JP7394578B2 - 框組みドアの防火構造 - Google Patents

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本発明は框組みドアの防火構造に関する。
縦框および横框からなる枠体内に鏡板が固定されてなる框組みドアにおいては、一方の縦框に、錠前やハンドルなどを取り付けるための加工穴が形成される(特許文献1の「穴加工17」参照)。
特開平9-41825号公報(段落0009,図1)
框組みドアでは、鏡板の周縁部を嵌め込むための鏡板嵌合溝が縦框および横框の各内面に周回するように形成されることから、縦框の内面に形成された鏡板嵌合溝と前記加工穴とが比較的近接している。このため、火災時に鏡板嵌合溝に火が侵入すると、すぐに加工穴にも侵入してしまい、加工穴を通じて火が燃え抜けやすくなるという問題があった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、錠前を取り付けた框組みドアにおいて火災時に火が燃え抜けてしまうことを防止し、防火性能ないし遮炎性能を向上させることである。
この課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、縦框および横框からなる枠体内に鏡板が固定され、縦框の見込面に開口する錠本体収容穴が形成されると共に、縦框の表裏に貫通する貫通穴が形成されてなる框組みドアにおいて、錠本体収容穴の底部ならびに貫通穴の内側面、上面および外側面にそれぞれ熱膨張材が設けられることを特徴とする框組みドアの防火構造である。
請求項1に係る本発明によれば、本体収容穴の底部に設けられた熱膨張材が、火災時に加熱されると膨張して、火炎や煙の通り道となる隙間を塞ぎ、火の回りを遅くして、防火性能ないし遮炎性能を向上させる効果がある。すなわち、火災が起きた室内側の鏡板が熱を受けて痩せてしまい、これによって縦框との組み付き部分に隙間が発生すると、その隙間を通って、鏡板嵌合溝と錠本体収容穴との間の薄い部分に火が回りやすくなり、この部分が焼損して錠本体収容穴の内部に火が回ると、縦框が燃え抜けてしまう。しかしながら、請求項1に係る本発明によれば、この部分に対応する箇所(すなわち、錠本体収容穴の底部)に熱膨張材が設けられているので、火災時に熱膨張して火炎や煙が錠本体収容穴の内部に侵入することを阻止し、縦框の燃え抜けを防ぐことができる。
さらに、貫通穴の内側面、上面および外側面にも熱膨張材が設けられるので、火災時における火の回りをより一層遅くして、防火性能ないし遮炎性能をさらに大きく向上させる効果がある。すなわち、火災が起きた室内側の縦框が熱を受けて痩せてしまい、あるいは熱によって貫通穴の表裏に被着される金属製の座が変形または溶融することにより、縦框の表面と座との間に隙間が発生し、この隙間を通って貫通穴の内部に火が入り込み、反対側の座を変形または溶融させて発生した隙間から火が反対側に燃え抜けてしまう。しかしながら、請求項1に係る本発明によれば、内側面、上面および外側面にも熱膨張材が設けられているので、上記隙間から貫通穴の内部に火が入り込んだとしても、熱膨張材が熱膨張して火災や煙の通り道を遮断する役割を果たし、反対側への燃え抜けを防ぐことができる。
本発明の一実施形態(実施例1)による框組みドアの正面図である。 図1のX部拡大図である。 図2からケース錠を取り外した状態を示すX部拡大図である。 図2のA-A切断線による断面図である。 図2のB-B切断線による断面図である。 図2のC-C切断線による断面図である。 本発明の他実施形態(実施例2)による框組みドアを示す図4と同様のA-A断面図である。 この框組みドアの図5と同様のB-B断面図である。
本発明について、以下に実施例を挙げて説明する。
本発明の一実施形態による框組みドア10について、図1ないし図6を参照して説明する。この框組みドア10は、左右縦框11,12および上下横框13,14からなる枠体内に鏡板15が固定され、縦框11には電子錠16が取り付けられている。電子錠16には、リモコンカードタイプ、暗証番号タイプ、指紋認証タイプ、タッチキータイプなどの種類があるが、旧来のシリンダー錠において必要とされていた鍵穴が無いので、ピッキングされることがなく、利便性だけでなく防犯性も高く、近年は框組みドアなどの木質ドアにおいても広く普及している。
この実施形態で用いられている電子錠16は、機構部を内蔵する比較的薄い箱型の錠本体17と、錠本体17の表裏両面を被覆する座18,18と、錠本体17の一側面を被覆するフロントプレート19と、開錠時に操作してドアを開閉するハンドル20,20とを有して構成されている。座18は錠本体17の表裏面を高さ方向に完全にカバーし、さらに後述する貫通穴23をもカバーする高さ寸法を有し、その下方にハンドル20が回動可能に取り付けられている。フロントプレート19は、錠本体17の側面を高さ方向に完全にカバーし、さらに上下に延長する高さ寸法を有する。
電子錠16が装着される縦框11には、その見込面11aから内面方向に向けて掘削された錠本体収容穴21と、その見込み面に形成されたフロントプレート収容部22が形成されている。錠本体収容穴21は錠本体17と略同一の形状および寸法を有し、フロントプレート収容部22はフロントプレート19と略同一の形状および寸法を有する。電子錠は、フロントプレート19が取り付けられた状態の錠本体17をフロントプレート取付面とは反対側から縦框11の錠本体収容穴21に挿入し、フロントプレート19をフロントプレート収容部22に収容して所定位置に配置される。その後、ドア10の表裏に座18,18を被着し、座18,18に形成されている穴(図示せず)から突出するハンドル回転軸(図示せず)にハンドル20,20を取り付けて、電子錠16が縦框11に装着される。
電子錠16には、これを電子的に制御するためのケーブル(図示せず)が接続されるので、錠本体収容穴21の上方に、このケーブルを通すための貫通穴23が縦框11の表裏を貫通するように形成されている。貫通穴23は略矩形状の断面形状を有しており、その下方部分が錠本体収容穴21の上部と連通し、その上面23bは錠本体収容穴21の上面より上方に位置し、その内側面23aは錠本体収容穴21の底部21aと略面一であり、その外側面23cは縦框11の見込面11aに至らない位置で錠本体収容穴21を横切っている。貫通穴23は縦框11の表裏を貫通しているが、電子錠16が上記のようにして装着された状態においては、座18,18によって開口が閉塞されている。
上記の構成において、錠本体収容穴21の底部21aには熱膨張材24が貼着されている。この熱膨張材24は、さらに上方に延長されて、貫通穴23の内側面23aにも貼着されている。また、貫通穴23の上面23bおよび外側面23cにもそれぞれ熱膨張材25,26が貼着されている。これらの熱膨張材24,25,26は、火災時の熱を受けたときに膨張して火炎や煙の通過を阻止する物性を有するものであり、たとえば熱膨張性黒鉛を混錬した合成樹脂などが好適に用いられる。
なお、この実施形態では、一つの熱膨張材24を錠本体収容穴21の底部21aおよび貫通穴23の内側面23aにかけて連続して貼着するものとして使用しているが、錠本体収容穴21の底部21aに貼着される熱膨張材と、貫通穴23の内側面23aに貼着される熱膨張材について、別々の熱膨張材を用いても良い。また、この実施形態では、貫通穴23の各面にそれぞれ別の熱膨張材25,26が貼着されているが、隣接する複数の面にかけて一つの熱膨張材を用いても良く、熱膨張材24,25,26を単一の熱膨張材として各面に折り曲げた状態で貼着しても良い。
これらの熱膨張材24,25,26は、火災時に加熱されることによって膨張することで火炎や煙の通り道となる隙間を塞ぎ、火の回りを遅くする作用を果たす。より詳しく説明すると、たとえば図4および図5においてドア10で隔てられた上方の室内空間で火災が起きたとき、その熱を受けて鏡板15が痩せてしまい、これによって縦框11との組み付き部分(縦框11内面の鏡板嵌合溝27と鏡板15の周縁部との間)に隙間が発生すると、その隙間を通って、鏡板嵌合溝27と錠本体収容穴21や貫通穴23との間の薄い部分28に火が回りやすくなる。この部分28が焼損して錠本体収容穴21や貫通穴23の内部に火が回ると、縦框11が燃え抜けてしまう。しかしながら、この実施形態によれば、この部分28に対応する箇所(錠本体収容穴21の底部21aおよび貫通穴23の内側面23a)に熱膨張材24が設けられているので、火災時に熱膨張して火炎や煙が錠本体収容穴21や貫通穴23の内部に侵入することを阻止し、縦框11の燃え抜けを防ぐことができる。
また、図6においてドア10で隔てられた左側の室内空間で火災が起きたとき、その熱を受けて縦框11が痩せ、あるいは熱によって金属製の座18が変形または溶融することにより、縦框11の表面と座18との間(図6に符号29で示す)に隙間が発生し、この隙間を通って貫通穴23の内部に火が入り込み、反対側の座18を変形または溶融させて発生した隙間から火が反対側に燃え抜けてしまう。しかしながら、この実施形態では、錠本体収容穴21の底部21aおよび貫通穴23の内側面23aに熱膨張材24が設けられると共に、貫通穴23の上面23bにも熱膨張材25が設けられているので、仮に部分29に生じた隙間から貫通穴23の内部に火が入り込んだとしても、これら熱膨張材24,25,26が熱膨張して火災や煙の通り道を遮断する役割を果たし、反対側への燃え抜けを防ぐことができる。
本発明の他実施形態(実施例2)による組付けドア10Aが図7(A-A断面図)および図8(B-B断面図)で示されている。この組付けドア10Aは、鏡板15を縦框11に嵌合する構成が、実施例1の組付けドア10と異なっており、縦框11の内面が、表裏の凸部30,31に加えて厚さ方向略中央に小凸部32が形成された断面略E字状を有すると共に、鏡板15の左右縁部には、厚さ方向略中央の凹部33を挟んでその両側に凸部34,35が形成され、鏡板15の凸部34,35が縦框11の表裏凸部30,31と小凸部32との間の凹部(符号なし)に嵌合され、且つ、縦框11,12の凸部32が鏡板15の凹部33に嵌合される構成が採用されている。鏡板15を縦框12および横框13,14に嵌合する構成についても同様である(図示省略)。
その他の構成は実施例1の組付けドア10と同様であり、熱膨張材24,25,26が設けられることにより火災時の燃え抜けが防止され、防火性能ないし遮炎性能を向上させることができることも同様である。この実施例の組付けドア10Aによれば、これに加えて、鏡板15と縦框11,12/横框13,14との嵌合部において、火災時に縦框11,12/横框13,14の一方の凸部(たとえば凸部34)が焼損して鏡板15の左右木口端が火炎に晒されても、凸部32が鏡板15の凹部33に嵌合されていることによって火炎の通り道を妨害する役割を果たすので、該嵌合部の焼損を遅らせ、鏡板15の周囲の隙間から火炎が通り抜けることを防止することができる。したがって、これらの相乗効果により、防火性能ないし遮炎性能をより一層向上させることができる。
以上に本発明について実施例を挙げて詳述したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において多種多様に変形ないし変更して実施可能である。
10 框組みドア
11,12 縦框
13,14 横框
15 鏡板
16 電子錠
17 錠本体
18 座
19 フロントプレート
20 ハンドル
21 錠本体収容穴
21a 底部
22 フロントプレート収容部
23 貫通穴
23a 内側面
23b 上面
23c 外側面
24 熱膨張材
25 熱膨張材
26 熱膨張材
27 鏡板嵌合溝
28 火災時に火が回りやすい部分
29 火災時に隙間が発生しやすい部分
30,31 縦框内面の表裏凸部
32 縦框内面の小凸部
33 鏡板の左右縁部中央の凹部
34,35 鏡板の左右縁部の凹部の両側の凸部

Claims (1)

  1. 縦框および横框からなる枠体内に鏡板が固定され、縦框の見込面に開口する錠本体収容穴が形成されると共に、縦框の表裏に貫通する貫通穴が形成されてなる框組みドアにおいて、錠本体収容穴の底部ならびに貫通穴の内側面、上面および外側面にそれぞれ熱膨張材が設けられることを特徴とする框組みドアの防火構造。
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