JPH08232736A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

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JPH08232736A
JPH08232736A JP7035384A JP3538495A JPH08232736A JP H08232736 A JPH08232736 A JP H08232736A JP 7035384 A JP7035384 A JP 7035384A JP 3538495 A JP3538495 A JP 3538495A JP H08232736 A JPH08232736 A JP H08232736A
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speed
combustion engine
stepper motor
intake
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Hiroyuki Nishizawa
弘之 西澤
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    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ステッパモータによって吸気調整
弁を駆動する内燃機関の吸気制御装置に関し、エンジン
に急激に大きな負荷が加わってもエンジンの回転速度の
低下やエンストを招かないようにするとともに、吸気制
御を行なうステッパモータの脱調を回避できるようにす
ることを目的とする。 【構成】 アクセルペダルの操作量とは別個に吸気量を
調整しうる吸気調整弁13と、吸気調整弁13を駆動す
るステッパモータ14と、ステッパモータ14を制御す
るモータ制御手段25と、ステッパモータ14の作動速
度を制御するモータ作動速度制御手段27と、ステッパ
モータ145へ電力を供給するバッテリの電圧を検出す
るバッテリ電圧検出手段33とをそなえ、モータ作動速
度制御手段27が、内燃機関の運転状態がステッパモー
タ14を高速作動させる運転領域にある時に検出された
バッテリ電圧が設定値以下になると、ステッパモータ1
4の高速作動を禁止して低速作動させるように構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッパモータによっ
て吸気調整弁を駆動する内燃機関の吸気制御装置に関
し、特に、内燃機関のアイドル回転速度を調整するのに
用いて好適の、内燃機関の吸気制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の吸気系は、例えば図5
に示すように構成されている。図5において、1は内燃
機関の本体(以下、エンジンという)、2は燃焼室、3
は吸気通路である。吸気通路3は、上流側の集合通路4
と下流側の分配通路(吸気マニホルド)5とをそなえて
いる。集合通路4の入口部分にはエアクリーナ6が設け
られ、集合通路4と分配通路給5との間にはサージタン
ク7が設けられている。
【0003】そして、集合通路4とサージタンク7との
間にはスロットルバルブ8を内蔵したスロットルボディ
9が介装されている。このスロットルボディ9には、バ
イパス式のアイドルスピードコントローラ(ISC)1
0が設けられている。つまり、スロットルボディ9に
は、吸気通路3の一部を構成してスロットルバルブ8を
介装された主空気通路(主通路)11と、この主空気通
路11と並設されたバイパス通路(副通路)12とがそ
なえられる。そして、バイパス通路12には、アイドル
スピードコントロールバルブ(ISCバルブ)13が設
けられている。このISCバルブ13は、アイドルスピ
ードコントロールモータ(ISCモータ)14により駆
動されるようになっている。
【0004】ISCモータ14には、ステッパモータが
用いられており、電子制御ユニット(ECU)15から
の駆動パルスに応じて作動し、ISCバルブ13を所要
開度に調整する。このISCモータ14の作動速度は、
一定値〔例えば100PPS(パルス/秒)〕に設定さ
れている。なお、図5中、16はバイメタル式のリミッ
タ、17は排気通路、18は触媒コンバータ、19はイ
グニッションコイル、20は点火プラグ、21は燃圧レ
ギュレータ、22はフュエルインジェクタ、23はブロ
ーバイガス通路である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アイドリン
グ中に、例えばハンドルの急激な据えぎりを行なうとパ
ワーステアリング負荷が急増してエンジンに急激に大き
な負荷が加わることになる。このように、アイドリング
中、エンジンに急激に大きな負荷が加わると、ISCモ
ータとしてのステッパモータ14の作動速度が負荷増加
速度に追いつかず、エンジンの空気量不足を招き、特に
負荷のかかった直後(例えば、1〜2秒以内)に、エン
ジンの回転速度の低下を招き、更にはエンジンストール
(エンスト)にまで至ってしまう場合がある。
【0006】かかる不具合を解決するには、ステッパモ
ータ14の作動速度を速めればよい。例えばISCモー
タ14の作動速度(一定値)を100(パルス/秒)か
ら200(パルス/秒)へ速めることが考えられる。し
かし、このようにすると、今度は、ECU15からの駆
動パルスに対してステッパモータ14の作動が追従でき
なくなる場合が生じて、ステッパモータ14の脱調が発
生しやすくなる。
【0007】つまり、ステッパモータ14へ電力を供給
するバッテリの電圧が低下するとモータ14の発生トル
クが減少するため、ECU15からの駆動パルスに対し
てステッパモータ14の作動が追従できなくなることが
ある。また、ステッパモータ14にオイルが付着した場
合にもステッパモータ14の作動抵抗が増大するため、
ECU15からの駆動パルスに対してステッパモータ1
4の作動が追従できなくなることがある。
【0008】このようにステッパモータ14の作動がE
CU15からの駆動パルスに追従できなくなると、例え
ば、ECU15の指示が5パルスなのにステッパモータ
14は2パルスしか作動しないなどといった、ステッパ
モータ14の脱調が発生しやすくなる。このようにモー
タ14が脱調してしまうと、当然ながら、エンジンのア
イドル回転速度を適切に制御できなくなる。
【0009】例えば、図6はバッテリ電圧とステッパモ
ータの駆動速度と水温とに関するステッパモータの脱調
領域を示す図であり、図中、L1,L2,L3はそれぞ
れエンジンの冷却水温が25°C,80°C,−10°
Cの場合の脱調境界線であり、各線L1,L2,L3よ
りも下方の領域が脱調領域である。各温度毎に、ステッ
パモータの駆動速度が高くなるとバッテリの電圧があま
り低下しなくても脱調し易くなることがわかる。
【0010】ところで、ステッパモータの駆動速度を変
更するという技術も、従来から提案されており、例えば
特開平3−175128号公報には、モータの始動時や
停止直前や回転方向逆転時においてステッパモータの駆
動速度を速める技術が開示されている。また、特開昭5
8−72650号公報には、吸気絞り弁の目標開度と実
際の開度との差が大きい場合においてステッパモータの
駆動速度を速める技術が開示されており、特開昭59−
128934号公報には、ステッパモータの駆動位置が
大きい場合にステッパモータの駆動速度を遅くする技術
が開示されている。
【0011】しかしながら、これらの技術は、エンジン
に急激に大負荷が加わった場合に生じるエンジンの回転
速度の低下やエンストの発生を招いてしまうという課題
や、これを防止すべくステッパモータの駆動速度を速め
るとモータの脱調を招いてしまうという課題に鑑みたも
のではない。また、これらの公報においても、かかる課
題の解決に関する示唆もされていない。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、エンジンに急激に大きな負荷が加わってもエンジ
ンの回転速度の低下やエンストを招かないようにすると
ともに、吸気制御を行なうステッパモータの脱調を回避
できるようにした、内燃機関の吸気制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の内燃機関の吸気制御装置は、内燃機関の吸気
通路に設けられてアクセルペダルの操作量とは別個に吸
気量を調整しうる吸気調整弁と、該吸気調整弁を駆動す
るステッパモータと、該吸気調整弁を所要の開度に調整
すべく該ステッパモータを制御するモータ制御手段と、
該内燃機関の運転状態に応じて該ステッパモータの作動
速度を制御するモータ作動速度制御手段と、該ステッパ
モータへ電力を供給するバッテリの電圧を検出するバッ
テリ電圧検出手段とをそなえ、該モータ作動速度制御手
段が、該内燃機関の運転状態が該ステッパモータを高速
作動させる運転領域にある時に該バッテリ電圧検出手段
で検出された該バッテリ電圧が設定値以下になると、該
ステッパモータの高速作動を禁止して該ステッパモータ
を低速作動させるように構成されていることを特徴とし
ている。
【0014】請求項2記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置は、該吸気調整弁が、該内燃機関のアイドル回転
速度を調整するアイドルスピード制御弁として構成さ
れ、該モータ制御手段が、アイドル回転速度が該内燃機
関の運転状態に基づいて設定される目標アイドル回転速
度となるように該吸気調整弁の開度を調整すべく該ステ
ッパモータを制御するとともに、上記のステッパモータ
の高速作動禁止時には、該アイドル回転速度を該目標ア
イドル回転速度よりも高い所定の回転速度になるように
該ステッパモータの作動を制御するよう構成されている
ことを特徴としている。
【0015】請求項3記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置は、請求項1又は2記載の構成において、上記の
バッテリ電圧に関する設定値が、該内燃機関を冷却する
冷却水温に対応して設定されていることを特徴としてい
る。請求項4記載の本発明の内燃機関の吸気制御装置
は、請求項1又は2記載の構成において、該モータ制御
手段が、該バッテリ電圧が該設定値よりも低い下限値に
満たない場合には、該ステッパモータの作動を停止する
ように構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置は、請求項4記載の構成において、該バッテリ電
圧が該設定値よりも低い下限値に満たない場合には、該
バッテリ電圧の異常を警告する異常警告手段が設けられ
ていることを特徴としている。請求項6記載の本発明の
内燃機関の吸気制御装置は、請求項1又は2記載の構成
において、該吸気調整弁の設けられた該吸気通路が、該
アクセルペダルの操作量に応じて開閉するスロットル弁
の設けられた主空気通路をバイパスするバイパス通路と
して構成され、該吸気調整弁が該バイパス通路の開度を
調整するように構成されていることを特徴としている。
【0017】請求項7記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置は、請求項1又は2記載の構成において、上記の
ステッパモータを高速作動させる内燃機関の運転領域
が、該内燃機関の回転数が所定の機関回転数以下の運転
領域に設定されていることを特徴としている。請求項8
記載の本発明の内燃機関の吸気制御装置は、請求項1,
2,7のいずれかに記載の構成において、上記のステッ
パモータを高速作動させる内燃機関の運転領域が、該内
燃機関の冷却水温が所定温度以上の運転領域に設定され
ていることを特徴としている。
【0018】請求項9記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置は、内燃機関の吸気通路に設けられてアクセルペ
ダルの操作量とは別個に吸気量を調整しうる吸気調整弁
と、該吸気調整弁を駆動するステッパモータと、該内燃
機関の運転状態に応じて該ステッパモータの作動速度を
制御するモータ作動速度制御手段と、該ステッパモータ
へ電力を供給するバッテリの電圧を検出するバッテリ電
圧検出手段とをそなえ、該モータ作動速度制御手段が、
該内燃機関の回転数が所定の機関回転数以下で且つ該内
燃機関の冷却水温が所定温度以上の運転領域の時に該バ
ッテリ電圧検出手段で検出された該バッテリ電圧が設定
値以下になると、該ステッパモータの高速作動を禁止し
て該ステッパモータを低速作動させるように構成されて
いることを特徴としている。
【0019】
【作用】上述の請求項1記載の本発明の内燃機関の吸気
制御装置では、ステッパモータが、モータ作動速度制御
手段で作動速度を制御されながら、モータ制御手段の制
御により吸気調整弁を所要の開度に駆動し、この吸気調
整弁により内燃機関の吸気量がアクセルペダルの操作量
とは別個に調整される。
【0020】モータ作動速度制御手段では、内燃機関の
運転状態に応じてステッパモータの作動速度を制御し、
特に、このモータ作動速度制御手段は、該内燃機関の運
転状態が該ステッパモータを高速作動させる運転領域に
ある時に該バッテリ電圧検出手段で検出された該バッテ
リ電圧が設定値以下になると、該ステッパモータの高速
作動を禁止して該ステッパモータを低速作動させる。
【0021】上述の請求項2記載の本発明の内燃機関の
吸気制御装置では、モータ制御手段が、該ステッパモー
タを制御することで、アイドルスピード制御弁としての
該吸気調整弁が開度を調整されて、アイドル回転速度が
該内燃機関の運転状態に基づいて設定される目標アイド
ル回転速度となるように調整される。該モータ制御手段
は、上記のステッパモータの高速作動禁止時には、該ア
イドル回転速度を該目標アイドル回転速度よりも高い所
定の回転速度になるように該ステッパモータの作動を制
御する。
【0022】上述の請求項3記載の本発明の内燃機関の
吸気制御装置では、上記のバッテリ電圧に関する設定値
が、該内燃機関を冷却する冷却水温に対応して設定され
るので、該バッテリ電圧と該冷却水温とに対応して発生
しやすくなるステッパモータの高速運転時の脱調を回避
し易くなる。上述の請求項4記載の本発明の内燃機関の
吸気制御装置では、該モータ制御手段が、該バッテリ電
圧が該設定値よりも低い下限値に満たない場合には、該
ステッパモータの作動を停止するので、該ステッパモー
タの誤作動によるエンジンストールの可能性が低減され
る。
【0023】上述の請求項5記載の本発明の内燃機関の
吸気制御装置では、該バッテリ電圧が該設定値よりも低
い下限値に満たない場合には、異常警告手段が該バッテ
リ電圧の異常を警告する。上述の請求項6記載の本発明
の内燃機関の吸気制御装置では、該吸気調整弁がスロッ
トル弁の設けられた主空気通路をバイパスするバイパス
通路の開度を調整するので、該吸気調整弁が主空気通路
の吸気流通の妨げにならない。
【0024】上述の請求項7記載の本発明の内燃機関の
吸気制御装置では、該内燃機関の回転数が所定の機関回
転数以下の運転領域の時に、上記のステッパモータが高
速に作動する。上述の請求項8記載の本発明の内燃機関
の吸気制御装置では、該内燃機関の冷却水温が所定温度
以上の運転領域の時に、上記のステッパモータが高速に
作動する。
【0025】上述の請求項9記載の本発明の内燃機関の
吸気制御装置では、ステッパモータが、モータ作動速度
制御手段で作動速度を制御されながら吸気調整弁を駆動
し、この吸気調整弁により内燃機関の吸気量がアクセル
ペダルの操作量とは別個に調整される。モータ作動速度
制御手段では、内燃機関の運転状態に応じてステッパモ
ータの作動速度を制御し、特に、このモータ作動速度制
御手段は、該内燃機関の回転数が所定の機関回転数以下
で且つ該内燃機関の冷却水温が所定温度以上の運転領域
の時に該バッテリ電圧検出手段で検出された該バッテリ
電圧が設定値以下になると、該ステッパモータの高速作
動を禁止して該ステッパモータを低速作動させる。
【0026】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1〜図4は本発明の一実施例としての内
燃機関の吸気制御装置を示すものである。この吸気制御
装置は、図1に示すように、吸気調整弁13と、吸気調
整弁13を駆動するステッパモータ14と、このステッ
パモータ(以下、STMともいう)14を制御するモー
タ制御手段25とをそなえている。
【0027】ステッパモータ14の駆動対象となる吸気
調整弁13は、アクセルペダルの操作量に応じて開度調
整されるスロットル弁ではなく、アクセルペダルの操作
量とは別個に吸気量を調整しうる吸気調整弁であり、例
えば従来例の内燃機関の吸気系(図5参照)として説明
したようなアイドルスピードコントローラ(ISC)1
0のアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバル
ブ)が相当する。したがって、本装置にかかるステッパ
モータ14は、従来例の内燃機関の吸気系におけるアイ
ドルスピードコントロールモータ(ISCモータ)に相
当する。
【0028】モータ制御手段25は、電子制御ユニット
(ECU)15内の一機能要素として構成され、アイド
ルスイッチ30からのオン信号を受けると、ステッパモ
ータ14を通じて吸気調整弁(ISCバルブ)13を所
要の開度に調整する。このため、モータ制御手段25に
は、ステッパモータ14の作動指令値を設定するモータ
作動指令値設定手段26がそなえられている。
【0029】このモータ作動指令値設定手段26は、目
標アイドル回転数Neiaに基づいてモータ作動指令値を
設定するが、目標アイドル回転数Neiaは、例えば図2
に曲線C1で示すように、エンジン1(図5参照)の冷
却水の水温Twに対応するようにして設定される。つま
り、曲線C1で示すような水温Twと目標アイドル回転
数Neiaとの対応関係がマップとして記憶されていて、
このマップに基づいて、水温センサ31で検出された水
温Twに対応した目標アイドル回転数Neiaが求められ
るようになっている。
【0030】なお、曲線C1で示す目標アイドル回転数
Neiaの特性は、水温Twの低い領域では高く、水温T
wが高くなるのにしたがって低下していくようになって
いる。この図2に示す例では、水温Twが−10°Cの
とき目標アイドル回転数Neiaが2000rpm 、水温T
wが20°Cのとき目標アイドル回転数Neiaが150
0rpm 、水温Twが40°Cのとき目標アイドル回転数
Neiaが1100rpm、水温Twが80°Cのとき目標
アイドル回転数Neiaが800rpm に設定され、水温T
wが80°C以上では目標アイドル回転数Neiaが80
0rpm に固定されている。
【0031】そして、エンジン回転数センサ32で検出
されたエンジン回転数(実アイドル回転数)Neirと目
標アイドル回転数Neiaとの差に応じて、例えば実アイ
ドル回転数Neirが目標アイドル回転数Neiaよりも低
い(即ち、Neir<Neia)場合は、ISCバルブ13
の開度を広げる方向にステッパモータ14の作動指令値
を設定する。
【0032】また、実アイドル回転数Neirが目標アイ
ドル回転数Neiaよりも高い(即ち、Neir>Neia)
場合は、ISCバルブ13の開度を狭める方向にステッ
パモータ14の作動指令値を設定する。モータ制御手段
25には、さらに、ステッパモータ14の作動速度を制
御する機能(モータ作動速度制御手段)27が設けられ
ており、このモータ作動速度制御手段27を通じて、内
燃機関(エンジン)の運転状態に応じてステッパモータ
14の作動速度を制御するようになっている。
【0033】つまり、モータ作動速度制御手段27に
は、モータ作動速度設定手段27Aがそなえられてお
り、モータ作動速度設定手段27Aでは、ステッパモー
タ14の作動速度として標準速度〔例えば100PPS
(パルス/秒)〕と高速〔例えば200PPS〕との2
種類を用意しており、所定条件を満たした場合のみ高速
モードを選択するようになっている。
【0034】この高速モードを選択する条件は、エンジ
ンの冷却水の水温Tw,エンジンのアイドル回転数Ne
i ,バッテリ電圧Vbのそれぞれに関して与えられてお
り、水温判定手段27B,エンジン回転数判定手段27
C,電圧判定手段27Dで、水温センサ31,エンジン
回転数32,バッテリ電圧センサ(バッテリ電圧検出手
段)33からの各検出値を基準値と比較することで、高
速モード選択条件にあるか否かを判定するようになって
いる。
【0035】また、モータ作動速度制御手段27には、
各判定手段27B,27C,27Dの判定結果から、こ
の吸気制御装置のモータ系に何らかの故障があるか否か
について判定する、故障判定手段27Eがさらに設けら
れおり、故障が判定された場合は、モータ14の作動を
停止して、故障判定手段27Eからの判定信号(ダイヤ
グノシス信号)に基づいて、故障表示手段28にその旨
が表示されるようになっている。なお、故障表示手段2
8は後述するがバッテリ電圧の異常を警告する異常警告
手段としても機能する。
【0036】ところで、上記の高速モード選択条件と
は、暖気が十分に進んでいること、アイドル回転数
Nei が低い所定の領域にあること、バッテリ電圧が
所定レベル以上あること、の3つが設けられており、こ
れらのいずれもが成立した場合のみ高速モードを選択す
る。各条件は、具体的に次のように与えられる。即ち、
条件はエンジンの冷却水の水温Twが予め設定された
基準値Tw1 以上であること、条件はアイドル回転数
Nei が予め設定された第1の基準値Ne1 よりも小さ
く予め設定された第2の基準値Ne2 (Ne1 >N
2 )以上であること、条件はバッテリ電圧Vbが所
定レベルVb1 以上あること、としている。
【0037】ステッパモータ14を高速作動させる際
に、このように条件を設定しているのは次のような考え
からである。すなわち、第1にステッパモータ14を高
速作動させる必要があるときだけ高速運転を行ない、そ
うでないときには標準速度で作動させるようにして、高
速運転の頻度を減じてバッテリの負担を軽減するように
したいためである。第2に、ステッパモータ14を高速
作動させると脱調を生じるおそれがある場合には、高速
運転は行なわないようにして、ステッパモータ14の脱
調発生を回避できるようにしたいためである。
【0038】第1の理由に関して、ステッパモータ14
を高速作動させる必要があるのは、エンジンに急激に大
負荷が加わった時に回転低下を生じてエンストの発生の
おそれがある場合であり、アイドル回転数Nei が十分
に大きい(例えば、回転数閾値をNe1 とすると、Ne
i >Ne0 )とこのようにおそれが小さい。そこで、条
件,が設けられているのである。
【0039】つまり、条件は、暖気が十分に進む前
(即ち、暖気途中)には、エンジンの冷却水の水温Tw
が低く、図2の曲線C1に示すように目標アイドル回転
数Neiaが大きく設定される。したがって、目標アイド
ル回転数Neiaに対応して適切に制御ができていれば、
エンジンの冷却水の水温Twが低い領域(例えば、水温
閾値をTw1 とすると、Tw<Tw1 )では実アイドル
回転数Neirも十分に大きく(Neir>Ne1)、エン
ジンに急激に大負荷が加わっても回転低下を生じにくく
エンストの発生のおそれがない。
【0040】そこで、エンジンの暖気途中は高速モード
を実行しないように、高速モード選択の条件として、エ
ンジンの冷却水の水温Twがある程度高い領域(Tw>
Tw 1 )であることと規定しているのである。ここで
は、エンジンに急激に大負荷が加わっても回転低下を生
じにくくエンストの発生のおそれがないアイドル回転数
閾値Ne1 を例えば1100rpm と設定すると、図2の
曲線C1から読み取れるように、目標アイドル回転数N
eiaが1100rpm となる冷却水の水温Twは40°C
であるため、条件は、具体的には冷却水の水温Tw領
域(Tw≦Tw1 )がTw≦40°Cであることと規定
することができる。この条件は、図2を参照すると、T
w=40°Cの直線T1よりも右の領域(図2中の領域
β1,β2,γ2)と規定することに相当する。
【0041】ところで、図2中の領域α,γ1のように
暖機中の水温領域(Tw≦40°C)であっても、実ア
イドル回転数NeirがNe1 (例えば1100rpm )以
上なければ〔即ち、Neir<Ne1 (例えば1100rp
m )ならば〕、水温Twに対してエンジン回転数Neが
低過ぎることになる。そこで、モータ作動速度制御手段
26では、この暖機中の水温領域に実エンジン回転数N
eirが閾値Ne1 よりも低ければ(図2中の領域γ
1)、故障判定手段27Eを通じてこの旨(水温Twに
対してエンジン回転数Neが低過ぎる)を示すためのダ
イヤグノシス信号を出力し出力して、故障表示手段28
を通じて表示し、モータ14の作動を停止するようにな
っている。
【0042】また、条件を言い換えると、実アイドル
回転数Neirが上限値(Ne1 )と下限値(Ne2 )と
で規定された範囲内にあることである。このうち上限値
については、暖気が十分に進んでいても、図2中の領域
β1のようにアイドル回転数が十分に大きければ、やは
りエンジンに急激に大負荷が加わっても回転低下を生じ
にくくエンストの発生のおそれがない。
【0043】そこで、高速作動の必要性のある場合に限
定すべく、上記のアイドル回転数閾値Ne1 を上限値と
し、実アイドル回転数Neirが閾値(=上限値)Ne1
未満であること(Neir<Ne1 )を、高速モード選択
の条件として規定しているのである。条件の下限値N
2 の設定は、第2の理由に関しており、目標アイドル
回転数Neirは水温Twの上昇とともに低下して、一定
値を保持するようになっているが、下限値Ne2 はこの
水温上昇後のアイドル回転数Neの一定値又はこれに近
い値であり、図2中の領域γ2のように、実アイドル回
転数Neirがこの下限値Ne2 (例えば800rpm )以
上なければ〔即ち、Neir<Ne2 (800rpm )なら
ば〕、水温Twに対してエンジン回転数Neが低過ぎる
ことになる。この場合には、故障が生じているものと推
測できる。
【0044】そこで、実アイドル回転数Neirがこの下
限値Ne2 以上を高速モード選択の条件として規定し、
実アイドル回転数Neirが下限値Ne2 以上ない場合に
は、ステッパモータ14の運転は行なわず、この旨(水
温Twに対してエンジン回転数Neが低過ぎる)を示す
ダイヤグノシス信号を出力するようになっている。ま
た、条件も、第2の理由に関しており、バッテリ電圧
Vbが所定レベルVb1 以上なければ、ステッパモータ
14を高速作動させると脱調を生じるおそれがあるた
め、ステッパモータ14を高速作動させると脱調を生じ
るおそれのないようにバッテリ電圧Vbが確保されてい
ることを高速モード選択の条件として規定しているので
ある。
【0045】この所定レベルVb1 は、従来例でも説明
したように、エンジンの温度(具体的にはエンジン温度
に対応する水温Tw)に依存しており、図3に示す曲線
C2のような特性があり、高速モード選択の条件は、バ
ッテリ電圧Vbがこの曲線C2よりも上方の領域〔高速
運転(200PPS〕しても脱調を生じるおそれのない
領域〕A内にあることとに相当する。
【0046】バッテリ電圧Vbは、所定レベルVb
1 (図3の曲線C2)以下であっても、標準速度運転
(100PPS〕については十分に電力を供給できると
いう境界Vb2 (図3の曲線C3)が考えられ、バッテ
リ電圧VbがこのようなレベルVb 1 とレベルVb2
の間の領域B内にある場合が考えられる。本装置では、
図2中の領域β2のように、高速モード選択の条件,
が成立しながら、このバッテリ電圧Vbに関する条件
か成立しない(Vb<Vb1 )場合に、もしもバッテ
リ電圧Vbがこの領域B内にあれば、高速運転を行なう
代わりに、モータ作動速度は標準速度にしながらアイド
ル回転数を高めて、エンジンに急激に大負荷が加わった
場合にも回転低下を生じにくくエンストの発生のおそれ
がないように、アイドル回転数の制御で対処している。
【0047】このため、モータ作動速度制御手段27で
は、条件,が成立しながら、バッテリ電圧Vbが領
域B内にあるときには、通常よりも高いアイドル回転数
に切り替える旨の信号をモータ作動速度指令値設定手段
26に出力するとともに、モータ作動速度を標準速度に
設定するようになっている。この場合の高いアイドル回
転数の値は、エンジンに急激に大負荷が加わった場合に
も回転低下を生じにくくエンストの発生のおそれがない
回転数閾値Ne1 が相当し、本実施例の場合に1100
rpm が相当する。
【0048】さらに、もしもバッテリ電圧Vbが所定レ
ベルVb2 (図3の曲線C3)未満であれば、バッテリ
電圧が低過ぎて標準速度によるモータ作動にも支障があ
るので、モータの作動は行なわす、この旨(バッテリ電
圧が低過ぎる)を示すためのダイヤグノシス信号を出力
して、故障表示手段28を通じて表示するようになって
いる。
【0049】本発明の一実施例としての内燃機関の吸気
制御装置は、上述のように構成されているので、例えば
図4のフローチャートに示すように吸気制御(アンドリ
ング時の吸気制御)が行なわれる。図4のフローチャー
トは、所定の周期で繰り返され、まず、アイドルスイッ
チ30,水温センサ31,エンジン回転数センサ32,
バッテリ電圧センサ33からアイドルスイッチのオンオ
フ,水温Tw,エンジン回転数Ne,バッテリ電圧Vb
の各検出情報を取り込む(ステップS10)。そして、
ステップS20で、アイドルスイッチがオン状態かを判
定して、アイドルスイッチがオン状態でなければ、アン
ドリング時の吸気制御は不要であり、これは行なわな
い。
【0050】一方、アイドルスイッチがオン状態なら
ば、アンドリングのための吸気制御が必要であり、ま
ず、ステップS30に進んで、水温Twが所定値Tw1
(例えば40°C)以上あるか否かを判定する。ここ
で、水温Twが所定値Tw1 以上あれば、ステップS4
0に進んで、エンジン回転数Neが所定値Ne1 (例え
ば1100rpm )以上あるか否かを判定する。
【0051】さらに、ここで、エンジン回転数Neが所
定値Ne1 以上あれば(これは図2に示す領域β1に相
当する)、ステップS50に進んで、バッテリ電圧Vb
がモータの運転を可能とする領域(運転可能領域)にあ
るか否かを判定する。この運転可能領域は図3における
領域A及び領域Bであり、このステップS50の判定
は、バッテリ電圧Vbが図3における領域A又は領域B
にあるか否かに相当する。
【0052】そして、バッテリ電圧Vbが運転可能領域
(領域A又は領域B)にあれば、ステップS110に進
んで、モータの作動速度として標準モード(100PP
S)を選択する。一方、バッテリ電圧Vbが運転可能領
域(領域A又は領域B)になければ、図2に示す領域β
2に相当し、この場合には、ステップS150に進ん
で、ダイヤグノシス出力(ダイヤグ出力)1を行ない、
故障表示手段28を通じてその旨を表示し、モータ14
の作動は行なわない。このダイヤグ出力1はバッテリ電
圧が低過ぎて標準速度によるモータ作動にも支障がある
旨のダイヤグノシス信号である。
【0053】また、ステップS40に進んで、エンジン
回転数Neが所定値Ne1 以上なければ、ステップS4
0からステップS60に進んで、エンジン回転数Neが
所定値Ne2 (例えば800rpm )以上あるか否かを判
定する。ここで、エンジン回転数Neが所定値Ne2
上あれば(これは図2に示す領域β2に相当する)、ス
テップS70に進んで、バッテリ電圧Vbが運転可能領
域(領域A又は領域B)にあるか否かを判定する。
【0054】バッテリ電圧Vbが運転可能領域(領域A
又は領域B)になければ、上述のステップS150に進
んで、ダイヤグ出力1を行ない、バッテリ電圧Vbが運
転可能領域(領域A又は領域B)にあれば、次に、ステ
ップS80に進んで、バッテリ電圧Vbが高速運転可能
領域(領域A)にあるか否かを判定する。ここで、バッ
テリ電圧Vbが高速運転可能領域(領域A)にあれば、
ステップS120に進んで、モータの作動速度として高
速モード(200PPS)を選択する。一方、バッテリ
電圧Vbが高速運転可能領域(領域A)になければ、ス
テップS130に進んで、モータ作動速度を標準モード
(100PPS)に設定するとともに、通常よりも高い
アイドル回転数Ne1 (1100rpm )に切り替える旨
の信号をモータ作動速度指令値設定手段26に出力する
とともに、モータ作動速度として標準モード(100P
PS)を選択する。
【0055】また、ステップS60で、エンジン回転数
Neが所定値Ne2 以上なければ(これは図2に示す領
域γ2に相当する)、ステップS140に進んで、ダイ
ヤグノシス出力(ダイヤグ出力)2を行ない、故障表示
手段28を通じてその旨を表示し、モータ14の作動は
行なわない。このダイヤグ出力2は水温Twに対してエ
ンジン回転数Neが低過ぎる旨のダイヤグノシス信号で
ある。
【0056】一方、ステップS30で、水温Twが所定
値Tw1 (例えば40°C)以上ないとされると、ステ
ップS90に進んで、エンジン回転数Neが所定値Ne
1 (例えば1100rpm )未満か否かを判定する。エン
ジン回転数Neが所定値Ne 1 未満なら(これは図2に
示す領域γ1に相当する)、ステップS140に進ん
で、ダイヤグ出力2を行なう。
【0057】エンジン回転数Neが所定値Ne1 未満で
なければ(これは図2に示す領域αに相当する)、ステ
ップS100に進んで、バッテリ電圧Vbが運転可能領
域(領域A又は領域B)にあるか否かを判定する。バッ
テリ電圧Vbが運転可能領域(領域A又は領域B)にあ
れば、ダイヤグ出力1を行ない(ステップS150)、
バッテリ電圧Vbが運転可能領域(領域A又は領域B)
にあれば、ダイヤグ出力2を行なう(ステップS14
0)。
【0058】このようにして、本装置では、冷却水の水
温TwがTw1 (例えば 40°C)未満の暖気途中
や、冷却水の水温TwがTw1 (40°C)以上の暖気
後であってもエンジン回転数Neが大きい(Ne≧Ne
1 )場合には、ステッパモータ14を標準速度で作動さ
せることになる。このような条件下では、エンジンに急
激に大負荷が加わってもエンジンの回転低下やエンスト
の発生のおそれがなく、ステッパモータ14を高速作動
させる必要がないので、標準速度で作動させることで、
高速運転の頻度を減じてバッテリの負担を軽減すること
ができる。
【0059】また、冷却水の水温TwがTw1 (40°
C)以上の暖気後であってエンジン回転数Neが大きく
ない(Ne<Ne1 )場合には、バッテリの電圧Vbが
モータ14を高速作動させても脱調を招かないだけ十分
にあれば、ステッパモータ14を高速作動させるので、
エンジンに急激に大負荷が加わってもエンジンの回転低
下やエンストの発生のおそれがなくなる。さらに、バッ
テリの電圧Vbがモータ14を高速作動させるには不十
分だが標準速度で作動させるには脱調を招かないだけ十
分にあれば、ステッパモータ14は標準速度で作動させ
るがアイドル回転数Neiaを高めるため、エンジンに急
激に大負荷が加わってもエンジンの回転低下やエンスト
の発生のおそれがなくなる。
【0060】さらに、エンジン回転数Neが水温Twに
応じた目標アイドル回転数Neiaまで上がらない場合
や、バッテリの電圧Vbがモータ14を標準速度で作動
させるに十分な大きさに達していない場合には、これら
が、故障表示手段28を通じて表示されるので、ドライ
バが故障を的確に認識でき、速やかに修理等の処理を施
すことができる。また、この故障時には、モータ14の
作動が行なわれないので、モータ14の誤動作が回避さ
れる。
【0061】なお、本実施例では、バイパス通路(図5
参照)にISCバルブを設けてアイドル制御を行なう場
合を説明したが、もちろん、本装置は主空気通路にIS
Cバルブを設けたものにも適用しうる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の内燃機関の吸気制御装置によれば、内燃機関の吸
気通路に設けられてアクセルペダルの操作量とは別個に
吸気量を調整しうる吸気調整弁と、該吸気調整弁を駆動
するステッパモータと、該吸気調整弁を所要の開度に調
整すべく該ステッパモータを制御するモータ制御手段
と、該内燃機関の運転状態に応じて該ステッパモータの
作動速度を制御するモータ作動速度制御手段と、該ステ
ッパモータへ電力を供給するバッテリの電圧を検出する
バッテリ電圧検出手段とをそなえ、該モータ作動速度制
御手段が、該内燃機関の運転状態が該ステッパモータを
高速作動させる運転領域にある時に該バッテリ電圧検出
手段で検出された該バッテリ電圧が設定値以下になる
と、該ステッパモータの高速作動を禁止して該ステッパ
モータを低速作動させるように構成されることにより、
高速作動によるモータの脱調を招かないような条件下
で、ステッパモータを高速作動させるので、モータの脱
調を回避しつつエンジンへの急激な大負荷の入力に対す
るエンジンの回転低下やエンストの発生のおそれを回避
できるようになる利点がある。
【0063】請求項2記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置によれば、請求項1記載の構成において、該吸気
調整弁が、該内燃機関のアイドル回転速度を調整するア
イドルスピード制御弁として構成され、該モータ制御手
段が、アイドル回転速度が該内燃機関の運転状態に基づ
いて設定される目標アイドル回転速度となるように該吸
気調整弁の開度を調整すべく該ステッパモータを制御す
るとともに、上記のステッパモータの高速作動禁止時に
は、該アイドル回転速度を該目標アイドル回転速度より
も高い所定の回転速度になるように該ステッパモータの
作動を制御するよう構成されることにより、モータの脱
調を回避しつつ、広範な状況下でエンジンへの急激な大
負荷の入力に対するエンジンの回転低下やエンストの発
生のおそれを回避できるようになる利点がある。
【0064】請求項3記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置によれば、請求項1又は2記載の構成において、
上記のバッテリ電圧に関する設定値が、該内燃機関を冷
却する冷却水温に対応して設定されるという構成によ
り、容易に且つ適切にバッテリ電圧に関するモータの脱
調のおそれを推測することができ、モータの脱調を回避
しながらのエンジンの回転低下やエンストの発生の回避
を、適切に行なえる利点がある。
【0065】請求項4記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置によれば、請求項1又は2記載の構成において、
該モータ制御手段が、該バッテリ電圧が該設定値よりも
低い下限値に満たない場合には、該ステッパモータの作
動を停止するように構成されることにより、、モータ1
4の誤動作が回避される利点がある。請求項5記載の本
発明の内燃機関の吸気制御装置によれば、請求項4記載
の構成において、該バッテリ電圧が該設定値よりも低い
下限値に満たない場合には、該バッテリ電圧の異常を警
告する異常警告手段が設けられるという構成により、ド
ライバがバッテリ電圧の異常を的確に認識でき、速やか
に修理等の処理を施すことができる利点がある。
【0066】請求項6記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置によれば、請求項1又は2記載の構成において、
該吸気調整弁の設けられた該吸気通路が、該アクセルペ
ダルの操作量に応じて開閉するスロットル弁の設けられ
た主空気通路をバイパスするバイパス通路として構成さ
れ、該吸気調整弁が該バイパス通路の開度を調整するよ
うに構成されることにより、吸気調整弁が主空気通路の
吸気流通の妨げにならないため、より精度良くアイドル
制御を行なえ、モータの脱調を回避しながらのエンジン
の回転低下やエンストの発生の回避をより適切に行なえ
る。
【0067】請求項7記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置によれば、請求項1又は2記載の構成において、
上記のステッパモータを高速作動させる内燃機関の運転
領域が、該内燃機関の回転数が所定の機関回転数以下の
運転領域に設定されることにより、ステッパモータを高
速作動させる必要のある場合以外はステッパモータが標
準速度で作動するようになり、ステッパモータの高速運
転の頻度か低減されて、バッテリの負担が軽減される利
点がある。
【0068】請求項8記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置によれば、請求項1,2,7のいずれかに記載の
構成において、上記のステッパモータを高速作動させる
内燃機関の運転領域が、該内燃機関の冷却水温が所定温
度以上の運転領域に設定されることにより、ステッパモ
ータを高速作動させる必要のある場合以外はステッパモ
ータが標準速度で作動するようになり、ステッパモータ
の高速運転の頻度か低減されて、バッテリの負担が軽減
される利点がある。
【0069】請求項9記載の本発明の内燃機関の吸気制
御装置によれば、内燃機関の吸気通路に設けられてアク
セルペダルの操作量とは別個に吸気量を調整しうる吸気
調整弁と、該吸気調整弁を駆動するステッパモータと、
該内燃機関の運転状態に応じて該ステッパモータの作動
速度を制御するモータ作動速度制御手段と、該ステッパ
モータへ電力を供給するバッテリの電圧を検出するバッ
テリ電圧検出手段とをそなえ、該モータ作動速度制御手
段が、該内燃機関の回転数が所定の機関回転数以下で且
つ該内燃機関の冷却水温が所定温度以上の運転領域の時
に該バッテリ電圧検出手段で検出された該バッテリ電圧
が設定値以下になると、該ステッパモータの高速作動を
禁止して該ステッパモータを低速作動させるように構成
されることにより、高速作動によるモータの脱調を招か
ないような条件下で、ステッパモータを高速作動させる
ので、モータの脱調を回避しつつエンジンへの急激な大
負荷の入力に対するエンジンの回転低下やエンストの発
生のおそれを回避できるようになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての内燃機関の吸気制御
装置の要部構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての内燃機関の吸気制御
装置におけるステッパモータの作動速度制御に関するマ
ップ(冷却水温及びエンジン運転数に対応したマップ)
である。
【図3】本発明の一実施例としての内燃機関の吸気制御
装置におけるステッパモータの作動速度制御に関するマ
ップ(冷却水温及びバッテリ電圧に対応したマップ)で
ある。
【図4】本発明の一実施例としての内燃機関の吸気制御
装置の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】従来の内燃機関の吸気系の構成を示す模式図で
ある。
【図6】バッテリ電圧とステッパモータの駆動速度と水
温とに関するステッパモータの脱調領域を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 13 吸気調整弁(アイドルスピードコントロールバル
ブ) 14 ステッパモータ(アイドルスピードコントロール
モータ) 25 モータ制御手段 10 アイドルスピードコントローラ(ISC) 15 電子制御ユニット(ECU) 26 モータ作動指令値設定手段 27 モータ作動速度制御手段 27A モータ作動速度設定手段 27B 水温判定手段 27C エンジン回転数判定手段 27D 電圧判定手段 27E 故障判定手段 28 異常警告手段としての故障表示手段 30 アイドルスイッチ 31 水温センサ 32 エンジン回転数センサ 33 バッテリ電圧センサ(バッテリ電圧検出手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に設けられてアクセ
    ルペダルの操作量とは別個に吸気量を調整しうる吸気調
    整弁と、 該吸気調整弁を駆動するステッパモータと、 該吸気調整弁を所要の開度に調整すべく該ステッパモー
    タを制御するモータ制御手段と、 該内燃機関の運転状態に応じて該ステッパモータの作動
    速度を制御するモータ作動速度制御手段と、 該ステッパモータへ電力を供給するバッテリの電圧を検
    出するバッテリ電圧検出手段とをそなえ、 該モータ作動速度制御手段が、該内燃機関の運転状態が
    該ステッパモータを高速作動させる運転領域にある時に
    該バッテリ電圧検出手段で検出された該バッテリ電圧が
    設定値以下になると、該ステッパモータの高速作動を禁
    止して該ステッパモータを低速作動させるように構成さ
    れていることを特徴とする、内燃機関の吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 該吸気調整弁が、該内燃機関のアイドル
    回転速度を調整するアイドルスピード制御弁として構成
    され、 該モータ制御手段が、 アイドル回転速度が該内燃機関の運転状態に基づいて設
    定される目標アイドル回転速度となるように該吸気調整
    弁の開度を調整すべく該ステッパモータを制御するとと
    もに、 上記のステッパモータの高速作動禁止時には、該アイド
    ル回転速度を該目標アイドル回転速度よりも高い所定の
    回転速度になるように該ステッパモータの作動を制御す
    るよう構成されていることを特徴とする、請求項1記載
    の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 【請求項3】 上記のバッテリ電圧に関する設定値が、
    該内燃機関を冷却する冷却水温に対応して設定されてい
    ることを特徴とする、請求項1又は2記載の内燃機関の
    吸気制御装置。
  4. 【請求項4】 該モータ制御手段が、該バッテリ電圧が
    該設定値よりも低い下限値に満たない場合には、該ステ
    ッパモータの作動を停止するように構成されていること
    を特徴とする、請求項1又は2記載の内燃機関の吸気制
    御装置。
  5. 【請求項5】 該バッテリ電圧が該設定値よりも低い下
    限値に満たない場合には、該バッテリ電圧の異常を警告
    する異常警告手段が設けられていることを特徴とする、
    請求項4記載の内燃機関の吸気制御装置。
  6. 【請求項6】 該吸気調整弁の設けられた該吸気通路
    が、該アクセルペダルの操作量に応じて開閉するスロッ
    トル弁の設けられた主空気通路をバイパスするバイパス
    通路として構成され、該吸気調整弁が該バイパス通路の
    開度を調整するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の内燃機関の吸気制御装置。
  7. 【請求項7】 上記のステッパモータを高速作動させる
    内燃機関の運転領域が、該内燃機関の回転数が所定の機
    関回転数以下の運転領域に設定されていることを特徴と
    する、請求項1又は2記載の内燃機関の吸気制御装置。
  8. 【請求項8】 上記のステッパモータを高速作動させる
    内燃機関の運転領域が、該内燃機関の冷却水温が所定温
    度以上の運転領域に設定されていることを特徴とする、
    請求項1,2,7のいずれかに記載の内燃機関の吸気制
    御装置。
  9. 【請求項9】 内燃機関の吸気通路に設けられてアクセ
    ルペダルの操作量とは別個に吸気量を調整しうる吸気調
    整弁と、 該吸気調整弁を駆動するステッパモータと、 該内燃機関の運転状態に応じて該ステッパモータの作動
    速度を制御するモータ作動速度制御手段と、 該ステッパモータへ電力を供給するバッテリの電圧を検
    出するバッテリ電圧検出手段とをそなえ、 該モータ作動速度制御手段が、該内燃機関の回転数が所
    定の機関回転数以下で且つ該内燃機関の冷却水温が所定
    温度以上の運転領域の時に該バッテリ電圧検出手段で検
    出された該バッテリ電圧が設定値以下になると、該ステ
    ッパモータの高速作動を禁止して該ステッパモータを低
    速作動させるように構成されていることを特徴とする、
    内燃機関の吸気制御装置。
JP03538495A 1995-02-23 1995-02-23 内燃機関の吸気制御装置 Expired - Lifetime JP3327032B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0971112A3 (en) * 1998-07-07 2001-03-28 Nissan Motor Co., Ltd. Apparatus for controlling EGR valve of diesel engine and method
JP2009002355A (ja) * 2008-09-03 2009-01-08 Mitsubishi Electric Corp 電子スロットル制御装置

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EP0971112A3 (en) * 1998-07-07 2001-03-28 Nissan Motor Co., Ltd. Apparatus for controlling EGR valve of diesel engine and method
JP2009002355A (ja) * 2008-09-03 2009-01-08 Mitsubishi Electric Corp 電子スロットル制御装置

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