JPH08232520A - 防火扉用錠 - Google Patents

防火扉用錠

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JPH08232520A
JPH08232520A JP6696195A JP6696195A JPH08232520A JP H08232520 A JPH08232520 A JP H08232520A JP 6696195 A JP6696195 A JP 6696195A JP 6696195 A JP6696195 A JP 6696195A JP H08232520 A JPH08232520 A JP H08232520A
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JP
Japan
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lock
seat
door
sensor pin
fire
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JP6696195A
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Hisaki Kikuchi
尚幾 菊池
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Goal Co Ltd
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Goal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 火災発生時にはセンサーピンが素早く反応
して溶融又は熱変形して、扉が反る前に錠杆が受部材の
受孔に確実に進入して施錠され、扉の反りにより生ずる
隙間からの炎や煙の拡散を防止して防火や防煙が確実に
行える。 【構成】 少なくとも1つの錠杆5a、5bと、この
錠杆を常時は施錠方向に突出付勢する付勢手段と、錠杆
5a、5bに接続したハブ10a、10bと、錠を扉イ
又は枠ロに固定する座30a、30bと、この座に設け
られたセンサーピン40と、一端部を前記ハブのハブ孔
12a、12bに嵌挿して座に回動自在に設けた連結棒
37、38とを備えている。センサーピン40は座30
a、30bの外面へ露出または薄膜50で被覆されてお
り、常時には連結棒37、38と座30a、30bとに
係合されて同連結棒を介して錠杆5a、5bを没入状態
に保持し、火災発生時には溶融又は熱変形して連結棒と
座との係止を解除して錠杆を付勢手段の付勢力により突
出させて受部材の受孔に進入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災の際に延焼防止や
防煙のために使用される防火扉用の錠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防火扉用錠としては、図
18〜図20に示す如きものが提案されている。すなわ
ち、一般的には、仮施錠錠や本施錠錠のいずれからなる
周知の扉錠200とは別に、扉イの上下に図18と図1
9に示す構造の防火扉用錠100を取り付けて、火災発
生時には上記防火扉用錠100の2個と扉錠200の1
個の3個所を扉枠等の受部材ロに係止して、扉の反りを
防止し延焼防止や防煙を達成しようとするものである。
【0003】この従来例の防火扉用錠は、図18と図1
9に示すように、出没孔04を有する錠ケース本体02
と該錠ケース本体02を被蓋する錠ケース蓋03とから
なる錠ケース01と、錠ケース01内に枢軸06にて回
動自在に枢支された錠杆05と、前記枢軸06に巻き付
けて錠杆05を施錠方向にに付勢するバネ07とを備え
ている。前記バネ07はスペーサー08を介して枢軸0
6に巻き付けられており、該バネ07の上端は錠杆05
に突設したピン09に掛架され、下端は錠ケース本体0
2の内側壁に掛架されている。
【0004】錠杆05の上部には、火災発生時における
加熱温度上昇によって、溶融又は熱変形するヒューズ等
の低温融性の金属や合成樹脂製のセンサーピン010
が、図面上において背面側に水平に向けて突出して設け
てある。
【0005】一方、錠ケース本体02の内側には切り起
し片012が突設されており、この切り起し片012
は、前記錠杆05の回動により同体的に回動されるセン
サーピン010の円軌跡上に形成されている。
【0006】この従来例の防火扉用錠の組立例を図18
に沿って以下に説明する。先ず、錠杆05の枢軸挿入孔
013に枢軸06を挿入し、その枢軸06の一方側にス
ペーサー08を介して回転付与手段であるバネ07を巻
き付け、該バネ07の上端をピン09に掛架する。
【0007】次に、上記状態の枢軸06の他方の端部
を、錠ケース本体02の裏面に穿った貫通孔(図示せ
ず)に嵌挿するとともに、前記バネ07の下端部を錠ケ
ース本体02の下部側壁014に当てがいながら、バネ
07の付勢力に抗して錠杆05を枢軸06を支点として
反時計方向に回動し、錠杆05に突設したセンサーピン
010を錠ケース本体02に形成した切り起し片012
に係止して、図18に示す如く錠杆05の先端部も出没
孔04より没入させる。この錠杆05の没入(解錠)状
態は、回転阻止手段であるセンサーピン010と切り起
し片012とが係合される限り保持される。
【0008】図18に示す如く、錠杆05の没入(解
錠)状態において、錠ケース蓋03を錠ケース本体02
に被冠して、枢軸06の一方端と取付柱015の一方端
とを錠ケース蓋03の貫通孔016に嵌挿してビス止め
する。このようにして組立られた防火扉用錠は扉イの正
面端部に彫込み埋設されるか、扉イの側面に面付けされ
る。なお、図18及び図19で017は錠ケース01の
フロント裏板、018はフロント板である。
【0009】この防火扉用錠100は、図20に示す如
く、扉錠200とは別に扉イの上下に取り付けられ、通
常時には図18の如くピン010及び切り起し片012
がバネ07の付勢力を規制して錠杆05が没入状態に保
持され、通常の扉の開閉操作に支障をきたさないように
してある。火災発生時には、錠ケース部の温度が一定値
以上になると、ピン010が溶融又は熱変形して、バネ
07の付勢力を支えきれなくなるので、錠杆05はバネ
07の付勢力によって時計方向に回動され、図19の如
く錠杆05の先端部が相手方の柱や枠等の受部材ロの受
孔019に係合する。一方、扉イはその片側が高熱にさ
らされるので扉には反りが生じるが、扉錠200の係止
部201と扉イの上下に取付けられた上記防火扉用錠1
00、100の係止によって反りが防止され、扉イと枠
ロとの間の隙間から炎や煙が漏出するのを防止しようと
するものである。なお、図20では101はヒンジであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来例
の防火扉用錠は、センサーピン010は錠ケース01の
内部に隠蔽されていることから、火災発生時に錠ケース
内部の温度が上昇するまでに時間がかかり、該ピン01
0が溶融又は熱変形するのに反応が遅かった。そのた
め、扉が反り始めるまでに錠杆が相手方の柱や枠等の受
部材ロの受孔に進入させて施錠状態とすることができ
ず、扉の反りを防止できず、反りにより生じた扉と枠と
の間の隙間から炎や煙が漏出し、防火や防煙を完全に達
成し得なかった。
【0011】本発明は、上述の如き問題点を解消するた
めに案出したものであって、火災発生時には感温手段が
素早く反応して溶融又は熱変形して、扉が反る前に錠杆
が受部材の受孔に確実に進入して施錠され、扉の反りに
より生ずる隙間からの炎や煙の拡散を防止して、防火や
防煙を確実に行なうようにする。また、室内側及び室外
側のいずれからでも火災が発生しても、感温手段が素早
く反応して上記防火・防煙を行なうことのできる防火扉
用錠を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の防火扉用錠は、
上記課題を解決するため、錠ケース内に枢軸で枢支した
少なくとも1つの錠杆と、錠杆を常時は施錠方向に突出
付勢する付勢手段と、錠杆に連動するように接続したハ
ブと、錠を扉又は枠に固定する座と、前記座に設けら
れ、かつヒューズ等の低温融性の金属または樹脂製のセ
ンサーピンと、一端部を前記ハブのハブ孔に嵌挿して座
に回動自在に設けた連結棒とを備え、前記センサーピン
は、常時には前記連結棒と座とに係合されて前記連結棒
を介して錠杆を没入状態に保持し、火災発生時には溶融
又は熱変形して連結棒と座との係止を解除して錠杆を付
勢手段の付勢力により突出させて受部材の受孔に進入さ
せるようにするとともに、前記センサーピンは前記座の
外面へ露出または薄膜で被覆されていることを特徴とす
る。
【0013】錠を扉又は枠に固定する座を一対設けると
ともに、錠杆は錠ケース内に一対設け、この一対の錠杆
には各々付勢手段とハブと座と連結棒とセンサーピンと
をそれぞれ独立して室内側と室外側とに配設する方が好
ましい。
【0014】錠杆は錠ケース内に1つ設け、この1つの
錠杆に対応して、付勢手段とハブと座と連結棒とをそれ
ぞれ1つづつ設けるとともに、センサーピンを1つまた
は2つ以上設けることもできる。
【0015】連結棒の前端部にはドライバー等で回動で
きるようにした操作部を設ける方が好ましい。
【0016】
【作用】センサーピンは座の外面へ露出または薄膜で被
覆されているため、火災が発生した時には、上記センサ
ーピンが火災による高温を素早く検知するとともに、所
定温度以上になると、該センサーピンが即座に溶融又は
熱変形する。つまり、センサーピンが火災による高温に
対して素早く反応して溶融又は熱変形するので、扉が反
る前に錠杆が受部材の受孔に確実に進入し施錠する。そ
れ故、防火や防煙が確実に行なえるのである。
【0017】また、扉を挟んで室内側及び室外側の両方
に前記センサーピンを設けると、室内側及び室外側のい
ずれから火災が発生しても、感温手段たるセンサーピン
が素早く反応して、両方から防火・防煙を行なうことが
できる。万一、火災発生以外の常時に於て錠杆が誤って
施錠方向に突出された場合には、連結棒の前端面に形成
した操作部にドライバーの穂先等を挿入して連結棒を回
動することにより、錠杆を解錠状態に後退させて開扉す
ることができる。
【0018】
【第1実施例】本発明の第1実施例を図1〜図9に基づ
いて以下に説明する。図1は図2のAーA線断面図、図
2は一部開蓋状態の左側面図、図3はハブを省略して示
した図2のBーB線断面図、図4は火災発生時に錠杆が
突出しかつ蓋を取り外した状態の左側面図、図5は正面
図、図6は左側面図、図7は右側面図、図8は平面図、
図9は座とセンサーピンと連結棒の分解斜視図である。
【0019】上記実施例の防火扉用錠は、大別して、錠
ケース1と該錠ケース1を扉イに固定する一対の座30
a、30bからなっている。
【0020】錠ケース1は、出没孔3を有する錠ケース
本体2と、該錠ケース本体2を被蓋する錠ケース蓋4と
からなっている。
【0021】錠ケース1内には、枢軸6で回動自在に枢
支された内側錠杆5a及び外側錠杆5bと、前記枢軸6
に巻き付けて内外両側の錠杆5a、5bを施錠(突出)
方向に突出付勢する付勢手段たるバネ7と、内外両側の
錠杆5a、5bに連動するように接続した内側ハブ10
a及び外側ハブ10bとを備えている。
【0022】錠杆5a、5bは、この実施例では、ネジ
筒6a(図3参照)と該ネジ筒6aに螺合されるビス6
b(図3参照)とからなる枢軸6を回転中心として回転
する同一形状の回転式構造のものを採用しており、施錠
時には先端部5cが柱や枠等の受部材ロに係入するよう
にしている。しかしながら、錠杆5a、5bは、上記の
如く回動突出する構成に限らず、摺動突出する構成のも
のやその他の構造のものによることもでき、適宜設計変
更できる。
【0023】前記バネ7はスペーサー8を介して枢軸6
に巻き付けられており、該バネ7の上端は錠杆5a、5
bに突設したバネ受ピン9に掛架され、下端は錠ケース
本体2の下部内側壁に掛架されている。また、錠杆5
a、5bの一部にはピン11、11が突設されている。
【0024】内外両側のハブ10a、10bには、図1
と図2と図4に示されているように、一端側にハブ孔1
2a、12bを形成したハブ軸12c、12dの端部を
錠ケース1の側壁に形成した軸穴1a、1bに軸支して
いるとともに、他端側に切欠き13、13を形成してい
る。前記切欠き13に前記ピン11を係入して、錠杆5
a、5bとハブ10a、10bとが接続されている。そ
のため、ハブ10a、10bは錠杆5a、5bと連動す
る。
【0025】なお、図2、図4及び図6〜図8におい
て、14は錠ケース1のフロント裏板、15はフロント
板である。また、16は錠ケース1内に固定した内部に
雌ねじを有するネジ筒で、錠ケース本体2に錠ケース蓋
4を被蓋した状態で、前記ねじ筒16に錠ケース1の外
側からビス17を螺合するとともに、前述した枢軸とな
るネジ筒6aにビス6bを螺合することによって、錠ケ
ース本体2に錠ケース蓋4がしっかりと固定される。
【0026】上述の如く構成部品を組立てられた防火扉
用錠は、例えば図20に示す如く、扉イの正面端部の彫
込み部又は扉イの側面に、室内側及び室外側から一対の
座で固定される。前記一対の座たる内側座30aと外側
座30bとは同一形状としてある。
【0027】上記錠を扉イに取り付ける場合の一例を、
図1と図5〜図9に基づいて以下に説明する。図8に示
す如く扉イの開放端側の上部および下部、少なくとも一
方に彫込んだ錠収納部18に、上記の如き構成部品を組
み込んだ錠ケース1を埋め込む。そして、図1に示す如
く、錠ケース1をなす錠ケース本体2と錠ケース蓋4の
上部と下部に水平方向の一直線上に穿設した貫通孔19
a、19b、19c、19dに、室内側又は室外側から
少なくとも一端に雌ねじ20aを形成した取付柱20を
挿通する。
【0028】次に、扉イの室内側側壁面と室外側側壁面
間にわたって貫通された扉貫通穴21の内外両側に、内
側座30aと外側座30bとを嵌装し、内外両側の座3
0a、30bに形成した内筒部34a、34bの上下部
に形成されたねじ孔31a、31b、32a、32bと
前記取付柱20、20の内部と連通する。つまり、両座
30a、30bの上部のねじ孔31a、32aと上部の
取付柱20の内部とを連通するとともに、下部のねじ孔
31b、32bと下部の取付柱20の内部とを連通し
て、それぞれに取付ねじ33a又は33bをねじ込ん
で、この両座30a、30bを介して前記錠をきつく固
定する。前記内側座30aと外側座30bの外向き鍔部
30m、30nが扉イの内・外面に当接するようにして
ある。なお、内側座30aのねじ孔31a、31bは貫
通された孔で、このねじ孔31a、31bのある室内側
から取付ねじ33a、33bを抜き差しする。
【0029】前記両座30a、30bを上述の如く固定
する前に、図1に示す如く、両座の内筒部34a、34
bの空室35、36には、連結棒37、38の鍔部37
a、38aを収容して該連結棒37、38を座30a、
30bに対して回動自在に設けている。そして、連結棒
37、38の尾部(一端部)37b、38bは前記ハブ
10a、10bのハブ孔12a又は12bに嵌挿してい
る。
【0030】連結棒37、38の鍔部37a、38aに
は、図1及び図9に示されているように、上下両位置に
センサーピン挿入孔39a、39b;39c、39dが
形成されており、これらの各挿入孔39a〜39dに火
災発生時には溶融又は熱変形する低温融性の合成樹脂製
又は溶融金属製等のセンサーピン(感温手段)40を収
容している。
【0031】センサーピン40は、常時には、内側座3
0aのピン孔42、42と連結棒37のセンサーピン挿
入孔39a、39b、及び外側座30bのピン孔43、
43と連結棒38のセンサーピン挿入孔39c、39d
とに係合されて連結棒37、38の回動を阻止する。従
って、前記連結棒37、38を介して錠杆5a、5bは
没入状態に保持される。このセンサーピン40は、火災
発生時には溶融又は熱変形して連結棒37、38のセン
サーピン挿入孔39a、39b、39c、39dと内外
両座30a、30bのピン孔42、42、43、43と
の係止を解除して錠杆5a、5bを付勢手段7の付勢力
により突出させて受部材ロの受孔22に進入させるよう
にしている。この場合、連結棒37、38と座30a、
30bとの係止解除は、センサーピン40の少なくとも
前端部41が溶融または熱変形してピン孔42、43と
の係止を解除するだけでもよく、必ずしもセンサーピン
40全体が溶融または熱変形しなくてもよい。
【0032】なお、前記座30a、30bを取り付ける
際には、前記錠杆5a、5bを解錠方向に没入(つまり
付勢手段7の付勢力に抗した)した状態で、一方内外両
側の座30a、30bは座に形成されたピン孔42、4
3に、センサーピン40の小径部である前端部41、4
1を係合し、連結棒37、38の回動を阻止した状態で
センサーピン40の尾部(一端部)37b、38bをハ
ブ孔12a、12bに嵌挿する。それにより錠杆5a、
5bの没入状態を保持することができる。換言すれば、
センサーピン40が連結棒37、38及びハブ10a、
10bを介して錠杆5a、5bの没入状態を保持するの
である。なお、図1で34a1、34b1は内側座30
a、外側座30bの座蓋である。
【0033】センサーピン40の前端部41は前記座3
0a、30bの外面へ露出するようにしている。そのた
め、センサーピン40は火災発生時には直ちに反応し、
該センサーピン40が素早く溶融または熱変形して錠杆
5a、5bが受孔22に突出するので、扉の反りを未然
に防ぐことができ防火や防煙が確実に行なえるのであ
る。
【0034】連結棒37、38の前端面にはドライバー
の差し込み溝48等からなる操作部46、47を形成し
ている。万一、火災が発生していない常時において、錠
杆5a、5bが誤作動して突出状態になった場合に、上
記操作部46、47を介して回動することによって、錠
杆5a、5bを没入させて開扉することができる。
【0035】この防火扉用錠は、第1実施例及び後述の
第2実施例の場合も含め、一般的には、図20に示す如
く扉錠200とは別に扉イの上下(図20の100、1
00の位置)に取り付けられる。このように、扉錠の係
止部と扉の上下両部に取付けられた防火扉用錠の3個所
で扉を係止することによって、火災発生時に確実に扉の
反りを防止することができるので、好ましい適用例であ
る。しかし、上記第1、第2の実施例において、扉錠の
係止部が1個所で本発明に係る防火扉用錠が1個所又は
3個所以上でもよいし、扉錠の係止部のない扉に取り付
けることもできる。さらに、上記第1、第2の実施例を
含めて本発明では、図21で示すように、防火扉用錠1
00は扉イの上端部と下端部とに上向き又は下向きに取
り付けることもできるし、又は図22で示すように、防
火扉用錠100は枠ロに取り付けることもできる。
【0036】
【第2実施例】本発明の第2実施例を図10〜図16に
基づいて以下に説明する。この実施例は、センサーピン
を前記第1実施例の如く、室内側及び室外側の両方に設
けることなく、室内側又は室外側のいずれか一方に設け
る場合の防火扉用錠を示しており、上記図例ではセンサ
ーピンを室外側に設けた例を示している。
【0037】図10は図11のCーC線断面図、図11
は一部開蓋状態の左側面図、図12はハブを省略して示
した図11のDーD線断面図、図13は正面図、図14
は左側面図、図15は右側面図、図16は平面図であ
る。
【0038】この第2実施例は、前記第1実施例に比べ
て、錠杆が外側錠杆5bだけであること、ハブが外側ハ
ブ10bだけであること、連結棒が外側連結棒38だけ
であること、並びに内側座30aが外側座30bと異な
る構造であることにおいて顕著に異なるが、その他の構
成は第1実施例と同様としてある。それゆえ、図10〜
図16においては、便宜的に図1〜図9と同一符号を付
すとともに、第1実施例と重複する点は説明を省略して
いる。
【0039】すなわち、錠ケース1内には、枢軸6に枢
支された外側錠杆5bと、前記枢軸6に巻き付けられ常
時は錠杆5bを施錠(突出)方向に付勢するバネ7と、
前記外側錠杆5bに連動するように接続した外側ハブ1
0bとを備えている。
【0040】外側ハブ10bは、前記実施例と同様に、
ハブ軸12dを錠ケース1の軸穴1a、1bに軸支する
とともに、切欠き13にピン11を係入して、錠杆5b
と連動するようにしている。この外側ハブ10bは、前
記実施例の内側ハブ10aの先端部を切除してハブ軸1
2cを外側のハブ軸12dとして連続形成したものであ
る。
【0041】この防火扉用の錠は扉イの両側面から一対
の座30a、30bによって扉イに固定される。外側座
30bは第1実施例と同一に構成されているが、内側座
30aは外側座30bと若干異なる構造としている。
【0042】すなわち、内側座30aは、図1と図10
とを比較すると判るように、第1実施例で示されている
連結棒37用の透孔44とセンサーピン40用のピン孔
42、42とを形成することなく無孔としている。その
ため、この内側座30aにはセンサーピン40と連結棒
37を設けることはできない。
【0043】従って、前記外側座30bだけに、ヒュー
ズ等の低温融性の金属または樹脂製のセンサーピン40
と、一端部を前記ハブ10bのハブ孔12bに嵌挿して
外側座30bに回動自在に設けた連結棒38とが設けて
ある。
【0044】外側座30bと連結棒38間に設けた前記
センサーピン40は、常時には前記連結棒38のセンサ
ーピン挿入孔39c、39dと座30bのピン孔43、
43とに係合されて連結棒38の回動を阻止する。従っ
て前記連結棒38を介して錠杆5bは没入状態に保持さ
れる。このセンサーピン40は、火災発生時には溶融又
は熱変形して連結棒38のセンサーピン挿入孔39c、
39dと座30bのピン孔43、43との係止を解除し
て錠杆5bを付勢手段7の付勢力により突出させて受部
材ロの受孔22に進入させるようにしている。この場
合、連結棒38と座30bとの係止解除は、センサーピ
ン40の少なくとも前端部41が溶融または熱変形して
ピン孔43との係止を解除するだけでもよく、必ずしも
センサーピン40全体が溶融または熱変形しなくてもよ
い。
【0045】前記センサーピン40は、火災発生時の熱
感知を素早くするために、前記座30bのの外面へ露出
または薄膜で被覆されている。
【0046】この実施例の連結棒38の前端面にも、第
1実施例と同一の差し込み溝48等からなる操作部47
を形成しており、前述したように錠杆5bが誤作動して
突出状態になった場合に、前記操作部47を回動するこ
とによって、錠杆5bを没入状態に保持することができ
る。
【0047】この第2実施例においては、前記第1実施
例における室外側に設けた、外側座30b、外側のセン
サーピン40、外側の連結棒38、外側ハブ10b及び
外側の錠杆5bの作動が同一であるため、第1実施例を
参照することにより第2実施例の作用は理解されるので
説明を省略する。
【0048】この実施例でも、センサーピン40は、常
時には図11の実線で示すように錠杆5bを没入(解
錠)状態に保持しており、火災発生時には該センサーピ
ン40が即時に熱感知して溶融又は熱変形して、錠杆5
bを付勢手段7の付勢力により図11の鎖線の如く突出
させて受部材ロの受孔22に進入させて施錠して、所期
の目的を達成するものである。
【0049】上記第2実施例では内側座30aを設けて
いるが、この内側座30aは必須なものではなく省略し
たものも実施できる。センサーピン40は、第2実施例
では外側座30b側に設けたが、図10において左右を
逆にした構成とすることによって内側座30a側にセン
サーピン40を設けることもできる。
【0050】上記両実施例では、センサーピン40は、
座30a、30bに形成したピン孔42、43から外部
に露出しているが、図17に示す如く、該センサーピン
40と少なくとも同一またはそれ以下の温度で溶融しか
つ熱変形する樹脂又は金属製の薄膜50を同センサーピ
ン40の前端面に塗着又は接着等により被覆する構成を
採ることもできる。このような薄膜50の前面に「防
火」、「防煙」の文字や標識を表示すると便利である。
なお、薄膜50はセンサーピン40より低温で溶融する
ものが好ましい。その他、センサーピン40は、連結棒
37(38)に対して2個設けた例を示しているが1個
でもよい。また、センサーピン40は断面が円形状に限
らず、方形状、台形状など任意である。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、 錠を扉又は枠に固
定する座の少なくとも一方の座には、ヒューズ等の低温
融性の金属または樹脂製のセンサーピンと、ハブのハブ
孔に嵌挿して座に回動自在にされる連結棒とを設け、前
記センサーピンは、常時には前記連結棒と座とに係合さ
れて前記連結棒を介して錠杆を没入状態に保持し、火災
発生時には溶融又は熱変形して連結棒と座との係止を解
除して錠杆を付勢手段の付勢力により突出させて受部材
の受孔に進入させるようにするとともに、前記センサー
ピンは前記座の外面へ露出または薄膜で被覆しているか
ら、火災発生時には感温手段であるセンサーピンが素早
く反応して溶融又は熱変形して、扉が反る前に錠杆が受
部材の受孔に確実に進入して施錠する。従って、扉の反
りにより生ずる扉と枠との間の隙間からの炎や煙の拡散
を防止して、防火や防煙を確実に行なうことができる。
【0052】 また、錠を扉又は枠に固定する座を一
対設けるとともに、錠杆は錠ケース内に一対設け、この
一対の錠杆には各々付勢手段とハブと座と連結棒とセン
サーピンとをそれぞれ室内側と室外側とに独立して配設
してあるから、室内側及び室外側のいずれから火災が発
生しても素早く反応して扉の反りが生ずる前に錠杆を突
出させて防火・防煙を行なうことができる。
【0053】 連結棒の前端部に操作部を形成して、
この操作部を介して連結棒を回動することにより、誤っ
て施錠方向に突出された錠杆を解錠状態に後退させ開扉
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図2のAーA線断面
図である。
【図2】一部開蓋状態の左側面図である。
【図3】ハブを省略して示した図2のBーB線断面図で
ある。
【図4】火災発生時に錠杆が突出しかつ蓋を取り外した
状態の左側面図である。
【図5】正面図である。
【図6】左側面図である。
【図7】右側面図である。
【図8】平面図である。
【図9】座とセンサーピンと連結棒の分解斜視図であ
る。
【図10】本発明の第2実施例を示す図11のCーC線
断面図である。
【図11】一部開蓋状態の左側面図である。
【図12】ハブを省略して示した図11のDーD線断面
図である。
【図13】正面図である。
【図14】左側面図である。
【図15】右側面図である。
【図16】平面図である。
【図17】センサーピンに薄膜を設けた場合の一部断面
図である。
【図18】従来例の開蓋状態の左側面図である。
【図19】図18において火災発生時に錠杆が突出しか
つ蓋を取り外した状態の左側面図である。
【図20】従来例及び本発明の防火扉用錠の使用状態例
の概略説明図である。
【図21】本発明の防火扉用錠の他の使用状態例の概略
説明図である。
【図22】本発明の防火扉用錠の今一つの使用状態例の
概略説明図である。
【符号の説明】
1 錠ケース 5a 錠杆 5b 錠杆 6 枢軸 7 付勢手段(バネ) 10a 内側ハブ 10b 外側ハブ 12a ハブ孔 12b ハブ孔 30a 内側座 30b 外側座 31a ねじ孔 31b ねじ孔 32a ねじ孔 32b ねじ孔 33a 取付ねじ 33b 取付ねじ 37 連結棒 38 連結棒 40 センサーピン 41 前端面 42 ピン孔 43 ピン孔 46 操作部 47 操作部 50 薄膜 100 防火扉用錠 200 扉錠 イ 扉 ロ 受部材(枠)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠ケース内に枢軸で枢支した少なくとも
    1つの錠杆と、錠杆を常時は施錠方向に突出付勢する付
    勢手段と、錠杆に連動するように接続したハブと、錠を
    扉又は枠に固定する座と、前記座に設けられ、かつヒュ
    ーズ等の低温融性の金属または樹脂製のセンサーピン
    と、一端部を前記ハブのハブ孔に嵌挿して座に回動自在
    に設けた連結棒とを備え、 前記センサーピンは、常時には前記連結棒と座とに係合
    されて前記連結棒を介して錠杆を没入状態に保持し、火
    災発生時には溶融又は熱変形して連結棒と座との係止を
    解除して錠杆を付勢手段の付勢力により突出させて受部
    材の受孔に進入させるようにするとともに、前記センサ
    ーピンは前記座の外面へ露出または薄膜で被覆されてい
    ることを特徴とする防火扉用錠。
  2. 【請求項2】 錠を扉又は枠に固定する座を一対設ける
    とともに、錠杆は錠ケース内に一対設け、この一対の錠
    杆には各々付勢手段とハブと座と連結棒とセンサーピン
    とをそれぞれ室内側と室外側とに独立して配設してなる
    請求項1記載の防火扉用錠。
  3. 【請求項3】 連結棒の前端部には操作部が形成してあ
    る請求項1または2記載の防火扉用錠。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200454029Y1 (ko) * 2009-08-19 2011-06-09 주식회사 현대디엘 방화용 도어 잠금장치
KR101145843B1 (ko) * 2010-03-22 2012-06-14 (주)동영산업 방화도어용 이중 잠금장치
JP2013112938A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Goal Co Ltd 扉用防火装置
JP2013167127A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Goal Co Ltd 扉用防火装置
KR101483369B1 (ko) * 2013-09-11 2015-01-15 김한섭 방열판이 구비된 도어 손잡이

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