JPH0823401A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の使用者が使用している場合であって
も、受信したファクシミリ情報が何の使用者宛のものな
のか直ちに認識できるファクシミリ装置を提供する。 【構成】 外部回線を介して通信制御部４が受信したフ
ァクシミリ情報と付随する受信情報をファクシミリ情報
記憶部８に一旦記憶させ、それを読み出して宛名コード
認識部３に転送し、受信情報に含まれる宛名コードを受
信者データに変換させて他の受信情報と共に表示制御部
２に転送し、表示部１に受信者情報を含む受信情報を表
示させることにより、使用者は受信したファクシミリ情
報が何の使用者宛のものなのか直ちに認識できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は通信回線を介して受信し
たファクシミリ情報を記憶する記憶手段から読み出され
たファクシミリ情報を記録紙上に記録すると共に、ファ
クシミリ情報と付随する受信情報を表示するようにした
ファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリ装置は従来は他のファクシ
ミリ装置から送られた画像を受信すると同時に記録紙上
に画像を記録するようになっていたが、記憶装置の能力
の向上や低価格化により大容量のメモリを具えて、受信
した画像データを一旦画像メモリに蓄えて、必要に応じ
て送られた画像を記録紙上に記録することにより、記録
紙の浪費を低減すると共に、受信した画像に加工を施し
た画像を出力することもできるようにしたファクシミリ
装置が知られている。例えば、特開平５−１９９３７８
号公報にはスキャナーで読み取った画像や回線を介して
受信した画像が相手先を特定する文字列が付加された名
称の画像ファイルとして、可撓性の光磁気ディスクに記
憶できるようにしたファクシミリ装置が開示されてい
る。かかるファクシミリ装置においては、受信した画像
のデータが表示装置に表示されるようになっており、そ
の表示内容を受信側の使用者が視認して記録紙に記録す
る必要があるかどうか判断できるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、一台のファ
クシミリ装置を複数の使用者が使用しており、それぞれ
ファクシミリ情報を受信する可能性がある場合に、受信
したファクシミリ情報が特定の使用者宛か否かを判断す
るには、受信したファクシミリ情報を一々表示装置に表
示させてその内容を確かめなければならず、多くのファ
クシミリ情報を受信した場合にはその判定作業が煩わし
いものであった。本発明は従来技術におけるかかる問題
点を解消すべく成されたものであり、受信したファクシ
ミリ情報を一旦記憶手段に記憶させるようにしたファク
シミリ装置において、複数の使用者が使用している場合
であっても、受信したファクシミリ情報が何の使用者宛
のものなのか直ちに認識できるファクシミリ装置を提供
することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、通信回線を介して受信したファクシミリ情
報と該ファクシミリ情報に付随する受信情報を記憶する
記憶手段と、該記憶手段から読み出されたファクシミリ
情報を記録紙上に記録する記録手段と、記憶手段から読
み出されたファクシミリ情報と付随する受信情報を表示
する表示手段を具えたファクシミリ装置において、受信
情報にはファクシミリ情報の受信者を特定する受信者識
別情報が含まれており、表示手段は受信者識別情報を含
む受信情報を表示し得るようにしたものである。

【０００５】

【作用】通信回線を介してファクシミリ情報を受信する
と、記憶手段はそのファクシミリ情報と、ファクシミリ
情報に付随して受信者を特定する受信者識別情報を含む
受信情報を記憶する。表示手段は記憶手段から読み出さ
れたファクシミリ情報と付随する受信情報を表示し、記
録手段は必要に応じてファクシミリ情報を記録紙上に記
録する。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図１は本発明の実施例に係るファクシミ
リ装置の機能ブロック図である。

【０００７】同図において、１は受信画像のデータを表
示する液晶表示装置から成る表示部、２は表示部１に表
示されるデータの制御を行う表示制御部、３は受信画像
データの宛名コードを識別して受信者データに変換する
と共に逆変換をも行う宛名コード認識部、４は外部回線
を介してファクシミリ情報の送受信の制御を行う通信制
御部、５は記録紙上にファクシミリ情報を記録すると共
に仕分け装置が付設された記録部、６は記録部５に記録
されるデータの記録を制御する記録制御部、７はファク
シミリ装置全体を制御するシステム制御部、８は外部回
線を介して受信したファクシミリ情報を記憶するファク
シミリ情報記憶部である。宛名コード認識部３および記
録制御部６には予め図示しない操作部の操作によりファ
クシミリ装置の使用者毎の宛名コードが設定登録されて
いる。

【０００８】次に、実施例の動作を説明する。始めに、
表示モードが選択された場合について説明する。表示モ
ードには受信したファクシミリ情報の受信情報を全て表
示する受信情報一括表示モードと、使用者毎の受信情報
を検索して表示する受信者検索表示モードが設定されて
いる。外部回線を介して他のファクシミリ装置からファ
クシミリ情報が送られると、通信制御部４が受信してフ
ァクシミリ情報記憶部８に格納させる。使用者の操作部
の操作により、受信情報一括表示モードが選択された時
には、システム制御部７が受信したファクシミリ情報を
一括表示させる指令を受けると、ファクシミリ情報記憶
部８に格納されていたファクシミリ情報の受信情報を読
み出して表示制御部２および宛名コード認識部３に転送
する。宛名コード認識部３は転送された受信情報の中の
宛名コードを識別して受信者データに変換し、表示制御
部２に転送する。表示制御部２はシステム制御部７に付
設された図示しないＲＯＭから読み出されたファクシミ
リ受信情報一覧表の帳票データにファクシミリ情報記憶
部８から読み出されたファクシミリ情報の中の受信日
時、送信元データ、ファイル番号および枚数データの受
信情報と共に、宛名コード認識部３から転送された受信
者データを当て込んで表示部１に出力する。図２はこう
して表示部１に表示されたファクシミリ受信情報一覧表
の一例を示したものである。使用者はファクシミリ受信
情報一覧表に表示された受信情報の中の当人に関する特
定のファイル番号を指定して、そのファクシミリ情報の
内容を表示部１に表示させ、必要に応じてそのファクシ
ミリ情報を記録部５で記録紙に記録させることができ
る。使用者の操作部の操作により、受信者検索表示モー
ドが選択された時には、同時に入力された受信者データ
が宛名コード認識部３に転送され、そこで、宛名コード
に変換される。システム制御部７は宛名コード認識部３
から転送された宛名コードに基づいてファクシミリ情報
記憶部８に格納されたファクシミリ情報を検索し、当該
宛名コードが付与された受信情報のみを抽出して表示制
御部２に転送する。表示制御部２はＲＯＭから読み出さ
れた受信者別ファクシミリ受信情報一覧表の帳票データ
にファクシミリ情報記憶部８から転送された各種受信情
報を当て込んで表示部１に出力する。図３は表示部１に
表示された図２に対応した受信者別ファクシミリ受信情
報一覧表を示したものである。このように、受信者検索
表示モードを選択すると、特定の受信者（使用者）の受
信情報のみが表示部１に表示されるから、使用者は当人
が必要としている受信情報のみを直ちに把握できる。

【０００９】次に、記録モードが選択された場合につい
て説明する。本実施例においては、特定の受信者に対し
ては従来のファクシミリ装置と同様に、ファクシミリ情
報の受信後、直ちに記録紙上に記録させる記録動作を行
わせる受信者指定自動記録モードと、記録排出された記
録紙を受信者毎に仕分ける仕分け記録モードが選択可能
になっている。使用者の操作部の操作により、受信者指
定自動記録モードが選択され、特定の受信者が指定され
た時には、通信制御部４が他のファクシミリ装置からフ
ァクシミリ情報を受信すると、システム制御部７はファ
クシミリ情報の中の宛名コードを記録制御部６に転送し
て、当該宛名コードが受信者指定自動記録モードの選択
と同時に入力された受信者データに対応するものか否か
を判断させる。その結果、入力された受信者データに対
応すると判断された時は、ファクシミリ情報記憶部８に
格納されていたファクシミリ情報を読み出して記録制御
部６に転送する。記録制御部６はファクシミリ情報記憶
部８から転送されたファクシミリ情報を記録部５に出力
し、直ちに記録紙上に記録させる。次に、使用者の操作
部の操作により、仕分け記録モードが選択された時に
は、記録制御部６はシステム制御部７から記録出力指令
データを受信すると、システム制御部７から転送された
宛名コードに基づいて当該受信者の宛名コードに割り当
てられた仕分け棚を指定し、記録部５にファクシミリ情
報が記録された記録紙を指定された仕分け棚に排出させ
る。こうして、ファクシミリ情報が記録された記録紙は
受信者毎に割り当てられた仕分け棚に仕分けられて排出
されるから、使用者は自分に割り当てられた仕分け棚を
確認して、その上に排出された記録紙を取り出すことに
より、当人が必要とする記録紙だけを全て落手すること
ができる。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
によれば、受信情報はファクシミリ情報の受信者を特定
する受信者識別情報を含み、表示手段は受信者識別情報
を含む受信情報を表示し得るようにしたので、複数の使
用者が使用している場合であっても、使用者は表示手段
に表示された受信者識別情報を視認することにより、受
信したファクシミリ情報が何の使用者宛のものなのか直
ちに認識できる。請求項２記載の発明によれば、受信者
識別情報に基づいて当該受信者の受信情報のみを検索し
て抽出し、その受信情報を表示手段に表示し得るように
したので、特定の使用者の受信情報だけを表示手段に表
示できるから、使用者が必要とする受信情報のみを得る
ことができる。請求項３記載の発明によれば、受信した
ファクシミリ情報に付随する受信情報に含まれる受信者
識別情報を判別して、それが特定の受信者に関するもの
であった時は、記録手段は直ちにファクシミリ情報を記
録紙上に記録するようにしたので、受信したファクシミ
リ情報を必ず記録紙上に記録したい使用者の要望に応え
ることができる。請求項４記載の発明によれば、ファク
シミリ情報に付随する受信情報に含まれる受信者識別情
報を判別して、ファクシミリ情報が記録された記録紙を
受信者毎に仕分けるようにしたので、複数の受信者宛に
ファクシミリ情報が送られ、記録紙上に記録された時
に、それらを紛れること無くそれぞれ該当する受信者毎
に振り分けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るファクシミリ装置の機能
ブロック図

【図２】表示部に表示されたファクシミリ受信情報一覧
表の一例を示した説明図

【図３】表示部に表示された受信者別ファクシミリ受信
情報一覧表を示した説明図

【符号の説明】

１ 表示部 ２ 表示制御部 ３ 宛名コード認識部 ４ 通信制御部 ５ 記録部 ６ 記録制御部 ７ システム制御部 ８ ファクシミリ情報記憶部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信回線を介して受信したファクシミリ
   情報と該ファクシミリ情報に付随する受信情報を記憶す
   る記憶手段と、該記憶手段から読み出されたファクシミ
   リ情報を記録紙上に記録する記録手段と、前記記憶手段
   から読み出されたファクシミリ情報と付随する前記受信
   情報を表示する表示手段を具えたファクシミリ装置にお
   いて、前記受信情報にはファクシミリ情報の受信者を特
   定する受信者識別情報が含まれており、前記表示手段は
   前記受信者識別情報を含む前記受信情報を表示し得るよ
   うにしたことを特徴とするファクシミリ装置。
2. 【請求項２】 受信者識別情報に基づいて当該受信者の
   受信情報のみを検索して抽出する受信者検索手段を有
   し、表示手段は前記受信者検索手段が検索して抽出した
   前記受信情報を表示し得るようにしたことを特徴とする
   請求項１記載のファクシミリ装置。
3. 【請求項３】 通信回線を介して受信したファクシミリ
   情報に付随する受信情報に含まれる受信者識別情報を判
   別し、該受信者識別情報が特定の受信者に関するもので
   あった時は、記録手段は直ちに記憶手段から読み出され
   たファクシミリ情報を記録紙上に記録するようにしたこ
   とを特徴とする請求項１記載のファクシミリ装置。
4. 【請求項４】 記録手段は該記録手段によりファクシミ
   リ情報が記録された記録紙を仕分ける仕分け手段を有
   し、ファクシミリ情報に付随する受信情報に含まれる受
   信者識別情報を判別して、ファクシミリ情報が記録され
   た記録紙を受信者毎に仕分けるようにしたことを特徴と
   する請求項１記載のファクシミリ装置。