立している場合とで、マスク上
で同一線幅のラインが、仕上がりレジストパターンに於
いても線幅の差が小さく設定値通りのパターンを精度良
く形成することができる。従って、特に微細加工用フォ
トレジストとして有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド系
    感光性化合物および溶剤を含有してなる感光性樹脂組成
    物において、該キノンジアジド系感光性化合物が、下記
    一般式[A]で示される少なくとも一種のフェノール性
    化合物(a)と、一般式[B]で示される少なくとも一
    種のヒドロキシ芳香族アルデヒド類(b)及び下記一般
    式[C]で示される少なくとも1種のカルボニル化合物
    類(c)との重縮合物(d)のキノンジアジドスルホン
    酸エステル化物であり、かつヒドロキシ芳香族アルデヒ
    ド類(b)とカルボニル化合物類(c)との混合割合
    (モル比)が(b)/(c)で1/99〜99/1であ
    り、重縮合物(d)のポリスチレン換算重量平均分子量
    が600〜2,000であることを特徴とする感光性樹
    脂組成物。 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜
    4のアルコキシ基又はヒドロキシ基を示し、R2 は炭素
    数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基
    を示し、R3 及びR4 はそれぞれ水素原子、炭素数1〜
    4のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示し、
    lは0〜3の整数を、mは0〜4の整数を、nは1〜5
    の整数を示し、mとnの合計は5以下である。但し、l
    またはmが2以上の整数の場合、複数のR1 又はR2
    それぞれ同一でも異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】(b)/(c)が20/80〜95/5で
    ある請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
JP33679495A 1994-12-27 1995-12-25 感光性樹脂組成物 Expired - Lifetime JP3784095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33679495A JP3784095B2 (ja) 1994-12-27 1995-12-25 感光性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-325875 1994-12-27
JP32587594 1994-12-27
JP33679495A JP3784095B2 (ja) 1994-12-27 1995-12-25 感光性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08234421A true JPH08234421A (ja) 1996-09-13
JP3784095B2 JP3784095B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=26571979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33679495A Expired - Lifetime JP3784095B2 (ja) 1994-12-27 1995-12-25 感光性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784095B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108425A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 旭有機材工業株式会社 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びノボラック型フェノール樹脂
KR20200081889A (ko) 2018-12-28 2020-07-08 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 경화막
KR20200083196A (ko) 2018-12-28 2020-07-08 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 경화막
KR20210068709A (ko) 2019-12-02 2021-06-10 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 경화막
KR20210081741A (ko) 2019-12-24 2021-07-02 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 경화막

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108425A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 旭有機材工業株式会社 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法及びノボラック型フェノール樹脂
KR20200081889A (ko) 2018-12-28 2020-07-08 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 경화막
KR20200083196A (ko) 2018-12-28 2020-07-08 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 경화막
KR20210068709A (ko) 2019-12-02 2021-06-10 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 경화막
KR20210081741A (ko) 2019-12-24 2021-07-02 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 경화막

Also Published As

Publication number Publication date
JP3784095B2 (ja) 2006-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0358871B1 (en) Radiation-sensitive positive resist composition
US5736292A (en) Radiation-sensitive positive resist composition comprising an alkali soluble resin made from m-cresol, 2,3,5-trimethyl phenol and optionally p-cresol and a polyphenol compound having alkyl or alkoxy side groups
KR100214234B1 (ko) 감광성 수지 조성물 및 이를 사용한 패턴의 형성 방법
JPH03294861A (ja) ポジ型フォトレジスト組成物
US5456996A (en) Radiation-sensitive positive resist composition
EP0435181B1 (en) Radiation-sensitive positive resist composition
JP2814721B2 (ja) ポジ型感放射線性レジスト組成物
KR100305333B1 (ko) 감광성수지조성물및이를사용한패턴의형성방법
JP3784095B2 (ja) 感光性樹脂組成物
KR100305958B1 (ko) 감광성수지조성물및그를사용한포토레지스트패턴형성방법
JP2555620B2 (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP3060712B2 (ja) ポジ型フォトレジスト組成物
US5861229A (en) Radiation-sensitive positive resist composition comprising a 1,2-quinone diazide compound, an alkali-soluble resin and a polyphenol compound
JP3443466B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JP3780019B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JP2830197B2 (ja) ポジ型レジスト組成物
JP3052330B2 (ja) 半導体製造用感放射線性樹脂組成物
JPH06242599A (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP2002244285A (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP3060748B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPH09230593A (ja) アルカリ可溶性樹脂及びこれを含むフォトレジスト組成物
JP2692403B2 (ja) ポジ型感放射線性レジスト組成物
JP3600375B2 (ja) ポジ型ホトレジスト組成物
JPH07230167A (ja) 感光性樹脂組成物
JP3258384B2 (ja) ポジ型感放射線性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050603

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050905

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060314

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term