JPH0612694U - 開閉ガラス戸付木製サッシの防火装置 - Google Patents

開閉ガラス戸付木製サッシの防火装置

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JPH0612694U
JPH0612694U JP6082191U JP6082191U JPH0612694U JP H0612694 U JPH0612694 U JP H0612694U JP 6082191 U JP6082191 U JP 6082191U JP 6082191 U JP6082191 U JP 6082191U JP H0612694 U JPH0612694 U JP H0612694U
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sash
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉ガラス戸付の木製サッシを防火構造とし
て火災発生時に対処させた。 【構成】 壁面開口に結着する木質囲枠1と、その内側
に取付ける開閉ガラス戸2とから成る木製サッシにおい
て、木質囲枠1とガラス戸2との間隙部3およびガラス
戸2の木質外枠4と板ガラス5との間隙部6に、夫々火
災発生時の温度上昇により発泡膨張して上記の各間隙部
3、6を自動的に充填閉塞する感熱発泡材7を介在さ
せ、且つガラス戸2の板ガラス5の全周又は一部端縁の
内外面を保持する断面L形の金具9を木質外枠4に結着
し、火災時のサッシの木質部の燃焼変形による板ガラス
5の脱落を防止し、火災発生時に前記の間隙部3、6並
びに板ガラス5の脱落による内外連通開口部によって、
火炎、煙等の吹き抜けを阻止して類焼、延焼を的確に防
止するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は開閉式ガラス戸を有する木製サッシの防火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
壁面の開口に結着する木質囲枠内に木質外枠と板ガラスとから成るガラス戸を 開閉自在に取付けた従来の木製サッシは、アルミサッシ等に比べて木質としての 独特の風合いと、柔かな外観並びに木質による優美な質感を有し、加工性がよく 、かつ意匠的にも優れた建具として多く使用されるが、防火性に乏しいため多く は防火上支障のない部位に専ら利用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記防火性に乏しい開閉ガラス戸付木質サッシにおいては、開閉式ガラス戸の 開閉動作のため木質囲枠とガラス戸との間に特に間隙を必要とし、また、ガラス 戸において木質外枠と板ガラスとの間には、製作加工上間隙の生ずることは避け られず、このため該サッシの内側又は外側で火災が発生したとき上記間隙部から 火炎および煙が熱風と共に侵入し、また木質部分の焼損によって板ガラスが脱落 し、このため窓は素通しとなって内外に連通し、これから火炎や煙が内外から自 由に侵入して延焼する等の弊害は避けられなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の防火性の乏しい開閉ガラス戸付木質サッシに対し防火性を 与えて従来の弊害を排除することを目的とするもので、壁面開口に結着する木質 囲枠の内側に、木質外枠と板ガラスとから成る開閉ガラス戸を取付けた木製サッ シにおいて、該木質囲枠とガラス戸との間に生ずる間隙部、およびガラス戸にお ける木質外枠と板ガラスとの間に生ずる間隙部に、夫々間隙部の長さ方向に亘っ て感熱発泡材を介在させると共に、ガラス戸における板ガラスの端部周縁の全部 または一部の内外面を挾んでL形断面の金具を木質外枠に結着して成ることを特 徴とする。
【0005】
【作用】
本考案による木製サッシは実施例の図で示すように、木質囲枠1と開閉ガラス 戸2との間に形成される間隙部3に感熱発泡材7を介在させ、また開閉ガラス戸 2の木質外枠4と板ガラス5との間に形成される間隙部6にも感熱発泡材7を介 在させたので、火災発生時において火熱によって感熱発泡材7は瞬時に発泡膨張 して囲枠1とガラス戸2との間隙部3および板ガラス戸2の木質外枠4と板ガラ ス5端縁との間隙部6は夫々発泡材7により自動的に充塞されるから、これらの 間隙部3、6を通して火炎、煙等の室内への侵入または室外への吹出しを防止し 、更にガラス戸2の板ガラス5は木質部の囲枠1或いは外枠4が燃焼により炭化 層となるも、これが断熱層として形態を維持するから木質外枠が焼失しない限り L形断面の金具9は取付状態の原状を保持して板ガラス5の端縁内外面を支持し てその脱落を防止し、従ってサッシの開口を閉塞状態に保って、火炎、煙、熱風 等の吹抜けを防止し、前記感熱発泡材7による間隙部3、6の充填閉塞と相俟っ て火災発生時の延焼並びに類焼を的確に防止し得る。
【0006】
【実施例】
本考案による木製サッシの防火装置の実施例を図1、図2、図3によって説明 する。
【0007】 図1で示すように本考案は建造物の壁面開口に結着する木質囲枠1の内側に木 質外枠4と板ガラス5から成る開閉ガラス戸2とから成る木製サッシを対象とし 、図示例では囲枠1に対しガラス戸2を一側で蝶番金具11で蝶着して左右に回 動開閉するようにしたものを示すが、ガラス戸2を上下に回動開閉させる形式も 含むもので、その開閉形式は任意である。上記のようにガラス戸2を開閉式とす る場合は、木質囲枠1とガラス戸2との間にはガラス戸2の回動に支障を与えな いように間隙部3を設ける必要がある。
【0008】 また、開閉ガラス戸2を構成する木質外枠4と板ガラス5との間にも、通常は 間隙部6が形成されるを一般とする。
【0009】 本考案は上記のように開閉ガラス戸付木製サッシの木質囲枠1とガラス戸2と の間、およびガラス戸2の木質外枠4と板ガラス5との間に形成される木製サッ シの内外に連通する間隙部3、6から火炎、煙および熱風が吹き抜けることを防 止するため該間隙部3、6に、その長さ方向に亘って夫々感熱発泡材7を介在さ せ、火災発生時の熱によって該感熱発泡材7を発泡膨張させて夫々の間隙部3、 6を発泡材7で充填閉鎖して火熱の流通を阻止するようにした。
【0010】 尚、上記間隙部3、6内に介在させる感熱発泡材7は、図示のように間隙部3 で対向する木質囲枠1の内面またはガラス戸2の木質外枠4の外面のいずれか一 方の面の長さ方向に沿って埋設するか或いは貼着するかは任意であり、又開閉ガ ラス戸2における間隙部6では該間隙部6で対向する木質外枠4の内面と板ガラ ス5の端縁とのいずれか一方例えば図示例のように板ガラス5の端縁側に貼着す るかまたは木質外枠4の内面に前記のように埋設または貼着するか或いは特に結 着することなく単に間隙部6に装入介在させるかは任意である。
【0011】 更に感熱発泡材7は間隙部3、6の空隙の広さに対応して適当の厚さのものを 介在させ、また感熱発泡材7は、図示するように間隙部の奥行方向において夫々 内、外部端に近く2分割して間隔を存して設けるときは、サッシの内側又は外側 で発生した火災の発生側の感熱発泡材7が先に火熱によって発泡閉塞するから他 側への延焼を阻止し得られ、かつ高価な感熱発泡材7の使用を節約し得る利点が ある。
【0012】 尚、感熱発泡材7は、一般に知られる市販材料を使用する。
【0013】 更にガラス戸2の板ガラス5は木質外枠4に組み付けた後、従来はその周縁部 を木質材8等で周縁を押さえて風圧により外れることを防止するが、火災時には 木質部の燃焼により板ガラス5の保持が不能となって板ガラスは脱落し、サッシ の窓開口は内外に開通し、火炎、煙等の吹き抜けが自由となる不都合を排除する 必要がある。
【0014】 本考案は、これに対処するため木質外枠4に組み付けた板ガラス5の全周縁又 は一部端縁の内、外面をL形断面の金具9で保持させて火災時においても木質部 が断熱層として残る限りL形金具9により板ガラス5の脱落を防止した。
【0015】 図示例においては開閉ガラス戸2を方形とし、その上下縁に沿って断面L形金 具9を取付けた場合を示すが、ガラス戸2の形状は任意である。
【0016】 尚、該L形断面の金具9は比較的長い釘10により木質外枠4の内側縁に固着 し、火熱により弱化する木質外枠5への止着を維持させるようにした。
【0017】 図中12は方形ガラス戸2の下縁に沿って取付けた水除け、13はパッキング 材を示す。
【0018】 かくて開閉ガラス戸付木製窓サッシにおける木製囲枠1と開閉ガラス戸2との 間隙部3およびガラス戸2の木製外枠4と板ガラス5との間隙部6とを火災発生 時には感熱発泡材7によって自動的に閉鎖すると共にL形金具9により板ガラス 5の脱落による窓開口部の内外連通を防止して、火災時の防火に対応し得る木製 サッシを得た。
【0019】
【考案の効果】
本考案によるときは開閉ガラス戸付の木製サッシにおいて木質囲枠と開閉ガラ ス戸との間に必要上設けられる間隙部に、感熱発泡材を間隙部の長さ方向に亘っ て介在させて火災発生時における熱風温度による該感熱発泡材の発泡膨張によっ て該間隙部を自動的に充填閉塞させ、更に開閉ガラス戸における木質外枠と板ガ ラスとの間の間隙部も同様に感熱発泡材の発泡によって閉塞させるようにしたの で、これらの間隙部から火炎、煙等が吹き抜けることを防止でき、かつガラス戸 の板ガラスは、火災により木質部が燃焼炭化するも焼失しない限りは原形を維持 するL形断面の金具により端縁を内外面で挾持したので板ガラスの脱落を防止し 、従って板ガラスの脱落による開口から火炎、煙等の侵入および吹き出しを防止 し、前記間隙部の防火構造と相俟って類焼および延焼の弊害を的確に防止する開 閉ガラス戸付防火木製サッシを得た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による防火木製サッシの実施例を示す
一部を截除した正面図
【図2】 図1のA−A線截断端面図
【図3】 図1のB−B線截断端面図
【符号の説明】
1 木質囲枠 2 開閉ガラス戸 3、6 間隙部 4 外枠 5 板ガラス 7 感熱発泡材 9 L形断面金具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面開口に結着する木質囲枠の内側に、
    木質外枠と板ガラスとから成る開閉ガラス戸を取付けた
    木製サッシにおいて、該木質囲枠とガラス戸との間に生
    ずる間隙部、およびガラス戸における木質外枠と板ガラ
    スとの間に生ずる間隙部に、夫々間隙部の長さ方向に亘
    って感熱発泡材を介在させると共に、ガラス戸における
    板ガラスの端部周縁の全部または一部の内外面を挾んで
    L形断面の金具を木質外枠に結着して成る開閉ガラス戸
    付木製サッシの防火装置。
JP6082191U 1991-08-01 1991-08-01 開閉ガラス戸付木製サッシの防火装置 Expired - Lifetime JPH078775Y2 (ja)

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